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次の任務地に向かう途中、ファータ・グランデのとある島で補給を行っていたグランサイファーに見知った赤い髪の女性が1人歩いて向かってくる。
「あっ! スツルムさん、お久しぶり、っとと」
「来い」
挨拶も早々にグランの腕を掴み船の中に引き摺り込んでいく女性、スツルムは普段より一層不機嫌な雰囲気を周囲に撒き散らしながらグランとともに船の中へ消えていった。
「つつ……どうしたんですかスツルムさん。あんな強引にしなくてもいいじゃないですか」
「うるさい、ホラ金だ。早くしろ」
そう言うと重そうな袋がガシャンとテーブルの上に置かれる。ざっと10万ルピは入っているだろう。
「……わかりましたよ、お客さんですからね。でも今度からあんなに露骨にしないでくださいね。」
「私が来た時点でもう全部バレてるんだ、ならさっさと終わったほうが楽だろう」
「まあ良いですけどね、スツルムさんが気にしないなら。お金も情報ももらえますし」
「ならぐだぐだ言ってないでさっさと始めろ」
そう言いながら服を脱いでベッドに横になり、グランを急かす。怒っている様な雰囲気だが、前戯が要らないほど濡れている秘所が彼女の本心を表していた。
グランの勃起した肉棒が入り口に触れると、まるでそれが本当の口であるかのように亀頭に吸い付き、そのまま何の抵抗もなくグランの長大な肉棒の全てが収まる。すると久しぶりの充実感に安心したように彼女の顔が弛緩し、逆に両足がグランの肉棒が抜けないようにガッシリと腰をホールドした。
「ふぅ~♡ やはりいいな……他の男とは段違いだ」
「そうですかねぇ? 自信はありますがあんな大金積むほどじゃないと思うんですけどね」
「何言ってるんだ、お前のは凄く良いぞ。ドラフの男にも負けない物を持ってる。お前のモノに貫かれて堕ちない女は居ないだろうな」
会話をしながらグニグニと肉棒を締め付ける。それが動けと言うサインだと知っているグランは彼女の会話を邪魔しないようにゆっくりと腰を動かし始める。
「それにあの金はお前とセックスするために必要な金だ、あれだけの金を積まないとお前のところの女団員に何を言われるか判らないからな。私は客として来ているからこそこうやってお前と身体を重ねることを許されているんだ。」
「はあ……」
「だから、せめて値段分は気持ちよくしてくれよ♡」
クライアントの要望に答えるように早くなった腰の動きに満足したように嬌声を上げるスツルム。彼女がグランの身体を感じられるのは長くても2時間程度、その間に何時になるかわからない次まで我慢できるように性欲を発散させなければならない。
………
目の前の少年が与えてくれる快感に悶えながら、スツルムはふと今までを振り返る。グランとはもちろん最初からこのような関係だった訳ではない。むしろ最初は敵として相対していた仲だ。それがこんな関係になっているわけだが、理由はそんなに複雑ではない。単にスツルムの憂さ晴らしの相手がそこら辺の男からグランになっただけの話だ。
彼女は職業柄溜まりやすい様々な欲求やストレスを性欲として発散することが多かった。幸い容姿には恵まれていたため相手には困らず、自分から声を掛けずとも適当な店で酒を飲んでいれば勝手に男どもが勝手に寄って来るので、あとは具合の良さそうな男を選んで宿に行くだけだ。小遣いも手に入るしストレスの発散も出来る。彼女にとっては至れり尽くせりだ。
しかしその日はたまたま相手が見つからなかった。依頼が上手く行かずイライラしていた彼女は通りを1人で歩いているグランをたまたま見つけ、思い出す。そう言えば彼の団の女性団員が彼の噂をしていたなぁと。
曰く彼はセックスに関しても一流で、抱いた女性は二度と彼を忘れることは出来ない。曰く彼の動きは若さによる激しさとまるで長年の経験によって蓄積されたようなテクニックが混じり合いベッドを共にした女性は皆すべからく快感を覚える。
曰く相手の女性が望むままに、時に激しく、時に優しく情事を行ってくれる……
曰く彼の手にかかれば発情期のエルーンさえも満足するらしい……
そんなまるで夢見る少女の妄想の様な噂話を依頼でグランサイファーに一時的に乗っていた時に聞いたことがあった。流石に眉唾だろうと思ったが、もし本当なら一度どんなものか体験してみたかった。なにせ彼女は気持ちよくなったことはあるが、世の女性達が言う”満足”したことは一回もなかった。自分に声を掛けてくるのは大抵イキってる若者や力や権力に自信のある男ばかりで、グランの様な男の相手はしたことがない。ものは試しにとグランに声を掛け、そのまま街の連れ込み宿へ向かった。
数十分後、彼女はひどく後悔した。なぜ彼を誘ってしまったのだろう、なぜ彼と寝てしまったのだろう、なぜ……休憩でこの宿に入ってしまったのだろう、と。
外で彼に声を掛けていたときの余裕は既に消え、今まで自分でも聞いた事も無いような低い声の喘ぎ声が膣の奥底を叩かれる度に出てくる。今まで相手をしてきた男たちとはまるでレベルの違う快感を与えてくる彼に、もはや男が喜ぶような気の利いた可愛い喘ぎ声を出す余裕もなかった。彼らと違うところはたくさんあった、例えば前戯をとても丁寧にやっていたとか、入念に全身を愛撫して何処が弱点なのか徹底的に把握していたりとか。しかしそれだけでここまで違うのだろうかと驚愕し、そして彼女たちの言っていたことが全部本当であったと身をもって実感した。もう彼とのセックスを忘れることは出来ないだろう。一秒でも長くこの快感を享受したいという思いが、少し前つまみ食い気分で2時間分しか料金を払わなかった自分に恨みを覚える。
しかし一方で安心している彼女自身も居た。このまま宿泊して朝までグランの相手をしていた場合、彼女は今の様に傭兵を続けることは出来なかっただろう。元々様々なことに素直な自分の体が、彼にそんな長時間抱かれたらどうなるかなど彼女が一番良くわかっている。最初に挿れられた時にこのまま抱かれたら不味いと判っていながら制止の言葉を目先の快感を優先して飲み込み、今もシーツを快感をこらえるためではなく、グランに飛び付くのを堪えるために握りしめている。まだ1時間も経っていないのにこれなのだ。一晩中責められたらどうなるかなど安易に予想はつく。とりあえず彼女がそのままグランの騎空団に入団することは確定的だった。
気を3回ほどやり、そろそろまずいなという時に鳴った終了時間のベルは彼女にとって福音だったか、はたまた恨むべき凶報だったかは分からないが、それを合図に二人の時間は終わりを告げる。未だガチガチに勃起している肉棒に彼女の膣は抜ける時に「きゅぽん」という音がしたように思えるほど縋り付いていた。
その時から、彼女は常に小さな不満を抱えながら毎日を過ごすようになった。理由は単純明快で、グランとの情事が忘れられないからだった。今まで通りそこら辺の男を捕まえてもいつも通り快感を享受することは出来る。しかしグランによって舌が肥えてしまった彼女の身体はそれで満足することができなくなってしまっていた。テクニックが原因かと大金を払って男娼に抱かれても、若さが原因かと裏路地で性に目覚めたばかりの少年の衝動を受け止めてみても、結果は変わらなかった。そんな彼女がグランサイファーに訪れたのはそれから数ヶ月後のことだった。
………
「そして今に至る……か」
「?何か言いましたか?」
「何でもない、毒牙に掛かってしまった自分を振り返っていただけだ」
2度めのセックスで完膚なきまでにメスとしての自分を自覚させられた彼女は、せめて現状を維持しようと様々な策を打った。わざと前後に予定を入れてグランとの時間を伸ばせないようにしたり、わざと他の団員に目立つように訪れる事で自身の羞恥心を働かせたり……。
毎回彼女が大金を持ってくるのもその対策の一つだ、金銭的に自身を縛ることで頻繁にグランの下に通わないようにしているのだ。そんな涙ぐましい努力も最近は意味を失いつつあるのだが。
「ところで最近どうです?何か目立ったこととかありましたか?」
「特にはない、周辺の空域で何か動きがあるみたいだが私は知らない」
淡々と会話が行われているように思えるが、首から下は快感と色欲が渦巻いている。グランの腰が打ち込まれるごとにスツルムの腰が戦慄き、足の指がグランの腰に絡み付くのを堪える様にシーツを握りしめていた。
時折歯を食いしばり絶頂の波を耐えるようになるとそろそろ終わりの時間が近い。どうも彼女はグランに射精されながらイクのが好きらしい。そうやって健気に耐えている彼女を見るのもいいがやりすぎると終わった後の報復が怖いのでスパートを掛ける。
「そろそろ……っ! んっ! はっ!……あっ♡」
そろそろ限界かと思われる頃に奥に肉棒を打ち込み射精すると行為中もあまり聞かないような可愛らしい喘ぎ声と共に絶頂を迎える。敵の多い彼女にとってこの瞬間は数少ない心配などせず快感に浸ることの出来る時間だ、その顔は性的快感よりも安心によって緩んでいるように感じられた。かつて敵だった女性にこれほどに信頼されていることに戸惑いながらも男としての嬉しさを感じるグランであった。
……
「それが今回までに手に入った情報その他だ、この空域だと今はダイダロイトベルトあたりが騒がしいからそっちに行ったら新しい情報や依頼も多いだろう」
紙束をテーブルの上に投げる彼女はもう既に普段通りの装いだ。ダブルベッドのシーツの乱れようとは正反対のその様に少しだけ笑みが溢れるグラン。
「何ニヤついてるんだ気持ち悪い、さっさと報酬をよこせ」
「っとそうでした、これで足りますか?」
睨まれて慌てて用意していた布袋を渡す。先ほどまでの行為とこの情報提供はあくまで別口だ、当然報酬も渡さなくてはならない。
「ん、確かに。まためぼしい情報が入ったら来る。」
中身を確認すると、用は済んだとばかりに立ち去ろうとするスツルム。ちなみに彼女が言うめぼしい情報とはつまるところ彼女が来たくなった時に手に入った情報だ。
「あ、スツルムさん。この前の件、考えてくれました?」
「お前の騎空団に入るとかいう話か?生憎だが私は今の生活で満足しているし、過度に縛られるのは嫌いなんだ、じゃあな」
つれない返事に若干しょげるグラン。実際スツルムもグランにここまで入れ込んでいなければ時々手伝ってやる位の考えで入ってくれたかもしれないが、今となってはそんな考えでは無理だろう。グランサイファーで生活するようになったが最後、もう出ることは出来ないだろう。グランから齎される甘い誘惑を振り切るようにスツルムは足早に船を去っていった。
アニメ面白かったですね、ジータちゃんの課金力すごかった