七夕ネタの内容は元変質者のおぢさまが話すネタですので当然下ネタな上にいい加減です。お気を付けください。
間に合わなくなるので投稿します。
解雇と社長と嘘話とイレヴンとユーフェミア皇女
「ハアッ?! 解雇おッ?!」
彼は会社に着くなり自分のロッカーの作業着へと着替える為、ロッカールームへ行くのがいつもの日課であった。
彼の着ている服は大体が緑色の目に優しいジャージである。中学生かと言わんばかりだが、お気に入りかつ、いつでも脱げて丁度いいのだ。
女を貪る為にだったが。
恋を知った今ではそれもあまり意味を成しているとは言えまい、という状況である。
相手が居て、相手と愛し合えて、満足のいく毎日を送っている今は別に、ジャージにこだわる必要性はどこにもない。
『おぢさまはいつものままでいいです』
というのが、愛してしまった女性ユーフェミア皇女の言い分であり、その言葉に従っているのだが、何せ彼もイレヴンとは言え社会人。
そのいつものままの中にはお仕事という物があり、一端の社会人として稼いでいかなければならない。
ところで、ユーフェミア皇女はお金持ちだ。何せ神聖ブリタニア帝国の第三皇女様だ。政庁のお仕事をしていれば何となくもクソも彼女が大金持ちなのが分かる。
そりゃ世界最強の国のお姫さまが貧乏なわけがない。お金面ですがろうと思えば彼にはいつでも出来たろう。
彼女は彼には従順だ。彼も彼女には従順。お互いを信頼し愛し合っているからこそ、お互いに全てを共有し合う間柄にある。
つまり、本気でぐーたら生活を彼がする気なのならば簡単に可能なのだ。
だがしかし、彼はユーフェミア皇女の紐になるという考えは、端から持っていない。その様な事は考えたことも無い。
世間では主夫という人もいるらしいが、彼は昔的な考えの持ち主。
そりゃ六十にもなるかなってるかの中年といっても、高齢な方な中年だ。体力やら精力は若い頃のまま強靭なところはあったが、考え方が古い。
女は家で家事をして、男は外で働くもの。そんな古びた彼なりの考え方を持っている。
無論、これは彼とユーフェミア皇女には当てはまらない。当たり前だろう。彼という一般人以下のナンバーズと皇女様でありエリア11副総督閣下だ。
どちらが上で、どちらが下か。考えるまでも無く分かりきっていた事だった。
だが、彼は彼女にお恵み頂戴してもらおうとは一切考えていなかった。何なら、うちに来てるときくらいは飯でも食わせるか、何処か食べに行こうかと自腹で払っているくらいだ。
三次受け、更にはイレヴンだからという身の上からくる少ない給金の中から。
自分がユーフェミア皇女と居るときに、ユーフェミア皇女に金は出させねえ。彼なりの男の矜持だった。
それが今日、たったいま、破綻したのだ。クビになるという事は無職であり、無職となれば給金も無くなり、彼女が来たときに喰わせてあげられなくなる。それどころか自身の食い扶持も。
「納得いきませんぜ社長様ァ。俺ァ、社則に従い遅刻も無く残業もこなし、会社に貢献してきたという自負がこれでもあります。それなのに……年、だからでしょうか」
年齢云々を持ちだされてはもう何も言う事が出来ない。六十歳定年はエリア11がまだ日本だったころにあった定年の年齢だからだ。
自分自身、クズみたいな生き方をしてきて、世の中のルールの外で生きてきた日本時代。
だが、エリア11になってからはユーフェミア皇女を犯した以外はルールに乗っ取ってきた。そのユーフェミア皇女とも正式にと言おうか、二人、共に愛し合っている。
切っ掛けが最悪だが結果良ければすべて良しで丸く収まっている。
そこへ来てのいきなりの解雇な物だから流石に、落ち込み度も半端なかった。
取引先、派遣先の政庁とも上手くやっていたし、政庁では変な表現だが総督=社長である、神聖ブリタニア帝国第二皇女コーネリア・リ・ブリタニア皇女とも上手く関係を築き、個人的な信頼も勝ち得ていた。
他にも重役と言えるコーネリアの騎士ギルバート・G・P・ギルフォード卿、アンドレアス・ダールトン将軍。
言わずと知れた副総督=副社長にして秘密の嫁、神聖ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニア皇女とも仕事関係でも上手くやってきた。
その他で言えば、ブリタニア軍特別派遣嚮導技術部所属の枢木スザク准尉。つまり同僚や。
同特派主任のロイド・アスプルンド伯爵。開発メンバー、セシル・クルーミー女史らとも非常に良き関係を築けていた。
それが定年での退職を言い渡されて水疱と帰す。納得がいかないが、……納得するしかなかった。決まり事なら仕方がない。
そう思い、社長室を後にしようとしたとき。
「ああ、君、勝手に勘違いするな」
呼び止められた。社長に。
「は? しかし、俺ァ、お役御免なのでしょう?」
「うちではな。いや、君、やり過ぎたのだよ」
「やり過ぎた、とは?」
「つまりだね」
社長が言おうとしたときに隣室に居たらしき人物が社長室へと入ってきた。
「ヘッドハンティング……というのでしょうか?」
そいつは。
そいつは良く知った人物だった。
長い濃色の桃色の髪を大きな白い髪留めで後頭部に結い上げ、大きなポニーテールにして背に流し。髪と同じ色の細く綺麗な柳眉。
リップも髪の色と合わせた桃色で形の良い唇をしている藤色、紫色の両の瞳の持ち主。
衣服は袖の広がった白いタイトスカートに、その上から纏う薄紅色の服は腰から後ろ半分が羽が広がる様なスカートとなっている、華やかであり気品を漂わせる衣装。
「ゆッ、ユーフェミア皇女ッ……で、殿下ッ」
危ないところであった。いつもの調子でユーフェミア皇女と呼び捨てにしてしまうところであった。
それくらいに、この会社と、この場所とは無縁な人物でもあるからだ。SPらしきショートカットの美人な女性が一緒についている。
これはこれで中々に乙であったものだが態度に出したらユーフェミア皇女が怒りんぼになってしまうので自重した彼は。
「ヘッドハンティングとは、いったいどのような趣旨でございましょうか。殿下」
普段の態度はおくびにも出さない。こう見えて面の皮だけは厚い彼は、至極真面目な態度で一次受けの副社長様に問い返した。
「こほん。あなたの働きがコーネリア総督に認められたのです。総督閣下よりの直々のヘッドハンティングとなります。よもやお断り為さるなどという不敬なるお答えをお持ちではありませんね?」
彼はその言葉に視線だけ社長の方に動かすと、社長はこくんと頷きを以て返答とした。つまりこうだ。断るなどという不敬を働けばどうなるか。それにこれは出世だ。甘んじて受けろ。だ。
「はッ、無論でございますユーフェミア皇女殿下。私めの様な者の働きを総督閣下にお認め頂けるとはまこと光栄の至り。謹んで拝命させていただきます」
「よろしい。すでにあなたの私物は車の中へ運んであります。といってもどうやら作業服だけの様ですが?」
「はい。私めは職場には仕事以外の私物は持ち込まないようにしているのでございます。仕事に来たのです。お金を頂きに参ったのです。遊びに来たのではございませんので」
これは本当の思いだ。私物を持ち込まないのは遊びに来たからではないから。お金を稼ぎに来たのであってお遊びではない真剣な話。
休憩時間に遊んだりする余裕があるのならば、次の仕事の段取りをする。準備が終わり次第食事を摂り、少しの休憩を経て作業を再開させる。
もし作業が遅れていると判断したならば、そも休憩その物を取らず作業を続行させる。ただし、清掃業という観点から人のいない場所で。
人の休憩時間まで邪魔するような音を立てるわけにもいかないだろうと。
すると、ユーフェミア皇女は微笑み。
「殊勝な心構えですね。これからもその気持ちを忘れずに」
「はッ、イエス,ユアハイネスッ!!」
「本日はもう帰ってよろしい。政庁の清掃作業は臨時で別の者が入っておりますので。近くまで送りましょう」
近くまで送りましょうったって、場所考えろよと思わないでもないSP付きで物々しい。どうせ車っつったって高級車だろう? 目立つんだよ。というのが嘘偽らざる思いであった。
◇
「あ~、マジで焦った」
クビになるか? 定年か? と思ったが、政庁への引き抜きだったらしい。それもユーフェミア皇女が自ら告げに来るとか何でよ? って話だが、あれにも理由があったらしい。
『あの男は猜疑心ではないが慎重な男だ。私かギルフォード、ダールトン。特派の人間でも連れて行かなければ信じまい。だが皆それぞれ公務や任務に就いている最中だ。しかし、丁度お前が空いている。ユーフェミア副総督。この様な伝えるだけの仕事に皇族を割くのもおかしな話だが、あの男の清掃作業は完璧だ。逃がさないようにしなければならない、よって貴君に伝えるだけとなるがこの件一任しても?」
『はい、総督閣下』
「と、いう事がありましたの」
数時間前に別れた格好と同じ格好のユーフェミア皇女が俺の前に居た。
うちに新しくもう一つ用意された木椅子。
一人暮らしの俺にゃあ本来は必要なかった物があって、そいつに座って俺と膝を突き合わせている。
「という事がありましたのって……。なあ」
「はい」
「なんで皇女、ここにいんのよ」
「どうしてと仰られましても、ここはわたくしのお家ですもの?」
小首をかしげるユーフェミア皇女のいつもの大きな髪留めで作られた、大きなポニーテールがさらりと流れた。ああ、世界津々浦々のお禿げ様に取っちゃ、こういう豊かな髪の毛は目の毒だわ。
ともあれそう、この女何故かここに居る。時刻はまだ14時であるというのにユーフェミア皇女がやって来たるは我が家の地下室。
いやな、別に居てもいいんだぜ。そりゃあここは、この廃墟は俺の住み処だよ? となりゃ俺の嫁さんであるユーフェミア皇女の住み処でもあるとなるからよぉ。
自分ちに勝手に入ンなあ自由だし、俺が居ねェときなんかにも来てたりしてさ、掃除してくれてんのよ。
うち、散らかるほど物がねェンだけど、撮り溜めしてたアニメのビデオと疎開で買ってきた新聞が結構あるくらい。生活必需品くらいは揃ってンぜ?
まあ物は少ねえェっても、それでも埃くれェは溜まるってもんでなァ。そういうの綺麗に掃除してくれンのよね。
仕事じゃ完璧に掃除する俺だが家じゃ割とずぼら。うちでまで掃除すんのは面倒いからあんましやってねえ。うちじゃ金貰えェしさ。
そんな奴ァ幾らでもいるから、別に俺が特別ってもんでもねェと思うわけ。
ただよォ、皇女が一応廃墟の俺の家の、まあユフィと俺の家の掃除をする。
幾ら夫婦だっつっても、ユフィは正真正銘のお姫さまだ。流石にお姫さまにそこまでさせるなァ、こっちだって気が引けるからやらなくていいっつってンのにやるんだよ。
今日はそういうんじゃねェけど。俺いるし?
「早上がりでしたので政庁を抜け出して参りましたの」
「天下の公務員様でも早上がりがあるのかよ。みんな定時だとばかり思ってたわ。それとも皇族様だけに特別ってか」
「何だか棘のある仰り様ですね。わたくしは別に特別扱いはされておりませんわ。ただ最近、お姉さまが公務員とは言え休息は必要だな。馬車馬の如く働かせていては皆疲労が蓄積し、何処かしらで障害が出かねん。と仰いまして、政庁の出入り業者やイレヴンの方も含めて有給休暇などを取れるように配慮してくださいました」
ほう、そいつァすげえな。イレヴンに有給休暇か。今までそんな好待遇は無かったからイレヴンの連中も喜ぶだろ。
「もちろん、産休なども、ブリタニア人、名誉ブリタニア人、イレヴン問わず取れるようにと取り計らってくださいまして」
ナンバーズは区別する。が、コーネリア総督のお考えだったはずなんだが……、なんか心境が変わるようなことでもあったのかねぇ。
と、思ってたら、妹大好きお姉ちゃんパワーもあったようでな。前からユーフェミア皇女が提案してたんだと。
『ナンバーズの皆さんにも有給や産休は必要だと思うのです。保健医療なども充実させるべきです』
『……ふむ、あの男も、言っていたか? その提案』
『仰っておりました』
『そうか……、うむ……そう、だな……、検討してみよう。今度奴と会ったときにでも伝えてやれ。ふ、あいつ風に言わせれば、社員の意見も取り入れるべきでは御座いませんかねェ総督閣下ァ、っと、いった感じか』
『うふふふ、似てますよお姉様』
なんてやり取りがあったそうなんだよ。コーネリア社長様が仰ってるあの男って、俺の事だよな?
あんなお堅い真面目な委員長様みてェな社長様が俺のものまねまでしたのか。ちーと信じがてェが、ユフィが嘘吐くわけも無し。
ま確かに? 最近、ユーフェミア皇女と一緒に居るところを政庁内でも結構目撃されていてよォ。
◇
『お前、いつの間に副総督と。ユーフェミアと仲良くなったのだ?』
聞かれたときは冷や汗もんだったぜ。まあ、正直に言うべき処は言ってやった。隠しても仕方ねェだろ?
『ええ、まあ、清掃のタイミングと副総督閣下のお仕事が重なる事が多くなって参りましてェ、副総督閣下が執務室にご滞在中に失礼させて戴くことも多く、何かとお話を』
時間変更やら色々あったのよ? シフトってやつあるだろ? あんな感じの。
俺としちゃあちょっと困るンだよ。ユーフェミア皇女、仕事中にバンバン話しかけて来やがるから集中出来やしねェ。
プライベートと仕事中は別って言ったところで、“問題ない範囲では皆さんともお話をされているとお聞きしましたが?”と来やがる。いやだね~耳聡い奴だよ。
ただよォ、俺とユーフェミア皇女は別だろう? 特別な関係にある事がバレたら不味いんだよ。そこは上手くやるっていうけど心配でなァ。
ま、そんな状況にある俺に社長様はというとだ。
『ふむ、まあ良かろう。仕事の合間を見て何かしら話し相手になってやってくれ。副総督――ユーフェミアには同世代の友人もここにはいないからな』
なーんて振って来んの。おたくの妹様、俺と普段から一緒に居たりしてンですけどォ、俺とあーんな事や、こーんな事いっぱいしてンですけどォ……。子作りに励んでるンですけどォ……。
ま、そんな冗談は置いといてだ。
『俺ァ、思い切りおっさんなんですけど。ユーフェミア皇女殿下は16歳だとお伺い致しましたがァ?』
自分の年齢覚えてねェンだけど五十後半から六十だってなァ分かってる。そいつを理由に何とかしようとしたんだが。
『ふッ、年齢など関係あるまい。お前はこの私と対等に話せている数少ない人間だぞ? イレヴンであるとか関係なくだ。それにお前は中々に面白い奴だ。禿げであるところも含めて』
『禿げカンケーネーだろォが!』
『そこだ。そういうところだ。お前は私に臆していない。大方の人間が私に忠誠心を抱くか臆するかに分かれる中、お前はどちらでもない。お前は私をどう思っている。この場には今、私とお前しかいない簡潔に述べよ』
なんて言われちまった。
んなもんだから言っちまったんだよ。
『会社の社長ってとこですかね。現場作業の気安い感じの。怖いことは怖いところもある。ですが、しっかり仕事をする者をきちんと見てらっしゃる。怒るときは怖いですが。何せ私めの首なんざいつでも物理的に飛ばせる御方ですからねェ、コーネリア社長様ァ』
コーネリア総督閣下相手によくもまあ、あんな口をきけたモンだが、慣れって奴ァ怖えわ。
『ふ、ふふふ、はははは。なるほど会社の社長か。面白いたとえだ。確かにそうだな。貴様の勤め先の一次請けが政庁である以上は私は一次請けの社長だ。三次請けの貴様から見て怖い存在だが。仕事ぶりについてはこれでもきっちり監督して評価している。だからこそ寸志も出したりするわけだが。……よし、いいだろう。社長になってやる。但しこれまで以上に励めよ』
『はあ……』
◇
なんてことがあった訳よ。
それでの今朝の一件。
つまりコーネリア総督はマジで社長になったわけだ。有言実行っつーか、噂に聞くほど怖ェ人物じゃねえのかねー。
ああそうだ。伝えておかなきゃな。
「えー、ユーフェミア皇女~」
「も、もう、為さるのですか?」
遠慮気味というか引け腰。大きめなポニーテールがまた揺れる。良いねェ、羨ましいが同時に目の保養にもなって。ただやっぱり羨ましい方が勝つ。
俺最近、育毛剤に手を出し始めたのよ。数種類もう購入してある。
「いやいや、その前にこいつを振りかけようと」
ば~んッ! 超強力育毛Z。これであなたも禿げじゃない。露骨なうたい文句だけど値段が高かったから効くんじゃないかなと。
したら呆れ顔で。
「またこの様な物にお手をお出し為さって。おぢさまは禿げでいいのです」
手え伸ばしてぺたぺた頭を触って来んの。俺、泣いて良い?
暖か~い手の平がペタペタペタペタ、仕舞いにゃ木椅子から立ち上がって俺の膝を跨いで座り込んでは頭を抱き竦めて来て、すりすり頬擦りして下さるユーフェミア皇女。
「剥げているのがおぢさまなのです」
「俺が育毛剤使っちゃダメなのですかァ~?」
「必要ないですよ。わたくしは気にして居りませんので」
おめーが気にしなくとも俺が気にすんの。
「おぢさまの頭のこの素肌の触り心地……、こうして頬を擦り寄せているときの感触がわたくしには心地良いのです」
この人……、もしかしてお禿げがお好きなのかしらん。
「ん、ちゅっ、おぢさま……好き、ちゅっ」
しまいにゃぐっと背を伸ばして禿げてる頭にキスまで始めちゃったよ、ああ、でも素肌に触れる唇の感触は気持ちが良い。
こっちはこっちでユーフェミア皇女の大きなポニーテールの房が顔面に向かって垂れてきて、鼻に触れて良い匂いとさらさらの触感に夢心地。
禿げてるからこその触れ合いって何よそれ? わけわかんねー……。
性感帯が刺激されるのとはまた違う気持ち良さ。
でも片や唇の粘膜が、頭の地肌に触れてぞわぞわと背中を駆け抜ける性感もけして無い訳じゃあない。
おまけに顔面にゃあ桃色の髪の毛がぺたっと張り付いて、毛髪の肌触りと良いシャンプー使ってンだろーなあ、凄く香しい匂いが鼻腔に充満してきて気持ちいい。
「ちゅ、ちゅっ、好き、おぢさま……好きです」
「私めも貴女様のことが愛しゅうございますユーフェミア皇女」
何なんだろうか、この訳の分からん触れ合いは。
いつものパターンとは違うパターン。初めての時から今以ていつものパターンが始まりなんだが。
そのつもりはあったがこんな優しい触れ合いもあるんだなあ。
ユーフェミア皇女がキスしてる俺の頭の地肌。そんなに良いのかなあ。
まあよ、悪かねーわ。こういうのも。俺も顔面がユーフェミア皇女の髪で埋め尽くされて、髪の触感と匂いの素晴らしさを感じられるの良いし。
何より地肌をちゅっちゅ、ちゅっちゅされるの気持ちが良い。
俺の胸板には衣服の下に隠れていても分かる大きく実った二つの柔らかい胸が当たってこう、むにゅんとした感じが気持ちいい。
温もりも直に感じられて、どくんどくんと彼女の鼓動も感じる。
手持ち無沙汰な俺は手に持っていた育毛剤の瓶をどうするべきかと迷う。
放り投げたら割れちまって危ないし、ベッドの方向は顔面に張り付いてる髪の毛のおかげで見えない。視界全部桃色なんだよ。
これが解かれた髪なら薄く向こう側が見えンだけど、大振りに一つに纏められた髪だから房の厚みがあって見えないんだなあこれが。
ついでと言っちゃあ何だが彼女の耳後ろのシニヨンも視界を塞ぐ一助になってンだけど、これ解いちまうと後から結わえるの大変でな。これでも髪を好きに触らせて貰ってる身だ。
俺が解いた髪は俺が結わえる。ユーフェミア皇女自身が解いた髪も俺が結わえる。うちで一緒に風呂入るときゃあよお、解くだろ? ポニーテールもシニヨンも。
そいつを風呂上がりにドライヤー掛けてやって、俺が結ってやるの。服の着付けも俺がやるっつーか手伝う。夫婦だからと言われちゃアまあ、そうかも知れねーが。
髪の毛についてはまだしも、服くらい自分で着ろよ……っても、一人じゃ着づらい服着てるから仕方無い訳よ。俺が手伝ってやるしかねーだろ。
でも俺ァ、好きで俺の頭にキスしてくれてるユーフェミア皇女を引き剥がすのも躊躇われるし。どうすりゃいいわけ?
「ユーフェミア皇女ぉ~」
「ちゅ、何でしょう?」
「むかァし、むかしなあ。あるお姫様がいたんだ。そのお姫様は機織り機で織物を織るのが上手でなあ、それがお仕事だったわけ」
「んちゅ、」
一端話を止めると、ユーフェミア皇女は俺の頭への口付けを止めた。
暫く黙り合って何もしないで居ると、今度は抱き竦めていらっしゃった俺の頭も解放された。
顔面から離れていく大きなポニーテールはそれでも直ぐ近くで香しき芳香を放っている。
そんでもって、至近距離で俺を抱き締めたまんまで俺を見つめてくる。紫色? 藤色? その瞳がキレーなんだわまた。
視界が晴れた事で、手にしていた育毛剤の瓶をベッドの上に放り投げてやったら、上手いこと乗っかって被害無し。
これで両手が空いたわとユーフェミア皇女の背中に手を回して抱き締めながら、俺の顔面に張り付いてくれていた大きなポニーテールちゃんに、めっ、ってな感じで指を差し入れつつ梳いてやった。相変わらず触り心地のいい艶々さらさらの髪だわ羨ましい。
「続きは?」
ポニーテールちゃんを触ってやっていると急かされた。
「へ? ああ、続きはで御座いますねえ。その働きぶりを見てたお姫様のお父様はですねえ。ご褒美にと真面目な牛飼いの青年と出逢わせてくれたんですねェ」
「それでそれで?」
「二人は直ぐに恋に落ちたンですなあこれが。で、恋に落ちた二人は始めたので御座いますよ」
「何をでしょう?」
「交接を」
「まあっ! わたくしとおぢさまの様ですわね」
別に隠すでもなく俺たちは良く触れ合い、良くまぐわってる、こうして今みてえにな。近所の人間に夫婦生活まで知られたらバカップル夫婦とか渾名付けられそうなくらいに。
「で、二人はその気持ち良さに感動して仕事をしなくなっちまったので御座います」
真剣な顔をした彼女は眉をキリッとさせて口走る。
「お仕事を為さらなくなる事はいけません。わたくしもおぢさまもお仕事はしておりますもの」
ユーフェミア皇女が憤り。頬がフグみたいに膨れてやがりますよ、はい。美人が台無しで御座います。
「まあまあお怒りにならずにお聞きを。ただま、そこまでならまだ良かった。お姫様のお父様も子供を作るためならやむを得まいと考えたんですなあ」
「そう、ですわね。御子を作ることは大切ですもの。愛し合う殿方と女性が愛を紡ぎ子を儲ける。これこそ正しき愛の形ですわ」
「でしょう? ですがねえ、この青年とお姫様。交接のあまりもの気持ち良さに子作りなど考えずに、気持ち良さだけを求める様になってしまったので御座いますねえ、はい」
「まあっ! 気持ち良さだけを求めるだなんて間違っておりますわ! わたくしはおぢさまがわたくしのことを気持ち良く為され様としてくださる事、とても好ましく思えますが、それでおぢさまが気持ち良くなかったり、ましてや御子を作る事を放棄なさっては悲しいです。気分が悪くまた裏切られた気持ちになってしまいますわ」
「そうですなあ。子供を作るという大切な目的あってこその交接で御座いますからねえ。いやま、もちろん気持ち良さを求めて為さる事も愛し合う者同士として致し方が御座いません。私めはユーフェミア皇女と唯々気持ちの良い交接のみを交したいときも御座いますので、貴女様は如何ですかあ?」
「……わ、わたくしも、その、おぢさまと一緒に気持ち良くなりたいだけの時も……ございます……。だって、おぢさまとの交接は本当に気持ちがよろしいのですものっ」
慌てるところが可愛いモンですよユーフェミア皇女。実際気持ち良くなりたいから、愛を膨らませたいからだけで交接しているときもあらァね。
ユーフェミア皇女とのセックスはそらもう気持ちいいのなんの。気持ちいいのは良いことなんだぜェ? 心が洗われるし、仕事の疲れも吹き飛ぶぜえ。
「ですが私め共はそれだけではなく、きちんと子作りを致しておりますねえ」
「当然です! 御子を作らない交接のみを為さるのは自然に、愛に、反しておりますっ!」
正直言いうとユーフェミア皇女はもう受精をしてる可能性だってそれなりに高い。
回数から考えれば余裕で受精してそうな気もする。
この辺りはまだ分からんけど、症状として出てきたら、市販ので良いから妊娠検査のキット買って調べにゃな。
「まあ、お話を戻しましょうかあ。このお二人の愛し合う気持ちも間違いなく本物ではありましたが、一向に子を作らず、かと言って仕事をするでも無しで、快感を求めての交接にのみ明け暮れておりました。ユーフェミア皇女はお父様の立場にあったとするならお許しになりますかあ?」
「そんなの許せませんっ! お仕事も為さらず御子も作らず、快楽だけを求めるだなんて間違っておりますものっ!」
福笑いみたいに表情が変わるなァ。
「そう、お父様もとうとうお怒りに成られてお二人をお引き放しに成って仕舞われましたあ。二度と会うことは許さなーいとそれはもう大層なお怒りで御座いました。そうしてお父様は大層大きな川の西にお姫様を、川の東に青年を引き離して仕舞われたのですねえ」
「そ、それで、どうなりましたの?」
「まあまあ、引き離されて交接が出来なくなって、愛し合えなくなったお姫様は毎日毎日泣いてばかりで仕事なんて手に付かず。青年は家に閉じこもってアルコールばっか飲むようになっちまったので御座います、はい」
「それは、おかわいそうに」
「これは不味いと考えたお父様は、一計を案じました」
こくこく。と肯くユフィ。ああ、可愛らしいこって。
「これより毎日、一年しっかりと働くのならば。その一年に一回のみ二人に子作りを前提とした交接と愛し合う日を儲けると、お姫様と青年に言い渡したのですよお」
「それでそれで」
「それは本当でしょうか父上! とお姫様。本当ですかあ~? と酩酊状態の青年。二人に本当だとお父様はお告げになりました。お姫様は真面目に働きましたが、すっかりアル中になってしまっておりました青年は働かず、ますますアルコール浸りとなってしまったのです。これでは娘が可哀想だと思ったお父様はあ、自分の懐から金を出して青年をアルコール外来に通わせました」
いやね、昔の知り合いにアル中だった奴がいて、そいつの家の壁が穴ぼこだらけ。暴れてやったらしいが、隣の無人の部屋にまで扉壊して上がり込んで滅茶苦茶に壊しまくってた訳よ。
俺が一緒に居たときもアルコールが入ると別人みてえになってよ。死んでやるーッ! って叫んで包丁持ち出したこともある。
実際にそいつはアルコール外来に通って一年ほど酒を断ってたんだが、どうなってんのかね今頃は。
「見事アル中から抜け出した青年は、お父様への借金を返すために毎日真面目に働くようになり、親への借金こそ有れども愛し合う二人は末永く結ばれました。めでたしめでたし。借金とアル中には気を付けようという教訓ですなあ」
「はあ~っ、アルコール中毒と借金は危ないのですねえ~。でも無事にお二人が結ばれて良かったです」
「人間真面目に働きなさい、真面目に子供を作りなさいという事ですなあ。子供が居なくなっては人間という種は絶滅してしまいますので」
◇
「ぎゃははははっ! なんだそりゃっ、腹イテェェェっ!」
おぢさまのご友人で、以前、おぢさまが穢らわしいビデオをお隠しだったイレヴンさん、タナカさんという方のお宅へお伺いして、一部始終をお話させて戴いたのですが。
「教訓になっちゃあいるだろ? アル中も借金もイテー目みんぞーって」
「え、あの、タナカさん。違うのですか?」
「違う違う。全然違うよ皇女様。この禿げの話はたぶんあれだよ。このエリア11がまだ日本だった頃にあった童話の話だ。そのヒデェ捏造モンだ」
何でもあらすじは似ておりますがまったく違うお話なのだとか。
「大本の話は中華連邦から入ってきた話だったはずだぜ? そんなもんをくそ真面目に語ってたらアホ扱いされんぞ?」
本当のお話は。
真面目な牛飼いの青年と機織りの上手なお姫様が恋に落ちはするのですが、余りにくっつき合って仕事もろくにしなくなってしまったために、牛飼いの青年の牛は病気になってしまい。お姫様の機織り機には蜘蛛の巣が張り。
お姫様のお父様が怒ってお二人をお引き離しになされ、引き離されたお二人は悲しみに暮れ、益々お仕事をしなくなってしまったのだそうです。
これは良くないとお姫様のお父様は、お二人に、一年真面目に働きなさい。そうすれば一年に一度だけ逢瀬を交すことを許そうとお告げに成り。
お二人は一年間真面目に働いたそうです。すると一年後。お二人は逢瀬をお交わしに成り。一年に一度のデートを楽しむようになったのだと言います。
ニッポンの暦での七月七日に接近するアルタイルとベガについての昔話なのだそう。
私は頭にきておぢさまを怒鳴りつけておりました。
「全然違うではありませんか!! わたくし、お馬鹿皇女と呼ばれるようになってしまう処でしたわっっ!!」
交接なんて全く出て参りませんし、青年はアルコール中毒でも何でも無い、真面目なお話でした。
おぢさま嘘ばかりお付きです。
「いやいや、大筋はあってるし、アル中も借金も良くないことでは御座いますでしょう? 子作りも大切な事で御座いますしねえ?」
アルコール中毒も借金も大変なことには違いありませんが。それに子作りももちろん大切な事ですが。
「それとこれとは話が違いますっっ!!」
すると呆れたタナカさんが。ため息を吐かれながら仰いました。
「つーかお前等さあ。人んちで子作りがどーのと話して恥ずかしくねーの?」
まあ、この方ならば。他にもその様なお話は致しませんが、早く子供が出来ると良いねとお声がけ下さる方もいらっしゃいます。
中にはタナカさんの様に、私が神聖ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアであると存じていらっしゃる方もおりますの。
交遊が広がる分だけイレヴンの皆さんの現状を知り、現状を知るからこそ皆さんのために何か出来ない事は無いかとお姉様に申し上げる。
その事を、どうもおぢさまが『ユーフェミア皇女殿下がイレヴンの為に動いて下さっていると』ご近所やお知り合いのイレヴンの方々にお話になっているようで、私の評価が上がっているのだとか。
嬉しいですけれど、恥ずかしいです。自分の自慢なんて自分でする事ではありませんが、夫であるおぢさまが態々周知させようと為さって居るだなんて、身内贔屓も良いところですから。
まあ、それは別としまして。
「タナカだから、ねえ、ユーフェミア皇女」
「そうですわ。タナカさんですので。ご近所ではこの様なお話するはずも御座いません」
「熱々夫婦なこって。彼女も嫁さんも居ねー俺に対する嫌みかよ」
タナカさん、お口は悪いのですがいい人です。
『戦争で負けちまったんだ。結局は勝った方が正義。戦争は正義と正義のぶつかり合いなのさ。ま、戦争なんてのは碌な物じゃねーけどよ、俺みたいな底辺にはどっちが勝とうが変わらなかったのさ』
ブリタニアを憎むべきなのに、憎まない。それに誰が悪いのでもないとも。
私はもっとイレヴンの皆さんの為になる政策を提言していきたいと思います。
そして行政特区案も近くお姉様に。
「とにかくおぢさまは真面目なお顔でおかしなお話を話さないで下さいッ!」
「ユーフェミア皇女、あんたもよくこんな元変質者と結婚されたもんだわ。感服するぜ」
「今では愛し合っておりますが、出逢いは最悪でしたのよ? わたくし犯されたのですもの」
今ではあの出逢いこそ運命的な出逢いであったと納得いきますけれど。
それとおぢさま。こちらへ伺うまでの間に行った交接の前に、私にはしたない言葉を言わせようと無理強いしてきました。あれは思考的強姦です。
◇
犯し犯されての自然のセックス、おっと交接……お上品なユーフェミア皇女はセックスをセックスと言わない。俺もそれに合わせてるんだが、たまにゃあ言ってもらいてェなァ。
「ユーフェミア皇女ぉ、始める前にすこ~しお願いが御座いますがァ、お聞き入れ下さいませんかァ?」
俺も何だかんだと普通に喋るのと訳の分からねえ卑屈で卑劣な敬語擬きをこうして良く使う。
誰が相手でも、どんな時でも、ユーフェミア皇女が相手でも未だに使ってる。こいつァもう癖ってやつだなァ。今更改善しようも無え。
「セックス……と、仰ってくださいませェ」
「んなッ?!」
俺が座る木椅子。丸椅子で背もたれだけが付いてる。最近ちょっと痛くなったから座布団乗っけてる。何せ対面座位が基本だからユーフェミア皇女の全体重が俺に掛かるだろ?
その椅子の前で交接の準備をしようと突っ立ってたユーフェミア皇女の顔が引き攣ってる。
少し顎を上げて、目を見開いて、綺麗な眉をぴくぴくさせながら。う~ん俺さあ、別に変な事言ってねェよなァ?
ついでに言うと俺はもう全裸だ。何にも着てねえ。自分でもたくましいと自慢できる物もそびえ立ってる。
ついさっきユーフェミア皇女に手で擦って貰って勃たせて戴いたのでねえ。
だから別にユーフェミア皇女が顔を引き攣らせているのはソレじゃあないんだわ。
単純に口にするのが嫌なんだろうな。
「セックス……と」
「い、嫌ですッ! はしたないッ!」
「はしたないとはこれまたおかしな事を。私め共はセックスを行うので御座いますよ~? 私めとユーフェミア皇女はいつもセックスをしているので御座いますよ~?」
「わ、わたくしとおぢさまがしている事は、こ、交接です」
「いやいや、意味は同じでしょうがユーフェミア皇女殿下ァ~?」
無理とに言わせようとしながら、俺ァ、ユーフェミア皇女の手を取り、自分の方に引き寄せる。
「あッ」
転倒させないように注意して引き寄せた。俺の大切な女、俺の命に代えても守るべき愛する女だからな……、怪我とかさせらンねェよ。
「お、同じではありません! せ、セックスなどと!」
自分で言ってんじゃねェか……。
「おッ! いま、お口に為さいましたねェ~」
はっ?! となって口をつぐむユーフェミア皇女。いやーいつもと違うのはやっぱいいわぁ~。
俺ァ、自分の前に立つ彼女の白いタイトなスカートを、めくり上げていく。こう、すすっと、僅かに聞こえる衣擦れの音が妙にエッチな気分をそそるぜえ。
「ほお、ピンク。相変わらず清楚ですなぁ~。御髪の色と合わされましたのですかねェ、これもいいですが、たまには黒とか如何です~? 紐のパンツで」
顔を真っ赤にしながら益々頬を引き攣らせるユーフェミア皇女。たまらん。俺ァ別にサディストじゃあねェ。これでも犯した女のケアはしてきた。ま、大抵金だが言葉でもケアしてきたつもり。
強姦魔が何言ってンだってユーフェミア皇女なら……言わねーな。不愉快ですって拗ねられるのがオチだ。
ユーフェミア皇女は嫉妬深いからな。俺がAV観てたくらいで浮気だ何だと騒いで、拳銃パンッ、ってやるくれェ俺に対する独占欲が強え。
ただま、こうして清純なお姫様である事も確かでよ。こういう姿に俺ァそそられンだ。
「黒い紐パン疎開でも普通に売ってるはずなんですがァ、如何ですかと私めはお勧めさせていただきますよ、はい」
「そ、その様なはしたないものは穿けませんっっ!!」
「ん~、どーせ脱がす訳なのですからでしてェ」
俺が腰までスカートをめくると、ユーフェミア皇女は自分でスカートの裾を押さえて下がらないようにする。いやあ、助かりますなあ。
「こーして、するすると降ろして参りましてェ」
パンツの両端を掴んで行きずり降ろしていく。するすると降りていくピンク色の布地。
丸まってくしゃくしゃにならねェよーに、上手く引き下ろしてあげるのがコツだ。
「降ろしていって……はい、右脚を上げましょーねー」
「ん……」
右脚を上げてパンツから脚を引き抜いて下さるユーフェミア皇女は、続いて。
「左を――」
言い切る前に自分から左足を引き抜いてくださった。この辺何気に息合ってるよなァ、俺とユーフェミア皇女は。
伊達にセックスしてねェーぜーってかあ?
「ほ~ら、脱ぎ脱ぎが終わりまして御座います」
さて、と。割れ目の方は。指をちょっと挿れる。
「あっ、っは」
「程よく濡れておりますが、もう少し必要ですかねえ、ユーフェミア皇女ぉ~」
俺が呼ぶと、俺の膝を跨いで来たユーフェミア皇女は、俺のペニスに併せるように割れ目をぴとっとくっつける。今度はめくられているスカートの裾を俺が代わりにお持ちしてやるわけでェ。
「あ……、ん、」
小さな喘ぎ。割れ目と擦り合わされるこっちも気持ちいいわぁ。
「おぢ、さま、そのまま……、んっ、わたくしのスカート、めくりあげて、いてください、あっ……」
こすり、こすり、優しーく擦れ合わせるユーフェミア皇女、俺たちってやっぱし優しい交接のが合ってるわ。
ねちょねちょと、割れ目から出てくる愛液が、俺のペニスをぺっちょり濡らしていく。
こっちから動いてやっても良いんだけど自分でするって言ってたからなあ。
腰より少し上までめくり上げられたユーフェミア皇女のタイトな白いスカートを、その位置で彼女の腰を両手で押さえつけつつ、やる事の無い俺はあの言葉をもう一度。
「セックス」
「いっ、言いま、せんっ」
「セックス」
「あっ、言いま、せんっ!」
ここまで来て何で言わねーのよ? これからセックスすんのに。
「セ・ッ・ク・ス」
「言・い・ま・せ・ん……あっ、いっぱい、濡れて、参りました」
「はあ~。毎回思うんですけれどねえ~? どうしてそんなにもセックスというお言葉を頑なに拒否なさるのですかあ~? 私めにはさっぱり分かりません」
いやマジわからん。お姫様だから御丁寧な言葉遣いなのはわかるんだが、ブリタニア皇室ってセックスって言葉教えてねェのか?
本国では学校に通ってたって聞いたが、性交とか交接とか交合とか、それだけ? 別にセックスでもいいんじゃね?
「お、おぢさまに、だって、んんっ……お口に出したくない、お言葉が……、お有り、でしょう?」
そらあらァな。
今までは愛だの友情だのといった言葉にゃあ、糞ったれな気持ちしかなかったぜェ~?
ただま、今ァユーフェミア皇女っつー、愛する女が出来たおかげで愛にァ抵抗感は無くなった。
友情って方にもコーネリア総督やらギルフォード卿、ダールトン将軍に枢木の坊ちゃん。アスプルンド伯爵様に、クルーミー女史とまあ、それなりに交遊は広がってる。
元々の友人やら闇医者やら、近所の世話好きなイレヴンなんかもまあァ……交友関係に入るか。
エリア11が日本だったころにゃ無かった物が色々と手に入っちまった。
皮肉なもんだぜェ~。ブリタニアがお国をぶっ壊してくれたおかげで無いモンが色々手に入ったンだからよォ。
「はいッ、セックス!」
「言いませんッ! バカッ!」
そのまま割れ目の穴に添えて。ユーフェミア皇女は自分から来た。
「あっ、あああ~~~……挿入って、くるぅぅ~~……おぢさまのたくましい、男性が……っあああ」
「うおおおおっ、き、気持ちいい、いきなり、来ますかぁ~っ」
ユーフェミア皇女の中に呑み込まれていくペニス。
亀頭から竿、竿から根元へ直ぐに入っていく。
こう情緒も糞も、楽しもうって感じじゃなく、荒々しい感じ。
挿入時の楽しみの一つで有る襞との擦れ合いが一瞬で終わって、中は濡れに濡れていて愛液たっぷりなのが良く分かる。
丁度程よい絶妙な締まりが、俺とユーフェミア皇女の身体の相性の良さを物語っていて、ああ、出逢うべくして出逢ったんだなあってのがいつも感じられるんだよ。
「ぜ、んぶ、頂いちゃい、ました……おぢさまの、たくましい……っあ、だんせ、い、っああ」
頬を赤らめて、藤色、紫の瞳を潤ませながら微笑むユーフェミア皇女。
俺を全部呑み込んで隙間無く合わさった股間、腰と腰。
俺もスカートから手を放す。そうして息ぴったりに互いの背中に手を回し合った俺とユーフェミア皇女は、優しく抱き締め合った。
「ああっ、この瞬間が愛おしいですっ」
「俺もで御座います」
ユーフェミア皇女は俺の背をひしっと抱き締めたまま。
俺はユーフェミア皇女の大きなポニーテールちゃんを優しく撫でながら。
俺たちは暫く抱き合いつつ。
「セックス」
「い、言い、ませんっ、お一人でどうぞ御勝手にっ」
始まった訳なんだよ。
短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)
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コードギアス
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コードギアスR2
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此花トゥルーリポート
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FF4×FF6
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カオシックルーン
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学園黙示録
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ルパン三世 ワルサーP38
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幕末風来伝 斬郎汰
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ニードレス
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ヨルムンガンド
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少女少年
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北の告発
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サラダデイズ
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クレセントノイズ
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ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
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ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
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遊戯王GX(十代×カミューラ)
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魔装機神(マサキ×モニカ)
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椎名君のリーズニングファイル
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RAVE(ハル×絶望のジェロ)