刃更と決別してから、数日が経過した。澪はとある場所に立っていた。そこは、ウィルダート城内の広場だった。目の前には大きな噴水がある。
しかし、ここは本物のウィルダート城ではない。ウィルダート城とそっくりにコピーされた城であり、さらに言うなら魔界でもなかった。座標は本物のウィルダート城と同じ位置にあるらしいが、虚数次元に作られた空間にこの城はあるのだ。
一体虚数次元がなんなのか、魔法に関する知識が普通の魔族に比べ乏しい澪には分からない。言ってしまえば、そんなおかしな場所なのに太陽があることも不思議だった。
さらに、コピーされたのはウィルダート城だけではない。城の外には、ウィルダートの町並みがそっくりそのまま再現されていた。
人気は少ないが、街を歩く人がいないわけではない。彼らは、自らこの町に移住することを選んだ魔族達だ。しかし、彼らが一体どういう経緯でここに住むことにしたのかは澪は知らない。何やら万理亜とゼストが動いていたらしいと言うことを聞かされただけだった。
――まぁ、そんなことは別にいいわ……異様なのは……。
澪の服装は、聖ヶ坂学園の制服だった。一体誰が刃更の家から持ち出したのか分からないが、彼女にとっては七ヶ月ぶりに袖を通す服だった。
――何か、かなりショックだし……。
澪の躰は、今までのありとあらゆる調教により、かつてより体型から大きく変わっていた。つまり、前の制服はかなりきつかったのだ。
――何だったら、下着も着せてくれれば良いのに……。
制服の前は、大きすぎる胸に阻まれ全く閉じられないし、大きくなった臀部でスカート丈は短く感じる。そして、当たり前のようにノーパンノーブラだ。
一瞬だけ再会した際に、澪はマリアに体重やスリーサイズを図られていた。
――あの子……変わったのか変わってないのか分からない…………。
それにより発覚した現在の澪の躰は、身長は変わらず156cm 、体重は以前より7kg以上増えて57.2kg、スリーサイズはB107(M)、W63、H97と、全体的に増えていた。特に胸の成長は著しく、カップはHからMへとあがっていた。制服も入らなくなって当然だった。
本来の生活を送っていたら、今でも普通に着ていたはずの制服だが、嫌に遠い昔に感じた。
周囲を見渡す。澪の周りには十数人の女がいた。皆同様に、どうしてここへ連れて来られたか分からないようだ。年代としては、十代半ばから、上は二十代半ば程だ。
その時、広場の上空に、映像投影魔法による巨大な画面が現れた。その画面には、ゾルギアが映っていた。
『諸君、仮ではあるが私の城へようこそ。これから君たちには、とあるゲームに参加してもらう。ここにいる者達の中には、まだ男を知らない生娘や、没落した貴族の娘、異世界から連れて来た女や、結婚したばかりの人妻、そして、あらゆる調教を受けてきた魔王の娘などもいる』
――ゾルギア……。
彼の顔を見るだけで、先日の彼と躰を交わしたことを思い出す。
じゅくぅ…………
それを思い出すだけで、陰部はしっとりと濡れた。
――もう一回……彼とエッチしたい……。
一度彼としてから、澪は躰を交わしていなかった。
『君たちには、この城の本棟、その最上階にある私の寝室へと登ってきてもらいたい。それにより、君たちは私直属の奴隷となる権利を与えよう』
その言葉で、女達はどよめく。そんな権利などいらない。そう言った雰囲気だ。しかし、澪だけは違った。
――それだけで……彼とまた……。
澪は彼の奴隷になりたいと持っていた。彼に奉仕したいと、考えていた。
『しかし、ただではたどり着けはしない。この城中には、私が改造を施した7体のモンスターを解き放っている。そいつらは、どんな生物の女にも発情するようになっている。そいつらに捕まってしまえば、到底私の寝室にたどり着くことなど出来ずに、陵辱の限りを尽くされるだろう。下手に機嫌を損ねたら、殺されてもおかしくはない。さて諸君、よって選択肢は二つに一つ。モンスターをかいくぐり私の元へ辿り着き、私の奴隷として一生犯されるか、モンスターに死ぬ程の陵辱をされるか』
「………………」
『好きなようにするが良い。それでは、ゲーム開始だ』
映像が途絶えた。まだ女達は、動揺を隠し切れていない。
――城を登って、ゾルギアのもとへ行くしかないじゃない。
澪は早速城へと歩みを始めた。その時だった。
噴水の水が大きく盛り上がった。
「っ…………」
一体どこに隠れていたのか、何本もの触手を持つ巨大生物が這い出てきた。それは、『クラーケン』と呼ばれる魔獣だった。
「これが……モンスター」
クラーケンは何本もの触手で次々と少女達を絡め取っていった。
今の澪には、一切の魔力がなかった。男性経験が3000人を越えている事以外は、普通の女子高生と何も変わらない戦闘力だ。
――あんなのに捕まったら、抵抗できずに犯されちゃう……。
澪は走り出した。運良くクラーケンの狙いは澪からはずれていたため、彼女は触手から逃げ出して城内へと入ることに成功した。
ウィルダート城はかなり広い。しかし、幸いにも澪には城内をくまなく探索する機会があり、寝室への道筋は完全に把握していた。
――かなり私にアドバンテージがある用に感じる……気のせい……?
「うぉお゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!」
「⁉」
玄関フロアの階段を上ったところに、見上げんばかりの生物が立っていた。大きな眼球に長い耳、特徴的な鈎鼻。澪の世界では幻獣とされるような『トロール』と呼ばれるものだった。
「しま――――」
トロールは両手で澪の躰を掴み上げた。両腕ごと上半身を掴まれ、ギリギリと肺が押しつぶされる。
――まずい……。
そのまま持ち上げられ、引き寄せられる。トロールの股には、まるで木の丸太のような男性器がそそり立っていた。
「こんなの…………入るわけ……」
さしもの澪でも、このサイズの男性器を見るのは初めてだった。
――大きければいいってもんじゃないのよ……。
ぴったりと澪の女性器へとあてがわれたトロールの肉棒。その体勢のまま、ホールドされた澪の躰が徐々に降ろされていった。
メリッ…………ずぶっ、ズッ…………ずちゅ……
「はっ………………」
あまりのきつさに息が出来なくなる。澪の腹部は、トロールの肉棒の形にきれいに盛り上がっていた。
――壊れる…………。
トロールは雄叫びを上げながら、澪の躰を上下させることで肉棒の抽送を始めた。膣内どころか子宮内を軽く押し広げ、根こそぎ引きずり出さんばかりに中をかき回した。
「ああ゙ぁ゙、んあぁ♥ ふぃぎぃ…………はぁっ――――」
――ヤバい……これ、気持ちいい……。
さすがにこのサイズの男性器は経験したことがない澪だったが、数え切れない今までの調教により、どんなプレイでも快感を感じられるようになっていた。
ぷじゅぅ…………ぷびゅる
快楽を感じている証として、乳首から母乳が噴き出て、トロールの躰を濡らした。
「ぶお゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!」
ブビュルッ、ブバッ、ビュルルルルッ――――
「あ゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙♥♥♥」
まるで爆発のような射精が子宮内に放たれた。見る見るうちに澪の腹は精液で膨らみ、一瞬のうちに妊婦のようになった。
「ぐおおぉぉ…………」
トロールは満足そうに恍惚の表情――と言っても人のそれとは違うため、表情のようなものなのだが――を浮かべた。
その時、澪の手がトロールの胸に触れられた。
「何満足してるのよ……その巨体は飾り? まだまだ出来るでしょ?」
「⁉」
澪はまだ余裕なようだった。
***
唐突にトロールは倒れた。澪の中で12回射精したあとのことだった。お腹が精液でパンパンになっている。見た目は臨月に妊婦そのものだ。
しかし、澪は案外平気そうに、精液の海の上に立ち、目の前には動かなくなったトロールが倒れていた。
「これは…………」
澪はその光景に見覚えがあった。
それは裏キーブライト牧場、通称『人間牧場』でのこと。肉体改造された男達は、その命を削りながら母乳を生産する女を犯した。その男達の命の灯火は、一日もしないうちに消えていた。
――そういえば、モンスターは改造がされてるって言ってた……。
もし人間牧場での改造と似たようなものなら、モンスターは精のエネルギーを使い果たせば死ぬと言うことだ。それは唯一のモンスターを倒す方法とも言える。
「まぁ、出会わないのが一番良いんだけどね」
澪は少しかがみ込み、下腹部に力を入れた。
ブブブッ…………どぶぅ
それにより、子宮内に溜まった精液を外へと押し出していく。次々と粘着質な精泥があふれ出して、床にぼたぼたと落ちていった。
「よし…………」
胎内の精液をあらかた出し切り、澪は漸く身軽になった。乱れていた――といっても最初から乱れているようなものだが――制服を整え、すぐに上階へと走り出した。
次はどんなモンスターを出会うだろうと身構えたが、それからは拍子抜けするほど簡単にゾルギアのいる寝室へと辿り着いてしまった。今澪は扉の前に立っている。
「この向こうに、ゾルギアが……」
澪はまた彼に犯される事を望み、そしてここまで来た。彼が一体どれほど本気でものを言っているのか不明だが、ルール上、ここを開ければ一生ゾルギアの奴隷と過ごすことになる。
ふうと息を吐くと、少し冷静になれた。もちろん、そんな程度で思いとどまるような変貌を、澪は遂げていない。
しかし、少し冷静になることで、澪は気づいてしまったのだ。窓の外の悲鳴に。
「っ………………」
ここは城のかなり高い場所だ。つまり、窓から城前の広場が一望できた。そこには、先ほどのクラーケンに加え、複数体のモンスターが女達を犯していた。地獄のような光景だった。
――待っていれば、モンスターは自滅する。だけど、きっとあの人達はその前に陵辱されつくし、そして死んでしまう……。
「私って馬鹿は…………」
澪は踵を返し、城を降り始めた。
***
「そこのキモ触手!」
澪は広場を見渡せるベランダに立ち、眼下の広場にいるクラーケンに叫んだ。聴覚はあるらしく、音に反応したクラーケンの丸い眼球が澪を捕らえた。
その眼球めがけて、澪はここに来る前に厨房に立ち寄って拝借した包丁を投擲した。眼球だけで2メートルはありそうな程大きいため、包丁はその巨大な的に突き刺さった。
「~~~~~~~~~!」
泣き声とも付かない奇妙な音をクラーケンは立てた。どうやら攻撃は効いているようだ。しかし、澪の目的はクラーケンと暴力で倒すことではない。
「そんなに女を犯したいなら、この私を犯してみなさいよ!」
安い挑発だった。そもそも言葉が通じているとも思えなかった。しかし、澪の行動はクラーケンの怒りを買うには充分なものだった。クラーケンは触手で絡め取っていた女達を解放すると、そのまま澪へ向かって這い出した。どうやら触手が塞がっていると、移動しづらかったようだ。
――よし!
澪はそのまま室内へと駆け込んだ。
とにかく他の女達からクラーケンと離したかったのだ。そして、その思惑は見事成功した。
――とりあえずはこのまま城中を回ってあいつを翻弄して……。
そう算段を立てた澪だったが、全てがうまく行くはずもなかった。部屋から廊下へ出ようとした瞬間、クラーケンの触手が窓から侵入し、澪の胴体を絡め取った。
ヌメヌメとしたなんと言えない気持ち悪さを持つ触手が、次々と澪の四肢まで絡まっていく。彼女は完全に身動きがとれなくなった。
「~~~~」
一つの眼球が潰れたため、もう一つの眼球が窓から澪を覗いてきた。
「くっ…………ふ、ふふふ…………どうしたの? 私を犯したいんでしょう?」
「~~~~~~」
触手の一本が、澪の胸へと巻き付いた。
「ひぃぎぃっ――――――」
男性の強引なプレイとも、搾乳機による刺激とも違う、まるで乳房を根元から絞り上げるような痛みに、澪はうめいた。しかし、それすらもすぐに快感に変わっていく。
ぷじゅぅぅ――――
澪の乳首から母乳が噴き出た。彼女の胸はいつでも大量に母乳を生産している。その母乳は、クラーケンの眼球へとかかった。
「~~~~~」
それは悲鳴ではなく、歓喜のように澪には見えた。すると、2本目3本目の触手が、彼女の口と肛門めがけて伸びていき、躊躇うことなく侵入してきた。女性器には触手はまだ向けられていない。まるで、楽しみは後に残しているようだ。
ずぶぶっ……
「おぐぐぅ……………♥♥♥ じゅぼぼぉっ……んんぉぉ♥」
口から入ってきた触手は、喉どころかその奥、食道、そして胃までいとも簡単に入り込んできた。途端に息苦しさと嘔吐感が押し寄せ、そして到頭、耐えきれずに嘔吐した。
「おえ゙ぇ゙ぇ――――」
口内の触手の隙間を通り、口の外へ吐瀉物がこぼれだした。
――く、くるし…………
ぐるるる――――――
澪の直腸へと入り込んだ触手にも動きがあった。腸の直径よりもかなり太い触手が、うねうねとうごめく。まるで澪の肉体の限界のギリギリ分かっているように、内臓が壊れない程度の、それでいて激烈な痛みと快楽を与えるように彼女の中を陵辱した。
触手が澪の胃と腸の両方で動き回る。内臓を内側から犯されるという、さすがの澪でも初めての体験に絶頂が止まらなかった。
「おうぉぅ……んいぃいぃぃ♥♥♥ んぁっっ、はおおぅっ」
ずぷぅ…………
口に入れられていた方の触手が抜き取られた。
「はぷっ…………はっ、げほっ……んはっ、はっ……」
漸くまともに呼吸が出来るようになった。しかし、行為はまだまだ終わるはずがなかった。
腸内の触手の太さが増した気がした。
「っ…………まさか、一本の触手に集中するために……」
タコの生殖器は、八本ある腕の中に一本だけ混ざっているという。クラーケンの躰の構造がタコと一緒とは限らないが、もしそうだとしたら、澪の菊門に入れられた触手こそがクラーケンの生殖器であるということだ。
――くる…………こいつの、射精が…………!
澪の直感は正しかった。
ドブドブッ……………どびゅぅ……びゅるるるぅ
太く、そして勢いのある射精が腸内に吐き出された。
プシュッ……ぷしゅぅ……
「あうぅぅぅぅぅううぅ…………」
体内の射精の感覚は、男に射精される感覚と同様に澪に凄まじい快感を与えた。それにより、脳が痺れるほどの絶頂に澪は飲み込まれ、見事に潮を何度も噴いた。しかし、クラーケンの射精は簡単に終わらなかった。
どぶどぶうぅ……どくん、どびゅぅ、ブビュルルル――
――い、いつまで……出すの?
感覚として例えるなら、まるで最大まで解放した蛇口に繋がったホースが、体内に入れられているようだった。勢いは衰えることなく、次々とおびただしい量の精液を澪の中へと吐き出されていく。
「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙…………がぁ……」
澪の躰に異変が起き始めた。それこそ今までにない感覚で、というより、感じてはいけないような感覚だった。
――やばっ…………
どぼぶぅ…………
澪の口から、白濁した泥のような液体が大量に吐き出された。それは、紛れもなくクラーケンの精液だった。腸から注ぎ込まれた精液が、その腸を遡り、胃まで到達し、食道を通過し、そして口から出てきたのだ。こんなことがまさかあり得るなんて、体験している澪自身にも信じられなかった。
「おえぇ………………」
ビクビクッ…………
躰が中から破壊されるような痛みが彼女を襲っていた。それでも、彼女はその痛みすら快感だった。
――やば…………これも、癖になりそう……
澪の腹部は、まるで妊娠した時のように大きく膨らんでいた。精液で内臓中がパンパンに膨らんでしまっているのだ。
ずぷぅっ……
長い射精が終わると、漸く触手が菊門から抜き取られた。
ぶばっ……ぶぶぶぶっ…………びゅりゅうぅ……
褐色の塊とともに、クラーケンの精液が菊門から噴きだした。一体どれだけの量が注がれていたのか分からないが、入りきらない精液が逆流してきたのだ。
「かはっ…………はっ………………んん♥♥」
自分の躰が無事なのが不思議なくらいの行為だったが、どうやらまだ平気のようだった。
澪は、根性で触手で動けない右手を動かした。しかし、それは別にクラーケンから逃げだそうとしたのではなかった。澪は右手を自分の淫裂へと移動させ、そして、さっきからぐしょぐしょに濡れてしまっている女性器の入り口を、自分から開いて見せた。
くぱぁ…………とろぉ…………
黒ずんだ淫唇が丸見えになる。玉のような蜜が淫裂から滴った。
「はっ…………た、楽しみに……取って置いたんでしょう? なら、さっさとやりなさいよ。こんなんじゃ私は、壊れないわよ…………」
精一杯の強がりなのか、それとも本音なのか、澪自身にも分からなかった。すると、言葉が通じるはずもないクラーケンが彼女の言葉に反応したように、さっきまでアナルに入れていた触手を、口を開けて待っている澪の女性器へと勢いよく突き入れた。
ずっぶぅぅぅぅ――――――
「んあぁぁぁっ、あぁぁ…………♥♥♥」
人の男性器とは違い、柔らかく、それでいて長くしなやかな触手が膣内へと侵入してきた。吸盤の一つ一つが膣壁にいちいち吸い付き、触手が前後する度に剥がれた。それは猛烈な甘い刺激を生み、澪を快感の電撃に痺れさせた。
「あぁあぁあ、っあぁ♥ はぁぁ……♥ あぁいぃ、い゙あ゙ぁ、はっ……♥」
触手の長さは、当然膣内だけに収まるはずもなく、いとも簡単に子宮内に入り込んだ。腸とは違い、行き止まりの子宮は、その奥の子宮壁に触手がぶつかった。
「はぁぎゅぅ…………♥♥♥ し、しきゅ、ぅ…………が、やぶられ、ちゃうぅ……♥」
それは痛みであり、それでいて間違いなく快感だった。子宮壁にも吸盤が張り付き、そして抜き取られる時にあまり刺激をたたきつけるように剥がれた。
しばらく触手の抽送が続いたと思ったら、再び触手が太くなる感覚があった。
「はぁ…………良いわよ……出しなさい……はぁぁぁあ♥♥♥」
「~~~~~~~」
クラーケンの声が辺りに響き渡るのと同時に、触手も澪の中で果てた。
「ああぁぁぁああぁあぁぁぁあ♥♥♥♥♥♥♥」
ぶっびゅるる、どぶどぶぅ、どぶびゅぅ――――――
腸内射精の時よりもさらに勢いのある射精が、澪の子宮奥へとたたき込まれた。一秒もしないうちに子宮と膣内は精液で一杯になり、ぼん、と腹部がまた風船のように膨らんだ。
「はぁぁぁぁっ、あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙!!!」
澪の表情は、今までに体験したことのない類いの快感に完全に溶けきっていた。口の端からはクラーケンの精液の他に、快感で自分のよだれも垂れていた。
「~~~~~~~~」
クラーケンはひとしきり満足したように、澪の膣から触手を抜こうとしたとき――――――――それを掴む手が伸びてきた。
もちろん、澪自身の手だ。
「はぁ…………かはっ……まだまだ、出来るでしょう? これから、他の女のところに行くんでしょう? そうはさせない。あんたは、私で完全に満足してもらうんだから」
澪は精一杯笑って見せた。
***
澪の前には、ぐったりしたクラーケンの触手があった。本体はまだ城の外にあるようだが、そちらも動きを見せない。室内で澪は、体内に溜まった精液を、先ほど同様に力むことで出していた。
クラーケンも、命を削りながら性欲を爆発させていたのだ。その性欲を、澪に全てぶつけ、そして動かなくなったということだ。
「やっぱり…………思った通り……。モンスターは、命を削って射精をしている……」
ならば、何度も射精を促してやれば、モンスターを無力化できる。今回の件で、それを証明できた。
「はぁ…………でも、さすがに……疲れた」
澪は疲れ果て、その場にへたり込んだ。肩で息をしていて、立ち上がることは今すぐは出来そうもなかった。
「ぐぅぁあぁぁぁぁあ」「ぐろろろろろぉぉぉ」「ふしゅぅぅぅぅぅぅぅ」「きしししししいぃ」「がぐぅぅぅぅぅるるる」
奇妙な鳴き声が五つ、部屋の外に聞こえてきた。どうやら、クラーケンと派手に行為をしまくったために、城中にいた残りのモンスターが一度に澪の元に来たようだった。閉じられた扉の向こうに、まがまがしい気配が存在している。
「はぁ…………休んでる、暇はない……か」
ここで澪がどこかに身を隠せば、確かに逃げ切れるかも知れないが、その間に他の女達を犯してしまうだろう。そうすれば、普通の女なら肉体が耐えきれずに死んでしまう。あらゆる調教を重ねてきた澪だからこそ、モンスターとの性行為にも彼女は命を繋いでいるのだ。
――素直にゾルギアのとこに行っていれば、もっと簡単だったのにね。
しかし、それは澪の性分だった。
彼女が他の少女達と決定的に違う点がここにあった。ここで言う他の少女とは、マリアや柚希、胡桃、そしてゼストのことだ。彼女達は快楽に溺れ、完全にそれで自分を壊してしまった。
快楽に溺れたのは澪も同じだった。しかし、どんなに溺れても、澪は自分を見失わなかった。それは、今になっても変わらない。
「入ってきなさい! あんた達の相手…………私が全部してあげる!」
扉を開けることを知らないモンスター達が、扉を破って次々となだれ込んできた。
太鼓腹の巨体を揺らすオーガ。
一つ目巨人のサイクロプス。
犬の頭を持ち人のような体格のコボルド。
イノシシの頭のオーク。
牛の頭で息の荒いミノタウロス。
皆異形のモンスターばかりだった。
「望むところよ……」
澪の戦いはまだここからだった。
***
ゾルギアの寝室が、勢いよく開けられた。
「ほう…………」
中にはベッドの他に、2脚の椅子が置かれ、一つはゾルギア、もう一つはクローディアが座っていた。二人の前の壁には、大きな魔方陣が書かれていた。そこには先ほどまで行われていたゲームの様子が映し出されていた。しかし、今はそこには何も映し出されていない。
ゲームはもう終わったからだ。
ゾルギアは、扉の方へと視線を向けた。
そこには、澪が立っていた。一体どこにそんな余裕があったのか、躰をしっかり洗って、別の服に着替えていた。
「まさか、たった一人で7体のモンスター全てを昇天させてしまうとは。それほどまでに、見ず知らずの女のことが大事だったのか? すぐに部屋に入ってきていれば、怪物達に犯されるよりも素晴らしい快楽を与えてやったというのに。それとも、モンスターとの行為に酔いしれただけか?」
ゾルギアは奇妙なものを見るように、それでいて少し嬉しそうにそう言った。対して、クローディアは酷く苦々しそうに澪を睨んでいた。
「他の女達も、次期にここへ登ってくるわ。逃げることはきっとあなた、許さないで殺してしまうと思ったからね」
澪はまっすぐゾルギアを見据えて、堂々と言った。
「それで、最悪死なない選択を女達に残してきたと……そこまでして澪、お前は生きたいのか?」
「いいえ」
澪はその場で服を脱ぎ捨て、全裸になって見せた。
彼女の大きすぎる乳房の先端の乳首は、すでに固くなっていた。散々モンスターと行為を繰り返してきたというのにもかかわらず、彼女の淫裂は水でもかけたようにぐっしょり濡れていた。
「正直、あんたがお父さんやお母さんを殺したことは……許したくない。あの憎しみは、消そうとしたって消えるものじゃないもの。最初こそ、あんたへの復讐ばかり考えていた。あんたが一度は死んだ時でさえ、その憤りは消えなかった」
でも、と澪は続ける。
「一度……たった一度で充分だったの。エッチしてすぐに分かった。私は……ゾルギア…………ゾルギア『様』のおちんぽに、完全に魅了されちゃったの……今までの自分の感情なんて、どうでもよくなっちゃったの」
彼女の顔には朱が落ち、全身の肌も火照っているのがひと目で分かるくらいピンク色に染まっていた。
「ルールとか、正直どうでもいい……私は――――」
澪は、刃更の前で犯されたあの日を思い出す。刃更への恋心を霧散させるに充分なほどの快楽を与えてくれた、あの時の行為を。
「私は、ゾルギア様の…………奴隷になりたいのぉ♥♥♥」
澪は自分の胸を揉みしだきながら、そう懇願した。乳首の先からは、控えめに言っても少なくない量の母乳が溢れていた。すでに半分絶頂仕掛けているのか、腰つきがなまめかしく揺れていた。
「ふふふ…………ふふふふふ…………」
ゾルギアは、澪のその様がそんなに面白かったのか、しばらく笑っていた。ひとしきり笑ったあと、彼は立ち上がり澪へと歩み寄った。
「いいだろう。成瀬澪、お前を……私の第一の性奴隷になることを認めてやろう。自分からそこまで言うのだ。普通の奉仕で私が満足すると思うなよ」
ゾルギアが澪の胸を正面から鷲づかみにした。
「んぃぃぃぃぃい゙ぃ゙ぃ゙い゙♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
派手に絶頂を迎えた。その場で潮を噴き、母乳を振り乱しながら、全身を震わせた。
「はっ…………じょ、上等よ……私を、誰だと思ってるのよ……♥」
ゾルギアは澪の躰を引き寄せ、抱き上げた。そしてそのまま、ベッドへと運んだ。
「怪物達を相手に疲れたとか、弱音は吐かんよな?」
「言うわけ……ないじゃない♥」
ゾルギアはその流れで、澪に覆い被さった。クローディアは無言で部屋を出た。
その直後、部屋の外に聞こえるほどの澪の嬌声が廊下に響き渡った。
「………………」
クローディアは最後まで何も言わなかった。廊下を歩くその顔は、無表情そのものだった。
後日章は2話一挙に投稿です。お時間があれば次もどうぞ。
挨拶はそこで。