※この作品はR-18です。

新妹魔王の淫らな転落   作:戸隠ヒガラ

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柚希が知った段階では、梶浦立華はすでに堂上と穂積に堕ちた後だった。
一体彼女に何があったのか。
これは、澪たちの悲劇以前に起こった、裏に隠れた梶浦立華の悲劇だ。


番外章 梶浦立華の悲劇

 ~12月25日~

 

 梶浦立華は生徒会副会長である。また、それと同時に体育祭の実行委員長でもあった。成績優秀かつ生真面目。少し堅苦しい考え方をするものの、周囲からの人望も厚く、まさに「委員長」のような女生徒だ。

 

 そんな彼女は、年末に生徒会による体育祭の打ち上げを行った。そこでは複数人の生徒会員に加え、手伝いをした東城刃更、そして長谷川千里が参加した。

 その打ち上げの中で、俗に言う「王様ゲーム」が執り行われた。その経緯と内容は割愛するが、結果として立華は刃更に胸を揉まれ、最終的には絶頂させられるという事態になった。結果としては、ヴァンパイアハーフとして身を潜めている橘七緒の記憶操作で、立華は自分が絶頂したことは忘れているが、それでも刃更に胸を揉まれたことだけは紛れもない事実として残った。

 

 ――躰が熱い…………こんなの、初めて……。

 

 完全に躰に快楽の熱が残った状態の彼女は、生徒会の後輩の武井にタクシーで送られている。さっきまで足腰が全然立たなかったからだ。

 

「大丈夫ですか、先輩」

 

 隣に座る後輩が心配して声をかけてきた。時刻は七時半を回っている。

 

「だ、大丈夫よ……もう普通に歩けると思うわ」

 

 ――ゲームとはいえ……東城君に……胸を……。

 

 男性と付き合った経験のない立華にとっては、誰かに胸を揉まれるというのは初めての経験だった。さらに言えば、彼女は自慰行為というものもほとんど経験がない。つまり、躰に生じる甘い熱というものが、彼女にとって未知の感覚であったのだ。

 

 立華は、刃更の事を思ったら無情に心臓が高鳴るようになっていた。一端落ち着こうと別の事に意識を向けるが、彼のことが頭から離れなかった。

 

 ――どうして……私はこんなにも彼のことを……。

 

「あれ……先輩……あそこにいるのって……」

 

 今はタクシーは信号待ちで止まっていて、武井は窓の外を指さした。歩道にはよく知った顔の男が歩いていた。

 

 ――あれは、堂上翔平…………。

 

 体育祭は彼によって迷惑にも引っかき回された。実際立華も、準備期間に彼と言い争いになっていた。

 

「彼、ゲームセンターに向かっているのではないでしょうか。それに彼……」

 

「えぇ、明らかにタバコを吸っていますね」

 

 制服を着ているわけでなく、そして顔立ちも老けている方である彼は、一見大人が歩きたばこをしているようにしか見えないだろう。しかし、同じ学園の生徒や教員なら知っている。彼は高校三年生の立派な未成年だ。

 

 ――性懲りもなくまた問題を……。

 

「武井さん、私ここで降りるわ」

 

「え……まさか、注意しに行くつもりですか⁉ さすがにそれは……」

 

「あれが同じ学園の生徒であることが酷く不快ですが、それでも彼が問題を起こせば学園全体の問題になります。止めさせてきます」

 

 立華は真面目でクールでな性格ではあるが、それでいて正義感の強い少女だった。躰に帯びている熱も、堂上に対する怒りで気にならなくなった。

 

「危険ですよ、あとで先生達に報告する方が……」

 

 しかし、立華はやはり冷静ではなかったのだ。躰の熱が彼女から冷静な思考を失わせていたのだ。

 

「彼はきっとしらばっくれることでしょう。それならば、現行犯で注意する方が的確です」

 

 立華はお金を武井に渡し、タクシーを降りた。

 

 ――しまった……下着……。

 

 立華は王様ゲームの命令で、現在ノーブラノーパンだった。その後に刃更に胸を揉まれててんやわんやだったため、下着を着ける余裕などなかったのだ。

 

 ――少し寒いけど…………今はかまっていられない。

 

 立華はそのまま、堂上の元へと走った。

 この判断が、彼女の大きく狂わせる結果となる。

 

 

 ***

 

 

「へぇ…………それで、わざわざ俺を注意しに来たと? 真面目だねぇ。お前の方こそ、そのコートの下、制服じゃねえか。その格好でこんな時間に何してんだよ。夜遊びか?」

 

「私は先生監視の下学園公認の活動をしてきた帰りです。私に問題はありません」

 

 未知の真ん中で、立華は堂上と相対していた。

 

「あなたは少し、聖ヶ坂学園の生徒であることに自覚を持ってください。あなたの非行が、学園の印象を悪くするのですよ」

 

 強面の堂上を前に、正直立華は少し怯えていた。立華は以前彼との言い争いの最中、刃更に助けてもらったていた。しかし、いつまでも彼を頼っていてはいけないという使命感が、彼女を駆り立てた。

 

「…………分かったよ。帰るって。タバコも吸わねぇ」

 

「え…………」

 

 想像以上に堂上は簡単に引き下がった。

 

「仲間が都合が合わねえってんで仕方ねえから一人で遊んでんだけどもよ、正直つまんねぇし帰るわ。タバコも親父の盗んで試しに吸ってただけだしよぉ、見逃してくれよ」

 

「…………確かに、あなたは今までタバコでは問題を起こしたことがありませんね。分かりました……今回は見逃します。ただし、これっきりにしてください。次は容赦しませんから」

 

「あぁ、でもよ。もしかしたらお前と別れた後、気が変わってゲーセンにとんぼ返りしたり、たばこ吸ったりするかも知んねえじゃん?」

 

「…………?」

 

「俺の家まで見張っててくれよ。その方が安心だろう? 俺の家、ここから遠くねえし」

 

 ――確かに、あまりに物わかりが良すぎる。絶対に私と別れた後タバコを吸うに決まっている。それならば、この目で見届けた方が確実……。

 

「…………分かりました。これも学園のためです」

 

 

 ***

 

 

「むうぅぅぅぅう!」

 

 立華は堂上に押し倒され、口を押さえつけられていた。

 

 堂上の両親が裕福なようで、かなり大きな家だった。しかし、両親は仕事の都合でいないようだった。

 立華は無事に堂上の家まで彼を見届けた後、すぐに帰ろうとしたとき、彼に家に引き込まれたのだ。

 

「不用心な副会長様だ! まさかのこのこ家まで来てくれるとはなぁ!」

 

 ――迂闊だった…………まさか、こんなことをしてくるなんてっ…………

 

 いくら素行が悪く常識がない人間であると分かっていても、まさかここまで常軌を逸した行動に出るとは、さすがの立華でも分からなかった。いや、さすがに考えすぎだと思っていても、堂上に言われるがままに付いていったのは不用心だったと言わざるを得ないだろう。

 

「体育祭の準備ん時、色々俺に言ってくれたよな? あん時は一年坊主に邪魔されちまったけど、本当はこうしたくて仕方がなかったんだよ!」

 

 ――このぉ…………。

 

「いやあぁぁ!」

 

 立華は必死にもがいた。堂上の手をひっかき、足をばたつかせた。彼とはかなりの体格差があるとは言え、彼の方もさすがに人一人の抵抗を簡単に抑えることは難しい。

 

「暴れんな!」

 

 

 バキッ――――

 

 

「え…………」

 

 堂上は立華の顔を拳で殴りつけた。あまりに唐突の強すぎる衝撃が、彼女には予想外だったのだ。

 

 ――今…………殴られた…………?

 

 

 ボゴッ――――

 

 

「かっ……」

 

 今度は立華のお腹を、堂上は強く殴った。

 

「いぃ………………つぅ…………あぁ……」

 

 今まで生きてきた中で感じたことのない痛みが、立華の行動を完全に止めてしまった。彼女は澪たちのように、戦闘や戦い傷に全く慣れていない。だからそのあまりの激痛に、彼女は蹲った。それにより、彼女の制服のスカートの中が堂上の視界に入った。

 

「お前、なんでパンツ履いてねぇんだ?」

 

「っ…………かはっ…………そ、それは……」

 

「よく見れば、お前、ブラもしてねぇんじゃね?」

 

 はだけたコートと制服の胸元に、ブラジャーらしき影がないことにも気づいてしまったようだ。

 

 立華は必死に言い訳をしようと息を吸うが、痛みで思うように行かない。

 

 

 パシャッ……

 

 

「っ……?」

 

「いいもん撮れたぜ」

 

 堂上の手には、携帯端末が構えられていた。

 

「あなた…………」

 

「見る人が見れば、制服が聖ヶ坂のものだった分かる。顔もばっちり。しかも、下着を着けてねぇってこともよく見りゃ分かっちまう。こんな写真、ネットにあげたらどうなるかな?」

 

「そ、それは…………は、早く消しなさい!」

 

 

 どぐぅ…………

 

 

 起き上がろうとする立華の腹部を、堂上は踏みつけた。

 

「あぁ…………いた……」

 

「消すかよ。なぁ、これが学園に知られたら大事だぜ? 学園の評判を下げることになっちまうんじゃないか?」

 

「ぅぅ…………それ、は…………」

 

「良いぜ、消してやる」

 

 唐突な意見の翻しに、立華は驚いた。しかし、次に堂上の口から放たれる言葉は、さらに驚きのものだった。

 

「一発やらせろ。意味、分かんだろ?」

 

「っ……………………⁉」

 

 あまりの衝撃に言葉を失った。

 やらせる、とはつまり、堂上と性行為をしろと言っているのだ。

 

「お前が頷くだけで、誰も困らない。だけど拒否すれば、この写真はネットにばらまく。そうすれば、学園どころか、お前の家族にもしわ寄せがいくんじゃないか。悲しむだろう? まぁ当然、あの東城とかいう一年の耳にも届くだろう」

 

「…………」

 

 立華はそれはいやだった。両親へ知られること。そして、東城刃更に知られることはどうしても避けたかった。

 

 

 選択肢はない。

 

 

 

 

 立華の目には涙が浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

「……………………い、一回…………だけ…………………………なら」

 

「交渉成立だ」

 

 その瞬間、堂上は立華に覆い被さった。

 

「ま、待ってくれ、こ、ここでするのか⁉」

 

「ベッドに移ったってやることは同じだ!」

 

 堂上は立華の制服の前ボタンを外し、彼女の胸をあらわにさせた。真っ白く、可愛らしいピンクの蕾が二つ飾られている美しい形をした乳房だった。

 

「まさか、副会長様とやれるなんてな」

 

 ――そんな…………私の初めて……こんな場所で……。

 

 唐突に堂上は、立華にキスをしてきた。唇で固定させ、割り込むように舌を入れてきた。

 

「むぅぅ…………んん、いあぁ…………ふぅ……」

 

 ――キスも……初めてだったのに……。

 

 さらに、ゴツゴツした手が立華の制服の隙間に入れられた。控えめな肉付きの乳房全体を、指一本一本で形を確かめるように揉んでいく。

 

「ひぃ…………」

 

 乳房に熱が帯びてきたら、今度は乳輪へと指を這わせ、なぞるようにゆっくりと愛撫してしていく。焦らすように乳輪を何周もなぞり、急に乳首へと標的を変えた。人さし指と親指でつまみ上げた。

 

「んぃ…………」

 

 ――どうしてこいつ、こんなに上手いの……?

 

 刃更にされたときも、どうして彼はこんなにも胸への愛撫が上手いのか不思議に思ったが、堂上はそれ以上だった。

 

 ――何? 男の子って皆女の子の胸を揉み慣れてるの?

 

「まずは一回」

 

「え………………?」

 

 その瞬間、今までゆったりだった手の動きが早まった。それにより急激に刺激が強まる。

 

 ――え…………ちょっと待って……な、何か、く、来る…………⁉

 

「あ、ぁ…………んぁ、い、いやぁ…………」

 

 経験したことのあるようで、記憶にない感覚が立華に迫った。そして、ついにその時が訪れた。

 

 

 ビクビクビクッ――――――――

 

 

「んああぁ、あぁぁっぁああああぁぁぁあ!」

 

 躰全体を震わせながら、立華は派手に絶頂を迎えた。堂上が愛撫を初めて十分後のことだった。

 

 ――な、何が……起こったの…………?

 

「はぁ…………ぁあ……」

 

「簡単にイッたな。何だ? もう躰が出来上がってたのか?」

 

 事実、立華は刃更に一度絶頂を経験している。しかし、その記憶は失われているため、彼女にとっては初めての絶頂を堂上にさせられたと言うことになっている。

 

 ――今のがオーガズム…………そんな、好きでもない男に……。

 

「さて……」

 

 堂上が彼女のスカートをたくし上げた。その下の下着に隠されることなくあらわになっている淫裂は、自分が快感を覚えていることを主張するようにしっとりと濡れていた。その上には、かなり控えめな茂みが生えていた。

 堂上は立華の脚を広げ、その間に躰を割り入れた。そして、チャックを開けて己の肉棒を取り出した。

 

「っ……」

 

 ――これが…………男の人の……。

 

 初めて見るグロテスクなそれに、立華は絶頂の余韻も忘れて言葉を失った。

 

「これがお前の処女を奪うものだ。よく形を覚えるんだぜ」

 

「そ、そんな…………こと…………」

 

「否定しないって事は、処女なんだな」

 

「っ………………そ、れ…………は…………」

 

 動揺を見破れてしまった。

 

「まさか東城に食われてるんじゃないかと思ってたが、さきにやれて良かった」

 

 ――東城…………君……。

 

 こんなときに刃更の顔が脳裏に浮かんだ。そこで初めて、自分が刃更の事が行為を抱いていたことを自覚した。しかし、それももう遅いということも理解した。

 

「もしかして…………東城のことが好きだったのか?」

 

「!」

 

 またもや立華は、少しの間で堂上に心理状態を読み取られてしまっていた。どうしてこの男は、彼女の心理を読み解くのが卓越しているのだろう。

 

「まぁ処女食いは専門なんだ。それより梶浦、もしお前が東城を好きなら、ここで止めても良いんだぜ」

 

「どう、して……」

 

「好きな奴が別にいるやつを犯すと、ずっとその女はそいつのことばっかり考えてるんだ。それって気分が悪いだろ。だから、誰か好きな男がいる女は襲わないようにしてんだ」

 

 唐突に生じたチャンスに、立華は希望の光を見た。

 しかし、その言葉を言うと言うことは、本当に刃更の事を好きだと言うことを自覚すると言うこと。一歩踏み出し、今以上の関係を望むと言うこと。

 気恥ずかしさもあるが、しかし、それは良いことに思えた。だから、立華は思ったことを口にした。

 

 

 

 

「そう、よ…………私は、東城君のことが………………好き」

 

 

 

 

 

 

 ズブブブゥ―――ブチッ…………ズッブゥ

 

 

「んいぃぃぃい゙ぃ゙ぃ゙⁉」

 

 立華が刃更の事を好きだと言った瞬間、堂上は彼女の肉壺に己の欲根を勢いよくねじ込んだ。処女膜はいとも簡単に破れ、膣奥へと侵入した。男の竿には立華の破瓜の血が一筋流れていた。

 

「あ、あが…………は…………う、うそ…………好きな人がいるって言ったら…………止める、って………………」

 

「嘘に決まってんだろ。どれだけ頭お花畑なんだよ。まぁ、だから処女は食い甲斐があるんだけどな」

 

「そん、な…………酷い……私の、初めて……好きだって……言ったのに、東城君…………助けてぇ…………」

 

「誰も助けに来ねぇよ!」

 

 堂上が肉棒の抽送を開始した。彼女の愛液により、かなりすべりが良くなっている。ごりごりと肉棒の凹凸が膣壁を擦りあげ、彼女を強引に快感の天井へと引き登らせていく。

 

「んあぁ、あぁ……あ、はぁっ、あぁ……んあぁ!」

 

 次々と涙が溢れてきた。自分の恋心を弄ばれ、大切な処女を奪われてしまったのが悔しかった。

 

「やっぱり処女食いは止められねぇな!」 その表情が良いんだよ!」

 

「さい、てい…………うあぁ……はっ、あぁ――むううぅ」

 

 行為の最中、再び彼はキスをしてきた。口の中に唾液が流しこまれ、舌を器用にも吸い出された。

 

「あぇ…………んちゅ……んはっ、あ゙ぁ゙、はぁ!」

 

「そろそろ中に出すぞ!」

 

「えっ……ま、待ちなさい……! ひ、避妊…………してない……出されたら、赤ちゃんがぁ……」

 

「生で入れた時点で、膣内射精オーケーってことなんだよ!」

 

「そんなぁ! 本当に、本当にダメだから…………きょ、今日は…………今日だけはぁ!」

 

「そんなこと言っても、お前の子宮はとっくに下りて来てんだよ。男を受け入れる準備万端なんだよぉ!」

 

「ち、違う、んあぁっ、違うから、出来ない! だって、私……まだ学生で……結婚だってまだで……んひぃ、んあぁ……に、妊娠なんて……」

 

「出来たら堕ろせばいいんだよ!」

 

「だめぇ…………だめぇぇぇぇぇ!」

 

 しかし、堂上の肉棒は立華の子宮口にぴったりと構えられ、無情にも精が解放された。

 

 

 ビュルルルルッ、ぶびゅるぅ、ぶじゅっ、ビューッ

 

 

 男を経験したばかりの膣内、その奥の子宮を、泥のような精液が汚していった。

 

「あぁあぁ…………やべぇ気持ちいぃ」

 

「本当に…………中で…………赤ちゃん、赤ちゃんが……出来ちゃうのに……」

 

 ――どうして、こんな酷いことが出来るの?

 

 思考が妊娠の恐怖と絶望でぐちゃぐちゃになっていた。涙は拭っても拭っても流れ落ち、嗚咽が漏れた。

 

 

 ぬぷぅ……

 

 

 淫裂から肉棒が引き抜かれた。

 

 

 ブピィ…………どろぉ……

 

 

 肉の割れ目から、逆流した精液が溢れ出した。白濁とした精泥の中には、彼女の破瓜の血が混じっていた。

 

 

 パシャ

 

 

「はぁ…………な、なに、を…………うぅ」

 

「いやぁ、お前の処女喪失の姿を残しておこうと思ってな。人生に一度しかない一世一代のイベントだろう? だから、俺が残してやろうってんだ」

 

「………………うぅぅ……」

 

 立華はもう、何も言う気になれなかった。ひたすら、自分の中にある堂上の体温が残る精液が、自分の躰に染み込んでいく不快感を耐えていた。

 

「絶対……赤ちゃん…………出来ちゃう……こんなのって……」

 

「これで仕上げだ」

 

 そう言って堂上は、玄関の棚に置いてあったペンをひっつかむと、立華の太ももに文字を書き始めた。

 

「なにを……」

 

 太ももには『12/25 処女喪失』と書き込まれていた。

 

「これを消すんじゃねえぞ、風呂入って消えそうになったら自分で書き足せ」

 

 さらに、その文字の下の一本の横棒を書き入れた。

 

「『正』の字の一画目だ。さて、これから何人まで増えるかな……」

 

 堂上の言っていることの意味が、立華には理解出来なかった。ただ悲しくて、悔しくて、惨めだった。

 堂上は立ち上がると、立華の腕を掴み上げた。

 

「うぅ……な、にを…………?」

 

「何はこっちの台詞だ。一回で終わるわけねぇだろ。これから俺のベッドで二回戦だ」

 

「っ…………そんな、一回じゃ……」

 

「写真……どうなってもいいのか? 東城に見せちまうぜ?」

 

「! そん、な…………」

 

「分かるだろ? さぁ立て」

 

 立華はうつむき、涙ながらに小さく頷くしかなかった。

 

 

 ***

 

 

 次の日の朝。堂上のベッドの上には、立華が全裸で仰向けに倒れていた。全身が精液まみれで、淫裂からもおびただしい量の精液がこぼれていた。目の周りは泣きはらしたように涙の跡が残り、首筋には堂上の噛み跡がいくつも付いていた。一体何度堂上に膣内射精をされたか分からない。

 

「おい、まだいんのかよ、早く服着て帰れ」

 

 立華の親には友達の家で泊まっていると嘘を吐いていたため、一晩帰らなくて心配をされないようにはしていた。

 今日は土曜日。学校に行く必要はない。

 堂上の両親は、日を過ぎたところで帰ってきていた。しかし、堂上が女を連れ込んで抱いていることに何も言わずに、自分たちの寝室へと言ってしまった。そして、朝早くに仕事に出かけていた。

 

「早く帰んないと、俺よりもっとヤバいヤツがここに来るんだが……」

 

「…………」

 

 立華は何も言葉を発する気になれなかった。そんな体力は残っていなかった。

 その時、インターホンが鳴った。

 

「あぁあ、来ちまったよ」

 

 インターホンは鳴ったもの、来客は勝手に家に上がってきた。

 

「へぇ、堂上、今度は面白い子襲ったね。二年の梶浦立華か」

 

「あぁ穂積」

 

 部屋に入っていたのは、堂上と同じ三年生の穂積だった。

 

「あな…………た……」

 

 咄嗟に立華は、痛む躰に鞭を打って胸を腕で隠した。

 

「あぁ、いいよそんなこと。どうせこれから沢山見ることになるから」

 

「………………?」

 

「やってくか?」

 

「そうだね、じゃぁ立華ちゃん、シャワー浴びてきてくれるかな?」

 

 穂積が柔和そうな笑みを浮かび、立華にそう言った。

 

「?」

 

「堂上と散々やったんだろ? 今度は僕とエッチしようよ」

 

 平然とそう言ってのける彼が、立華には理解出来なかった。しかし、彼女に拒否権はなかった。

 

 

 結局立華は、その土日は家に帰ることができなかった。

 

 

 

 

 これは、澪たちの悲劇以前に起こった、裏に隠れた梶浦立華の悲劇だ。




毎日投稿週間…………とは全く別に、かなり唐突に書き上がった番外編です。さっき胡桃編があがったはずですが、それとは別系統の物語です。

感想コメントの方では一応告知していましたが、サブヒロインの番外編第一弾、梶浦立華の悲劇でした。

個人的に立華というキャラが結構好きなので、これからも彼女の番外編があがる予定です。もちろん、他のサブヒロイン、具体的にはルキアや橘七緒を予定しています。

では、次の番外編で縁があったらまた会いましょう。
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