※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

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FF4×FF6のクロスオーバー
2ちゃんねるエロパロ版、pixiv様にも投稿しております。


大ダコのオルトロス×美女のバルバリシアという異種族恋愛です。



FF4×FF6
オルトロス「借金取りから逃げよ!逃げよ!」


 

 

 

 

 

 

 見渡す限りの草原。

 

 

 人工的な建造物一つ無い大自然のまっただ中はとても見晴らしが良く、空気も澄んでいるので行楽にはもってこいの場所と言えるだろう。

 

 家族や恋人、または一人穏やかな時間を過ごそうとやってくる者は居ても。

 

 誰かを追いかけ回す者、誰かから逃げ回る者が訪れることはまず無いと言える。

 

 

 しかし、今この時ばかりは違った。

 

 今この時、この草原には一人の人相の悪い男と、その男に追いかけ回されている一体の魔物の姿が有った。

 

 いや、魔物には違いないがタコだ。不可思議なタコの魔物。

 

 

 身体はピンクに近い紫色。

 

 三日月型のいやらしい目つき。

 

 更には人間大の大きさで、言葉も話すという知恵あるタコ。

 

 

 知恵があってとても長く生きているだけの、間抜けなタコだが。

 

 とにかく彼は八本の手足をちょこまかと動かして必死に逃げ回っていた。

 

 

 

「おんどれ待たんかい!!」

 

「アホかいっ! 待て言われて誰が待つんじゃ!!」

 

 あーしつこいわァ! クソがコイツどこまで追っかけてくるんやろ?

 

「借りた金返さんかい!!」

 

 そうやねん、わい三日前に金借りてん。借りた金返すのは世の中のルールや。

 

 わいも破る気無いし、返すつもりなんやけどやあ……。

 

「アホか!! 何で100ギル借りて10000ギル返さなあかんねん!!」

 

「借りた金には利息っちゅうモンが付くんじゃい!! それぐらい常識やろがー!!」

 

「利息言うても高すぎ!! 高すぎ!!」

 

 100ギル借りて三日で10000ギルって無茶苦茶やで金利10000%やないか。そんなあらへんで、舐めてんの。

 

 要するにコイツは高利貸し。それも超タチが悪い高利貸し。正確にはワイが金借りた高利貸しに回収を依頼された借金取りや。

 

 まずい事にコイツはわいが別件で金借りた相手、コロシアムのオーナーにも依頼

されとるから、住んでる所も素性もバレバレで逃げられへんねん。

 

 オーナーの方にはキチンと払ってるから大丈夫だけどね……。

 

 実はわい、いま旅の途中やねん。何で旅に出たかって言うとやな……あのままコロシアムの受付でバイトしとっても完済するのが何時になるか分からんって気付いたからや。

 

 それでオーナーに頼み込んで武者修行も兼ねて旅に出て、旅先で魔物ボコって金貯めて返す事にした訳。

 

 これが上手くいって完済に100年以上かかる所が90年くらいに減った。

 

 完済にはまだまだ時間掛かるけど、目に見えて元金が減ってるのは正直嬉しい♪

 

 それにこの旅で魔物というか、怪獣? とにかくメチャクチャ強いドラゴンがいっぱい出る森で金稼ぎしてたら、わい、いつの間にかもの凄く強くなってた。

 

 力も魔法もアップ! アップ! まあ、怪獣が強すぎて何回も死にかけたけどね……。

 

 それでいつものように怪獣と戦った後、疲れて近くの街の宿屋に行った時、お金落とした事に気付いたんや。

 

 宿代が払えん!! で、その街の高利貸しに手出して―――この様です……高利貸しって知ってたら手ェ出さんかったのに!! 

 

 それで三日後の今日、良く知った顔が現れたなー、思ったら“おいタコ、金返せ”やからな……。

 

 しかも怪獣と戦ってメチャクチャ強くなった筈のわいよりも強い借金取り相手じゃ逃げるしかない。

 

 逃げられなくても逃げるしかない。

 

「あくまで逃げるっちゅうんやな?」

 

「逃げるわ~い逃げんでどないするっちゅうねん!」

 

「ほうかほうか……ほんなら」

 

 借金取りが両手を空に向けて魔力を溜めだした。周り、見渡す限りの草原の空気が明らかに変わった。

 

 借金取りの真上に集まる魔力の塊が、とんでもない高密度と高熱になっていく。

 

 コイツ……ホントに人間? 人間?

 

「ワシのペタフレア10倍スペシャルでタコ焼きにしてから、キッチリ取り立てさせてもらおか?」

 

「お前……人間ちゃうやろ?」

 

 ヤバイ! ヤバイでコレは! コイツの使う魔法、とにかく出鱈目な威力で前に“テラフレア”(わいが使えるのはギガフレアまで)

 

 とか言うの使って、島一個吹っ飛ばしよったから、名前からしてそれより上っぽいの喰らったらホンマにタコ焼きにされてまう! アッチッチですまへんよ~!!

 

 とにかく逃げよ、何でもいいから逃げる魔法、脱出の魔法使わな!

 

「テレポ! デジョン! テレポ! テレポ! デジョン! デジョン! テレポ! デジョン!」

 

 テレポもデジョンもこんな所で使っても何の意味もないのは分かってるけど、脱出とか、転移とかっていったらこれぐらいしか思いつかないし。

 

 それとわい、怪獣と戦いまくったお陰と手が8本有るからか、一度に8回同時に魔法使えるようになってん。凄い? 凄い?

 

 でも、この借金取りは10回……やっぱり人間ちゃうね。

 

「ペタフレア×10!!」

 

 借金取りが魔法を使った瞬間、空に巨大な太陽が生まれた。

 

 アカン……死んだ。

 

 そう思ったけど、なんやわいの立ってる場所に黒い穴が出来て、それに飲み込まれて助かった。

 

 コレってわいが出鱈目に使った魔法? よう分からんけどタコ焼きにならなくて良かったぁ~。

 

 けど、この穴というか、空間? どこなんやろ? 視界の範囲内全部が星空みたい。それでいて真っ暗。

 

 星空は綺麗だけど、何か暗くて怖~い。

 

 辺りに誰もいないし、何もないってのは結構きついね。

 

 もしも、こんな所に一生閉じ込められる事になったら、気ィ狂うで。

 

 そんな感じでふよふよ浮かんでたら、なんや明るい光が見えてきた。

 

 星の光やない。さっきまで居った外の光と同じような光。

 

 わいは八本の手足を動かして、その光の方に泳いでいった。水の中じゃないけど意外と進むね。

 

 その内、光に手が届きそうになった所で、思い切って飛び込んでみた。

 

 この光の穴が何処に繋がってるか分からないけど、この真っ暗空間よりはマシやろ……。

 

 

 

 ◇

 

 

 

「これまでだなバルバリシア……」

 

「くぅぅ……、おのれぇぇっ、カイン……っ、」

 

 ゾットの塔。その最上部にて繰り広げられている激戦。

 

 相対しているのは竜騎士の男と、身の丈よりも長い金色の髪が特徴的な、絶世の美女としか形容の出来ない美貌を持つ女。

 

 竜騎士の名はカイン。つい先ほどまで邪悪な力を持つ存在ゴルべーザという男に洗脳されていた男だ。

 

 もう一方の美女は、件のゴルべーザの部下で強力な力を持つ四天王の一人、風のバルバリシア。

 

 彼女はカインと、カインの仲間である聖騎士セシルやローザ達との戦いで、身体の到る所を傷つけられ地面に膝を付いていた。

 

 如何に強力な力を持つ彼女でも、天敵と言える竜騎士カインと戦うのは分が悪すぎたのだ。

 

 カインに身を守る術を破られた所で一斉攻撃を受け、大きく体力を失った彼女には、最早勝ち目などなく、再び高く飛び上がったカインの急降下による槍の一突きでとどめを刺されるのを待つだけだった。

 

「とどめだバルバリシア!」

 

「……ッッ!」

 

 空中戦が得意な筈の彼女は、より得意な竜騎士カインにとどめを刺されようとしていた。

 

 だがそこへ一人の……いや、一匹の闖入者が現れる。

 

 カインとバルバリシアの間の空間に穴が空き、そこから飛び出てきた闖入者に、その場にいた全員が目を見張った。

 

 それは、空高くにそびえるゾットの塔には、とても似つかわしくない存在……紫色の大きなタコだった……。

 

 

 

 

 

 

「のォォわぁぁ~~ッ!」

 

 光の穴に飛び込んだわいの身体は重力を取り戻したようで、上から下に落下するみたいに落ちていた。

 

 ていうか、なんでいきなり落ちとんねん! 穴から出た所が空中やったから仕方ないけど、普通に地面に出たかった……。

 

 でまあ落ちよったら下になんや人が集まってるし。

 

 ひい、ふう、みい、固まって四人、ちょっと離れて一人、五人居った。

 

 と、思ったらわいの身体に何かぶつかってきた。

 

「痛ったぁぁ~~ッ!」

 

 ぶつかってきたのは青い鎧着て、兜で顔半分隠してる人間やった。おどれ人になァにぶつかって来とんじゃ! タコですけど!

 

「なッ、なんだとッ!?」

 

 青い鎧着た人間はわいに槍で攻撃しながら、なんか驚きの声を上げてる。

 

 いきなり攻撃されたわいは、そのまま地面に叩き付けられた。

 

 痛い事は痛いけど、この程度大した事ないわ。

 

 でも……いきなり攻撃されてオルちゃんちょっとムカついちゃった。

 

「おのれいきなりなにさらすんじゃい!!」

 

「タ、タコだとッ!?」

 

 あっちの四人組の側に着地した青鎧人間、わいの事見てタコ言いよった。

 

「タコですみませんッ!!」

 

 状況がよう分からんのう。

 

 とりあえず周囲見渡したわいは、わいの丁度真後ろで膝付いて荒い息しとるエライ長い髪の金髪姉ちゃんに気が付いた。

 

 姉ちゃん……凄い傷付いてるなぁ。

 

「金髪姉ちゃん……わいの好みや……ポッ。ケアルガ♪ ケアルガ♪ 」

 

 わいはケガしてる金髪姉ちゃんに、2回同時にケアルガを掛けてやった。

 

 みるみる内に傷が塞がって、艶々の綺麗なお肌に戻った姉ちゃんは、わいの事見て驚いてる。

 

「なっ!? ど、どうして私を?」

 

「いやぁ~、可愛い金髪姉ちゃんがケガして倒れとったら普通助けるで?」

 

 それにしてもこの姉ちゃん、随分露出の多い服着てるなぁ。

 

 胸と股間を申し訳程度にオレンジっぽい布で隠してるだけやん。目のやり場に困るわ。

 

 オルちゃん、いけない気分になっちゃいそう♪

 

「あ、あのタコ……2回同時に魔法を使ったわ!?」

 

「あ、ああ、確かに使った……、それもケアルガなんて上級治癒魔法を……」

 

 おっ! あっちにも金髪姉ちゃん居る!

 

 あっちも可愛いなぁ~。でも、側に筋肉モリモリも居る……筋肉モリモリは要らんわ。

 

「筋肉モリモリ……嫌いだー!」

 

「な、なんだなんだ!?」

 

「お前ら、寄って集って金髪姉ちゃん虐めとったなぁ~」

 

「虐めるって……、」

 

 この金髪姉ちゃんは一人。あっちは筋肉モリモリと筋肉モリモリ……モリモリ? それに筋肉ムキムキまで居る。

 

 後、おひげと金髪姉ちゃん。全部で五人。

 

 男やったらどっちの味方するか決まっとる。一人で戦ってケガしてた金髪姉ちゃんや。

 

 それにわい、筋肉モリモリとかムキムキ嫌いやし。

 

「何者だ貴様」

 

「人に名前聞くときは、まず自分からって教わらなかった?」

 

「お前は人じゃなくてタコだろーが!!」

 

「タコですみません!!」

 

「ダメだ話が通じない……少なくともバルバリシアを助けたという事は、敵だということだな……」

 

 何コイツら? 自分から攻撃してきて開き直ってる? ケンカ売ってんの? 上等じゃコラァ!!

 

 あ、この金髪姉ちゃんバルバリシアっていうんだ。可愛い名前♪

 

「という事でバルバリシアちゃん。わい助太刀したるでェ~」

 

「た、助かるけど……お前誰だ? ゴルべーザ様の手の者か?」

 

「ゴルべーザ? 知らんけど筋肉臭が漂う名前やな……。あ、わいはオルトロスっていうねん。可愛い女の子の味方や」

 

「か、可愛いって、」

 

 何かバルバリシアちゃん、どう返したら良いか分からないって感じ。ま、ええわ。

 

 とりあえず――

 

「お前ら気に喰わんから、ボコボコにしてやるけんね」

 

 バルバリシアちゃんを虐めてた五人組に向き直ったわいは、敵対宣言してやった。

 

 あっちにも金髪姉ちゃん居るから、金髪姉ちゃんにはちょっとは手加減してあげないとね。

 

「やれるものならやってみろ! いくぞみんな!」

 

 五人組の方は、わいの言葉聴いた白鎧の筋肉モリモリが号令掛けて、それぞれ攻撃の準備始めた。

 

 モリモリ?はジャンプしてわい目掛けて急降下。あっちの金髪姉ちゃんは何か魔法の詠唱してる。

 

 ムキムキは気合い入れてる。おひげとモリモリは斬りかかってきた。

 

「痛っ! けど大した事あらへんな」

 

 おひげとモリモリの攻撃喰らったけど、それほどでもなかった。なんやコイツラ弱いのう~。

 

「き、利いてない!?」

 

 代わりに“たこあし”お見舞いしてやったら、詠唱してる姉ちゃんの方に勢いよく吹っ飛んだ。弱っ!?

 

 なにコイツら。まさかこの程度でジークフリードの兄貴に手ほどき受けてるわいとやろうとか考えとったんかい。

 

 続けてモリモリ?が急降下してきて、ムキムキが殴りかかってきた。

 

「痛い! ちょっと痛いよ? 痛いよ?」

 

「そ、それだけだと!?」

 

「むう、なんというタコだ……ッ」

 

 今度はちょっとだけ痛かった。お返しにコイツらにも“たこあし”

 

 またまた姉ちゃんの方に吹っ飛んで、都合良く一カ所に集まってくれたね。

 

 別に集まらなくてもいいんだけど。さて、今度はわいの番や。

 

「あ、バルバリシアちゃんは下がっといてなぁ~、ちょっときついのお見舞いしてやるけん」

 

「わ、わかった」

 

「ウッシッシ、それじゃあいくかんね」

 

 わいはバルバリシアちゃんを巻き込まないように後ろに下がらせてから、八本の手足に魔力を集中させる。

 

 これは痛いよ~、あいつらのヘッポコ攻撃とはひと味違うよ~。

 

「そ、そんなバカな!? 八つ同時にっ!?」

 

 モリモリが驚いてる。タコや思て舐めとったのが運の尽きや。

 

 舐めてないかも知れないけど……どうでもええか。

 

「いくでぇ~、“メガフレア・オクタゴンスペシャル!”」

 

 オクタゴンは八星、オクタグラムのことや。八つ同時に発射するからオクタゴンってなあ。わいの手から解き放たれた八つのメガフレアが、モリモリ達目掛けて飛んでいった。

 

 躱すのは不可能や。纏めて吹っ飛べや~~っ!!

 

 

 

 *

 

 

 

「うひょひょッわい完全勝利!! やったね♪ やったね♪」

 

 死屍累々。あいつら全員気を失ってます。

 

 微妙に手加減したから死んでないよ? わい、こう見えても無駄な殺生嫌いだからね。

 

 本気で嫌いな奴とか、男の腐ったようなクズみたいな奴には容赦しないけど。

 

「バルバリシアちゃん、見た? 見た? わいの華麗な大活躍見てくれた?」

 

 後ろ振り向いたらバルバリシアちゃんがぽか~んと口を開けていた。

 

 けど、直ぐ我に返ったみたいで、ちょっとこわ~い笑顔浮かべてなにやら呪文を唱えた。

 

 すると、地震が起こったみたいに部屋が揺れて、崩れ始めた。

 

「何したのん?」

 

「ほほ、この塔を消してしまえば奴らは大地に叩き付けられて死ぬ。お前にやられて身動きできない様子だしね」

 

 なるほどなるほど、ここは塔だった訳ね。それでバルバリシアちゃんは塔を崩す仕掛けを作動させたと。

 

 それであいつらを殺しちゃおうって訳ね。

 

 ふんふん。

 

 動けんしまあ、地面に叩き付けられてぺっちゃんこ~~~~っ。

 

 

 

 

 

 

 うん。

 

 

 

 

 

 

「ってあっかんやーーーーーーーーーん!!」

 

 わい、あいつら殺す気無いのになにしてくれてんねん!!

 

 百歩譲って筋肉ムキムキら四人はどうでもええけど、ローザとかいう姉ちゃんは助けなあかんでー!

 

 紳士な男たるわいはなァ~、女の子だけは殺したりせんのんや~~~っ!

 

 わいは怖い微笑みを浮かべてるバルバリシアちゃんの側によると、素早く手足を伸ばして身体に巻き付けた。

 

「なっ、なにをっ!?」

 

「あんな~それはこっちのセリフやで~、とりあえず……テレポ、テレポ」

 

 バルバリシアちゃんを羽交い締めにしたまま唱えたのはテレポ。

 

 脱出には便利な魔法だけんねコレ。

 

 対象はわいとバルバリシアちゃん、それと気絶してるあいつら五人。

 

 男四人はどうでもええけど、まあほっとくのもやし、ついでや。

 

 発動したテレポの光がわいら七人を包み込んで、その場から転移した。

 

 

 ◇

 

 

「お~うなんや此所? ま~た知らん所に出よったで」

 

 テレポで転移した先はどっかの森の中やった。

 

 てっきり元の草原に転移する物と思ってたから、一応ダッシュで逃げる準備はしてたけど、その必要無さそうなのね~ん。

 

「あ~焦って損した~っ」

 

 元の草原やったら、あの鬼のような借金取りが待ち構えてるからね。

 

 わい、ちょっと一安心。

 

「くっ! このっ、離せっ!」

 

 おっ! 忘れてた忘れてた。わい、バルバリシアちゃんの身体を羽交い締めにしたままやったんや。

 

 触腕の中でバタバタ藻掻いてるけど、その程度の力じゃ抜けらんないよ。

 

「バルバリシアちゃん、なんであんな事したの?」

 

「我らの敵だからに決まっているだろう!」

 

「別にわい、あいつらの敵やあらへんけどな。ぼてくり回したったんは筋肉モリモリが三人も居って気に入らんかっただけやし」

 

「なにっ!? お前ゴルべーザ様の臣下ではないのか!?」

 

「ああなんかさっきも言ってたね。ゴルべーザって誰なのよん? そんなもんわい知らんで-?」

 

 話が噛み合わないね。要するにバルバリシアちゃんは、わいの事ゴルべーザっていう奴の子分と思ってたと。

 

「生憎だけど、わいが尊敬してるのってジークフリードの兄貴とテュポーン大先生だけだからね。ゴルべーザなんて知らないよ」

 

 ま、ええわ。とりあえずはあんな事したバルバリシアちゃんにはお仕置きしてあげないと。

 

 羽交い締めにしてて、身体くっつけてたから、わい興奮してるんです。

 

「そ~れ」

 

「なあっ?! き、貴様っ!」

 

 わいは無駄に藻掻いてるバルバリシアちゃんの両手両足に一本ずつ自分の手を巻き付けて、完全に動きを封じてから、

 

 空いてる残り四本の手の内、二本を背中に回して大きなおっぱいを隠してる布の結び目を解いた。

 

 拘束を解かれた大きなおっぱいが、“ぶるんっ”って揺れて実にイイ感じ。ああ~なんちゅう綺麗なおっぱいなんざんしょ~!

 

「なっ、なにをっ?!」

 

「決まってるやん。余計な事してくれちゃったそんな君には、紳士的に………お・し・お・き♪」

 

 だって、もうちょっとでローザとかいう綺麗な姉ちゃんが死んじゃう所だったんだよ?

 

 可愛い女の子は宝物。大切にしてあげないといけません。殺しちゃうなんてとんでもない!

 

 だから、いくらバルバリシアちゃんが綺麗で可愛くても許してあげないよ~。

 

 おっぱいをさらけ出させたわいは、背中に回してた手を下へと下ろしていって今度は腰布に手を掛けて引きずり下ろした。

 

「キャァァっ!」

 

 “キャァァっ”やって。可愛いなあ。

 

 こう、こわ~い感じに見えてもこの子やっぱり女の子や~。―――女の“子”言うにはちょ~っと無理あるっぽいけどセクシー美女もこれはこれでええもんやで~。

 

 布を足から抜いて後ろにポイッと投げ捨てると、バルバリシアちゃんを地面に押し倒した。

 

「それにしてもホンマ、バルバリシアちゃんは綺麗やな~」

 

「くそっ、放せこのタコめっ!!」

 

「や~だよ~ん」

 

 シミ一つない綺麗な肌。どうやったらここまで育つねんっていうメロンみたいに大きなおっぱい。

 

 すらっと伸びたしなやかな手足。背丈より長い艶々した金色の髪。何処をとっても超一級品の身体してる。

 

 容姿も怖いぐらい整ってるし……。ここまで完璧な女の子はまずおらへん。

 

 わいも相当長い事生きてるけど、これほど綺麗な女の子を見たんは初めてやけん、絶世の美女と言うのはこういう女性の事を指すんやね~。ちょっとドッキドキ。

 

「おっと、見惚れてる場合じゃなかった」

 

 早速地面に押し倒して両手両足を大の字に広げさせたわいは、バルバリシアちゃんの腋の下を擽った。

 

「んんっ!」

 

 同時におっぱいにも触って、吸盤と手の先を上手に使いながら、揉んでやる。

 

「あっ やっ やめっ! ひあん!」

 

 やーらかいおっぱい♪ わいの身体より柔らかいんやないやろか?

 

 触り心地が良すぎてムラムラしてくる。

 

「どうや~? わいの手ェちょっとばかりぬめってるけど、気持ちええやろ?」

 

「だっ…、誰が気持ち良くなどっ……、はぁン!!」

 

「そんな声出しとったらちーっとも説得力あらへんなァ」

 

 ピンク色の乳輪の周りを、手の先で突いたり押したりしながら揉んでたら、可愛い乳首が勃起した。

 

 感じとるんやね~、勃起して硬うなった乳首の真ん中に手の先を当てて押し込んでみる。

 

「あァン!」

 

 柔らかい乳首はおっぱいの肉に飲み込まれるみたいに隠れたけど、手を離したら直ぐさま飛び出してきて、さっきよりもビンビンに膨らんで自己主張してる。赤く

充血して、なんやサクランボみたいやわ。

 

 そんな事考えてたら、ホンマにサクランボに見えてきた。ちょっと頂こかな? 味見してみよかな?

 

 わいは身体ごとバルバリシアちゃんに覆い被さって、美味しそうな赤いサクランボにかぶりついた。

 

「や、やぁぁっ! な……なめる……なっ、っ……ああっ!」

 

 自分を舐めるな、自分を舐めるな。

 

 どっちも同じ言い回しだけど、どっちの意味にも取れてわけわからんね。

 

「いやぁ~、とーっても美味しそうやしィ、こらー紳士として是非にも味見しとかなあかんやろ?」

 

「やっ――ああ!!」

 

 かぶりついたおっぱいに舌を這わせながら、乳首を転がして舐め続けた。

 

 いくら舐めてもサクランボの甘い味はしないけど、バルバリシアちゃんの味と香りは楽しめて実に美味。

 

 フェロモンたっぷりや~。

 

 それでまあ、一通り舐め尽くした後は乳首から口を離して、御開帳させてる股の方に注目しました。

 

「はァっ、はァっ、はァっ」

 

 息が荒くなってるバルバリシアちゃんの。

 

“ぺちゃ”

 

「ハァァ――ッ!?」

 

 蜜でたっぷり潤ってる股間の穴に手を入れてみた。

 

「ぬるぬるや~」

 

 穴の中はぬるぬるでヌメヌメ。これやったらわいの身体よりも余裕でぬめっとるで。

 

 手の先入れた瞬間、にゅるっと吸い込まれるみたいに入ったわ。

 

 あんまりぬめっとるから、吸盤が何の役にも立たないね。

 

「ううっ はァっ! た、タコの手が中に――っ! 私の中にはああっ……ああっ、やめ……ろォ!」

 

 穴の中の襞がわいの手を絡め取ろうとしてくるけど、手の方もぬめってるから滑って絡め取られないの。

 

 ただ、肉と手がぬるぬる滑り合ってるから、感触的にはええけどな。

 

「あァ はァっ ぬ、抜いてェっ…、」

 

「抜いてもいいけど、別の物入れちゃうよ?」

 

 もうムラムラして我慢出来なくなってるから、そんな長い事愛撫する気無いし。

 

 わいの手のぬめりと、膣の中の液でもう十分準備出来てるやろうし本番の準備はバッチリや~。

 

 まあ、バルバリシアちゃんは今から何されるか分かってないと思うけど、そんなんもん知ったこっちゃないけん。こちとら本気なんや。

 

「いいっ! いい…からっ、抜い…て……っ! おかしく……なる……っ!」

 

 わいの手がよっぽど気持ちいいみたいで、おかしくなりそうなんだって。

 

 そらええ事やと思うけど、耐えられへんみたい。ま、ええわ。

 

「言質取ったからね。後で文句言っても聞く耳持たないよ? 承諾書にサインしたっちゅうことやからな~」

 

 さてと、言質も取ったし最終ステージに行かせてもらうけんね!

 

 わいも生殺しは耐えられへんよ~。

 

「じゃあ抜くで」

 

 ぬるん……。

 

「あっううううン……! ぁぁ……はぁ……はぁ…、ぬけ、た……ぅぅっ」

 

 わいは穴から手を抜くと、自分の身体をバルバリシアちゃんの腰の上に重ねた。

 

 それで八本の手足とは違う九本目の手を外に出した。手ェちゃうけどな♪

足でもないよもちろん。

 

「な……なんだ……それ…は……?」

 

 驚いてるバルバリシアちゃん。ちょっと熱っぽい視線で九本目を見てくれてます。

 

 いや~ん。そんなに見つめられたら照れちゃう~。

 

「コレ? 結構大きいやろ~、そこらの男に負けないよ~。伊達に長生きしてないけん」

 

 わいの八本の手足の根元、その真ん中から出て来た九本目の手。

 

 コレこそがわいの男の象徴やで! どお? 立派? 立派?

 

「ほんなら遠慮無く挿れさせてもらいます」

 

「ま、待てっ! 止メッ…!」

 

 コレが何か分からなかったバルバリシアちゃんは、わいの言葉に漸く気付いたみたいだけど、もう遅いよ~。

 

 バルバリシアちゃんのキレーなキレ―な股間の穴にペニスを添えたわいは、ずぶり!と遠慮無~く挿入させてもらった。

 

「あァァァ~~ッッ!!」

 

 にゅるるる……。か~んたん簡単。奥まで一直線に飲み込まれてくわいの生殖器。

 

「ほ~ら、すんなり入っていった。バルバリシアちゃんの中とっても気持ちいいね! 温かいね!」

 

「ああっ……っ、はっ、はァァァ…ァァ……タコの、生殖器、が……ああっ」

 

 生殖器いうても手足と同じでぬめってるから女の子を痛がらせないで済むのがわいのええ所や。

 

 ま、ちょっと硬いだけで膣の中を傷つける事無いから、とっても優しい性交が出来る。

 

 それとね、わいってタコなんだけど人型の女の子にしか興味ない変わり者なんで、実は同族としたことないんよ。

 

 ぬちょ、ぬちゅ、ぬちょ。

 

 抽挿はゆっくり。相手さんを第一に。

 

「あっ んっ…、はあっ……、はぁ、んっ」

 

 気持ち良さそうでよかった。

 

「どう? 全然痛くないでしょ? わい、生殖で女の子を痛がらせたことないねんでこれでも」

 

 といいつつ、人型の女の子ってわいみたいなタコさんに惚れてくれないから長いタコ生の中でも性的密度は薄かったりする。

 

 生殖いうても未だに子供おらんしなぁ、人型の女の子とやってもそのとき一回きりで終わったり、排卵日には避けられたり……。

 

 なによりも中出しさせてくれへんねんッ! ………まあしゃーないねんけど。だってタコだもん。

 

「ううっ……、こん……な……っ、してん……のう……のっ、わたし……が、た、タコに……タコに犯され、て――っ!」

 

「四天王って、くっそエラソーな肩書きしてるけど、みんな弱いの?」

 

「お、おま……えが、異常な……っ、だけ……だっ…!」

 

 異常って言われました。オルちゃんショ――ック!

 

 けどね、強いオスが美しいメスを勝ち取るのは、自然の摂理なのです。

 

 文明の中に生きとるわいの場合は、恐らく自然の摂理なんか適応されんやろけど、まあそれはそれ、コレはコレで。

 

 だったら同族としろって言われそうだけど、何度もいうたるわ。わい、人間型の女の子しか興味無いねん。

 

「あッ、ぁぁ…っ! ひぁっ! んッ……んああッ!」

 

 ぬちゃ、ぬちょと水音が響きます。

 

 わいの抽挿優しい、優しい、抽挿やで。どんな女の子が相手でも優しくが第一やからね。

 

 わいとバルバリシアちゃんの生殖の水音が響く。

 

「バルバリシアちゃんの中って温かくて、ホンマ気持ちええわぁ~」

 

 温かい膣の中はもう愛液でいっぱいになってる。

 

 その愛液がわいの生殖器に絡み付いてきて、ぬめりと混ざってなんか溶けてくような感じやな。

 

 ぬめりが強すぎて肉同士が擦れるっていうより、滑り合って摩擦が少ないからやろうけど。

 

 でも、良い具合に粘膜が触れ合うから、これぐらいが丁度いいのかもね。

 

「んあっ! あぅぅ! ああっ!」

 

「嫌そうにしてたのに随分イイ声で喘ぐね。やっぱし感じてるでしょ、気持ちいいんでしょ?」

 

「そ、そんなっ、こと、はっ、アアっ!」

 

 口では否定してるけど、実際気持ちがええんやろな。

 

 じゃないと、こんな甘くて切ない声出さんやろ。

 

 それにしても膣の中が締まってきたな。バルバリシアちゃん限界かな?

 

「バルバリシアちゃん、イキそう?」

 

「んんっ! んっ…あァっ! ……く」

 

「え? 何て?」

 

「イク…っ! イク……からッ、もう…ッ……もう……ッッ!」

 

 ん~了解! それじゃわいもラストスパートや!

 

 わいは比較的ゆっくりしてた生殖器の出し入れを、一気に加速させて、奥の方まで突きながら自分も高みに導いていく。

 

 忘れてはならんのは、これはわいとバルバリシアちゃんの生殖やということ。

 

 激しい出し入れに狂いそうなほど乱れに乱れるバルバリシアちゃんは、殆ど悲鳴みたいな喘ぎでもう背徳感半端ないです。

 

「ああッ! あン! あンッ! ああッ! アアッ!」

 

 ながーい金髪振り乱して、おっぱいぶるんぶるん揺らしてさ。

 

 全身に浮かんだ汗を飛ばしながらわいの生殖を受けてるのよ。

 

「イっちゃえ~~!」

 

 最後に思いっ切り奥まで生殖器を突っ込んでやったら。

 

「ああアアァァああァア―――――ッッッ!!!」

 

 押さえ付けているバルバリシアちゃんの身体が絶叫と同時に“ビクビクッッ!”って大きく痙攣して、膣がギュウって締め付けてきた。

 

「イッタ? イッタ? ……っていうか、わいも出てまう!!」

 

 無事に達したみたいでなによりや~、で取り残されちゃったわいもなぁ。

 

 激しく抽挿させたのと、いま来てる締め上げにもう耐えられなくなってました。

 

「なッ…! や、ヤメッ……そと…にッ…ッッ…ッ!」

 

 外……? おお、そういえば抜いて外で達すればいいだけ……。

 

「無理です~~!!」

 

それができたら苦労しませんよ……耐えられへんねん っていうかね君。生殖行為に外に出す選択肢なんてあると思う? ドクンッ!

 

「アア――ッ!?」

 

 ドクッ ドクッ ドクッ……。ああ、久しぶりの中出しや……何百年振りやろ。

 

 体の奥からいーっぱい出て来よるけん、わいの子種くんたちが。

 

「そん、な…! タコの……精子が……! ああ……私の中、に、出され、ッッ!」

 

 外に出せって言われたけどこれ不可抗力。だって、バルバリシアちゃんの膣の締まりが強くて生殖器を動かせないから! というかね、生殖行為に外出しはないのよ。

 

 という訳で、わいのアツ~イ精子は余す事無くバルバリシアちゃんの子宮に注がれてしまうのでした。

 

ゴメンネ? ゴメンネ?

 

「あ、あぅぅぅ――、こんな熱いのが……ッ、私の中で弾けてッ……!」

 

 濃厚な……雌の匂い。

 

 ああ~~、バルバリシアちゃんひょっとして―――排卵日?

 

 そっか……、こら、悪いことしたと思わなくもない。でも丁度良かったとも思う。子供作りたいもん。

 

 お仕置きでの無理矢理って展開は初めてやからつい興奮して調子に乗ってた。

 

 はぁ、けど種族違うし一発で当たったりしないと思う……大丈夫だよね?

 

 当たったら当たったたでラッキーやけどやあ。

 

 

 ◇

 

 

「フ~っ、終わった終わった。バルバリシアちゃん気持ち良かったよオルちゃん大満足!」

 

 わいは射精が止まって弛緩した膣から生殖器を引き抜くと、身体の中に仕舞い込んだ。

 

 次いで拘束してたバルバリシアちゃんの手足を離して自由にしてあげた。お仕置きタイム&生殖は終了です。

 

 いつまでも縛り上げておくのはよくないので。

 

 すると拘束を解かれたバルバリシアちゃんは、何か知らないけどわいの身体を抱き締めてきた。

 

 わいまだバルバリシアちゃんの身体の上に乗っかったままだから、抱き竦められるという表現が正しいかも。

 

「ハァ…、ハァ…、ハァ……」

 

 そのままわいの頭に自分の頭乗っけて、荒い呼吸を繰り返している。そんなに疲れたの?

 

 バルバリシアちゃんの長い髪がわいの身体を包むように垂れてきて視界を塞いだ。

 

「ま、前が、前が見えない」

 

 わいはそのバルバリシアちゃんの長い髪、長くて綺麗な髪を優しく撫でてあげた。女の子の髪を触るの初めてかも。触り心地が良いね。何度もなんども撫でてあげて。

 

 わいは暫くの間バルバリシアちゃんの息が整うまでジッとしてたけど、切りがないから強引に抜け出して辺りを見回した。

 

「あれ? ローザちゃん達が居ない……」

 

 バルバリシアちゃんとエッチしてる間にどっか行ったって事は無いやろ?

 

 絶対何か反応してる筈だし、そもそもわいの“メガフレア・オクタゴン・スペシャル”喰らったんだから、そんな簡単に目ェ覚まさんやろうし。

 

「という事は、あの五人はどっか別の場所に転移したちゅう事やな?」

 

 まあ、わいらとは位置がちょっと離れてたし、そうなってもおかしくないか……。

 

「さてと、問題はこれからどうするかや」

 

 此所どう考えてもわいの知ってる所やないし、ゾットの塔っていうのも聞いた事無い。

 

 つまり全く知らん土地や。

 

「ま、なるようになるか、焦ったところでどうしようもないし」

 

 深く考えても仕方ないな。何時もと変わらず気楽に行きますか。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 それからどうなったかというと―――わい、あの後バルバリシアちゃんに連れて行かれました。

 

 いやもうこっちの意見は一切聞かぬの有無を言わさず強引に。

 

 わいのが圧倒的に強いから抵抗も出来たけど、わい此所の土地知らんから連いて行った方がええかなと思ってね。

 

 それにバルバリシアちゃん綺麗で可愛いし(ここ重要)

 

 で、連れて行かれた先にはバルバリシアちゃんの兄貴分? 先生? の、ゴルべーザって奴が居た訳だけど、筋肉モリモリだったんで、出会い頭にぼてくり回してしまいました~。

 

 バルバリシアちゃんがとっても怒ってたけど仕方ないねん。わい、筋肉モリモリ嫌いだから。

 

 要するにアレ。わいがとっても強いから味方に引き入れようって訳だね?

 

 いいよ! いいよ! わい、可愛い女の子の味方やから♪

 

 でもゴルべーザの言う事は聞かないよ? 筋肉モリモリやから。

 

 

 それからそれから、バビロンだかパブロフだかの巨人とかいう大きな機械人形の中で、メンバーは変わってたけどあの五人組と再会したり。

 

 その際、戦いになってバルバリシアちゃん以外の四天王があいつらにやられたり(バルバリシアちゃんはわいが守った! 他は知らん!)

 

 筋肉モリモリゴルべーザが操られてる事が分かって、わいとバルバリシアちゃんが五人組と協力する事になったり(何でまた筋肉モリモリと一緒やねん!)

 

 とにかく目まぐるしく変わっていく展開に正直付いていけんかった……。最終的に月まで行かされました。

 

 んなこともあってもうわい、フラストレーション溜りまくりで、月の地下でわいとバルバリシアちゃんと五人組の七人で戦う事になった相手。

 

 ゼロムスだかマンモスだか知らないけど、そいつに「憂さ晴らしや~」って最大クラスの魔法で一斉攻撃お見舞いしてやったんよ。

 

“アルテマ×2、ギガフレア×2、メテオ×2、メルトン×2”

 

 当然わいは八回同時に魔法が使える訳だからコレで一回分だよ。

 

 でもって威張りくさって出て来た割りには、その一発で片が付いたから実に呆気なくて白けちゃったね。

 

 ま、メルトン使ったのは選択ミスだったけど……。お陰でみ~んな一緒に吹っ飛びました。

 

 でも直撃喰らった訳じゃないからみんなケガで済んで良かったね。結果良ければ全て良し!

 

 

 その後、わいは魔法に詳しい人間がいっぱい住んでるミシディアっていう所に仮の住居を借りて、現在、元の世界に帰る方法を探してる。

 

 因みにバルバリシアちゃんも一緒に住んでたりします。何か分からんけど月の決戦の後わいにくっついてきた。

 

 わいとしては大歓迎やけど!

 

 そのバルバリシアちゃんに「この世界に住めば良いでしょう?」なんて言われたけど、オーナーからの借金返さないといけないし。

 

 踏み倒すとかになったら、あの借金取りが追っ掛けて来そうで怖いからね。早いとこ帰る方法を見つけないと。

 

“ボカンッッ!”

 

「アッチッチ~ッ! ゆでだこゆでだこ!?」

 

 ま~た失敗や。こっちに来るとき空いた穴と同じの作ろうとしてるんだけど、どうにも上手く行かずに爆発してまう。

 

「無様ね」

 

「そう言うんやったら手伝って~な」

 

「ふん、どうして私が……」

 

 わいの隣で空中にふよふよ浮かんでるバルバリシアちゃんは一向に手伝ってくれないし。

 

 それどころか手応え有りそうな時に限って邪魔してくるのだよ……。せめて邪魔せんといて~ッ!

 

 あ~あ、何時になったら帰れるんやろ? このままだとホンマに借金取り来てまうで……アイツしつこいからなぁ~。

 

「なあバルバリシアちゃ~ん」

 

「なんだ?」

 

「もし空間に穴空いて向こうに渡れるようになったらついてくるのん~」

 

 そうそう、バルバリシアちゃんはこっちの世界の人だからお別れになりそうなんだけど。

 

「おまえ一人で帰ってなにか解決案でもあるのか?」

 

 借金返済に。

 

 と、言われてしまえばぐうの音も出ません。

 

 バルバリシアちゃんわいよりもずっと頭がいいから、何か思い付くかも知れないしね。

 

「ゴルベーザ様への協力のお返しに、今度は私が協力してやろうと思ったまでさ」

 

 協力ねェ。

 

 それはありがたいんだけど、借金返済への協力いうてもこっちとあっちじゃ通貨違うし。

 

 借金取りと戦ういうてもバルバリシアちゃんじゃデコピン一発でやられちゃうよ。

 

「あッそうや!」

 

 あーでもないこーでもないと考えてたらいいこと閃いてしまいましたよ。

 

「協力してくれるっていうならわいの子供生んでーな」

 

 そう子供。バルバリシアちゃん女の子だし、無理矢理だったけど一回生殖行為もしてるし。

 

「なあっ――?!」

 

 なんでそんなに驚くのん。

 

 自分がいうたんやろ協力するって。

 

「わいな、なっがいこと生きとるんやけどまだ子供おらへんねん。前にいうたけど人型の女の子にしか興味ないからってのがそもそもの原因なんだけど、わいも生物として子孫残したいし」

 

 とまあそういった事情ですよ。

 

 これ、適当に思い付いたように聞こえて結構根深いっちゅうか、重要なこと。

 

 だってなあ、このままじゃわい子孫残せずに寿命迎えてあの世行きの一直線だから。

 

 ま、何百年何千年と先の話だろうけど、出来るだけ早くに問題解決しておきたいのよ。

 

「つがいになってくれとか無理言わないから、せめてわいの子供を生んでほしいのよん」

 

 まあ無理言いませんよ。可愛い女の子は大好きだしバルバリシアちゃん性格はきついけどそれなりに親しくはなれた。

 

 でもそれとこれとは別。タコとの結婚とか嫌やろーし。

 

「こ、子供を生めと? オルトロスの、子を……私が、産む?」

 

「うん、頼まれてくれない?」

 

 駄目もとだったけど。

 

「……………わ、わかった」

 

 なんか旨くいっちゃったよ。

 

「うそーん! ほんまにええのん? 嫌やったら断ってくれても構わないのよ?」

 

「おまえには借りがある……、返しきれない借りが……。だから、おまえが私に子供を望むならば、生んでやろう」

 

 別にそんなに恩着せがましくしてないんだけど、気にしなくていいのにそんなの……。

 

「ただ――」

 

 お、なんやろ条件かいな?

 

 うん、言い出した手前こっちが条件つけさせてあげるっていうのもなんやおかしいし。

 

 丁度ええわ、いうてみなさい。

 

 このタコの中のタコ、イケタコにして紳士なタコたるわい。その条件飲んだるわ!

 

「つがいは……伴侶は要らないのか?」

 

「はえ――?」

 

 浮いていたバルバリシアちゃんが降り立ってわいを抱き締めてきた。

 

 上目遣いでこっち見てくる絶世の美女とか、ヤバイ、超可愛いんだけど。

 

「おまえが望むなら……、ここに居るのだが……私が、この風のバルバリシアがオルトロスの嫁となってやろうと言っているのだ」

 

 あの~ちょっとええのホントに。

 

「私だって女だ。強い男に……、女は惹かれるのさ……」

 

 わい、タコなんだけど……。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 ミシディアの広場。

 

 足首までの丈がある表の生地が明るい緑、裏の生地が濃い紫色のマントを着た女の子が遊んでいた。

 

 いや、遊んでいると云えるのかは甚だ疑問。

 

 なぜなら彼女はスケッチブックと筆を手に、被写体とにらめっこをしているからだ。

 

「あ、動いちゃ駄目だってばあ!」

 

 紫色の、腰下まで伸ばされた真っ直ぐな髪をポニーテールに纏めたその十歳くらいの少女は、動くなとお願いしていた被写体が“ウネっ”と動いたことに抗議する。

 

「あのね~君ぃ、そんなこと言われたってこっちはもう三十分も動いてないけん、いい加減体が限界限界っ」

 

「まだ三十分だよぅ。ママは一時間だってジッとしててくれたもん」

 

 紫とピンクの中間の色がとても目立つ被写体の抗議に、少女は母と比較して口を尖らせた。

 

「ママとパパを一緒にしないでね? パパは気が短いのん。我慢するの嫌いなんだよわかる?」

 

 パパと、その被写体は自ら口走るが。

 

「“アイツは大人の癖に子供のミリアより落ち着きがない”ってママいってたよ」

 

「いやね、パパは男なんやで? 君ら女と精神構造が違うけんね、しゃーないのよ」

 

「む~っ、屁理屈に聞こえるぅ~」

 

 ミリアという少女もまた被写体をパパと呼ぶ。

 

 彼女は誰の目にも明らかだが見た目は人間その物。しかもかなりの美少女だ。整った容姿に。紫色の腰下まで届く長い髪をいつもポニーテールに纏め、表地が黄緑裏地が紫色のマントを着ている。衣服はひざ丈のスカートと胸元の少し空いたシャツ。ミシディアの男の子の魔導士からは良くモテるも、大きくなったらパパと結婚するのと若干ファザコン気味。

 

 他方、パパという被写体はこれも誰が見ても一様にタコと言うだろう外見だった。

 

 しかしそのタコさんとミリアという少女は正真正銘血の繋がった親子である。

どういう神秘なのか? タコがつがった人型のメス、否、女性との間に生まれた娘は、妻と同じ人型だったのだ。

 

 唯一、タコの遺伝と思わしきところは、タコの色に近い紫の髪の色だけ。

 

 魔法は両親共の得意分野を引き継いでいる物の、彼女は魔道士のみではなく、絵描きとしての才能まで持ち合わせていた。

 

 ミリアは天気のいいこの日、大好きなパパ──オルトロスを被写体にして似顔絵を描いていたのだ。

 

 そんな二人の近くに突如として風が渦を巻く。

 

 竜巻を思わせるその風は、僅かに黄緑を帯びた輝く黄金色。

 

 風が収まり現れたるは、その風を起こした背丈を超える長さの黄金色の髪を持つ妙齢の美女だった。

 

 

「二人とも、そろそろ昼だ」

 

 

 ママ、と少女はその女性に飛び付く。

 

 ママ、とその女性に飛び付いたタコは足蹴にされる。

 

 少女に飛び付かれた女性は母としての微笑みを。

 

 タコには足蹴にしながらも頬を赤らめる女らしさを抱く微笑みを。

 

 

 

 そんな天気の良いミシディアの一風景が、穏やかな陽光の下で繰り広げられていた。

 

 

 

 

 

 

 終わり。

 

 

 

 オマケ。

 

 

 

「バルバリシアちゃん、結局わいの子を産んでくれたね、ありがとう」

 

「な、なんだ丁寧に。私とお前は結婚もしたのだぞ」

 

「そうでした。わいとバルバリシアちゃんは夫婦なんやった……ほんまにわいでよかったん?」

 

「言っただろう。私はオルトロスに惚れたのだと」

 

 オルトロスを抱きしめるバルバリシア。抱き締められたオルトロスはバルバリシアの長い髪を八本の触腕で丁寧に撫で梳く。

 

「綺麗やな、バルバリシアちゃんの髪」

 

「髪には自信があるよ」

 

「綺麗なんは髪だけちゃうで? そのお顔も、大きなお胸も、大きなお尻も、細長い手足も、くびれた腰も、全身が綺麗な絶世の美女や」

 

「そ、そんなに褒めても何も出ないぞ」

 

「綺麗なもんを綺麗と言って悪い? バルバリシアちゃんは自分が絶世の美女である自覚が足りんね。男やったら大概その流し目でいかれるで。まあわいの奥さんやから安心してるけどちと不安もあるんよ」

 

「わ、私はオルトロスだけの物だ」

 

「嬉しいね、嬉しいね♪ ミリアちゃんも美少女やけどどっちか言うと美女系なんよね。ミリアちゃんの髪の色だけはわいの体色の遺伝やろうけど、髪の綺麗さはバルバリシアちゃんの遺伝やし、将来はバルバリシアちゃんに似て男を無自覚に誘惑しまくるんやろなあ」

 

「ふふ、私も娘を持つ親になるとは思いもしなかったよ」

 

「親になった感じはどない」

 

「ふふ、良い物だな」

 

「そんならやあ、ミリアちゃんに弟か妹、作ってあげない?」

 

「も、もう一人、作るのか?」

 

「長命種のわいらやったら何人でも行けるけど。三人くらいは欲しない」

 

 バルバリシアはオルトロスの身体を撫でながら。

 

「生活に支障のない範囲ならと答える」

 

 借金を漸く返し終わったのだ。向こうの世界への穴をあけて。それなのにまた借金生活は御免だ。オルトロスの言っていた借金取りはとてつもなく強かった。オルトロスの何倍も。だからバルバリシアも借金生活はこりごりなのだ。

 

 そんなバルバリシアの髪を撫で梳くい続けるオルトロスは、向こうの世界にさえ行かんかったら、あの借金取りとは会わんよ。もう借金もないし。家族つつましく暮らせる範囲やったらええんちゃうかな思ってという。

 

「……そこまで言うなら、二人目……作ろうか」

 

「ええんやね? じゃあ早速始めよか♪」

 

 オルトロスは元々が濡れた生殖器をバルバリシアの美しい生殖器の中に、ゆっくりと挿入していく。

 

「はあっああああ──……オル、トロス……奥まで、きてっ、」

 

「うん、行くよ、バルバリシアちゃん」

 

「あっあああああ──!!」

 

 大きくたくましいオルトロスの生殖器の挿入。最奥まで挿れられる感触にバルバリシアは叫ぶ。いつもと同じなのにいつもの性行為とは異なる、生殖行為、彼女の体も火照り興奮していく。

 

 オルトロスとバルバリシア。愛し合う二人のセックスそのものは、それなりの頻度で行われていたが、生殖、子作りを意識した生殖行為は久方ぶりとなる。

 

 いつものセックスも愛し合う行為だが、生殖行為もまた愛ゆえの行為なのだとオルトロスとバルバリシアは全身で感じ合った。

 

 その夜、オルトロスの家では朝近くまでバルバリシアの小さな喘ぎが聴こえていたという。

 

 

 なお良い子のミリアは一人夢の中に居た。

 

 

 

 

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
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