私があいつを好きになった訳じゃない、あいつが私を好きになったの! 作:転落屋十兵衛
一巻発売当初はイタい学園モノのわたモテでしたが、修学旅行編からのライト百合路線で以前からの客層を倍に増やすかの勢いとなりました。
その百合百合しいキャラクターのひとり、うっちーさんにスポットを当てこの話を考えた次第です。
当作ではあくまでうっちーさん視点からみた創作なので、当然原作者である『谷川ニコ』様のとは違うものだとご理解ください。
……あいつ…黒木智子が修学旅行以降にわたしを見てくる。
当初わたしはあいつを無視していた。京都旅行のたまたま同じになった班員だけの関係だからだ。
でも、あいつはあの時には既にわたしをロックしていたのだ。
わたしのシャワーを覗き、わたしのパンツを盗み、わたしをじっと見ていたのだから……。
修学旅行が終わってホッとしたのだけど、あいつは体育祭でさらに迫ってきた。
…わたしはチアリーディングの班員になった。勧められたのもあったし、断って友達から仲を崩されたくなかったから。
チアは楽そうに見えるけど、実際にはひどくプレッシャーのかかる演舞で、事実その振り付けより、人前で演技しなきゃいけない事に潰されそうだった。
体育祭の当日、午後一番に催されるチアの本番前にわたしは振り付けの練習をしていた。
右、右、左、左…と繰り返して振り付けを身体に覚え込ませていると、体育館の鏡の後ろにあいつが映っていたのだ。
よくよく見ればお弁当を食べている、それだけの話……じゃあない! あいつ、わたしをローアングルから見ている! おまけにお弁当の白メシをかき込んでいた。
わたしの混乱…、恐怖? そんな感情がわたしを襲った。
この時、友達らが来てくれなければわたしは泣いていたかもしれない。
でもどうにか立ち直り、本番に臨んだ。
思えばこの時にヤケになっていたから本番を上手くこなせたのかも?
ともかく、わたしは体育祭の華であるチアリーディングをミスせずにクリアしたのだった。
……もしかしたら、あいつは、黒木智子はわたしを助けてくれていたのだろう。
……だけどさ、ちゃんと見ててよ! わたし、あんたの為に頑張ったんだから!
「……つえ、たつえッ!」「ふぁっ!?」「もう、なに黙り込んで?」
いつもの教室、いつもの席に座るわたしにクラスメートが声をかけていた。
いけない、いけない、ちょっとぼんやりしてた。
「ん…ん〜、なんでもないよ」曖昧に笑い、ぼんやりしていたのをごまかす。
「たつえさぁ、最近すこぉしヘンよ?」
「そうそう、なんかさ、物思いにしずむ? ってカンジでさ」
ギクり、ヤバいなぁ…そういう風に見られてるの?
「……もしかして『恋』? たつえって恋してる?」「うっそ、ヤバくね? ウケる!」
「そんなコトないよ! たまたまに決まってるでしょ!」
全否定だ。わたしがあいつを想ってるなんて無い。絶対無い。
……だけどあいつは……。ううん、いまはコクられても受け入れられない!
わたしは至ってノーマルな女子だ、あいつがアブノーマルな性癖を持っていてもそれに付き合う必要はないんだから!
この話はテストとして投稿させていただきます。
後日、この一話は改訂して順次、第二話三話と上げていく予定で、十八禁な話はいま暫くお待ちください。