原作:あさみさとる先生
椎名くんのリーズニング・ファイル
椎名央×霧島伊津子
絆す
絆す
いま、ぼく椎名央は我が校、九星学園の保健室にいた。
いつもと変わらない学校の、いつもと変わらない保健室に──と、そう言いたいところなんだけど、いまの保健室はいつもと様子が違っている。
居るのはぼく一人じゃなく、もう一人生徒が居て、その生徒が保健室のベッドに横たわっていなければいつもと変わらない保健室と言えるんだけど。
そのベッドに仰向けで横たわり眠っている人、眠っているのは、腰まで届く長い髪の女の子。
ぼくと同じ九星学園の1年生でクラスメイトでもある霧島伊津子さん。
霧島さんは今日、自殺未遂をした。
屋上から飛び降りようと。
自殺その物はすんでの所でなんとか止めることは出来たけど、止めに入ったぼくまで危うく落ちそうになったのは流石に怖かった。
怖いと言ってもそれは今だからそう思えるだけ。
霧島さんを助けることだけで無我夢中だったさっきは、飛び降りようとした霧島さんの体に背中側から手を回して抱きついて。
怖い怖くないの前に必死だったんだ。霧島さんを助けるんだ。霧島さんを死なせないって。
結果として霧島さんを助けることができたぼくは、自分の命よりもあの時は確かに霧島さんを優先していたんだと思う。
命に優先順位を付けちゃいけない、と、分かっては居るんだけど、霧島さんの命をぼくは間違いなく優先した。
どうしてかを考えたけど、中々答えは見つからず。
ただ、ただ彼女を助けることができた事だけが嬉しかったのは覚えてる。その思いは今もまだぼくの中にある。
◇
事の起こりは、霧島さんが中学時代につきあっていた、同じくぼくのクラスメイトの林田くんの弟の後を追う。
“昇のためになら──……”
そんな一言と寂しそうな微笑みを浮かべながらの、謂わば霧島さんの持つ思いが故の後追い自殺みたいな感じだったけど、正直ぼくにはそうは思えなかった。
さっきみんながまだ居たときに一瞬見せた霧島さんの表情が気になったからだ。怯えだ。何かに怯えている様な表情にぼくは、嫌な感じがした。
林田くんが霧島さんを心配して彼女に駆け寄って腕に触れた瞬間、霧島さんは怯えを見せた。
ぼくはそんな霧島さんの表情に咄嗟の行動に出ていた。
『霧島さんっ』
『お、おいっ』
林田くんを押しのけて、ぼくが霧島さんを抱き締めていたんだ。
霧島さんを怯えさせている怖い何かから彼女を守る気持ちでぎゅっと抱き寄せて。
右手は彼女の肩を抑えながら、左手は彼女の背中へ。
『ああ……』
『大丈夫だよ霧島さん、ぼくも、みんなも居るから安心して──』
何かを言おうとした霧島さんを落ち着けようと、彼女の背中に回した手で、彼女の背に流れる長い髪ごと背中を撫でてあげた。
落ち着いて。今は余計な事は考えなくて良いから落ち着いて。
『し、しいちゃん』
『椎名……』
咄嗟に体が動いたからと言っても、唐突なぼくの行動にりえと林田くんが戸惑う。
そりゃそうだろうね。関係者とは言え、そういう意味では何の関係も無いぼくが霧島さんを抱き締めるんだもの。
でも、ぼくは今、彼女をのことを抱き締めて、その恐怖や怯えを取り払って上げたいと、咄嗟に思ったんだ。
『え、えーと、私たちお邪魔……?』
ぼくの行動を林田くんに尋ねるりえ。
『い、いやどうなんだろうな……』
りえに訊かれた林田くんは分からないといった感じ。
ぼくの左肩を掴む霧島さんの手に微かな震え。
霧島さんの背中と髪を撫でているぼくの手にも小さな震えを感じた。
そんなところへ。
がたっ
保健室の扉が音を立てる。
『だれ?』
扉にりえの声が投げかけられると。
がらっ。
『駒沢くん!』
開いた扉の外から駒沢くんが入ってきた。
『何しに来たのよあんた!』
『榊』
突っかかるりえを林田くんが諫めるけど、駒沢くんはふてぶてしく返していた。
『ふん「何しに」ってクラスメイトのお見舞いだろ』
ぼくと霧島さんに向かって近づいてくる駒沢くん。
『へっ、何だよ霧島。こんなチビの椎名に乗り換えたのかよ』
むっとする一言。
『そんな言い方って』
りえが反論するも駒沢くんは取り合わない。
『ま、残念だったな椎名。そこの霧島は林田の昇に今でも御執心なのさ。霧島もな、昇の所に行きそこなって』
また昇。林田くんの弟の名が出ると。
ビク──霧島さんの体が震えた。
『オレも中学からの同級生として一つ忠告してやるよ。死んだって天国であいつに会うことはできねーぜ』
どういう意味だ? 霧島さんの表情も変わる。
『!!』
『だからさ、オレとつきあえよ。悪いようにはしねぇぜ……』
突き刺すような言葉を放ちながら駒沢くんは身を乗り出してきた。
明らかに嫌がっている霧島さんに、駒沢くんの手が伸びる。
ぼくはぼくで嫌がる霧島さんを強く抱き寄せて駒沢くんから守ろうとする。
『やめてよ駒沢くんっ、霧島さんが嫌がってるじゃないかっ』
『何だよ椎名。お前ホントに霧島に気があんのか?』
駒沢くんが意地悪く笑う。
気があるとかどうとか言うよりも、ただでさえこんな精神状態な霧島さんが心配なんだ。
『いいかげんにしろ駒沢! ちょっと来い!!』
そんな駒沢くんの態度が腹に据えかねたのか。林田くんは声を荒げて怒鳴ると、駒沢くんの腕を掴んで保健室から出て行った。
『ったく何考えてるのよあいつは!』
憤るりえが駒沢くんの後ろ姿を睨み付けていた。
出て行く二人の後ろ姿をぼくも見送る。
ぼく個人も訊きたいことがあったから後を追おうかと思うも。
いまは霧島さんの傍に居てあげたいし、霧島さんを離したくない。
ああ、ぼく何でだろう? 霧島さんを助けたあの時から、霧島さんの事を凄く意識してる。
『霧島さん気にしちゃダメだよ』
そう言って彼女を落ち着かせようとしていたとき。
霧島さんはぼくの背中に手を回してしがみついて。
ガタガタと震えだした。
『わたし…… わたし』
霧島さんを抱き締める格好だからよく分かるけど、ぼくにしがみついている霧島さんの体の震えが物凄い。高熱を出しているときのような震え方だ。
霧島さんの怯え方、尋常じゃない。
『りえ、霧島さんのこと放っておけないからぼくが見てるよ。残りの授業ぼくと霧島さんは欠席になるけど、いいかな?』
タクシーでも呼んで今日はもう帰った方がいいかも知れないけど。
『う、うん……、そうね。霧島さんのことはしいちゃんに任せておいた方が良さそうだし、お邪魔な私は退散するわ♪』
そう言ってりえはウインク。
なにか勘違いしてないかなぁ。
『午後の授業と放課後、下校時刻まで保健室は理事長権限で入室禁止にしておくから、霧島さんのことしっかり介抱してあげて』
りえは九星学園の理事長でもある。理事長になれる人がりえ以外に居なくなる事件が少し前にあって……。
まあ、とにかくそれだけを伝えてりえも出て行った。
閉まる保健室の扉。
ぼくと霧島さんの二人だけとなった保健室。
『さ、霧島さん。横になってもう暫く休んで』
『……』
ぼくにしがみついていた霧島さんをベッドに寝かせる。
無言の霧島さんは緊張から解放されたのもあって程なく眠りについた。
穏やかに眠る霧島さん。
ぼくは一度保健室を出て保健の先生にお願いして睡眠薬を貰う。
しっかりと睡眠を取らせるためにもと説得をして。
そして眠る霧島さんに薬を飲ませた。
◇
そうしていま、ぼくの霧島さんを助けたいという思いが、暴走してしまった。
もちろん、こんなことをしようだなんて思っても無かった。
これじゃまるで駒沢くん、ううんそういった不良以下の人間だ。
でも、霧島さんを想う気持ちが抑えられなかった。言い訳だけれど、きっと、霧島さんを助けようとしたあの時に、ぼくは……。
ぼくは、睡眠薬を飲んでぐっすり眠る霧島さんの口から後ろ頭にタオルを撒いて、頭の後ろでキツく結び猿轡をして。
彼女のブラウスのボタンをぷちぷちっ、外していたんだ。
何のために?
女の子にこんなことをしてどうするかなんて一つしかない。
セックスを、ぼく椎名央は霧島伊津子さんにセックスをしようとしている。
理由は“昇のため”という言葉の意味と、何に怯えているのか、何を隠しているのか、何を知っているのか、これらを聞き出すために。
卑劣で許されない行為だ、霧島さんを犯そうだなんて。
わかってはいるんだけど、霧島さんに感じた嫌な予感と、この閉ざされた保健室で二人きり。相手は女の子であること。
この状況下がぼくを暴走させてしまったんだ。
子供っぽい性格だし、背丈だって低い。そんなぼくだって思春期の男の子なんだから暴走する事だって。
ああ、でも椎名央。ぼくは本当に馬鹿で卑劣な男だ。こんな方法でしか解決の方法を見い出せないだなんてさ……。
きっと霧島さんは普通に尋ねたところで事の真相を何も話してくれないだろう。
林田くんや駒沢くんとの関係と、某かの隠し事についてを。
でも聞き出さないと、多分取り返しの付かない最悪なことが起こる、そんな胸騒ぎがするんだ。
この感覚、これさえただ今の空気に自分が暴走している所為かも知れない。
でも、ぼくは。
襟のボタンは外れていたから第二ボタンから下へと順に外していく、一つ一つのボタンを外すそのたびに罪悪感が大きくなる。罪悪感? 逃げだろう? ぼくはそのまま彼女のブラウスの前をはだけさせる。
万が一にも起こしてしまわないよう注意しながらブラジャーを取り去る。
背中を隠す長い髪が邪魔にならないよう、ぼくは霧島さんの髪を掴んで左の肩口から体の前へと髪を垂らさせた。
「霧島さんの長い髪、毛先がお尻に届いてるくらい長いからね」
長い髪のさらりとした手触りが心地良い。
いつまでも触れていたい程に。
でも、髪を触るだけが目的じゃない。
髪を触るのもセックスの一環としての行為なんだから。
背中のブラジャーのホックを外した。
拘束の緩んだ乳房がぷるんと揺れる。
16歳のぼくと同い年の霧島さんの乳房は、年相応か少し大きいくらいだと思う。
桜色の乳輪と乳首を膨らみの頂に持つ、とてもきれいな乳房だ。
「き、きれいだ」
思わず唾を飲み込んだ。女の子の体を見たり触ったりすると唾液が出てくるとか聞くけど、本当なんだね。
体の前に垂らさせた長い髪を触りながら乳房への欲望を抑え込む。
霧島さんの長い髪をこうして触っているだけでも髪の手触りに性感が刺激された。
唾液も出るし、ぼくのペニスも硬く勃起している。
髪を触っているだけでこんなになるなら、霧島さんの膣に挿れたらどうなるんだろうか。
逸る気持ちを抑えられず、ぼくは彼女の制服のチェックのスカートをめくりあげて下着を確認。純白だ、清楚な雰囲気の彼女にとても似合う純白。その純白の下着に顔を鼻を埋めて彼女の匂いを確認するぼく。
うう、本当に変態さんだけれど、いい、匂いだな。霧島さんの股間。
「すー、はー、す、はー」
思い切り彼女の匂いを嗅ぐ。こんなこと目的外なのに。ううん、ぼくも男の子って事なのだろうか? しかし、いい匂いだなショーツと股間の臭い。
ショーツを少しずらして割れ目の匂いも直接嗅いでみる。
「香しい、匂い……霧島、さん」
霧島さんの股間の割れ目を。ぼくは匂っている。つい先ほどまでなら考えられなかったことだ。
今日の今が来るまで、彼女の股間を、ぼくが直接、ああ、甘い匂い……頭がクラクラしてくる。
その股間の割れ目に鼻を埋め込むと、汗の臭いと甘い匂いが混じって、かすかな尿の匂いが刺激となって、いつのまにか鼻でかき回していた。
けれどそこには恥毛なんて無く、変色も無い綺麗なサーモンピンクで、実に清潔なものだと思った。
肛門にも当たる部分、布を、匂っても見たけれど、変な匂いは無いし、布に汚れも無い。
ぼくはいつの間にか情熱的に匂いを嗅ぎ、ペニスが大きく膨らんではち切れんばかりになっていた。
霧島さんの股間の匂いが胸にまで伝わり染み込んで、それがそのままペニスに伝わって来ているようで。
「ん……」
霧島さんの股間の香りを匂っていると良い匂いがするんだけど、ぼくの男が刺激されるんだけど、ぼくは彼女を起こさないようにしないといかないんだった。
自分が楽しんでしまうだなんて、目的をはき違えた本末転倒な行為だな。
残念だけれど霧島さんの股間からゆっくり顔を離し、下着に指を掛けると引きずり下ろす。ぼくが嗅いでいた下着。純白の下着。
するすると脱げていく下着、太ももを抜けて膝を下り、生地が丸まりながら脚から抜けさせて、脱がせた。
霧島さんの股間、少し開いた縦筋は、ぼくが鼻を挿れていたから?
秘所、陰部、霧島さんの膣だ。
なだらかに膨らむ恥丘の中心に、きれいな陰唇が華開いている。
「女の子の膣って、こんなにきれいなんだ……男子が焦がれるのも無理ないかも」
ぼくの相手が霧島さんだからかな。ぼくは霧島さんの膣がこの世で一番きれいだと思う。この世のどんな女性よりも霧島伊津子って女の子の膣が。
彼女を特別視してしまっているんだろうね。いや、ぼくにとって霧島さんは、特別、なんだろう。
「そ、そうだぼくも服脱がなきゃ」
霧島さんだけをそうしていてはいけない。
ぼくも制服を脱ぎ捨てズボンを脱ぎ捨てる。パンツもだ。
カチカチに勃起したペニスは、いつもの何倍にも大きく膨れ上がっていて、霧島さんを求めている。
こんなに硬くなる物なんだ。
そうしてぼくは霧島さんと向かい合う、彼女の脚を両外へと開かせて抱え持ちながら。
両脚の重み、ぼくの腕にかかる霧島さんの脚の重みにぼくの心は益々以て逸る。
その気持ちのままに、ぼくは霧島さんの膣にペニスの頭を添えた。
前戯とか、知識で知ってることは必要かなとも考えたんだけれど、ぼくが鼻を入れて擦っていったことが前戯の代わりになっていたのか、開いた割れ目からはとろりとした粘液が溢れ出ていた。
これならいけそうだ。添えたままのペニスを少し縦に動かして柔らかさを確かめる。粘度も良い。
「ごめんね霧島さん、こんな方法でしか君の真意を問いただせなくて。でも、普通の方法じゃどうしたって喋ってくれないよね? だけど、放って置いたら大変なことに、このまま何もしなければ大変なことになる予感がするんだ」
予感だなんて曖昧な物でぼくは霧島さんを犯すんだ。許されない事だ、分かってるんだよそんな事。でも……。罪悪感とのせめぎ合いの中、ぼくは霧島さんの膣に添えたペニスに角度を付けて。事を始める。
くちゅり。
「うう……すごい」
先走りで出た液が濡れた膣口と触れ合うペニスを全体的に濡らしていく。
先っぽで少しばかり膣口をこするとひくひく蠢いて生き物のよう。
ううん、生き物なんだ。生きた人間の体の一部なんだから。
ぼくはゆっくりとペニスを挿れていく。
「う、ああっ、霧島さん」
くぷっと先っぽの部位が首まで入る。鼻で吸っていたからか、本当にすんなりとカリ首が入ってしまった。
止めずに腰を押し出して、茎の部分を挿れていきながら感じるんだ。
生暖かくて濡れていて、具合のいい締まりを。霧島伊津子という女の子を。幾ら理由を付けたってこれは犯罪だ、合意の無いセックスだなんて。それでもしなければそれ以上に大変なことになる予感が拭えない。
予感、予感、予感、……言い訳ばかり。でも、予感は、悪い予感は消えない。だから──。
ぼくは止まらず挿れていく、根元まで。
引っかかりを感じた、多分、膜。
霧島さんの処女膜をぼくは容赦も無く静かに突き破ると、眠る霧島さんが小さく呻いた。
「うっ……、ん、ン……っ」
体が処女を奪われた痛みを感じているのか。
それとも、ペニスを挿れられた性的快感か。
ぼくは確かに感じている性的快感を求めてペニスの全体を挿入しきり、霧島さんの股間とぼくの股間を隙間無く触れ合わせた。
暖かい、ぬるぬるしてる、濡れている、柔々蠢いて程よく締まる。
「ふわあ、気持ちいい」
霧島さんの膣にペニスを挿れる、それだけでこんなにも気持ちがいいだなんて。
背中を仰け反らせながらこの快感を味わっていると。
「うッ! ──ッうう?!」
呻きと同時に膣内がびくびく痙攣した。きゅきゅっと締まる膣内。
襞がぼくのペニスに絡みついてギュウっと締まる。
信じられないくらいの快感にぼくは思わず射精をしてしまった。
「うあッ、で、出るう──!」
どくッ、どくぅッ。
「ふぐッう、んんんん~~~~ッッ?!」
くぐもりながらもはっきりとした呻きにぼくが見ると、霧島さんの目が開いていた。
目を見開いて涙をためている。頬は赤く色付いて、肌に汗を滲ませながら、彼女はぼくを凝視している。信じられないとでも言うように。
「霧島さん……ッ、起きたんだね……ッ」
どくッ、どくッ、どくッ。
霧島さんは体の中に出されるぼくの精子の熱の感触に目を覚ましたんだ。
「んうッ!? んううう──ッッ!??」
ぼくに抱えられた両脚を伸ばして、ベッドに投げ出された手はシーツを握り締めている。
猿轡で喋れない分、呻きと嫌々と頭を振って、ぼくに犯されていることへの嫌悪や嘆き、忌避を伝えていた。
強姦は勿論として、中に出されることを凄く嫌がっていることはすぐにわかった。
とても申し訳ない気持ちになる。
犯しはしても膣内射精までするつもりなんてなかったのに。
「ごめん霧島さんッ、信じて貰えないだろうけれど中に出すつもりなんてなかったんだッ。ただ、セックスを通じて霧島さんが隠していることを聞き出したかっただけでッ」
セックスを通じてという言い分がもう最悪だ。言ってて自分が嫌になる。
でも止まらない射精の気持ち良さに体を震わせながら、ぼくは霧島さんを犯した理由を話した。
『昇のため』という言葉の真意、林田くんとの関係と林田くんの弟さんの死についてや駒沢くんとのことなど。
きっと話してくれないだろうそれらを強引にでも聞き出すために強姦したこと。
女の子は犯されたら逃れたい一心で全てを話す。
ああ、最低だよ、ぼくは……だけどもう止められない。ここまで来てしまったらもうこの行為を無駄にはできない。
霧島さんのことを犯すという許されない行為までして、その行為を無駄にしたら彼女に対しても申し訳ないから。
「ぼくを訴えるなら訴えて欲しいし警察に突き出してくれてもいいよッ、それだけの許されないことをしている自覚はあるから。でも、今回のことを放っておいたらきっと取り返しの付かないことになるッ」
「んッ!? ン゛ン゛~~ッ?!」
どくッ……どく……びゅ……。
言い切ったところで丁度射精が止まる。
性欲はまだまだ尽きないけれども。ああ、ぼくは許されない事をしながらも霧島さんとのセックスに幸せを感じているんだ。
霧島さんの膣の奥まで挿入させたままのペニスが、すぐに勃起したのがその証明。
「ん……っ、んん゛──……」
霧島さんの目から涙がこぼれた。
申し訳なさと罪悪感が募ってとてもいたたまれない気持ちになる。ぼくだけが幸せを感じているこの状況にも。
強姦したくてしたわけじゃない、恐ろしいほどの嫌な予感に突き動かされてやむを得ず。そんな卑怯な言い訳しか出来ない。
でも一方で霧島さんとのセックスに大きな喜びを感じる。
こんな感覚、生まれて初めてのことだから自分でもどうにも出来ない。
霧島さんのことを犯さなければっていう思いと。霧島さんとのセックスに湧き上がってくる幸福感。
こんなこと早く止めるべきなんだ。
分かってるんだけれど、でも、いまセックスを止めてあげたところで彼女は隠していることを話してはくれないだろう。
じゃあどうするか?
取るべき道は一つだ。
それはもっとセックスを深めて霧島さんと体を重ねること。
お互いの体同士がしっかりとなじむまでセックスをして、霧島さんを快楽の坩堝に落としてしまわないと。
なんてことを考えてるんだろう椎名央、まるっきり性犯罪者じゃ無いか。でも、もう突き進むしか……。
そうでなくても、せめて気持ち良くして、霧島さんの心を絆すことができればあるいは話してくれるかもしれない。
とにかく霧島さんと深く深く重なろう。
ぼくはその思いで霧島さんとのセックスを続ける。
「霧島さんっ、悪いけれど、申し訳ないけれど暫くの間君のことを犯させてもらうよ……!」
ずっちゅ……ぢゅっぷ……。
「んっ!? ん゛っ……、んうっ、ん……っ」
ゆっくりと、静かに、霧島さんの中で動く。
奥へ、手前へ、奥へ、手前へ。
粘膜の剥き出しなペニスを、ぼくのペニス全体を霧島さんの膣襞とこすれ合わせて。
優しく犯す、だけどじっくりと犯す。
中に出したぼくの精液と、湧出する霧島さんの愛液が混ざり合って、程よく抽挿を行えて。
ぼくらの結合部からとろり、ぽたぽた、混ざり合った体液がしたたり落ちてシーツを濡らす。
ぼくと霧島さんの股間もぬるぬるに濡れていて、抽挿によってこすれ合うペニスと膣肉の摩擦がぼくに快感を与えてくれていた。
保健室の入り口の鍵は閉めているし、窓も閉めてカーテンもしている。
戸締まりした保健室のベッドで、ぼくは霧島さんを犯し、セックスをする。
この上も無いくらいに気持ち良くだ。
◇
「んっ……、うんんっ……ん……んんっん」
思い描いていたとおりだった。じっくりと時間を掛けて犯していくと、霧島さんの呻きは穏やかになっていった。
彼女の中がよくほぐれて、ぼくのと程よく擦れ合えて、深まるセックスに気持ち良さだけを感じている。
ぼくも気持ちが良い。ぼくは元より気持ちがいい。霧島さんと深く体を重ねることで味わえている痺れる様な快感に、幸せな気持ちが膨らんでいく。
ぼくも緊張の中にありながらも、気持ちを落ち着けて。
「う、出る」
ぬる゛っ
射精しそうになると膣からペニスを抜こうと思いはするんだけど。
でも、結局は根元まで挿れて霧島さんの中に出すんだ。
霧島さんの中に出したいという強い想いがぼくの心の中にあるから。
「んンンン──……!」
膣内射精を感じてびくっと体を跳ねさせる霧島さん。
中に出されたらそれはね、子宮や粘膜でぼくの精子を感じるさ。
「ん゛っん゛ん゛~~~~ッッ!?」
中出しにびくびくと体を震わせる霧島さんを見ながら、ぼくは更に根元の根元まで押し込み挿れて全部出し切る。
「ん゛ッ……ん゛ん゛ッ」
重なるぼくと霧島さんの股間は隙間無くぺったり張り付いていて。彼女の股間の暖かさを直に感じながら出し続け。
どくどく、ぼくの精子が霧島さんの中に入っていった。
凄い解放感だった。幸せを感じていた。
「霧島さんっ、気持ちいいよ霧島さんの中に出すのっ」
「んん゛ぅ──っ!?」
射精、女の子の膣内での射精、セックスとしてはこれが正しい形なんだろうな。
霧島さんとのセックスが正しくないことは承知の上で、ぼくは霧島さんの中に出す。
霧島さんの中に出したいという欲望を抑えられずに。
出し終わると一端抜いて、霧島さんの膣口に先っぽを添えたまま。
ちゅぶううう……。
「んっ、んうう──……っっ!」
もう一度ペニスの根元まで彼女の膣内に挿入する。
この繰り返しだ。抜かないままでしてしまうのもいい。
そこはその都度体の赴くままに任せる。
「んン──!」
そのまま、優しく──犯す。
霧島さんを犯す。
繰り返し、繰り返し、霧島さんとのセックスを行う。
◇◇◇
「ん……んうっ、んううっ……ん、ン」
「霧島さん……」
ちゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅっぷ。
ぬるぬるの膣内とペニスをこすれ合わせる。
もうぼくと霧島さんの股間と内股は精液と愛液の混合液でぐしょぐしょだった。
「んっ……んう……、んっ、うう……、うっ、う……ううっ」
霧島さんはうつろに天井を見上げながら穏やかに呻く。
感じているんだ、ぼくに犯されて。ぼくとのセックスに霧島さんは。
「ゆっくりすると、気持ちいいね」
「んっ……んっ……」
「霧島さんも、気持ちいいでしょ?」
「んっ、ふう──」
尋ねると霧島さんは両脚を伸ばしたままぴくぴくと痙攣。
ぼくは上半身を倒して霧島さんと肌を重ね合わせながら、右手を伸ばして霧島さんの首の後ろへ回す。
「んっ、んん……」
「髪、触らせてもらってもいいかな? ……霧島さんの長い髪」
「ん……」
呻く霧島さん。良いとも嫌とも伝えられない彼女の背中に戻されていた長い髪を手繰り寄せて、また体を起こすと、彼女の長い髪を、彼女の左肩から体の前へ流させる。
抽挿を止めて霧島さんの長い髪を触るんだ。
「長い髪……きれいだよ霧島さん……」
「んう……」
さらっと撫でるのは毛先がお尻まで届く程の彼女の真っ直ぐな長い髪。
その霧島さんの長い髪がぼくの手の平とこすれて気持ちいい。
「霧島さんの髪……すごく、触り心地がいいんだ」
「んっ……ん、んむっ……んっ……んっ、ン──」
犯し始めた最初の内は嫌がられたけど、今はもう髪を触っても嫌がる素振りは見られない。
ぼくが髪を触る様子を見て瞬きながら静かに呻くだけ。
霧島さんが瞬くと、彼女の目に溜まっている涙がこぼれ落ちる。でもそれは悲しみや苦しみの涙ではなく、セックスその物からくる生理的な涙なのだということが何となくだけれどわかった。
「霧島さんの涙、きれいだ……」
「んん、んっ……んっ、んんう」
セックスのために抱えていた彼女の両脚を離して、長い髪を触り続けるぼく。
心地良い髪の手触り。その手触りの良さと、女の子の髪を勝手に触るといった忌避されるべき行為がぼくの性感を更に刺激して、とても気持ちがいい。快感だ。
そのぼくの性感を煽る霧島さんの長い髪を彼女の乳房の狭間にまとめて流す。
「んう──」
上体を彼女の体に重ねる。
腰を動かして抽挿を再開。
「んっんん……っ、んっ、んんっんう……!」
両手を彼女の脇下から背中へ回す。
彼女もぼくの背中に両手を回してくれた。
「んっ……んんっ……、んうっ……ン──……んっンン」
呻き、目が蕩けている。頬は真っ赤。ぼくを受け入れてくれたのだろう彼女の手が、ぼくの背中をさする。
「ああ、しゅるしゅると気持ちいいね」
霧島さんの長い髪がぼくの胸部や腹部に触れている。そのしゅるしゅるとした感触がぼくの射精感を大きく促した。
「霧島さん……霧島さんの中に……出させて……」
今度ははっきりと伝えた。
霧島伊津子という女の子の中に出したい。さっきの事故的な射精や強制的な射精じゃなくって、ぼくは自分の意思で膣内射精をさせてもらいたい。そうして霧島伊津子という女の子にぼく──椎名央からの射精を受け入れて貰いたい。
贅沢に過ぎる望みだ。今日まで、今までただのクラスメイトで、なんともなかった関係のぼくに犯されて、そのうえで膣内射精までもを受け入れて欲しいと言うのだから。
事故的でも強制でもなく、霧島伊津子個人として椎名央からの膣内射精を受け入れて貰いたいと、そういうのだから、エゴ以外の何物でも無いと感じる。
感じながらも訴える。ぼくは霧島伊津子の中に出したいし、霧島伊津子にぼく──椎名央からの射精を体の中で受け止めてと。
なんてことを言っているんだろう。もうぼくは霧島さんの中に出している。霧島さんが妊娠するかもしれない事をしておきながら、更に妊娠の可能性を高めてしまおうとしているんだ。
それでもぼくは出したい。霧島さんの中に。霧島さんに受け入れてもらいたいんだ。
「んっ、んうっ、んん~~っ、んうっっ」
彼女は首を縦に振らない、だけど、だけど横にも振らない。
いいともダメとも意思表示をしない。
「ん……、んんっ……、ん……ン」
目を蕩けさせて、頬を赤く染めながら、呻くだけだ。
ぼくは余裕が無い、悩むほど余裕が無い。
セックスが気持ち良くて、考える余裕が無いんだ。
霧島さんの長い髪がぼくの胸やお腹に触れるのが気持ち良すぎて。
ああ、もういいかな。
霧島さんの中に出したいよ。
「だ、出すよっ、霧島さんの中に出すよっ、出させてっ」
「んんっ、んーっ! んん──っ!」
拒否か受け入れてくれたのか。
呻く霧島さんの膣内がぼくのペニスを優しく締め上げた。
優しく優しく、抱き締めるような締め具合。
凄い、具合が良い。なんて優しくぼくのことを締め上げてくれるんだろう。霧島さんの中が、膣全体が、ぼくのペニスを掻き抱いてくれている。
ぼくの背中に回されている霧島さんの両手が、ぼくのことを強く抱き締めた。
突き放すんじゃなくて、霧島さんもぼくを抱き締めてくれて、ぼくらは強く抱きしめ合った。
中に出される事を受け入れてくれてるんだ。
ああっ、霧島さんっ──。
「霧島さんっ」
「んんう──!?」
隙間無く股間を重ね合わせて、奇しくも霧島さんと恋人同士のように優しく抱き合いながら。
彼女の膣内に根元まで呑み込まれたペニスの先が彼女の奥を貫く。
先っぽの感覚でわかった。ここが胎内の入り口なんだと。
其処を探り当て、其処を押し上げて、ぼくは射精した。
どくんっ。
「んううう──ッッ!??」
悲鳴みたいな呻きを上げる霧島さん、だけど彼女の膣はぼくを優しく締めて射精をさせてくれるんだ。彼女はぼくを強く抱きしめてくれているんだ。
きゅっ、きゅっ、締まる膣。ぼくを受け入れてくれた霧島さん。ああ、うう、気持ちいいよ、霧島さん。
「霧島さん──ッ」
どくんッ、どぷうッ、どくッ、どくッ。
止まらない射精。
「んンッ!? んン゛ン゛う゛う゛~~~~ッ!??」
ぎゅっと、霧島さんはぼくの背中に回した両手に力を込めて、ぼくが彼女を抱き締めるのと同じくらい、ぼくを強く抱き締めてくれる。
押し付け合う股間、霧島さんの下腹、暖かい。
止めどない膣内射精が無上の開放感を呼び起こして、霧島さんの中で射精する悦びでぼくの心を満たしていく。
「すごい……気持ちいい」
「ん、う……ッ」
「霧島さん中で、ぼくは精子を出しているんだ……嬉しい、霧島さん」
どれだけ続くんだろう。ぼくの魂まで出てしまいそうな膣内射精。
終わらないんじゃないのかな、そう思えそうなほどの射精感。
霧島さんに受け入れられているという幸せ。
けれどそれも終わる、この射精分の精子は出きった。
でも、セックスは別だった。
ぼくはまだ霧島さんから事情を聞き出していないから。
下校時刻が17時、今はまだ14時台と時間もたっぷりとある。
むくむく。
「んん──……!」
彼女の中で、またぼくのペニスが勃起した。
ぼくの勃起を感じてぴくっと脚を痙攣させた霧島さんの瞳が見開かれる。まだするの? と。
ぼくも彼女の瞳を見つめながら、こくんと頷きを以て応えた。まだするよと。
抱き締め合ったままでいた腕の力が抜ける。彼女の体が弛緩して、くてっと全身を脱力させた。
ぼくは霧島さんの体を抱き起こす。
膝丈の赤と白の格子模様のチェックのスカートは穿いたままの彼女。脱がせなくても出来るから、脱がせる必要はないから、せめて恥ずかしいところが見えてしまわないようにと穿かせたままにしていたんだけれど。
「ん──……、ん……」
ぴくぴく。
霧島さんはくてんとしたまま痙攣している。
目をつむって、汗を浮かべて。
その汗をちろりと舐める。甘い塩味、塩味なのに甘いとか変な感じだけどぼくにはそう感じたんだ。
「ゆっくり、するね」
あんまりよく知らないけど、対面座位っていうのかな? この体勢。
ふと見つめ合うぼくと霧島さん。
もう許して、薄く開いた潤む瞳がそう言っている。
「ゆっくり、するから」
本当にゆっくり。静かに優しく。
ぼくは霧島さんとのセックスに臨む。
霧島さんの負担をできる限り減らすように。
「んっ……、んっ……、んっ……っ、んん──……っん」
また霧島さんは目を閉じた。目を閉じて穏やかに呻く。
「霧島さん、気持ちいいよ……」
「んっ……んう──」
「気持ちいいね……」
「ん──」
この穏やかなセックスが気持ちいい。
「ん……、ん……」
痙攣していた霧島さんの脚も弛緩する。
静かに呻く霧島さんと、優しいセックスを続ける。
「スカート、もう少しめくり上げるね」
「ん……」
下りたスカートの裾をめくり上げる。
「う……、んう……、んう……んっ……、んん……ンン」
薔薇色に染まる頬、緩やかな呻き、ぼくはその穏やかな快感を覚えている様子の霧島さんを見つめる。
「ん……んんう……、んっ、……ん」
霧島さんも蕩けた瞳でぼくを見つめている。
ぼくは一度根元までペニスを埋め込む。
「んんう──」
根元まで挿れられたことを感じて霧島さんは静かに背中を反らせた。
射精されると思ったのかな、もうぼくを受けいてくれている彼女は、逃げるとか嫌がるといった仕草は見せない。
ぼくの腰が収まる彼女の股座も両脚を伸ばしたまま。
「射精、させてくれるんだね?」
「ん、ん……」
その呻きは返事。いいよという返事。
「ありがとう……」
呻きは穏やか瞳は潤む、射精させてくれる。中に精子を出させてくれる。
積極的に受け入れているとは言ってないけど、ぼくにセックスを行われることについて彼女はもう拒否はしないんだ。
でも、ちょっと休憩させてあげたいな。
そう思ってぼくは霧島さんへ手を伸ばす。
「ん──」
霧島さんの長い髪を優しく掴んだんだ。
左肩から胸元、下腹へと流れている彼女の長い髪を。
ぼくは、撫でる。
やっぱりさらさらとした髪がとてもきれいだ。
同じ事ばかり。霧島さんの髪を触ってばかり。何度目だろうか。
「ん、ん……」
霧島さんは自分の髪を触るぼくを見つめている。
「霧島さんの長い髪……すごくきれいだよ、さらさらしてて……長くて……。少し触らせてねって、触ってばかりだったね。ごめんね」
「ん……」
いま瞳を一度閉じた。いいってことみたいだ。
暫く撫でる。霧島さんの髪を。
長い髪、いつまで撫でても飽きることは無いなあ。
髪を撫でていると霧島さんも気持ちいいみたいで、ぼくに手を伸ばしてきた。
霧島さんがベッドに倒れる。
ぼくも上体を倒してベッドに仰向けになっている霧島さんと抱き締め合った。
自然とセックスも再開する、優しく静かなセックス。
「あっ……、あっ……」
霧島さんの声が出ていた、切ない喘ぎだ。
彼女の髪を触り続けている間に猿轡が緩んでいた様だ。
ただ、ぼくはそれならと猿轡の手ぬぐいを解いてあげた。
もう、これはいらないと感じたから。
「……」
霧島さんは何も言わない。
ぼくはセックスを続ける。
腰を前後に動かして、霧島さんの膣襞とぼくのペニスを静かにこすれ合わせる。
「あっ……、ああっ、ン……、あっ……、はあっ、あ……っああ、っ」
強く抱き締め合いながらの優しいセックスが本当に気持ちいい。
霧島さんの切ない喘ぎがぼくを高める。
「霧島さん……」
「う、あ……椎名っ、くん……あ、はあっっ、あっ、っああ、あっ、ああっああ、いいっ。きもち、いい……ぁああ~~っ」
名前で呼び合ったところで一気に高揚したぼくは、再びの射精を行った。怒涛の様に湧き上がる性欲にただただ霧島さんの中に出す。
「あ、ああああ──ン!!」
どくん──。
「~~~~っっ!!」
出る、どんどん出る、ぼくの精子が霧島さんの中に入っていった。
ポンプが押し出すように、陰嚢から迫り上がってくる白濁のマグマが、ぼくの先端とぴたりと繋がり一つになっている、彼女の子宮口という噴火口から吹き出て、彼女の胎内を侵し満たしていく。
止め処なく溢れ出る白濁は止まらず、霧島さんの胎内を満たしきってもまだしつこく出てくる。
数多の精子は霧島伊津子という女の子の胎内を駆け巡り、入ることの出来なかった哀れな精たちは逆流し、椎名央と霧島伊津子の隙間無く繋がる股間の隙間からポタポタと流れ落ちるのだ。
これがセックス。散々して置いてなんだけど、教科書でしか知らない行為なんだ。
射精の後。
「あ、あむっ、ちゅぱ……ふ、ううう」
ぼくは、霧島さんと抱き合ったままキスを交わした。
キスを交わしながらもうぐちゃぐちゃになってしまった気持ちを伝える。
「霧島さん、好きだよ霧島さん」
セックスをしながらじゃない、君を助けた瞬間から君の事を好きになってしまったんだ。
今になって気付かされる。あの瞬間にぼくは恋をしたんだって。
「わ、私……わからない……、だから、もっと、抱いて……椎名くんに、抱かれて……気持ち、いいの、体が、体が熱くて溶けそうなのっっ」
返事が出来ないという霧島さん、でもぼくとのセックスが気持ちいいと言ってくれた。
霧島さんはぼくとのセックスを今一度受け入れるというサインを出したんだ。
だからぼくはセックスを続ける。
もう、ここでやめるだなんて出来ないよ。
止まった射精。精液と愛液が混ざりあい、ぼくと霧島さんの体は気持ち良さだけを感じられるように。
「あっ、あっ、きもちいい……、椎名、くんっ、気持ち……いいっ、っあ、っああ、堪えられないっ」
「ぼくも、ぼくも、気持ちいい……、よ……、霧島さん」
「う、うんっ……っあ、ああ、椎名くっ、はああっ」
「一緒に気持ち良くなろう……話も、聞かせて」
「あっ、ああ──っ、の、昇の、こと?」
そう、肝心な事。まだ、聞いてない。これだけじゃ、ただ霧島さんと優しいセックスをしているだけだ。自分の気持ちを知ることが出来て伝えられはした物の、ぼくが犯してという最悪の形からの始まりで。
静かに腰を動かして、ペニスと膣襞、秘肉と秘肉同士を静かに擦らせ合わせてあげると、彼女は事の真相を話し出した。
「そう、話辛い事かも知れないけれど、悪い予感をびんびん感じるんだ。だから、こんなことをしてまで聞き出そうとして……ごめん、じゃ、すまないよね……」
謝るぼくは、それでもセックスは止めずに霧島さんと抱き合う。
前に、後ろに、引いて、挿れて。
「んっ、んふうっ、んんっ」
キスをして、霧島さんの口内に舌を差し入れて絡ませ合い、ぼくの口内へ霧島さんの舌が入ってきて絡み合わせてくれて、ぼくの唾液を霧島さんに飲ませ、霧島さんの唾液をぼくが飲み下す。全身で絡み合うんだ。
「んっ、ふうっ、い、いいわ……話す、からっ……昇のこ、とっ、はっああ、ち、中学の時のことっ、し、椎名くんに全部っああア──!!」
ああ、ほら、ね。じゃないけれど、優しいセックスは心を絆して、抱え込んでいることを話してくれる。
勝手な事ばかり考えているなぼく……。結果論。霧島さんが受け入れてくれただけ。受け入れてもらえただけなのに。
褒められた方法じゃないけれど、恋愛的な意味でもぼくと霧島さんは近づけたような気もするし、秘密も話してくれる。結果は良い方へと働いたわけで。最悪逮捕されて終わりだったけれども……。
「ありがとう……、霧島さん」
そこからはもう、思う存分、霧島さんとセックスをした。
強姦、じゃなく。途中から霧島さんが受け入れてくれたことで、きちんとしたセックスになっていたけれど。
合意してからは本当に気持ちが良くて、当初の目的を果たしつつ、ぼくは霧島さんとの深いセックスを楽しんでいた。
キスもいっぱい、セックスもいっぱい。
いまは、セックスで火照った体を休めている。
「霧島さん……」
霧島さんの長い髪を撫でながら。また髪ばかり。フェチズムなのかな。
「髪、撫でられるの……気持ちいい」
霧島さんはぼくと体を一つにしたまま、そう言った。
「そ、そう。よかった」
「ん……、もっと撫でて」
「うん、霧島さんの長い髪……きれいで、ぼくは好きだな」
「そう言ってくれて嬉しい……椎名くん」
そう言いながら彼女もぼくのくせっ毛を触ってくれる。黒髪のくせっ毛。彼女は茶色の真っ直ぐな髪。完全にぼくの方が負けてるし、万人受けしないんだけど。
「椎名くんの髪の毛も、独特で、いいと、思うよ?」
「ぼ、ぼくのくせっ毛を褒めてくれるなんて、う、嬉しいなあっ」
その後もぼくと霧島さんは放課後ぎりぎりの時間までセックスをしながら、事件の真相の奥深くにある闇を、彼女の口から聞き出していった。
その後……。
◇◆◇
「でもわからないんです。どうして霧島さんを殺そうとしたのか……」
そういうぼくに彼は言った。
「くっ……くく……そうさオレが殺ったし殺ろうとした! 霧島も 駒沢も 進も!!」
霧島さんはセックスの疲れから眠ってしまった。まだ目を覚ましていないけど、時間の問題だ。目を覚ませば彼女の口から全ての真相は語られる。
だから逃げられないと悟った林田くんは全てを語った。
1年前ヤクザと揉め事を起こして色々とまずいことになっていた事。
双子の兄である進さんが九星学園への推薦合格を決めていた事。
自分と進さんの立場が逆だったらと思い、進さんを殺して入れ替わった事。
それを駒沢くんに見られていた事。
「事あるごとに駒沢はオレをゆすってきた、おまけに霧島までがオレの正体に気づきやがった!」
{お願い昇 自首して! そのためなら私なんだってする}
{なんでもだと? じゃあ──じゃあ死んでくれ。そしたら考えてやるよ──自首}
{昇…… いい……わ}
「何が自首だ! 昔ちょっとつきあってやったくらいで恋人面しやがってヘドが出る!!」
吐き捨てるように言う林田くん。
霧島さんの事を好きになったぼくの心は怒りで染まっていたけれど、それを押し殺して聞いていた。
「だから駒沢も、霧島も、オレの生きる邪魔をするやつらはみんな殺してやろうと思ったのさ!」
「林田くん……」
「けど……こんなことなら霧島も駒沢も速攻で殺してればよかったぜ……クソっ……」
全てを話した林田くんは、ぼくが予め連絡を入れて置いた警察に、殺人と殺人未遂の容疑で逮捕され、連行されていった……
◇
翌日以降、ぼくは霧島さんの家に毎日迎えに行って、一緒に登下校するようにもなり。
りえは。
『お二人さんの邪魔はしたくないから、じゃね~♪』
って、ぼくらに遠慮して、ぼくとの登下校を辞めてしまった。どうもぼくと霧島さんの保健室でのセックスを知られていたみたいで……。ぼくが霧島さんを好きな事、ぼくと霧島さんが受け入れ合ってセックスを交わしていた事も。
ともあれ、以前はそれ程付き合いが有った訳じゃなかったけど、あの保健室でのセックスを機に、今ではもう何でも話せる友達になっていた。
そう、まだ友達同士の関係なんだ。霧島さんがぼくの告白の返事をくれたわけじゃないからね。
そしてある時“全て話して”霧島さんにそう言われたぼくは、包み隠さず林田くんのことを話した。
林田くんが霧島さんの事をどう思って居たのかも。霧島さんの事を殺そうとしていた事も。
当事者、それも林田くんとつきあっていたこともある霧島さんには話して置くべきだと思うし。
親しい仲になった彼女に隠しておくのもなんか嫌だ。
ぼくの話しを聴いた霧島さんは、当然ショックを受けたようだったけど、逆に吹っ切れたようでもあった。
それでも心配だったぼくは、霧島さんを遊びに誘ったり、一緒に出かけたりと少しでも心を癒せればと行動していた。
彼女を犯してしまったこと。その後、ぼくを受け入れてくれ、普通に合意のセックスに至ったぼくと霧島さん。
セックスをした事について霧島さんは。
『ううん、いいの。あの時はそうするしか椎名くんには選択肢が無かったんだと思うし、椎名くんからのセックスを受けていなければ私は昇のことを話さなかったと思うから……。結果を言えば私は椎名くんに命を救われたわ。だから、いいの……』
そう言ってぼくからのセックスを受けた霧島さんは、その行為その物を飲み込み許してくれたんだ。
そうして回り出した平穏な日常の、とある放課後。霧島さんの家に誘われたぼくは、彼女の部屋で言われたことに耳を疑った。
「あのね、椎名くん」
「どうしたの霧島さん?」
「うん……実はね……」
少し言い淀む霧島さん、けど意を決したのかぼくを見て言った。
「私と……私と、今からセックスを、してもらいたいの……私を、もう一度抱いて欲しい、あの保健室で私を抱いてくれた時みたいに熱く熱く私を抱いてっ」
「え……えーッ!? な、なんでっ!?」
「私、初めて椎名くんのセックスを受けたとき、とても気持ち良かったし、何でも話せたわ」
確かにそうだ。あの日は本当に気持ちが良かった。それにそれを切っ掛けとして昔のことを話してくれた霧島さんのおかげで、事件は無事に解決を見た。
「だから私、信頼出来る人とは……、ううん椎名くん、あ、央とはしたいの……これからも」
そうだよね……。キスとかもそうだけど、納得のいく相手と、してもいいっていう相手としたいよね。それはぼくも何となくだけどわかる。
それがぼくっていうのは嬉しいけど……いいのかなって、……で、でも、央としたいって、あ、央って名前で呼んできて、こ、これからもしたいって、それって……。
「わ、私、私も央のことが、す、好き、みたいなの……私の事を大切に思ってくれる優しいあなたの事が好きなの……、好きなの央の事が……」
霧島さんは笑うのを失敗したような微妙な笑みを浮かべる。
その表情を見てなんとなくわかった。
ああ……、これ、本気なんだって。本気でぼくのことを。
だったら、ぼくが返す言葉は一つしかない。
「ぼ、ぼくもっ、その、ぼくも霧島さんのこと、い、伊津子のこと好きだったしっ! あ、あらためて言うよ? い、伊津子っ、ぼく椎名央は霧島伊津子の事を愛しているんだっ!!」
思いの丈を叫ぶぼくに、伊津子は顔を赤らめたまま抱き着いてきた。
「ありがとう……央っ、私……私嬉しい……っ」
返事をしたら伊津子に抱きつかれた。
こ、こんなに喜んでくれてぼくも嬉しいけど、好きな相手とするっていうだけなのに、どうしてここまで嬉しい気持ちになるのかな?
それにしても女の子って、伊津子ってあいかわらず良い匂いがするんだなぁ。
温かいし柔らかいし……ぼく、伊津子を好きになるまで女の子に興味が無かったけど……。
こうして女の子と抱き合うのって、なんか……やっぱり、いいな。
伊津子とセックスをすることになったのはいい。嬉しい。けど……、今度はぼくが不安になってきた。保健室で一度しているくせに今更ぼくは緊張している。
緊張して震えながら、畳の上に敷かれた布団の上で、ぼくと向き合って座っている伊津子の制服を脱がせていく。
なんでも今日は伊津子の両親は用事で出かけていて帰りが遅いので、安心してできるし時間もたっぷりあるらしい。
そんなの聴いてもちっとも落ち着かない……途中で帰ってくることだってあるし、早帰りだって。
そんな不安を抱えながらも、ぼくはぼくで伊津子とセックスがしたい。だから体は素直にその為の行動を起こしていく。
伊津子のブレザーを脱がし、ブラウスのボタンを一つ一つプチプチと外しながら、誤魔化すように話しかけながら。
伊津子は自分の服を脱がせていくぼくの手を見て、恥ずかしそうに黙り込んでいる。
うう、やりづらい……。ぼくも伊津子も回数だけは何回もしたけど、事自体はまだ二回目だから余計にそう思ってしまう。
ボタンを全て外しブラウスを脱がせてしまうと、白いブラジャーに包まれた二つのふくらみが顔を覘かせた。
ぼくは迷わずブラジャーのホックに手を掛けて外してしまい、桜色の乳首を頂点に持つ、二つの乳房を外気に曝させた。
これで伊津子の上半身を守る物は全て無くなったことになる。
「い、伊津子のむ、胸……やっぱり結構大きいし、きれいだ」
口の中に唾が溜まってきてそれを飲み込みながら言った。声が上擦ってしまう。
女の子のいい匂いが、伊津子の匂いが、益々強くなってきた。
それにしても……女の子の胸って、ほんときれいだ。
保健室で伊津子とするまでこういうことって普段から考えた事なかったけど、こうして、いざ本当にするようになったら、ぼくも男なんだなと実感させられる。
さっきまでは何ともなかったのに、今は伊津子の体を触りたくなってるから。
「は、恥ずかしいから、そんなにジロジロ見ないで」
ぼくの考えとは逆に、伊津子は布団に着いていた手を離し、胸の前で交差してふくらみを隠し顔を俯かせる。
俯く伊津子の左肩から髪が一房、体の前にさらりと垂れ落ちた。
これからするっていうのに矛盾した行動だけど、伊津子らしいと言えば伊津子らしいかな。
ただ、伊津子がそういう反応をしてくれたことで、ぼくの方は少し落ち着きを取り戻せた。
「ダメだよ伊津子、胸を隠したら」
ぼくは胸を隠す伊津子の手を掴んで退かせる。
今度はガード出来ないよう、邪魔するように胸の前に垂れ落ちた髪を手の甲で除けて。
そのまま双丘に手を乗せ、ひと揉み。
「ひゃぁんっ!」
弾力のあるふくらみがぼくの手の平の中で“むにゅっ”と形を変え。
“びくん”と身体を震わせた伊津子の口から声が漏れる。
柔らかいなぁ……これもあらためてだけど、女の子の胸って、伊津子の胸ってやっぱり柔らかい。
前にクラスの子にエッチな本を見せられた時、「おっぱいはロマンなんだ!」 とか言ってたけどわかる気がするなあ。
胸を揉むのってマッサージするのと同じようなものだと思う。
でもマッサージされてる方が気持ちいいってのはわかるけど、マッサージしている方が気持ちいいなんて……。
これは夢中になりそうだ。
「ふぁ……ぁっ、ひゃうん!」
伊津子の反応を見る限り、伊津子も気持ちいいんだろうけど。ぼくはぼくで伊津子のおっぱいを触れる事に幸せを感じていた。
これも全ては伊津子がぼくの気持ちを受け入れてくれて、お互いに好き合えたからなんだね。
ぼくは乳房を揉みし抱きつつ、さっきと違ってぷっくりとしている桜色の乳首も摘んだり押したりしてみる。
「い、いやぁ、摘んじゃ……っ、っっ……だめェっ」
そんなこと言われたら余計に触りたくなるのが男だよ。
でも、胸を揉まれるのってそんなに気持ちいいのかな?
ぼくは胸を揉み続けながら、身を捩る伊津子に訊いてみた。
「伊津子……、気持ち、いい?」
「い、いい、けど……っ……変にっ なりそう……んっ」
潤んだ目でぼくを見てそう答える彼女。
息遣いも段々激しく熱い物に変わってきて、本当に気持ち良さそうだ……。
仮にぼくが伊津子に胸を揉んでもらったら……気持ちいいかなぁ?
そうだ、試しに揉んでもらおう。
そう考えたぼくは彼女の胸から手を離す。
「……え……? ……あれ?」
急に手を離されて戸惑いの声を上げる伊津子。
「あ、ごめんっ、ちょっと待ってね」
「え、ええ」
一言断って自分の制服のボタンを外していくぼく。
伊津子はというと、ぼくを見ながら首を傾げている。
上半身裸で小首を傾げる伊津子。さらりと長い髪が流れて……可愛いなぁ……。
ぼくは上着とカッターシャツ、次いでにシャツを脱ぎ捨て、伊津子と同じく上半身裸になった。
「お待たせ。それじゃあ、伊津子 今度は伊津子がぼくの胸を揉んでみて」
「い、いいけど……でも、どうして?」
「うん、さっき伊津子が胸揉まれて気持ちいいって言ってたから、気になって」
男が女の子の胸を揉むのは普通だけど、その逆ってあんまりないから、まあ自分でも変に思うけどね。
「え、えっと、央、こう、すればいいの、かしら?」
「た、たぶん」
伊津子は左手でぼくの背中を支えるように抱くと、右手をぼくの左胸に当ててきた。
手の平が凄く温かいな。
そして彼女は、ぼくの胸板を捏ねるように指を動かしてきた。
「どう? 央」
「う、うん、ちょっと……く、くすぐったい」
けど、伊津子が感じていたような見た目で分かる程の快感は得られていない。
彼女の手の平は温かく、くすぐったくて気持ちいいんだけど……“快感”と呼べるかと言われたら微妙。ぞくぞくっとして快感は快感なんだけれども、伊津子が感じているほどの快感かと問われると疑問符が付くかな。
少なくともイけはしないと思う。やっぱり女の子ほどは感じないのか……。
でも、この体勢は恥ずかしいなぁ。
伊津子は今、ぼくの身体の左側に座っているんだけど。
彼女の腕に抱かれて胸を揉まれていると、自分が女の子になったような気分にさせられる。
ぼくは小柄だし、背も伊津子の首までしかないから尚更だ。
そんなことを考えていた時だ、伊津子はぼくの胸から手を離して両手で身体を抱きしめてきた。
ぼくも彼女も上の服着てないから、彼女の柔らかいふくらみがぼくの胸に直に押し付けられて……。
「ど、どうしたの?」
誤魔化すようなぼくの問い掛けに答えない彼女は、じっとぼくを見つめてから目を瞑った。
うう、心臓がバクバク言ってる……。
「い、伊津子」
ぼくがいくらこういう事に疎いって言っても、流石に分かる。
つまり、その……キスしてって事だよね。
で、でもキスはまだ早いような。キスは好きな人としないとだからぼくと伊津子は成立するんだけど。
ああそうか。初めての時がキスよりセックスが先だったから感覚が狂ってるんだ。そ、そういう意味でも申し訳ないよ伊津子……。保健室での時、ぼくは伊津子に猿轡をして先にセックスをしていた。その途中でキスをしたから、まずは挿入してからとか考えちゃうんだなあ。
「キスは……その……後で」
「……うん……」
ぼくの言葉を聴いても伊津子は目を閉じたまま待っている。
ほんとに聴いているのかなぁ?
「あの……だから」
「ええ、だから……央といま……」
「……え……?」
えっと……話が噛み合っていないけれど。
「央……キス……して」
「え? う、うん」
有無を言わさない伊津子。これはキスしないと……ダメかな?
そう思ったぼくは、訳の分からないまま伊津子の背に手を回して彼女の唇を自分の唇で塞いだ。
「ん……」
軽く触れ合わせるだけだけど、愛する女の子とのキスはやっぱり甘酸っぱくて良い味がした。保健室でしたキスはこれよりもっと深い物だったけれど、あの時はまだ伊津子の気持ちがはっきりしてなかったと思うし。
「キス……唇を軽く触れ合わせてくれるだけでも気持ち良かった……好き、央」
頬を赤らめて恥ずかしそうにしてるけど、嬉しそうに微笑みながらぼくにそう言う伊津子。
うわぁー、可愛なぁ。
「ぼくもだよ……ぼくも伊津子が好きだよ」
ぼくは、椎名央は霧島伊津子が好きなんだ。どこまでも、深く深く愛している、空よりも高く愛している、限りない愛情を椎名央は霧島伊津子に抱いて居るんだ。
彼女から過去を話して貰う、真相を話して貰うのにセックスなんて手段を行使した。お人好しって言われるぼくだけど、セックスという特別な行為を“聞き出す、問い質すためだけに”という理由だけでする事は無い筈だ。
仮に同じ事をりえに言われても、ぼくは確実に断る。りえは大切な“友達”だからね。
これは断言できる。実際想像してみてそうなんだから。宥め、慰める事はしても性交に応じたりはしない。
だけど、伊津子の場合を想像すると違った。頼まれたらOKして、頼まれなくても“そんな仲になれたら”って感じにさせられる。
事実、彼女とこういう事になって嬉しいと感じてるし。
ぼく自身が気づいてなかっただけで、いつの間にか伊津子の事を好きになっていたんだ。
そう、結局椎名央って男の子は、霧島伊津子って女の子を愛さずにはいられないんだ。
正直言えば二度目とそれ以降に期待していた。
伊津子とするまでのぼくは、こんなこと一度だって考えた事なかったのに。
恋をするって、やっぱり特別な事なんだね。
「伊津子……脱がせてもいいかな?」
ぼくは彼女のスカートに手を掛けて言った。
「いい、わ」
「……えっと、どうやって脱がせるの?」
了解を得たぼくは脱がそうと思ったんだけど、制服のスカートの脱がし方が分からない。
そもそもぼく男だからスカートなんて触らないしなぁ。伊津子のスカートを触ったのが女の子のスカートを初めて触った瞬間だったんだ。でもあの時は穿かせたままめくり上げて抱いていたしね……。
すると“くすり”と笑って、伊津子は自分で脱いでいった。
ちょっとかっこ悪いなと思いながら、ぼくも自分のズボンとトランクスを脱ぎ捨て全裸になり、同じく全裸になった伊津子と向かい合う。
「き、きれいだよ伊津子」
「あ、あんまりジロジロ見ないで央……恥ずかしいから」
ぱっちり見開かれた潤む瞳。整った目鼻立ちにお尻まで届く真っすぐな長い髪。大きく膨らむ二つの果実は同年代の女子より大きいと思う。桜色の乳首とその周りに丸く広がる乳輪。ほっそりとした腰にすらりと長い手足。
その美しい裸体にぼくのペニスはむくむくと反り立ち、瞬く間に準備が整う。
ぼくの物の変化を見ていた伊津子は頬を鬼灯の様に染め上げて、そんな伊津子の何処となく淫靡で、それでいて可愛らしい姿に堪らず彼女を仰向けに寝かせた。
足の間に自分の体を割り込ませ、膝を抱えつつ内股を触るとぬらぬらとした愛液がにじみ出て来ていた。お互いにはやる気持ちが抑えられないんだね。
「挿れるよ? 伊津子」
「ええ……」
伊津子の股間の性器はもう既にたっぷりと潤いを帯びていて、余計なは愛撫しなくても中に入れられそうだ。一度目の時はぼくの鼻腔愛撫でねっとりとしていたけれど、今回はもう。ちょっと残念。口でしてあげたかったからなあ。
ぼくのペニスも硬くなって先走りの汁が出ている。お互いに準備万端とは、ある意味で相性抜群なのかな。
ぼくは先端を伊津子の股間に近づけ、そっと割れ目に当ててみた。
「んっ」
「いくよ?」
「……ええ、きてっ」
そして腰を前に出し、ゆっくりと挿入を開始。
「んっ! んぁぁぁ……ぁっ!」
ぼくのペニスがずぶずぶと伊津子の股間の割れ目の中に入っていく。
思った通り、愛液で潤っている膣内はすんなりとぼくの物を受け入れて、互いの負担を最小限にとどめてくれているみたいだ。
それでも伊津子の口からは喘ぎというより、苦痛に満ちた声が出ている。
「痛い?」
「す、少し、あぁっ!」
「もうちょっとで、奥まで入るから、我慢して」
奥に挿入していくと引っ掛かりを感じた。まるでぼくがあの保健室で破った処女膜のようだ。
まだまだぼくらの体は仕上がっていないって言う証明なのだろうけれど、ここでまごついていたら余計に苦痛が長引く。
瞬時に結論を出したぼくは、そのままのスピードで伊津子の最奥へと突き挿れた。
ずぶずぶずぶ……みち……ッ
引っ掛かりを強引に通り抜けると、最奥まで一気に入ってしまった。
「ッッ……ッああアッッ!!」
伊津子が喘ぎ叫ぶ。痛みと快感を同時に感じているかのように。
初めての保健室では何時間もセックスをして体を馴染ませ合ったのに、まだ馴染みきっていないんだ。単純にして複雑、複雑にして単純。性交の奥深さを教えられる。体の相性はきっといい、だって、あんなにも気持ち良かったんだから。
よくよく考えるとセックスって大切な行為なんだよね。愛し合う為の行いでもあり、子供を作るための物でもある。
愛し合う男子と女子は、愛の為にセックスを行って、愛し合うからこそ赤ちゃんは産まれる。
ぼくは今、伊津子と愛し合っているんだ。なんて素敵な事なんだろう。
挿れるのと同時に、伊津子は痛みに声を上げながらぼくの身体に強くしがみついて、痛みを紛らわすかのように、背中に指を立てて掻きむしるように引っ掻いた。
「痛ッ!」
伊津子の爪は切られていたけど、力一杯引っ掻かれたら流石に痛い。
「あっ、ご、ごめんなさ、いっ、わ、私っ、痛く、てっっ」
「う、うん、大丈夫。わかってるから」
引っ掻かれて痛かった、でもそれは伊津子の痛みに比べたらまだマシなんだろうな。
結合部から流れ出る愛液が上手いこと潤滑液となってくれたら良いんだけど、どうだろう。
力一杯抱き締め合ってるから見えないけど……、完全に入りきったこのタイミングで伊津子の背中に腕を回して、彼女を抱き起こし、抱き締め合う形に密着。伊津子の長い髪の左の一房の束が、彼女の左肩を跨いで体の前に流れた。
「~~ッッ……い、痛い……ッッ!!」
「大丈夫ッ! 大丈夫だよ伊津子! もう奥まで、根元まで入ってるから!」
ぼくはじっとしたまま動かないようにして、伊津子の頭や背中を撫でて落ち着かせる。
伊津子は伊津子でぼくの体にしがみつくから、体高差でぼくの顔面が伊津子の胸の中心に収まるんだよ。
温かくって柔らかい彼女の両胸部の狭間。頭がおっぱいに挟まれている。ので、両乳房を揉んでみた。
「あッあううっ、あ、央ぁ、き、気持ちいいっ……」
胸を揉みし抱いて、右に揉み回し、左に揉み回し、頭を挟み込んだまま自分の頭を伊津子の胸でプレスしてその柔らかさを堪能。
おっぱいの狭間に落ち込んだ長い髪の房がさらさら揺れて、ぼくは暫くそのままを保ちながら彼女に問い掛けていた。
「痛いのが、マシになるまで伊津子のおっぱいを堪能しているよ」
「あっふあ、き、気持ちいいっ、あき、らぁ、気持ちいい、吸って、乳首も吸ってぇっ」
注文入りましたなら乳房を責めずに居られませんってね。ぼくは髪の房が垂れている左の乳房。その桜色の乳首を舌で舐め、舐めながら吸い付いた。
「ああっあ、ン、す、すわ、れて、るぅ、ああ、赤ちゃん、みたいぃぃ、あきらぁ~、あっああ~~」
母乳は出ない。出たら怖い。伊津子の処女を奪ったのはぼくだ。何回も何回も中に出したけど、あの時ので赤ちゃんが出来ていたら革命だよ。もちろん、ぼくは伊津子が受精し、妊娠していたら責任は取るつもりだよ。
むしろ、こうして愛し合う仲になったからか、ぼくは伊津子のことを受精させたい気持ちが強くなっていた。
伊津子を妊娠させて、この乳房から母乳を吸い上げてみたい。伊津子にぼくの赤ちゃんを産んでもらいたい。
「ちゅ~っちゅうううっ」
「あ、ああ~~っ、ひうっ、あ~~っ」
このままちゅうちゅう吸うだけでも凄く甘い味がして美味しい。だけども本番はそれじゃあ無いんだ。ぼくは少し強めにかぶりついて痛々しくも歯形を残す。
「ん~~っっ!!」
伊津子も痛かったのか、ぼくの背中に引っ掻き傷を残した。お互い直ぐに消えるだろうけれどね。
ポンッと唇を離して乳房を解放するぼく。また体の前に流れ落ちている伊津子の左の長い髪の一房が揺れたから手に持って、手の平の上で滑らせてさらさらの手触りを確かめる。
「美味しかったよ伊津子のおっぱい」
「も、もう、央ったらぁ」
伊津子の体の前に流れている髪を指に五指に絡め撫でて、その感触を楽しみながらも、自分の状態を鑑みる。
実はぼくの方もまずいんだよ。
ギュッと膣が締まって、ぼくのペニスが締め上げられているんだ。
これじゃあ、そんなに長くは持ちそうにないな。
伊津子の膣内は温かくてぬるぬるしてて、凄く気持ちいいから時間を掛けてゆっくりしたいけど……。ああ、いや、射精をしてもそれから時間をかけて何回もすればそれでいいんだよね。
「伊津子、もう動いても大丈夫かな?」
ある程度彼女が落ち着いてから訊いてみた。
「う……ん、動い……て……でも、ゆっくり……ね」
「分かった、それじゃ……ゆっくりいくよ」
ず……。
「あっ……あうぅ……ひあぁっ」
ゆっくりとした動きで腰を前後させ、ペニスを出し入れしていく。
それに合せる……というか自然にその動きに合う感じで伊津子も喘ぐ。
さっきよりマシになったけど、伊津子の膣は痙攣するように締め付けたり、蠕動したりと容赦なくペニスを責め立ててくるから、気持ち良すぎて堪らないけど、その分、直ぐにでも射精しそうになって、堪えるのが一苦労だ。
「どう? 伊津子……気持ちいい?」
「あふぅ……ええ……気持ちいい……わ」
「ぼくも気持ちいいよ」
「あっ、あき、らっ……」
「何?」
「い、伊津子……伊津子って……呼んで」
「……分かった 伊津子っ、伊津子っ」
「あ、あき、らぁ~~っっ!」
「伊津子ももっと、央って呼んでよ」
「うん……あ、あき……ら……央、央っ、愛しているわ央ぁぁ!」
「伊津子……ぼくも、ぼくも伊津子を愛してるよっ! 伊津子っ、愛してるっ!!」
何度も何度も名前を呼び合い、話しをしながらもぼくは腰の動きを止めず、伊津子の膣内を擦り続ける。
ほんとはもっと強弱を付けたり、色々としてみたいけど、伊津子に苦痛を与えたくないし、勿論ぼくも持たないから、徐々に慣らしてからにしよう。
「はぁぁ……っ! あぁん……っ! んっ、んんっ……あき……らぁ」
「伊津子ぉぉ……!」
いくらゆっくり抽挿してても、やっぱりそんなに持ちそうにないな。
限界が近い事が分かったぼくは、深いところを重点的に攻めて、子宮口を突いたり。
その周りに擦りつけたりしながら、伊津子と二人で快楽に酔いしれる。
それにしてもセックスって、愛し合う事って本当に気持ちいいなぁ……。
「伊津子、もうぼくっ、出そう……!」
「あッ、央ッ……な、中にッ……私っ、わた、しッ、のっ、なかっ、にぃぃ!」
「うんっ、もちろん出すよっ、伊津子の中にっ、伊津子のこと受精させるつもりでっ、いいよね伊津子っ?! 伊津子のことっ、受精させたっていいよねっっ?! いいよねっ!!」
「いいっ、いい、よっ、受精したってっっ、いいっ、からぁっ、あき、らっ、央の赤ちゃんをっ、産むからぁぁっっ! 私の中にっ、わた、し、のっ、中っ、に、だしっ、てっっ、出して央ぁぁぁっ!!」
ギュウギュウと強くなる締め付け。ああ、くうっっ、もうダメだ。
イク寸前までこの快感を味わって、最後は中に出す。保健室の時もそうだった。心のどこかで考えていた。もしも伊津子がぼくの赤ちゃんを産んでくれたらなって。そんな無茶苦茶な事を密かに考えていたんだ。好きだから、伊津子を愛しているから……。
「伊津子っ、ぼくの赤ちゃんを産んでっっ」
ぼくはもう出そうになってるペニスを最奥まで挿れてしまい、伊津子と深く繋がると。
背中に回した腕に力を入れて、強く抱き締めた。
伊津子もぼくの背に回した手に、ギュッと力を入れてきた。
お互いを強く抱き締め合うぼくら。
そして……。
「んッ んッ あぁうッ あぁ……ッ! あぁぁッ……ッッァァァ~~~ッッ!!!」
ドクッ
伊津子が上げた絶頂の声が耳に届くと同時に、ぼくも達し、そのまま射精。
出続ける精液の全てを伊津子の胎内に解き放つ。伊津子の受精を望みながら。
ビクビクとペニスが震えて射精するたびに、体から力が抜けていくみたいだ。
「あきら~~~ッッ!!!」
「いつこぉぉぉ~~~~ッッ!!!」
どくどくと出る精子を伊津子の胎内に入れていく。余すことなくすべて。
「伊津子っ、伊津子っ、ぼくの子供を産んでよ伊津子~~~っ!!」
ああ、本当。ぼくは伊津子を受精させたいと願っている。心から伊津子との子供が欲しいって願っているんだ。ぼくら、まだ高校生なのに。心の中が滅茶苦茶だ。でも──
「え、ええっ、ええっ、産む、わっ! わ、わた、し、央の子を産むわっ、う、む、からっ、私をっ、受精っ、させっ、てっっっ!!!」
伊津子は産むと言ってくれる。ぼくの赤ちゃんを産んでくれるって。それがぼくには嬉しくて。
「伊津子っっ!!」
受精させたい。ぼくは伊津子のことを受精させたい妊娠させたい。愛する伊津子との赤ちゃんが欲しいんだよ。
そんな強い想いを込めて、ぼくは伊津子の子宮の中をぼく自身の精子で満たしていった。
◇◆◇
あれから五回セックスを続けた。伊津子の受精を願っての全膣内射精。ぼくと伊津子は本気で子供が欲しいと愛し合ったんだ。
愛を確かめ合うはずの伊津子とのセックス。それは子作りに変わってた。
愛情たっぷりのセックスはただ気持ちいいだけじゃない。心と心を深く結びつけるものだった。子供が欲しいだなんて付き合い立てな上に高校1年生で考えることじゃないんだろうとは思うよ。
でも、だけど、ぼくは伊津子を受精させたい。伊津子はぼくの子を産みたい。本気で願い考えてのセックスだったんだ。後悔も焦りも無い、本心からだからね。
出し切った後は何か凄い脱力感が襲ってきたけれど……本気で愛し合うって結構体力使うんだなあ……。
セックスが終わってからは特に何もしないで二人して布団の上でじっとしてた。
伊津子もぼくも、疲れて何もする気が起きなかったからなぁ。
まあ、汗びっしょりなのと、匂い付けたままで居る訳にもいかないからある程度体力が回復した後、シャワーを借りて洗い流させてもらったけど。
その後、恋人になった以上挨拶はしておこうと思って、伊津子の両親が帰ってくるまで待たせてもらい、挨拶したんだけど、予想してたのと違ってあっさりと交際を認めてくれたんだ。
「娘との交際は認めん」
「お願いします、ぼくは本気なんです!!」
──ってなるって考えてたんだけどな。
実際は。
「央くんなら安心だ」
「伊津子を宜しくお願いしますね」
だった。罪悪感から伊津子と子作りしてたって告白しても、驚きはしても許してくれた上に、二人の間で合意できているなら良いと認めてもらえたんだ。それには飛び上がるほどうれしかったね。ただ、こうもあっさりと何もかも認めてくれるなんてどうしてかなあ? と、伊津子に理由を訊いたら納得出来たけどね。
◇
「私を助けてくれた央なら良いって言ってたわ」
「う~ん、そう言ってもらえるのは嬉しいけど、プレッシャーを感じるなぁ」
登校途中にそんな話をしていると、親友の榊りえが。
「大丈夫よ、しいちゃんなら」
なんて、軽く言って肩を叩いてきた。
「うん、それに央なら結婚も認めるって言ってたわ」
「け、けけけ結婚ッ!?」
ぼくの前を歩く伊津子とりえは、好き放題言いながら笑ってる。
将来的にはそうなるかも知れないけど、結婚なんて言われると更にプレッシャーが……そりゃ、あれからも子供が出来ても良い、妊娠覚悟の本気のセックスを毎日してる。
愛し合うって中途半端には出来ないもんね。そんなセックスを毎日欠かさずしているぼく、椎名央と彼女、霧島伊津子。
ぼくは霧島伊津子を本気で受精させようとしているし、伊津子だって「私を妊娠させて央っっ!!」って言っている。ぼくらの想いは本気だ。多分だけどぼくらの子供、高校2年生の春には生まれているだろう。
だから子供が出来た時のことをぼくと伊津子はきちんと考えながら愛し合って、毎日のセックスに臨んでいる。無責任な親にはなりたくないし、無計画な子作りをする訳には行かないからね。
お互いの両親も交えて子供が出来た時のサポート体制もしっかりと整えているし。だけど。
結婚、かあ~。
どうせ結婚はするし、まあ、確かに考えるべきことの一つだね。
椎名伊津子になるのか。霧島央になるのか。どっちなんだろう?
「ほら央、早く行かないと遅刻するわよ」
微笑みながら言う伊津子とは実はもう既に一回セックスをしたりしてるんだよね。朝早くに伊津子の家に迎えに行って、まだ時間があるからと上がらせてもらった伊津子の部屋で。
『あっ、っああ、っあ……あき……らっ、あきらっあ、奥まで……おく、まで……私のっ、っ奥まで、央がっ、挿入って……るっ……、ああっ……ああっ、あっ、っあ、ん』
『伊津子っ、伊津子の奥っ、っもっと奥まで、……子宮口の中までっ、っ挿入れて、精子をっ……っぼくの精子を、注ぎ入れる、からねっ』
『ああっ! あき、らあああっっ!!』
『い、いつ、こぉぉ~~~っっ!!』
そうやって行ったセックスは愛情からの意味合いと、伊津子を受精させる子作りの意味合いを併せ持った大切な行為。
正直盛り過ぎなんだと思う。保健室の時から何回した事やら。でもさ、仕方が無いんだ。してもしても足りない。愛し合えば愛し合う程にもっともっとセックスをしたくなる。それくらい伊津子とぼくは愛し合っているから。
お互いを絆し合わなければ。お互いを絆し合いたい。伊津子もぼくもそれを体で言葉で伝えあって毎日セックスをするんだ。ぼくの家で、伊津子の家で、学校でだって。どこでだって愛し合う。体を重ね合えば重ね合う程に心の中にある伊津子への愛情が溢れ出して、ぼくも伊津子も心地が良いんだ。
そんなわけで今日の朝一番にぼくと伊津子はセックスをして、お互いを絆し合わせた。
事が終わって伊津子の家のシャワーを借りて、それで一緒に登校しているときにりえと合流、でいま。
「央、考え事し過ぎよ。本当に遅れるわ。急がないと」
伊津子がぼくの隣に来てぼくの手を握る。ついさっきまでぼくと抱き締め合っていた温かい手。ぼくの大切な恋人、霧島伊津子。今日もまた彼女との一日は始まった訳だ。
「ね?」
「分かってるよ~」
ま、とりあえず今は遅刻しないように走る事だけを考えよう。
短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)
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コードギアス
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コードギアスR2
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此花トゥルーリポート
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FF4×FF6
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カオシックルーン
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学園黙示録
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ルパン三世 ワルサーP38
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幕末風来伝 斬郎汰
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ニードレス
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ヨルムンガンド
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少女少年
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北の告発
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サラダデイズ
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クレセントノイズ
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ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
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ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
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遊戯王GX(十代×カミューラ)
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魔装機神(マサキ×モニカ)
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椎名君のリーズニングファイル
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RAVE(ハル×絶望のジェロ)