えちー少なめの小話です。
また髪の話してる
本日午後。晴天。場所は彼、五十代後半から六十くらいの年齢不詳な、中高年の醜悪な容姿を持つ頭髪の薄い男と。
神聖ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニア皇女の愛の巣である男の住居の地下室。
「あっ…、あっ……、ああっ……、あっ…、んっ……」
お世辞にも美形とは言えない醜悪な容姿をした男こと、“彼”の、その膝の上を跨ぐようにして座り。
彼のたくましい男性器を自身の秘所に深々と挿入され、ユーフェミアは彼からの交接を受けていた。
公務服姿、いつも此処を訪れるときの格好は、膝裏にまで届くほどの桃色の長い髪を、大きな髪留めで緩く大きなポニーテールに結い上げ。
白のタイトスカートに、腰の後ろ半分を覆う暖色系の放射状に広がる羽の様なスカートを穿いている。
この服で此処を訪れるのは、サングラスを掛け、帽子に髪の毛を詰めてしまうと、一見キャリアウーマンの、ビジネスウーマン風に見えなくもないからだ。
お飾りの副総督と揶揄されてはいても、ブリタニアの第三皇女という上位皇女。
普通の格好や、普段着のドレスでは目立ちすぎて動きが取れない。
だからいつも同じ服装、同じ公務服なのだ。
衣服を着用したままで交接に臨むのは、これが一番慣れているから。
もちろん、衣服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿となって愛し合う事もある。肌と肌、直接触れ合わせて行う交接は、正しく愛おしい。
それでも着用したままで行う方が多いのは、あるかどうかも分からない不意の来客に備えての為。
イレヴンたる彼、交友関係は同じくイレヴンが多く、疎開とゲットーの狭間に位置する此処には、時々だがイレヴンの客が訪れる事がある。
また、彼の仕事先の上司などが訪れたりする事も時折。
そんな不意の来客時、素肌を晒したまま愛し合っていては、どちらもが対応に出られない。
自身はブリタニア第三皇女だが、誰もこの様なところへ第三皇女が訪れるとは思わないために、交接時の来客に、妻ですと名乗り出て応対する事がユーフェミアにはあった。
法的には妻ではないのだが、彼とユーフェミアは事実婚の間柄。
妻と名乗って何が悪い、と、彼に対しても開き直っている。
その時、ビジネス用の衣服に見えなくもない公務服が威力を発揮する。ああ、お堅い奥さんなんだな。そう思われるだけで大抵が済んでしまうのだ。
その為の公務服。その公務用の衣装は、本当にビジネス街を歩いていなくもない女、として映るらしいのだ。
無論、彼女も女だ。同じ服装で同じ公務服とは言っても別で数着用意していた。此処を訪れる時用にと専用の公務服を態々別で注文する力の入れ具合。
いま彼女が来ている服は、此処を訪れる用の公務服だった。公務ではなく思い切り私用なので、私服と呼んでも差し支え無いのだが、そこはそれ。
この用意周到っぷり、それもこれも、彼との交接が原因で衣服を汚したり、皺を残したりしないか。
それが切っ掛けでこの関係が周囲に認知されてしまわないかという心配が故。
彼との関係が暴かれてしまう。
彼との関係が終わってしまう。
その様な事は、あってはならない事なのだから。
「あっ…、あっ……、いいっ、あっ…、きもち、いいっ……いいのっ、いいっ……あっ、もっと……奥までっ……、きて、くださ、いっ」
「いやいや~、十分、奥まで挿れておりますがねェ、ユーフェミア皇女ぉ」
「根元っ…、あっ、はっ……、根元までっ……、欲しいの、ですっ……あなたの根元まで、挿入れ、てッ」
甘く切なく喘ぎながらユーフェミアは彼を求める。奥の奥まで挿れて欲しいと。
子宮の、その胎内へと続く口の周り。其処を重点的にこすれ合わせて貰いたいのだ。
その膣の最奥で行われる触れ合いが欲しい。
彼女の要望はそんな簡単な事。
神聖ブリタニア帝国第三皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアとの奥深い交接が容易だと言えるのは、改めてだが、彼と彼女の間柄が、二人同士で完結された事実婚の関係にあるから。
その一語に尽きよう。ユーフェミアが求め、彼も求める。求め合う者同士、どうして求め合わずに居られようか。
「ではァ、ご要望通りに致しますですはいっ」
ユーフェミアの要望を受け取った彼は、自身をその根元まで彼女の中へと射し込む。
じゅぶううう。
「あああ――ッッ!」
子宮を押し上げられ、子宮の口を先端肥大部位で広げられたユーフェミアは、彼女は身体を貫く快感に背を反らせた。
反動で、緩く大きな彼女のポニーテールの長い髪が大きく波打つ。
彼はその様子を目にしながら、彼女の子宮に精子を注ぎ込む。
どくっ、どくっ、どくう。
「ああっ~~ああッッ、ああっ、で、出てるっ、出てますぅっ……あなたの精子がっ、わ、わたくしの奥へっ、っああ~~!!」
彼の身体を挟み込むようにしてピンと張り詰め、引き攣ったように伸ばされた膝が、びくびくと震える。
彼はそんなユーフェミアへの膣内射精を行いながら、彼女の身体を強めに抱き締めた。
「ユーフェミア皇女ぉ、気持ちいいですなぁ」
ユーフェミアは自分を抱き締める彼の右肩へと、くてん、頭を力なく乗せて。
「は、い……気持ち、いいです……っ、あっ…、あっ……ッ」
自身も気持ちが良い事を伝えながら、彼の肩で喘いで、身体を休め行く。
彼は彼で、ユーフェミアの大きなポニーテールにして纏められている桃色の長い髪を、いつもの要領で優しく撫でる。
髪の中へ五指を差し入れて、指の股の間に髪を通しながら、するりと撫で梳いていくのだ。
「あっ、気持ち、いい……髪、そのまま……撫でて、ください」
膣内射精を受けた気持ち良さ、交接その物の気持ち良さとはまた違う気持ち良さ。
ユーフェミアはこうして彼に髪を撫でられる事が大好きなのだ。
彼に髪を愛撫される事はユーフェミアに取って特別。
何故か。それは少し以前の事。彼が短い髪の女性が交接しているいやらしいビデオを観賞し、発情した事があるから。
ユーフェミアの髪は長い。膝裏に届くくらいに長いのだ。
それなのに彼は、髪の短い女性の痴態に自慰行為を行うという、ユーフェミアに取っては裏切られた様な気持ちにさえさせられてしまう行為を行われた。
それからだ。それからユーフェミアは事あるごとに自身の長い髪を彼に触らせては愛撫を求める様になった。
無論、その様な事を強要せずとも、彼はユーフェミアの髪を愛撫する。
毎日の様に、時間を合わせて交接を行う中で、交接の終わった時にも。
彼がそうするのは自身の頭髪が薄いという、ある種の毛髪コンプレックスから来ている。
自身には無い、豊かで長い髪。美しい髪を持つ事実上の妻ユーフェミアのその髪を、代償行為として触るのだ。
「ああ~、自分に無い物をこうして触っていると、自分にもあるような気がして、気分がよろしい物でございますねェ~」
無い物、髪。産毛程度の髪なら頭頂部全域に生えているが。
そうではない。そうではなく、ユーフェミアの様な豊かな髪が欲しいのだ。
別に彼女みたく長く伸ばす事は無い、ふさふさであればそれで。
「くすっ、無いですよ?」
だが、そんな彼の心情を与り知っている筈の妻、ユーフェミアの無情な一言が突き刺さる。
「わーってるよンな事ァ! お前はこう、もうちょっとオブラートに包んだ言い方したりとか考えねーの? 俺、頭の事はこう見えてかなーり気にしてんだぜェ?」
所詮、持たざる者の気持ちなど、夫婦仲であっても分からない物なのか。
ユーフェミアの言葉に労りが感じられない。慈愛の皇女様ァ? どこがだよ。
内心毒づく彼の寂しい頭髪に、彼女の手が優しく乗せられる。
「おっ、なんだよ」
「わたくし、この薄い頭が気に入っておりますの」
自分の気にしているウィークポイントを彼女は事も無げに好きだと宣う。
「あのなァ、ユーフェミア皇女よぉ、ユフィよぉ、世の中の禿げ野郎はそれなりに気にしている奴が多いんだぜェ? それを好きって、俺ァどう反応すれば良いんだよ。いつもの事だがよぉ……」
いつもの事。そういつもの事だ。いつもこの皇女様は自分の禿げた頭を指して、『好きですわ』と言ってくれる。
良い意味で捉えるべきなのだろう。だが彼としてはユーフェミアの様なふさふさが良いのだ。
女の髪に嫉妬するみっともない男。
だがそれでも、良いと感じる物は良いし、欲しいと思う物は欲しい。
「良いではありませんか。別に産毛だけが生えた頭でも。撫でやすいし肌にも直接触れられて、わたくしとしては何も問題を感じません」
「問題しかねーだろーがァ。お前そんな事言ってると世の中の禿げを全部敵に回すぞ? 慈愛の皇女様がそんなんで良い訳ェ?」
彼はユーフェミアの長い髪を撫で梳く。
髪留めの根元から、彼女の背に垂れ下がる桃色の髪の毛の中を、泳がせる様に。
しっかりと五指に毛髪を絡みつかせながら、指と彼女の髪をこすれ合わせる様に、セックスのそれの様に深く優しくの愛撫。
その髪の流れの手触りを楽しみながら撫で梳き続ける。
「ふあ……気持ちいい。おぢさまのお手、とても優しくわたくしの髪を撫でてくださいますから、どうですか? やはり長い方が良いでしょう?」
「お前、まーだあのAV女優に嫉妬してやがンのかよ? 俺の髪のコンプレックスと良い勝負じゃねーか……」
自分の長い髪を彼のその指で手で、撫で梳かせる。
これに拘るユーフェミアが、未だあのAV女優に対しての根深い嫉妬心と対抗心を燃やしている事を、彼は身を以て知っていた。
長い時など本人が良いと言い許すまで、何十分と髪を撫でさせられるのだ。
手が段々と腱鞘炎にでもなりそうな気分だが、触り心地の良いユーフェミアの長い髪。
撫でる分には好きなだけ撫でてやり、本人が満足するまで髪を愛撫してやるだけだ。
「だって、わたくしの長い髪より短い髪の造り物の映像に興奮なさっていたのですもの。女としては侮辱された様にも感じますわ」
「そりゃお前だけだよ。まあお前以外にもそんな女は世の中ごまんと居るだろーがなァ……、それと一つ訂正だ。俺ァユーフェミア皇女の長い髪が好きだが、別にお前が髪を切ったところであのAV女優と同じだとは感じねェよ」
髪の短いユーフェミア。今の髪の長いユーフェミア。
「どっちも俺の愛する愛しい妻の身体の一部に過ぎん。こちとら髪が長い短いで女選んでンじゃねェんだ。それがユーフェミア皇女の、ユフィの髪だからこそ俺に取っては特別な意味がある。間違ってもあんなAV女優に対抗して髪を短く切るとか、んな馬鹿な事をすんじゃねェぞ?」
愛する妻がどんな髪型でもそれが良いならそれで良い。
長かろう、短かろう、そんな些細な事には拘らない。ユーフェミアの髪だから好きなのだ。それ以外に理由などありはしない。
だが、彼女自身が言った短い髪のAV女優への嫉妬心や対抗心が、彼女の髪を切ってしまう様な間違いの、勘違いの結果という、そんな行動には出て貰いたくないと釘を刺す。
「それによ……、こんなにキレーで長い髪を短く切っちまったら勿体ねーだろ。俺に無いモン持ってンだ。大事にしろ」
つまらない理由でこの触り心地の良い豊かで美しい長い髪が切られてしまうのは本意じゃ無い。
本人が切りたいならば何も口出しする事ではないが、あんなAV女優に影響されて切ってしまうなど、あってはならないから。
「……、では、……ではおぢさま。ユーフェミア・リ・ブリタニアが問います。長い髪と短い髪、どちらがお好みですの?」
一々聞く事かよそりゃ。
彼女が此方の寂しげな頭髪というか、頭皮を撫でてくれている。
温かくて柔らかく、そして優しい手の温もりだ。
その手の平の肌触りがこれまた格別に気持ち良く、彼女の中に挿入したままで居る男までムクムクと大きくなってしまう。
「んあっ……、お、おぢさま、また……大きく、なって、おりますわ」
「そりゃ挿入しっ放しでこうしてお互いに触れ合ってりゃ、男なんだから大きくもならァな」
彼は一度ユーフェミアの髪から手を離し、交接の小休止に降りてきていたユーフェミアの白のタイトスカートを、彼女の腰の位置までもう一度めくり上げる。
暖色の羽のスカートが、腰半分から後ろを覆い、彼女のお尻は隠されたままだが、現れる股間は隙間無く重なり合ったまま。
肉体同士は交接させたままの二人は、深く身体の奥でお互いを感じ合っているのだ。
「また、致します? もう、休憩は宜しいのでしょう?」
「お前が良いなら俺も良い。俺の最優先はいつもお前なんだよユーフェミア皇女」
ユーフェミアの頬が赤く染まる。
交接中だからでは無い。お前が一番だと言われたからだ。
嬉しくて仕方が無い。
彼は中々言わないが、こういう時は直接的に彼女を大事にしているアピールをし、また一段愛情を深めて、愛し合う交接の味付けとなる。
「っと、さっきの質問に未だ答えてなかったなァ……、俺の答えはなァ……、それは――」
「それは?」
「……どっちでもねー」
どちらか一つでは無い、どちらでも無しだ。
「どちらでも、無い……のですか?」
「のですよ……、俺がよぉ、俺が好きなのはなァ、ユーフェミア皇女の髪の毛だ」
答えなんて決まっている、ユーフェミアの髪。
「そこに長いも短いもねェよ」
それがこの世で一番好きな髪の持ち主だ。
「ん……、じ、じゃあ、切りませんよ? わたくし、ずっと長いままで居ますよ? 宜しいのですか?」
「居ろよ、そのまんまで。有りの儘でいいんだよ。――逆に切るんじゃねェっつんだよ。こんなキレーな髪を」
これを聞いたユーフェミアは、肉体同士を一つに繋げたままの、その体勢のままで。
「嬉しい――おぢさまぁ」
甘える様に彼の頬に頭を寄せて、自身の頬で、頬を擦り付けた。
「ユーフェミア皇女よぉ、俺ぁいつも言ってンだろ。お前は良い女だってよ……俺たちぁ夫婦だろうが。変に何かを意識すんじゃねーよ」
自分もすり寄せられる頬に、頬を擦り付け返す。
「おぢさま……好き」
「俺も、その、なんだよ、好きだぜユーフェミア皇女……ユフィ」
二人の甘い日常はこうして続いていく。
「あっ、おぢさまの寂しい頭も大好きですよっ!」
「余計なお世話だよっ!」
短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)
-
コードギアス
-
コードギアスR2
-
此花トゥルーリポート
-
FF4×FF6
-
カオシックルーン
-
学園黙示録
-
ルパン三世 ワルサーP38
-
幕末風来伝 斬郎汰
-
ニードレス
-
ヨルムンガンド
-
少女少年
-
北の告発
-
サラダデイズ
-
クレセントノイズ
-
ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
-
ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
-
遊戯王GX(十代×カミューラ)
-
魔装機神(マサキ×モニカ)
-
椎名君のリーズニングファイル
-
RAVE(ハル×絶望のジェロ)