※この作品はR-18です。

色欲王グランくんの軌跡   作:ロレーヌ

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グラン君意外とのセックス描写があるので苦手な人は注意してください。


2

 結果だけ言うならば、調査はあたしが懸念したような長期間のものにはならなかった。

 島全体の調査を大体一週間程度で終え、考古学者らへの引き継ぎと護衛の要員以外は最寄りの有人島に早々に帰還した。正確に言うならば“帰還しなければならなかった”と言う方が正しいが。

 

「じゃあ行ってきまーす」

「おう、夜までには帰ってこいよー」

 

 まさかグランに星晶獣が入ってしまうなんて誰も予想してなかったのだから。ルリア曰く差し当たっての命の危険は無いとのことだが、何かを必死で我慢するように歯を食いしばっているグランはとてもこれ以上依頼を遂行出来る状態ではなく、早々に切り上げて帰ってきたわけだ。今はカリオストロが付きっきりで、時々何故かユエルも一緒に彼の看病をしている。不自然なほど彼の部屋から音がしないのは多分結界か何かが張られているのだろう。まぁ星晶獣関連だし用心するに越したことはない。そういう力を欲しがるやつはこの空にごまんと居るのだ。

 

「さって、今日はこの辺で……」

 

 裏路地の一角、昼間でも薄暗く人通りの少ない通りの壁に一人もたれる。地方とはいえ周辺の島への拠点となるくらいには大きい島だ、こんな時間でもこうやって暇そうに立っていれば……

 

「お嬢ちゃん、道に迷ったかい?」

 

 そらきた。年齢は大体30代前半、がっしりした体つきで顔も悪くない。もしかして同業かな?

 

「そうなんです、友達とはぐれちゃって。〇〇ってホテルまで案内してくれませんか? たぶん10分くらいで付くと思うんですけど」

「10分ね、良いよ」

「ありがとうございますっ♪!」

 

 スラングで価格交渉を終えて、男性にエスコートされる。他の人と違い個人依頼があまりこない私は日中時々こうやって暇を潰す。お金も入って一石二鳥だ。

 部屋に入って、シャワーを浴びて、途中で買ったゴムを付けてもらう。少し驚いていたがその分割安なのでということで納得してくれたらしい。軽い前戯で準備が整うと、待ちきれないとばかりに後ろから挿入される。

 

「やんっ♡ おちんちんすごぉい♡ んっ、あたしのいいとこいっぱい擦れてぇ♡ すぐイッちゃいそうです♡」

 

 慣れた動きであたしを後ろから責め立ててくる。彼の腰が打ち付けられるたびに愛液が下品な水音を立てる。肉棒が入り込んでくるたびに甘い吐息が漏れるが、幸いそれは腰が打ち付けられる音によってかき消されて彼の耳には届いていないらしい。行きずりの相手にそういうのを聞かれるのは少し恥ずかしい。

 息が荒くなって、腰の動きも早く力強くなってきた。腰をがっしりと掴まれて、ビクビクと大きく肉棒が脈動する。とりあえず一回目が終わったようだ。

 

「お疲れ様ですー、ってまだ全然元気ですね」

 

 精液でたぽたぽになったコンドームを取りながら、少し柔らかくなっただけのソレをくすぐる。

 

「追加料金発生しちゃいますけど、どうですか? もう一回します?」

 

 そう提案すると目を閉じて考え込む。名残惜しいがお金にそんなに余裕もない、という感じだ。確かに相場より安いとはいえそんな気軽に何度も出来るほど安くはしてないから仕方ない。

 

「悩んでます? でもぉ、まだ満足してないですよね? まだおちんちんあたしで気持ちよくなりたいですよね?」

 

 フェザータッチで焦らして、その気にさせる。裏筋を人差し指でスーっとなぞるとぴくぴくと彼が反応して体を強張らせる。

 

「それにぃ……あたしもおじさまのおちんちんで気持ちよくなりたいなぁ♡ だめ?」

 

 最後の一言がトドメになったのか、観念したように新しいコンドームをサイドボードから取る。

 

「♡ ありがとうございます♡ じゃあサービスで今度は私が付けてあげますね♡」

 

 彼の手からコンドームを取り上げる。このくらいはサービスしないと。延長してくれる客は良いお客さんなのだから。

 

「まずもうちょっと元気にしなきゃですねー……んー、れる れろぉ じゅぶ……♪」

 

フェラチオしてあげると直ぐに彼の肉棒は最初の硬さを取り戻した。

 

「じゃあ、付けますねー」

 

 口にコンドームをはめ込んで、フェラの要領でコンドームを付けてあげる、一部のお客さんはコレをすると何故か結構喜ぶ。手でするのと何が違うのかはあたしにも分からない。

 

「あーこの体位ですか、すごいですよねーこれ。私をイカせる気満々じゃないですか♡」

 

 今度はいわゆる背面座位という体位がご希望のよう。グランとやるときはいつも対面なので実はあまりしたことがない。大抵のお客さんはベッドがあるからそれを有効活用するし。

 

「あたしクリ弱いんですからそんな入れる前から触らないでくださいよぉ♡ あっ♡ この態勢凄い深くまで挿入って♡ こんなに深く突かれながらクリ弄られちゃったらあたし……すぐイッちゃいます♡ あっそんなすぐっ、あんっ♡」

 

 軽々と身体を持ち上げられて、肉棒を身体の中に収められる。ベッドのスプリングを利用した動きとちょうどいい強さで転がされるクリトリスの連鎖はかなりキく。

 

「あっ♡ あっ♡ これだめっ♡ これほんとに、すぐにっ♡」

 

 気持ちいい、ほんとにすぐイッてしまいそうなほど気持ちいい、が

(なんか、物足りないんだよなぁ)

 ちゃんと気持ちよくしてくれるし、お金も払うし文句も言わない最上級のお客なのに、なにか物足りなさを感じる。

(前はこんなこと無かったのになぁ。まぁ強いて言えばこの人ちょっとカリが低い気がするしそれでかな、グランならもっとゴリゴリ掻いてくるもんね)

 

「あっ♡ おじさまイきそう? あたしももうちょっとでおっきいの来そうだから一緒に、一緒にね? あっイクっ♡」

 

 お互いにしばし快感に意識を放り投げる。ベッドに倒れ込むように私が身を投げるとその拍子に肉棒もぽろんと抜けた。どうやら満足してくれたみたいだ。

 

「イかせてくれて、ありがとうございます。今まで一番気持ちよかったかも♡」

 

 そういってウインクすると、恥ずかしげに顔を逸らすのがちょっとかわいい。

 その後はお互いシャワーを浴びて、お金をもらう。少し色を付けてくれたみたいで、とても優しい人だ。私がこの街に住んでいたら連絡先渡して贔屓にしてもらっちゃうかも。

 

「わ、もうこんな時間! 今日はありがとうございました」

「うん、こちらこそ。また機会があったらよろしくね」

「はい! それじゃあまた会ったらよろしくね、おじさまっ♡」

 

 もう少しで沈み始めよとする夕日に慌てて船へ帰る。結局物足りなさの正体を今一つ掴めないまま、今日も暇つぶしのお仕事を終えて船へ帰るのだった。そんな日々がしばらく続いた。

 

 

 

 そんな事をほぼ毎日やっていたら島で顔が覚えられ始めてきて、プライベートでもマナーのなってない客から声を掛けられるような事態が増えてきた。頻繁にシマ変えするあたしはこんな経験も初めてで、どうしようかと悩んでいると、タイミング良くグランの体調が回復し始めてきて、今までどおり島を巡っては依頼を解決する日々が戻ってきた。看病担当にマリーとリーシャが加わったみたいで、聞くところによると薬は出来たがまだ完全じゃないそうで、でも彼女たちがグランの部屋から出てくる様子はどう見ても……

 

「あっユエル、これからグランところ?」

「そやけど、どないしたん?」

「んーグラン良くなりそうかなって」

「んー、ウチはよう分からんけどカリオストロがまかしときー言うてたから大丈夫やとおもうで? なんやよう張り切って薬混ぜとったわ」

「へーそれってどんな「あーカレンうち今急いでるんよ、堪忍な?」 あっそうなの? ごめん引き止めちゃって」

「ええよええよ、またこんど話そな~」

 

 そう言って足早に下に降りていく。今のユエルも明らかに変だった、顔が上気して落ち着かない感じで……失礼な言い方をすれば発情してる感じだった。もしかしてグランが宿した星晶獣が司るものって……

 

「うっ、あーきた、まただ……」

 

 彼女たちと遭遇すると必ず見舞われるある生理現象、それが今回も来た。これで何度目だろうか。特にユエルに会うとすぐこうなる。皆グランの看病をしているが彼に使っている薬がそういう作用を及ぼすものなのだろうか? 

(あームラムラする、さっさと用を済まして帰ろう……)

 少しの違和感を覚えながら向かった先は操舵室、隙間から漏れ出す煙に顔をしかめつつ扉を開ける。

 

「ラカム居るー?」

「おうカレン、どうした? なんか用か?」

「次どの島行くかとどれくらいかかるか教えてほしんだけど、大丈夫?」

「おう、今は特に荒れてるわけでもないし。 中で空図見るか?」

「やだ。匂い付きそうだし、見てもわかんないし」

「そぉか、次行くのはポート・ブリーズだな。ペトラによるとあんま荒れる気配もないみたいだし何もなきゃ2、3日で着くはずだ」

「ポート・ブリーズか」

「嬉しそうだな、なんかあるのか?」

「まぁちょっとね」

「明日また言うけど向こう着いたらしばらく艇の改修するからな、最悪その間船内に居られないから私物纏めておいてくれ」

「おっけー、ありがとじゃあねー」

 

 お礼を言って煙草臭い部屋から遠ざかる。あの匂いだけはどうしても慣れない。

しかしポート・ブリーズか、これはラッキーだ、ちょうどいい。あの群島ではあたしの出来る仕事も多いし、気候も結構好きだ。それになにより

 

(ポート・ブリーズか、良いね)

 

 ポート・ブリーズは交易が盛んな島だけあって“そういうこと”も盛んな島だ。お客さんも商人や騎空士などその土地の人じゃないのが多いので目立ったりしにくい。

 

(狙い目は騎空士だよねー、お金持ってるし体力あるし)

 

 金払いは商人のほうが良いがいかんせん体力がないのが多い。普通の売りならそれでも良いが同時に性欲の発散もとなると物足りない事が多い。

 

(その間は、とりあえずこんなことしなくていいかなー、あーもー早くグラン元気になってー)

 

 パンティに違和感を覚えながら足早に自室に戻る。今夜も寝るのは遅くなりそうだった。

 

 

 

「じゃあこれからしばらくは自由行動だ、騎空艇の改修には大体1週間くらいかかるそうだからそれまでは各自依頼をこなすなりしててくれ。一応全員分の宿は抑えてあるが他に宛があるならそこでも構わないぞ」

 

 ラカムの長い話が終わるやいなや、部屋に行って身なりを整える。流石に着の身着のままというわけにもいかない。一夜とはいえ夜を共にするのだ、妥協は出来ない。

 バッグに必要なものを詰め込んで、部屋を出る。服装はあえて普段のまま、これのほうが変にドレスを着るより受けが良いのだ。

 

「あ、カレン早速? 頑張るねー」

「まーね、欲しいものもあるし」

 

 そう誂ってくるカルバに適当に相槌を打つ。どうやら彼女は今日は船で大人しくしてるみたいだ。この島には彼女のパトロンも居たと思うけど、明日からなのかな?

 街頭が付き始めた街を奥へ奥へと進んでいく。目的の路地に付いた頃にはもう街は夜の顔だ。

 ホテルから少し離れたところで待っていると、早速夜の相手を探す獣が歩いてくる。ガタイもしっかりしてるし、身なりも悪くない。何より薄暗くてもわかるほどのギラついた目が性に飢えていることを如実に表していた。

 

「ねぇ、お兄さん。道教えてくれない?」

 

 普段は自分から声をかけることなんてしないけど、今日はもう我慢が出来なかった。声をかけるとゴクリと喉を鳴らしながらうなずく彼に、あたしの胸も高鳴っていく。今夜はこの男に抱かれる。声も出ないほど激しくされるのだろうか、それともねっとりとした責めで鳴かされ続けるのだろうか。そう考えるだけで体が熱くなっていく。

 

「ありがとうございます。じゃあ、いこっか♡」

 

 彼の腕に胸を押し当てるように絡ませながら、私達は夜の街へと吸い込まれていった……。

 




お久しぶりです、ほんとに話がぜんぜん浮かばないことってあるんですね。初めてそれを実感しております。今回は話の都合上淡白な内容ですが次回以降もっとガッツリ書けたらなと思っております。

カレンが最初蛋白なのは昼間にお金のためにしてるからです。彼女は時間帯的に夜するのが好きな人なので昼間とかだとどうしても楽しめない感じです。逆にポート・ブリーズでは夜で時間も気にせず出来て、更に”謎の力”で性欲もりもりなのでテンションもヤル気も高めです。

【グラン】
星晶獣に取り憑かれて危篤()

【カレン】
仕事なので演技して一応相手を喜ばせようとします。彼女の容姿ならマグロでも客は取れると思うけど根がいい子なのでしっかりサービスしてます。
カレンの部屋は臨時団長室へ繋がる階段に近いのでよく看病担当の船員たちと会っちゃいます。

【カルバ】
カレンの援交仲間。ドラフで売りをやっている人は少ないので需要は高い。

【ポート・ブリーズの風俗事情】
騎空団やら船員やらは血の気が多い人ばかりで、更に船旅中は禁欲生活をしている人がほとんどなので大きな港のある街ではたいてい風俗街がある。ポート・ブリーズでは行政が誘致しているため規模も大きく、治安も悪くないので好評。出来てからは性犯罪も減って税収もアップしたので住民の反対もそれほど無いんだとか。
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