そこでゼストは、一つの判断を任されることになる。
これは、ゼストの転落の物語。
~3月20日~
ゼストの痴態は完全にウィルダート城中に拡散していた。
そもそも街で頭のおかしいとしか思えないような格好で歩き回った上に、そのことを必要以上に広まるように差し向けた結果、案の定の結果になったと言うわけだ。メイドたちを始め、兵士の男達、そして、ついにある男の耳にまで届いた。
その男の名前は賢老クラウス。前魔王ウィルベルトの下で腕を振るった参謀役で、城主ラムサスに次いで彼の地位はNo. 2であるが、ラムサスが城にいない今、実質一番の権力者である。
その彼が、ゼストを自室に呼び出したのだ。それも当然と言えば当然、神聖な城にそんな風紀を乱すようなメイドが我が物顔で歩き回っている事を見逃すはずがない。
見逃すはずがない、と言っても、必ずしもゼストの淫行を咎めるために呼び出したとは限らないが。
***
「失礼いたします」
ゼストは賢老の部屋を訪ねた。
「なぜ呼び出されたのか理解しているかね?」
「…………なんのことで……」
「とぼけるのかね? あなたは刃更殿のメイドだったはずだが、このことを彼は知っているのか?」
「っ…………」
当然、刃更はこのことを知らない。ゼストはクラレンスの言うとおりに振る舞っているだけで、その結果このような事態に陥っているのだ。
――言い逃れは出来ない……私は、どうすれば……。
『お前がしたいようにすればいい。俺はずっと見ているからよう』
脳内にクラレンスに言葉が鳴り響いた。彼は実体を持った後でも、相変わらずゼストに取り付いて彼女を監視しているのだ。
――私の、したいように……。
『あぁ、今のお前なら分かるだろう?』
――…………そうか。お前がそう望むなら……
ゼストはクラレンスの言葉に逆らえない――いや、もはやそうではない。『逆らわない』のだ。
ゼストはおもむろに、メイド服の胸元が大きく開いた部分をずり下げた。ブルン、と大きな双丘がこぼれだし、その全貌をあらわにした。褐色に膨らみの先端は、少し黒ずみ始めた蕾が付いていて、二つずつピアスが付けられていた。
「…………何のまねかね?」
さすがは年の功と言ったところだった。ゼストがいきなり胸をさらけだしても眉を一つあげただけでそれを受け止めた。
ゼストの動きはまだ止まらなかった。彼女は机をぐるりを回り、賢老のすぐ脇に膝を折った。
「失礼します」
一言そう言うと、ゼストは老人の股間に手を伸ばした。
「っ…………」
ゼストはクラウスの男性器を取り出した。まだ全く堅さを帯びていないそれを、ゼストは手でしごき始めた。
「これは驚いた。噂通り、いや、噂以上の淫売婦ぶりだな」
さすがの賢老でも、いきなり自分のイチモツをいじり出す女は初めてだったようで、少し驚いたようだった。
ゼストの手つきはかなり手慣れたもので、すぐにそれは膨らみ始め、大きな剛直へと変化した。
「しゃぶってもいいでしょうか?」
少し上目遣いになりながらゼストは尋ねた。クラウスはそれを、無言のまま嫌に冷えた視線で迎えた。拒絶をされなかったため、ゼストはその肉棒にしゃぶりついた。
ジュブブッ、ジュルッ……ジュボボボッ……
頬をへこませるほど肉棒に吸い付き、頭を前後させた。唾液を十分に絡ませた舌を高速に動かして竿やカリ、鈴口に刺激を与えることも忘れない。
さらに追い討ちを掛けるように、ゼストは竿を自分の胸でも扱き始めた。褐色の谷間から顔を出す亀頭を、唇挟みながら舌で舐めていく。多方向からの刺激により、賢老の肉棒は大きく膨らみ始めた。
「ほう……そこらの売女とは比較にならない技術だな。もう出してしまいそうだわい」
「んっ……じゅっ……だ、出して、いいれふからぁ……じゅっぼっ……」
クラウスはゼストの頭を両手で固定すると、肉棒を彼女の喉奥へと押し入れた。
「おぐっ――――」
ビュルルルルッ、ビュグンビュグンッ、ブジュジュゥ
「ん、んん……んくっ……おぅっ……ん、ごくっ……」
喉の奥へと突き入れられた肉棒から、ドロドロとした精液がたっぷりを注ぎ込まれた。途端に息苦しくなるが、何とか胃へと流しこんでいく。
「ん……ふうぅ……」
全てを飲み干し、ゼストは肉棒から口を離した。
「一体どういうつもりでこんなことをしたのかね? こんなことで私を懐柔出来るとでも思っているのか?」
「……それは……」
「こんなお遊びだけで、よもやお前はお茶を濁そうと言うのではなかろうな?」
「っ…………」
賢老は言外に要求しているのだ。ゼストの躰を。
――自分で始めたこと……最後までしなければ……それが――クラレンスの助けになるなら……。
ゼストはふうと息を吐き、かなり短く改造されたスカート裾を持ち上げた。下腹部の入れ墨と、クリトリスのピアスがあらわになった。
「若い女がこんなに躰をいじりおって……本当にけしからんな」
「……申し訳ありません……」
ゼストは謝りながらもクラウス老爺にまたがると、ゆっくりと腰を降ろした。
ズプ…………ズププッ……
「んく……んぃっ……ふゅっ……」
なかなか長いイチモツであったうえ、体勢的にすぐにゼストの子宮を圧迫し、変な空気が肺から漏れた。
「いい顔をするのぉ。まぁ、妻に7人、2人の妾に5人、5人のはしために13人の子を孕ませた私のムスコに貫かれては、そうなって当然」
――……意外とウィルダート城も性に乱れてるのね……。
「どうした? 腰が止まっておるぞ?」
「た、ただいま……動きます」
ゼストは腰をくねらせ、自分から肉棒の抽送を開始した。自分の気持ちいい場所に当たるように、少し躰を左斜めに傾けながら素早く上下させた。少し反り曲がった肉棒が、変化を生みながら膣壁に心地よくとろけるような刺激を与えてきた。
「おい、お前。少し加減してるな? さては、すでに妊娠しておるな?」
「っ…………それは……」
図星だった。ゼストは現在妊娠三ヶ月であり、行為をする際無意識に躰をかばってしまっていたのだ。賢老はそれを見破ったのだ。
「すでに孕んでいる躰で、この私に犯されに来たのか。もう身籠もっている躰なら、私に犯されても関係ないとでも思ったのか?」
賢老は右手をゼストの首に触れさせた。
「このまま炎魔法で首から上を吹き飛ばしても良いのだぞ」
「そ、それだけは……」
「さすがの私でも、死姦というのは試したことはなかったな」
男の手に魔力が込められるのが分かった。
――そんな……殺される……クラレンス……!
コンコン
部屋にノックがされた。賢老がそれに答える前に、ゆっくりと扉が開けられた。
――っ……誰か、入ってきた……⁉
ゼスト自身も予想外の来客に思わず固まったが、入ってきた人を見て全てを理解した。
「お、お前……」
さしもの賢老とて、入室した人を見て愕然とした。扉の前に立っていたのは、同じく改造されたメイド服を来たルキアだった。彼女は、スカート裾を持ち上げていた。その下には何も履かれておらず、奇妙な形の黒い模様が下腹部刻まれていた。
ゼストの下腹部にも子宮をかたどった入れ墨が入れられているが、ルキアのはゼストのそれとも違うようだった。まるで、焼き印のような――
ジョロジョロジョロジョロ…………ブリブリ、ブバッ、ぶりゅぅ……
ルキアはそのまま失禁と脱糞をし始めた。色の薄い尿が床にたたきつけられ、褐色の塊があちこちに飛び散った。
「っ…………!」
ラムサスの副官である彼女が披露したその痴態に、言葉を失うクラウスだった。
「心の隙生じたぜ、賢老さん」
「!」
別の男の声が部屋に響いた。それはゼストにとって間違えようもない声――クラレンスのものだった。
突如、賢老は白目を剥き痙攣し始めた。ほんの数秒の痙攣の後、彼は床に倒れ込んだ。
「っ…………これは……」
「クラレンスがこいつの夢に入り込んだんだよ」
「ひうっ……」
扉の前には、いつのまにかクローディアが立っていた。部屋の中には、どうやら後ろから押し倒された様子のルキアが倒れていた。
「一体……何が……」
「実体化したあいつなら一分もかからないうちに終わるさ」
クローディアの言葉の通り、クラレンスは三十秒ほどでゼストの前に姿を現した。
「クラレンス……これはどういう……」
「俺らの計画には、こいつの存在が邪魔だったんだ。だが、殺すと別の問題が生じるってんで、ちょっと記憶をいじくってやる必要があったんだ」
クラレンスの能力は、相手の夢に入り込んで記憶を操作することだ。しかし、だからといって簡単に夢に入れるかと言えばそうではない。夢に入るには、性的な事に関して心に隙を作る必要があるのだ。
「床で伸びてるその老人は、ポーカーフェイスを気取ってはいてもゼストの責めでかなり揺らいでいた。もっと長い間任せていれば、お前だけで堕とせたっていうのに――――」
「はっ、あんたの女が力不足だと思ったから、こっちの奴隷を差し向けてやったんじゃないか。負け惜しみ言ってんじゃないよ」
「ざけんなよ、クローディア」
「図星を突かれていらだってんじゃないか、クラレンス」
クローディアとクラレンスが言い争いを始めた。その様子を、ゼストは圧倒されて黙ってみていた。
――性的な心の隙……。
ゼストやルキアの働きにより、賢老の心に性的な隙が生まれ、クラレンスはそこを狙ったのだ。
かつてゼストが最初にクラレンスに侵入されたきっかけ――つまりは性的な事に関する心の隙は、風呂場での鏡に映った自分の躰だった。刃更に開発され、以前より格段に大きくなっていた胸や、万理亜によって事細かく数値として記憶に残っていたスリーサイズの想起、それらが一瞬だけゼストに気恥ずかしさという形で、クラレンスにつけいる隙を与えていたと言うことだ。
「あの……クラレンス、計画って言うのは……」
まだクローディアと言い争いをしているクラレンスに、恐る恐るゼストは尋ねた。
「あぁ、この前話した計画のことだ。元々、お前の痴態をウィルダート城中に広めたことも、この賢老を嵌めるために仕組んだことだったんだよ」
「そ、そう、なのか……」
「賢老の、お前やそこのサキュバスがに関するここ最近の記憶を封印した。そして、これから俺達がこの城で何をしようと、この賢老は全てを見て見ぬふりをする。そういう風に記憶操作をした」
つまり、クローディアやクラレンスがこの城で、ほとんど制約無しに行動することが可能になったと言うことだ。もちろん、それは城主ラムサスが帰ってくるまでに限られる。
「城主は帰って来ない。現魔王レオハルトと別件に振り回されてるからな」
「別件……?」
それにしても、やっかいな賢老を嵌めるためとはいえ、あんなにも恥ずかしいことをさせられたのだと考えたら、ゼストに憤る気持ちがなくもなかったが、クラレンスが求めるなら許せた。
「それじゃ……本当にやるんだな? 計画通りに」
「あぁ、いやか?」
クラレンスはその蛇のような目を細めてゼストに向けた。
「そんなことはない。私のご主人様は――――――お前なのだから。お前が望むのなら、私はなんでもする」
ゼストは、もう平然とそう言ってのけることが出来た。
彼女の心は、すでにクラレンスのものだった。
***
~3月22日~
場所はウィルダートの市街地中心部、アーデルベル広場。そこには大きな噴水や数多くの屋台や露店が建ち並び、四方は大通りと繋がっている。
その広場の中央に、ゼストは立っていた――――全裸姿で。
通りかかる人達は、一様にゼストに驚いて見ていた。
――皆私を見ている……あぁ、濡れてしまう……♥
ゼストは自分に向けられる様々な視線に、躰の芯が熱を帯びるのを感じていた。大事な部分を隠さないといけないのに、隠さないことでさらに妙な高揚感がふつふつと湧き上がるのだ。
そのゼストに近づく、男の集団がいた。総勢で16人。彼らはウィルダート城にて働く使用人や護衛兵たちだ。
「マジかよ……これが、夢だって?」「まんまアーデルベル広場じゃないか」「実は現実だ、とかじゃ……」「でも、俺達自分の部屋で寝てたはずだぜ」
彼らは周囲の光景を信じられないような目で見ていた。
彼らの言うとおり、ここは夢の世界だ。それも、ゼストの脳内の夢の世界だった。クラレンスの介入により、男達の精神をゼストの夢の中に潜り込ませているのだ。だから、ゼストに向けられる街の住民も全てはゼストの夢で、それらすらも彼女自身が作り出したものだ。
――つまり、私は深層心理で、知らない人達にこのような痴態をさらしたいと考えているのだろうな……。
そんな冷静な分析を、ゼストは陰部を濡らしながらしていた。
「よく来たな、欲望の下僕ども」
ゼストの真後ろにはクラレンスが立っていた。彼は全裸の彼女の胸を後ろから触り始めた。
「んあ♥ ふぅん……」
「約束通り、この世界でお前たちはこの俺の女を好きにして良いぜ。それこそ、何だってな」
――あぁ……こんな衆人観衆の前で、こんな人数の男達に弄ばれるのか……でも、それがクラレンスが望むこと……。
「約束……ラムサス様ではなく、お前に仕える」
護衛兵の一人が発言した。
「勘違いするな。お前たちが仕えるのは俺じゃない。俺はお前たちなんていらねえよ。俺はあくまで引き抜き役だ。お前たちにはある場所に来て仕事をしてもらいたいんだ。仕事内容はウィルダート城でのものと大して変わらない。言ってみれば、雇用主が変わるってだけだ。しかし約束しようじゃねえか。お前たちがこの計画に参加してくれるなら、お前たち一人一人が好きに出来る女をあてがってやる。ゼストの躰はその前払いってとこだ」
男達はごくりとつばを飲んだ。
条件は今働いている場所と変わらない。ただし、好きなように性欲を満たす機会が与えられるというのだ。ラムサスへの本当の忠誠でウィルダート城にいる人間なら、、こんな条件でクラレンスに付いていこうとは思わない。しかし、そこはさすがインキュバスといったところだった。
クラレンスは、忠誠心から城に仕えている訳ではない男の中から、女性経験が無く、しかも人一倍性欲の強い者を選び出し、声を掛けたのだ。その結果、彼らはその声を答え、ゼストの夢へと招待されたのだ。
「肝心の、俺達が仕える主人はどこにいるんだ?」
若い兵士が尋ねた。
「そうだな……大体、七ヶ月後に現れる。仕事場所も現在準備中だ。その間、お前は夢の中でゼストを好きなように犯して良い。要望があるなら何でもかなえてやる。何だって夢の世界だ。やろうと思えば何だって出来る。ただ、これだけは守ってもらいてぇんだが……」
そう言ってクラレンスは、ゼストにキスをした。
「んんん~~~♥ ん、ちゅっ……ふっ……」
驚きながらも、ゼストはそれを喜んで受け入れた。
「この女はあくまで俺のもんだ。現実でこいつをどうにかしようとしたら、即座にぶっ殺してやるからそのつもりでよろしく」
ゾクゾクゾクゾクッ――――――
クラレンスの言葉で、ゼストはこの上ない多幸感に包まれていた。
「もし、こんな話に乗れねぇってんなら、今すぐ夢の世界から出てってもらう。そん時はここに来た記憶はきれいさっぱり忘れてもらうから、口封じで殺すようなことはねえよ。さぁ、嫌な奴は名乗りでな」
その言葉に、声を上げる男は誰一人もいなかった。
「やっぱりおめえたち、性欲の下僕だな」
とん、とクラレンスはゼストの背中を押した。彼女はつんのめり、男達の中へと倒れ込んだ。
「ゼスト、相手してやれ」
「…………はい♥ 分かりました」
ゼストは立ち上がり、目の前の兵士の股間に手を伸ばした。これから起こることを想像していたのか、すでに男性器は膨らんでいた。
「ふふふ……可愛いな♥」
「っ……な……」
自分のそれを女性に見られたことがないためか、兵士は顔を真っ赤にした。それと同時に、肉棒の膨らみもさらに増した。
「大丈夫、今すぐ楽にしてやる」
ゼストは兵士の男根を口に含んだ。
「じゅぶっ……んんん……じゅぼ……」
「うわっ……ま、待ってくれ……」
しかし、ゼストの口での愛撫は終わらない。そして、兵士の限界はすぐに訪れた。
ビュグン、ビューッ、ブチュッ
「ん、んくっ……ごくっ、ごくっ……」
次々と口の中に精液はが注ぎ込まれた。強烈な臭いが口から鼻を貫くが、それを全て味わうようにゆっくり飲み下していった。
――濃い味……苦くて、臭くて……おいしい♥
「お、おい……俺のも頼むよ」「こっちが先だって」「抜けがけすんじゃねえよ」
一人目の兵士を皮切りに、次々と男達はゼストに群がり始めた。
「ここか……? ここに入るのか?」
一人の男が、股を広げたゼストの前で悩んでいた。どうやら彼は、どこに挿入すれば良いのか分からない様子だった。
「ほら、ここだ」
ゼストは男の肉棒を掴み、そっと自分の淫裂に導いてやった。
ズッブッ……
自らあてがった肉棒へと、ゼストは腰を推し進めた。こういうことをするは彼女にとって初めてだったが、巧く入れられたことに安堵した。
「んあ……はっ……、入った……」
「うう……こ、こうか……」
恐る恐るだったが、男はぎこちなく腰を動き始めた。
――初めてなのは分かるが……これでは少し物足りない……そうだ。
ゼストはすぐ横に立っている別の男の股間に手を伸ばし、そして男性器を取り出した。
「うおっ!」
突然のゼストの行動にその男は驚いたようだった。
「一人ずつ待っているのも辛いだろう。出来るだけ一度に多く相手をしよう」
ゼストはそう言って、両手と口でそれぞれ別の男のものを奉仕し始めた。
――さすがに16人を同時に相手にしたことはないな……。
今までだって複数人相手にすることは何度もあったが、最高でも10人だった。クラレンスから一ヶ月間の調教を受けたさすがのゼストでも16人は初めてだった。
それでも、妙な高ぶりがゼストの中にあった。今までに体験したとこのない高い壁に、猛烈な熱が湧き上がった。
「むうっ……じゅぶっ……ん、ふあっ……」
「くっ…………で、出そうだ……」
「あぁ、ん、な、中で出していいから……んひっ……」
その瞬間、ゼストと繋がっていた男が抱きついてきた。それにより偶然に男の手がゼストの耳に触れた。耳はゼストの性感帯――つまりは最大の弱点だ。その唐突な弱点への刺激で、予期せぬ快感の波がゼストを呑み込んだ。
「そ、そんないきなりっ――――い、イクッ……いいぃぃぃんんん♥」
プシャッ――――ビクビクッ
ビュルルッ、ビューッ、ビュルビュル
ゼストの肉壺に欲の濁流が注ぎ込まれた。それと同時に絶頂を迎え、すぐ側の噴水さながらの潮吹きをした。
――お腹が……温かい……。
膣内の熱を感じながら、自分に刻まれた快感に打ち震えていた。
「やべぇよ……気持ちよすぎだろ……」
「こ、こっちも、出る……!」
両手や口で奉仕されていた男達も自身の精を爆発させた。大量の欲望が、ゼストの褐色の肌を白く汚していった。
「おい……全然収まる感じがしないんだけど……」「俺も。いくらでも出せそうだぜ」「あぁ、萎えるきがしねぇや」
「そりゃそうだ。ここは夢だからな。躰の限界なんてあってないようなもんだ。しかし、個々で発散された欲求はしっかりと現実の躰に反映する。つまり、ここでやりまくれば現実で自慰行為に耽る必要もなくなるってこった」
それはもう一つのクラレンスの能力だ。夢の世界の躰の状態を現実世界の躰にも移すことが可能なのだ。男達がここで自身の性的欲求を満たせば、それは現実の躰や精神にも影響する。もちろん、反映させるかはクラレンスのさじ加減で決定される。基本的にはあくまで夢だから中で何が起こっても現実には響かないが、クラレンスが望めばその限りではないということだ。
ゼストが夢の世界で妊娠したのにもかかわらず、現実世界でも身籠もっているのはこの能力の所為だ。
「初日だからって遠慮するなよ。俺の女はお前たち童貞がいくら束になってかかっても、へばるような調教はしてねえよ。なぁ、ゼスト」
「……あぁ……そうだ。いくらでも私を犯せばいい。全部、受け止めてやるから」
ゼストの言葉に、男達は雄叫びを上げて喜んだ。
――いいさ、受け止めてやる。クラレンスが、それを望むなら。
~3月23日~
ゼストが目を覚ますと、ウィルダート城の自室、そのベッドの上でクラレンスと繋がった状態だった。
「お、起きたな、ゼスト」
「んあっ……はっ……く、クラレンス……♥」
どうやらクラレンスは、ゼストが夢の中で男達に犯されている間、ずっと現実のゼストの躰を貪っていたようだ。その証拠に、目覚めたばかりだというのにゼストは疲労感に包まれていた。
ブジュッ……
クラレンスとの結合部から精液が噴き出した。
「こんなに出して……私はまだ妊娠出来ないんだから……」
「別に良いだろう? それとも、嫌だったか?」
「そんなこと、あるはずないだろう?」
ゼストはクラレンスの背中に両手を回し、首筋にキスをした。
「この調子で毎晩頼むぞ、ゼスト。全部の計画が終わる七ヶ月後まで」
「あぁ……お前が望むなら」
七ヶ月後――――それは、ゼストの出産予定日だ。
と言うわけでゼストさんのお話でした。
澪編の終わりへ繋がる伏線回なので、少しエロがとってつけた感がある気がしてます。そうならないようには頑張りましたが。
少し投稿が遅くなったのは、エロの補足として別の話も同時投稿しようと頑張ったためですが、このままでは二週間近く開けてしまうと思い、結局断念しました。土日の内にまた出します(多分)
次は胡桃編です。