クリントの言うことに従う。その代わり『心』をバラバラにされた刃更を助ける術と、主従契約魔法の催淫を解く方法を教えてもらう。
しかし、この取引はどう考えても平等なそれではなかった。
刃更の『心』を細切れにしてあちこちにばらまいたのも、千里に催淫の呪いを発動するように仕向けたのもクリント陣営の仕業だ。正確に言うならば、それらはクローディアの仕業で、クリントの言い分では彼は関与していないとのことだった。
――どちらにせよ、後々刃更に牙を剥く奴は全員殺してやる。
現状、千里もとい神族としてのアフレイアはクリントたちに力を使うことが出来る状態だ。彼女の神族の力はほとんどが封印されているが、刃更を守るときだけはその限りでは無い。彼らは刃更に十分と言って良いほど危害を加えているため、いつでも彼らに神族の力を浴びせることが出来る。
しかし、それをすることが今は出来ない。
――早く、東城の呪いを解く方法を聞き出さなければ……。
そして千里は、自分の貞操をクリントに捧げるため、リビングへと向かう。
~10月28日~
すでに深夜十二時を過ぎ、日は変わっていた。
千里は自分が住むタワーマンション、そのリビングに入った。その格好は、小麦色のおしゃれなバスローブをまとっていた。もちろん、長谷川千里としての姿であるため、黒い長髪に赤い縁の眼鏡をしている。
すでに、千里に主従契約の催淫はかかっていない。催淫の余波でまだ躰は熱を帯びて、ほとんど力が入らないことに変わりは無いが、それでも先ほどのような苦しさは無い。
刃更に屈服されずに催淫を解く方法、それは主従契約魔法の無効化だった。具体的にそれが何かと言えば、成瀬澪や野中柚希が施されたのと同じような、契約魔法の上書きだった。主従契約魔法の上から、別の魔法をかけることによりその効果を完全に打ち消すというものだ。その上書きされた魔法は当然ながら千里にどうにか出来るようなものではないが、恐ろしいことに、彼女は一体どういう魔法がかけられたのか聞かされていない。
――それでも、こうも簡単に刃更との契約を無効化されるというのは、気分が良い物では無いな……。
「早く済ませてくれ。夜も遅い」
「まぁまぁ、そんな心配することは無いよ。クローディアお姉ちゃん発案のこの結界は、時間すらも無意味なんだよ」
「…………」
クリントの話によれば、これから千里が入る結界は次のような効果がある。
まず一つ、その結界は、結界が作られる前の状態をそのままコピーして保存してある。つまりどういうことかというと、例え結界でどういうことが行われようと、結界を解くか出るかすれば、結界が作られる以前の状態に戻るということだ。
「結界内で処女膜を失っても、結界を出れば元通り、君の躰はきれいなままだ。状態の保存は脳内にまでは及ばないから、結界内で行われたことを忘れることは出来ないんだけどね」
千里はこんな不平等な条件でも呑んだ理由はここにあった。例えクリントに辱めを受けたとしても、自分の躰をきれいなまま保つことが出来る。そして、千里ほどの力があれば、一瞬で結界の性質を見破ることが出来る。例えクリントが結界に小細工をしようと――具体的には、彼が結界の状態の保存をしていないことがあれば――千里はすぐにでも気づける。対策が打てると言うことだ。
そして、効果の二つ目は、結界内は時間の流れが操作されているということだ。千里の見立てでは、リビングに張られている結界の中は、現実世界の時間の300倍の早さで流れている。つまり、かなり時間の流れが速いのだ。現実の1分間は、結界内では5時間に相当する。これも千里ならどの程度の時間加速なのかは簡単に見抜ける。
「条件は呑む。だから、東城を助ける方法を教えてはもらえないのか?」
「ダーメ。君は躰という『物』を交換条件に出してるけど、僕が出すのは『情報』だ。先にこっちが渡してしまって君が逃げ出せば、そこで僕はどうしようもなくなる。つまり、交換する物の性質を考えれば君の方から差し出すのが道理だ」
――それは、そっちがいつまでも情報を出さなければ同じ事だろうに……。
それでも、これ以上言って事態が進むとは思えない。仕方が無いため、千里は進め方を変えることにした。
「ふんっ……それにしても、本当に私の相手にお前が務まるのか?」
少し虚勢を張っているとは言え、それも千里の本音の一つではあった。
クリントの見た目はどう考えても10歳前後だ。例えインキュバスだとしても、体のつくりは子供のそれに違いない。
「確かに、今の僕じゃぁちょっと力不足かな? でも大丈夫。今日の僕は、クローディアお姉ちゃんから『鍵』を預かっているんだ」
まるでとっておきの玩具を見せるかのように、クリントが取り出して見せたのは、確かに『鍵』であった。しかし、その大きさは抱えるほど大きく、かなり古くさい形状の鍵だった。
「それは……」
「これは僕の特殊な魔力波が練り込まれた『鍵』なんだ。随分昔に無くなっちゃってたんだけど、お姉ちゃんが見付けてきてくれたんだ。これは、僕の魔力を限界まで引き上げてくれる」
「…………」
その話は千里には聞き覚えがあった。
同じ夢魔であるマリアも、同じような『鍵』を持っていて、それを使うことで女として成体となり、力も何倍にも引き上げることが出来た。
「まぁ正確に言えば、僕の場合は元の姿に戻るってことなんだけどね。僕ってこう見えて、クローディアお姉ちゃんやクラレンスお兄ちゃんより年上だから」
彼らの事情なんてどうでも良いことだが、さすがにそのことには千里は驚いた。
――この少年が、一番年上? どういうことだ。
「ふふふ、僕たち淫夢三兄弟のお話はまた今度ね。今はこれ」
そういってクリントは、その鍵を自身の胸に突き立てた。その瞬間、彼の周囲には緑色の光に包まれた。光はぐんぐん大きくなり、ついに千里の背丈を超してしまった。
光はすぐに消え去った。そして、一人の青年が現れた。
青年は大きく伸びをし、肩をならしながらシニカルに笑った。
「この躰も久しぶりだなぁ、良い躰してんだろ、俺様」
「っ…………」
変化はもちろん、口調だけではない。短い緑色の髪は小さいときと変わらないが、その顔はかなり凜々しく、しかも邪悪さを増していた。現在彼はタイトなパンツに上半身裸で、その見えている上半身はかなり筋肉質だった。クラレンスが細マッチョだとすれば、大人バージョンのクリントはゴリマッチョだ。そしてなにより、見上げんばかりに高身長だった。おそらく2m近い。女性の中でも高い身長である千里とも、かなりの身長差だった。
「それが……お前の真の姿というわけか」
気配の重々しさも尋常では無かった。それにしても、力を解放することで性格まで別人のようだった。
「そうだな、なにせ俺様、サキュバスと神族のハーフだからな。解放すれば能力の向上はあのロリサキュバスの比じゃねぇ。まぁそんなことはいい」
クリントはリビングのソファに腰掛けた。どこから持ってきたか、テーブルにはワインボトルと二つのワイングラスが置かれている。
「一杯飲もうじゃねえか。久しぶりの大人の躰でね。酒もかなり飲んでなかったんだ」
「…………」
てっきりすぐにでも行為に移るものだと思っていたが、どうやら大人バージョンのクリントは、子供の時より余裕があるようだ。
「どうした、契約は俺様の言うことを聞くって事だったはずだが?」
「分かっているさ」
クリントに促されるままに、彼の隣に腰を降ろした。自然と人一人分隙間を空けた。
「そんな離れて座んなって、こっちよれ」
そう言ってクリントは、その屈強な腕で千里の肩を抱き寄せた。
ぞわぞわっ――――
背筋に鳥肌が立った。刃更以外の男に密着されることが初めての千里にとって、その行為は嫌悪感しか湧かなかった。
――振り払いたい……。
クリントはそんな千里を尻目に、ワインを二つのグラスに注いだ。
「俺様たちの初夜に乾杯」
「っ…………死ね」
クリントだけがグラスを持ち、そしてあおった。千里はグラスに触れもしなかった。
「せっかく良い酒を手に入れたってのに。もったいねえな」
「酒を飲みたい気分では無い」
――まして、そんな乾杯のされ方で飲めるわけが無い……!
「そうか、俺様の酒が飲めねえか。そうかそうか…………」
何を思ったか、クリントはワインボトルをそのまま口にして傾けた。
「っ……………」
しかし、飲んでいる様子は無い。流れ込んでくるワインの全てを口に含んでるだけのようだ。
唐突に、クリントの手が千里の顎を下から押さえつけた。それにより、彼女の顔は動けなくなる。
「何を――――――むぅぅ⁉」
クリントはワインを大量に含んだその口で千里にキスをした。
突然のキスに動揺する千里。それを良いことに、どんどんワインが千里の口内に流しこまれていった。
「んくっ…………ん、やめ…………ふ、ん…………ごくっ」
窒息そうなのを何とか我慢し、次々流しこまれるワインを飲み干していくしか千里には出来なかった。
「ぷはっ…………あっ……はっ……何を……」
「上手いだろう? 俺様の口移しワインは。極上だろ?」
「泥水のようだな」
「そうか? 実はこの酒、俺様の魔力が込められてんだ」
「…………」
見たことの無い銘柄の酒だったため、クリントが何か仕掛けをした酒なのは分かっていた。だからこそ手を付けなかったのだが、こうして飲まされてしまってはどうしようも無い。
「この酒で酔っている最中は、お前は俺様の人形になる。つまり、思うがままに動かせるようになるんだ。例えば…………俺様が、お前に自分からキスをしてくるように思えば、お前は逆らえなくなる」
「⁉」
千里は気づけば、両手をクリントの頬の添えていた。そして、その唇に自分の唇を重ねた。
――うそ…………こんなことが……。
「むふ…………ん、ちゅぷっ…………」
どうしても逆らうことが出来ない。今すぐにでも離れたいのに、躰は必至にクリントにキスをしてしまう。唇に間に舌を潜り込ませ、自ら唾液交換を望んだ。
――やめてくれ……こんなの…………。
怖気が走る。躰を操られているとは言え、刃更以外にキスをするなど死にたくなるほどいやだった。
――結界から出れば躰はきれいなまま……でも……こんなのって……。
結界の効果で、キスにより交換された唾液も無かったことになるだろうが、濃厚なキスをした感覚は忘れられない。それを考えるだけでも、かなり辛かった。
「いいねぇ、随分となれてるキスだ。東城刃更とやったのか? どれだけキスをしてきた?」
「っ…………ちゅっ、だ、誰が……そんなこと……んちゅ…………」
言葉で必至に抵抗している最中も、躰はずっとキスを求め続けた。
――もう、やめさせてくれ…………。
「ふふふ、いいぞ、やめても」
「ぷはっ…………はっ…………はっ…………」
息苦しくなるほどの濃厚なキス。それがやっと終わった。
「どうだ、俺様の唾液はおいしかったか?」
「はっ…………汚物かと思ったさ」
「そうかい、それじゃ、いい加減待ちくたびれただろう、念願のセックスに移るか」
「っ…………誰が……」
「バスローブ脱いで、自分から入れな」
「っ…………そんなことを……」
出来るはず無い、そう言いかけて、自分がすでにバスローブを脱ぎ始めていることに気づいた。
――神族の私の躰を自由に操作する魔法……それを使えるということは……こいつは戦っても普通に強いということ……。
となれば、神族とハーフというのも真実味が帯びてくる。千里の結界を破ってこられたのもその力のためかもしれない。
例えその話が本当でも嘘でも、現在千里は確かにクリントの魔法により躰の自由を奪われているのは揺るがない事実だった。
「良い躰だ」
バスローブが脱がれた千里の躰はとてつもなく妖艶だった。まぶしいほど白い肌。ふっくらと大きく膨らんだ胸は、100人いれば101人が目を奪われるだろうほど美しい。きゅっと引き締まったウエストは、思わず腕を回したくなるほど魅力的で、大きくも形の整った尻も触ってその柔らかさを確かめたくなるほどだ。それらは、澪や柚希とも違う、大人の女特有の艶やかな雰囲気を醸し出していた。
クリントがなめ回すように千里の前身を眺めた。それに、彼女は顔から火が出るほど恥ずかしくなる。
――東城以外に、裸を見られるなんて……しかも……。
千里の躰は彼女の意思とは関係なく動いていく。ソファに腰掛けるクリントの腰に、千里は脚を大きく広げてまたがった。ちょうど、二人の陰部が触れあうような体勢だ。
――こんな体勢をしているだけで……吐きそうだ……。
「さて、チャックを開けて、俺様のものを出してみろ」
「っ…………くそ」
悪態を吐くも、千里の手はクリントのズボンのチャックへと伸びて、そして中にあるモノを取り出した。
「…………!」
思わず千里は息を呑んだ。中から溢れだしてきた肉棒は、千里のへそ辺りを優に超す長さだった。太さも尋常では無い。当然、刃更のものとは比較にならなかった。
「東城刃更のと比べたのか? 俺様のと比べたら、あいつのなんてかわいそうになるんじゃないか?」
「そ、そんなこと…………」
しかし、クリントのそれが大きいのは確かだった。復活したゾルギアとも良い勝負だろう。
――こんなの…………入るわけない……。
「ときに、お前。性感帯は処女膜だそうじゃねぇか」
「それは…………」
「ここか?」
クリントはすでにぐしょぐしょの千里の陰裂に指を入れた。
「ひゃうっ…………」
指を深く入れ、こつこつと彼女の処女膜に触れて見せた。たったそれだけで、千里は腰を震わせるほどの軽い絶頂を迎えてしまった。
「これは、中隔処女膜だな」
女性の大多数は環状処女膜だが、千里はそれらとは違い、膜の一部が繋がっている処女膜を持っているのだ。
「まぁいい。それじゃ、自分から入れるんだ」
「…………自分から、なんて……」
しかし、千里の躰はクリントの言葉にあらがえない。
「待ってくれ……まだ、心の準備が……」
「どうせ結界から出れば処女喪失も無かったことになる。準備なんていらねえだろ」
千里は入れやすいように自分の淫裂の肉を指で押し広げ、そこにクリントの肉棒の先端をあてがった。自分以外の確かな熱が、陰部を伝って千里に伝わる。
ゾワッ…………
たったそれだけで寒気がした。
――落ち着け、これは東城のため……東城のためなんだ……東城の……。
「これから何度も処女喪失をするんだから、初めっから飛ばしていけよ?」
――えっ…………一回だけでいいんじゃ……。
千里の思考は、彼女自身の行動によってすぐに遮られた。
彼女は、勢いよくそのまま腰を降ろした。
ズプ――――ブチッ――――ズブプゥッ
「はぎゅぅん!」
自分の体重を全てかけた肉棒の挿入は、性感帯である処女膜をいとも簡単に引きちぎり、膣奥へと侵入した。
「あぐっ、あぁ、はぁぁぁっ……」
肺から空気の全てが押し出され、呼吸が止まる。処女膜が破れる痛みは、千里にとって全てが性感帯への刺激である。そのため、一気に膜を破られた瞬間、今まで感じた事の無いほど激しい快楽の激流が彼女を襲った。脳神経を焼き切るような、躰の芯を焦がすような、そんな凄まじいものだった。
「ぎっ、ひぎゅぅん…………あぁぁ、はぅ、あぁ……」
――ウソ……入れただけなのに……イキすぎて……止まらない……!
絶頂の天井へと打ち上げられてから、千里はなかなか元の感覚に降りてこられなかった。背中はビクンビクンと反り返り、そのたび豊満な胸が大きく揺れる。
ピュルッ、プジュッ――――
揺れる胸の先端の蕾、その両方から白濁した蜜が吹き出た。千里は刃更に躰を開発された日々の中で、妊娠もしていないのに母乳が出るようになっている。それが、絶頂したことで吹き出たのだ。
振り乱された母乳は、千里の顔にまでかかった。赤い下縁メガネのレンズを、乳白色の液体が汚した。
チョロチョロ…………シャアァァァ…………
さらに千里は失禁までしていた。二人の腹部に挟まれた間に彼女の尿が溜まり、間から漏れてソファを汚した。
「はっぎ…………ふっ…………あ…………」
それでも千里は絶頂から抜け出せず、ついに気絶してしまった。
「おっと」
後ろに倒れてしまいそうな千里の躰をクリントが支えた。
「まだ入れただけだってのに、俺様のちんぽはそれほど良かったのか?」
その通り。まだ行為としては、クリントの肉棒を入れただけなのだ。彼としてはまだ動いてすらいない。なのに、千里は絶頂しすぎて気絶までしてしまった。それほど、処女膜を突き破ると言うことは、彼女にとって快感を生じさせる行為なのだ。
「仕方ねぇな」
クリントは千里を抱きかかえ、テーブルに押し倒した。
「おら、起きろ」
彼の命令は、気絶している千里にも効果を及ぼす。気絶していた彼女は、彼の命令で急激に覚醒へと引き上げられた。
「はっ…………はっ…………」
ドチュッ――――
「ん、ああぁぁあぁぁ!」
クリントが一突き、肉棒を千里の膣へと押し込んだ。今まで処女膜の手前までなら、刃更に入れられたことはあった。しかし、その奥はまだ男を知らない。そんな中をいきなり突かれたのだ。膣内はギチギチに狭く、男根の圧迫感に千里は完全に圧倒されてしまった。
「一度突いただけだぜ?」
そう言いながら、クリントは千里の胸を揉みしだきながら、彼女の首筋に舌を這わせた。
「ひっ…………」
その舌の感覚に背筋が凍る感じがしたが、胸への愛撫がそれを凌駕するほどの快感を与えてくる。
――感じてなんかない…………こんな程度、東城の方がずっと気持ちいい――――
ズブブゥッ……ズチッ……
「ふぐっ…………!」
千里の思考さえもかき消すように、クリントは抽送を開始した。強引なそれではなく、一突き一突き確実に快感を刻み込むように、ごりごりと膣壁擦り上げていった。
「もう子宮口に届いたぜ? 俺様はまだ本気で突いてないってのに、もう孕む準備万端ってか?」
「っ…………そんなわけない! お前の安っぽい腰ふりで、私が……」
ズゴッ――――
「あぐぅぅっ!」
クリントが一突きをする度に、千里の言葉が中断された。
この空間では、例え受精さえも無かったことになる。だからある意味では、妊娠する恐怖が無いとも言えるが、しかし、その空間にいる間は確かに受精する。
「でも、お前の子宮は俺様が本気を出すまでも無く完全に降りきってるようだぜ? これで本気で突いたら、一体どうなるんだ?」
「ど、どうも、ならんさ……お前との、行為など……」
「そうか? なら、本気で一度突いてみるか」
「ふ、ふふ……やってみろ。私は、お前のものでは何も感じないさ……」
「なら『ゲーム』をしようぜ。これから俺様は本気でお前を突く。一回お前がイクたびに、これから俺様はお前を犯す回数が増えていく。どうやらさっきお前はこの行為が一度で終わると思っていたらしいからな、しっかり理由を付けようじゃねえか。だから……制限時間は一時間、その間にお前が絶頂を迎えた回数分、これから日常的にお前を犯していく。その代わり、俺様が先にイッたら、すぐにでも東城刃更を助ける方法を教えてやる」
「っ……刃更を助ける方法は、私が条件を呑めば教えてくれるんだろう……! 話が違う……!」
「そうだったか? でも、お前の躰は最低限汚れないようにこっちは結界まで張って気を遣ってんだぜ? なのに、お前はゲームに乗らずにこの情報を得ることを放棄しちまうのか? いいんだぜ、俺様としてはどっちでも」
「っ…………!」
――何て卑怯な……で、でも、こいつより先に、私がイカなければいい……東城のためなら出来る……私なら……。
「良いだろう」
「ゲーム開始」
――――ドチュンッ――――
「は――――――――!」
脳に電撃が走り、一瞬のうちに千里は気絶した。
「おい、起きろ」
「かはっ…………」
千里は命令により目を覚ました。
――何が起きた? 一体……。
「お前の負けだよ」
「え……」
「たった一回、俺様が本気で突いただけで、お前は絶頂して気絶した。あっけないもんだな」
「そ、んな…………」
信じられなかった。千里としても、本気で絶頂を我慢しようという心構えだった。しかし、それは無残にも一瞬にして打ち砕かれた。
「そんじゃ一回、俺様がイクまでノンストップだ。『気絶すんな』、これでお前は、この行為で気を失えない」
「ま、待ってくれ……」
しかし無情にも、クリントは本気で抽送を始めた。
「はぁ、あぎ、あっ、はぁぁあ、んあ、ふっ、おぐうっ、はっ」
気絶しそうなほどの快感が、千里の全身を打ちつけた。それでも気絶は叶わず、ただただ快楽の激流に飲まれていく。肌と肌との衝突音、いやらしい水音、鳴り止まないメスの嬌声、それらがマンションのリビング中に響き渡った。
「どうした? 寝室まで聞こえるんじゃねえか、そんな声だして!」
「や、やめ、あぁぁぁ、はっ、んぎっ、はぁっ、んにゃっ、んぎぅ!」
千里の思考はすっかり吹き飛んでいた。ひたすら刻みつけられる快楽を享受する、それこそ人形のようになっていた。
「そろそろ出すぜ?」
「はっ、ま、まって…………くれ、あぐっ、んあぁ……な、中は……!」
「いいだろう? どうせ孕んでも、結界を出れば無かったことになる」
「そ、それ、でも……ま――――」
クリントの腰の律動が一層激しくなり、その中でも最も大きい一突きが千里の子宮口をこじ開け、その中へと届いた――――その瞬間。
ビュルルルルッ、ビュグン、ブジュッ、ビューッ
子宮内へと侵入した亀頭から、相手を孕ませようとする淫泥が流しこまれていった。どんどん子宮は膨らみ、結合部から逆流して吹き出した。
「あぁ…………な、中に…………あつい……ああぁ……」
初めて自分以外の体温が、子宮内へと流れ込んでくる感覚に、千里は知ってはいけない気がする充足感をかすかに覚えてしまっていた。これほどに、子宮内射精は千里に快感を刻み込んでいた。
――違う……東城以外で……こんなこと……ありえない……。
どこかに吹き飛んでいた思考をどうにか引き戻し、必至に脳内で感覚を否定する。
今日の千里は、安全日とは言い切れない微妙な日だった。子宮を膨らませるほどの射精だ。もしかしたら彼女の卵子はクリントの精液に陵辱されてしまっている可能性もあった。
――大丈夫……結界を出れば……なかったことになる……なるんだ……。
そう自分に言い聞かせながらも、千里は涙がこぼれてきた。
「さて、ゲームは俺様の勝ちだが、ルール上一時間続けないといけない。その間に、お前は一体何回イクことやら」
「っ…………そ、そんな……」
「一突きごとに絶頂させられるとして、1秒に2回のピストン……それが60分だから7200回は、これからツケを払うために俺様に犯されることになるわけだ。一日に10回犯してやっても、二年近くかかるな。そうだ、どうせ消える傷だ。ちょっと乱暴にしても平気だろう」
ガリッ……
「あぁっ、い、痛い……やめてくれ……」
クリントは千里の乳首に噛みついた。血が出るほどではないにしても、愛撫のそれよりかなり強い力だった。
「これすらも気持ちよくなるほど、俺様が調教してやるよ」
「ぅう…………」
――東城、大丈夫だ……私は、耐えられる……。
この後も、クリントによる陵辱が続いた。
結局、5時間にも及んだ。
***
いつのまにか、クリントの姿は消えていた。
千里は全身精液まみれ。淫裂からはドロドロの白濁液がこぼれだし、黒いきれいな長髪も精液で汚れきっていた。
千里はリビングのフローリングに横たわっていた。
全身に疲労感が広がっていて、あちこち痛みもある。立つことも億劫だ。
「いつまでそうやってるの? 早くもとの『きれいな』躰に戻りたいでしょう? もう酔いは覚めたはずだから、躰は自由に動けるはずだし」
クリントは子供の姿で千里の前に立っていた。
彼の言うとおり、量を飲んでいなかった所為か、すでにクリントの魔力が込められたワインのアルコールは躰から抜けていた。もう彼の言葉に強制的に縛られることはなくなった。
しかし、だからと言って、これから彼女に自由が待っているわけでは無いことは火を見るより明らかだった。
「ごめんね。大人バージョンの僕ってやり過ぎちゃうんだ。でも大丈夫、基本的口調は変わっても性格はあのまんまだから」
「…………」
――一体どんな性格してるの…………。
「あぁ、ちなみに、しっかり学校には出勤はするんだよ?。これも契約の通り、僕の命令に従ってもらうから。これからもさっきみたいな『ゲーム』をどんどんしていくから、僕に勝ったら東城刃更の呪いを解く方法を教えてあげる。あぁそうそう、今の東城刃更は半植物人間状態だから、どこか施設の良い病院に預けることをおすすめするよ。あの状態でも食べないと死んじゃうし、排泄も普通にするから。本人の意識はないけど、最低限生命維持に必要なことはするってこと」
「…………」
千里はクリントを無視し、なんとか立ち上がった。
「これからよろしくね、千里お姉ちゃん」
「…………必ず殺してあげる」
リビングから一歩出ると、全身の疲れや痛みはスウッと消え去った。あちこちにあったクリントの噛み後も、精液の後も、そして破れた処女膜も、全てが無かったことになった。全ては結界が作られる前の状態に戻ったのだ。彼女記憶以外は。
クリントの言うとおり、千里はきれいな躰に戻った。廊下の時計を見ると、時間は十二時を少し過ぎたころだった。時間としては、リビングに入ってから1分ほどしか経過していない。
行為を始める前にもシャワーを浴びていた。しかし、そのまま眠る気になれず、千里はもう一度シャワーを浴びることにした。
浴室に入ると、姿見に全裸の自分の躰が映った。いつもと変わらない、自分の裸だった。
身長169cm、体重56kg、バストは98(I)、ウエストは58、ヒップは88だ。女性としてとても好成績の数値だが、さきほどまでクリントによって弄ばれていた躰だ。結界によりその事実は無かったことになったが、その記憶は消えることは無い。
「大丈夫だ、東城……私ならやれる……ゲームにだって勝てる。いや、ゲームをしなくたって、隙を見てあいつから聞き出してやる。お前を助ける方法を……」
これが、長谷川千里の『長い長い』、そしてある意味で『短い』戦いの始まりだった。
しかし、敵はクリントだけでは無いことを、彼女はまだ知らない。
風邪をひいていて投稿が一週間遅れました。久しぶりに挿絵も描いていたらその分も遅れました。
申し訳ありません。
ということで、千里編でした。
読んでもらえば分かりますが、彼女はまだ純潔の躰です(白目)。
序幕はほぼエロなし状況説明(千里さんの人物背景を知らない人向け)。
多分読む人少ないと踏んで、壱幕の冒頭で彼女が置かれた状況を軽く説明しました。
先生の魅力はやはり、学校でこそ発揮されると思っています。
次回、学校での陵辱をお楽しみに。
処女膜はいつまで無事かな?(白目)