胡桃を人質に取られたまま日常を演じることになった柚希。
学校に行く前に彼女は、アドミラスからあるものを渡される。
刃更が魔界に赴いたその日の夜。
「うん、こっちに進展はなかった……ごめん」
『いや、いいんだ。謝ることじゃない。こっちの手がかりも信憑性が薄いし……まだ澪の行方は掴めてない』
沈んだ刃更の声が携帯電話の向こうから聞こえた。
「澪も弱くない。ただ捕まっているなんてありえない」
『まぁ……そうだな』
刃更が息をついた気配があった。柚希も覚悟を決め、話を切り出す。
「刃更……私と胡桃、そして本当は刃更も、学校には行った方が良いと思う」
『学校?』
予想外の提案だったようだ。なぜなら、今は澪の捜索が第一だ。彼としては、学校なんかよりも彼女の方が重用だと言うに決まっている。
「私たちの願いは、皆で日常を暮らすこと。だけど、このまま澪の捜索だけをしていたら、私たちの日常がなくなってしまう。だって、私たちは高校生なんだから」
『……確かに。澪が帰ってきても、日常がなくなってちゃいけないもんな』
刃更は納得してくれたようだった。
その後の話し合いで、澪は休学届を出し、柚希と胡桃は昼間は学校に通い、空いた時間に澪の捜索をすることとなった。刃更は魔界に行っている間は学校に行けないが、テストの時だけは帰ってくるということになった。
『色々考えてくれてありがとうな、柚希』
「……別にいい。刃更が澪を探すのに専念できるよう、私はサポートしたいだけ」
話を終えて電話を切った。時計を見れば午後十時過ぎだった。
「これでいい?」
柚希は自室で一人だった。しかし、自分のベッドへと声を掛けた。
「ふふふ、よく僕がここにいるって分かったね」
クリントがすうっと姿を現した。彼はベッドの上で柚希にカメラを向けていた。
「こんなに近くにいて気づかないはずがない。咲夜もずっと殺気立ってる」
「そっか~。それじゃ、もっと巧く隠れないとね」
今日、柚希はクリントに監視される一日だった。行為自体は昼間のプール以来何もないが、トイレ中も視線を感じていた。柚希が手を出せないことを良いことに、向こうが好き勝手やっているようだった。
「明日は楽しい楽しい学校だ。いいのかい? 澪お姉ちゃんを探さないと君はずっと犯され続けるんだよ?」
「そっちが日常を続けるように言った」
「ふふふ、そうだったね」
あえてとぼけたフリをするクリント。
「さぁて、明日が楽しみだね」
クリントは霧のように姿を消した。
――一体……何をされるって言うの……。
薄ら寒い恐怖を柚希は感じていた。
~1月29日~
タタタタ…………ジョロロロ――――
放尿音が狭い空間に響く。学校に行く支度を終え、柚希はトイレを済ませていた。
――今朝は姿を現さない。気配もずっとしないし……。
尿意が収まると、紙で陰部を拭き取り、水を流そうと立ち上がった。
「おはようございます、勇者の少女」
「!」
広くないトイレの中、柚希が立ち上がると、息がかかるほど近くにアドミラスが立っていた。
「いつのまにっ…………」
「こう見えて私は高位魔法が得意なんですよ。光を歪ませて本来ある物を見せないことなんて造作も無い。その逆もしかりです」
アドミラスの手には数珠状の長い何かが握られていた。それを柚希は、ネットで万理亜に見せられたことがあって知っていた。
「アナル……ビーズ……」
さすがに実物を見ることは初めてだった。
「大丈夫、あなたなら簡単に入りますよ」
アドミラスは柚希の肩を掴んで後ろを向かせると、制服のスカートをたくし上げた。まだ柚希はショーツを上げていないため、桃のような白い尻肉があらわになる。
「や、やめっ……」
「変に力を入れるとだめですよ」
ズブブ…………ズチュ……ずぶぅ
「ひっ――――」
冷たい丸い異物が一つ一つゆっくりと菊門を擦りながら腸内に入ってきた。そのたびにぞわぞわと背筋に痺れが走る。
――い、いつまで……入れるの……?
永遠にも感じるビーズの挿入がようやく終わった。しかし、ビーズは全ては入れられていなかった。すでにお腹に入りきらないような感覚があったため、ここで止めてもらえたのは幸いだったが、これでは……。
「通常より長いアナルビーズなんです。ほら、スカートを下げてもわずかにビーズがわずかに見えてしまってます。普通に過ごしてたら気づかれないでしょうが、階段は気をつけた方がいいですよ」
「こ、これで……学校に行けというの?」
「そうです。これで今日一日過ごしてください。勝手に抜いたらいけないですよ」
アドミラスが後ろから柚希の制服の中に手を入れ、胸を鷲づかみにした。
「っ…………くっ」
鋭い目つきで男をにらみ付ける。しかし、アドミラスは一向に気にする様子もない。
パチッ……
「え……?」
「下着も付けてはいけませんよ」
アドミラスは鮮やかな手つきで彼女のブラジャーを外すと、すっと抜き取った。
「クリント様の言うとおり、前に留め具がありましたね。外し方も聞いていて良かった」
「か、返して!」
「何です? 逆らいますか?」
「っ…………!」
唇をかみしめる柚希。彼女が彼らに逆らうということは、クリントが録画した彼女自身の痴態をどう扱われるか分からないと言うこと。そして、胡桃の身もただではすまないだろう。
アドミラスは手に持った柚希のブラジャーを顔に近づけ、すうっ……と長い時間を掛けて臭いを嗅いだ。
ぞくりと全身を嫌悪感が走る。
「良い香りですね、ふふふ。石けんの香りの中にしっかりメスの臭いが混じっていますよ」
顔が熱くなる。今すぐ叫び出したくなるほど恥ずかしくなった。
「お姉、いつまでトイレ入ってるの? もしかしてお腹の調子悪い?」
「く、胡桃……」
「それでは、ご武運を」
いつのまにかアドミラスは消えていた。彼が持って居たブラジャーも、そしてなぜか、脚が通っていたはずのショーツまでも消えていた。
「お姉?」
「う、ううん……大丈夫。今出る」
柚希は手を洗い、トイレの扉を開けた。下着を身につけず、アナルビーズを挿入した制服姿のままで。
***
――座りにくい……。
普通に歩いているときでさえ、ビーズが中で擦れて生じる甘い感覚が柚希を襲っていた。席に座れば落ち着くと思っていたが、挿入したままではかなり座りにくかった。アナルビーズの余った部分を椅子の前に垂らすと、陰部にその凹凸が当たって落ち着かないのだ。
――スカートの裏地が……あそこに当たるのも慣れない……。
「はっ…………はっ…………」
朝のHRの時間、担任の先生が連絡事項の一つとしてあることを言った。
「昨日、プールに不審者が侵入したと報告がありました。用務員の人に見つかって校外に逃走したそうですが、まだ捕まっていないそうです。皆さん、不審な行動をしている人を見かけたら決して近づかず、近くの先生に知らせてくださいね」
「…………」
どうやら昨日のことが問題になっているようだった。散らかった糞尿のことは生徒たちには知らされないようだ。それはそれで一安心だが、それでも罪悪感を禁じ得なかった。
その問題はそれ以上大きく取り上げられることはなく、一限目が始まった。
授業中、柚希の息は荒くなっていた。気にしないようにと考えるほど、柚希の意識は尻にささったビーズに集中してしまう。
とろぉっ…………
淫裂から粘着質の蜜が溢れ出て、スカートを濡らしていく。
「ん……はっ…………はっ……んくっ……」
――我慢……こんなの、なんてこと、ない…………。
いつもよりかなり長く感じる一限目がようやく終わった。一息つく柚希の元に、クラスの女生徒が近づいてきた。
「野中さん、大丈夫? 大分具合悪そうだけど? 昨日も休んでたみたいだし……」
「ん…………大、丈夫。心配してくれて、ありが……とう」
感情を顔に出さないことには慣れていた。しかし、どうしても言葉がたどたどしくなってしまう。
――ただ入れてるだけなのに……ここまでとは……。
ピチョッ…………
陰部から溢れた愛液が、椅子から一滴したたり落ちた。
――ま、まずい……。
しかし幸いなことに、相手には聞こえなかったようだ。それでも、このままでは椅子が水浸しになってしまうかもしれない。
「保健室に行ってきたら? 野中さん、生理なら無理しない方が良いわよ」
小声で耳打ちをされた。変な勘違いをされてしまったようだ。しかし、その提案はなかなか良いと思えた。
「うん……そうする」
実際柚希の生理は二日前に終わっているが、本当の理由を言うわけには行かない。
――保健室で休むだけ。これくらい……日常を逸脱はしてないはず……。
どこから見ているともしれないクリントたちの視線を意識しながら、柚希は保健室へと向かった。
足取りはかなり遅くなってしまったが、何とか保健室に到着するとノックをした。しかし、返事は返ってこなかった。
「長谷川先生……?」
扉を開けても、養護教諭の長谷川千里は中にはいなかった。他の使用者もいないため、ベッドだけ借りることにした。
カーテンを閉めて、柚希は並ぶベッドの一つに入る。
「だめですね、勇者の少女。こんなところに逃げ込んでは」
「!」
柚希がベッドに横たわった途端、アドミラスが彼女にまたがる形で姿を現した。
「い、いつのまに……」
「人間の文化はいくらかクリント様から聞いていますよ。ここは体調が悪くなったら来る場所なのでしょう? 健全なあなたが来る場所ではない。どうやら、お仕置きが必要なようだ」
アドミラスは柚希のアナルにささったビーズの端を掴んだ。
「だ、だめ……」
ずぶ……ずぶっ、ブチュウゥ――――
初めはゆっくり、二、三個ビーズが出たところで勢いよく全てを引き抜いた。
「ふあああぁぁぁぁああぁあぁ!」
今まで感じたことのない快楽の電撃が柚希の全身を貫いた。神経という神経がバチバチと活性化し、打ち上げられたかのように激しく絶頂した。
予期せぬ快感に、柚希は声を我慢するどころではなく、豪快に嬌声を上げた。
「良い声で啼きますね。それでは……」
まだ絶頂の余韻が覚めやらぬまま、柚希のアナルに先ほど抜き取ったばかりのビーズをアドミラスは入れ始めた。
ズプン、ズプッ……ズププ……
「ひぐ…………や、やめて……もう……」
「ダメですよ」
ゆっくりと入れられていくビーズ。それだけで快感が一段一段と積み重ねられていった。
「今度は最初から一気に行きますよ」
「だ、だ――――――」
ズプププププッ――――――
「ひううううぅぅうぅぅ♥」
ビクンビクンと柚希は全身をのたうち回らせた。
プシャァァァァァ
まるで噴水のような潮が淫裂から吹き上がった。それはアドミラスの目線まで上がり、ベッドシーツをぐしょぐしょに濡らした。
「分かりましたか? ビーズを理由にここに逃げ込んではいけませんよ」
「わ、分かった、分かったから……もう……」
快感で歪む柚希の表情。口の端からよだれがこぼれている。
「…………ふふふ」
ほくそ笑むと、アドミラスは三度、彼女の菊門にアナルビーズを入れ始めた。
「や、やめて、もう保健室に来ないから……」
柚希の制止も聞かず、アドミラスは行為を続ける。
一つ一つビーズが、緩くなりつつある柚希の尻穴に呑み込まれていく。
「これを抜くのは学校が終わってからです。しっかりこれで生活するんですよ」
「そ、そんな…………」
――座ってるだけで漏れてきちゃうのに……それをずっとだなんて……。
柚希に逃げ場はなかった。
***
「こらぁ! 保健室で何をしている! 二階の職員室まで丸聞こえだぞ!」
学園の教頭が保健室に飛び込んできた。しかし、中には誰も居なかった。
「逃げたか……全く最近の若いもんは……職員会議で担任たちに伝えねばな……それにしても、長谷川先生が無断欠勤とは珍しい……一体どうしたと言うんだ……」
教頭はぶつぶつとつぶやきながら保健室を後にした。
彼は気づかなかったが、いくつかある保健室のベッドの一つ、そのシーツがバケツをひっくり返したように濡れていた。一部、黄色いシミもあった。
***
柚希は窮地に立たされていた。
それは、午後の授業――体育の時だった。
女子は体操着に着替え、体育館でバレーボールをすることになっていたが、まず柚希にとっては体操着に着替えることが難題だった。普通に他の女子と混じって更衣室で着替えれば、間違いなく下着を着けていないこととアナルビーズを入れていることに気づかれてしまう。
しかし、すでに保健室に行くという選択肢は残されていないし、きっと見学をすることもアドミラスは許さないだろう。
――トイレで着替える……いや、それももしかしたら何か言われるかもしれない。
つまり、着替えるのは女子更衣室でなければならない。
柚希は昼食を誰よりも早く終えてトイレへと向かった。個室へと入ると、柚希はアナルビーズの端を掴み、さらに奥へと押し込んだ。
ズププッ…………ズプッ
「ん……はっ…………きつ……」
すでにお腹いっぱいに入っているが、それを無理矢理押し入れ、それにより一番端のリング部分だけを残して全てを肛内に入れた。
「はぐっ……」
下腹部の張りがさっきまでの比じゃない。それでも、これでスカートの裾から見えることはなくなった。この上から体操服を履いても目立つこともないだろう。
「これで……なんとか……」
柚希はすぐに更衣室へと向かった。
女子は集団で移動し、そして皆一緒に着替える。だからこそ、その集団より先に行動を起こせば、更衣室に誰も居ないタイミングを狙える。
「よし、誰も居ない」
まず先に着替えるのは上半身だ。ショーツを履いていないことは、スカートを脱ぐ前に下に体操着を履けばごまかせるが、ブラジャーの方はそうはいかない。だからこそ、ここだけは誰も居ない時間で着替えるしかなかった。
――誰も来ないで……。
ハラハラしながら、それでも何事もなく柚希は制服を脱ぎ、体操服に着替える事ができた。
「…………ふっ……よし」
気合いを入れ、柚希は体育へと望んだ。
***
「はぁっ…………はっ…………」
体育の授業程度では、勇者として鍛えている柚希は全く疲れない。しかし、今回は常にビーズを意識しながら動いたため、尋常じゃないほど疲労していた。
――走る度に中で擦れて……。
決して小さくない快感が、じわじわと積み重なっていた。
それでも、何とか周囲に怪しまれることなく授業は終わった。片付けの時間になり、柚希はバレーボールを倉庫に閉まっていた。
「あとは私だけでやれる」
柚希は他の女生徒にそう言った。彼女は早く一人になりたかったのだ。
「これで最後のボール」
倉庫でボールの整理をしていた時、倉庫の扉がガシャリと閉まった。
扉の前に、アドミラスが立っていた。
「っ…………何の用?」
「もう学校も終わりなので、解放して差し上げようかと」
男がゆっくりと柚希に歩み寄り、正面から彼女の胸を揉みしだき始めた。
「んく…………ひぅっ……」
ブラジャーを付けずに動き回ったことでかなり胸が痛んでいた。そこに甘い刺激が加わり、まるでその痛みを解きほぐされるかのようだった。
「皆、汗だと思ったのでしょうね」
アドミラスはかがみ込むと、柚希の下の体操服をずり下げた。
ぺちょぉ…………
体操服の淫裂が当たっていた裏地と股間の間に、ねっとりとした蜜が糸を引いた。生地のおかげで一見すると分からないが、触ればすぐに分かる。柚希の体操服はびっしょりと愛液で濡れていた。淫裂の上の茂みも、見ただけで分かるほど湿っていた。
「は…………ん……」
「どうです、入れてほしくなりましたか?」
「っ――――なるわけない! お前のものなんか、死んでも入れたいなんて思わない」
「そうですか。まぁ、ここで堕ちてもらっても面白くないですね」
アドミラスは柚希の尻に手を回し、わずかに菊門から出ているリングを掴んだ。
「ゆ、ゆっくり……お願――――」
ズブプッ―――――――
勢いよくアナルビーズが引き抜かれた。
「んんんん~~~~~~~♥」
柚希は口を手で押さえ、漏れそうになる声を必死にこらえた。しかし、快楽はこらえることはできず、潮を噴きながら絶頂してしまった。一人では立っていられず、アドミラスに寄りかかる形になってしまう。
「これを見てみなさい。面白いですよ」
アドミラスは柚希に引き抜いたビーズの先端を見せた。そこには、明らかに異臭を放つ褐色のものが付着していた。
「あんまり奥に突き刺すから、『あなた』の、糞便が付いちゃっているんですよ」
わざと彼は、それが柚希のであることを誇張した。その効果は絶大で、彼女は頭に血が上るほど恥ずかしくなり、今すぐにでも逃げ出したくなる。
「それは……あの状況では、あぁするしか――――」
柚希が最後まで言う前に、アドミラスは彼女を壁に押しつけた。それにより彼に背中を見せる形になる。
ズチュッ――――
「はぐっ…………」
柚希は男の欲根によりアナルを貫かれた。
「これほど慣らしてもやはりきついですね」
すかさず抽送を開始する。
「ま、待って……すぐに、も、戻らないといけない……こんなこと……やってる場合じゃ……」
「そうですか。それならば早く終わらせましょう」
アドミラスは右腕を柚希の腰に回し、左手で胸を揉み始めた。体操着の上から膨らんだ乳首をつねり、肉棒が深く入るように腰を引き寄せる。
ズチッ、ズチュゥ……ズボッ
疲労している彼女にかまわず、男は欲望のまま全力で肉棒を突き入れた。
「あっ、あぁ……ひ、んはぁっ、く…………あぁぁ!」
ついに声を我慢できなくなった。すでに体育館には誰も居ないとは言え、柚希の嬌声が倉庫内に響き渡る。
――なにこれ……今までと違う――――
それもそのはず、今の柚希はずっとアナルビーズで快感が蓄積されていたのだ。ただの一度の絶頂程度で、それを全て発散できるはずもなかった。
「この状態で中に出せば、どうなりますかな?」
「! あ、あかん……それは――――」
咄嗟のことで、自分の言葉に訛りが戻ったことにも気づかない。
すさまじい律動速度に呼応するように大きくなる肌の衝突音。比例して肥大する柚希の喘ぎ声。それはもう、体育館に響くほどだった。
アドミラスは射精のタイミングを知らせるように、一度柚希の尻をはたいた。
パァァン
「か――――――――!」
ビュルルルルッ、ビューッ、ビュルルッ、ビュクンビュググ……
腸内に精が次々とぶちまけられ、柚希は快感の天井へと打ち上げられた。
「ああ、あ……はっ、ふぁ……」
「ふふふ、これで……」
精液を全て出し終わった後、すぐに肉棒を抜いた。そのままでは精液が菊門から垂れてしまうが、そうならないようにアドミラスはアナルビーズを差し込み栓をした。
「はう……ま、また……」
「精液を垂れ流したまま教室に戻るわけに行かないでしょう? これは私の優しさですよ」
男は柚希に一瞬だけ口づけをし、瞬く間に姿を消した。
「!」
――刃更以外に……キスを……。
汚い物が付いたかのように、柚希は口を拭った。
「早く……戻らないと……」
ふらつく脚に鞭を打って何とか立ち上がると、柚希は体育倉庫を後にした。男と女が欲望を振り乱した後特有の動物的な臭いが、その場に残っていることに気づかず。
「プールに保健室、そして体育倉庫。まるで自分の臭いを学校中に振りまいてるみたいだね。次はどこにしようかな」
ビデオカメラを構えたクリントが、倉庫のマットの上に一人座っていた。彼は姿を消してずっと彼女たちの行為を記録していたのだ。
一仕事追えたかのように満足げな顔をし、彼はカメラの電源を消した。
「さて、帰ったらモザイク編集しないとな」