約一年後、クラリスの両親から一通の封筒が届いた。その中には第二子である男の子が無事生まれた旨の手紙と、三人で仲睦まじく写っている写真が入っていた。
「団長団長! ウチお姉さんになるんだよ!」
「ああ、おめでとうクラリス」
「うんっ!ありがとう!あー早く会いたいなー♪」
満面の笑みを浮かべ弟の誕生を喜ぶクラリス。今回の件についてまだ何も知らない彼女は、純粋に新しい家族の誕生を喜んでいた。全てが落ち着いたら話すと行っていたが、正直どうなるのか、そしてそれが何時になるのかはわからない。
「今度弟に会いに一回実家に帰りたいんだけど、団長も一緒に来ない?手紙にも是非来てほしいって書いてあるからさ!」
「ありがとう、でもその日は別の島で依頼が入ってて行けないんだ。申し訳ないけどクラリスだけで行ってほしい、ご両親にはごめんなさいって伝えといてくれ」
「ぶー、でも依頼なら仕方ないか。じゃあ伝えておくよ」
残念がるクラリスに、グランは思い出した様に手紙に同封されていたある依頼の用事を頼むことにした。
「あ、あとプロメティアさんから錬金術の素材の納品の依頼が来てるんだよ。」
「お母様から?」
「ああ、ご懐妊される前に俺が何回か納品しただろ?あれをどうやら気に入ってくれたらしくてさ、出産も終えて研究を再開したいからまた取引を再開したいそうだ」
「そっか、じゃあその素材を一緒に持っていけばいいの?」
「ああ頼む、第3倉庫に依頼品の入った箱が入ってるから行く時に持っていってくれ」
「はーい」
鼻歌を歌いながら去っていくクラリス。それをほほえみながら見送ると、グランはプロメティアのからの手紙の返事を書きながら、再来月の停泊地の予定を思案していた。
…
……
数ヶ月後、グランサイファーはポート・ブリーズ群島の島の一つに停泊していた。他の団員がモンスターの討伐や素材採取の依頼に向かう中、グランは一人、取引の為に以前この街に借りたセーフハウスである人物を待っていた。そろそろ時間のはずと時計を見ると同時にドアが小さくノックされる。嬉しさを顔に滲ませながらドアを開けると、そこには顔を隠すようにフードを深くまで被った女性が立っていた
「お待ちしていましたよ、プロメティアさん」
フードを上げると、そこには顔を上気させグランに期待の目を向けるプロメティアの顔があった。
…
……
「う、ううううううう、はぁ~♡」
脚をM字に開き、腰を下ろして自らグランの肉棒を招き入れていく。普段は受け入れない太い肉棒を受け入れるため息を吐きはやる気持ちを抑えながらゆっくりと自分の膣内が埋まっていく感覚を感じ、そして全てがプロメティアの中に隠れると、久しぶりの子宮が押し上げられる感覚に思わず吐息が漏れる。
「うわぁ、どうしたんですかこれ。何にもいじってないのにこんなに濡れてるんですか?ちょっと垂れてきてるし」
「だって、凄く楽しみにしてたんだもの。来るまでは良かったんだけど、この部屋に来たらもうだめ。おまんこぐずぐずになって、今すぐ貴方のおちんちんを入れろ、って体中が叫ぶのよ」
部屋の床には二人の着ていたものが無造作に散らばっており、プロメティアに至ってはマントを付けたままグランの上にまたがっている。彼女がどれだけこの部屋に来るのを待っていたがそれを見るだけで安易に想像がついた。
「いやーしかしプロメティアさんとこんな関係になれるなんて思ってなかったな」
「何言ってるのこんな部屋まで用意しといて、錬金術素材の取引なんて嘘までついて」
「でも最初に誘ってきたのはプロメティアさんですよね」
「うっ……」
思わず言葉に詰まるプロメティア。たしかに事の始まりはプロメティアからの素材の取引を再開したいという手紙からだった。
あの天から降ってきた船での3日間の延長時間。もしあれが無かったらここまでにはならなかっただろう、せいぜい偶然あった時にもしかしたら、くらいだ。しかしプロメティアが被ろうとした貞淑な妻、という仮面は塗り替えられてしまった。狭い船の部屋に篭り、永遠と自分の快楽を寝る間も惜しんで求め続ける様はコテージでのどの光景よりも淫欲にまみれていた。
そんな3日間を過ごした二人だがその後は当然交流がなくなる。しかしグランによって貞淑な妻であろうとする覚悟を砕かれたプロメティアの身体は夜な夜なグランに与えられた快感を思い出し、彼女にはどうしようもない疼きを生み出していた。それは出産後も変わらず、思わずグランに依頼を隠れ蓑に会ってしまったと言うわけだ。
そこからはもうトントン拍子だ、グランに改めて抱かれ自分の体がグラン無しでは生きていけないものだと実感した彼女は1,2ヶ月に一回、こうしてポート・ブリーズの隠れ家で「恋人ごっこ」を続けている。最近はそれだけでは足りないのか別の島でばったり会ってしまうことが多くなってきたが。
「うー……ねぇ、そろそろ動いていい?時間もったいないですし」
「だめ、まだ旦那さんとの話聞いてない」
「またぁ? 何度聞いても変わらないわよ……もう」
グランの性癖に合わせて前回からの彼女の性事情を告白するまで彼女は腰を動かせないというのが二人の間のルールだ。一回プロメティアがそれを破って達しようとしたことがあったが、案の定イく寸前で止められその時は一回も絶頂させずに終了したところ、それ以降はちゃんとグランの許可が出るまでもどかしそうに膣を動かしたりするだけになった。約1ヶ月のお預けは相当効いたのだろう。
「相変わらずあの人は優しいセックスをしてくれるわ、単調にまっすぐ私の中に入ってきてそれだけ、特に気持ちいいこともなかったわ。ただ心が満たされただけよ」
「じゃああのバルツで入っていったお店はどうだったの?」
「見てたの!? あ、あれは学会でたまたまバルツに寄ったら見つけて……あの時は貴方とも凄く日が空いてたから耐えられなくてつい……」
珍しくうろたえるプロメティア。グランもそういう店に入っていくプロメティアを見た時は衝撃だったが、それ以上に彼女をそんな所に行かざるをえないほど淫乱な身体に変えてしまった事への興奮の方が勝った。
「確かにあのお店の人のも気持ちよかったし大きかったけど、何かしっくり来なかったわ」
人妻が不倫相手に風俗で咥え込んだ肉棒の感想を言っているというなんとも歪な光景だが、本人たちは特に気にしていない。
「何ていうんだろ、フィット感? そういうのがなくて、気持ちよかったんだけど余計悪化しちゃって。二度と行かないわあんな所。」
「気持ちよかったんだ? 上手かった?」
「うん、テクニックは凄かった。奥ちゃんとこんこんって突いてくれるし、Gスポットもしっかり責めてくれた。けどそれだけ、貴方みたいに入ってるだけで気持ちいいわけじゃないし、安心感もなかった。オナニーと変わらないわあんなの」
人生初のホストを酷評するプロメティア。それはそうだろう、グランがどれだけ彼女の膣を耕したと思っているのだ。膣奥などグランが1から開発して今やグランが腹を手で揺すっただけで子宮でイけるようになるまでにしたのだ。二人の子供産んだとは思えないほど締まる膣をグランの肉棒はもう彼女の指以上に感じさせてきた。一晩金を払っただけの関係の男に越えられるわけがない。
「ありがとう、じゃあ動いていいよ」
「っ!」
許可がでるやいなや上体を倒し、顔を伏せて腰を振り始める。言葉は一言も発しない。キスもしない。今彼女はグランと肌を重ねられなかった時間を取り戻そうと必死だ。
「相変わらず一発目はすごいですね。激しすぎてベッド壊れそうですよ。でも辛くないんですか?動く度に膣ぎゅーってしまって、毎回イってるでしょこれ」
返事はない、と言うか答えられないのだろう。垂れ下がった彼女の長い髪のせいで表情は見えないが、時折グランの身体に垂れるよだれや涙と思われるものから彼女が驚くほど下品な顔になっているのは想像がついた。
「んふっ、ふっ、ふ~♡♡ ん~~~~~~♡♡♡」
プロメティアの背中が丸まり、襲い来る絶頂に息を詰まらせる。しかし腰だけは小刻みに動き続け敏感になった膣での刺激を楽しんでいた。
「ふっ♡ はふ、ふう、ふー♡ んっ♡ んっ♡」
息を整えてまた大きく腰を動かし始める。どうやら今回は間が空いたのもあって相当溜まっていたようだ。このまま淫らに腰を振っている彼女を眺めているのも良いが、それでは面白くない。そう思ったグランはプロメティアの腰を掴み、彼女の動きを止める。するとバッと顔を上げ泣きそうな顔でグランを見てきた。
「え?いや、なんで? もっと、もっと気持ちよくさせて、まだ足りないのもっと気持ちよくなりたいのお願い貴方も気持ちよくなれるようにするから手離してお願いぃ……」
彼女の見た目からは考えられないほどの強い力で腰を動かそうとするプロメティアを必死で押さえつけ、そのままお互いの上下を反対にする。するとプロメティアは歓喜とも拒絶とも取れない微妙な顔をする。
「前から思ってたんだけどプロメティアさんってこの体位あんまり好きじゃないですよね、気持ちよくないですか?」
「そんなことはないし、むしろ凄く気持ちいいわよ。でもこの体位ってその、一般的じゃない?だから思い出しちゃって……」
「思い出す?なにを?」
「その、ハロルドとしてる時の事を……」
バツが悪そうに顔をそらすプロメティア。
「だってこの部屋にいる時は私は貴方の恋人でしょ?でも一瞬でもあの人の事を思い出してしまうのがなんというか……申し訳なくて……」
「そっか……」
「ご、ごめんなさ、っひゃん!」
「じゃあもっともっとこの体位でセックスして、誰とシても僕のこと思い出せるようにシてあげますよ!」
「ひゃっ! あっ! んっ♡ んあっ♡ ひぎっ♡ おっ! おひっ♡」
(きたぁ♡ グラン君の獣みたいな突き込みぃ♡ やっぱりすごいぃ♡ さいこぉ♡)
そこからは何時通りだ。グランは時には自分本位の激しい突き込みを、時にはプロメティアの身体に刻み込むようなねっとりと丁寧な腰の動きをして、プロメティアもそれに合わせて自分がいちばん気持ちのいいように腰や身体を動かす。お互いが自分勝手に動いても気持ちいいのは一重に二人の身体の相性と、身体を重ねた時間のお陰だろう。彼らが今まで会った日数はわずか3週間にも満たないが、グランが誰よりも彼女の身体を知っていた。
「んっ♡ ちゅ♡ ちゅう♡ ちゅぱ♡ ちゅく♡」
舌を絡めるときゅうっと膣が締まり、その喜びをグランに伝える。彼女の両腕がグランの頭を抱え込み、もっと激しいキスをねだってきた。この部屋にいる間は彼らは恋人同士だ。キスも、セックスも、躊躇う理由はありはしない。この一ヶ月に一度あるかないかの恋人同士の時間を、二人は最大限楽しもうと努力する。
「ふぅん♡ ぢゅる♡ ぢゅば♡ ぢゅるるる♡」
体位もなるべく変えない。彼らが部屋に居ることの出来る約12時間を一瞬でも無駄にしたくないのだろう。互いに順番に腰を振り、時にグラインドし、時には膣や肉棒を僅かに動かすだけで快感を相手に与える。セックスが始まると二人が動くことはほぼ無い。前に一回ドアが締まると同時に情事が始まってしまい、そのままベッドを一回も使うこと無く帰りの時間を迎えたことが有ったほどだ。流石にその時プロメティアはポーションを飲んでもかろうじて歩けるかどうかになってしまうほど腰砕けになったらしいが。
「んっ♡ んっ♡! んっ♡!! んんんんんん♡♡♡!!!!! んん! んぶっ♡! んあっ♡」
プロメティアが一際大きな絶頂に達し、下半身が大きく波打つ。しかしグランはピストンを止めず、プロメティアもそれを望んでいない。絶頂の一つで快感を止められるのを許せないほどにプロメティアの身体は快感に飢えている。
「ああっ♡ いいっ♡ 敏感になってるおまんこもっと突いてぇ♡ ぐちゃぐちゃにしてぇ♡」
常人なら苦痛にも感じるであろうその快感の波に歓喜の表情を浮かべるプロメティア。このまま彼らは一睡もすること無くお互いの身体を貪り続けた……
…
……
「頼んでいた素材、確かに確認しました。何時もありがとう。これが報酬の報酬です」
何時もの衣装に身を包み、当主の仮面を再びかぶったプロメティアが金貨の入った袋を差し出す。一応ここには取引という名目で来ているため、それをしない訳にはいかない。
「良いんですか? あの張り型持っていかなくて」
「あれには非常に心惹かれますが、あんなものを手にした日には私の仮面は粉微塵に砕けてしまいます。グランくんが私の家族を全員説得して船に乗せてくれると言うなら持って帰っても良いですよ」
澄ました顔でグランと会話をする彼女だが、スカートの中は先ほどまでの余韻からか愛液で蒸れおり、少しスカートがはためこうものなら周囲に強烈な淫臭を漂わせるだろう。瀟洒なドレスに包まれた彼女の子宮が、正に先ほどまで注ぎ込まれていた精を染み込ませる度に疼き蠢いているなど想像もつかない。
全ての物品の確認が終わったのかプロメティアが席を立ちグランに背を向けドアに向かう。マントを羽織っていないスカートには彼女の大きなヒップがくっきりと写っており、思わずグランはその尻に手を伸ばす。
「何時もこの時は寂しいですよ、プロメティアさんの身体をあと一ヶ月以上味わえないなんて」
「お尻を触るのを止めてちょうだい、私も辛いんですから我慢しなさい。」
そう言いながらグランを睨むプロメティアだが、尻を撫で回す手を払いのけようともその手から逃げようともしない。よく見ると目を閉じ快感を必死で噛み殺そうと歯を食いしばっている。
「そうですか、それは残念だ、なっ!」
「ひゃん!」
尻肉を掴み大きく揺すってやると、プロメティアが悲鳴をあげ、腰が大きく引ける。彼女の両足はかろうじて立っているという風にガクガクと震えていた。
「おお、遂にお尻からの振動でナカイキ出来るようになったんですね。いよいよ貴女の身体もいやらしく、うわっと!」
自分の調教の成果に満足していると、急にプロメティアに押し倒される。彼女の顔を見てみると当主としての仮面は完全に剥がれ落ち、完全に発情した顔になっていた。目は座っておりこれから目の前の雄を貪り尽くすという覚悟を感じる。
「プ、プロメティアさん?どうしたんですか?そろそろ時間が……」
「私のことなら心配いりません今回は長くなると言ってあるので。毎度毎度こんなことをされれば私も学習します。」
「で、でも僕の方も予定が」
「貴方から仕掛けてきたのでしょう?私が何時も良いようにされると思ったら大間違いです。せいぜい言い訳を考えておくことですね。」
そう言うとグランにむしゃぶりつくプロメティア。どうやらグランは眠れる獅子を起こしてしまったようだ。結局二人が部屋を出たのは丸一日経った翌日の朝だった……
おまけ
……プロメティアが使う定期船乗り場付近の路地にて……
「ああっ♡ だめぇ♡ こんなところでなんてぇ♡」
「うるさいですよ!予定が狂った腹いせにせいぜい媚薬精子腹に抱えて発情しながら次まで猿みたいにオナニー狂いになっててください!」
「だめ、そんなのだめぇ♡ あぁん♡ あっ♡」
以上で「錬金術師の当主・プロメティアの場合」は終了です。
読んでいただきありがとうございました。
るっ!のプロメティアさんめっちゃ可愛かった……
5/28:気になった表現があったので修正しました