ついに処女を失ってしまった柚希。
しかし、彼女の地獄はまだまだ始まったばかりだった。
~2月15日~
「お姉、どうかした」
「え?」
柚希が朝食を食べている時、胡桃がそう尋ねてきた。
「最近ちょっと様子が変だよ。ちょっと元気がないというか、そりゃ、澪が心配なのは当然だけど、それだけじゃない気がする」
「…………そんなことない。澪が心配なだけ」
ヴヴヴヴヴ――――――
「? 何の音?」
ドクン
リビングに奇妙なバイブ音が響いていた。その音に胡桃が首をかしげた。
柚希はひやりとした。心臓が高鳴り、額に脂汗がにじむ。すでに荒れている息もさらに乱れる。
「……わ、私の携帯。多分、ゲームの通知。最近、万理亜に言われて始めてたの」
「あ、そうなんだ。お姉、携帯に疎いから万理亜に色々エッチなやつ勧められてるんでしょ?」
「そ、そう」
心の中で安堵する柚希。巧くごまかせたようだ。
――こんなことさせるなんて……。
柚希はアドミラスのことを恨めしく思った。
***
それは、今朝の自室でのこと。
柚希は目覚まし時計を使うことなく毎朝五時半に起床する。勇者の里で身についた習慣がそのまま残っているからだ。朝早く起きて、剣の修行に時間を費やす、それが柚希の毎朝の日課だ。最近は刃更の部屋に忍び込むことも何度かしていたが、現在彼は魔界に行っていて家にいない。
「そのかわりにあなたがいるって……最悪」
「起き抜けにその悪態とは悲しいですね」
柚希が起きると、ベッドの前にアドミラスが立っていた。
「まさか、昨晩からずっとそこに?」
最近柚希は、アドミラスに毎晩のように快楽を躰に刻まされていた。昨日も柚希が疲れ果てるまでアドミラスに犯されていた。
ドプッ…………どろぉ
「っ…………」
柚希は昨日アドミラスに犯された時のままの格好だった。つまりは全裸だ。そして、淫裂の間からドロドロとした白濁液が溢れていた。起き上がったことで下腹部に力が入り子宮に溜まっていた精液がこぼれだしたのだ。陰部の周りは乾いた精液がこびりついている。
「何です? ずっと私に添い寝していてもらいたかったですか?」
「冗談を言いに来たのなら出て行ってもらいたい」
柚希はアドミラスにそう言い、部屋を出てバスルームに移動した。
ベタベタで気持ち悪い汗や、膣に残っていた精液も何とか洗い流し、柚希はバスルームを出た。
脱衣場にはアドミラスが立っていた。
「何の用? 躰を拭きたいの」
「土日の間にかなり落ちてしまいましたね」
アドミラスはかがみ込むと彼女の左太ももに触れた。そこには、かすかに黒いシミが肌に残っていた。そこには『2 / 10 処女喪失』とその下に二本の線がTの字に書かれている。
あの日以来、柚希は学校で堂上と穂積の二人に呼び出されて犯されていた。初めはこの土日も呼び出されるかと危惧していた柚希だったが、幸いなことにそれはなかった。その代わり、アドミラスに辱められる日々ではあったが。
「私が書き直しておきましょうか?」
「いらない。自分で…………」
自分で書く、と言いかけて無性に悲しくなった。どうしてこんな屈辱的なものを自分で書かなければならないのか。堂上たちに自分で消えないようにしろと言われてから、柚希は文字が消えかければ書き直していた。
「そうですか。それでは……」
アドミラスは懐から何かを取り出した。それは、まるで男性器のような形をしたピンク色の物体だった。
「それは……」
「ディルド型のバイブレータですよ」
ズブッ……
「ひっ……」
アドミラスはそれを彼女の淫裂へと挿し入れた。そして、カチリとスイッチが入れられた。
ヴヴヴヴ――――――
バイブは柚希の膣内で振動し始めた。人以外の冷たい無機物の違和感と規則的な振動により、慣れない、それでいて確実な甘い熱を下腹部に発生させる。
「こんな……んくっ……」
「まだですよ」
もう一個、アドミラスは同じ形のバイブを取り出すと、今度は柚希の尻にそれを回し、アナルへと挿し込んだ。
「はぎっ……そ、そんな……に、二本……⁉」
直腸へと入れられたディルドもスイッチが入れられ、その冷たい物体が振動し始めた。
「う、苦しい……」
さすがの柚希も、両穴を同時に入れられたことはまだ無かった。そのため、二本のディルドの圧迫感に彼女は下腹部が張り詰める感じがした。
「弱にしてあげますし、すぐ慣れますよ」
「ん、はっ…………こんなの……」
今までアナルにビーズを入れて生活することは強いられてきた。しかし、電動のバイブレータを入れられたことはなかった。しかも、それを二本同時はさすがの柚希も予想外だった。
「今度はそれで生活してください。あの人間たちに呼び出されたときも抜いてはだめですよ」
「っ…………これで、平気でいろっての?」
「あなたのポーカーフェイスなら気づかれませんよ、ふふふ」
さらにアドミラスは、何かを柚希に見せた。それは、ピルケースだった。
「それ……私の……」
「経口避妊薬。抜かりないですね。あの男達に処女を奪われてからすぐにこんなものを飲み始めるなんてね」
唐突に処女を奪われた柚希であるが、いつまでも悲観し続けて塞ぎ込む彼女ではなかった。即座に避妊薬を手に入れ、妊娠する危険を回避するべく動いていた。
――それを奪われたら……。
柚希は背筋が凍るような感じがした。
「大丈夫ですよ、返します」
手に持ったそれを柚希の方へと放り投げた。咄嗟にそれを受け取り大事に持つ。
「?」
「使うなと言うと思いました? さすがにそこまでは言いませんよ。これ以上このゲームを破綻はさせたくないですから。それでは私はこれで。新たな楽しい一週間の始まりですよ」
「…………?」
アドミラスのその言葉の真意を柚希は理解できなかったが、彼は一瞬にして消えてしまった。
――嫌な予感がする……クリントたちが何か仕掛けてくるってこと……?
結果から言えば、その予感は遠からず当たりではあったが、彼らは柚希に何かをするわけではなかった。
***
「それじゃ行ってらっしゃい、お姉」
「行ってきます」
「学校、頑張ってね」
胡桃に見送られて柚希は家を後にした。
――何とか胡桃にばれずには過ごせた……でも、この音はどうしようもない……。
しかも、今でも絶えず振動し続ける二本のバイブの所為で、かなり歩きにくくなっていた。やっとアナルビーズに慣れてきたところだったが、そもそも慣れてきていた自分にも嫌気がさした。
快感を生み続ける振動を何とか耐えながら学校に到着し、教室へと足を踏み入れた。
その瞬間、中にいたクラスメイト全員の視線が柚希に向けられた。
「?」
その視線は、半分は睨むようなもの、もう半分は好奇の目だった。好奇の目の方は先週から向けられたものだ。それらは全て男子のもので、全員が柚希の画像がネットに上がっていることを知っているが故の視線だ。しかし、もう片方の睨むような視線、それらは全て女子生徒から向けられるものだった。
――もしかして……。
自分の席へ向かうと、そこに答えはあった。
柚希の机の上には、何枚もの写真がばらまかれていた。それらは全て柚希のものだった。
その写真は、堂上や穂積に犯されているものに加え、クリントによってネットに上げられた柚希の陵辱動画のスクリーンショットされたものだった。リアルな触手に絡め取られるもの、どこかのプールで豪快に脱糞しているもの、トイレや風呂場の隠し撮りされたもの、中には柚希の恍惚の表情がアップにされたものもあった。その写真が机一杯に置かれ、起ききれない物は床にまで落ちていた。
「っ………………」
――嘘…………。
女子生徒から向けられた視線の理由が分かった。もうクラスメイトには、全てを知られてしまったのだ。AV顔負けの柚希のプレイをネットに上がっていることも、三年生の堂上や穂積と躰の関係を持っていることを。いや正確には、写真には堂上と穂積の顔はどこにも写っていなかった。巧く自分たちの顔を隠しながら写真を撮っていたのだ。結果として、柚希は何人かの男子生徒と学校中で性交しているという事実だけが明らかにされてしまっていた。
「気持ち悪い」「汚い」「頼めばやらせてくれんじゃない?」「やめなさいよ、病気うつされたらどうするのよ」「やば、前あいつにノート借りちゃったんだけど私」「うわ、汚いわよそれ絶対」「噂なんだけど、三年生の男子のほとんどとセックスしたらしいよ」「それマジ?」「マジマジ」「待ってよ、私の彼氏三年生なんだけど」「もしかしたらすでに野中とやってるかもよ」「ちょっとやめてよ、おえ、吐きそう」「お偉いどこかの社長の枕営業やってらしいよ」「それじゃ、ネットに上がってるって言う画像もそれ関係?」「そうじゃね? 広告たくさん張ってあったし」「あの触手のやつ見たか? すげえリアルなCGだぜ。相当金かかってるって」「すでにAVデビューしてんだろう?」「でも俺見たことねえぜ、あいつ出てるやつ」「マニアックな奴なんだろ?」「なんか臭くない? あの女入ってきた時から」「さっきまで男とやってたんだろ?」「お前の彼氏とかもしんないぜ」「ちょっとやめてよ。こっちはラブラブなんだから。ほんと迷惑だわ」「でも、それって噂なんでしょ? あんまり酷く言わない方が……」「悠長ね、あなたD組に彼氏いるでしょ? もしあいつに寝取られてたら最悪じゃない」「それは……」「これって先生に言った方が良いんじゃない?」「私は嫌。あんな女に関わりたくない」「私も。もしかしたら逆恨みとかされそう」「復讐とかされたら嫌だもの」「俺は……一度くらい……」「誰か言うでしょ――――」「――――」「――――――――」「――――――――――」
陰口という陰口が囁かれていた。小さくとも、それは大きな数となって柚希の耳に確実に届いた。
全身の血の気が引く思いだった。今まで確かにそこにあったものが、全てガラガラと崩れていくような感覚。
――一体誰が……。
いや、悩むまでもなく、これは堂上か穂積の仕業であることは明白だ。ネットに上がった動画の写真だけならクリントたちの仕業であるかもしれなかったが、確かに堂上たちは、柚希を犯す際に携帯のカメラで写真や動画を撮っていた。そのデータがこうしてあるということは、犯人は彼ら以外に考えられない。
その時、バイブレーションを感じた。
柚希の両穴に刺さっているそれではなく、ポケットに入れられた携帯のものだった。
液晶を見るとメールが届いていた。穂積海司からのものだった。
『体育館裏でデートしようよ』
それだけの短い文面だった。
「呼び出し……」
本当ならうんざりするようなものだが、今すぐこの場から立ち去れるのならすぐに飛びつきたい呼び出しだった。
柚希は散らばった写真をかき集め、全てを鞄に詰め込むと、それを脇に抱え柚希は教室を飛び出した。逃げ出すように、現実から目をそらすように。
***
「一体何のつもり?」
体育館裏の壁により掛かる穂積に、柚希はそう尋ねた。ここは体育館と剣道場、そして、桜林に囲まれた暗い場所だ。例え校庭に誰か人がいてここは死角になって見えないだろう。
「せっかくのデートなんだから、そんな怖い顔しないでよ」
「ばらさないって約束だった。だから、私は……」
「だから僕たちに躰を許していると? それを言ったのは堂上だったよね。僕には関係ないことだ」
柚希は穂積の胸ぐらに掴みかからんばかりに詰め寄った。
「っ…………ここまで知れ渡ったなら、学校側に伝わるのも時間の問題。それなら、私はあなたたちの言うことに従う理由はない」
「それで、僕たちに脅されたって言うつもりのかい? ネットでこんな姿をさらしている君が?」
「……それは……」
「大丈夫、このことはきっと、学校側にちくる奴は誰も居ない」
「?」
「なんとなく分かるんだ。最近、この学校の生徒、そして先生までもが今までと少し違う。僕自身も含めて」
穂積が何を言っているのか分からない。何が違うというのだろうか。
「まるで、心の内側にある闇の部分が増幅されている気分なんだ。君はそう言う感じはないかい? 本来なら生じても理性でかき消されてしまうブラックな感情が、誰かに栄養を与えられているみたいにぐんぐん膨らんでいくんだ。きっとこの学校の他の人間も同じ事を思っている。僕は、それが心地良い」
「…………」
直感的なものが柚希にあった。彼の話を全て鵜呑みにする訳ではないが、それでもその話にある程度の答えを見いだした。
――クリントたちの仕業……。
魔力の波動は感じないが、もしかしたらこの学校にはクリントの息がかかっているのかもしれない。それを彼に尋ねて素直に答えてくれるとは思えないが。
「今の学校なら君の痴態を大ごとにはしないと、僕はなぜか思えるんだ。いや、ひょっとしたら学校側も混じるかもな」
「混じる……?」
「まぁどっちにしろ、こうなったらもう楽しんだ方が良いと思うけどね、柚希ちゃんは」
「楽しむ? この状況を?」
穂積は柚希の腕を掴んで引き寄せ、顎に手を添えてきた。お互い息がかかる距離だが、柚希はここで引いたら弱みを見せる事になると思い、その距離のまま力強く睨み付けた。
「そうさ。こんな今だからこそ、君は現実を受け入れて割り切れば良い。皆、来て良いよ」
穂積が声を上げると、体育館の壁の陰に隠れていたのか、ぞろぞろと大勢の男子生徒が現れた。
「何……?」
「この時期三年生は登校自由でね。それでも事情を話したら是非参加したいって言う柚希姫ファンクラブの三年生メンバーが来てくれた。全部で32人」
男子生徒は一斉に柚希と穂積を取り囲んだ。全員が全員、下卑た笑みを浮かべている。
聖ヶ坂学園は全てで728人、そのうち三年生は238人で、男子は143人だ。つまり、三年生男子生徒のうち、約二割強が柚希のファンクラブに所属していることになる。その全てが、ここに集結しているらしい。
「集めるのに時間がかかっちゃってね。土日を使ってようやくさ。さて、前置きはここまでにしよう。もう待ちくたびれただろう」
その言葉を合図に、柚希は複数人の男に羽交い締めにされた。
「このっ……」
相手が男とは言え、蹴散らすのは柚希にとって造作も無い。しかし、柚希が抵抗する前に穂積の方が行動が早かった。
穂積は柚希のスカートをたくし上げた。
「っ…………!」
「おや、先週まではアナルビーズだけだったのに、今日はディルド、しかも振動させたまま挿しているとは」
「隊長、よく見たら柚希姫、両穴に挿してるぜ」
「そ、それは……」
羞恥で顔に血が上る。一度に30人以上の男にこんな自分を見られるなんて思ってもみなかった。
男達を振りほどこうと必死に抵抗するが、なぜか思うように力が入らない。両穴にバイブを挿していることで腰が抜けてしまったのだろうか。何か変なものを食べた記憶も柚希には無かった。
柚希は朝起きてから、胡桃が作った朝食しか口にしていない。
「抵抗しないのか、柚希姫」
「こんなの挿してるくらいだから、最初からそのつもりなんだろう」
「ま、待って……」
男子生徒の一人が柚希の淫裂に入れられている方のバイブに触れ、そして何か操作をした。
ヴヴヴ――――――ヴイィィィィィン!
「んああぁぁぁぁっ!」
男は振動の強さを『強』にしたのだ。それにより、今までは膣壁を震わせる程度だった振動が、子宮全体を大きく揺らすほどまで強くなった。
――ダメ、これ……すぐイッちゃう……。
「こっちも強くしてやれ」
別の男子生徒が今度は柚希の菊門に刺さる方のバイブを『強』にした。
「そ、そんにゃ……りょ、両方は…………あっ、はぅ!」
二本のバイブが最大限にまで強く振動し、膣や子宮を含めた近くの内臓までを揺らした。それらは容赦なく柚希にすさまじい快感をぶつけた。次々に愛液があふれ出した。甘い疼きは何倍にも増幅され、彼女の理性をかき乱していった。
「おい、別のボタンもあるぜ。どっちにもあるみたいだな」
震度の強弱以外のボタンに気づき、それも押された。
「――――――――――んんんん~~~~~~!」
突然、体内のディルド型のバイブがうねり始めた。まるで別の生き物のようにうごめき、お互いが膣壁と腸壁を挟んで何度もぶつかった。それにより、今まで感じたことのない刺激が柚希を貫き、断続的な快楽の電撃が走った。
プシャッ、プシュッ……プシャッ
何度も小さな潮吹きを繰り返した。温かい噴水が男子生徒の手にかかる。
「あ…………は……ん、はっ……」
「すげ……女の子って本当に潮吹くんだ」
「しかも柚希姫のだぜ、夢みたいだ」
「そんなに慌てなくても良いよ。柚希ちゃんは逃げないから」
どよめく男達を沈めるように穂積がそう言った。
――穂積……私が一方的にやられると思わないで―――
ヴイィィィィィン
ただでさえうごめいているバイブを、男の誰かが掴んでさらにかき回した。その際に柚希の臀部を鷲づかみにしたことで、彼女は大きな絶頂の波へとさらわれた。
「んああぁぁ、あぅ、あっ、はあぁぁあぁっ! あぃぃぃ! ふぃあっ!」
背中が震え、腰が跳ね上がる。
プシャッ、ジョロッ、シャァァァアァァア…………プシャッ
それと同時に潮を吹き、失禁もした。腰が跳ねる度に淫液が噴き出し、まるで壊れた玩具のようだった。
「あ……あぎ……か、はぅ……」
「すっげ」
三十人以上の男子生徒が一斉に自分の携帯を柚希に向けた。彼らは写真を撮ったり動画を撮ったりしていた。
――おかしい……いつもより……イキやすい……?
その理由に柚希は気づけない。まさか、唯一口にした朝食に媚薬が盛られていたなんて思いもしないのだ。
「隊長……やっても、いいんですか?」
「良いよ。柚希姫はファンクラブ全員の物だからね。順番にやりな」
「! ありがとうございます!」
――良いわけ、ない……でも、躰が動かない……!
ジュプッ――――――ズブゥッ…………
「か――――――」
柚希の正面の男子生徒の一人が陰部に刺さったバイブを抜くのと同時に、膨らんだ自分の肉棒を取り出し即座に挿入した。
――うそ……また、刃更以外のが……。
「やべぇよやべぇよ、気持ちよすぎ……」
「おい梶木、お前一年生に彼女いるだろ! 何でお前が先にやってんだよ」
「そうだぜ、まずは童貞からやらせろよ」
「うるせぇ、こっちは彼女に隠れてファンクラブ入ってて、肩身狭い思いしてたんだよ」
男は彼女がいるとは思えないほどぎこちない腰つきで柚希を責めたてた。
「ダメだなあんた。せっかくバイブがあるんだからそれを使わないと――――な!」
短髪の男が、柚希のスカートに手を入れ、アナルに刺さったバイブを掴んでねじ上げた。それによって彼女の躰が少し浮くほど持ち上げられ、彼女の体重が全てアナルのバイブにかかった。
「あ、やぁ、あ……あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙」
まるで動物のような声が漏れた。追い討ちをするように柚希の尻肉を揉みしだく。完全に柚希の弱点に気づいたようだった。
「うおぉ、締まる――――――」
ビュルビュルビュル、ビューッ
柚希の中で欲望が暴発した。勢いよく発射された精液が膣壁へとたたきつけられ、踊り狂った。
――あ……中で熱いのが出てる……あかん……イク……。
「んんんんんん~~~~~~~!」
ビクンビクンと柚希の小さな肩が震えた。また絶頂を躰に刻まれたのだ。
恍惚に浸るその男子生徒を別の生徒が引き剥がし、今度は地面に柚希を押し倒した。
「うっ…………」
「次は俺だ! まさか柚希姫で童貞捨てられるなんて思わなかったぜ!」
ズチュゥッ――――
――そんな……。
「い、いやぁ、ま、また……あぐっ………」
絶頂してまだ痙攣している彼女の膣内に、別の男の剛直がねじ込まれた。
「ふふふ、柚希ちゃんさすが。人気者だね。ま、当然か」
穂積が次から次へと男に犯されていく柚希を見て楽しそうに笑った。
視界に入った彼のズボンの裾を、柚希は掴んだ。
「お、お願い……も、もうやめさせて……学校に、あなたたちの名前を告げ口するようなことはしない……だから、彼らを、止めて……」
――これ以上されたら、私……壊れてしまう……こんな人数……。
「いつもは冷静な君が、そうやって焦った顔を見せるのは珍しいね。でも――――――――――ダーメ♥」
ズップゥゥッ
「はっ…………」
いつのまにか別の男が柚希の躰の下に潜り込み、彼女を抱えるようにして持っていた。そして、アナルに入れられたバイブが抜き取られ、勃起した新たな肉棒が突き入れられた。
――二本、同時……なんて……。
二本の別の肉棒が、柚希の体内で暴れ回った。あちこちをかき混ぜては擦り上げ、互いにゴツゴツとぶつかった。
――こんな、の……死んじゃう……。
「柚希ちゃん、もし、僕の彼女になるなら、彼らに止めるように言ってあげても良いよ」
「っ…………それは……」
穂積の彼女になる、それを言うのか簡単だった。しかし、それは刃更の裏切ることになってしまう。柚希にとって、それは死ぬことよりも嫌だった。しかし、このままでは本当に自分がどうなってしまうか分からなかった。
だから、迷ってしまった。
「はい、即答じゃないからブー」
「え、ちょっと、待って……待っ――――――」
「皆、ノルマは前と後ろで一回ずつ中出しね。妊娠させるつもりやっちゃって」
「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
男達が全員雄叫びを上げた。それと同時に、柚希を犯すペースがアップした。一斉に肉棒をあらわにし、柚希へと歩み出した。彼女の中に出したらすぐに別の男に交代し、待ちきれない者は彼女の顔や制服へ精液をぶちまけていった。
「よし、孕め柚希姫ぇ!」
「あぁぁぁ、うっ、はっ……もう、止めて……あんたの、彼女になるから……」
「その言葉は嬉しいな。それじゃ今日から柚希ちゃんは僕の六番目の彼女だ。でも、もう僕には彼らを止められないから」
「そ、そんな……」
ドチュッ――――――
「あぎぃ゛ぃ゛ぃぃぃ、あぁぁ……」
抵抗の言葉を述べながらも、柚希の顔は快楽で歪みきっていた。
「だらしない顔」
「ち、ちゃう……私……」
――だって……おかしい……こんなに、気持ちいい訳、ない……。
否定しても、柚希は確実に快楽に溺れつつあった。
穂積はその顔を写真で撮った。
「ちゃんとカウントしないとね、経験人数」
ビュルルルルウゥゥ、ビュグッ
男にのしかかられた柚希の子宮に、もう何度目か分からない射精により白濁液が注ぎ込まれた。すでに彼女の子宮はパンパンに膨らみきっていた。
朝から始まった柚希の輪姦は、昼過ぎまで続いた。
***
柚希はプールに備え付けられたシャワールームで躰を洗っていた。シャンプーや石けんはないため、汗と精液を軽く流すだけにとどまった。
制服はクリーニングが必要なほど精液でドロドロに汚れてしまっていた。本当はこのまま帰りたかったが、それは穂積に止められた。
『柚希ちゃん、この後体育でしょう。体操服でしっかり出なよ。今日は僕たちの所為で授業出られなかったから、その分はしっかりね』
もう柚希は、彼に逆らう気力がわかなかった。自分の口で彼の彼女になることを言っておきながら、結局32人の男達に犯され、そして、快楽に呑み込まれた。
柚希の太ももには『2 / 10 処女喪失』の他に、完成した6つの『正』の字と、一本線が足りない『正』が書かれていた。それは、経験人数が34人になったことを示している。
午後の体育に柚希は言われたとおり出席した。しかし、体操服は裾が短いため、太ももに書かれた文字が完全に見えてしまっていた。
――これじゃ……クラスメイトどころか、先生に絶対にばれる……。
絶望的な気持ちで柚希は体育に臨むしかなかった。
コソコソ……
体育が始まるまでの時間、周囲から囁き声が聞こえた。
「ちょっと、マジで臭いんだけど」「午前中いなかったじゃん? もしかしたら……」「ウソ……噂だと信じてたのに……」「いや、だって写真あったじゃん」「コラかもしんないし……」「でも、ほら、あいつの太もも。何か文字書いてるじゃん」「処女……喪失? それに沢山の正の字……」「おいおい、あれって……」「だよな……」「気持ち悪い」「気持ち悪い」「最低」「気持ち悪い」「死ねば良いのに」
柚希は泣き叫びたかった。もう、ここにいることすら嫌だった。
「おい、野中」
やってきた体育の先生が、柚希の太ももの文字に気づいたようだった。
「ちょっと来てもらえるか」
「…………はい……」
体育の鬼山先生は、四十代の男性教師だ。彼は生徒指導に余念が無く、熱血的な人だ。
彼に連れられ、体育館の中にある事務室へと入った。そこには、柚希と鬼山以外いない。
「その足の文字、一体何だ? 午前中も授業サボったらしいじゃないか。真面目なお前が珍しい……」
「それは…………」
「穂積か堂上だろう?」
「っ…………」
唐突に具体的な名前を出され、柚希は息を呑んだ。
「不純異性交遊は、処罰の対象なのか分かっているな?」
「…………」
「しかし、普段真面目な野中だ。何か事情があるのだろう。だから、私は学校側にこのことを伝えようとは思わない」
「え…………」
話の流れが少しおかしい。普段ならどんな校則違反でも許さない彼が、どうしたことだろうか。
「未来ある学生だからな。そう簡単に子供の間違いに目くじらを立てたりしないさ。だから、その代わり…………」
鬼山は柚希の体操服の下に手を差し込んだ。その手は確実にブラジャーを付けていない彼女の乳房を掴み上げる。
「ひっ…………」
優しさの欠片もない力で乳首が抓られた。
プシャッ……
たったそれだけで、柚希は絶頂してしまう。
「俺にも抱かせてくれよ、ネットにあれだけいやらしい動画上げてるお前なら、簡単なことだろう?」
『いや、ひょっとしたら学校側も混じるかもな』
穂積の言葉の意味が、ここでようやく理解できた。
――そんな……この学校は……もう……。
「…………」
柚希の精神は、すでにこれ以上無いほどすり切れていた。だから、抵抗することなく、ただただうなだれた。
それを肯定と受け取った鬼山は、体育館に残された生徒に、適当に球技をするように伝えるとすぐに事務室に戻ってきた。
「大丈夫だ、野中。俺は大人だからな。野中が妊娠しても、ちゃんと認知してやる」
「…………はい…………」
柚希はそれから、感情を完全に遮断して鬼山に抱かれた。
――刃更……助けて……。
しかし、その声は届かない。
柚希の太ももの、一本線が足りない正の字は、すぐに完成した。
体育の時間の行為を終えて柚希が教室に戻ると、彼女の机は悲惨な事態になっていた。
『死ね』『ビッチ』『気持ち悪い』『悪臭源』『臭い』『売春婦』――――――
油性マジックで柚希への誹謗中傷の言葉の数々が書き殴られていた。机に入れておいた教科書類は全てズタズタに引き裂かれ、椅子には教室に置かれていた花瓶の水がぶちまけられていた。
「…………」
柚希は破れた教材を全て鞄に詰め込み、ホームルームを待たずに一人で帰った。
家の扉を開けると、アドミラスが立っていた。
「お帰りなさい、勇者の少女。酷く疲れていますね」
柚希は彼にかける悪態すらも浮かばなかった。
「大変だったようですね」
アドミラスは柚希の腕を引き、彼女にキスをした。
「っ…………んん……」
濃厚な舌を絡め合うキス。唾液を交換し、呼吸を共有するものだった。
「っ……ぷはっ……い、いきなり……なにを……」
「酷い犯され方をしたようですね。どうです? 私が慰めてあげましょうか? 誰よりも優しくしてあげますよ?」
アドミラスは柚希の頭を優しく撫でた。
「っ…………」
ボロボロの精神には不意打ちだった。その所為で、柚希は思わず涙がこぼれた。それを必至に拭い、アドミラスを睨み付けた。
「何度だって言うわ。私から貴方を求めたりしない」
半ばそれは、自分自身に言い聞かせるようなものだった。
「ふふふ、そうですか。ならば、私は引っ込むとしましょう」
「え…………?」
アドミラスはそれだけ言うと、あっさりと姿を消してしまった。
「…………何なの……」
どういうわけか、それ以来アドミラスが柚希を犯すことはなくなった。
結局遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
ということで、柚希のハートフルボッコ話でした。
次が誰の話かは決まってませんが、そろそろマリアの話を進めたいかな……違うかもはしれませんが。