※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

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原作:モンキーパンチ先生のアニメ、ルパン三世ワルサーP38の二次創作SSでルパン×エレンの短編SSです。2ちゃんねるエロパロ板に投稿しておりました。



ルパン三世 ワルサーP38
もうひとつの翼と共にどこまでも


 

 

 

 

 

 もうひとつの翼と共にどこまでも

 

 

 

 

 

 

 かつて自分が愛用していたシルバーメタリックのワルサーP38。

 

 某国副大統領のパーティー会場で銭形警部を撃ったその銃の持ち主を探し出すために、魔のトライアングル海峡に存在する暗殺組織タランチュラの島に潜入したルパンは、その島でエレンという少女に出会う。

 

 彼女もまたタランチュラの暗殺者で、あのパーティー会場を襲撃した一人だった。

 

 最初はお互い、いや、一方的に警戒されていた。しかし、交流を深めていく中で、徐々にエレンはここの連中とルパンは‟違う”と肌で、心で感じ取り、警戒を解いていった。

 

 エレンとの交流の中、信頼を勝ち取ったルパンはエレン達穏健派が計画している島からの脱出計画を聴かされ、計画に協力。

 

 しかし、その計画の全ては暗殺組織タランチュラのボス、額に蜘蛛の入れ墨を入れた、いかめしい顔の初老の男、ゴルドーに筒抜けであった為に仲間は皆殺しにされてしまう。

 

 穏健派を壊滅させたゴルドーは、ルパンに襲われたように見せかけて各国首脳を騙し、組織の金塊を持ち去ろうとしていたのだ。自分一人が全ての宝を得るために。

 

「そこが自由への扉だったわけか」

 

「そう、私だけのね」

 

 チャキンとアームソードを出すゴルドー、だが。

 

 彼は急に苦しみだした。

 

「ぐおおっ、き、貴様っ、なにを」

 

「なあに、血糊にちょっと細工をしたのさ」

 

「ぐわあああああっ」

 

 それでも最後の力を振り絞り、アームソードを振り上げるゴルドーを。

 

「扉さえ開けばお前に用はない」

 

 真なる悪党にして黒幕のドクター。タランチュラ穏健派の中心人物であるはずの彼が、‟シルバーメタリックのワルサーで”ゴルドーの額を打ち抜き殺したのだ。

 

 彼は、自由への扉と金塊さえ手に入れることが出来れば子悪党でしかないゴルドーなど用済みとして、最初から消す計画であった。計画通り進み扉へと進む彼を、だが、制止する人物がいた。

 

「そうか。全てアンタが仕組んだことだったんだね」

 

 全てのことはドクターが計画していたことであり、黒幕であることを知った深緑色の長い髪にブルーダイアモンドの様な透き通った曇りのない瞳を持つ少女、エレン。

 

「ほぉう、レーザー砲を抜けたのか」

 

 彼女もまた生き残りの一人、いや、タランチュラという枠組み。ドクターを排除した枠組みの中では最後の生き残りだった。

 

「アレックスのプログラムをどうやって変更した?」

 

 アレックスそれは彼女の弟の名である。

 

「はっはっは、姉思いのいい弟だったぞ。お前の命と引き換えと言ったら素直に作り返した」

 

「くっ」

 

 言いながら首の位置で指を一線。殺したことを示すサインをエレンに見せるドクター。

 

「見せてやりたかったな。苦しみもがきしんでいったあいつの哀れな姿をな」

 

 ドクターはそんなエレンの健気さとしぶとさに彼女の弟アレックスを殺したのが自分であることを明かしたのだ。全ての真実と共に。

 

 弟アレックスの仇だと分かったドクターを倒そうとするエレン。しかしその動きは簡単につかめるもの。

 

「おのれェェェェっっ!!!」

 

 それでもなお、激高し飛びかかるエレンだが、全ての攻撃をひらりと交わされたうえで、目つぶしの液体を目に浴びせられる。単調な動きという訳ではなかった。エレンもタランチュラの幹部を務めるほどの腕前を持つのだ。ただ、ドクターの方が実力が上であった。それだけだ。そうして彼女は彼に捕まってしまう。そして──

 

「さあ出てこい。いるんだろそこに」

 

 闇の中に問いかけるドクターの前に足音が響く。

 

 赤いジャケットに短く髪を借り上げた男。

 

「ルパン……」

 

 エレンが呟く、ルパン三世の姿がそこにあった。

 

 交差するシルバーメタリックのワルサーと黒いワルサー。

 

 遂に過去との因縁の対峙の時であった。

 

「顔は変えても、きたねえ手口は変わらねーな」

 

「ああ、覚えていてくれたのか?」

 

「忘れたくても忘れらんねぇ」

 

 過去を振り返るルパン。盗賊として一人でやってきたルパンが、初めて組んだ人間こそがドクターを名乗る男だった。そして仕事を成功させて飛行機で逃亡を図る際、飛行機の操縦をしていたドクターに目つぶしの液体をかけられ、シルバーメタリックのワルサーを奪われて、撃たれ、海に落ちたのだ。九死に一生を得たルパンはその日からそれを、シルバーメタリックのワルサーを探していた。

 

「待ってたのさ。この銃を利用して最大の報酬を得る機会をな」

 

 銭形警部を撃った時の記憶がよみがえる。あの瞬間、最大の報酬を掴むチャンスが彼こと、ドクターの中に生まれたのだ。

 

「思った通りお前はこの島に来た。そして俺に目星をつけた」

 

「ああ、姿かたちをいくら変えようが、その薄汚ェ殺気は変わってなかったからな」

 

「だがお前は俺の敷いたレールの上を走り続けた」

 

「エレンたちを巻き込めば、脱出計画が終わるまで俺は手出ししない。そう踏んだんだろう」

 

「愛だの優しさだの、お前の甘さは変わらない、反吐が出るんだよっっ!!」

 

「貴様だけは容赦しねえ。ワルサーは二丁も要らねえんだ」

 

「ほお、いいのかルパン」

 

 ドクターの腕で首を絞められるエレン。人質が居れば手は出さないだろうというドクターの汚いやり口だった。

 

「撃てっ、ルパンっ」

 

 そんなドクターの思惑にもかかわらず健気に撃てという彼女。

 

「銃を捨てろ。捨てるんだ」

 

 だがドクターは絶対の核心を以てルパンは撃てないと踏んだ。その考えは、当たっていた。銃を放り投げるルパン。

 

「ルパンっ!?」

 

 エレンは自身を思って銃を捨てたルパンに胸が熱くなる。私を思って……。自分も何かしなければと、ドクターの脇腹を肘打ちしようとするも、逆に当て身を受けて気絶させられてしまった。

 

 彼女を連れ去るドクター。

 

「エレンっ!!」

 

 叫ぶルパン。だがその手は届かない。

 

 隠し扉から脱出するドクターに連れ去られたエレンを助ける為、ルパンは手段を探す。何かないか。何かないのか? こうしている間にもエレンは……!!

 

 募る焦燥感と戦いながら秘密基地内を走り回る。その途上、外に出た時、地面が割れて一隻の飛行船が現れた。直感でエレンの乗せられた飛行船であり、ドクターが脱出するための飛行船だと理解した彼は、集まった仲間にも撃たない様にと止めると。島内の自爆装置の事を告げ託し、自らはエレン救出と過去との因縁の決着に向かうのだった。

 

 バイクで追いかけるルパン。迎え撃つドクターは機関銃で彼を狙うも当たらない。逆にルパンの弾丸が飛行船のプロペラモーターに着弾。飛行船は大きく傾く。

 

 この傾きを利用し、ルパンは崖からバイクでダイブすると、飛行船に着地。

 

 迎え撃つドクターを強引に飛行船入口へと押し込め自身も侵入。

 

 繰り返される徒手空拳とナイフ戦による激戦。一瞬でも油断すればどちらもに死神の鎌が振り下ろされる状況の中、激闘が続く。ドクターは金塊のこととルパンを殺すことだけしか考えず、ルパンは最早エレンのことしか考えていない。

 

 だがここでルパンに打たれていた毒が彼を襲い、ルパンは激闘の果てに追い詰められてしまった。

 

 一方、ドクターに気絶させられていたエレンは、気がついた後、聞こえた銃声を追って飛行船内部を彷徨い歩いているとき、床に落ちているルパンのワルサーを発見した……。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「そこまでだな。島のガスも届かなくなってきたようだ」

 

 飛行船の後部ハッチを開くドクターは、シルバーメタリックのワルサーを追い詰められたルパンに掲げながら宣告した。

 

「死ねえっ!」

 

 そこへ、後部ハッチまで走ってきたエレンが現れ、ルパンのワルサーでドクターを撃つ。

 

「ドクターッ!」

 

 ガンッ!

 

 乾いた一発の銃声と共に、撃ち出された弾丸は、ドクター目掛けて突き進むも。

 

 だが、エレンの撃ち放ったその弾丸はドクターに命中せず、逆に彼が撃った弾丸がエレンのワルサーをはじき飛ばした。

 

 はじき飛ばされた銃は床に落ちるが、すかさずルパンがその銃を拾い構える。

 

 そのルパンに銃を向けるドクター。

 

 そして、ほぼ同時にルパンとドクターは互いに相手に向けて銃を撃った。

 

 ガガンッッ!!

 

 今度はルパンが撃った弾丸がドクターの銃をはじいたが、ドクターの弾丸も狙い違わずルパンに向けて発射されていた。

 

 

 

 

 ルパン――――ッ!

 

 

 

 

 エレンは咄嗟にルパンの前に飛び込み彼を庇い、弾丸をその身に受ける。

 

 彼女の緑色の長い髪を束ねているゴムが裂け、髪が解け宙を舞った。

 

 そのとき、彼女が身に付けていた弟アレックスのペンダントが、不思議なことに或る点を目指すようにして彼女の髪に紛れつつ、舞っていたのだ。エレンを想うルパンの気持ち、ルパンを想うエレンの気持ち。そしてそんな姉の幸せを願うかのように。

 

「うう……ッ!」

 

 撃たれたエレンはルパンの腕の中へと倒れ込む。

 

「エレンッ!」

 

 彼女の身を案じながらも彼女が作ってくれた隙を逃さず、ルパンは床に落ちているドクターのワルサーを撃ってはじき飛ばし、そのままドクターに銃を向ける。

 

 ルパンに銃を向けられて攻撃手段を失い、もはやドクターには打つ手がないにもかかわらず、醜悪な笑みを浮かべながら勝ち誇ったように言い放つ。

 

「あぁ、いいのか……これがどうなっても」

 

 ドクターの手には小さな瓶が握られている。

 

 その瓶の中には何やら液体が入っているようだった。なにか、など。問うまでもないだろう。もう、わかっているのだから。

 

「そう、本物の解毒剤だ」

 

 ルパンとエレン……いや、この島に居る全ての人間が打たれている毒は、島の至る所から吹き出ているガスを吸っていなければ死に到ってしまうという、恐ろしい毒だ。

 

 ドクターが持っている瓶の中身とは、その毒を消す唯一の解毒剤。これがなければ島を出ることはできない。出れば死が待っている……。

 

 今、自分を撃てば解毒剤は海に落ちる……、故に自分に向けて銃を撃つことはできないだろう。

 

 ドクターはそう考えているのだ。

 

(こんな反吐が出る程甘い奴らだ、撃てる筈がない。)

 

「クククク……欲しいだろう? 欲しければ銃を捨てて大人しく……ん……?」

 

 

 しかし、それはドクターの勝手な思い込みにすぎない。

 

 何故ならば……弟アレックスを殺したドクターをエレンは許すつもりなどないのだから……そして、ルパンを殺そうとし、ルパンを裏切り続けた男をエレンには許せなかった……。

 

 ルパンが構える銃に、自分も手を添えて引き金を握るエレン。

 

「ま、待て、解毒剤がどうなってもいいのかぁッ!」

 

 自分を睨み付けるエレンに、彼女が本気で撃つつもりであることを理解したドク

ターは、それでも自分が助かる唯一の方法である解毒剤を盾にとる。

 

 もっとも、そんなものは最早、憎き仇を前にした彼女には、何の役にも立たないのだが……。

 

「やめろぉッ!」

 

 彼はついに命惜しさに撃つなと訴えながら狼狽し始めた。

 

 ギリギリ と引き金に掛けた指に力を入れていくエレン。

 

「や、やめろォォォッッ!!」

 

 恐怖に歪んだドクターに向けられたままの銃の引き金を、エレンは躊躇いなく引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガァーンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一発の銃声が鳴り響き、ルパンとエレンが共にかまえるワルサーの銃口から白煙が立ち上る。

 

 先程まで見苦しく喚いていたドクターは――その口を閉ざしていた。

 

 水平に突き出していた彼の手がゆっくりと下ろされて、その手に握っていた解毒剤の瓶が手から離れて床に落ち、更に海へと落ちていく。

 

 黙りこくったドクターの眉間には小さな穴が空き、立ったまま目を見開いて絶命していたのだ。

 

 ガコンッ!

 

 飛行船に積まれていた金塊のストッパーが外れてドクターの体にぶつかり、彼の体諸共空中に投げ出されて海に落ちていった。

 

 彼の野望と共に、金塊に紛れて死に行く彼の、皮肉な手向けとなって……。

 

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 

「うッ……」

 

「エレン!」

 

 ドクターに撃たれたエレンの傷を見るルパン。

 

 決して浅い傷ではないものの、命に関わるものではないように見える。

 

 かなり危ないところを撃たれた筈なのだがどうして?

 

 ともあれエレンが無事でよかった、彼女を喪って居たら俺は……俺は? え、あ? ありゃ? 俺、エレンの……え?

 

 喪って居たら、もしもエレンが死んでしまって居たら……絶対に考えたくないこと。絶対に。なんだか、胸が妙に熱い。ドクドクしやがる。

 

 エレンのことばっか考えて、エレンのことが頭から離れない。こうして目の前に居るのに。

 

 とにかく島に戻らなくてはいけないので、すぐ横に落ちていたアレックスのペンダントを拾うと、ルパンはエレンを横抱きにして操舵室へと向かった。

 

 操舵室に着き、舵を切って飛行船の進路を島に向けた後、ルパンは床に寝かせているエレンの側に寄り添い、気遣うように声を掛ける。

 

「エレン……」

 

 自分のことを心配してくれている彼の顔を見上げながら、彼女は謝罪した。

 

「許して……」

 

「ん?」

 

 突然謝られたルパンは、何故彼女が謝るのか分からない。

 

 彼女は自分に謝らなければいけないことは、何一つしていないのだから。

 

 だが彼女にはあったのだ。謝らなければならない理由が。

 

「解毒剤があれば、島から脱出できたのに……でも私……どうしてもあいつを……アレックスを殺し、ルパンを裏切ったあいつを」

 

 そう、奴の持っていた本物の解毒剤。あれさえ有れば皆自由の身になれたというのに。

 

 自分はそれを己の復讐のために放棄してしまった。

 

 ルパンはそう謝るエレンの頭を優しく撫でながら、なんだそんなことかと思い笑顔を向ける。

 

「いいんだよ~。な~に解毒剤なんてチョロいチョロい 俺が必ず作るからさぁ」

 

「ん……あのね、ルパン……」

 

 彼の言葉に同じように笑みを返したエレンは、言葉を続けようとするが、逆に彼はまだ喋ろうとする彼女を制止する。

 

「おお~っと、後のお喋りは傷のお手当てをしてからだ」

 

 幾ら命に関わるような傷ではないとはいえ、あまり喋るのは体によくない。

 

 先ずは手当が先、お喋りはそれからだ。

 

「ん……わかったよ……」

 

 エレンも彼の言う通りにして大人しく従う。

 

「でだ、ちょっと脱がせるけど……いいかエレン?」

 

 ルパンは撃たれたところを手当てするために、エレンに服を脱がせてもいいか聞いた。

 

「……ああ、いいよ」

 

 早速、彼女の服を脱がせて患部を見る。

 

 浅くはない……だが応急処置でなんとかなりそうだ。

 

 エレンも自身の傷口を見た。

 

「どうして……これぐらいの傷で済んだんだろうね……確実に死んだ、そう、思ったのに」

 

「こ~ら、そ~んな不吉なことを言うんじゃねーよ。エレンが死んだとか考えたくもねーよ」

 

「ルパン?」

 

「な、なんだ??」

 

「顔、真っ赤だよ、どうかしたのか?」

 

「ど、ど、ど、どうもしませ~んよ」

 

 怒った時に一瞬見たエレンの顔が凄く綺麗だったと、素直に言えないルパンはとりあえず誤魔化した。

 

 そんなルパンを見て心が温かくなるエレン。ああ、彼は私が助かったことがそんなに嬉しいのか。その気持ちが私はとても嬉しいと。自然、とくとくとエレンの胸が高鳴り始める。

 

 何だ? この気持ち。これは? ルパンのことを考えているだけで、何故か胸が高鳴る。なんだろうか? でも、嫌な気分じゃない。むしろ心地よい、身を預けてしまいたい気持ち。私はいま、嬉しいのか。ルパンを思うだけで嬉しいのか?

 

「だけど、ほ、本当にどうして、傷が浅かったんだろうね」

 

 確かにまともに撃たれた筈なのに、弾道は心臓部目掛けて走って来たはずなのに。

 

 あの銃だってルパンの持つワルサーと同じ銃。そんな強力な銃で撃たれたにしては浅すぎる。

 

 患部には銃弾さえも入ってはいないようだった。

 

 ポウっと仄かに赤くなっているエレンの頬。ルパンも同じようになって居る。そんな頬を赤らめ合ったままの二人、そこでルパンはエレンの疑問の答えだろう部分に辿り着いた。

 

「ん~、そりゃあな……これが原因だぜ」

 

 ルパンは先程拾ってきていたアレックスのペンダントをエレンに見せた。

 

 無残にも壊れた、彼女に取って弟のたったひとつの形見のペンダントを。

 

「アレックスの……ペンダント?」

 

「ああ、このペンダントに銃弾が当たって威力が落ちたんだ」

 

 ルパンは言う、エレンの撃たれた箇所はまともに食らえば命に関わる致命傷になっていた場所だ、と。

 

 それを聴いた彼女は、渡された、壊れてしまったペンダントを見て涙を流した。

 

「……アレックス……あんたが、助けてくれたんだね……」

 

 エレンは死しても尚助けようとしてくれた弟を思い、ペンダントを握り締めていつまでも泣き続けた……

 

 そのエレンの泣き顔が、悲しくも美しいと感じたルパンは、本当に俺ってば何を考えてんのと一人考え込んでいた。

 

 

 そして――。

 

 

 ※※※

 

 

 アレックスの墓の前に立つルパンとエレン。四苦八苦七転八倒しながら失敗を繰り返し、ようやく完成した解毒剤を手に、島から脱出する彼らは、別れの挨拶に来ていたのだ。

 

「アレックス……私は行くよ。あんたの分まで自由に生きる為に……」

 

 自由になれなかった弟の分まで自由に生きてみせる。

 

 それがきっとアレックスが一番望んでいることだろうから。

 

「な~に心配すんな、姉ちゃんのことはこの俺が守るって」

 

 ルパンは誓う。アレックスの分まで命を掛けてエレンを守ると。

 

 二人はそれぞれアレックスの墓に別れの言葉を掛けた後、何も言わずに墓を見つめていた。

 

「お~いルパン、エレン、……そろそろ行こうぜ」

 

「……ああ」

 

 暫くして次元が二人を呼びに来た。

 

 後はそれぞれに解毒剤を打って飛行船で脱出するだけだ。

 

 別れを済ませた二人は墓に背を向けて歩き出す。

 

 

 

 そのときだった――。

 

 

 

 

 

 

”エレンのこと…頼んだよ……義兄さん”

 

 

 

 

 

 

「……っっ!!」

 

後ろを振り返るルパン。

 

「どうした、ルパン?」

 

 急に立ち止まって後ろを振り返ったルパンに、不思議そうに声を掛けるエレン。

 

 彼の視線の先にはアレックスの墓がある。

 

「……あ、ああっ、い~や、なんでもね~ぜ」

 

「……そうか、それじゃあ、行こう」

 

「ああ、行こうぜエレン」

 

 そう、なんでもない。なんでもなかった。

 

 ただ――そう、ただ、とても心優しい弟に、彼女を託された。

 

 そんな声が聞こえただけだ。

 

 

(にしても、義兄さんとは、気が早過ぎるぜェアレックス~)

 

 

 確かに聞こえたその声に、心の中で返事をしながら苦笑いを浮かべる。

 

 そんな、一人で苦笑いを浮かべながら困ったような顔をしているルパンを見てエレンと次元は奇しくも同じことを考えた。

 

(変な物でも食べたのか?)

 

 

 

 

 

 

 半年後――

 

 

 

 

 

 

 イタリアのとある海沿いの街。

 

 ホテルの窓から見える、見渡す限り広がる夕暮れの地中海。

 

 エレンはその景色を瞳に映しながら彼が来るのを待っていた。

 

「そーやって切なげに海を眺めていると、まるでどっかの国のお姫様みてーだな」

 

 気づくと入り口に立っていたルパン。

 

 元暗殺者である自分に気配を悟らせない辺り、流石だとエレンは思う。

 

「ルパン……早かったんだね」

 

「まぁ~な。お姫様を待たせる訳にもいかねーしよっと」

 

 軽い感じで話す彼だが、同時に真剣であることも伺える。

 

 事実ルパンは必要最低限の買い物を済ませると大急ぎで帰ってきたのだ。

 

「ん~で、話って?」

 

「……ルパン、私達はパートナーだね?」

 

「おいおい、今更なんだぁ~? 当たり前だろ」

 

 そう、エレンはルパンの相棒になっていた。何度も「いいのか?」と聞くルパンに彼女は自分の意志で“ルパンと共に歩きたい”と言ったのだ。

 

 

 

 ※

 

 

 

「相棒になりたいだってェ?!」

 

 当然ルパンは驚いた。相棒も何も、泥棒の相棒になろうと志願するなんて馬鹿者である。

 

「じ、自由なんてね~ぜ?」

 

 毎日警察との追いかけっこだ。

 

「それでもかまわない。アレックスがね、ルパンと一緒に居るべきだって夢枕に立ったんだよ。私も、私個人としても、ルパンと一緒に居たいんだ」

 

 ルパンと一緒に居たい。この言葉に、以前感じたドキドキ感と全く同様の物を感じるルパン。鼓動は早くなり血の巡りはおかしくなって、エレンのことをただ見ているだけでも不思議な高揚感に包まれるのだ。

 

「私はルパンと一緒ならどこまでも飛んでいける……そんな気がするんだよ」

 

 ルパンと一緒、この言葉にとくとくとした心臓の早鐘を感じ、ルパン同様の高揚感と温かさを感じているエレンは、ただ自分の望みと、思いの丈をぶちまける。

 

 自分一人では飛び立つことは出来なかった。今こうして自由な世界に飛び立てたのは、ルパンという自分を支えてくれるもう一つの翼があるからだと。

 

「……ったく~。しょうがねェ~な~。 分かった、分かった、やめとけったってやめね~んだろどーせ。そんじゃあ俺も腹決めますよ。これからよろしく頼むぜっ エレン」

 

 本当は一緒に居たかった。その理由を探していた。エレンに泥棒になってくれなんて言えない。せっかく自由な世界で自由に生きられるようになったのだから、エレンにはこの世界を自由に羽ばたいてみてほしいと、考えていた。

 

 だが、その一方でエレンと離れたくない自分が居た。それを意識し始めたのはあの飛行船内でのこと。彼女に対して不思議な消せない気持ちを抱き始めたころからだ。気が付けばいつも視界にエレンを追っている。エレンの姿を見つければ、エレンと一緒に居られればそれだけでお宝がどうでもよくなるくらいに嬉しい。

 

 エレン。

 

 エレン。

 

 エレン。

 

 本当にエレンのことだけを考えて来たなと思う。

 

 そのエレンが、自分から一味に入る。いや、ルパンの相棒になりたいと申し出てくれた。頭が破裂しそうなくらいに嬉しかった。エレン相手だと、不思議にもいつも出ているエッチな気持ちも出ない。それってそれだけエレンを大切に思うからこそ、軽はずみな行為に出たくないという表れなんじゃないか?

 

 そう、最近思うようになっていた。そのエレンとこれからもずっと一緒。ルパンにとって人生で最良の日の始まりは、エレンとの出逢いの時から、あの飛行船でのことから始まっていたのかもしれない。

 

 

 ※

 

 

「後悔してんのか?」

 

 してたら泣くと考えながら勇気を出して聞いたルパンに、彼女は。

 

「まさか。あそこでパートナーにして欲しいと言わなければ、それこそ後悔していたよ」

 

 笑顔でルパンに振り向くエレン。夕日に照らされた彼女の顔はとても美しい。

 

 いつも背中で一つに束ねている腰まで届く緑色の長い髪。

 

 窓から吹き込む風がエレンのその長い髪束を靡かせた。

 

 そんな彼女に見つめられて思わずドキッとするルパン。

 

 それを誤魔化すように話を続ける。

 

「じ、じゃあ何だー?」

 

「……」

 

 エレンは窓から離れると、ルパンの目を見つめながら彼に近づき、彼の身体を抱き締めた。優しくも強く、強くも優しい、エレンからの抱擁。

 

「エ、エレン?」

 

 いきなり抱き締められたルパンは、少し驚いたが慌てずに彼女の言葉を待つ。慌てるな、慌てるな、ここは彼女の言葉を待つところだぜェっと、己自身に言い聞かせながら。

 

「ルパン……、私はね……、仕事のパートナーだけじゃなく、身も心もパートナーになりたいんだ……」

 

「……っ」

 

 身も心も……それが何を意味するのかは分かっている。分かっている、というかそれしかない、よな? 自信無さげに結論を出した、それは。

 

“エレンを抱く”

 

 彼がいつも言っているような、「カワイコちゃんと」とか「イイ女と」のようなものではなく、それを実行するというのは、彼にとっても大きな意味を持つこと。

 

 ルパンはパートナーであるエレンとはいつも一緒なのだが、一度たりとも手を出してはいない。

 

 ブルーダイヤモンド、スカイブルーの透き通った青い瞳。

 

 深緑色の腰まで届く真っすぐな長い髪。

 

 巨乳と言う程ではないが充分普通から少し大きいくらいの胸や尻。

 

 整った目鼻立ちは言うまでもなく、街ではナンパされることもよくあり、ルパンが追い散らしている、そのときいつもの如く心に浮かぶのは‟俺のエレンに手を出すな”だ。

 

 エレンは間違いなくイイ女。

 

 本来ならば言われるまでもなく歯の浮くような台詞を言うにも関わらず、そういったことすら、パートナーになってからは言っていない。

 

 これはイイ女が、美女美少女が好きな彼にとって、とても有り得ないことである。

 

 それは彼女を女として見ていないからではなく、特別だからこそ……本気だからこそ、軽はずみな行動を取れなかったのだ。

 

 彼女の気持ちを聞いてもいないというのに、いつもの調子で行動して、関係がギクシャクするようなことがあっては堪らないから。

 

 自分から聞く機会も中々訪れず、勇気も出ない。こうして時間だけが過ぎていた。

 

 だが、関係を気にしていたのはルパンだけではない。

 

 エレンもまた、ルパンに好意を抱くようになっていた。そう、あの飛行船での時、エレンはすでにルパンを男として見ていたのだ。

 

 ルパンとエレンは、互いを同時に、異性として意識していたのだ。

 

 しかし、彼女にはそれを伝える勇気が無かった上に、ルパンのパートナーになって半年。

 

 彼は仕事の過程で知り合った女や、峰不二子にはよくだらしない顔をするというのに自分にはそういった顔を見せない。

 

 正直な事を、心に対して、自分に対して素直になるのならば、ルパンのその行動には、いつも苛立たされていた。他の女は見るのに、ナンパするのに、何故私にはしないんだ!!

 

 いつもいつも苛立たされてきた。

 

(女として見られていないのかも知れない)

 

 だからこそ、そう考え。考えれば考えるほどに自分の気持ちをルパンに告げる事ができない、打ち明けることが怖くなってしまい、そうして今日まで来てしまったのだ。

 

 そんな彼女が気持ちを伝える気になったのは、先日、夢の中にアレックスが出てきて言った言葉。

 

「エレン……いつか俺とエレンと義兄さん、子供たちも一緒に、みんなでピクニックにでも行きたいね」

 

 夢の中には自分とアレックス……そしてルパンの姿が有った。それと私の面差しを持つ双子の子供が、ルパンの周りで遊んでいた。

 

 アレックスの言う“義兄さん”、それはきっとルパンのことだろう。

 

 つまり自分とルパンが結婚しているという夢でもあったのだ。

 

 そして私とルパンに双子の子供が産まれているという光景。

 

(踏み出せってことなのか? アレックス)

 

 そして今、弟に背中を押された彼女は、己の意思と思いを載せて、ルパンを抱き締めたのだ。

 

 自分からエレンに聞くよりも先に彼女に気持ちを伝えられたルパンだったが。

 

 彼女の気持ちを知った彼の行動は、返事は一つしかない。

 

 もう誤魔化す必要もない。偽る必要もない。恥ずかしがる必要も遠慮をする必要もない。そう、態々彼女の前で他の女を追いかけるような、そんな自分を偽る行動など、もう必要ないのだ。

 

 今までを振り返れば、何をいまさら眠たい事をと引っ叩かれそうだが、だが、エレンの想いを知ることのできた今ならば、都合の良すぎる話、本当の気持ちを彼女に伝えることができる。想いを、彼女に対して秘めてきた想いを伝える、それで良いのだから。

 

「エレン」

 

 ルパンは自分を抱き締める彼女と同じように彼女を抱き締めた。

 

「良いのかい……俺で? 卑怯にも君の気持ちと自分の気持ち、二つの気持ちから逃げて、君から先に気持ちを伝えさせるなんて、まあ、カッコの悪いことしちまってる俺なんかで」

 

「……ああ、あんた以外にいないよ。ルパン以外にこの身を捧げる相手は居ない。ルパン以外と子供を作ろうとも思わない」

 

 ルパン以外にいない……そう言ったエレンの唇を、ルパンは自らの口でゆっくりと塞いだ。

 

「んっ……」

 

 軽く触れ合わせるだけのキス。

 

 だが、互いの気持ちを確認し合うには十分すぎる行為。

 

 口付けを終えたルパンは言った。

 

「これが俺の返事だぜ、お姫様。それと、今までごめんな」

 

「ルパン……本当に私は苛立たされてきたよ。愛してる男が他の女ばかり追いかけるんだからさ」

 

「わ、悪かったってエレン~っ、これからはエレン一筋に生きるから許してくれよ~っ!」

 

 意地悪をしてみたエレンは、ニコリと微笑んで。

 

「本当に?」

 

 そうルパンに迫った。

 

「本当本当~っ!」

 

 ふふっと笑うエレン。

 

「いいよ、それじゃあ、許してあげる。……それと、ありがとう」

 

「礼を言うのは俺の方なんだけどな~。それにしても子供か~」

 

「アレックスの夢では双子の女の子だったよ?」

 

「双子?! いきなり子供二人かっ!! 俺似だった!?」

 

「残念、二人共私似だ」

 

「エレン似なら激カワじゃないか~」

 

「双子を産むよう頑張るよ」

 

「そういうことなら俺もがんばっちゃわね~とな~ムフフフ~♪」

 

「調子いいんだから」

 

 こんなことなら考え込まずにさっさと告白してりゃ良かったとルパンは笑う。

 

 暫く抱き合っていた二人は、そろそろ始めようかとベッドに倒れ込む。

 

“今から身も心も一つになる”

 

 見つめ合う二人の思うことは同じだった。

 

「ルパン……その、私はこういうことをするのは初めてだから……」

 

 一つになりたい、愛し合いたい、とは言ってもエレンにとっては初めてのこと。

 

 自分から言い出して置きながら、受け入れられてみると今度はセックスという行為そのものが不安になる。

 

 彼女が抱く不安を何となく感じ取ったルパンは「大丈夫だ」と言って彼女の頭を撫でた。

 

「とりあえず、服を脱がさせてもらうぜ」

 

「いいよ」

 

ルパンは彼女の服を一枚一枚丁寧に脱がせていく。

 

彼に身を委ねているエレンは、何とも言えない気恥ずかしさを覚える。

 

「何だか恥ずかしいね……」

 

「これからもっと恥ずかしいことするんだぜ」

 

 言いながら彼女の服を脱がせてしまうと、ルパンは思わずゴクリと唾を飲み込む。

 

 現れたエレンの肢体はとても均整のとれた美しいものだった。

 

 スラッと伸びた手足、括れた腰……そして、服の上からではそれほどでもないように思えた胸は、予想を外れて意外に大きい。

 

 腰まで届く長い深緑色の髪は艶めかしく、首の後ろすぐ下で一つに纏められている。触ってみるととても手触りが良い。

 

 ブルーダイヤモンドのように美しい透き通った瞳が輝きながら潤いを帯び、ルパンを見ていた。

 

「エレン……意外と着痩せするほうなんだな」

 

「ルパン……それは私が太っているとでも言いたいのか?」

 

 目を細めて睨んでくるエレン。

 

 長年、暗殺者として生きてきた彼女は、ルパンと出会うまで女であることなど捨てていたので特に気にはしていない。

 

 しかし愛する男に面と向かって言われて良い気はしないもの。

 

 勿論そういう意味で言ったのではないのだが、彼女には伝わっていないようだ。

 

「違う違う、おっぱいが大きいな~ってことだよ」

 

「そ、そうか、」

 

 自分の勘違いに気づいた彼女は恥ずかしそうに俯く。同時に、胸が大きいと言われて嬉しい自分に、自分も調子がいいなと考えた。

 

 ルパンはそんな彼女を抱き締めてキスをする。

 

「ん……ふむぅ……んん……」

 

 エレンの唇を優しくこじ開け、ルパンは彼女の口の中に舌を入れ、彼女の舌と絡ませ合い、深く深く口づける。

 

 先程のような触れ合わせるだけのものではない情熱的なキス。

 

「んちゅ……んくっ……ん……くちゅ」

 

 ルパンが唾を送り込むとエレンはそれを飲み干し、今度は同じようにエレンがルパンの口の中に舌を入れて、ルパンの舌を探り当てると、彼女は彼に絡みつかせて、裏筋を擦る様に舐め、舌の表をくっつけて舐め合い、溜まってきた唾液を、彼の喉に送り込むと彼がそれを飲み下す。

 

「くちゅ、んちゅう、ちゅッ、くちゅ」

 

 ルパンがエレンの口内に舌を入れて、エレンの口内を探りまわり、唾液を飲ませ。

 

 今度はエレンがルパンの唇を押し割って彼の口内に舌を入れ、彼の歯茎をなぞり、粘膜を感じ、裏筋を舐めては舌同士を絡ませ合って。また溜まった唾液を彼に呑ませる。

 

 そのままどれくらい唇を求め合っていたのだろう。

 

 どちらからともなく唇が離れると、二人の口の間に銀色に光る唾液の糸が伸びた。つつーっと粘性のある糸は二人の間を繋いだまま中々切れない、それだけ深く口付け合い、唾液に粘度が生まれていた証拠。切るのも勿体ないな。共に考えることは同じでそっと二人は口付け合って、唾液を唇にしみこませて消した。

 

「き、キスって、こんなに……こんなに、気持ち良いものなんだね……」

 

 エレンが微笑む。その微笑みにルパンのハートは射抜かれる。素直に綺麗だなエレンって、と思う事が出来るのも、想いを通い合わせた証明だろう。

 

 キスの一つもしたことがなかったエレンは、思った以上に気持ち良かったことが不思議でならない。

 

 ただ唇を重ね合わせ、舌を絡ませただけだというのに。

 

「お気に召して頂けたようで光栄だな。けど、ただ単純にキスが気持ち良いってだけじゃないんだぜ」

 

「どういうことなんだ?」

 

「それはな、愛する相手とするからこそ、より気持ちが良いってことだ」

 

 確かにそうかもしれない……今したキスを別の男としたとして、気持ちが良いとは思えない。

 

 感触そのものは同じようなものなのかも知れない。だが、ルパン以外の男としたいとも思わないし、したくもない。

 

 仮にされたとしても気持ち良くはないだろう。ルパンと行うキスだからこそ特別で、そして、気持ちが良い。

 

「そうだね。ルパンとするキスだから気持ちが良いんだ」

 

「そういうこった。それに、俺も同じだぜ。今までしたどんなキスよりも、エレンとするキスが一番だ。それは誰よりも何よりもこの世のお宝全てよりも、エレンただ一人を愛しているってことさ」

 

「ルパン……」

 

 もう一度軽く口づけた後、まだ服を着たままだったルパンは急いで服を脱いだ。

 

 普段ならばこのままエレンにダイブをするところだが、今日はそういうことをする気はない。

 

 エレンと恋人同士になれた記念すべき日なのだから。

 

 エレンに仰向けに寝てもらうと、ルパンは彼女の秘部に指で触れ、なぞるように刺激した。

 

「あ……んっ……」

 

 初めて耳にするエレンの喘ぎにドキドキするルパン。初心な小学生の様に。

 

「気持ち良いか?」

 

 聞いても彼女は答えない。ただコクリと頷き肯定の意を示す。

 

「ア、ううっ、」

 

 優しく揉むように刺激していくと、エレンの口から零れる喘ぎも次第に大きくなってくる。

 

 その声を聴いていると、ルパン自身の肉棒も「早く入りたい」と言わんばかりに反応してそそり立ってきた。

 

 それを目にしたエレンは(もうすぐ自分の中にあれが入ってくるのか)と考えると、ただでさえ愛撫されて体が火照っているというのに、更なる刺激となって愛液の分泌を加速度的に早め、膣口から愛液が滲み出してきた。

 

(おっ? 段々濡れてきたみたいだな)

 

 膣口が濡れてきたことを確認したルパンは、勃起しているクリトリスを摘んだり擦ったりして容赦なく責め立てていく。

 

「アっ、ダメっ、ルパンっ、これ以上っ、したらっ、」

 

 いきなりの強い刺激で予想以上の快感に襲われたエレンは、背中を浮かせて身悶えながら彼の腕から逃れようとする。

 

 勿論、ルパンはそんなことを許す筈がなく、エレンの身体を抱き寄せて逃がさない。

 

「もう、もうダメッ、ああッああああ~~~~!!」

 

 遂に絶頂へと達したエレンは、ルパンにしがみつき全身を痙攣させた。

 

 しがみつかれたルパンも、エレンの身体を抱き締めながら、彼女の背に流れる一つに束ねられた長い髪を、慈しみを込めて撫でる。

 

「エレン……」

 

 彼女は息を整えながら自分がイったことを理解する。

 

「はあっ、はあっ、はああああっ、」

 

 自身で自慰をしたことはあっても、こうして愛撫されるのは初めて……。

 

 あらためて愛する人に触れられることで訪れる快感は、想像がつかない程気持ちが良いことなのだと分かった。

 

 ふと、ルパンの股間に目を向けると、そこには先程見たときよりも大きく、はち切れそうになっているペニスがある。

 

(これが…ルパンの…)

 

「……苦し、そうだね……ルパンの、ペニス」

 

 苦しいのかどうかは女である自分には分かる筈がないのだが、何となくそんな感じがした。

 

 ビクビクと痙攣しているようにも見えるそれは、何かを求めて苦しんでいるようにも見えるのだ。

 

 エレンはそっと手を伸ばすと、痙攣している肉棒を手のひらで優しく包み込むように握る。

 

「うう……ッ」

 

 思わず声を上げるルパン。

 

 手のひらで包んだまま、手を上下させて刺激を与えていく。

 

 もっともエレンには刺激を与えるつもりはなく、撫でるようにしているだけなのだが。

 

 それでも緩やかな上下運動を続けられて、高まっていく快感。

 

 鈴口からは先走りの粘液が湧き出て、エレンの手のひらを汚していく。

 

 彼女が意図していなくとも、このまま続けられたら射精してしまうのは確実。

 

 ルパンは慌てて彼女を止めた。

 

「エ、エレン、ストップストップ! このままじゃイっちまう!」

 

 エレンとの初めては、エレンの中に出すと決めているのだ。

 

 エレンの見たという夢に出てきた双子、双子が出来るかは天の神様のみぞ知る。だが子作りその物はこの今から始められるのだから。そう、ルパンはエレンと子を作るつもりで彼女とのセックスに臨む。本気だからだ。本気で愛している女にこそ、本気で子を望む。彼らしい在り方だった。

 

「あ、すまない……つい……」

 

 ルパンに言われてハッとなった彼女は、申し訳なさそうに謝ると手を離した。

 

 彼のたくましい男はエレンに刺激されたことで益々いきり立っている。

 

 優しく撫でていたつもりが、更に苦しそうな感じになっていた。

 

「え~恥ずかしながら、わたくしルパンめの愚息はぁ~っ、エレン姫の中に入らないと苦しくて死んじまうそうです」

 

「わ、私の中に、」

 

「そう、エレンと子供が作りてー訳なんだなこれが」

 

「こ、子供……、私とルパンの、子……私が、産む……ルパンの子を、産む、のか」

 

「そう。エレンが俺の子を産むのさ。エレン以外にそんな相手は居ねーよ。この世でエレンだけと子供が作りたい……エレン、俺の子を産んでくれ」

 

“一つになる”あらためて意識すると、嬉しくもあり恥ずかしくもあり、そして怖くもある。

 

(だけど……漸くルパンと一つになれるんだ……それに、私がルパンの子を産むんだ)

 

彼女はそう思い、彼を迎え入れようと再度仰向けになり、膝を立てて脚を開いた。

 

「いいよ。……来て、ルパン……」

 

 ルパンの目に映る汚れを知らないピンク色の膣口。本当に汚れを知らない本物の処女であるエレン。そのエレンと今、初めてのセックスを、初めての子作りを行うんだ。

 

 エレンの膣口、そこからはルパンを誘うかのように愛液が溢れてきている。否、誘っているのだ、この世でただ一人のエレンを抱ける男ルパンを。

 

「エレン、凄く綺麗だぜ……」

 

 心からそう思い口にしたルパンは、まるで美しい花に誘い寄せられる蝶のように。

 

 エレンの脚の間に体を割り込ませて、彼女の脚を抱え上げると自らの硬く反り立つペニスを蜜の溢れる膣口に押し当てた。

 

 ペニスに温かく湿った感触が伝わってくる。

 

 童貞という訳でもないと言うのに、初めて女を抱いたときにさえ感じたことのない緊張感に支配されてしまう。分かっている自身も童貞なのだ。子を作るという意味においては、間違いなく童貞。エレンと、子供を作るのだ。エレンが最初にして最後の子を作る女。生涯愛し守る女。

 

 セックスをするのは初めてだという彼女だが、自分にとっても初めてと同じようなものかも知れない。まして初めてのセックスが子作りなのだから。

 

 そんな不思議な感覚を覚えながらルパンは意を決して腰を前に出し、エレンの膣にペニスを挿入していく。まずは首までを。

 

 ぬらりとした亀頭が柔らかなピンクの割れ目を押し開いて挿入っていく。

 

「ああッ……!!」

 

 亀頭が膣内に入った瞬間、激痛が襲ったらしく、彼女の顔は苦痛に歪んでいる。

 だが、エレンの中の余りもの快感がルパンを止めさせることはなく。そのまま竿の部分までを挿入させてしまった。

 

「あァァっ……!!」

 

 半分程挿入したところで、痛みに耐えている彼女を見ながら少し怯んでしまうルパン。

 

 誰よりも、何よりも、大切なエレンに痛みを与えている……考えてしまうとこれ以上中に入れることに躊躇いが生じる。

 

「大丈夫かエレン?」

 

「いいから、奥までっ……きてっ、くれっ、」

 

 彼の気遣いを嬉しく思いながらも、エレンは「続けて」と促す。

 

 痛いのは辛い……だが、この痛みは幸せの証でもあるのだから……。ルパンとの子を作る初めての行い。それは痛みを超えて、幸せなこと。

 

 彼女の気持ちを汲み取ったルパンは、彼女の望むままに……、そして自分の望むままに、腰に力を入れて一気に奥まで貫いた。

 

「ああぁ~~~ッ!!」

 

 激痛に声を上げるエレンをルパンはギュッと抱き締める。抱き締めながら、彼女の背中や髪を繰り返し撫でる。少しでも痛みが紛れるように。エレンも同じようにルパンにしがみつく、指を立て、彼の背中を掻きむしるように。

 

 破瓜の痛みは想像していたよりも大きく、何も言葉に出来ないエレン。

 

 隙間がない程に密着した二人の結合部からは赤い血が流れ落ちる。

 

 その血はまるで、二人を繋ぐ赤い糸のようにも見えた……。

 

 

 

 

 ※

 

 

 

 

「……ルパン、私達……一つになっているんだね」

 

 自分の中を満たす初めての感覚にエレンは呟くように言う。

 

「ああ、そうだぜ。俺とエレンは今一つになってる」

 

 ルパンは確かめるように腰を動かす。

 

「あぁ…ッ」

 

 痛みと同時に感じる気持ち良さに、結ばれていることを実感するエレン。

 

「痛いと思うけど……、動いてもいいか?」

 

「ん……大丈夫だよ。さっきよりは痛くないから」

 

 心配するように聞くと、彼女は微笑みながら答えた。

 

 痛くないと言えば嘘になるのだが、今は痛みよりも結ばれたことの嬉しさの方が強い。いま、ルパンとの子作りが始まったのだと思えば、痛みさえもが悦びに変わる。

 

「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうぜ」

 

 それだけ言うとルパンは抽挿を始めた。

 

「あ……ん、ああっ、はあッ、ああっ、これがっ、せっ、くす……、これがっ、こづく、りっっああ!」

 

 ゆっくりと奥まで挿入し、ギリギリまで引いて、再び奥まで挿れる。

 

 その動きに合わせるかのように喘ぐエレン。

 

 彼女の声からは痛みを感じさせるようなものは感じない。

 

「いいっ、よっ、気持ち良いよっ、ルパンっ、」

 

 事実エレンは痛みは殆ど感じていないようだった。

 

「俺も、気持ち良いぜ……最高だぜ、エレン……俺だけの、女」

 

 性交による快感だけではない。

 

 心の底から愛するエレンと結ばれたことで、全てが満たされている。

 

 ああ、俺はいま、エレンと愛し合っている。エレンと結ばれて、エレンと子作りをしているんだ。気持ちいいし、幸せだぜ……。

 

「あっ、アッ、ああッ、んッ、」

 

 背中で一つに括られた長い髪を振り乱しながら喘ぐエレン。

 

 彼女を見ながらルパンは思う。

 

(もう、離れることなんて、出来ねえ)

 

 知ってしまったから、手に入れてしまったから、たった一人の生涯愛すべき女を……エレンを……。

 

「エレンッ、エレンッ、」

 

 ルパンは次第に腰の動きを速くして激しい抽挿を始める。

 

 想いをぶつけるかのように、彼女に自分という存在を刻みつけるかのように。

 

「ああッ、いいッ、はあッ、ああんッ、」

 

 早く、強く、膣内を擦り上げられて、エレンの喘ぎも大きくなっていく。

 

 深く挿入されると こつんこつん と子宮口をペニスの先端に小突かれて、痺れるような快感が彼女の全身を貫いた。

 

 愛し合う二人は、愛し合うが故にいつまでもこうしていたくなる。

 

 肌を触れ合わせて強く抱き合い。何度も何度も口付けを交わし、快楽に身を任せて愛し合う。

 

 こんな幸せな時間を終わらせるなど考えたくもない。

 

 だが、どんなにそう考えたところで自然と終わりは訪れる。

 

「エレン悪ィ、もう限界だッ!」

 

「アアッ、い、一緒に、ルパン、私と一緒に…ッ」

 

 限界が訪れたルパンは、最後の力を振り絞って腰を突き上げ、ペニスを根元まで挿入。エレンの股間と自分の股間を隙間無く重ね合わせた。

 

 エレンも子宮口を突き上げられると同時に、ルパンの腰に脚を絡みつかせて二人はガッチリと繋がる。

 

「くッ、エレンッ!!」

 

 ドクンッ!膣壁に締め上げられた肉棒から精液が噴き出した。

 

 ドクン ドクン ドクン。ルパンは大量に噴き出される精液を精子を、エレンの子宮に注ぎ込んでいく。子供を作るために。エレンを愛しているからこそ子を欲して。いや、子が出来なくても良い。エレンを愛することができるならばそれでいいんだ。

 

 どんな形であってもエレンを愛していることに変わりはねェェ!!

 

「ああッ!! ああぁぁぁーーッッ!!」

 

 自分の胎内に流れ込んでくる熱い精液を感じながら、ルパンを強く抱き締めると

エレンは一際大きな絶頂の声を上げた……。

 

 

 ※

 

 

 もうすっかり夕日が落ちて外は暗くなり、電気を付けていない部屋は月明かりに照らされている。

 

 想いを伝え合って愛し合い、結ばれたルパンとエレンはベッドの上で裸で抱き合ったまま、窓から見える夜空を見上げていた。

 

「なぁ、エレン……」

 

 背中で一つに括られているエレンの髪を、彼女の右肩より身体の前に流させて、髪束を束ね持つように包み持ち撫でながら、口を開くルパン。

 

「何……?」

 

「エレン前に言ってただろ? 俺がエレンのもう一つの翼だって」

 

「……ああ……ルパンは私のもう一つの翼だよ」

 

 確認するように聞いてくるルパンに彼女は答えた。

 

 それは今までも、そしてこれからもそうだ。

 

 ルパンは自分のもう一つの翼。

 

 どこまでも飛んでいくことが出来る素晴らしい翼だ。

 

 未来永劫失ってはならない大切な……。

 

「今日、あらためて分かったぜ。俺にとってもエレンはもう一つの翼だ」

 

「……ルパン」

 

「死が二人を別つまでって言葉があるけどな、俺の場合どうもそれじゃダメみたいなんだなぁ~これが」

 

 恥ずかしいセリフだよな~っ。思いながらも彼はあるものを取り出した。

 

「これ、エレンへの贈り物だ。受け取ってくれ」

 

 ごそごそと彼が取り出したもの。それは黒いワルサー。

 

 彼の愛用のワルサーだ。それをルパンはエレンに託した。

 

「俺とパートナーである以上、いずれは徒手空拳や暗殺術だけじゃどうにもならねえ場面だって出てくらあ。そん時に、そいつ使って身を守れ。それを俺自身だと思ってな」

 

 にかっと笑うルパン。だがそうなればルパンはどうなる?彼の得物が無くなってしまう。そんな心配をするエレンが美しい裸体を捩り、ワルサーを返そうとすると。

 

「だ~いじょ~ぶ。俺にゃこいつがあるんだよ」

 

「そ、それっ」

 

「ああ、ドクターの奴が俺から盗っていたものだ。だから元の持ち主であるこの俺が返してもらったのさ。もう過去への未練もねえ。吹っ切れたし、俺にゃエレンって相棒が出来た。どうだいエレン。相棒同士でワルサーを振り回す泥棒ってのは」

 

 粋じゃねえか。そういうルパンに。

 

「ぷっ、あっはっはっはっは! そうだね。私とルパンにはお似合いだね。ワルサーとワルサー、夫婦銃の様でさ」

 

 愛し合う者同士が良く言う言葉だが、エレンと愛し合って良く分かった。

 

 そんな程度ではないということが。だから自分の黒いワルサーを、長年使い続けて来た愛銃をエレンに託すのだ。それは結婚のプロポーズと同義。

 

「これから先もこの夫婦銃と同じだ。死んでも別れることはねェし、離さねェぜエレン」

 

 彼女の髪を撫でていた手で彼女を引き寄せると、そのまま唇を重ねる。

 

「んっ……んんっっ……」

 

 軽く触れ合わせた後、ゆっくりと離して言った。

 

「もう一回しようぜ……子作り」

 

「いいよ……早くルパンの子、産みたいから」

 

「エレン……」

 

「ルパン……っああ!」

 

 二人の身体は再び一つになり、日付が変わるまで愛を育み合うのだった。

 

 

 翌日、ぐっすり寝ていた二人は、聞こえてきたオルゴールのメロディに目を覚ます。

 

 それはエレンの命を守って壊れたはずのアレックスのオルゴール……。

 

 エレンはオルゴールを胸元で握り締めると、窓の外を見ながら呟いた。

 

「アレックス……ありがとう……」

 

 そのとき、一羽の白い鳥が窓辺に寄り添うように立つ二人を目に映して飛び立つ。

 

 白い鳥は二人が立つ窓の上で何度も旋回していた。

 

 結ばれた二人を祝福しているかのように……。

 

 

「ところでエレンその夢に見た双子なんだが一卵性双生児か?」

 

「ああ、さっきも言ったが女の子だった。一人は私と同じ髪型、首の少し下で一つに纏めた長い髪の子。もう一人はポニーテールだったが解けば同じくらいの長さだろうな」

 

「見分けがつかねえな」

 

「だから髪型で分けているんじゃないのか?」

 

「そういやそっか。んで、名前は?」

 

 うーんと、一通り悩んだ二人は、子供たちはアレックスから授かった子でもあるから『アレクシア』『アレクシス』でどうかとなったのだ。

 

「姉がアレクシアで、妹がアレクシスだな」

 

「なんかそこまで具体的だと本当に双子が生まれて来そうな気がしてきたぜ! つーわけでエレンっ。頑張って双子ちゃん作ろうぜっっ!!」

 

「お、起きぬけにするのか──っああ!」

 

「エレン、愛してる……」

 

「あっ、ああっ……、る、ルパンっ、私もっ、んんっ、私も、愛しているっ、はああっっ!」

 

 

 

 

 同時刻、ルパンとエレンの部屋の隣では二人の男が項垂れていた。

 

 よく見ると目の下にくまが出来ている。

 

 実はこの部屋の壁は薄いらしく、一晩中愛し合っていた声が筒抜けになっていたのだ。

 

 そのせいで次元と五右ェ門は一睡も出来ず、寝不足になっていた。

 

「ま~た始めやがった。クッサイ台詞の後にいつまでヤッてやがるんだあの二人は……おかげで一睡も出来なかったぜ……。ふう~、子供作るんだってよ、んで長年の愛銃をエレンにプレゼントした。こりゃルパンもエレンに本気だな。もう女で騙されることはなくなりそうだぜ。そこは良かった。っかしルパンとエレンの子かァ。どんな子が産まれんだろうな。双子とか言ってたけど」

 

「煩悩……退散……子は国の宝。国とは我ら一味となろう。皆で守らねばならぬ」

 

 

 

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
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