これは、提督が何となく艦娘にお酒を飲ませてみた時の事を記録しただけのものである。
今回の被害者は海風である。
飲酒し、酔いも回って来たようで海風の顔は軽く湯通ししたタコの様に桜色に色づいている。
そんな海風は何をしているのかと言うと。
「お兄ちゃん!!」
提督の事をお兄ちゃんと呼び始めた。
当初はお兄ちゃんと呼ばれたことに提督は眉を顰めたのだが、海風がそれこそ迷子になった時にやっとの思いで肉親を見つけた幼子の様に喜ぶものだから、今は取りあえず海風の好きなように呼ばせることにした。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!聞いて!海風ね、今日も沢山頑張ったんだよ!!」
まるで、幼い子供が学校で起こった事を母親に伝えるかのような純真さに提督は胸を打たれる。
彼女の瞳の中は星々を映す夜の海。彼女の流れるような銀色の髪はさしずめ天の川と言った所か。
語彙力を無くして表現してみようか?酒IN海風マジ無邪気。
「あのね!あのね!海風で遠征で一番荷物を運んだし、演習も一番をとったんだよ!!」
彼はこの鎮守府の一番の責任者で、艦娘のした業務の報告を受ける義務がある。だから、海風が遠征と一番の功労者である事は提督もわかっている。
それを改めて言ってくるという事は、その理由は唯一つ。
海風は両腕を提督に向かって大きく上げる。
「おにーちゃん……」
提督はごくりと生唾を飲み込む。
普段はおっとりとしながらも、妹達、時には姉達の世話に精を出す才色兼備な少女。
しっかり者の彼女が無防備にされど真っ直ぐに提督の瞳を見つめている。
提督の視線を欲しいままにする母なる海の名を持つ少女。されど、今はあまりにも幼子の様に無垢な少女。
海風が何の打算も裏も無く、ただ自分の事を求めている。
その事実だけでも、提督の頭を、身体を、心の処理が追いついていないと言うのに、海風は――
「褒めてっ♪」
提督に内蔵されているCPU全てをオーバーヒートさせ、思考を全て海風を愛でると言う結論に導かせた。
舞い降りた白銀の天使を提督は抱きしめる。
地球の中で一番広く、深い海の名を冠した少女は提督の抱擁を受け入れて、ふにゃりと表情筋が溶けてしまったのかと疑うような、魅了の笑みを浮かべる。
正面から抱き付く海風の双丘の感覚は提督の胸板と一体化してしまう程柔らかく、海風が呼吸をする度にその豊かさを意識してしまう。
お酒を飲んでいるせいか、彼女の身体も熱を帯びていて、お酒に強い提督までその熱に熔かされてしまいそうな錯覚を感じてしまう。
若い女性特有の張りのある肌と、彼女の成熟しつつある女性らしい肉体を意識し、余計に酔いが回った提督の頭は完全に海風の事で支配されてしまった。
『抱きしめたのはいいが、ここから何をしてあげればよいのか』、そんな風に悩む事も必要も提督にはありはしない。
上質な絹糸の様にふんわりとした海風の髪を撫でる。海風の髪はしゃんしゃんと音を立てながら提督のゴツゴツとした無骨な手の平をすり抜けていく。
「よしよし。頑張ったな。偉いぞ海風は。お兄ちゃん、とっても嬉しいぞ」
「嬉しいな♪嬉しいな♪お兄ちゃんが褒めてくれたー♪」
提督の耳元で喜びの歌を口ずさむ海風。
可愛さ、愛らしさ、可憐さの三種の神器を兼ね備えた酔い状態の海風に提督もノックアウト。
その証拠に提督の鼻腔からは、愛情の花言葉を持つ深紅のバラ色の液体が滝の様に流れ出ている。
海風は提督と再び向かい合う形になると、はたまた幼い子供の様な笑みを浮かべて
「お兄ちゃん大好きっ!」
口づけを落とした。
海風カワイイヤッターという思いが天元突破した提督の理性は、ここで完全に蒸発した。
記録
海風はお酒を飲むと提督の事を『お兄ちゃん』と呼び。甘えん坊になる。普段は姉として振る舞っている反動だろう。
お酒を飲んだ後の記憶は完全に残ったらしく、提督の顔を見るなり資料で顔を隠すようになったが、たまーに提督の事をお兄ちゃんと呼んでいいと許可が下りたことで解決した。
ヲマケ
Twitterで海風を攻略するbiim兄貴の動画をくださいと言っておきながら自分で書いた感じのやつ
ゆっくり「銀髪きょぬーJCを攻略するRTAはぁじまぁるよー」
「今回攻略するのは海風だね。泣き黒子がセクシー!いい!」
「タイマーはOPが終わって名前を入力できるようになってからだよ」
「オープニングは飛ばします。当たり前だよなぁ?」
「名前は打ちやすさを考慮してノンケにしました」
「因みに今回のレギュレーションは海風スカートめくりバグはありだよ」
「あ、ロードが終わったね。本編、イクゾー」
「最初の選択肢ですが、本日は風が強そうたやを選びます」
「朝御飯は緑茶と鯵の開きを選びます」
「曲がり角から三つ編みが見えました。これで海風ちゃん中心ルートに入れました」
「授業中の選択肢は適当に選びます。海風ちゃん違うクラスだからね仕方ないね」
「昼休みになりました。海風ちゃんに会いに行きます」
「あ、そうだ(唐突)。海風スカートめくりバグとは何ぞや、というホモの達向けに解説します」
「このゲームの基本的な流れは学校に行く→学校でなんかする→帰る、です」
「この時、学校に行っている途中、学校中の昼休みと放課後、下校中にフリーイベントが起きます」
「今日は初日なので登校中のフリーイベントはありません」
「このフリーイベントで女の子にプレゼントをあげたり、約束をとりつけたり出来るのですが、このゲームは女の子とふれ合うことも出来ます」
「好感度の低いときに無闇にふれ合うと好感度が下がるのですが」
「初回限定盤、尚且つパッチ未導入だととあるバグが残ったままになります」
「それが、海風ちゃんは変態だと言われ続けるようになった『海風スカートめくりバグ』です」
「海風ちゃんだけ、好感度が下がる行動をすると」
「好感度が爆上がりするのです」
「これが『海風スカートめくりバグ』です」
「スカートをめくる度にハートマークが出てますね。画面がハートだらけになりそうです」
「序盤の好感度が下がるさわり方として、『胸を触る』、『スカートをめくる』、『お尻をさわる』があるのですが」
「海風ちゃんが一番いやがる行動はスカートめくりです」
「スカートをめくるたび、拒絶の台詞をだしてますが、ハートは出続けてますね」
「ドMですね」
「あっ、昼休みが終わりました」
『もう、見損ないました!』
「ありがとうございます!」
「授業中の選択肢は適当に、ぽいーで」
「あっ、放課後になりました」
『こんにちは!これから部活ですか?』
「みてくださいメスの顔です」
「先程と同じように黙ってスカートをめくります」
「好感度がある程度上がると、スカートをめくると喜ぶようになります」
「やっぱりドMじゃないか!(歓喜)」
「放課後も終了しました。いい景色でしたね」
『この後に……その……少しだけ御時間をいただけますか?』
「あっ、この台詞が来ましたね。今回はガバらずにすみました」
「前回は一回だけtkbの辺りを触っちゃって好感度が足りなくて二日目に突入しましたしね」
「あれ、なんか終わりそうな雰囲気?と思うホモ達もいると思いますが」
「このゲームのEDに入るフラグの管理は好感度で設定されているようです」
「お前のフラグ管理ガバガバかよ」
「ムービーはスキップします。ここから先をみたくば買ってください(宣伝)」
「スタッフロールの終わりと同時にタイマーストップ」
「記録は10:39。世界一位です。走者は私しかいないので当たり前ですね」
「完走した感想(激ウマギャグ)ですが、海風ちゃんのPNTは日替わりですのでぜひ買ってみてね」
「これにてRTAを終了します。ご視聴ありがとうございました」