そうして、花陽……妹との生活が始まった。
最初に驚かされたのは、花陽が朝に強かった事。
前の家では声楽を勧められていて、そのトレーニングの為に隣家の星空凛ちゃんという娘と走っていたらしい。
「高校はどうなってるんだ?」
「花陽は、4月から音ノ木坂学院に通う事になってるんだよ」
「国立の……凄いな……」
「全然凄くないよ……人前で歌えないのに……奨学生だなんて……」
「じゃあ……俺にも聞かせられない?」
「お兄ちゃんが見ててくれたら、歌えるかも……」
「必ず、観に行くから」
「うん、お兄ちゃん♪ お兄ちゃんは、何処の学校に?」
「中学出てからは、駅向こうのスーパーで働いてるよ」
「えっ!? お兄ちゃん、働いてるの? なら家事は花陽がするね」
「無理はするなよ」
「お兄ちゃんもね」
走りながら、こんな会話もできて。
そして、花陽の少ない私物で特に目をひいたのは、アイドルのCDだった。
「花陽はアイドルが好きなの?」
「うん♪ キラキラ、フワフワしていて大好き♪」
アイドルの事を話す花陽の笑顔は、本当に楽しんでいる事が伝わってくる。
更には。
家庭科が得意だと言うだけあって、料理がメチャメチャ美味い。
其よりも、俺の作った拙い(独り暮らしが当たり前だから、そこそこ作れると思っていたのだが、花陽の料理と比べると……)料理を、心底美味しそうに食べてくれるのだ。
「お兄ちゃんの御飯、とっても美味しですぅ♪」
満面の笑顔で、そう言ってくれる。
何だか、くすぐったい。
しかし……良いことばかりではない。
気ままな独り暮らしに許されていた、ある種の自由は大幅に減った。
「きゃぁっ! お、お兄ちゃん……や、やだぁっ!」
トランクスだけで、歩き回るのはNG。
「……っ」
「え? お兄ちゃん、何処行くの?」
「ちょっとトイレ」
リビングで迂闊に屁も出せない。
「う〜む……花陽は勝手に俺の部屋には入らないだろうが……やっぱり隠しとくべきだよなぁ……」
エロ本やエロビデオは、自分の部屋に、きっちり隠しとかなければならない。
オナニーする時だって、かなり音漏れを気にするようになった。
まあ、兄妹とはいえ…つい最近まで赤の他人同然なのだから、色々な問題がでてくる。
しかし、花陽は俺の事を信頼しているのか……洗濯前の下着を見える場所に平気に置いてあったりするのだ。
洗濯かごに入っている下着を見るたびに……漂ってくる匂いが鼻を刺激する度に。
「やべぇだろう……俺」
チンポがガチガチになってしまう。
……思わず手が伸びて……。
スマン、花陽……。
妹の下着でしたオナニーは、今までで一番気持ち良かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜中、物音に眼を覚ました花陽は、おっかなびっくり確かめに行きました。
よく見ると、トイレに灯りがついていて。
(お兄ちゃん、トイレだったんだ……)
安心した花陽は、直ぐに戻ろうとしたら、中から呻き声みたいな音が聞こえてきたんです。
「う〜、花陽、花陽……」
お兄ちゃんの声と一緒にクチュクチュって水音が聞こえてきて……。
花陽は何をしているのか、解っちゃいました。
お兄ちゃんが、花陽をオカズにオナニーしてる……。
そう理解した瞬間、花陽は頭の中が真っ白になっちゃって……。
急いで自室のベッドに潜りました。
(お兄ちゃん、男の人だったんだ)
改めて認識したら……色々と悶々として……眠れませんでした。