結論から言うと、あの後グランは他の女と寝ていたらしい。
それはそうだ、グランを慕う女性団員は数知れず。そして今の抑えの効かない彼に彼女たちの誘惑を跳ね除けられる気力など到底無い。自分を放っておいて他の女にハシゴするなんてと普段なら追い回しているところだが自分も同じ穴の狢なのでなにも言い返せなかった。
「なぁグラン、来週の夜空いとる日ある?」
「あー、ごめん。来週はもう予定があって……」
今はこの通り、一夜をともにすることすら難しい。カリオストロのお陰で中毒的症状はなくなったものの身体はすでに彼の虜になっていた。
(うう……もう2週間もシてへんよ……)
元々強かった性欲はグランという最高の雄を見つけてしまったゆえに更に強くなり、最近は彼を見つけるだけで身体が疼いてくる始末。しかし反対に彼はこちらの相手をする余裕などなく、いわば生殺し状態がずっと続いている。
(航海中はコウの所にも行けんしなぁ)
何時ものアテも航海中に行くわけにも行かず、寄るのは小さな島ばかりでちょっと裏路地でという訳にも行かない。
(むしろ適当な男引っ掛けても物足りなくて余計に寂しくなりそうやし……ホンマどないしよ……)
いくら考えてもどうすることも出来ないので部屋に帰ってベッドに潜り込む。鍛錬するには流石に遅すぎるこの時間、こういう暇な時間が一番つらいのだ、さっさと寝て朝から鍛錬なりクエストなりをしよう。
(こういう時は自分ですると余計に辛なるからな、ガマンガマン)
しかし煩悩を押し殺して暗闇に身を鎮めようとした矢先、隣の部屋からの物音が意識を現実に引き戻す。
(んー、ソシエ何やっとんのやろ。まぁ気ぃ使うよな時間とちゃうけど……)
盗み聞きするつもりも無かったが、真っ暗な部屋の中ではどうしても隣室からの音に意識が向いてしまう。
最初は落ちるような音、次に軋む音、最初は運動不足でエクササイズでもしているかと思っていた。しかしこれはどうも違う。
(あー……、これは……シとるな、ソシエ)
微かに聞こえる叫ぶような声、キシキシと軋む音とともにその声もだんだん大きくなっていく。
(ソシエもかー、いつかはとは思っとったけどなー)
ソシエもグランに好意を持っていた団員の一人であり、引っ込み思案な彼女も立派なエルーンの雌である。この時期を逃すことはないだろうと思っていたが、心のどこかでそういう事はしないだろうとも思っていた。
(しかしこの船防音結構ちゃんとしとんのに、どんだけ激しくしよるねん)
普段お淑やかで、叫ぶなんてめったにしない彼女がグランとの行為で乱れ聞いたことも無いような大声で喘いでいる。イヤだイヤだと言いながら、隣からの騒音は全く止む気配がない。言葉とは反対に嬉しそうな、快感に蕩けた声を聞かされる。あのソシエがこんなになっているのだ、相当に気持ちが良いのだろう、グランが得たテクニックはその身体的特徴も相まって、ヘンテコな小細工など無くても容易く女を雌に変え、貞淑な乙女を淫らで下品な娼婦へと変貌させる。
(あー気持ちよさそやなー、ええなー)
壁越しにもわかる、ソシエが今どれだけの幸福を味わっているのか。それはなにも身体的なモノだけではない。この夜の数時間、もっとも皆が求めている時間にグランという最高の雄を自分が独り占めしている、そして彼が自分のために部屋まで来て自分を抱いてくれているという優越感。きっと言葉には表せないほどだろう。
(ハァー……折角我慢しようと思っとったのになぁ)
こんなものを聞かされて我慢できるはずがない。もし彼が来たのがこの部屋だったらと思うともう思考は止まらなかった。きっと外見も恥もなくおねだりしてしまうのだろう。ベッドに組み伏せられて、指じゃ届かない奥まで、玩具何かとは違う熱い肉棒でこってり虐められてしまうのだろう。そして声が枯れるほど大声で下品に喘がされるんだろう。
(今日、寝れるんかな)
指先に触れた下着は、もう準備万端だと言わんばかりにぐしょぐしょに濡れていた。
「……ねっむい」
あの後もちろん一睡も出来るわけもない隣が静かになってなお収まらない身体の疼きは彼女の睡眠時間をことごとく奪い去った。
「おーうユエル、どうした眠そうにして」
「色々あんねん乙女には、あんま詮索せんほうがええで」
「おう、それは悪かった。んでちょっとお前さんに頼みがあるんだが」
「なにー? それラカムじゃ無理なん? 今日から島に停泊するんやから暇やろー?」
「そう言いなさんな、適任なんだってお前が」
「なんや? とりあえず言うてみぃ内容を」
依頼主はラビ島のアパレル企業で、どうやら今度作る新作のモデルとして依頼が来たらしい。どうも以前シェロさんと居るときに会った縁で頼み込んできたらしい。
「めんどい」
「そう言うなって、向こうからのご指名なんだよ。コネはあるに越したこと無いしさ」
「そう言うてもなー、それにウチの尻尾どないするん。これのせいで普通のエルーン向けの服着れへんで」
「どうもその尻尾が決め手らしい。目立つしキレイで良いって」
「そう言ってくれるのは嬉しいけども、うーん」
モデルの仕事なんて一切興味がない。笑顔を貼り付けて着せかえ人形にされるのを耐えるなんてそれこそそこらへんで魔物退治してたほうがマシだ。今のテンションと相まって全くやる気が出ない。
「ちなみにメンバーはお前とグランだ」
「なんでそれをはよ言わんねんいつからや」
「明日から3日間、最近働き詰めだし2日くらい現地で観光してきてもいいぞ」
「さすがラカム! ええ仕事持ってきよったやないかー! 全空一の操舵士やなやっぱ!」
「それは関係ないだろ……とにかく頼むぞー!」
「任せとき! 審査員メロメロにしたるで!」
「いや別にファッションショーじゃないからな、ちゃんとクエスト詳細読んどけよー」
そうと決まれば話は早い。眠気などどこぞに吹っ飛び荷造りと買い出しに追われる。思わぬ幸運ににやけ顔を直すこともせず、まるで遠足前日の子供のようにはしゃぎながら荷物を詰め込んだ。
「グランさん、ユエルさん、この度はモデルの依頼を受けて頂いてありがとうございます」
「こちらこそご依頼ありがとうございます。何分こういった仕事は初めてでして、不慣れな点もあると思いますがよろしく願いします」
ラビ島の一等地に立つ高級ホテル、ここが今回の仕事場だ。まぁ今そんなことを考える余裕など無いのだが
(あーもう話長いねんはよグランとセックスさせてくれー!)
頭の中はピンク一色、今日の夜のことしか考えていない。というか考えられない。
「それでお二人のお部屋ですが、こちらのホテルに用意しておきましたのでよろしければお使いください。日数にも余裕がありますのでもしよろしければ観光でもどうぞ」
「何から何までありがとうございます。……あれ?鍵一つですか?」
「お二人は恋人同士なので同室にしてくれと伺っていまましたのでそうさせていただきました。もしご都合が悪いようでしたら今すぐ取り直してまいります」
「うーn「いえ全然だいじょうぶです! どうもおおきに!」
(ナイスゥー! 誰だか知らんけどナイスや!)
まるで自分に追い風が吹いているかのような展開。これでもうなにも気にしないでグランと楽しむことが出来る。
「そうですか、では明日からよろしくおねがいします。本日は何もありませんのでご自由にお過ごしください。明日は9時からよろしくおねがいします」
時間はたっぷりある、相手は目の前にいるし邪魔するものはなにもない。厚く頑丈なドアがガチャリと音を立てて閉まると同時に、荷物を投げ捨てグランを壁に押さえつける。文句を言われる前に唇を塞ぎ、ズボンを脱がしていく。久しぶりに近くで嗅ぐ彼の匂いは抱かれている瞬間を思い出し、身体の奥が熱を持つ。
「ちょっ、ユエル駄目だって」
「なんで? なんで? ウチめっちゃ我慢したで? ここに来る間も、話聞いてるときも、エレベーターの中でもグラン襲わないようずっと我慢しとったんよ? もうこれ以上お預けなんて無理や」
そう言って自ら下着にグランの手を導く。何もされていないのに、数十秒キスシただけなのに自分でも引くくらいビショビショになっていた。それはそうだ、なにせもう船を出てからすでにグランとスることしか考えて居なかったのだから。
「だから駄目だって、モデルの仕事なんだからしたらすぐバレちゃうよ」
「バレたってええやん、同じ部屋にしてくれたってことはそういうことやろ? なぁ早く」
「ユエルとヤリ始めると朝まで続けちゃうから、それだと仕事に支障が出ちゃうよ」
「関係あらへんそんなこと、ウチは今グランとセックスがしたいんや」
グランの静止など今更聞けない、まだ柔らかい彼の肉棒を頬張る。久しぶりのちんぽに一瞬めまいがするほどの幸福感が頭をめぐる。しかしまだまだこれからだと奮い立たせ、じっくりと味わいながら挿入できるように固くしていく。
「ほんとに駄目だって、これ以上するとお仕置きだよ」
そんな子供じみた脅しに聞く耳など持たない。口ではこんなことを言っているがなんだかんだ身体は正直で徐々に普段の大きさになってきている。
(もう逃さへん、今日から帰るまで絞り尽くしたる♡)
じゅぼじゅぼと音を立て、モデルに選ばれたとは思えないほど品のない顔で精液を求めて男根にむしゃぶりつく。このフェラに耐えられる男は多くなく、グランもまた例外ではなかった。
「んぶっ!? っ~~♡♡♡♡♡」
まるで容赦も躊躇いも無い、大量の精液が口の中に放たれる。久方ぶりのそれを、味わいながらゆっくりと飲み下していく。昨日も散々ソシエとシていたというのにまるで禁欲直後のように濃いゼリー状の精液を、これからめいっぱい胎に注がれることを想像するとそれだけで絶頂しそうになってしまう。
「あーあ、ユエルやっちゃったね」
頭を撫でながら、どこか嬉しそうな声音のグラン。
「ほら、立って。服脱いで」
「ふふっ、やっとグランもその気になってくれたんやね♡」
「ほら、拭くから足開いて」
「そんなええのにこれからすぐ汚れるんやから」
カチャ
「かちゃ?」
不自然な金属音に下を見てみると、自分の下半身に見慣れぬ金属製の物が装着されている。
「グラン、なにこれ?」
「貞操帯」
「なんで?」
「言ったでしょ? お仕置き」
「嫌や外して」
「仕事終わったらね」
「嫌や嫌や嫌や! なんでこんな意地悪するん! やっとグランと出来ると思ってたのに、耐えられるわけないやん! お願い外して! 謝るから、なぁ!」
「泣いても駄目だよ、諦めて反省しなさい。だいじょうぶ今回着る衣装なら気付かれないよ」
「そういう問題や無い! なぁグラン!」
「あーもう」
急に抱きしめられる。全身が密着する、本当に近い距離。彼の体温を全身で感じ、錯乱していた精神が落ち着いてくる。
「落ち着いた? 大丈夫」
「大丈夫やあらへんよ、早くこれ取って」
「それは駄目」
「なんでぇ」
「今は取らないよ、その代わり3日後。仕事が終わったらメチャクチャに犯してあげるから、覚悟して」
「ホンマやな? ホンマにシてくれるんやな?」
「うん、その代わりちゃんと我慢してね。仕事もちゃんとしてね」
「わかった、頑張る」
「だ・だ・し」
「ひゃうん!?」
「お仕置きだからね、ちゃんと耐えてね」
「お腹、撫でるのアカンて、欲しくなってまうよぉ」
「その切なそうな表情、最高に可愛いよ」
「グランってやっぱ悪魔かなんかの生まれ変わりやんな」
グランはお仕置きと言っていたが、どうやらこれはプレイの一種としてシているというのは言われずとも理解できた。シていない間に鬼畜度が高まった気がするのは毎日半ば種馬として働いているがゆえのストレスなのだろうか? ともあれ巻き込まれたこちらはたまった物ではない。それから3日間、グランによる地獄とも思えるような焦らしプレイが始まった。
初日はとりあえず付けられて終了、なんてことはなくその後ずっと抱きしめられながら子宮あたりの下腹部を撫でられ続けた。普段ならなんてことはない、ただくすぐったいだけの刺激。でも今はこの刺激でさえも辛いものだ、ほんの僅かな振動や暖かさが、飢餓に苦しむ子宮を疼かせる。まるで情事前に高めあっているような感覚は身体をもうすぐセックスが始まると勘違いさせるには十分で、もうすでにいっぱいいっぱいの性欲を永遠に高められる感じだった。久しぶりの同衾もこんな状態では落ち着くどころか高まるばかりで、少しも落ち着けなかった。
「良いですねー! 次足をクロスさせて、視線こっちで、ハイそうです!」
幸い、グランの持っていた薬のお陰で睡眠不足など全く影響なく仕事は順調に進んでいった。これがあるなら初日からセックスしてても良かったんちゃうんかとはっ倒したくなったがそんなことをしてお仕置きが追加されたらそれこそ藪を突く事になりかねないので黙っておくことにした。
ただ当たり前だが性欲はそのまま、むしろ薬で元気になっているので余計に辛く、自分で慰めることも出来ないのでただ仕事が終わるのを待つしか無かった。
「グラン、それほんまに辛いから……ふっ♡♡♡ やめっ♡♡ ああああぁぁぁぁぁ♡♡♡♡♡♡」
部屋に帰ったら気が休まるなんてことは当然無く、むしろグランからの責めは昨晩より過激になる。もうずっと勃起してる乳首を優しく責められながら、お腹から子宮をゆすられる。散々彼に抱かれてすっかり乳首もポルチオも開発されきっているのでそれだけで甘イキが止まらなくなってしまう。しかし何も入っていないのにイカされることほど切ないものはなく、絶頂するたびに早くちんぽをよこせと、目の前の雄から精液を搾り取れと身体が泣くのだ。当然グランも判っている、判っていてそれをやっている、半べそかいてる顔を見るのが嬉しくて仕方がないのだろう。本当に意地悪な男だ。なぜこんな奴がモテるのか甚だ疑問だ。
「また、だめっ……んっ~~♡♡♡♡♡♡」
「明日までの辛抱だから、頑張れー」
(なにが頑張れやねんはっ倒すぞ!)
一瞬湧く怒りも、すぐに甘ったるい快感の中に沈んでいく。ほしいところに少しも触れてくれない、自ら触れることすら出来ない。まるで蜂蜜の池で溺れているようだった。
「はい、ではありがとうございました! お陰でいい写真がたくさん撮れました」
やっと3日間が終わる、仕事の話も、今後の話もソコソコに疲れている風を装って足早に部屋に帰る。頭の中はもうセックスで一杯だった。
「なぁグラン、早く、はやくぅ♡」
「はいはい、よくがんばったね。じゃあ壁に手をついて足広げて」
言われたと通りにすると腰をグランに突き出したような姿勢になる。錠の外れる音とともに床に落ちた貞操帯を見ると、まるで何かに漬けておいたかのように濡れていた。
「うわぁ、ほんとに全然触ってなかったのにさっきまでセックスしてたみたいにびしょびしょだよ。ほら、指もスンナリ入る」
「や、指やだぁ、ちんぽ、ちんぽ頂戴ぃ♡」
「ほら前戯は大事だからさ」
「そんなのいらん! もう入れて大丈夫やからはよしてぇ!」
「まだ待てだよ、待て、イっちゃ駄目だからねー」
「そんな犬みたいな、いややぁ♡」
この期に及んでまだ焦らしてくるご主人さまに必死に従おうとする様はまさに忠犬のそれであろう。グランの絶妙な責めに懸命に耐える。唇を噛んで、震える足を必死に支える。ぼたぼたと滝のように落ちる愛液がいつの間にか脱げた服の上に水たまりを作っていた。
「グラン、もうホンマにだめ、耐えられへん、お願い、イカせてぇ♡」
「しょうがないな、じゃあ頑張ったユエルにご褒美あげる」
そう言って指を引き抜くと、割れ目にぴとりとなにかの先端が当たる。固くて、熱い、見なくても分かる。ずっと、この3日間ずっと欲しかったものだ。
「あ、それ、はやく、早くください。お願い、おねがい……!」
「ははは、ユエルなんか普段と言葉遣い変わってるよ」
誘うように振っていた腰をピタリと止め、待つ。やっと与えられるご褒美を、少しでも逃さないように全神経を集中させる。停まった動きと反対に過度に高まった興奮で呼吸は荒くなる。くちゅくちゅと先端をなじませた後、ゆっくりと、久しぶりの私の膣内を楽しんでくれているかのように挿入ってくる。
「凄い、とろっとろ。凄い気持ちいい」
「焦らさんではやく奥まで来てぇ、はよメチャクチャにしてやぁ」
「焦らない焦らない、時間はたっぷりあるよ」
多分私がイカないようにしているのだ。自分から激しくしようにももう砕ける寸前の足腰をガッチリ掴まれては何も出来ない。止めるも動かすも完全に彼の自由だ。そのままゆっくりと奥まで行って優しくポルチオを押し上げる。
「あ、あ、あ、あ」
「どう? 奥気持ちいい?」
「イカ、せっ! おねがっ っ♡♡♡!!」
まだイけない、表面張力のようにあふれる寸前。すこし動かせば快感が一気にこぼれ落ちる。ここ3日間、いやもっと前から溜め込んで淀み、濃化し、粘ついた雌の欲求が溢れ出そうとしている。その時を今か今かと待ち望んでいる。
「ユエルがさ、一番最初に変になった俺と寝てくれたよね」
でもまだイけない。圧迫され続けているポルチオが無限に快感を垂れ流し脳を燻す。
「あれのお陰で俺吹っ切れてさ、アレのお陰で今も楽しくやれてるよ。ありがとうユエル」
もう肉棒の僅かな鼓動だけでイッてしまいそうだ。今絶頂を得るためならどんな願いでも聞くだろう。それくらい辛いのだ、目の前にある餌が得られないというのは。
「好きだよ、愛してる」
「え?」
その言葉とともに、ぐりっ、っと入りきっていなかった彼の肉棒が押し込まれる。
「っ!!!!???!!! っ~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!」
全てが弾けた。欲求を溜め込んでいた器は音を立てて弾け飛び、思考も、言葉も、意識までも飛んでいった。
「凄い気持ちよさそうだねユエル、膣内もずとぎゅーってしてる」
「っあ! っ♡♡♡ ―――――――♡♡♡♡♡!!!!」
これまで焦らしてきたツケなのか、イッてるのにずっとポルチオをゴリゴリと責めてくる。グランは気持ちよくなれない、私を気持ちよくするためだけの動き、私が一番気持ちよくなれて、一番弱い所をずっと責めてくる。降りられない絶頂にずっと乗せられ続けている。やめての三文字すら発する事ができない。快感で痺れて手足を動かすことすら出来ない。脳が焼き尽くされそうになる。
ついに壁にもたれることすらできなくなり、べちょりと音を立てて愛液で濡れた床に落ちてしまう。まだ挿入してくれてから全然経っていないのにもう数え切れないくらいイカされた。でもまだ全然満足していない、出来るわけがない。抜けた途端に私の身体は卑しくも肉棒を求めて疼いている。
「おっと、もう立つの辛い? じゃあベッド行こっか」
それは彼も同じなようだ、早速ベッドに運ばれ、うつ伏せに寝かされる。思えば彼も3日間していないのだ、今の彼にはかなり辛かっただろう。
「ユエルのおまんこ早く頂戴ってパクパクしてるよ、やらしー」
そんなからかいの言葉に何時もなら反論するが、今はそのとおりなので何も言わない。代わりにすこし動くようなった腰を突き上げる。早くここに頂戴と、挿入れやすいようにしっぽを上げて、彼の挿入を強請る。
「……それ、めっちゃエロいね」
再び、彼の巨大な肉棒が膣内に挿入ってくる。何度挿入れられても飽きない、まさに雌を喜ばせるための形、大きさ。挿入されるだけで全身が喜びに震える。
「ユエルも頑張って我慢してたけどさ、俺も実は結構我慢してたんだよね。だからごめん、やめてって言われても止められない」
何を今更、今まで止めてと言われて止めたことなど無いくせに。でも多分それは心から止めてと言ったことがないからだろう、多分これからもない。
そしてその宣告と共に、グランの何時もの、力強い、こちらを征服するような長いストロークの激しいピストンが始まる。ゴリゴリと膣内を刺激し、しっかり膣奥をクリーンヒットする限られた雄にしか出来ない、雌を一瞬で虜にし、服従を誓わせるセックス。ひと突きごとに極楽に押し上げられる。先程のこちらをイかせる動きとは違う。彼自身が気持ちよくなるための動き。にもかかわらずこれほどまでに蕩けさせられるのはきっと彼の天性の才だろう。女を喜ばせる、男として極上の才能が彼にはあるのだ。
「お゛っ♡ イ゛っ♡! んぐっ♡」
「下品な声してる、そんなに気持ちいいんだ」
気持ちよくないわけがない、こんなセックス。今全空で一番気持ちいいセックスをしている自信すらある。そんな男をこれから明後日の朝まで独り占め出来るのだ、なんて幸せだろう。
「俺も気持ちいい、そろそろ、出そう」
「来て、膣内ぃ♡ おねがいぃ♡」
ここまで来て外に出すなんて選択肢は双方に無い。膣内射精をずっと待ち望んでポッカリと口を開けた子宮口に、グランの硬い先端が押し当てられ、子宮に3日分溜め込んだ特濃精子が満たされていく。お預け続きだった子宮が、待ち望んだ精子で満たされ歓喜しているのが分かる。
「グラン、一回目で出しすぎや、これで打ち止めとか言ったら許さへんからな」
「まさか、艇に返すまで寝かすつもり無いから」
「安心せえ、ウチもそのつもりや」
高級ホテルの一室に再び肉欲の音が鳴り響く。休むこと無く、衰えること無く。食事すら忘れ、シャワー室の中でも二人はお互いを貪りあった。まるで覚えたてのように、獣のような声を上げ、娼婦のように踊りながら、窓の外の夜景も美しい朝日にも目もくれず、文字通り乾く間もなく2日間が過ぎていった。
「ま、まさか本当に寝かせてくれへんなんて……」
「言ったじゃん、寝かせないよって」
「だからって、バケモンかっちゅーの」
「でも良かったでしょ?」
「当たり前のこと聞かんでええ」
「じゃあさ」
不意に尻を掴まれる、横にはラブホ街につながる道が続いていた。
「帰るの、夕方の便にしない?」
「♡ まったく、盛りのついた猿やなまるで」
「ユエルには言われたくないなー」
「なんやとこの」
にぎやかな、しかし熱を含んだ喧騒がゆっくりと路地の奥へ消えていった。
間が空きすぎて前の話と整合性が取れてない部分があるかも知れませんがご容赦いただけると幸いです。
今回小道具で貞操帯使いましたがあまり役立てられなかったのでもっとそれを使えるような話を書いてみたいですね、発情期エルーンに貞操帯付けてお仕置きみたいな話。