-妖怪の山・音撃の洞窟-
「・・・もう、ズルしてもいいよね?」
腕が限界だ。冗談抜きで限界だ。だから能力使って回復してもいいよね?
「最も、今の答えは聞かないけどね!」
目を変化させ、腕の輪郭上がうっすらと青く光る。数秒光らせた後、その光は消え、目も元に戻した。腕の疲労を回復させたのだ。
「ほぅ、こいつは驚いたぜ」
「確かに、ちょっと懐かしい感じもするな」
「え?どういう事?」
「いやな、過去にお前みたいな力を使う女がいてな。何だか---」
「多分それ家のおばあちゃんだと思う」
「「・・・そうか」」
「あれ?響鬼さん、斬鬼さん。お疲れ様です」
またまた違う声がしたので振り向く。今度もおにで、青色の腕に金色のベストを着たような胴体、右手には・・・?トランペットっぽいけど何か違う気がする何かを持っていた。
「「えっと、どちら様?」」
ハモったった☆
コラそこ、キャラが違うとか言わない。
・・・え?言ってない?まあいいや。
「僕は威吹鬼。音撃の1つ〝管〟の道を究めた者です」
「よろしく。そう言えば斬鬼さんにもまだ名乗ってなかった。俺は御剣龍牙です」
「ほう、やっぱりあいつの親族だったか。さっきも自分のばあさんだって言ってたもんな」
「ええ」
そう口を開く斬鬼はどこか懐かしそうな口調だった。続いて響鬼が質問してきた。
「ところでおばあさん、もといカエデさんは今どうされているんだ?」
「おばあちゃんは数年前に年で・・・」
「そっか、ごめんな、悪いことを訊いて」
「いいえ、気にしないで下さい」
すると斬鬼がまた---
「よし、龍牙。今度は〝管〟の修行だ!」
「間髪無いねぇもお!!」
修行じゃフィーバーになった。もうこうなったら折れるしかない龍牙だ。
「分かりました。ところでどんな風に修行するんだ」
「これを吹くのさ」
そう言って右手に持っていたトランペットらしき物を見せた。
「・・・もしかして、それって銃としての機能あったりする?」
「あるよ。これの攻撃手段だからね。取り敢えず吹く練習から始めようか」
「分かった」
そして手渡されたのは、至って普通のトランペットだ。
「吹く時に唇を震わせる必要があるから頑張って」
「はい。すぅーーー」
息を吸って、唇を震わせるように吹く!
「ブスゥーーブブフゥーー」
「「「ぶっ!!」」」
吹けねえぇぇーー!!?
そして笑われた!!超ハズい~~!!
「ま、まあ、最初はそうなるよ。ブフッ!」
「わーらーうーなー!!」
この後も失敗を繰り返し、その都度笑われていたのは言うまでもない。