※この作品はR-18です。

幻想見聞録   作:コンコルド

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第二十九項:音撃『管』

 -妖怪の山・音撃の洞窟-

 

「・・・もう、ズルしてもいいよね?」

 

 腕が限界だ。冗談抜きで限界だ。だから能力使って回復してもいいよね?

 

「最も、今の答えは聞かないけどね!」

 

 目を変化させ、腕の輪郭上がうっすらと青く光る。数秒光らせた後、その光は消え、目も元に戻した。腕の疲労を回復させたのだ。

 

「ほぅ、こいつは驚いたぜ」

 

「確かに、ちょっと懐かしい感じもするな」

 

「え?どういう事?」

 

「いやな、過去にお前みたいな力を使う女がいてな。何だか---」

 

「多分それ家のおばあちゃんだと思う」

 

「「・・・そうか」」

 

「あれ?響鬼さん、斬鬼さん。お疲れ様です」

 

 またまた違う声がしたので振り向く。今度もおにで、青色の腕に金色のベストを着たような胴体、右手には・・・?トランペットっぽいけど何か違う気がする何かを持っていた。

 

「「えっと、どちら様?」」

 

 ハモったった☆

 

 コラそこ、キャラが違うとか言わない。

 

 ・・・え?言ってない?まあいいや。

 

「僕は威吹鬼。音撃の1つ〝管〟の道を究めた者です」

 

「よろしく。そう言えば斬鬼さんにもまだ名乗ってなかった。俺は御剣龍牙です」

 

「ほう、やっぱりあいつの親族だったか。さっきも自分のばあさんだって言ってたもんな」

 

「ええ」

 

 そう口を開く斬鬼はどこか懐かしそうな口調だった。続いて響鬼が質問してきた。

 

「ところでおばあさん、もといカエデさんは今どうされているんだ?」

 

「おばあちゃんは数年前に年で・・・」

 

「そっか、ごめんな、悪いことを訊いて」

 

「いいえ、気にしないで下さい」

 

 すると斬鬼がまた---

 

「よし、龍牙。今度は〝管〟の修行だ!」

 

「間髪無いねぇもお!!」

 

 修行じゃフィーバーになった。もうこうなったら折れるしかない龍牙だ。

 

「分かりました。ところでどんな風に修行するんだ」

 

「これを吹くのさ」

 

 そう言って右手に持っていたトランペットらしき物を見せた。

 

「・・・もしかして、それって銃としての機能あったりする?」

 

「あるよ。これの攻撃手段だからね。取り敢えず吹く練習から始めようか」

 

「分かった」

 

 そして手渡されたのは、至って普通のトランペットだ。

 

「吹く時に唇を震わせる必要があるから頑張って」

 

「はい。すぅーーー」

 

 息を吸って、唇を震わせるように吹く!

 

「ブスゥーーブブフゥーー」

 

「「「ぶっ!!」」」

 

 吹けねえぇぇーー!!?

 

 そして笑われた!!超ハズい~~!!

 

「ま、まあ、最初はそうなるよ。ブフッ!」

 

「わーらーうーなー!!」

 

 この後も失敗を繰り返し、その都度笑われていたのは言うまでもない。

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