そこで彼女は、自分を魔界へと飛ばした張本人――クローディアとようやく接触する。
敗北の第4章。
薄暗い部屋の中央、そこには大きなダブルベッドが置かれていた。ベッドの上には、三人の人影があった。男が二人。そして、全裸姿の澪だ。
「ふあっ、んあぁ、あっ、やぁ……んああぁっ、はぁ!」
短髪の男が、澪の脚の間に顔を埋めていた。舌を淫裂へと這わせ、ジュルジュルと愛液を吸っている。もう一人の男はその様子を静かに眺めている。
「お、お願い……も、もう……いや、はぁぁ……い、イク……」
澪の限界を悟ったのか、男は舌での愛撫を一層激しくした。
ジュルジュルジュル、ブチュッ――
「イ、イッちゃぅぅ――――」
しかし、男は突然澪の愛撫を止めて顔を上げた。
「あぁ……はっ……はっ……んん♥」
あと一歩で絶頂を迎えられたというのに、その直前で男はそれを阻止したのだ。
「残念、またイケなかったね。さあ、もう何度目になるか分からないが、同じ質問をしよう。澪ちゃん、君のしてほしいことを言うんだ。それで、楽になるよ?」
「っ……………………いか…………せて………………」
かすれるような小さい声で、澪はつぶやいた。
「言い方は教えたよね? そして、それ以外の言葉では、僕は君の言うことをきかないってことも言ったはずだよ?」
「っ………………」
真っ赤に上気した顔の澪は、ついに言ってしまった。
「お、お願い! あ、あにゃたのおちんちんを、私のぐしょぐしょおまんこに突っ込んで………………………………私をイカせてぇぇ!」
性器から女のフェロモンを溢れさせて、澪は懇願した。その目は潤み、涙が浮かんでいる。
時間は同日の朝に戻る。
~5日目・1月30日(調教1日目)~
夢を見ていた。
何気ない日常の夢。
朝起きて刃更の部屋に行くと、万理亜が彼のベッドに潜り込んでいる。そんな彼女の首根っこを掴んで引きずり出すと文句を言われ、その後にようやく刃更と朝の挨拶をする。
――どうした? 顔色悪いぞ?
――ちょっとね……嫌な夢を見たの。
――え? 澪様、淫夢を見たのですか?
――誰がそんなこと言ったのよ!
リビングに降りるとキッチンにはゼストが、席にはすでに柚希と胡桃が座っていて談笑している。
――ちょっと万理亜、刃更兄ちゃん起こすのにどれだけ時間かけてるの!
――ん、刃更、澪、おはよう。
――刃更様、朝食がもうできております。
――あれ、どうしたの澪? 顔色悪い。
――ううん、大丈夫よ、柚希。変な夢を見ただけ。
――淫夢?
――あんたまで何を言ってるのよ!
みんなが一緒にいて当たり前の日常。
ずいぶんと遠のいてしまった幸せ。
***
目を覚ましたのは床に無造作に敷かれた麻布の上だった。
脚すら十分に伸ばせないほど狭い空間に澪は眠っていた。床には石が敷き詰められているが、壁と天井は全てが土で固められている。
昨日、移動中の馬車で散々犯された澪が連れてこられたのは、森の奥にある洞窟だった。 盗賊たちはフィデリオから金を受け取ると、すぐに森の奥へと消えていった。
洞窟の中はかなり複雑に入り組んでおり、いくつも部屋が作られていた。澪は広い部屋へと連れてこられた。
そこでは躰を洗うことが許された。どこかの川から引かれたらしい冷水でかなり躰が冷えたうえ、数人の男たちに監視されていたため到底落ち着けるものではなかったが、何度も膣内放尿されたこともあって、躰を洗うことができたのは純粋に嬉しかった。実質4日ぶりにしっかり躰を洗えた。
それから簡単な食事と水が与えられた後、澪は二畳ほどの広さしかない部屋へと押し込められた。
結局、そこで夜を過ごした。
「横になって眠ったのも……なんだかんだで二日ぶりか……」
扉のすぐ前には食事はすでに運ばれていた。黒くて固いパンと水だけだった。
ぐるる…………
胃が空腹であることを主張するように音を鳴らした。
「……こんなんでも、食べないよりはまし……か」
さすがに前例があるので、腐っていないか用心深く確認しながら、澪はパンを口に運んだ。一応水も臭いを嗅ぎ、胃へと流しこんだ。変な味はしなかったが、パンも水もおいしいとは言えなかった。
『惨めなものだな、成瀬澪』
「!」
突然頭の中に声が響いた。周囲には誰の姿も見えない。しかし、その声は間違いなくクローディアのものだった。
「思念波……一体どこか――――――っ?」
――うそ……声が……出ない⁉
何度声を出そうとしても、かすれた息だけが喉を抜けて音にならない。クローディアは魔法により一時的に澪の声を封じたようだった。
『悪いんだけどこっちも忙しいんでね。手短に済ませるために一方的にしゃべられてもらうよ』
「っ…………」
相手の姿も見えず、声も出せない。せっかく向こうから接触してきたというのに、こちらからは尻尾すら掴ませない周到さに、澪は黙って声を聞き続けるしかなかった。
『悔しそうな顔だね。いいよ、ゾクゾクする。本当ならあたし直々にその顔をぐちゃぐちゃにしてやりたいが、まぁ今は止めておくよ。あまり長く姿を消してると、東城に怪しまれちゃうからね』
――東城……ですって……。
「――――――!」
声が出ないことを分かってはいたが、思わず叫びだそうとしてしまった。
『おう、さすがに反応が早いね』
――刃更に一体何をしたの⁉
『いい顔だ。まぁ、まだ彼には何もしていないさ。ただ、今のあたしは彼と行動を一緒にする立場にいるんだ。この意味、どういうことか分かるよね?』
「っ……」
――いいえ、落ち着くのよ。刃更がこんな女にどうこうされるはずがない。
クローディアの言葉は妄言であることも考えられた。もしそうでなくても、彼女に刃更がやられる可能性は万が一にもないと思えた。澪は不意を打たれて現状にあるが、刃更の場合なら不意を打たれてもそれをはね避けるだけ実力があるからだ。
『主人を信じるのはいいが、東城の近くにいるって言うことはつまり、他の女たちとも一緒にいるって言うことなのよ?』
「!」
思わず息をのんだ。
他の女たちとは、万理亜、柚希、胡桃、ゼストのことだろう。
「――――――はっ……」
彼女たちに手を出さないで、そう言いたかった。しかし、どうしても声が音にならない。
『はははっ、怖い顔。心配しなくても、今のところはあたしは彼女たちに手を出してはいないさ。まぁそれも、あんたの態度次第だけど?』
「…………」
『下手に逃げ出さないことだ。あんたが何かをやらかしたら、東城刃更やその周囲の奴隷女たちがひどい目に合うんだ。あんたの立場、理解したかい?』
――私たちは刃更を主としているだけで、奴隷なんかじゃないわよ!
そう言ってやりたかった。しかし、彼女たちに何かあることは、澪にとって自分の身を切られることと同じくらいつらいことだった。
澪には黙って頷くしか選択肢が残されていなかった。
『ふふっ、本当にいい顔をするねぇ――――』
それから、一切クローディアの声は聞こえなくなった。いつのまにか声も出せるようになっていた。
「…………皆……」
澪の声は、狭い部屋の土壁に吸い込まれて消えた。
――ズクッ
「っ……? な、なに……」
食事を食べて二十分ほど経ってから、澪の躰に変化が生じた。妙に躰の芯が熱を帯び、鼓動が早まった。
またお腹を壊したのだろうか。しかし食事は腐っていなかったはずだ。それに、お腹を壊したときの症状とは明らかに違っていた。
その時、扉が開いた。
入り口に立っていたのは、禿頭のフィデリオと、短髪の男の二人だった。
澪はとっさに胸元と秘部を手で隠した。今更と言われようと、刃更以外の男に全裸を見られるのは一向に慣れない。
「来い」
フィデリオは短くそう言うときびすを返した。その代わり、短髪の男が部屋に入ってきて、澪の腕を掴んで立たせた。
「一人で立てるかい? 脚がおぼつかないようなら肩を貸すよ?」
そう言って男は、澪の首元にナイフを突きつけた。
「っ……!」
「さぁ、一緒に来てもらうよ」
男は爽やかに笑った。それが一層、気持ち悪かった。
澪が連れてこられたのは大きなベッドが置かれた部屋だった。
「中央に座ってくれる?」
「っ…………」
優しく言ってはいるが、男は澪にナイフを突きつけたままだった。
有無を言わせない圧力だった。
「……分かったわよ」
澪がベッドに座ると、その後ろに短髪の男が、前にはフィデリオが腰を下ろした。
「モリッツ、ナイフを放すな」
「分かっていますよよ。フィデリオさんは乱暴なんだから」
声だけ聴くと苦笑いを浮かべてそうな口調だったが、躊躇することなくモリッツは澪の首にナイフを向けた。それにより重心が後ろに傾き、澪の体勢は自然に脚を開いた体育座りのようになった。
「脚は閉じるな」
「っ……」
フィデリオは澪の前に座っているため、彼からは彼女の陰部が丸見えになっていた。前を隠したかったが、それが許される空気ではなかった。
――何なのこいつ……。
「…………私に、何をするつもりなの?」
恐る恐る、澪は彼らに尋ねた。しかし、まるで澪の声が聞こえていないかのように二人は無言になった。
――え? 何?
得体の知れない沈黙が部屋に落ちた。
二人の目的が分からなかった。澪を動けないようにしておいて、一向に動きを見せない。それが、ひたすら不気味だった。
それから、さらに十分ほどたった頃だった。
――ドクン……
「はっ…………はっ……はぁ……」
男達は澪に触れてさえいない。それにもかかわらず、澪は腰をくねらせ、息を荒くしていた。
――おかしい……なに、これ……。
混乱の中、澪は声を絞り出した。
「うぅ……わ、私に……何をしたの……? んんっ……」
澪の肉壺からは、誰も触れていないのに愛液がトロトロとこぼれていた。
そこでようやく、フィデリオが口を開いた。
「特製の媚薬を食事に混ぜた。早めにベッドに運んだのは、本格的に効いてくると立つことすらできなくなるからだ」
――媚薬……ですって……。
澪は背筋に薄ら寒いものを感じた。
「媚薬としての効果は絶大だが、脳を破壊することはないように調合されている。安心して原液で使用できる」
「でも、安心してっていうのはあくまで調教師側の意見だから、使われる側が実際どんな気持ちなのかは考慮していないんですよね。すいません、ふふふっ」
澪の後ろにいるモリッツが、落ち着いた声で言った。すいませんとは言っているものの、優しげに微笑んで澪にナイフを突きつけている姿が異様だった。
「何のつもりよ……変なことしたら……百回殺してやるんだからっ……」
必死に強がる澪。そうしていないと、自分の手を無意識に自分の秘所に持って行ってしまいそうだった。
――催淫とは全然違う感覚……。
血液そのものが隠微な熱を持って全身を駆け巡っているようだった。
「自分の立場を理解していないようだな」
フィデリオは澪の胸元、心臓の位置を人差し指で触れた。
「何をっ……」
――バチン
「あああぁぁあぁぁっ! が――――はっ……」
強烈な電撃が指先から澪に流れた。痛みこそそれほどではないが、心臓の鼓動が乱れ、呼吸が苦しくなる。
「はっ、はっ……おえ……、はっ」
「はははっ、ごめんね。傷をつけずに痛めつける方法はいくらでもあるんだよ。この人と僕は、そういった類いの魔法に優れてるから。あまり調子に乗らないことをおすすめするよ」
「くっ……外道が……」
澪が悪態をつくと、今度はモリッツが澪の背中に触れてた。
――バリバリッ
「ひっ――――かっ……あぁ」
同様の電撃が澪の全身を貫いた。
「もう一回試してみる?」
彼女の耳元で、そっとモリッツはささやいた。
その一瞬で、澪はすくみ上ってしまった。
「ひっ……お、お願い……もう、止めて…………ください」
「うん、いい子」
小動物に微笑みかけるように目を細めた。
「よし、始めていいぞ」
フィデリオはモリッツのそんなやり方に慣れているのか、一言も触れず、どういうわけか澪から離れて座った。その代わり、モリッツが澪の前に回ってきた。
「?」
「本来はね、ここへ運ばれてきた商品はそのまま売り出されるんだ。だけど、澪ちゃんはかなりの資質を持っているようだから、少しコストがかかるけど調教をしてから売り出そうと思うんだ」
「調……教……?」
「調教すればそれだけお客を楽しませられる。だから、値段をつり上げても買い手が見つかるんだ。もちろん、誰でも調教すれば高く入れるわけでもない。顔が整っていて、スタイルが良くて、かつ、あらゆる面において奴隷の才能がある必要がある。そういう子は滅多にいないんだからね。光栄に思ってほしいな」
「奴隷の才能があるって……? 嬉しいわけ無いでしょ」
むしろ侮辱された気さえした。確かに、人より少しエッチな躰をしていることは澪自身でも理解しているが、そういう言われ方をして喜べるはずがなかった。
「一週間後、ラギー商会のかなりのお得意様が訪れることになっているんだ。その方のために、澪ちゃんにはあらゆる性技を覚えてもらおうと思ってね」
「性技……」
「基本的なものは全て教えてあげる。一週間後、僕の手によって澪ちゃんは、誰よりもセックス好きな、ラギー商会で一番の目玉奴隷になっているっていうわけ」
「……冗談じゃない……そんなの嫌に――――」
先刻のクローディアの言葉が澪の脳裏によぎった。
『あんたが何かをやらかしたら、東城刃更やその周囲の奴隷女たちがひどい目に合うんだ』
とっさに口をつぐむ。
――ここで抵抗すれば、刃更たちに危険が及ぶ……それだけは……。
クローディアは、こうなることまで見越して先手を打ってきたというのだろうか。まるで外堀から埋められていっているようで気持ちが悪かった。
澪はこの状況を受け入れるしかなかった。
「ん? 静かになったね。諦めたのかな?」
「はっ……誰が諦めるものですか。いいわ、調教でも何でもしたら良いじゃない! ん……悪いけど、あんたたちの思うように私がなると思わないでよ」
「そう、それは楽しみだ。媚薬はしっかりと効いているようだけどね」
モリッツは澪の陰部をまじまじを見つめて言った。そこは、したたるほど愛液が溢れていた。
「っ……くっ」
「気丈な子は好きだよ。それじゃ、ゲームをしようじゃないか。僕は澪ちゃんを挿入する以外のことで責めてあげる。それを耐え切れたら僕は澪ちゃんを犯すことはしない。耐え切れなかったらこの一週間の調教はハードモードで行おう」
「…………」
澪がその勝負を受けるメリットはない。どちらにせよ澪は一週間後に売られてしまうのだから。しかし、これを拒んだらクローディアが一体どんな行動をするか分からない。賊と彼女がつながっている以上、商会も彼女とつながりを持っていてもおかしくない。
つまり、澪に残された道はなかった。
「良いわよ。乗ってあげる、そのゲーム」
「そう来なくちゃね。負けを認めるときは、この言葉を言わなきゃダメだよ」
ほくそ笑みながらモリッツは、澪に耳打ちをした。
――なんて卑猥な言葉……そんなこと言うわけないじゃない。
澪は、どんな責め苦を受けても、その言葉だけは言ってたまるかと思った。それが、2時間前のことだった。
***
「お、お願い! あ、あにゃたのおちんちんを、私のぐしょぐしょおまんこに突っ込んで………………………………私をイカせてぇぇ!」
決して言うまいと思っていた言葉。それを澪は、絶頂を焦らされ続けること2時間で、ついに口に出してしまった。
――無理……こんなの……我慢できるわけ無い……。
躰中に蓄積された快楽が、一切解放されずに爆発してしまいそうだった。
刃更との行為は、快楽を澪に刻むことが目的に行われてきた。だから、あえて頂天に上らせないという行為は澪にとって経験の無いことだった。初めての体験に、澪の心は簡単に折れてしまった。
――こんな言葉、言いたくなかった。だけど……このままだと頭がおかしくなっちゃうっ……。
「普通の女の子ならもう少し忍耐があるんだけどなぁ。すでにある程度開発されちゃってた所為……だけじゃないね。やはり才能かな」
嬉しそうにモリッツは微笑んだ。
「じぇ、じぇんぶ……媚薬の所為なんだかりゃ……んん♥」
必死に抵抗の言葉を並べるも、澪の舌はしっかり回っていなかった。
「そういうことにしよっか。それじゃ罰ゲーム、いや、澪ちゃんにとってはもう、ご褒美かな?」
モリッツは躰に力が入らずぐったりしている澪を抱え上げた。
「へ…………?」
いつの間にか後ろでは、己の男根をそそり立たせたフィデリオがいた。その竿は、ローションでも塗ったかのようにヌメヌメと照っていた。
「気絶しちゃわないでよ?」
――――ズブゥッ
――――ズチュッ
モリッツの肉棒が澪のヴァギナを、フィデリオの肉棒がアナルを一度に貫いた。
「ひぅ――――――――――!」
――バチバチッ
限界まで蓄積された快楽が一気に爆発した。脳みそが焼き切れるような感覚が澪を襲い、神経という神経が無理矢理活性化されて灼熱の激流が全身を巡った。
「あがっ……あ♥ あぁ……はん♥」
――にゃにこれぇ……こんなの……知らにゃい……。
澪は今までに感じたことのない強烈な絶頂を迎えていた。意識を保つことだけで精一杯だった。
――プシャッ……ジョロロロ……
「あぅ……はっ、あぁ♥」
まだ絶頂の余韻の中にいるのか、澪は自分が失禁したことに気づいていなかった。
「あらら、澪ちゃん。おしっこ漏らしちゃったね。まぁ仕方ないか。おまんこをあれだけ焦らされてうえに、澪ちゃん、お尻はヴァージンだったでしょ?」
「ひぅ……かっ……お、おひ、り……」
「さすがにアナル未経験だと、いざって時にお尻切っちゃって痛いからね。さて、動くよ澪ちゃん」
モリッツとフィデリオは、澪を前後で挟んで抱えたまま抽送を開始した。
ドチュッ、ブチュッ、ジュブゥ、グポッ
「おぐぅ……は、ひぎぃ♥ あうっ……」
全体重が前と後ろの穴に集中する。膣壁が、腸壁が肉棒のカリにゴリゴリ擦られる。
――やばっ……これ、きもちっ――――いい♥
両穴を貫かれる初めての感覚に、澪は完全に魅せられてしまっていた。
グチュゥ、ブジュッ、ズチッ、グプッ、ブッ――――
淫裂からは蜜液が溢れていやらしい水音が、まだ馴染んでいない菊門からは空気が抜けるたび放屁のような音が鳴った。
――ぁあ、なんてエッチな音なの……。
その音が、澪の興奮をさらに誘った。
「澪ちゃんはどうしてほしい? このままじゃ苦しいだろう? 言ってくれたら、僕たちは君を楽にしてあげる」
「っ……それは……」
モリッツは澪の耳元であまく囁いた。
「さっき君自身が言ったじゃないか。これはあくまで媚薬の所為なんだ。君自身のいやらしさじゃない。君は、強力な媚薬に負けて心にもないことを言わされようとしているだけなんだ。大丈夫、言い方は僕が教えてあげる」
再びモリッツは、台詞を澪に小さな声で教えた。
「媚薬の……所為」
――そうよ、私がこんなに乱れてるのは、全部媚薬の所為なんだから……私は、無理矢理こんなことを言わされるだけ……。
澪の中で、何かのスイッチが外れた。
「お願いします……私のいやらしいおまんこと汚いアナルに……、モリッツ様とフィデリオ様のドロドロのザーメンを……ドピュドピュ注いでください!」
「エッチで可愛いね、澪ちゃん」
二人の肉棒が澪の奥へと激しく突き入れられた瞬間――
ビュクッ、びゅるるる、ドクッ、ドクッ――――ビュルルッ
「あぁ…………出てる……♥」
涙とよだれでぐちょぐちょの澪の顔は、恍惚の表情だった。
ビューッ、ビュルーッ、ドクドクッ……びゅくん……
しばらくして二人の精液の勢いが落ち着いた。その頃には、とっくに澪は意識を手放していた。
「ふふふ、気持ちよさそうだね、澪ちゃん。この分じゃ、心の底から奴隷に落ちるのも本当に時間の問題だね。媚薬は原液でも使用できるっては言ったけど、別に澪ちゃんに原液を使用したなんて言ってないんだよね」
「全くだ。効果なんて1時間かそこらで切れているというのにな」
今まで無表情だったフィデリオが、わずかに口角を引き上げた。笑い慣れていないのか、かなり不気味だ。
「ほんと、才能の塊だよね」
モリッツは今までで一番楽しそうに微笑んだ。
「さて、いくらで売れるかな?」