万理亜は森の中に消えたルキアを追って、闇にその身を絡め取られる。
罠と喪失と、少女の涙の物語。
Ⅰ 暗闇の森の中 ※挿絵
~1月28日~
――ルキア姉様の部下にサキュバスがいたなんて……。
場所は魔界にあるウィルダート城の一室。そこには、二日前の夜に失踪した澪の捜索のために、刃更、万理亜、ゼスト、ルキア、そしてクローディアの五人がいた。
ルキアにクローディアを紹介されたとき、万理亜は驚いていた。
ルキアは他人にも自分にも厳しい人だ。その彼女が誰かのことを頼りになるなんていうことを明言することはとても珍しかった。
そのことについてルキアに色々話を聞きたかったところだが、澪の一大事であることもあり、時間があるときで良いだろうと思った。
――澪様……必ず見つけてみせます。
ルキアの提案で、最近魔界各地で起こっている武器や魔晶石の盗難事件の調査をしながら、澪の捜索をしていた。
大量に魔晶石が盗まれたというムーバーの町の自警団の武器庫の検証、またその周辺の聞き込みが捜査の主な内容だったが、結果は芳しいものではなく、また澪の手がかりも全くもって進まなかった。
そうしているうちに、日が暮れてしまった。
「澪様……一体どこに……」
「急ぎたい気持ちは重々承知しておりますが、焦っても良い結果は出ません。今日はこの町の宿を借りませんか? 皆様、大分疲れていらっしゃるようです」
そう言ったのはクローディアだった。確かに刃更たちは、昨日から落ち着けていなかった。もちろん、宿を借りたからといって到底安らげる心境にないのは確かだが。
「……分かった。皆はそうしてくれ。俺はもう少し粘ってみる」
「刃更様……それなら私も一緒に……」
一人で捜索を続けようとする刃更に、ゼストがそう申し出た。しかし、
「いいえ、刃更殿。こんな状況だからこそ、お一人で無茶なさるのは得策ではありません。体力を消耗した中では非常事態に遭遇したときに対応に遅れを生みます。ゼストさんもお疲れのようです。刃更殿……あなたは、ゼストさんまでも危険な目にさらすおつもりですか?」
「っ…………」
確かに刃更はひどく疲れた顔をしていた。今にも倒れそうなほど、彼は憔悴していた。
「刃更さん、クローディアさんの言うとおりですよ。今日は休みましょう?」
万理亜もクローディアに賛同した。
「……そうだな。俺も疲れているみたいだ……。クローディアさん、すみません」
「いいえ、私はこの件でまだお力になれていません。こんなことしかできないのです」
宿泊の場所は、クローディアが知っているもので一番高い宿になった。といっても、そもそも貧窮している街であるため、グレードは決して高いものではなかった。
「お休み、万理亜、ゼスト。お疲れ様でした、クローディアさん」
夕食の後、皆はそれぞれ個別に取った部屋に分かれた。
「……眠れないですね……」
ベッドはそれなりに寝心地の良いものだったが、万理亜は一向に寝られないでいた。澪が心配で仕方ないのだ。
「サキュバスがいやらしい事以外で眠れなくなるなんて……まだまだですね」
そう自分の感情を自ら茶化してみるが、やはり効果はない。
何気なくベッドから出ると、窓の外を覗いてみた。
そこで、ある人影が道を歩いているのが見えた。
「あれ……ルキア姉様?」
彼女はウィルダート城にいるはずだった。しかし、それは確かにルキアに見えた。
――そんなはず……でも……。
わずかに彼女の魔力の波動も感じられた。
「やっぱり……姉様に違いない。でも、どうして?」
万理亜はたまらず窓から外に躍り出た。部屋は二階だったが、彼女の身体能力にかかれば飛び降りることは造作も無い。
ルキアの姿はすぐに見失ってしまったが、辛うじて感知できる魔力の残滓をたどることはできた。それは、ムーバーの町の外まで続いていた。
――絶対におかしい……。
万理亜は周囲に細心の注意を払い、息を殺して魔力残滓を追った。
――刃更様に先に報告するべきだったかもしれませんね……。
ルキアの事になると、万理亜も冷静ではいられないのであった。そのため、勢いでこうして出てきてしまった。
気配は森の中まで続いていた。
――ここが引き際ですね。さすがにこれ以上は深入りできない。
何とか冷静な思考を取り戻した万理亜は、そこで引き返して刃更に相談しようと考えた。
しかし、手遅れだった。
――ジリッ
背筋に嫌な感覚が走り、即座に万理亜は上に飛び上がった。
次の瞬間、さっきまで彼女がいた場所の地面に大きな亀裂が入った。その中心には巨大な体躯を持つ男がいた。
「っ……あなたは……!」
「どこを見ている?」
いつの間にか、空中にいる万理亜のすぐ横にも巨漢がせまっていた。その男の拳が、万理亜へとたたき込まれた。
「ぐっ……」
とっさに防御をしたが拳の勢いは殺すことができず、森の奥へと万理亜は吹き飛ばされた。
「このっ――――」
飛ばされながらも何とか体勢を戻そうとしたが、三たび巨漢が万理亜にせまっていた。
「遅いぜ、小さなサキュバスさんよぉ!」
「がっ――――――」
空中での無防備な体勢で、万理亜の腹部に男の蹴撃が炸裂した。
そのまま万理亜はたたきつけられ、地面には放射状に亀裂が走る。
「っ……ぐっ」
男の脚が万理亜の腹部にめり込み、すぐに身動きがとれない。しかし――
「はぁぁっ――――!」
万理亜は一気に力を解放した。それにより彼女の服装が黒いワンピースの部屋着からレザー調の露出が高いものになり、腰元からは悪魔の翼が生えた。
それが、マリアの本来の姿だ。
己を地面に押さえつける男の脚に、マリアは両腕両足を絡めた。巨漢に対して小柄な彼女だからこそできる芸当だった。
そして、全身に力を込めて、男の脚を折らんばかりに締め上げた。
――ギリギリ
「今の俺にそんなもの利かねえよ」
マリアがしがみついたままの脚を男は水平に持ち上げた。
ゴキッ――――
「かっ……は……」
別の男がマリアの背中に蹴りをたたき込んだのだ。それにより、二人の巨漢の蹴りに腹部を挟み込まれた形になった。
「おえっ……あぁ……はっ……」
彼女の躰が激しく痙攣した。脚は地面に付かず、腹部の圧迫だけで躰を支えることにあり、さらに内臓を押し上げた。
べちゃべちゃっ……ビチャ
マリアは胃の内容物を吐き出してしまった。酸っぱい臭いの流動物が男の脚を濡らした。
「おらよ」
そんな彼女に追い討ちをかけるように、別の巨漢が彼女の顔を殴打した。
「か―――」
小さな躰は衝撃で吹き飛び、樹木の幹にたたきつけられた。顎を殴られたために脳が揺れて立ち上がれない。マリアは地面に倒れ伏した。
――な、何人いるの……?
「あぁっ、兄貴! ずるいじゃねえか!」「お前、もしかして俺の腕にかかったこいつのゲロのこと言ってんのか?」「それ以外ないだろうがよぉ」「ヴェルガ、さすがにそれはない」
マリアに近づく巨漢は三人だった。全員が三メートルはあるだろうほどの身長を有し、筋骨隆々だった。そして、誰もが同じような顔をしていた。
「あなたたち……!」
その顔には見覚えがあった。しかも、二度。
一度目はまだマリアと澪が刃更と出会って間もない頃、柚希を含めてショッピングモールにいたときだ。その時、澪は彼女の魔力を狙った魔族に襲撃された。その魔族が目の前の男たちと同じような顔をしていた。
二度目は先の大決闘の時、五番目の勝負の時に柚希と戦った魔族がこの顔をしていた。
――確か、あの二人は兄弟だったはず……もしかして……。
「あなたたち……ヴァルガの……」
マリアの言葉に緑色の瞳をした男が反応した。その男は地面に倒れた彼女の顔をのぞき込んだ。
「あぁ、兄貴と知り合いだったな。それと、末っ子のヴォルガのことも知ってんだろ? 俺たちは五人兄弟なんだ。俺は二番目のヴィルガ」
「そして、俺がヴルガ。三番目だ」
青い瞳の男が言った。そして、最後の一人、赤色の瞳の男がほくそ笑んだ。
「俺っちが四男のヴェルガだよ、マリアちゃん♥」
――くっ……
マリアの戦闘はパワータイプだ。主に近接格闘を重視した戦い方をするが、見たところヴィルガたちも万理亜と同じタイプの戦い方をするようだった。同タイプの戦闘スタイルの者同士の戦いの際、お互いの強さのみが勝敗を決する要因になる。しかし、この場合マリアは数の差で劣勢だった。一人一人なら間違いなく彼女に軍配が上がったことだろう。それでも、三対一という構図はかなり彼女にはつらい。もちろん奥の手が無いわけではないのだが……。
「私を殺しに来たと言うのですか?」
「あぁ違う違う。俺達の目的はお前をたたきのめすことじゃねえ。俺らが命令されてんのは、お前ら姉妹に下手な動きをさせないようにすることだ。そのための手段は指定されていないがな」
次男ヴィルガが言った。
「姉妹……まさか、ルキア姉様に何かしたのですか⁉」
明らかに狼狽するマリアに、男たちはニヤニヤと下卑た笑いを浮かべた。
「さぁ、お前の俺達に対する態度如何によって、大事な姉様がひどい目に合うかもはしれねえな」
「そんな……」
――姉様が……でも、あの人に限ってそんな……。
万理亜の脳裏に、ゾルギアに母シェーラが人質に取られた時の記憶が蘇った。あの時は、刃更と結託したラースによりシェーラは助け出されたが、一足遅かったら間違いなく殺されていた。
先ほど町を歩いていたルキアの姿を思い出す。あの姿、あの魔力残滓は間違いなくルキアのものだった。そして、彼女の姿はヴィルガたちが潜んでいた森に消えている。
「姉様を囮に……私を誘い出したというわけですね……」
「その通り! 厳しい性格の姉様がなんだかんだで大好きな万理亜ちゃんなら、絶対に引っかかると思ったんだ。これ、俺っちの案ね」
ヴェルガが興奮気味に言った。さっきからこの男だけテンションがおかしい。
あえてその男を無視し、万理亜は気丈に振る舞う。ここからいち早く離脱するすべを必死に考える。
「それで? 下手な動きをさせないために、一体私に何をするというのですか?」
「エッチなことだよ! マリアちゃん!」
両手を広げ笑みを浮かべるヴェルガ。がたいが良く顔がいかついため、どうしてもそのポーズの違和感が拭えない。
「…………」
――まぁ、そうよね。私でもそうする。てか何なんですかこの男!
「でも、それって効果ありますか?」
「何?」
「だって、私はサキュバスなんですよ? エッチなことされたら、反対に喜んじゃって元気になってしまいます。そうしたら、あなたたちをぶっ殺しちゃうかもしれません」
――刃更さんたち以外にエッチな事なんてされても嬉しくないですが……ここは会話をして時間を稼がなくては。刃更さんなら……気づいてくれるはず……。
「それは大丈夫だよ。それをつけていればね」
ヴェルガがマリアの首を指さした。彼女の首には、いつの間にか黒い革製のチョーカーがつけられていた。
「これは……」
――さっきの戦いの中でつけられた⁉
「一度それをつけたら、絶えずお前の生命エネルギーを吸い続ける。外すことはつけた者でなければできない。そしてそいつは、一日二日もあればどんな強者でも関係なく殺せるだろう」
「っ…………これは、サキュバスの魔具……」
――どうしてこれをこの男達が持っているの?
それは大昔にサキュバスが開発した調教道具だった。そしてこの道具には、隠された別の能力がある。基本的にこのチョーカーは装着者の生命エネルギーを吸収するが、別のエネルギーを与えてやれば優先的にそちらを吸収する。つまり、生命エネルギーを吸われずにすむ。
そのエネルギーとは――
「もう分かってんだろう? このチョーカーの好物は、性的興奮だ。いやらしく乱れれば乱れるほど、首輪はその興奮エネルギーだけを吸って命は奪わない。つまり、長く生きながらえるためには、性的興奮を味わい続ける必要がある」
「さすがサキュバス、エッチなことのためにこんなものまで開発しちゃうんだから」
「よくも……うぅ……」
気づけばマリアは自分で立つことすらできなくなっていた。すでに命の吸収が始まっているのだ。
「特にそいつは夜間に命を吸う。激しく消耗した躰に今の時間は一番きついだろう?」
ヴルガがマリアの髪を掴み上げた。
「ぐっ…………一体……誰の命令ですか⁉」
「成瀬澪をさらった犯人に、って言えば分かるか?」
「み、澪様を……あなたたちが澪様をっ――」
「俺っちたちじゃないよ~。大体俺っち、巨乳に興味無いし。マリアちゃんみたいなちっぱい趣味だし」
――だからこの男だけテンションがおかしい! いや、そんなことよりも……。
「澪様は今どこに……」
「お話はここまで♥ もう我慢できないや」
ヴェルガがマリアの躰を持ち上げた。体格差がかなりあるため、まるで大人が子供をあやすかのようだった。
「な、なにを……っ――――それは」
ヴェルガの下腹部があらわになっていた。そこには、彼女の腕ほどの肉棒がそそり立っていた。あちこちがでこぼことしていて、おかしい角度で後ろに反っている。ローションでも塗ってあるのか、すでに全体的がヌメヌメとして照っていた。
――うそ、大きすぎっ……太さも長さも、そして形も尋常じゃない……間違いなく何か薬を飲んでいる……!
「だ、ダメです……そんなの、入るわけないじゃないですか!」
「ねぇねぇ知ってるよ? サキュバスの女性器って、他のどの種族より丈夫にできてるんだってね」
ヴェルガはマリアのレザーパンツを引きちぎった。それにより彼女の淫裂があらわになる。
「やっほぃ! マリアちゃん想像通りパイパンだ! あぁ~でもさすがにまだ濡れていないか~」
「くっ……離しなさい! こんなことしていいと思っているのですか!」
刃更以外に見られたことで、恥ずかしさより悔しさの感情がマリアを襲った。
「いいんだよ、俺っちマリアちゃんのこと大好きだからね。それに俺っちのちんぽ、すでに先走りでヌルヌルだから、きっと入るよ」
――はっ⁉ その量で先走り⁉ 漏らしてんじゃないの⁉
「や、やめなさ――――」
ヴェルガはまるで自分の膝に子供を座らせるように、マリアの躰を自身の腰元に下ろした。
――メリメリメリ
「あっ…………がっ――――――」
淫裂を引き裂くように、肉棒の先端が中へと侵入していく。まだ男を知らないそこは、男を拒絶するように引き締まり、痛みの激流を彼女の脳へと伝えた。
「無理です無理です…………もっとゆっくり――――」
ブチッ――――ドチュッ
処女膜が破れた感触とともに、あっという間に肉棒の先端が子宮口に到達した。
――わ、私の、ヴァージンがぁ……。
「痛い……痛い痛い……こんなの……」
ギュポッ――――
「ひぎっ……!」
肉棒が子宮内へと侵入した。しかし、マリアの子宮は男の亀頭の大きさよりも小さい。到底入りきるはずがない。
――く、苦しい……息が……
ズズッ……
「お? 子宮に入ったのに、まだ押し込める」
「だ、だめっ……それ以上は――――」
ヴェルガがさらにマリアの躰を引き下ろした。それにより、さらに肉棒が深く彼女に突き刺さる。最奥のはずの子宮はすでに到達しているため、あとは内臓を圧迫するだけだった。
「あぁぁぁぁ!」
――あ…………ダメ……。
マリアはぐるんと白目をむいた。
「おいヴェルガ、こいつ死ぬんじゃね?」
「大丈夫、サキュバスの子宮はそんな簡単に壊れないから」
「ほんとかよ、それ」
軽いのりのヴェルガにヴィルガが呆れたように言った。
ジョロジョロジョロ………………
マリアと男の結合部から、黄色い聖水が流れ出ていた。
「マリアちゃん、おもらし? かわいいなぁ」
「あが……はっ……あぁ……」
処女喪失の痛みを感じる余裕は彼女には無かった。あるのは、子宮ごと内臓を圧迫する息苦しさだけだった。
垂れ流した尿の中に、破瓜の鮮血が混じっていた。それをみて、ヴェルガがさらに声を上げた。
「マリアちゃんの純血、俺っちが奪っちゃったぜ、おい!」
「気持ち悪いな、ヴェルガ」
ヴルガが冷めた目で彼を見た。
「いやいや、ロリ体型を前にしたら男は誰もが高ぶるものだって」
そう言ってヴェルガはマリアを貫いたまま、残った彼女の服を強引に破り始めた。それにより、ただでさえ露出が激しい服がレザーの手袋と紫色のニーハイを残して取り払われてしまった。そこまで脱がせると満足したのか、今度は彼女の躰を隅々までなで回し始めた。
「身長は138 cm、体重は37 kg……バストは……64のAAカップ、ウエスト53、ヒップは71ってとこかな」
「ど、どうして……私しか、知らない情報を……うぅ……かはっ……」
「そんなの触ったら分かるよ? あぁ~マリアちゃんのおまんこ気持ちよすぎ」
――ズチュッ、ボチュッ、ズチッ――
前触れもなくヴェルガは、勢いよく腰を前後し始めた。マリアの体重だけでなく男の桁外れの筋力も相まって、肉棒はより深く、より速く抽送された。
「あ、あがっ、は、ひゃぃっ、んがっ、あぁ!」
奥を疲れる度内蔵まで刺激し、肺から空気が押し出される。
――い、息ができない……!
ジワッ――――
マリアの淫裂に変化が訪れた。
「え、えっ……はっ、う、そ……」
無理矢理入れられて痛みと苦しさしか感じなかった中に、小さな甘い感覚が生まれ始めていた。その証拠に、結合部の潤滑油として働いている蜜は男のものだけではなく、マリアの淫裂から分泌されたものもあった。
「サキュバスの性器って丈夫すぎるが故に、生やさしいセックスじゃ感じにくいんだ。だからこれくらいやってちょうど良いんだよ。そういう意味じゃ、力が有り余っている俺たち兄弟にはマリアちゃんの躰はぴったりだってこと!」
ボキュッ――
「ひぎっ…――――――かはっ……」
一層深く突き入れられる肉棒。そして、それに呼応するかのようにマリアの肉壺からはとろりと蜜が溢れてくる。
「それも『あの人』から聞いたのか?」
「そ、『あの人』もそうらしいからね」
ヴェルガとヴルガの会話は、彼女の耳には入っていなかった。
「あ、イキそう……」
ヴェルガの腰の律動が一層激しくなる。
「あがっ、あ、がぁ、はっ……ひっ――――」
あと一秒で射精する――その時、ヴルガがマリアの躰を後ろから持ち上げた。それにより、淫裂から肉棒が抜ける。
ビュルルッ、ビュググッ――――
遮るものがない放精は、マリアの銀色の髪、童顔な小さな顔、ゆで卵のようなすべすべの肩、浮き出た鎖骨、ぷっくり膨れた桜色の乳首、控えめにくぼんだ臍、そして――陰毛の一本も生えていない小丘を、ことごとく汚していった。
「あぁ…………はぅ、あっ……」
――す、すごい臭い……何日もため込んだようなザーメン……それに量も尋常じゃない……あ、やばい……サキュバスの本能がぁ……♥
ビクビクッ――ビクン
マリアは精を躰で受けただけで絶頂してしまっていた。
「おい、ヴルガの兄貴! 何で抜いちゃうんだよ、せっかく子宮に出そうと思ったのに」
「回すんだから中には出さねぇって三人で話したろうが。全く――」
ごく自然な流れで、ヴルガはそのままマリアの肉壺を、自身の肉棒で貫いた。
「はぎぃ……や、休まへてっ――――」
ゴリュッ
「おううぅ♥」
ヴルガはマリアをうつ伏せに倒し、後ろから激しく突きまくった。違う体勢により亀頭が刺激する場所が変わり、彼女の興奮をさらに高ぶらせた。
――さ、さっきとは、違う形ぃ――でも、やっぱり太すぎ――――。
「ロリはこうやってケツ見ながら犯すのがいいんだろうが!」
マリアの尻の肉を鷲づかみにしながら、ヴルガは彼女を犯した。
「んあ、うぐっ、あぁ♥ いぎゅっ、ふぁ!」
さっきとよりマリアを襲う痛みが明らかに少なくなっていた。その代わり、何倍もの快感となり彼女の感覚を占領した。
「こっちはどうだ?」
「へ…………」
ヴルガは突如抽送をやめ、淫裂から肉棒を抜いた。そしてすかさず、その上にある菊のような肉穴にそれをねじ込んだ。
「いいいいぃぃぃ! い、いやぁ! 痛いでふって……はぎっ――」
マリアのアナルからは少し血がにじんでいた。さすがに無理矢理ねじ込んだため、アナルの縁が切れてしまったのだ。
「性器じゃないからサキュバスでもアナルは普通なのか?」
「さぁ、それは言ってなかったなぁ」
「痛い痛い! 痛いって……あうぅ!」
「うおっ⁉」
強烈な菊門の締め付けがヴルガの竿を襲った。その予想外の動きに、一気に射精へと上り詰める。
ビュグッ、ビュクッ、ビューッ
マリアの腸内へと大量の精液が注ぎ込まれていき、その量のあまり腹部をどんどん膨らました。
「あぁっ……お、お腹が、ぐる、じいっ……」
「おい、出すなって兄貴が言ったんしょ!」
ヴェルガが怒ったようにマリアからヴルガを引き剥がした。
「あぁ……はっ……ふうぅ……♥」
腸へと注がれた精液が逆流し、ガバガバに口を開いたアナルから吹き出た。精液が浣腸液の役割を果たし、マリアの腸の中にあったものまで巻き込んで外へと吐き出した。
ブリブリュッ……ブボッ……ベチャッ
褐色の塊がボコボコと菊穴からひねり出された。男の精液とともに悪臭を放っている。
「あぁ~脱糞しちゃったじゃんよ」
「うるせえな、前には出してねえからいいじゃんか」
ビュルルッ、ビュググッ
「「え?」」
ヴェルガとヴルガが言い争いをする中、ヴィルガが一人だけ射精していた。精液は全て、地面にぐったりと倒れているマリアにかかった。
「兄貴……何それ……」
ヴィルガが怪訝な目をして、弟二人からの微妙なまなざしを受け止めた。
「いや、だって興奮するだろ。ロリの脱糞」
「ゲロをうらやましがったヴェルガを笑えねえよ、兄貴」
「ま、つまり、三人ともロリコンだってことで」
ヴェルガが心底面白そうに笑った。彼は笑いながら、おもむろにマリアを抱き起こした。
「へぁ…………」
マリアは満身創痍だった。うつろな目でヴェルガを見る。
「こ、これ以上は……」
「まだ夜は長いよ、マリアちゃん。大丈夫、俺っちはこの中で一番正常っすから」
ヴェルガが小さな躰に覆い被さった。
~1月29日~
マリアが解放されたのは朝日が昇ってからのことだった。
もう何度犯されたのかマリア自身には分からなかったが、気絶だけは一度もしなかった。それは彼女の体力が普通の少女より何十倍もあるためだが、それが今は恨めしかった。結果として一睡もしていない。
「明日も来るんだよ、マリアちゃん。来なかったら、お姉さんがどうなっても知らないからね。というかマリアちゃん、明日も来てエッチしないとチョーカーに殺されちゃうしね。あと、このことを他の人にばらすのもダメだよ。特に、あの東城刃更に知られたら、即お姉さん殺すから」
サキュバスのチョーカーは日中は極端にエネルギー吸収量が落ちる。そのため、夜のうちにマリアの躰に蓄積した性的興奮だけで一日は事足りるそうだった。しかし、一日経てばすぐにでも性的興奮のエネルギーは枯渇し、チョーカーは彼女の生命を吸い始める。そして、自慰程度の興奮ではチョーカーは満足しない。
マリアに選択肢は残されていなかった。
三人は森の奥へと消えていった。ルキアは最後まで見つけることができなかった。
――ルキア姉様……。
マリアは町外れで見つけた井戸で躰を洗った。破れた服に関しては力の解放を止めれば元々着ていたワンピースに戻った。しかし、洗剤があったわけではないため、躰中に付いた精液は表面的にしか落とせず、臭いは一切落ちなかった。
――宿のシャワー室なら何とか……
万理亜の頬にいくつもの涙が伝った。
あまりにも多くのことが一度にありすぎた。
ルキアが人質に取られ、澪の誘拐が確実なものであると判明し、自身の処女を奪われ、数えるのもおっくうなほど犯された。
「刃更さん……澪様ぁ……」
涙が引くまで時間がかかった。宿でゼストとすれ違ったが、何を話したのかは全く覚えていない。妙に焦っていたようにも見えたが、万理亜にそれを気にかける余裕はなかった。
服を脱いでシャワー室の鏡に向かうと、ガバガバに口を開いた女性器が見えた。
「戻るかな……これ」
ドロッ…………べちゃっ
中にまだ残っていた精液が滴って床に落ちた。
それを見て、万理亜はまた泣きたくなった。
敵の名前は別にふざけていません。
だって原作通りだもの(5分の3が嘘)
追記
万理亜に関する小さな情報を色々修正して原作に合わせました。