そこで彼女は、予想外のことを言われる。
策謀の第6章。
ほぼ一日かけて澪が連れてこられたのはかなり大きな屋敷だった。もちろんウィルダート城とは比べるべくもないが、広大な敷地内において三階建ての建物は魔界でもありふれてはいない。
このような屋敷に住めるのは明らかに、上位魔族もしくはかなり位の高い貴族だ。
ラギー商会から買われたのは澪だけでなく、澪と同年代の少女たちも数人連れて来られていた。
――一体何をさせられるって言うの……⁉
そんな心配をする澪だったが、屋敷の前に降ろされた時に言われたのは驚くべき言葉だった。
「この屋敷の執事長をしております、グライペルと申します。これより皆様の教育係の責任者をいたします。皆様には、メイドとして料理や掃除など家事全般を覚えていただきます」
「…………メイド?」
~13日目・2月7日~
部屋の用意ができていないということで、澪たちが連れて来られたのは大きめの部屋だった。そこには麻布の敷布が人数分用意されていて、結局全裸のまま一夜を過ごした。
「おはようございます、皆様」
翌日グライペルが部屋を訪れた。
彼は六十代の男だったが、澪はすでに躰を見られても恥ずかしがるようなことはしなかった。他の少女たちはまだ前を隠すだけの羞恥心を持っているようだが。
――どうせこの格好のまま過ごすことになるんだろうから、今更恥ずかしがっていたら精神が持たないわよ……。
そう考える澪だったが、グライペルは彼女たちにあるものを渡した。
それは人数分のメイド服だった。
「何よそれ……」
白と黒を基調にし、ワンポイントで赤いリボンが結ばれたフリル付きのメイド服。スカートは短めだが、決して露出が多いというわけではない。不覚にも澪は、それを可愛いと思ってしまった。
メイド服を着させられて案内されたのは、『奉公人室』と呼ばれる部屋だった。中には沢山のロッカーやテーブルが並んでいて、澪たちのようにメイド服を着る少女たちが雑談をしていた。
「では皆様、先輩メイドたちに仕事を教わって、いち早く屋敷の主、ノルベール様のためにお仕事ができるようになってください」
そう言ってグライペルは、あっさりと部屋を後にした。
――あの人が教育係の責任者なんじゃないの……⁉
放置されて呆然とする澪たちを、今度はメイドたちが一斉に囲み、話しかけ始めた。
「よく来たね」「仕事さえ覚えれば衣食住全部ただよ、ここって」「広いから迷わないでね、昔迷った新人メイドが三日戻らなかったって話があるのよ」「昨日は眠れた? 次からはしっかりベッドが与えられるから安心して」
などなど――正直うんざりするほど色々な話を口々に聞かされた。
――何なの一体……この人達もラギー商会から買われたっていうの?
圧倒された澪が視線を泳がせると、ある少女と目が合った。
一緒にラギー商会にいた少女だった。黒いセミロングの女の子、名前を確かリリンと言った。彼女の尿も澪は何度も飲んでいた。
気まずかったのか、リリンはとっさに目をそらした。
――まぁ、そうよね。
ぐい、と澪は突然腕を掴まれ、部屋の隅に引っ張られた。
「え、ちょっと、何……?」
「ねえ、あなたでしょ、ラギー商会が高値をふっかけたっていう子」
「え……?」
淡緑色の髪に栗色の大きな瞳。かなりの美少女だ。年の頃は澪より少し上だろうか。
「私はアニック。あなた、名前は何て言うの?」
「え、み、澪よ、成瀬澪」
「澪ね……最近どこかで聞いた名前だわ、どこだったかしら……」
「さ、さぁね。同じ名前の人なんて沢山いるわ」
一瞬背中はひやりとした。前魔王の娘が奴隷に身を落としているなんて知られたら絶対に大事になる。抜け出すことは最終目的だが、できるだけまだ静かに様子を見たかった。
「そう、よろしく、澪。あのね、ここにはルールがあるからそれを教えておこうと思って」
「ルール?」
「そう、ここのご主人様はノルベール様っておっしゃるのんだけど、実はその人が少し厄介なの」
自分が仕える屋敷の主を『やっかい』呼ばわりとはなかなか失礼なんじゃないかと思ったが、澪はスルーした。
「ノルベール様って気に入ったメイドには優しいんだけど、気に入らなかった子にはひどい暴行をするの」
「っ…………!」
「そういう子は死ぬまで暴行されるか、妊娠するまで犯されるかするの。最悪の場合、そのどっちも……」
「そんな……」
「そうならないように、私たちは仕事を精一杯こなして屋敷に貢献する必要があるの。それさえすれば、少なくともご主人様のご機嫌を損なうことはない」
アニックが澪の肩に手を置いた。
「そのために、新人メイドはひとりずつご主人様に仕事ぶりをアピールをするの。見たところ、あなたが一番この状況に適応しているように見えるわ。他の子たちはまだ緊張でガチガチなのに、あなたはとても冷静そう。ねぇ澪、掃除はできる?」
「え、えぇ……基本的なことなら」
「なら、まずあなたからご主人様のもとに行って、仕事ができることをアピールするべきね。ご主人様も新しいメイドが沢山屋敷に入ったことはもう知っているし、早いほうが良い」
そう言ってアニックは、澪に掃除用具一式と屋敷の見取り図を手渡した。
「これでご主人様のお部屋を掃除するの。そうすれば、少なくともここでは平和に暮らせる」
澪にとってはありがたい話だった。しかし、やはり疑問が残る。
「どうして、私に……私たちにここまでしてくれるの?」
アニックが少し驚いた顔をした。しかし、すぐにその表情が和らぐ。
「同じ奴隷に身を落とした者同士ですもの。死にたくなっても、死のうとは思わない。だって、命は惜しいじゃない?」
やはりこの少女たちも、ラギー商会から買われた奴隷なのだ。
「っ……それは同感だわ」
「巧く立ち回れば死ぬことはないけど、ここは自由があるわけでは決して無いの。私たちは基本的に、ずっとここに縛られている。私には帰らないといけない所があるの。そこには、私の大切な人もいる。だから、こんなところで殺される訳にも、いつまでも居続ける訳にもいかない」
アニックは、どこか遠い目をした。彼女の大切な人へと思いをはせているのかもしれない。
「えぇ、私も帰りたい」
あの家に――刃更の元に。
この一週間悪夢のような快楽地獄を味わってきた。そして、情けないことに澪は、それに溺れかけていた。
何人もの男達に犯されて汚されてしまった。以前のような日常には戻れないかもしれない。それでも、澪の心はずっと刃更の傍に居たいと考えているのだ。
――確かに、こんなところで死ぬわけにはいかないものね。
「他の子たちは?」
澪は自分と一緒に商会から買われた少女たちを見遣った。
「大丈夫。家事のイロハを教えたら、すぐにご主人様のもとに向かわせるわ。さぁ澪、一番乗りで行けば、きっとご主人様も喜んでくださる。なんたって、あなたはこの中で一番の高級品なんだもの――って、奴隷として高値でも嬉しくないわね」
あはは、と自分の発言に苦笑いをするアニックだった。
「ううん、色々教えてくれてありがとう。感謝するわ」
「いいって、ほら、行きなさい」
澪は頷き、部屋を出た。
この状況を生き残るため、いつか刃更の元へ帰ると決意して。
しかし、澪は奴隷というものを本当の意味では分かっていなかった。貪欲に、執念のように生きることに執着する者たちのことを、分かっていなかった。
どうして屋敷のメイドたちが、他の少女と澪を分断したのか、気づけていなかった。
どうして仕事のアピールが、一人ずつで行われるのか考えが及ばなかった。
そういう意味で、全くもって澪はずる賢くはなかった。
澪が部屋を後にした瞬間、部屋にいた先輩メイドたちが一斉に、ほくそ笑んだ。
***
「よし……」
澪は一度トイレに立ち寄り、身だしなみを整えた。
鏡にはメイド服がよく似合う、真っ赤な髪のツインテールの少女が映っていた。
少し痩せた気もする。それに反して胸は大きくなった気もする。
グライペルが澪たちに渡したのはメイド服だけだった。だから、そもそも全裸だった彼女たちは下着を身につけていない。素肌に直接メイド服を着ているのだ。
「下着を履いてないメイドなんて普通いないでしょうに……」
しかし、衣服をもらえるだけでありがたい。
澪は息を落ち着けた。
――巧くやれば大丈夫。アニックだって言っていたもの。
澪は地図を頼りに主の部屋へと赴いた。
すぐに場所は分かった。他の部屋よりも豪華な扉だった。
ノックをしたが返事はなかった。誰もいないのだろか。
「勝手に入ったらダメよね、いくらなんでも」
とりあえず澪は、部屋の前の廊下を掃除しようかと考えた。しかし、そこは赤絨毯が一面に敷かれた長い廊下だった。掃除用具の中には箒があったが、これでは絨毯が毛羽だってしまうだろう。
「どうしよう。掃除ができるって言っても、流石にこんな豪華な家となるとね……ここは一度戻って聞くべきよね……」
――勢いで送り出されてしまったけど、よくよく考えると私も色々先輩たちから教えてもらいたいな……。
そんなことを考えていると、すぐ目の前の豪華な扉が開いた。ノックをしても返事がなかったため人がいないのかと思っていた。中から出て来たのは、屋敷に負けないだけの華美な服を着た壮年の男性だった。この男がノルベールだろうか。
澪は咄嗟にどうしたらいいか迷ったが、すぐに廊下の隅にずれて頭を下げた。
「あ……新しくメイドとしてこの屋敷でお仕事をさせていただきます、成瀬澪と申します」
――あ……メイドがそう簡単に家の主に話しかけるべきではなかったかな……? でも、アピールって言ってたし……。
しばらく沈黙は二人の間に落ちる。
男性の後に、もう一人別の男が部屋から出てきた。それは、執事長グライペルだった。
「おい、グライペル。何だこのメイドは」
「はい、昨日ラギー商会から購入した奴隷であります。実はこの者……」
そっとグライペルはノルベールに耳打ちした。
「フィデリオのやつか……全く」
そう言いながらノルベールが澪に近づいてきた。
「前のが壊れたところだったしな……使ってみるか」
「え……?」
――――ドガッ
「がっ――――」
一瞬何が起きたか分からなかった。
気づけば澪は後ろに吹き飛び、壁にたたきつけられていた。
腹部に走る激痛と息苦しさ。それでようやく、自分が蹴り飛ばされたのだと気づいた。
――な、どうして……?
「げほっ、がはっ……」
「この私の屋敷で奴隷が何を平然と闊歩しておる。どうも貴様は自分の立場を弁えておらんようだな」
「な……にを」
ノルベールは澪の髪を掴み上げると、部屋の中へと引っ張り込んだ。部屋はかなり広かった。豪奢なステンドグラスに、壁一面の本棚。そして大きな窓の側にある机。書斎か何かのようだった。
「い、痛いっ……引っ張らないで……」
そのまま澪を床に叩き付けると、何度も蹴りつけた。
「いっ、いった、や、やめ、ぐっ――――」
「奴隷なら奴隷らしく、そうやって地にはいつくばっておるべきなのだ!」
ドッ、ドゴッ、ドスッ――――
容赦ない蹴撃が、澪の柔らかい腹や胸、腕、脚、顔までも襲った。
ひたすら蹴られ続ける澪の視界に、グライペルが映り込んだ。彼は隅に置かれた椅子に座っていた。その手には本が開かれている。
――どうして助けてくれないの……?
そもそもどういうことなのか、澪には分からなかった。仕事のアピールをすればいいという話だったはず。それがどうして、会った瞬間に蹴られなければならないのか。
「たまにいるんだよなぁ、こういう馬鹿な女が。他のメイドなどは私と目が合うだけで殴られることを知っておるから、決して私の前に現れないというのに」
「っ…………!」
『なら、まずあなたからご主人様のもとに行って、仕事ができることをアピールするべきね』
――私は……だまされた?
「いつも玩具は一つずつと決めておるのだ。でないとすぐに使い潰しちまうからな。奴隷もただじゃない」
「ノルベール様、きっとその者、ほかのメイドにそそのかされたのではないかと思われます。主が玩具を一つに決めている間は、ほかのメイドが玩具に選ばれないことを知っているのでしょう」
「そうだとしたら馬鹿な女だな……」
「はっ……そんな……」
メイドたちは共謀していたのだ。最初からラギー商会から高く売られた澪に目をつけて、ノルベールの標的にしようとしたのだ。そうすれば、澪がノルベールの相手をしている間だけは、自分たちが玩具にされることがないから。
――最悪……!
悔しかった。澪をはめた彼女に対する恨みより、甘い考えをしていた自分が愚かすぎて悔しい気持ちの方が強かった。信じられる人ばかりではないことは、両親が死んだ後の出来事で嫌というほど知っていたはずだったのに。
いつまでも続く暴行。口の中が切れたのか血の味がした。
――いや……殺される!
死への恐怖が限界まで達していたときだった。
――ボゴッ――
ノルベールの脚が、澪のみぞおちの少し下の位置に深く入った。それは一番強烈な痛みとなって澪の全身を貫いた。
「おごっ……おえぇ……か……」
べちゃべちゃっ……
たまらず澪は嘔吐した。そもそも吐くほどものを食べていない澪だったが、食べ物の残りかすや胃液を含む吐瀉物を床にまき散らした。異臭が部屋にあふれかえった。
「は………がぁ、ごほっ」
「阿婆擦れが。後で自分で片付けろ。全く……」
ノルベールは再び澪の髪を引っ張り上げ、机の上に仰向けに横たわらせた。
「ほう……貴様なかなか私好みの綺麗な顔をしておるし、胸もでかい」
澪に男の言葉を聞く余裕はなかった。全身の痛みでまともに呼吸もできずにいた。
「はっ、はっ、ごほ、げほ」
「さて、高い金を払っただけの価値があるか見てやろう。価値なしとなればすぐに殴り殺してやるからな」
ノルベールが己の肉棒をあらわにさせた。
「っ……なに、それ……」
男のそれは、澪が今まで見てきたものの中でも一線を画していた。
驚異的な太さと長さ。そして、女をよがらせるためだけにあるように反り上がってもいる。さらに、男の肉棒はでこぼこしていた。
それはいわゆる、真珠入りというものだった。ひと目では一体いくつ埋め込まれているのか判別できないほどだった。
――そんなの……入ったら壊れちゃう……。
澪のおびえたような瞳にノルベールは気づいていた。しかし、それを見て男は口角を上げた。
「お前が隷属するちんぽだよ」
男は澪のスカートをめくり上げた。
「い、いや……待って! せめて、もうちょっと濡れてから――――」
さすがに一週間調教されたといっても、澪は殴られて股を濡らしはしなかった。そのため彼女の淫裂は全く湿っていない。しかし、ノルベールはかまうことなく己の肉棒を乾いた壺へとねじ込んだ。
ズブヴッ――――
「んああぁ! い、痛いっ、壊れるからっ……ダメェ!」
真珠入りの極太のペニスは、肉ヒダをゴリゴリと削りながら奥へと侵入した。
――いや……削り取られる――!
「ほう、商会が値段をつり上げただけある。濡れてもいないのに私のものをここまで呑み込むとは。まだ若いのに躰はすでに開発済みか。とんだ淫乱女だな……どれ――」
ズブッ、ドチュッ、ドッ、ズチュッ――
――――ゴリッ、ゴリッ
「おうぅっ、がぁ、はぎっ……」
容赦のない腰使いで、澪の膣内をこそげるように貫いていく。
ジュクジュクッ……
二、三回突かれた段階で、澪の淫裂は濡れ始めた。一度スイッチが入ると、大量の愛液をまき散らした。
「んあ♥ ひっ、あぎっ、ふあぁ♥ あぁ……痛すぎ……るっ♥ なのにぃ……」
普通の女なら真珠入りなど痛みで感じるどころではなかっただろう。しかし、澪の躰はあらゆる手法で開発されていた。とても十六歳の躰とは思えないほど快楽を享受することにたけていた。
すでに澪の脳内は、痛みより快楽が占領していた。艶めかしい喘ぎ声が部屋に響く。
「んあ、あぁっ、ふん♥ き、きもぢぃ……んぐっ、ひゃう♥」
「使い込まれておるわりにきっちり締め付けてくる。こりゃあ名器だな。決めたぞ。貴様の失態は、私の子を孕むことで帳消しにしてやる」
「な――そ、そんなのっ……!」
アニックが言っていた。暴行の末に妊娠するまで犯されると。それがまさに、自分の身に起ころうとしているのだ。
――それだけは……絶対に――――
――ドチュッ!
「ほぎゅぅっ――――」
亀頭が澪の子宮口を突き抜け、その最奥へと入った。それだけで、簡単に澪は絶頂を迎えた。ビクビクと手足を震わせ、背筋をのけぞらせた。
「まあ、それまで私の責めに耐え切れればの話だがな。女とはすぐに壊れてしまうからな」
ノルベールの律動がさらに強まった。
「いやあ、や、あっ♥ いや、なのにぃ……ひん♥ これ、やばいっ……♥ んあぁぁ♥」
あらゆる刺激が、澪が今まで経験したことのないものだった。
その太さや長さ、腰つきも、そして真珠も、澪に鮮烈な快楽を刻んでいた。
「私のものの長さに驚いておるな。だが、まだ全部入れてはおらんぞ」
「?」
咄嗟に澪は自分とノルベールの結合部を見た。肉棒は間違いなく、澪の子宮の最奥まで届いている。しかし、ノルベールの肉棒はまだ三分の一ほど残っていた。
――うそ……これでまだ、全部入れてないっていうの? これ以上入ったら、本当に壊れちゃうっ……。
ゾクゾクッ
背筋に甘い感覚が走った。それに名前をつけるとしたら、間違いなく『期待』だった。
そんな澪の驚愕を見抜いたのか、男は不敵に笑い、ついに自身のものを力強く突き込んだ。
「――――~~~~~♥ んああああぁぁぁぁぁ!」
暴力的といえるほど強引に、澪は絶頂へと引き上げられた。
プシャッ、プシャッ――ジョロロロ……ピュッ
噴水のように澪の陰部から淫水が吹き出た。それはもはや失禁なのか潮吹きなのか分からないほど、断続的に垂れ流された。
書斎の机は澪のものでびしょびしょになっていた。床まで滴り、まるで一面バケツをひっくり返したかのようだった。
「あぁ、ぁぁああぁ♥ ひく……ひっちゃってる……♥ あひっ……」
だらしなく舌が口からはみ出て、うまく言葉が言えていない。
今までで一番大きな絶頂の圧力により、澪の理性は吹き飛んでいた。、
「あ、あが……はう♥ あぁ、きもぢ、いぃ……ふぐっ」
「お前の知っている絶頂はその程度か? なら、もっといいのを教えてやろう」
そう言いノルベールは澪に覆い被さった。だらしなく開かれた澪の股の間に躰を滑り込ませ、自分の全体重をもって澪の華奢な躰をプレスした。
「おひっ――――――――」
ビュルルゥ、ビュルルルッ、ビューッ、ビューッ、ビュググッ
同時に、ノルベールは澪の子宮内で多量の精をぶちまけた。
澪の全身を、雷の嵐が乱れ弾けた。普通の絶頂とは明らかに次元が違う爆発――まるで、理性どころか脳すらも溶かしてしまうような灼熱の快楽だった。
――あ……やば、もどれ……ない。
絶頂とは普通、一度快楽の天井を見れば、しばらくしたら降りてこられるものだ。しかし、いつまで経っても澪は快感の頂上から降りられないでいた。ずっと引き上げられたまま、まるで快楽により縛り付けられたようだった。理性も思考も、あらゆる全てを真っ白に吹き飛ばし、澪はひたすら快感だけを味わう人形になっていた。
そのために、澪は子宮内に直接射精されたことにさえ気付いていない。
「あふ、あ♥ はっ、おう、はがっ、ひう♥」
澪がやっと快感の彼方から降りて来た時には、すでに五分が経過していた。
しかも、その間ずっと射精は続いていたため、澪の潮と尿、愛液、それに加え、ノルベールのドロドロの精液が机を汚していた。
「は、はっ……あ、な、中にぃ……んあ♥ あ、ひが……とう、ごらい、あひっ……」
一週間の調教の所為で、澪は体内に射精をされたらお礼を言うことが、無意識に身に染みついていた。しかし、それすらも、彼女はまともに言えていない。
「私のを知ってしまったら、もう二度と他の男のもので満足できなくなるぞ。くくく……孕むのが楽しみだな」
「っ…………! ひぅ、ん、こ……この……」
――誰が、あんたの子供なんか……。
『孕む』という言葉で、澪は辛うじて正常な思考を取り戻した。言葉すら発する気力も澪には残っていなかったが、精一杯の力を振り絞り、ノルベールを睨み付けた。涙とよだれでぐしょぐしょであったため、全く厳しさはなかったが。
「ほう……私の味を知ってまだその目をするか。よほど気の強い女なのだな。躰はすぐに感じてしまう淫乱のようだが」
「――――っ」
「気に入った! お前を私専属のメイドとしよう。常に私に付き添うことを許可しよう。だが、服は着てはならぬ。基本的に全裸で私の後をついてこい」
「だ……だれ、がぁ……ん♥」
ノルベールは澪の唇を奪った。まるで自分の所有物であることを誇示するかのように、唾液を流しこんでいく。
「ん、んぷ……ちゅっ……はっ♥ やめ……んん♥」
キスにより、意識がより覚醒したのか、澪の下腹部に変化が生まれた。
――――キュッ
「ふふ、ここまでされて、まだ私のちんぽを逃がさぬように締め付けるか」
――だめ、私のおまんこ……勝手に……!
「まだ、私を味わい足りぬようだな。それなら分かるまで教えるまでだ」
そう言い、ノルベールは再び抽送を始めた。
――うそ……休ませて、お願い――――これ以上は。
そんな澪の願いも空しく、男はその巨根を澪をかき回した。真珠が澪の弱点を的確に、そして徹底的に擦り上げた。
「んは♥ ん、ひゃぎっ、がふっ、あぁ♥」
再び襲い来る快楽に、澪は嬌声を上げる。次にまたあの絶頂が自分を襲ったら、今度こそ戻ってこられないかもしれない。それが恐怖であり、そして同時に――
「ふああ、ああ! いや、やめ、きも、気持ち過ぎっ、て、あひゅ♥ ぬ、、抜け出せなくなるのぉ!」
「またイッてこい」
ドビューッ、ビュググッ、ドクドクドクッ、ビュルルッ
暴風のように澪の中に快感が吹き荒れた。その度子宮中に吐き出される精液。
澪は、二度目の巨大な絶頂を迎えた。そしてまた、しばらく戻ってこられない。
澪は今まで、様々なものを奪われてきた。それでも刃更のもとへと帰りたいと思えたのは、まだ最後の砦が崩れていないからであった。
最後の砦とはつまり、妊娠していないということ。
そこまで行かなければ、まだ自分は引き返せると思っていた。
しかし、このままここにいるとその「妊娠」が現実になってしまう。砦が崩壊してしまう日も遠くない。
「んああぁ♥ ひいぃ、はぁっ♥ ふああぁぁぁ♥」
部屋に澪の声が響いた。数えるのも意味をなさないほど、澪は絶頂をその躰に刻み込まれた。
この日から、彼女の性処理メイドとしての日々が幕を開けた。いつ終わるのかも分からない、どのように終わるのかも分からない、「妊娠」におびえる毎日だ。
そして同時にそれは、ノルベールの暴行により、いつ殺されるか分からないという恐怖の日々でもある。
死が先か、妊娠が先か、それとも――――。
物語を同時進行で進めていたら投稿が遅れました。