※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

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友人よりの預かり物作品です


■□■ まえがき■□■
2009.06/19頃書いた梔×クルスの純愛エロパロSSです。
ローズ学園編の9巻発売直後にサイト立ち上げて書いたのは懐かしい思い出。
三年前の作品故に、現在と比べて大分粗のある文章かもしれませんが、梔ちゃん愛はこの頃から健在なので梔ちゃん好きの方やクルス好きの方にご拝読頂けると非常に嬉しいです。

18禁要素を含むので苦手な方は閲覧をお控え下さいませ。


***女装をしなさいッ!!***

 

 

 

 

 ***女装をしなさいッ!! ***

 

 

 

 

 

 世界から遁世されたブラックスポットの夜にも、月は浮かぶ。

 

 絶え間なく存在する荒野と大地の傷に染み込む光は深き傷跡を暗く彩り、蒼に満ちる空の下でビルの残骸が煌めく。

 

 その光はきっと外に降り注ぐそれと変わらずにきっとここに差し込んでいるのだ、と思わせるくらい美しい三日月の目の下で、少女の姿をした少年クルスはベッドに横たわりその視線をぼんやりと上にやっていた。

 

 美央たちと旅をしていた中で蓄積した今までの疲れがここ聖ローズ学園に辿り着いてから女装して学園の人々から隠れるという行為に後押しされて、いざ安息の時が訪れた今、常に張り詰めていた緊張を忘れさせるくらいにどっと身に降り注いだ。疲労の中薄れ行く意識に混じりこれからの生活への不安が浮かぶ。

 

(女装してシメオンの学園で生活なんてやっていけるのかな……、梔さんはイイって言ってくれたけれど、この姿を神父様が見たらどんな反応をするんだろうか……)

 

 ふとそんなことを考えるが、ブレイドが女装した自分の服を剥いて全裸に靴下の状況に追い込まれる想像が浮かんできたため考えるのを止めた。そのままぼんやりと宙を見上げていると、ドアの向こうからいくつかの足音が近付いてくる。誰か来た、と身体を起こして視線をやると、蝶番の高い音と共に開かれた扉の隙間からセツナと梔の姿が伺えた。

 

 

 

 もう夜だというのに、部屋の中に入ってきた二人は昼間と変わらない制服姿だ。労いの声を掛けると、セツナは気だるそうに返事を返しながら腕を伸ばした。

 

「ふぅ、今日の任務は大体終わったわ。とりあえず一日目は無事にクリアーね」

 

 クッションに腰掛けて、水色のボーダーラインが入ったマグカップにテーブルの上のポットからコーヒーを注ぎながらセツナは言った。その言葉にふぅ、と安堵の溜息をつくクルスもその側に座りこむ。

 

「それじゃ今日の任務はもうないんですね。お疲れ様です、セツナさん梔さん」

 

「それが、私はまだあるのよねー。それも朝方まで」

 

「え」

 

 頬杖をつきながらコーヒーを啜るセツナの言葉にクルスは驚くが、そんなクルスを余所にさらりとセツナは言葉を続ける。クルスが用意したばかりのコーヒーは熱かったらしく、彼女は上澄みを嚥下すると不機嫌そうに顔を顰めた。

 

「そういうわけで、あんた今夜は梔と二人でジッとしててね。ああ、私のベッドには寝ないでよ? その服のまま床で寝なさいね、床で。それじゃもう時間だから、じゃあね」

 

「ああッ、そんな!? 二人きりって!? ちょっとセツナさ」

 

 クルスの制止を振り切って、彼女はさっさとドアの向こうへと消えてしまった。

 

 残ったのは僅かに蝶番が軋む音と、飲みかけのコーヒー。そして、女装した少年ときらびやかな金髪をした少女だった。少年はくるりと振り返り、後ろで紅茶を楽しむ彼女がもつスケッチブックを見る。

 

 [まあ何とかなる]

 

 

 

「……あの、梔さんはボクと二人きりで大丈夫なんですか?」

 

 それを聞いた梔は、少年の後ろ向きな問いに対しての返事をスケッチブックにきゅーきゅーと書く。言葉が綴られるまでの間が妙に可笑しく感じられた。

 

 

 

 [むしろ歓迎だけど]

 

 

 

「鼻血出しながら言わないでください……」

 

 恥ずかしそうに顔を赤くして俯きながら、クルスはそう呟いた。

 

 [さて]

 

 

 

 すくりと立ち上がり、ベッドの脇にある箪笥の中身を物色し始める梔。

 

「? 何してるんですか?」

 

 

 

 戸棚から出てきたのは、一目見て分かるくらい可愛らしい女物の衣服だった。それを淡々と寝台の上に並べていく梔の表情はどこか楽しげなもので、見ていたクルスもつい顔を綻ばせる。

 

「ああ、着替えを決めているんですね。でも梔さん、寝る時にそれを着ちゃうとしわがついちゃいますよ」

 

 [ん? あたしじゃなくて貴方を着替えさせるんだけど]

 

 

 

「ああ、そうなんですか! 納得です! ……? え? 僕? な、なに言ってるんですか梔さん、僕男ですよ!?」

 

 何かの間違いだと目を見開いて文字を読み返すが、文面は先程と変わらない。いや正確には、大きい言葉が新たにつけ加えられていた。

 

 [男だからこそイイんだ!! ]

 

「えええええッ!? いやそれはないですよ!? よくないですよ社会的に!」

 

 [こんなに女装が似合うんだ、問答無用。早く着替える作業に戻るんだ! ]

 

 真剣なまなざしでスケッチブックを突出す彼女の表情は、本当に真剣なものだ。女性とはいえ、彼女はニードレス。いざ抵抗し始めれば、彼女の能力で自分が傀儡になるのは明白だ。ならばせめて、自分の意思で行動したほうがましだ──―何より自分は、既に女装をしているんだから、状況は変わらない────。

 

 半ば諦めた思考は終結し、彼の覚悟も決まる。

 

「わ、分かりましたよ、着替えればいいんですね」

 

 こくこくとうなづく彼女に従い、ベッドの上の服に目をやる。

 

 並べられていたのは、園服・ナース服・チャイナ服・メイド服・ゴスロリ服……などなどバリュエーションに富んでいる。多種多様で傾いた趣味の衣装に少年は頭を抱えた。男性にとって趣深い衣装のいずれかを、今彼は選択し着用せねばならなかったのである。まさか人生でこのような問題に迫られるとは、純粋な少年には今まで予想も出来なかった。恐らく純粋でなくともこんな状況は考え得ないが。少年は困惑しつつ、彼女に尋ねた。

 

「(……なんでこんな服が揃っているんだ……)

 

 ……あの、どれを着ればいいんですか?」

 

 

 

 [全部]

 

「アイイイイイッ!!?」

 

 二秒で帰ってきた返答に愕然とする。思わず奇声が喉の奥から上がってくるのを抑える事も出来なかった位、愕然と。自分はこれからこの全てを着なければならないのか、これを全部着終えたころには自分は男として何か大切なものを失ってしまうのではないか……という絶望にも似た思考が目まぐるしくクルスの脳裏を駆け巡る。

 

 だが前言は撤回できない。着替えるしかない……! 

 

 [まずはこれを着てもらうかな、メイド服。女装の鉄板ものだよね。]

 

 梔から渡された服は黒を基調として、白いフリルやリボンが可愛らしく装飾されている萌え服の鉄板だ。

 

「あうー……いきなりレベル高いですよ……」

 

 

 

 しぶしぶと服を脱ぎ、着替えを始めるクルス。

 

 だが着替えをする彼の肢体に、ねっとりとした絡み付くような視線がある気がして着替えがままならない。

 

 ふと梔の方を見ると、案の定彼女は顔を赤くしながら自分のスカート周りをじっと見つめていた。

 

「あ、あの、恥ずかしいんで後ろ向いていて下さい……。ちゃんと着替えますから……」

 

 たじたじとお願いする彼を見て顔を林檎色に染め、スケッチブックに一言[イイ! ]と走り書きした後、梔は素早く顔を背けた。それに安心したクルスは着替えを再開する。

 

(普通、立場が逆なんだけどなあ……)

 

 

 

 上着を脱ぎ捨て、スカートに手をかける。ボーダーの下着が露になるのに抵抗はあるが、着替えるためには仕方がない。するするとチェックのスカートを降ろし、下着と靴下のみになるといよいよメイド服を着始める。

 

 チラチラと梔の方に視線をやりながら、初めて着る服に手間取りながらもなんとか着替えを終えた。

 

「き、着替えましたよ」

 

 

 

 すぐさま振り返り、クルスを見た彼女の手からばさりとスケッチブックが滑り落ちる。

 

 黒を基調としたメイド服に合わせた黒いニーソックスが短いスカートから覗く白い太股を艶めかしく彩り、膨らんだ肩から伸びる腕についたフリルバンドが可愛らしい。

 

 彼はどう見ても、若竹色のツインテールをした激萌メイドだった。

 

 [す、素晴らしい、まさかこれほどまでに映えるとは]

 

 拾い直したスケッチブックに書いた文字は紛れもない称賛の一言だった。

 

 それを見てつい照れるクルスの表情がまた何とも無垢なもので、たまらなくなった梔は彼を抱き締めて徐に彼の肢体を細い指先で撫で始める。

 

 吐息がお互いの首筋にかかるほどの距離の中で、クルスの心臓の鼓動が激しく弾む。

 

「あッ……! 駄目です梔さん……!」

 

 

 

 その一言で我に帰った梔は素早く彼から離れ、顔を紅潮させているのを誤魔化すようにスケッチブックに文字を書き始めた。

 

 [……ごめん]

 

 しばしの静寂が訪れた。今この部屋に響くのは、荒くなったクルスの吐息と梔がスカートを握り締める衣擦れの音、風で微細に揺れ響く硝子窓と窓枠の軋む音のみだ。

 

 

 

「……じゃ、じゃあ次はどれを着ればいいですかね?」

 

 気まずい空気を流すように、クルスは明るい声で梔に話し掛ける。それに応えた梔もどこかギクシャクとした動作で、次の着替えの指示を始める。窓の向こうの月は、まだ上がり始めたばかりのようだった。

 

 ***

 

 結局着替えを続けた結果、最後に梔がセレクトしたのは聖ローズ学園の制服だった。つい数時間前と変わらない姿で、二人はレースのベッドの上に腰掛けていた。

 

「あはは、なんだかんだで楽しかったです」

 

 [まさかあたしのお気に入りの私服まで似合うとは……。だけど、やっぱり制服が似合うよ]

 

「うーん、褒められているんだかどうなんだか分かりませんよ」

 

 あはははは、と白い部屋に笑い声が響く。

 

 笑い終わりふと静かになると、どこか物寂しげな哀愁が胸を締め付ける。窓の外を見上げると、月はもう真上に登っていた。夜の蒼い天幕に黄玉色の満月が星星と共に浮かんでいる。

 

 

 

「……もうこんな時間なんですね。こんなに楽しい時間は久し振りすぎて、時の流れがわからなくなってしまいました」

 

 [あたしも。美央やセツナと過ごす時間も楽しいけれど、クルスと過ごす時間は、もっと楽しい]

 

 お互いを見つめ、くすりと笑いがこぼれる。

 

 あれ? 君はこんな表情をするんだ……。

 

 二人の心に揺れる感情は、似通ったものだった。

 

『消灯の時間です、各部屋電気を消し、直ちに就寝しなさい』

 

 二人の意識を目覚めさせるように、ノイズ混じりの放送が校舎に響いた。音声が鳴り終えると、光り輝く校舎の明りも順々に消えていく。それはこの部屋においても、変わらない事象だった。

 

「もう寝る時間なんですね。それじゃあ、僕は床で……」

 

 クルスがベッドから立ち上がり、離れた床へと歩み始めたその時、きゅっと引き止められるのを感じた。振り向くと、薄闇の中で煌めく金色の髪を下に垂らしながら俯く彼女が自分の手のひらを握り締めているのがわかる。

 

「梔さん?」

 

 [はなれ……たく……ないの……]

 

 月明りだけが頼りの薄暗い部屋で描かれたスケッチブックから、何とかその様な文面を伺えた。

 

 それを理解したのと同時に、仄かに甘い香りが鼻腔をくすぐる。

 

 彼女からうっすらと届く芳香は妙に官能的で、やさしく甘くクルスの心に問い掛けた。

 

 [一緒に……寝てくれる? ]

 

 暗闇に慣れた目には、間違いなくそう移りこんでいた。現状を理解したクルスの顔はみるみるうちに真っ赤に染まり、言葉にならない言葉をぱくぱくと呟く。

 

 スケッチブックをベッドの向こうに投げ捨てて、そんな彼の腕をくいと引いて純白のマットに彼を引き込む。自分のしていることが恥ずかしいのか、彼女の顔も同様に赤く染まっている。

 

 気がつけば二人はベッドの上でお互い向き合って、手のひらを重ねていた。お互いの温もりがわかるくらい近い距離で、見つめ合う二人の鼓動はどんどん高まり本能を刺激する。

 

「……く、梔さん。その……太股が当たっているんですが……」

 

 クルスの片足を挟むように梔の長い足は絡み付いている。

 

 しばらくすると、梔は俯きもぞもぞと動き始めた。

 

「ん……ッ……」

 

 ふとクルスが下に目をやると、彼女の片方の手のひらが、自らのスカートの中に入り込んでいる。幼いクルスでも、もぞもぞと動くそれが彼女の女としての部分を刺激しているのがわかった。

 

「ちょ、ちょっと梔さ……ん……っ……」

 

 梔が仕掛けた突然の行動に慌てたクルスの口を塞ぐように、彼女の薄紅色の唇が蓋をする。

 

 甘い。柔らかい。温かい。ぼんやりと掠れる意識に浮かんだ言葉。

 

 彼女の唇はとても優しくて、いつまでもこうしていたいほど甘く、懐かしい温もりをしていた。

 

 スカートに入れていた左手をクルスの右手に重ねて、梔も彼を貪る。

 

 ねっとりとした感触が指から、そして口からゆっくりと伝う。梔の左手は彼の上半身をなだらかに撫で、頬にうっすらと流れる官能の涙すらも彼の身体を刺激し続ける。その感触は彼の男としての本能を痛いほどにくすぐり、股間を膨張させ始める。

 

「く……あ……ッ……ごめんなさい……見ないで下さい……」

 

 むくむくと膨らんだそれはスカートを下からめくり、ボーダーラインを歪ませる。

 

 唾液が垂れ、涙を薄く流すクルスの表情は何とも恥美的で甘苦しい物で、愛しくてたまらなかった。

 

 その表情を目にした梔が取る行動は、そんな彼を優しくいじめてしまいたい、とチラチラと膨らんだそれに目をやり、口を軽く綻ばせながらそれを手のひらでいじくった。

 

「う、うああッ、駄目……駄目です……ッ……!」

 

 細い指先が茨のように絡み付いて、下着の上からきゅうきゅうと締め付けるように彼のそれを蹂躙する。

 

 絶え間ない快感に身をよじらせ、大きく膨らんだそれを見られているという羞恥心が彼の身体を竦ませた。

 

 そんな彼を眺める梔の表情もどんどんと艶やかなものに移り変わり、息を荒くしながら空いた片手を寂しげに軽くしゃぶっている。

 

「くあああああッ……な……何かくる……!」

 

 快感の先に今までにない異変を感じたクルスは、もじもじと足を動かし始める。

 

 尿意に似たそれは快感が増す度に比例して大きくなっていき、どこか辛い焦燥感が股間を目まぐるしく襲う。

 

「も……もう駄目だッ……でちゃい……ます……」

 

 大量に吐き出された彼の欲望は、ボーダーの下着に染みを作り始める。

 

 それを目にしたクルスは玉のような涙をこぼし、大きく身体を痙攣させながら、押さえられない射精の快感に身を委ねた。

 

 尚も絡み付く梔の指はねっとりとしたそれを求めるようにクルスの下着の中へと入り込んでいき、下着を太股の方へとずらして、剛直した一物を闇の中に晒す。直に絡み付いたそれがもたらす快感は今まで以上のもので、クルスの幼いながらも大きいペニスを責め続ける。

 

「はーっ、はーっ、……恥ずかしいです……そんなに……見ないで……下さい……」

 

 上着もはだけさせられて、スカートから勃起したペニスを覗かせる様は男性の美しさと女性の美しさを兼ねそろえた中性的なもので、それが梔の煩悩をより激しく刺激する。ただ、色欲に突き動かされるのは彼女だけでなかった。同様に、少年もまた恥じらいながらも彼女を欲していた。堪えきれなくなった劣情に、クルスは梔の腰を自らの下肢に腕で引き寄せた。

 

「……! ……やッ……いやあああッ!」

 

 勃起した欲棒の先が、梔を求めるように白磁色の太股に滑り込んできた。たまらず声をあげた梔にどきりとしたクルスはたまらず、滑り込ませたそれを往復させはじめる。

 

「はあ、はあ、ごめんなさい、梔さんッ……! 僕……もう……我慢できません……!」

 

 劣情に纏りついていた子種は太股へと擦りつけられて、彼女の下肢を白濁に染め上げ始める。欲望のあまり飛び出した硬く屹立した彼の男根が彼女のスカートもまくりあげると、スカートの下には愛液でぐっしょりと濡れ透けた紐の下着が見えた。

 

 それを見たクルスは、彼女のそこを舌で堪能したいという欲望に駆られて、彼女の顔の上に欲棒が見えるような体勢で覆いかぶさり、彼女の秘所を赤ん坊のように舐め始めた。

 

「ん、あああああッ!!! なめちゃ……だめ……ッ……!」

 

 彼女の一番繊細な部分を荒々しく舌で舐め回す。溝に入り込んだ舌は愛液をすくい取るに掻き出して、口内へと蜜を運ぶ。それに抵抗するように梔は顔上にいきり立つ彼の欲棒を指でしごき、自身も舌で彼を攻め立てる。

 

 激しく脈打つ肉棒は粘りつく性の欲望を吐き出し続けて、梔の顔を白で汚ならしく汚す。

 

 しばらくそれを続けたクルスは満足したように向き直り、梔を見つめ上に乗って彼女を抱き締めた。

 

「ハアッ……ハァ……ん、やあッ……」

 

 彼女のふんわりとした金髪からする女の子の匂いに顔を埋めて、手のひらでは乱れた制服から大きく自己主張する彼女の胸を弄んで、硬くなりきった肉棒では彼女の太股をなぞるように刺激し続ける。

 

 彼の情欲を受け入れるように、梔は彼の努張を愛液で満ちた割れ目へと誘う。

 

 そして──────

 

 

 

「ッ……あああああアああッ!!!!」

 

 ついに収められたそれは梔の腟を著しく刺激し、快感の波を巻起こす。

 

 肉棒が襞に擦れる度に、少年は快楽に一層腰の動きを速め、少女は快感の波に身を捩り、きつく彼を抱き締めた。

 

「はーっ、はーっ、梔さんッ……! すごく……気持ちいいです……!」

 

 ぱん、ぱん、じゅっぽじゅっぽと淫乱なリズムが絶え間なく暗闇に響き渡り、荒い吐息と紡いだ唇から垂れる唾液が混じり合う。

 

 少女の姿をした彼はオスの本能のままに、目の前で愛らしく喘ぎ続ける少女を犯し続けた。

 

「くああッ……! もう……イきます……!」

 

「ああああああああああんッ!!!!!!」

 

 彼が白い欲望を桃色の腟に出し尽くした時、彼女も絶頂に達し、お互いにぐったりと果てた。

 

 白いレースのベッドはぐっしょりと汗や愛液で濡れ、制服も同様に乱れ汚れ果てていた。少女の白い素肌には彼が彼女を欲した痕跡が紅く残っていて、少年の背中には僅かな痛みを快感に混ぜる爪痕がある。

 

 息は未だ熱く、互いの肌に触れている。情事が未だ続いていると思わせる乱れたままのその姿で、二人はお互いを抱き締め見つめ合う。

 

「梔さん……僕……貴方のことを大好きになってしまいました……僕じゃやっぱり……駄目ですか……?」

 

 それを聞くと梔はクルスの側から離れ、はだけた制服のまま、床に落ちたスケッチブックを拾って字を書き始めた。

 

 [あたしも だいすき]

 

 

 

 再びスケッチブックを投げ出して、彼女は勢い良くクルスに抱き付いた。

 

 部屋の床には、二人の女が繋がる影絵。そうして二つの影は月明かりの内で、熱く一つに融けあっていく。窓の外に見える月は夜の長さを物語り、水平線の上で輝いていた。

 

 

 

(終)

 

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
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