※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

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友人よりの預かり物作品です




■□■まえがき■□■
2009・10月始め頃に書いた女装クルス×梔のエロパロ。
ローズ学園編での入浴後の物語。
18禁要素を含むやや陵辱的攻めありの純愛SSです。



二―ドレス
***悪いのは、君***


 

 

 ***悪いのは、君***

 

 

 

 熱で火照った頭に、染み込むような鈍痛が響いている。重くなった瞼を徐に、抵抗するように開け、少年は頭を傾けた。次第に暗闇に慣れて行く目に映りこんだのは、先程風呂場でまざまざと見せつけられた梔の裸体だった。慌てる彼の身体に寝ぼけた様子でがっちりと抱き付いて、女装が似合う男の子ならオッケーと尻のあたりに顔を埋める彼女に抵抗しながらも、セツナに助けを求めてみるものの、悲しきかな、彼女もまた全裸だった。少年が突っ込みを入れた後、一連のやり取りが嘘だったかのように再び眠り始める彼女ら。

 

 そんなつい先ほどの事を思い出すと、孤独に胸の鼓動は高鳴った。静寂な室内に無機質な秒針の音が遅く響いている。黒い時針が指し示す時間を確認すると、少年は溜息をついた。

 

 

 

(もう三時か……)

 

 

 

 こんな夜更けならば彼女らが寝ぼけているのも当然だ、と彼は一人納得し仰向けに自分も眠ることにした。それに少し遅れて、ある事実に気が付いた。それは、身体の異変。

 

 布団を軽く持ち上げてみると、自分の陰部が膨張し大きくなり、暗闇の中で聳えたっていることが分かった。腹につくくらい真直ぐ勃った肉棒は力強く脈打っていて、嫌に熱い。

 

 

 

(──―僕だって、これくらい分かる)

 

 

 

 勃起、という男性の生理現象。性的興奮を覚えるとこれが勃つということに少年が気がついたのは、いつのことだったろうか。短いズボンから伸びる姉の白く艶やかな太股に、重力に逆らい張った胸に背徳感を覚えながら勃起してしまったあの日のことは今でも覚えているが、初の体験は明晰に思い出せなかった。暗闇の中脳裏で姉に謝り続けながら、初めての自慰をしたことは覚えていた。彼が罪悪感を覚える行為に目覚めたのは、それからのことだった。そんなことを考えながら、自分の髪につけられたウィッグを撫でると彼は漠然と考えた。

 

 今は女の子の姿をしているけど、やっぱり僕は男なんだ。梔さんやセツナさんは女の子にしか見えないと言ってくれるけれど、こうして今下腹で堅くなっているこれを見ると、僕は紛れもない男なんだと自覚させられる。僕だって、男なんだ。

 

 

 

 なのに、彼の横では一糸纏わない姿で無防備にくーくーと梔は眠っている。それも、同じベッドの上で。同衾という形を男女が裸で行うことなど、愛し合った仲でしか有り得ないだろうにも関わらず。彼女は何の危惧も感じさせない穏やかな眠りについている。そのことに、少年は劣情を感じていた。

 

 

 

「……僕だって、僕だって男なんですよ?」

 

 

 

 まじまじと暗闇に浮かぶ彼女の白い裸体を眺めていくと、更に少年の股間が熱くなっていく。

 

 うつぶせになりながら窮屈そうに潰れたマシュマロのような胸が、

 

 それを更に強調するようにほっそりと引き締まった胴のくびれが、

 

 再び膨らみを見せる桃尻が、彼の目の前で今すぐ食べてくださいと言わんばかりに、呼吸とともにゆっくり動いている。見ているだけで、呼吸がどんどん荒くなってしまう。なんていやらしい身体をしているんだろう。なんで僕の前でこんなにも無防備に寝れるのだろう。少年は硬度を増す竿を擦りながらまじまじと彼女の裸体を眺めた。むらむらと暴走を始める少年の思考回路はぐるぐると彼の中で性欲という名の情動を刺激して周る。彼女は僕を男と認めていないんだ。彼女は僕の事が好きなんだ。彼女は身体を見せびせたがる淫らな少女なんだ。彼女はもしかすると僕に犯してもらいたいんだ。彼女は、彼女は、彼女は──────―。

 

「ああああああああああッ!!!!」

 

 狂ったように目まぐるしく脳裏を駆け巡る意識に少年は自己嫌悪して、つい頭を抱えて叫ぶ。頭につけたウィッグがふらふらと揺れるのと共に、隣のベッドのセツナが「何よ、うるさいわねぇ」と一言声を発した。心臓が止まるかと思うくらいクルスは驚き、震えた声で「すいません」とだけ言い押し黙った。しばらくすると、再び彼女は寝息をすやすやと立て始めた。夢の中に戻ったらしいセツナに安堵し、彼は溜息を漏らした。先程まで停止しかけていた心臓が今は、信じられない位速く血液を輸送している。額の冷や汗を軽く拭いながら、視線をまた梔の方に移した。やはり彼女は先程と変わらない姿で、僕と同じベッドで寝ている。そう考えるとまた、彼の股間は大きくなっていく。少年にはそれが、堪らなく悔しかった。こうして男の性をはっきりと剥き出しにしている自分の隣で、彼女は安心して熟睡しているという事実が。……僕だって、僕だって男なのに。悔しさにクルスは思わず唇を噛んだ。

 

「ねえ梔さん、寝てるんですか?」

 

 

 

 意を決して、声を潜め話し掛けてみるが、やはり返答はない。ただ同じリズムでくーくーと寝息が響くだけだ。

 

「寝てるんですか。そうですよね。もう夜の三時ですもんね。

 

 僕みたいな子供の隣でも、すやすや眠れますよね」

 

 

 

 敢えて嫌味たらしい声で彼女に語るが、何も状況は変わらない。ただ無防備に、白磁の肌を露にした少女は眠りに落ちている。まるで、彼の存在を感じていないように。少年はそれが堪らなく悔しかった。

 

「……僕のことを、余り馬鹿にしないで下さいよ」

 

 

 

 もう、押さえ切れなかった。こんなにも美しい彼女が生まれたままの姿で、こんな風に全く警戒の色を見せずに、彼の横で寝ている。その状況に、ついに少年の中で理性を司る糸が静かに切れた。少年は、未だ眠り続ける少女に手をかけるべく、唾を飲みながら手を伸ばしていく。

 

「……梔さんが悪いんですからね」

 

 

 

 ゆっくりと、ゆっくりと彼女の身体に指を近付けていく。ゆっくりと、ゆっくりと。近付く度に心臓の鼓動が凶暴に速まり、彼の中で熱い血潮が暴れ回る。もうすぐ触れられるであろう彼女の肢体の感触が、脳裏に浮かんでは消えてを繰り返す。少年が気付かぬ間に立てていた吐息の音は、静かに牙を研ぎ澄ます獣に似ていた。

 

 そして──────指先は、ゆっくりと彼女の脇腹に沈んだ。予想していたものよりずっと柔らかい肌に、少しずつ指が隠れていく。ある程度隠れた指は、沈み込んだ弾力のある肌の抵抗によってぽよんと弾き出された。弾き出された指を、ゆっくりと、徐に彼女の脇腹を撫でる。指先は自然に線をなぞるように、すうっと彼女の身体の上を這い回った。柔らかい。凄く……柔らかい。これが……女の子の肌。今まで触れた事のなかった女の子の身体に、今少年は指を這わせている。初めての体験に、彼の股間にはじんわりと白い粘液が滲み始めていた。なぞるだけでは、もう我慢などできなかった。欲望は彼女に触れれば触れるほど高まり、更に禁断を夢見て動きまわる。胸は……姉さんみたいに柔らかく膨らんだ胸は……どんな感触がするんだろうか……。どこか背徳的な興味と純粋な情欲に任せて、少年は手の腹で持ち上げるようにして、横乳をぐにぐにと押してみる。指先が彼女に同化していくような至悦が彼の脳髄を刺激した。

 

(あ、ああ……、なんて柔らかくて、暖かいんだ……)

 

 先程までの肌とは別の物のような感触を示すこの柔丘は、クルスの手をより満足させるかのように色んな表情を見せた。横から軽く弄っているだけなのに、少年は自らを疑うほど興奮してしまっている。顔は真っ赤に染まり、汗はたらたらと頬から流れて、口からは荒々しい吐息が絶えない。これじゃ僕は、まるで、いや、まさしく獣じゃないか────―

 

 

 

「これも……梔さんのせいですからね。梔さんが、こんなに淫靡な身体をしているから……」

 

 性の快楽と焦燥に駆られた少年は一人で呟きながら、うつぶせで眠る彼女の上に覆いかぶさった。ふわふわとしたミモザ色の髪が、僕の頬を、僕の胴を、僕の欲望をくすぐっている。少年が彼女の身体に密着すると、下腹の屹立は一層硬さを増し、欲情の涎を滴らせはじめた。ふんわりと漂ってくる彼女の甘い匂いを深く吸い込むように、少年は梔さんの髪に顔を沈めて、彼女の小さな臀部に熱く滾る桃色の槍をあてがった。

 

(──―さっきだって、貴女は同じような事をしてきたじゃないですか、僕のお尻に顔を埋めて、すーはーと息を深く吸い込んで。僕のペニスを吐息で刺激して。これはその、仕返しなんだ)

 

 

 

 胸中で言い訳を唱えながら、あてがった男根をゆっくりと上下に動かして行く。既に我慢汁で濡れていた彼の竿は彼女の尻の割れ目を綺麗になぞって、たっぷりと欲望を満たした。

 

 胸とは違う弾力をした薄桃色の臀部が、彼を慰める。

 

「……ッ……ああっ……梔さんッ……ふあああッ……」

 

 

 

 段々と興奮も高まり、腰の動きを早める少年の竿に絹のような金髪がさらさらと巻き付いてきて、彼を益々悩ませる。

 

 ふと、少年の脳裏に泣きながら抵抗して、僕に好き放題にお尻を荒らし回られる梔の姿が浮かんだ。自分でも激しく嫌悪感を覚えるその妄想に、少年は現実を重ねて腰を降り続けた。心なしか、先程よりもずっと僕は興奮している気がする、と彼は思った。

 

「はああっ、んああっ、梔さん、出ちゃいます……! 梔さんのお尻を汚してしまう……! ッああああっ!!!」

 

 

 

 射出の音を淫らに立てつつ、勢いよく少年の肉欲から真っ白なリビドーが吐き出された。どろどろと桃色のお尻を白濁で汚すそれはたっぷりとたっぷりと、彼女の臀部を這っていった。射精後の快感に息を荒げながら、凄まじい罪悪感が少年の胸を残酷に串刺してくる。

 

(なんてことを、僕はしてしまったんだ)

 

 迷いこんだ少年を優しく受け入れてくれた彼女を、彼は自身の欲望に任せて汚してしまった。何とも情けなく、不甲斐なく欲望に突き動かされた自分を恥じた。

 

 それでも、彼の股間は未だ満足しない様子で脈打って、少年の中の獣欲は更に彼女を汚せと拍車をかけ続ける。そんなことも知らずに、彼女はただ寝息を立てて眠っている。精液がかかった臀部がくすぐったいのか、もぞもぞとたまに腰を動かしはするが、起きている様子は伺えない。

 

 

 

「……梔さんが、いや……僕が……悪いんだ……。だけど……だけど……我慢出来るわけがないじゃないか!」

 

 とうとう少年は荒々しく彼女を仰向けに転がした。そうして、少年の瞳に今まで直視したことの無い少女の裸体が月影に照らされて映りこんだ。

 

「……ッ……!!!」

 

 露になった今まで隠れていた部分は、クルスが知っている女性の裸と全く違った。本に書いてあった人体図とも、小さい頃よく見た姉の裸とも……。

 

 ふっくらと存在を主張する控え目ながら大きな双丘は重力に逆らうように美しい形をしながら、先に小さい苺色の果実を実らせている。食い入るように見つめてしまう健康的なくびれの中心にある臍はちんまりと可愛らしい窪み。その下には、淡い桜色をした、薔薇を想像させる、それでいて独特な色をした綺麗な割れ目があった。それを彩る額縁のように伸びる白足は、むっちりと膨らんだ太股から、引き締まったふくらはぎ、小さな足まで美しい。すやすやと寝息を立てて夢をみる彼女の寝顔は、楽園で夢を見る天使のように愛しく、ふんわりと彼女の身体を包むように伸びる金の髪は美しい曲線を描いて彼女の全てを美しく彩っている。

 

 これほどまでに、彼女の身体は美しかったのかと、少年は仰向けに体勢を変えたことに軽い後悔を覚える。普段服に隠れている彼女の肢体は、彼女の秘部はこんなにも官能的なものだったのか。少年の目の前で眠る彼女は、少女の顔をした一人の立派な女だった。

 

(こんな娘を、僕のような男が忌み物にしていいのだろうか?)

 

 神に捧げるのすら断固として断れるくらいに魅力的な彼女を、ただの弱い、男にすら見られない自分が。だけど身体は、狂ったように彼女を求めようとしてしまう。

 

 気がつけば彼女に少年は力強く抱き付いて、首筋や頬をひたすらに舐めて、右の手のひら全体で胸を揉みしだき、左手で彼女の花びらをさわさわといじくり回して────

 

 煩悩の全てを解き放つように、ただクルスは目の前の彼女を貪欲に襲い続けた。段々と彼女の寝息に混じる喘ぎ声が大きくなっていたが、そんなことはもう気にも止まらない。

 

 餅のように柔らかい胸の間に顔を埋めては、舌を発情した犬のように這わせ。ルージュのように煌めく彼女の唇を飴のように貪って、中の舌をぐちゅぐちゅと絡めとり。両足を持ち上げてできた白磁色の太股の間に顔をずぷずぷと挟み込んで、中心の花園から蜜をたっぷりと盗んで。そこら中に精液をかけた。彼女の身体中を全て汚し尽くすように。手の指先から足の指先までしゃぶりつくした後、とうとう彼女の秘部へと少年の愛欲を沈めこませようとすると、彼女の太股が盛んに抵抗を始めた。顔の方を見ると、彼女ははっきりと目を見開いて、涙を浮かばせながらクルスの方を見つめていた。

 

 [なんでこんなことするの、あたしは……君のことを信じてたのに……]

 

 梔は太股で挟み込むようにして彼の欲棒を押さえ付けるが、かえってそれが少年の欲求を高めていく。

 

「なんでって……当たり前じゃないですか! 好きな人が隣に裸で寝ていて、我慢できる男なんていませんよ! 

 

 僕を信じる? 何も手を出さないと? それがどんなに残酷なことか貴女に分かりますか!? 

 

 貴女は、僕を無意識に愚弄していたんですよ、これはその報いなんだ!!」

 

 [ご、ごめんなさい! 謝るから、やめて! ]

 

 有無を言わずに抵抗する彼女の両足を両手で広げ、無理矢理開いた蜜壷に少年は欲棒を沈ませていく。

 

「ふ、ふああああんッ!!! やあああああんッ!!!」

 

 ついに声を上げた彼女の苦悶の表情に味を占めた僕は、緩急をつけて中を暴れ回る。腟の中の襞が僕の亀頭に吸い付くようにして、離れては引きつき彼を慰める。とても暖かくて、適度に締め付けてくれて気持ちがいい。初めての女性の中は、僕にこんなにも優しくて、こんなにも気持ちがいいものなんて。少年は挿入の快楽に背筋を震わせ、ひたすらに腰を振った。

 

「ふああああっ、やだ、やだ、んああっ、やだ、やめて、やめて、んっ!!!」

 

 じたばたと体を動かし抵抗する彼女の唇を無理矢理唇で塞いで、ついでに口内を味わう。口の中で絡むまいと逃げ惑う彼女の舌を追いかけては舐め回して、彼女を苛め倒す。両手では彼女の胸をたっぷりと捏ね回し、たまに指先で強く果実を摘んでやる。その度に梔が身体を弓形に反らして震えるのが堪らなかった。

 

「んん、んあんっ、んぐうっ、ぷはっ!」

 

 唇を離すと、彼女は頬に垂れた唾液も気にせずにふるふると頭を振るった後、切なく荒い呼吸を始めた。

 

「梔さんが悪いんだ。普段の僕じゃ有り得ない、こんな事をさせるくらい可愛くて! 

 

 僕の理性を狂わせるくらい綺麗な身体をしていて! 

 

 僕の心を貴女一色で染めるくらいに愛しいから、いけないんだ!」

 

 その言葉を告げたあと、梔の表情が変わった。悲しげな色から、暖かい色になるように。少年は彼女の首筋に狩りをする狼のように食らいついて、肉体を幻惑させる官能の喜びを伝え続ける。

 

「好きじゃなきゃ、こんなことしません! 貴女だけが堪らなく好きだから、僕は我慢出来なかったんだ! 大好きなんです、貴女が本当に好きなんです!」

 

 

 

 一人荒々しい告白をしながら、淫らな音を響かせ彼女の中をより速く出入りした。身体中の毛穴までもが今は性の喜びに満ち溢れている。

 

「ふああっ……そんなのずるいっ……! ずるいよ……! あたしだって君が……いやああああああっ!!」

 

 大粒の涙を零しながら、普段では消して出さない可愛らしい声をあげる彼女を黙らせるように、少し強めに乳首を甘噛みする。その行為はかえって声を上げてしまったが。

 

「はーっ、はーっ、これは……お仕置きです……! 僕をいつも悩ませる、梔さんへの……! だから……受け取って下さい……!」

 

 彼女の中で前後に動く竿の先端が、狂おしいくらいに熱くなる。溢れる愛の蜂蜜を指ですくって味わいながら、身体を激しく揺らして、少年は彼女の中にたっぷりと愛を吐き出した。快楽に窄む肉棒の先端から放たれた性の原液は少女の襞に圧力の快感を伝達しながら、中へ中へと染み込んでいった。男性を受け入れる実感に少女は震え、身体中に響く絶頂に苦悶に似た悦楽の表情を浮かべながら果てた。

 

『はーっ、はーっ、はーっ……』

 

 暗闇の中に二人の吐息がこだまする。未だ密着して向き合った身体や顔に、互いの体温が明確に伝わっているのを彼らは感じていた。

 

「……ごめんなさい、少しやり過ぎちゃいました……」

 

 立ち所に迫り来る罪悪感に耐え切れず、ゆっくりと未だ硬くなったままの男根を引き抜きながら、ついクルスは謝った。引き抜く時に、甘い声を出しながら艶美な表情になっていた梔も、今はむっとした顔でこちらを見つめている。不意に、少年は彼女に無理矢理に体勢を入れ替えられる。今度は彼女が上に覆い被さり、彼を見下ろしている。

 

「なっ、何するんですか梔さん!?」

 

 [……クルスが悪いんだぞ。女装も似合って、たまにあたしをどきどきさせるくらい格好いいクルスが。

 

 可愛い顔して、寝ているあたしを無理矢理に犯したクルスが。

 

 だから、おしおきだっ]

 

 ふにゅっ、と柔らかい唇が少年の唇に重なった。先程まで自分が味わっていた甘い甘いベリーゼリーのような彼女の唇が、今度は率先してこちらを貪っている。

 

 ぷはっ、と口を離した彼女が耳元で囁いたのは、[朝までたっぷりおしおきしてやる]との少年にとって有り難い言葉。唇と唇の合間に掛かった唾液の橋を指で掬い、舐め取った彼女は艶然とした微笑を浮かべて、腰を欲望の上でくねらせて刺激した。

 

(どうやら僕は、今夜寝れそうにない)

 

 そんな惚気るような甘い笑みを浮かべる少年の唇を、溶けるような表情をした彼女の唇が再び優しく塞いだ。ずっと君の事を忘れられなくなったら、君が悪いんだからね。梔は挑発的に胸を少年に押し付けながら囁いた。その言葉に陶酔しながら、少年も言葉を返した。君が悪いんだよ。僕をずっと恋焦がせる君が、ね。少年と少女は月だけが見守る中、夏の夜に再び身体を重ね、お互いを求め合った。身体中の全てが交わる実感に、夜の存在も忘れてただ、甘い嬌声を夜空の帳に響かせて。

 

(終)

 

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
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