ひどい仕打ちを受ける日々で、彼女はとある会合に参加することになる。
悲惨な第7章。
~15日目・2月9日~
その日澪は、ノルベールとともに貴族同士の会合に来ていた。集会目的は、魔族の勢力争いが続く不安定な現状下、衰退しつつある貴族が生き残る手段を模索するための話し合い、ということにはなっている。しかしそれはあくまで表向きの話であり、実際はただの酒盛りだ――異常趣味の好色家同士の、という注釈付きの。
部屋には五人の人物がいた。ノルベールに加えて呑み仲間のアントンとヘイズがテーブルを挟んで派手なソファに座っている。部屋にはほかに、全裸姿の澪と黒髪の少女がいた。
「あぁぁっ……ん……」
黒髪の少女はアントンの腰にまたがり、声を漏らしながら必死に躰を上下させている。
澪は彼女を知っていた。彼女の名前はリリン。澪と同じタイミングでラギー商会から買われた奴隷だ。
対して澪は、ノルベールの前に跪き彼の肉棒をしゃぶっていた。
「っじゅる、じゅぼ……んむ、ぐぷ」
そそり立った男根を口一杯に含み、緩急を付けながら頭を前後させている。真珠入りで凹凸が唇に引っかかり行為がしづらいためか、少しぎこちない。しかし、澪にとってはそれは問題ではなく――――
――うぅ……酷い匂い。貴族なら毎日洗いなさいよ……。
「ノルベール氏専属のそれは随分と慣れているようですな。二日前に届いたと聞いたのに……相変わらず良い物を持っていらっしゃる。こちらの女もなかなか上物ですが、そちらは別格ですな」
アントンがリリンの胸を揉みながら赤い酒が注がれたグラスを傾けた。
「高値だけあってこの若さで相当技を仕込まれているようでな……まぁその辺はグライペルに任せているからよく知らんが、私も驚いているのだよ。だからと言って、そこらの淫乱女とは一味違う。躰は性奴隷のそれだが、いつまでも反抗的な目をしてくる。まあ、それを組み敷くのがいいのだがね」
「ほう……うらやましい限りだな、自分の嗜好にあったものに出会えるなんて。私なんてここに来る前に自分の物を壊してしまってね……」
そう言ったのはヘイズ。
「お二人には私の物を差し上げるから必要ないと言ったのだがね……おっ」
ノルベールは限界に近づいたのか、澪の頭を掴んで固定した。
「んんっ――――!」
ビュルルッ、ビューッ、ビュググッ
恐ろしく太く長い肉棒が喉の奥へと突き込まれ、息する暇も無く精液が吐き出された。何とか全て呑み込もうと、澪は必死に喉を動かす。
「おいしいかい?」
ドゴッ
ノルベールが澪の無防備な腹部に蹴りを入れた。
「ごほっ……おえぇ」
たまらず澪は、呑み込んだ精液を吐き出してしまった。
「澪、こぼしたぞ? きれいにするんだ」
――っ…………この男……。
今すぐにでも炎で焼き殺してやりたかったが、今の澪にそれはできない。だからといって、反抗的な態度をしたところでこの状況は改善しないのだった。
澪の腹部はすでにいくつもの青あざが刻まれていた。澪は何度もイラマチオにより精液を飲まされ、そして同じ数だけ腹部を蹴られその全てを吐き出していた。そして、自分で吐き出した精液を自分で掃除させられていた。掃除とはつまり――
「…………れろっ」
澪は床に這いつくばり、吐き出した精液を舐め取っていった。
「さすがノルベール氏だ。奴隷の使い方がうまいことで」
ノルベールたちは同じく、女を犯しながら暴行を加えることに性的喜びを感じる異常趣味の持ち主だ。この性癖により、抱かれる女性は尽く命を落としていた。しかし澪は、幸運にもというべきかノルベールに気に入られたため、すぐには殺されるようなことはなかった。とはいえ、日常的に暴行をされていた。
アントンがリリンの頬を力強くはたいた。
「ひっ――――」
唐突な殴打にリリンは思わず腰を止めてしまった。
「ダメですよ、動くの止めちゃ」
もう一度頬を叩く。さらに叩く、何度も――――
「も、申し訳ありません……すぐに動きます! だから、もう叩かないでください……」
リリンは必死に懇願し、再び律動を開始した。
「アントン氏もなかなか分かっているじゃないですか」
笑うノルベールとアントン。しかし、一人だけ不機嫌そうな顔をする男がいた。ヘイズだ。
「楽しそうなところ悪いですがノルベール氏、私がいただける女は一体いつ?」
「あぁ、確かに。呼び出して随分時間が経つな」
その時、扉がノックされた。ノック音だけで分かる。ひどく小さく、おびえたような手つきのノックだ。
ノルベールの声で中に入ってきたのは、メイド服姿のアニックだった。
――あの人……私を騙した……。
床の精液を舐めながら、横目で澪はその少女を見た。その顔は蒼白で、肩も震えていた。
「長くこの屋敷で働いていたらしいのだがね、巧く立ち回って私から逃げ回っていたんだ。そのことをグライペルから聞いて、そんなに私のところに居たくないのなら、ヘイズ氏のもとに置いてはどうかと思ってな」
――そうか……目を付けられちゃったんだ……。
「ほう、これは上玉。さぁこちらへ」
ヘイズは優しげに微笑み、アニックを自分の元へと呼び寄せた。
「服はそのままで結構。勝手に入れてくれ」
「…………はい」
アニックはショーツを脱いでスカートをたくし上げた。そこには髪と同じ淡緑色の茂みが生えている。
ズブッ――――
「ん……」
アニックはヘイズの腰にまたがり、自分の淫裂にすでに直立した肉棒を差し入れた。
その瞬間、ヘイズはアニックの首に両手を回し力を入れ始めた。
「あぐっ……ぐ、ぐるじ…………」
「おぉ締まる締まる。どうした、早く動くんだ」
しかし、呼吸を遮られてアニックはそれどころではなくなっていた。それなのに、ヘイズはさらに首を絞める力をさらに強める。
「動けって。死んじまうぞ?」
ギリギリッ――――
端に居ても彼女の首の骨が悲鳴を上げるのが聞こえた。
――あのままじゃ……本当に死んじゃうっ……。
「どうした、澪? 掃除が止まっておるぞ?」
「は……はい……」
意識を床の精液に向け直す。しかし、どうしてもアニックのことが気になった。
彼女は澪を狡猾にはめてノルベールの元へ送った張本人だ。自分が生き残るために、手段を選ばなかった少女だ。
――私には関係ない……一つ間違えると、私だってあれをされる……。
「あぎっ……い、ひ……おぅ……あ」
シャアァァ……ブリュッ……
アニックの脚を伝って黄色い液体が流れ落ち、足下に褐色の塊がボタリと落ちた。アニックにはすでに意識はなく、口からは泡を拭いていた。
「っ…………」
アニックの言葉がよぎる。
『私には帰らないといけない所があるの。そこには、私の大切な人もいる。だから、こんなところで殺される訳にも、いつまでも居続ける訳にもいかない』
――あの言葉が本当だとは限らない。私を騙すための作り話かもしれない――――だけど、だけどね――――
澪は駆けだしていた。
伸ばした手でアニックを肩を掴み、もう片方の手に魔力を込めた。
――――ドクンッ
下腹部にクローディアの催淫による疼きが生まれる。
――こんなの……!
集まった魔力は雷の槍となり、ヘイズの左肩を貫いた。
「ぐああぁぁぁ!」
催淫で集中力がそがれた所為で大きく威力が落ちたが、二人を引きはがすには十分だった。
ヘイズは後ろに吹き飛び、アニックは床に倒れ込んだ。
「うぅっ……」
立つこともままならないほどの甘い痺れ。それでもなんとか澪はアニックの元に駆け寄った。首に手を当てると、しっかり生命の鼓動が感じられた。
「良かった……生きて、る……」
何とか間に合ったことに安堵する澪。別にアニックを許したわけではない。例え大切な人の元へ帰るためだとしても、澪を犠牲にする以外の選択肢はあったはずだ。それをあえて選んだアニックに色々文句を言ってやりたい気持ちはある。しかし、だからといって、彼女がこんな形で殺されて良いとは思えなかった。
――馬鹿は私か……。
「あぁっ――――」
そこで澪に限界が訪れ、強すぎる催淫でその場にうずくまってしまった。
その途端、激しい衝撃を受けて躰が吹き飛んだ。したたかに背中を壁に打ちつけ、遅れて腹部が燃えるように熱いことに気づいた。どうやら蹴り飛ばされたらしい。
「澪、調子に乗りすぎたようだな」
見上げると鬼のような形相のノルベールがこちらを睨んでいた。
「死んではいないようですが、完全に気絶してしまっていますね」
アントンが倒れたヘイズの様子を見ている。
「それにしても、魔法をここまで扱える奴隷がいるなんて珍しい」
「だが、躾がまだ不十分だったようだ。これは商会に文句を言ってやらないとな……その前に――――」
再びノルベールが澪の躰を蹴りつけた。今度は一度ではなく、畳みかけるような猛攻だった。
「がっ……うぅ……」
ーやばい……本当に殺される……!
しかし、催淫で澪が逃げることも、魔法を使って抵抗することもできない。
「こんな奴隷は初めてだ……手を焼かせてくれる」
ノルベールが澪の頭に脚を乗せた。
「ノルベール氏、殺さずに『これ』を使ってみては?」
アントンがノルベールに手渡したのは、小さな注射器だった。
「入手しにくい薬品なので0.5 %濃度のものなのですが効果は絶大です。奴隷の調教がうまくいかないときなんかは、もっぱらこれですよ。まぁ、濃度が5%を超したものを投与すると、完全に正気に戻れないやばいやつなんですが」
「……なるほど、面白い」
ノルベールはあらわになった澪の首筋に注射器を刺した。
「ひっ……やめ――」
冷たい薬品が体内に入ってくる感覚が広がった。
――一体……何の薬品を……。
――――ドクン
「ひぎ――――」
頭の後ろが凍りつくように冷たくなり、全身の鳥肌が一斉に立った。しかし、次の瞬間、躰の芯から激しい電気のような痺れが爆散した。
「あぁぁあああぁっ……あぎぃ」
ショアアアァァァ…………
あまりの強い痺れに澪は失禁をしていた。しかし、そのことに澪は気づかない。彼女はそれどころではなかった。
「はぁ……ほしい……おちんぽ、ほしい……ふああぁ♥ ど、どうして……こんなに……ひぅ♥ 切ないのぉ……」
クローディアの呪いだけではない、むしろそれよりも圧倒的に強い「疼き」が澪の躰中を暴れ回り、彼女の正気を喰い荒らしていた。無意識に右手では自分の胸を揉みしだき、左手では陰部をかき回した。それでもまだ足りなく、躰をねじって床に胸を擦り付けた。
「あぁ、はぁ♥ なんでこんな……はぐっ、はっ……ほしいほしい……おちんぽ……おちんぽがほしいっ……♥」
「ほう……これはこれは」
ノルベールはローテーブルに腰掛けると、わざと自分のイチモツを見せるように股を開いた。
「澪、お前がほしいものはここだ。自分で来るがいい」
手を叩いて澪に気づかせる。
「あう……お、おちんぽ……」
澪はすでに冷静な思考を失っていた。ただ自分の疼きを抑えるのに必死だった。
ノルベールの元に駆け寄ろうとするも、そもそも足腰に力が入らない。だから結果として、床に這うようにして彼の元へと近づいた。
ノルベールがアントンに目配せをした。その意味を理解したアントンは、あと少しでノルベールの元にたどり着く澪の腹部を、思い切り蹴り上げた。
「がっ――――」
軽い彼女の躰はたやすく壁へと吹き飛ぶ。そして、ノルベールとの距離がまた遠ざかった。
「はぐ……あぁ……おちんぽ……」
しかし、澪は自分が蹴られたことすら気づいていないのか、再びノルベールへと這い始める。視界の端に呆然と立ち尽くす、今にも泣き出しそうなリリンを捉えたが、澪はすぐにノルベールに視線を戻した。
「これはすごいですね」
嬉しそうにアントンが笑った。
その後、澪がノルベールに這って近づき、アントンが蹴り飛ばすということが何度も続けられた。やっと澪がノルベールの元にたどり着いた時には、三十分が経過していた。いつの間にかリリンは部屋から逃げ出していた。
「あぁ……おちんぽ……はぁ♥」
ズブウゥ――――
ノルベールの腰にまたがり、今にも張り切れんばかりの男根を躊躇わず淫裂へと迎え入れた。
「はぁぁあぁ♥ あぁぁ……おちんぽ……やっと♥」
「もうすでにお前のまんこは私の形になってるから、ぴったりはまるだろう? どうした、動いて良いんだぞ?」
「うぅ……はぁ♥ んあっ♥」
ズチッ、ズチュゥ、ズプッ……
躰を上下させて自分で抽送を開始した。カリと真珠が膣壁のあちこちを擦りあげていく。
「ああぁ♥ きもじいぃ、はっ……おちんお、太くて……長くてぇ……ひぅん♥」
澪の躰はいやらしく動いた。『爆』が付くほどの乳を振り乱し、ほっそりとしたウエストをくねらせた。その肌は目を覆いたくなるほど内出血を起こし、あちこちに汗を飛び散らせていた。
「良い眺めだ。アントン氏よ。貴殿も後ろを使ってみてはどうかね?」
「本当ですか? ではお言葉に甘えて……」
ノルベールが澪の脚を持って立ち上がると、アントンは澪の後ろ穴に肉棒をねじ込んだ。
メリッ……
「はぎぃぃぃっ――――ああぁ♥ 二本も、おちんぽが……♥」
澪のアナルはたやすく男のものを飲み込めるようになっているため、潤滑油なしにすぐに快感を得られるようになっていた。
「いぃ、はっ♥ ふぎぅ♥ んあぁ……ふぃぁっ♥ い――――――!」
子宮に入り込んだノルベールの肉棒と、直腸内のアントンの肉棒がぶつかった。内外から子宮が刺激され、今までに味わったことのない快感が澪を襲った。もうすでに彼女は、数十回単位で絶頂を迎えている。
「そろそろ出すぞ」
二人とも限界が近づいたのか、腰の律動が勢いを増した。そして同時に、再び二人は目配せをした。
するとアントンが、後ろから澪の首を絞め始めた。
「うぅ、がっ……ぐるじ……はぁ♥ んあっ♥ ぅぐ……」
「ふふ、さすがだ。まだこの女のまんこは締め付けてくるぞ。さて、こちらも……」
ノルベールがひときわ力強い突きを澪の奥へと入れた瞬間、彼女のみぞおちを殴りつけた。
「おぐっ――――――」
ビュルルッ、ビュググッ、ビューッ、ビューッ、ビュルルルゥゥ
二人一緒に澪の中に精を吐き出した。子宮と直腸に、ドロドロとした男達の欲望が流れ込んでいく。
「あぁぁあ――――おえっ……かは……」
ビチャビチャ……ベチャッ
澪は絶頂と同時に嘔吐した。下から突かれる内臓への圧迫に加え、ノルベールの殴打が決め手となったのだ。
「あひ……中で……出てりゅ……はっ♥ おえっ……はっ、はぁっ……あ、ありがとう……ございましゅ……がはっ……あぁ、おちんぽ♥」
澪は体内で暴れる精液を感じながらも、身を震わせていた。
「どうやらまだ足りてないみたいだ。さっきの薬は効果てきめんのようだな」
「使った後はしばらくはこんな感じですよ」
「そうか、なら……気が済むまで殴り犯してやろう」
「そうですね」
正気を失った澪を、まるで悪魔のような声で二人は笑い合った。
***
その後部屋には、悲鳴と嬌声が入り交じった澪の叫び声が二時間にわたって鳴り響いた。二時間半が過ぎた頃、その声はぱったり止み、さらに一時間後にノルベールとアントンは部屋を後にした。何人かの執事たちが気絶したヘイズを運び出し、部屋に残ったのは全身に青あざを作り、精液の海に沈む澪、そして、完全にノルベールたちに忘れられたアニックだけだった。
目を覚ましたアニックが、見るも無惨な澪に駆け寄る。
「…………」
アニックはそっと澪の顔を撫でて精液を払った。その顔は、口の端が切れて出血し、声もなく涙を流していた。
「………………どうしてよ」
気絶している澪は答えない。
そんな澪の頬をアニックはもう一度だけ、そっと撫でた。
そして小さく、三文字の言葉をつぶやいた。
その言葉は、誰にも聞こえないほど儚い、アニックの思いの塊だった。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。最低でも隔週で、できるなら二話ずつ投稿したいですが、しばらくは難しそうです。
本編以外もあまり放置しないように頑張りますので、なにとぞ容赦を。