※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

19 / 98
アニメくらいなら

 

 

 

 アニメくらいなら

 

 

 

 

「右良し、左良し、前方も良し」

 

 そして私は振り返り、自室の鍵をかけてしまいます。これは、彼の、おぢさまのところへ行く時のパターンです。

 

 衣服は動きにくいあの白とピンクの、羽を模した豪奢に仕上げられたドレスではなく、いつもの公務服。

 

 この服も羽のスカートがありますので、羽の意匠が施されていると言っても過言ではありませんが、それほどに目立ちません。

 

 薄紅色で目立ちそうにも思えますが、人ごみに紛れてしまえば目立たないのです。

 

 さささっ、さささっ、と政庁の監視の網を抜けて、私は秘密の裏門まで向かいますと。

 

 守衛さんに。

 

「こちら、お小遣いです。黙っていてくださいね?」

 

 そう問いかけ。

 

「これは、ユーフェミア皇女殿下。またお一人で疎開内の視察に赴かれるのですか?」

 

「はい。民間人の方々の中に一人紛れ、自分の目で見て初めて分かることも大いにあるとわたくしはこの身この目で知りましたので」

 

「しかし、この様な事が発覚してはわたしめの職が失われてしまいますので、いや、まあ、下手を致しますと誅殺もあり得ますので、どうか重々お気を付け下さいよ?」

 

「大丈夫ですよ。この衣服だと周りの方はビジネスマンと見てくださいますので」

 

「まあ、確かに殿下の公務服はスーツにも見えない事もありませんが、本当にわたしめの首が物理的に飛んでしまいますので頼みますよ……」

 

「御安心ください。わたくしも下手を打つ様な事は致しませんので」

 

 おぢさまとの交接はたっぷりと行わさせて頂きますが。

 

「それでは」

 

 お話もそこそこに、私は門をくぐります。

 

「行ってらっしゃいませ」

 

「は~い」

 

 

 ◇

 

 

 本当は夫婦の秘め事を為さりに参りますというのに、何だか守衛さんには悪いことをしてしまっておりますわね。

 

 ですが、疎開の視察というのもまた本当のことです。

 

 おぢさまに頼まれたお買い物をするときなど現場視察を致しますもの。

 

 適正な価格なのか? イレヴンの方は追い払われたりしていないか? 高齢者や子供への対応は?

 

 この目で見て、肌で感じて、いずれ作る行政特区構想に活かそうと考えております。特にイレヴンの方への差別などは許せませんので。

 

 以前、不当にイレヴンの方が店を追い出されようとしていたところへ割って入ろうとしたところを、偶然通りかかったおぢさまに助けられたことも御座います。

 

 颯爽と現場に現れたおぢさまは、イレヴンの方を助けながら、差別を為さった店員の方に蹴りを入れ、ナイフを背中に突きつけて。

 

『何も盗もうって訳じゃねえんですぜ店員様ァ、正当にお金を払って買おうって訳でしてねえ。良いでしょう、お売りくださいよォ』

 

 売らなければ刺す。おぢさまは本気で刺してしまえる方でもあります。

 

 そんな粗暴な一面もまた持ち合わせている事も存じ上げておりますので。

 

 ただおぢさま曰く。

 

『俺の昔の連れはもっとヤベえよ』

 

 と仰っておりました。学生時代など、どういった交友関係があったのでしょうか?

 

 とにかく、結果としてイレヴンさんは買いたい品を買うことが出来、おぢさまも人を傷つけずに済み。私も助けられました。

 

 その際、おぢさまにお説教をされてしまいましたが。

 

『アホかおめェ! 目立たねェっつったってそりゃ何もせず歩いてりゃの話であって、自分からトラブル起こしたらバレるだろうがよ!』

 

 私の正体についてです。

 

 おぢさまは私を私と知りながら散々犯したというのに、御自分のことは棚に上げて私の事は責めます。それとこれとは別だと。

 

 少々釈然と致しませんが、まあ、確かに別なのでしょうね。私をユーフェミア・リ・ブリタニアであると存じ上げながら犯し続けた。犯され続けた私。

 

 私を愛する彼の本心からのお気持ちと、私を愛する……私だけを愛するというお気持ちを載せた幾度もの交接をこの身に受け、私もまた彼を愛した。

 

『ユーフェミア皇女っ、俺の、俺の子を産んでくれぇユーフェミア皇女』

 

 彼、二言目にはそう仰います。彼の御年齢も関係してらっしゃるのかも知れませんね。

 

 もちろん、私は彼の御子を産みます。彼と抱き合うのは愛を確かめ合う為という要素が大きく、そして互いに抱く愛情を更に深くするためですが。

 

 彼と私の子を作る為の行為でもありますもの。

 

 子は授かり物。女として生まれた私が、愛する彼の子を産む事は必然。

 

 濃厚に過ぎる彼の精を受ける私が彼の子をお腹に宿すのも時間の問題でしょう。あの闇医師の方が仰っておりましたね。彼が誰か一人の女性に固執するのはユーフェミア殿下が初めてだと。

 

 彼の闇医師の方は今ひとつ仰っておりました。彼の精はお歳を考慮致しましても濃密なのだと。それは即ち生殖細胞が濃厚だという事。

 

 子を成す上で必須の雄性生殖細胞、精子。彼の精子は私が御子を産むための元となる物。私はもちろん彼の子以外を産もう等と考えておりません。彼も私以外の女性との御子を欲しない。

 

「……そういう意味では、彼がいかがわしい、わたくし以外の女性との映像に興奮を覚え、精を無駄に喪うことは本当に許せません」

 

 それはもう浮気と同じ事。ですから私は彼のいかがわしいビデオを全て処分したのです。

 

「わたくし自身おぢさまを想い自慰を致して、自身を慰めたりもしておりますので、別に自慰行為その物を否定したりは致しませんが……」

 

 手ぶらで裏通りを歩きながらついぶつぶつと文句を呟いてしまう私。表通りの人通りが多い場所でこの様なことを呟いていては変質者扱いです。

 

「ああ、でもわたくし、その本物の変質者である。わたくし一人を愛し、わたくしと愛し合うようになった今となっては元変質者なおぢさまと夫婦なのでした」

 

 であるが故に考えが彼方寄りになってしまってはいないかと心配です。

 

 私と彼の間でこの様な会話を為すのならば、然したる問題も御座いませんが、他の誰かの前でこの様な独り言を口走ってしまっていたら大問題ですからね。

 

 仮にも私は神聖ブリタニア帝国第三皇女。言動には気を付けなくてはなりません。

 

「今この時は私人ですが……ん?」

 

 ふと見掛けたるやいかがわしい物をお売りのお店。

 

 自然、私の目は細まり、唇が尖ります。

 

「むう~」

 

 彼はああいったお店の品物を普段見物なさっているのでしょうか?

 

 ですが、彼の家、私と彼の愛の巣には最早あの手の物はありません。全て私が処分してしまいましたので。まあ、私もあの手合いの雑誌を読むことはあります。無論、男性用のようないかがわしさ満載の内容では無く、レディースコミックの様な物ですが。

 

 その巻末ページには女性用の大人のおもちゃとお呼ばれする物も……。私は所有しておりませんが、男性用のおもちゃが彼のお部屋に無いかと確認したりも致しましたね。

 

『そんなモンねェよ!!』

 

 豪語なさっておりましたけれど、絶対はありませんし、入念にチェックし、無いと分かりほっと一息吐いたり。

 

 私は彼を受け入れたときから生まれた彼への独占欲に、少し振り回されているところがある。

 

 いつも行う入念な交接など、彼の御友人のイレヴンさんとの話で零れ出たとき、お互いにどれだけ想い合っているのかと問われたくらいです。

 

 ああ、そう言えば、政庁の私の執務室で、私の方から無理矢理彼と愛し合ったこともある。

 

 あの時はとても特殊な状況だった。彼はする代わりにちょっと失礼と私の口にタオルを噛ませて、頭の後ろで結びつける、所謂猿轡という物をなさってから行為に及んだ。

 

 我慢すると言っても声は漏れるからだと言っていたが、結果的に正解だったのだろうと思う。

 

 

 ◇

 

 

『う゛っうう゛っ、んん゛っっ』

 

『ねえ? そうやってお声が漏れてしまいますでしょう? 外の守衛様に聞こえでもしたら大変なのでしてェ、はい』

 

 相変わらずの対面座位着衣交接、あの時は彼も着衣でした。お仕事中ですからね。それを無理に私は彼を誘い、無理矢理の行為に及んだわけです。

 

『この、濃色な桃色の艶やかな長い御髪も、相変わらずの美しさですねェ……こう、触らせて頂いているだけで胸の鼓動が早まりますなあ~』

 

 私の髪が好きな彼は、あの時も私の大きく纏めたポニーテールを幾度となく撫で梳いていたけれど、けして髪が乱れないようにといった、細やかで丁寧な手つきだった。

 

 元より私の髪を乱暴に扱わない彼。それでもいつも以上に丁寧だったのは、髪が乱れて誰かにそれを指摘されないかと気遣った物だった。

 

『はぁ、いい、ですなぁ~っ、こうして、政庁でユーフェミア皇女と交接を交しながら……っ、ポニーテールの御髪に触れますのはっっ、丁寧に、丁寧にっ……』

 

 髪を結っている髪留めの根元から指を差し入れて、すーっと首後ろ、背中、腰へと私の髪を撫でる手つきが、本当にいつも以上に……丁寧で、静かな。

 

『ん゛っ、んん゛っ、んん゛!!』

 

『はぁぁっ、ユーフェミア皇女~。貴女様とはいつも愛し合っておりますが、これはとてもっ、背徳的ですねェ~』

 

 きっと、本音ではこんなところで誘ってくるんじゃないとお思いだったのだろう。だが、彼は愛する私を“愛しているとき”けして暴言は吐かない。愛情交じりや愛情の裏返しな暴言こそ口にしても。

 

 深い深い優しい交接。髪に触れる優しい手。このまま数時間と一つになっていたい。

 

 そんな希望を抱いて居た私。でも、私たちにとって最も危険な場所なのは確かで、ですから当然の事、一度で終わりにされてしまうかと思っていたところ。

 

『んんん~~っっ!!』

 

 ドクドクと奥深くで射精を受けた。先端肥大部はいつものように優しく子宮口を押し開いて。

 

 直接の射精は気持ち良く、ああこれは、猿轡をされていなければ達したその声を上げていただろうと気付かされるほどに。

 

 その一度の優しい射精で終わりなのだろうか? この火照った身体は更なる交接を求めている。

 

 彼は、おぢさまは私のポニーテールを撫でながら仰った。

 

『さあ、一度目は終わり……続けて二度目、場所が場所です……矢継ぎ早に参りますよぉ~ユーフェミア皇女』

 

『んう゛っ、んんっ、んんんっっ』

 

 そうやって、時間を掛けずにですが三度愛してくれた……その心遣いが嬉しかった。

 

 

 ◇

 

 

「……あの時は、ご迷惑をお掛けしてしまいましたね……」

 

 いかがわしい物を販売しているお店を見遣りながら、私は。

 

 入店していた――。

 

「も、もちろんアニメしか買って上げませんが」

 

 本物の女優さんが出てくる物は購入致しません。それで自慰を為さったり観賞したりするなどは、妻たるこの私への裏切り行為ですので。

 

 その代わりに、え、エッチなアニメのセット分を購入して差し上げましょう。交接をしながらの観賞もよろしいですね。

 

「後、DVDの本体も必要ですね。わたくしからのプレゼントです」

 

 おぢさま、喜んでくださいますでしょうか。

 

 

 ◇

 

 

「お、おおッ、ユーフェミア皇女ぉッ、き、気持いいわぁ~」

 

「んっ、んっ、んんうっ」

 

 やって来たるはおぢさまの家、家としてお使いになっている廃墟。私たちの愛の巣。私は、おぢさまのたくましいペニスをお口に頬張っておりました。

 

 おぢさまは私のポニーテールに纏めている髪を例のごとく撫でられています。五指を差し入れて、優しく、優しく、梳いてくださりながら、私の頭に御手を添えていらっしゃいます。

 

「お越しくださったばかりで悪うございますなあ」

 

「んんッ……」

 

 そのお言葉に一度ペニスからお口を離します。

 

 つつーっと伸びる私の唾液とおぢさまのペニスから湧出なさいます精液。

 

「いいえ、そのようなこと。わたくしたちは夫婦ですもの」

 

 私が言うと、おぢさまは私の髪を優しく撫でて下さりながら。

 

「幾ら夫婦でも唐突なお願いでしたから、わたしめの方が気が引けてしまいましてねえ~。ただユーフェミア皇女に少しばかりお咥え戴き、お飲みいただきとうなりましてですねえ~」

 

 私にペニスを咥えさせて、精飲をしてほしい。

 

 そんなお願いならばいつでもお聞きいたしますよ?

 

「その様なときは遠慮なさらずに仰ってください……むぐっ」

 

 滑りに滑り、大きく肥大化したおぢさまのペニス。血管が浮き出てびくびくと痙攣しているその肉の塊を、私は再びお口の中へと頬張りました。

 

「おお、う、ああっ、ユーフェミア皇女」

 

 すると、これを待っていたかのように彼の両手の指が、私のポニーテールの髪の中に入れられて。

 

 掬う様にして何度も何度も撫でられます。指に巻き付かせたりされつつ、髪の毛の毛先まで梳き通されながら。

 

「ああっ、ああ~っ、くううっ、気持ちいいっっ! ペニスを咥えられるの気持ち良すぎるううっ!!」

 

 おぢさまの喜び様に私もして差し上げて良かったという満足感が得られます。

 

 まだ途上ですが、首を前後に動かして、ずずっ、ぢゅうううっ、吸い上げながら出てくる精子の先走りを飲み込み。

 

 おぢさまとの愛に耽ります。そう言えば、お口ではあまりして差し上げたことがありませんね。

 

「ああ~、それとユーフェミア皇女ぉ」

 

「んぶっん、なん、でしょう?」

 

「DVDの本体とエロアニメ全巻セット、ありがとな。フェラの後で一緒に見ようぜっ!」

 

「ええ、観賞いたしましょう……ただし、いかがわしいDVDには手を出してはなりませんよ?」

 

「わかってるってーの」

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。