※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

65 / 98
CP:あえて言うならおじさん×エクスプローダー
えちえちはなし


ちょっとした質問

 

 

 

 

 ちょっとした質問

 

 

 

 いつもの喫茶店。かつてトリガーハッピーズという殺し屋集団を結成していた女子高生グループが集まる場所。

 

 最近はそのトリガーハッピーズを解散させ、主に表のお仕事をメインとなるよう調整してしまったおじさんことおじさんも集まる場所に。

 

 異色の人物が一人紛れ込んでいた。その人物は、右目に大きなモノクルを掛けた、腰まで届く癖の無い真っ直ぐな黒髪。

 

 そして、上下黒のダークスーツに身を包んだ、トリガーハッピーズよりは幾分か大人の女性。

 

 大人と言えば、おじさんも中年の大人だが、この際、おじさんは省く。その女性。とにかく圧倒的な殺気を放っていた。

 

 軍是とニチモは慣れているのか、呑気にアメリカンとエスプレッソを注文していたが、ポーラ達はそれどころでは無い。

 

 髪の短い金髪の少女、ポーラ・ライツ。元トリガーハッピーズの団長で、裏世界のことにはかなり精通している白人外国人な彼女は識っていた。

 

 

 エクスプローダー。

 

 

 この街を含め、幾つかの地方で頂点に立つ殺し屋の一人だ。一人というのは昨今まで相方のハルバートがいたから。

 

 最近コンビを解散したという話しはどうやら本当のようで、あちこちで一人でいるのを目撃されている。

 

 そのとんでもない殺し屋から殺気を向けられているのだ。ポーラ・ライツも銃の腕には覚えがあるが、エクスプローダーとやり合って勝てる自信など無い。

 

 そも、元トリガーハッピーズ全員でやりあっても勝てない。そのくらい実力の差が開いている。

 

 ああ、今日が命日デースか。パピーマミー、先立つ不孝をお許しクダサイマセデース。心の中で日本式に祈るポーラは、大分日本に染まってきたと言えるだろう。

 

 小さい子供に見える小柄な高校生百々栄代は、小柄を活かし、物に紛れて逃げようとしていたが、それもエクスプローダーには見抜かれている。

 

 一人堂々としていた赤髪ロングへアの女子高生童友ともかも、実を言うと腰が引けていて、逃げ出したい気分で一杯だった。

 

「おじさん。この雑魚共が私に紹介したいと言っていた連中か?」

 

 雑魚。普段のポーラならキレていただろう一言ながら、今は違った。ざ、ざざざざ、ザコでイイデース! 逃がしてくだサーイ!

 

 他の二人も同じような物だが。

 

「こらっ」

 

 ぽふっ

 

「あうっ」

 

「ダメじゃ無いですか業務提携を結んでいる方々に対してそんなことを言っては」

 

 おじさんが弱めにポンっとエクスプローダーの頭を叩いたのだ。

 

 これを見たポーラ、栄代、ともかはぽかーんとしておじさんとエクスプローダーを見る。

 

「ほら、謝ってくださいエクスさん」

 

「う、うう、すまない……な」

 

 ポーラは瞬間叫んだ。

 

「oh! NO! あのエクスプローダーがワタシたちのようなザコにアヤマリマシタデスネ!!」

 

「し、信じられない」

 

「こんなことがあるなんてね」

 

 おじさんが驚くみんなの間に入る。

 

「悪いことをしたら謝る。当たり前の事です」

 

「そのアタリマエがアタリマエでないのがこのギョウカイデスネ! オジサンホントにスゴイヨ! サイキョウのエクスプローダーの頭を叩いてアヤマラセルなんてフツウデキナイデスネ!!」

 

 これを見ていた、軍是とニチモが「別にいつものことじゃーん」と追加のエスプレッソを注文していた。支払いはおじさんである。

 

「で、ででで、そのエクスプローダーをツレテキテ、何するデスカ? シ、ショウバイガタキのワレワレヲホウムロウト?!」

 

 おじさんは朗らかに笑い。隣席に座るエクスプローダーの長い黒髪と頭を、優しく、優しく、撫でてあげる。

 

 エクスプローダーは気持ち良さそうにモノクルの奥の右目と、裸眼の左目を細めて、嬉しそうにしている。とても信じられない光景だった。

 

「ポーラさんは冗談が上手いですね。アメリカンジョークってやつですか」

 

 冗談でも何でも無いのだが、ことの経緯を見定めるためにもポーラは黙って話を聞いていた。

 

「極単純な話しです。うちで新人を雇ったので業務提携をしているポーラさんのところに紹介に来たというわけです。ご紹介します。うちの新人で元殺し屋のエクスプローダーさんです」

 

「よろしくお願いするよ」

 

 し、新人?! エクスプローダーを雇ったあ?! ひっくり返りそうになる事実に半ば足を滑らせていたポーラ達三人を見て。エクスプローダーがフッと笑った。

 

「彼女の担当は要人護衛、人捜し、それと復讐屋。たぶんポーラさんたちと被ることもあるので、現場で一緒になったらよろしくお願いしますね」

 

「こ、こここ、コチラコソっ、ヨロシクデースっっ。ミ、ミ、ミっ、ミス、エクスプローダーっ、」

 

 おじさんは紹介を終えると、よかったよかった無事に紹介も終えてとのたまうが、ポーラ、栄代、ともかの三人は心臓発作で死ぬところだった。

 

「よかったね。エクスさん」

 

 そう言って、エクスプローダーの長い黒髪に指を入れて優しく撫で梳く、「ん、気持ちいい」エクスプローダーがそう呟いたのを全員が聞き逃さなかった。

 

 おじさんの婚約者である相原軍是だけは、面白くなさそうに見ていたが、以前、エクスさんはいまは一人なんです。優しくしてあげないと。との言葉に、仕方が無いとある程度までは許していた。まさか軍是もある程度を通り越して、おじさんとエクスプローダーがキスまでしてしまっているとは思いもしなかったが。

 

 エクスプローダーを手なずけるなんておじさんがサイキョウネ。ポーラは一人呆然とその光景を見て呟いた。

 

 おじさんに髪を撫でられるエクスプローダーの殺気が急速に霧散していくのを悉に感じた三人も、ようやくいつもの本調子を取り戻す。

 

「トニカクー、オジサンはサイキョウの殺し屋さえ味方に付けてしまうジントクがあるということデスネー。これはワレワレモ学ぶべき処デース」

 

「ところで、おじさん、今日はその人の紹介と、他に何か用がある?」

 

 栄代の言葉に。おっと忘れるところだったとおじさん。

 

「ポーラさんたち、事務出来るような人って誰か知りませんか?」

 

 唐突な質問ながら、おじさんのところには事務ができる者がいない。軍是も、ニチモも、エクスプローダーも、殺し専門だった。今は何でも屋兼相手を脅かすから、救いようのない相手は殺すまで行う復讐屋をやっているが。おじさんはおじさんで元日雇い作業員。事務なんてできっこない。

 

 後もう一つ、問題があった。復讐屋の基本は恐喝やオヤジ狩りの復讐なので、お金を取り返して相手を痛めつけるまでが基本だ。そういう意味でもう一つ用事が出来ているのだ。

 

 エクスプローダーの武器だ。本物の拳銃ベレッタM92ではやり過ぎになってしまうし、現場に薬莢が落ちたりしてしまう。そのため、改造銃のエアーガンかガス銃をプレゼントしようかと考えているのだ。本職のエクスさんなら改造銃でも上手く使うでしょうと。他には本来日本で禁止されれているテーザー銃等もこの街なら簡単に手に入る。多少お金を積めば。ゴム弾を使うのもいいかもしれない。脅しとして攻撃するのだから何も本物の弾丸を相手にプレゼントする必要はないのだから。この辺りも情報屋のおじさんに聞けば簡単に手に入るだろう。エクスプローダーが気に入ってくれるものがあるかが問題かな? どれもこれも違法品ばかりだが、この街の警察がまともに機能していない為に、女子高生ですら殺し屋業に手を染めるくらい治安の悪化が止まらない。

 

 それを伝えると「おじさんからのプレゼント……」嬉しいのか嬉しくないのか良く分からない反応をされた。嬉しいのだろうか。余計なことするななのだろうか。う~む。

 

 とにかく事務員だ。交代で事務をしているのだが、とくにエクスプローダーが事務をしたときは、お客さんが怖がって逃げてしまう。

 

 もっと自然に、私に微笑みかけているような感じで微笑みましょうというと。

 

「おじさんに笑いかけるのとその他では違いが出てしまうよ」

 

 なんて返されて、返事に困ったりした物だ。正直嬉しくはある。私への微笑と、それ以外への笑顔が違うというのは、それだけ信頼され気を許されている証拠だからだ、その、軍是さんには内緒だが、きききき、キスまでしてしまったし、エクスさんが私のことを特別に見て下さっていても、おかしくはない。

 

「事務員、事務員ネ~、スミマセンガココロアタリナイデスネー」

 

「そうですか。それなら仕方がありません。こちらも自分たちで探してみます。ありがとうございました」

 

「コチラもナニカイイノミツケタラ連絡スルデスネ」

 

 その後は七人で和気藹々と駄弁っていた。エクスプローダーは、大人な分と、性格的に、女子高生の会話の話に入りづらそうにしていたが、おじさんが何度も頭を撫でてあげると少しずつだが、会話の輪に入ろうとしていたのが印象的だった。

 

 彼女は確かに冷酷な殺し屋なのだろう。殺し方面では無表情で人を殺せる殺人機械のような側面を持っているのだろう。だが、同時に、彼女は普通の大人の女性でもある。おじさんの不意な行動に驚いたりおじさんにキスをしてみたりと、普通の女性でもあるのだ。

 

 おじさんも殺し屋エクスプローダーというよりも、普通の女性、エクスプローダーとして見ている。

 

 これまでもこれからも殺しが主な仕事になると考えていたところ、その輪を外してしまい、優しさと温かさをくれたおじさん。

 

 彼女はそんなおじさんを、自身の技術の全てを使って守ろうと考えている。

 

 こんな危険な街だ。どこにどのような落とし穴があるか分からないから。

 

「しかし、事務員か」

 

 宛所もない事務員探しはどうなるか。おじさんは誰を雇うのだろう?

 

 

 




事務員探しですね

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。