※この作品はR-18です。

二次創作SS集   作:夜半の月

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原作:高橋和希先生

東映版遊戯王(初代遊戯王)から。

デュエルもカプモンも出て来ません。

放課後、カプモンのことで遊戯と遊ぶ約束をしていたミホちゃん。同じく遊戯を遊びに誘う城之内くんだったが、先約としてミホちゃんとの約束があるのでパスすることになった。その代わり城之内くんは遊戯に以前貸していた事のあるエッチなビデオ「ボッキンパラダイス」の続編である「ボッキンパラダイス2」を渡すことに。家に帰りドキドキしながら観ていた遊戯だったが、そこへ早めに訪れたミホちゃんがやってきて……。


遊戯王(東映版)
野坂ミホと武藤遊戯


 

 

 

 野坂ミホと武藤遊戯

 

 

 

 

 授業が終わり帰り支度をしていたのは童実野高校2年B組の生徒──ゲーム大好き少年、武藤遊戯。

 

 彼はいつも通りと言おうか、下校時間になりクラスメイトの親友に声を掛けられた。

 

「遊戯、これから本田と三人でどっか行かねーか?」

 

 声をかけてきたのは城之内克也。元は不良だった彼は紆余曲折を経て遊戯の親友となったのだが、そんな彼に遊ぼうと話し掛けられた。のだが。本日の遊戯には先に約束している相手が居たのだ。

 

「ごめん城之内くん、今日はミホちゃんと約束があるんだ。カプモンのことで」

 

 同じクラスメイトで友達。現在遊戯、城之内、本田、杏子、と仲良し五人組となっている中の一人、野坂ミホである。

 

 藤納戸色──強い青紫色の腰下まで届く髪を、チャームポイントである黄色いリボンで纏めた長いポニーテールの女の子の事だ。

 

 申し訳なさそうに断る遊戯に城之内はふと思い返す。

 

「そう言えばミホの奴カプモンにハマってたよなー。う~んそれなら仕方ないな。っと忘れていた、遊戯これ」

 

 遊戯は城之内から白い箱を渡される。何も書いていないプラスチック製の箱だ。

 

(何だろ?)

 

「城之内くんこれ何かな?」

 

 手渡された箱から城之内に視線を戻すと、城之内は何やらニヤニヤしている。

 

「男のロマンだ!」

 

 自信たっぷりに言い放つ城之内。男のロマンとはなんぞや? 

 

「男のロマン……?」

 

 そう言われても分からない遊戯は箱を開けてみる。

 

 すると中にはビデオテープが入っていた。

 

「ねえ城之内くん、これ何のビデオ?」

 

「だから、男のロマンだ! とりあえず貸すから持って帰って家で見てみろって!」

 

 何か分からないものの、断るのも悪いと思った遊戯はビデオを借りることにした。

 

 別段損をすることも無いしと。何よりも親友からのお勧めなのだ。断るのも悪いとして。

 

「うん分かったよ家で見てみるよ。城之内くんありがとう」

 

「いいってことよ!」

 

 

 

「ただいま~……あれ、じいちゃん出掛けるの?」

 

 遊戯が家に入ると双六が荷物を鞄に詰めていた。

 

「おお、お帰り。すまんの~遊戯、急な用事での~」

 

「遅くなるの?」

 

「帰りは明日の朝になりそうなんじゃ」

 

 よほど急いでいるようで、話ながらも次々と荷物や必要品を鞄に詰めていく。

 

 詰め終わると留守番頼むと言い残して慌ただしく出て行った。

 

「う~ん、ホントに何があったんだろあんなに急いじゃって……まあいいや、ミホちゃんが来るまで城之内くんに借りたビデオでも見るとするかなあ」

 

 遊戯は部屋に行き、借りたビデオテープをビデオデッキに入れてリモコンの再生ボタンを押す。

 

 画面に映し出されたタイトルは……“ボッキンパラダイス2”

 

「こ、これって前に城之内くんから借りたアダルトビデオの続編だぁぁー!!」

 

 食い入るように画面に釘付けになる遊戯。彼はゲーム好きで子供っぽく見られるくらいに子供っぽい性格な上、小学生と間違われそうな程に小さな体躯をしているが、歴とした高校生。

 

 高校生男子の嗜みの一つでもあるだろうエロビデオに興味は示すし、見たりもする。

 

 時は1998年、今時の男子足る者、この程度の物に臆していてはいけない。

 

「ということでえへへへ、ゆっくり観よ~っと♪」

 

 映し出される裸の男女。そしてこれから行為は始まるッ…………、さぁ今だっ、今この瞬間こそボッキンパラダイスなのだっ──というところで……。

 

 

 

 ピンポーン! 

 

 

 

「うわぁッ!」

 

 遊戯は慌てて停止ボタンを押す。

 

「い、今からだったのにー……」

 

 下に降りて入り口のドアを開けると。

 

 強い青紫色、藤納戸色とかいう色だったか? の腰下まで届く髪を、チャームポイントである黄色いリボンで後頭高くで纏めた長いポニーテールの女の子、野坂ミホが立っていた。

 

「あ、ああっ、ミホちゃん……」

 

「あれ? 何か不味い時間帯だったかなぁ?」

 

「う、ううんそんな事ないよっ、いらっしゃい、上がってよ」

 

 不自然に慌てる遊戯に気付かないミホ。気付かれては困るわけなのでこれでいいのだが、内心ホッとため息を吐いていた。

 

「うん、おじゃましま~す」

 

 

 

「いやね、ミホちゃん寄るところがあるって言ってたから、もう少し遅くなると思ってたんだ。だからちょっとビデオでも観て暇つぶししてよっかなって」

 

「あ、そうだったんだぁ~、ごめんね~」

 

「ううん、そんなことないよつまんないものだし。そ、そんなことよりもミホちゃん嬉しそうだね(城之内くんごめん……)」

 

「うん、意外に早く買えたの~、それと~」

 

 そう言って鞄から出したのはカプモン。

 

(カプモン買いに行ってたのかぁ)

 

「ほらほらみてぇ~遊戯く~ん、レベル5がこんなに当たったんだぁ」

 

 見事なまでに4と5ばかりだった。

 

「すごいね、全部レベル4と5だ」

 

 数の少ない高レベルのものをこれだけ当てるのは中々難しい。

 

 そのことを言うと、ミホは今日は運勢が良いのだと言った。

 

 何でも星座占いにそう書いてあったらしい。

 

(星座占いかぁ、ふふ、ミホちゃんらしいな)

 

 その後、遊戯はミホにカプモンの細かいルールやモンスターの特殊能力を教えて、実際にゲームをした。

 

 ハンデとしてレベルの低いモンスターばかりの遊戯に対し、全敗してしまったミホは、弱いモンスターでもその効果と、フィールドの位置関係によって逆転できたりすることを初めて知った。

 

 

 

「まぁ、こんなところかな」

 

「ありがとう遊戯くんw」

 

 一通り教えられたミホは大満足のようだ。

 

「ちょっと喉が渇いてきたね。何か飲み物を持ってくるよ。ミホちゃんは何が良い?」

 

「ミホも喉からから~。遊戯くんと同じでいいよ」

 

「わかった」

 

 遊戯は飲み物を取りに部屋を出て行く。

 

 ミホは久しぶりに遊戯の部屋に来たので、どんな物があるのかと立ち上がって部屋を見回す。

 

 しかし以前来たときとそれほど変わっていないようだ。

 

 目に付くのは主にゲーム関係の本や、ミホも見たことのあるゲームから初めて見るゲームといった実に遊戯らしい物ばかり。

 

「前よりゲームが増えてる……遊戯くんってゲーム以外に興味あるものってないのかなぁ」

 

 遊戯が他に興味がありそうなことを考えながら腰を下ろして床に手を付くと、ビデオが再生された。

 

「あっ」

 

 ミホが手を付いたところにリモコンが有って、再生ボタンを押してしまったようだ。

 

 普通ならここで停止させるところなのだが、ミホはテレビに映し出された映像を見て固まった。

 

 そこに映っていたのは裸の男と女……先程遊戯が停止したところの続きなので、男が女の中に挿れる瞬間をミホはバッチリと見てしまうのである。

 

「ゆ、遊戯くんも、こういうの見るんだ……え、エッチ~……」

 

 そう思いつつも気になって見入ってしまうミホ。

 

 彼女とて遊戯と同じく童実野高校2年B組、遊戯と同じく高校二年生だ。彼女は女ではあるが、女であってもこの種のビデオに興味を持つ物。

 

 男女問わず生理的な物であり、生物的な、実に人間らしい感情であった。

 

 俄然興味を覚えたミホはのめり込むように観て行くが、特にこのビデオ、モザイク処理が甘いのか結合部がうっすらとだが見えている。

 

(だ、男子と女子って、こ、こんなふうになってるんだ~。こ、こうなるんだ~っ)

 

 尚も絡み合う男女を見ていると、ミホは体が熱くなっていくのが分かった……。

 

 

 

「まいったなぁ、お茶もジュースもないなんて……結局自販機まで買いに行くことになっちゃった」

 

 冷蔵庫の中が空っぽだったので、遊戯は近くの自販機でジュースを買ってきた。

 

「あ、ミホちゃんに声をかけてくるの忘れてた」

 

 出かける際にミホに一言声を掛けていない。ミホのことだから気にしてはいないとは思うものの、遊戯は急いで家に戻り、入り口の鍵を掛けて、足早に階段を上がって自分の部屋に向かう。

 

「ミホちゃんゴメンッ、冷蔵庫空っぽで外まで買いに……ってわァァァッ!!」

 

 遊戯が部屋に戻ると、さっき途中まで見ていたエッチなビデオ『ボッキンパラダイス2』をミホに見られていた。

 

 男女が絡み合う映像が映される中、慌ててリモコンを拾ってビデオを停止させる遊戯。

 

 ブラウン管のテレビはプチュンとその映像を途切れさせる。

 

「ゆ、ゆ、遊戯くんッ!」

 

 ミホもミホで遊戯に自分がエッチなビデオを視聴しているところを見られて慌てている。心の中はもうぐちゃぐちゃであった。

 

 ビデオを止めた遊戯はというと、そんなミホの心中を慮り、また自身の名誉のためにも焦りながら言い訳を始める。

 

「み、ミホちゃんッ、これは違うんだよ、そ、その……」

 

「……」

 

「……」

 

 だが言い訳は出来ないばかりか滑る。二人共に気まずい空気が流れるのも致し方が無いだろう。

 

 時間差はあれど、二人して同じエッチなビデオ『ボッキンパラダイス2』を観賞していた事実に違いは無いのだ。

 

「あ、あはは~、ミホ、び、ビックリしちゃったぁ、リモコンに手が当たったら、あ、あれだったから」

 

 何か言わないと息が詰まりそうになったミホは手をブンブン振りながらそう言った。

 

 沈黙に堪えられないと言った様子で、実際に沈黙に堪えられない。

 

「さ、さっき、入れっぱなしにしてたからっその!!」

 

 ミホと同じように手を振って答える遊戯。

 

 彼も彼で言い訳にならない言い訳に終始しながら、ミホの紫がかった黒い瞳を見入りつつ、ぶんぶんぶんぶん手を振って言い訳

 

「そ、そうなんだ、あ……ゆ、遊戯くんは……観たの……?」

 

 あのエッチなシーンは始まる寸前だった。つまり遊戯は観ていない可能性が高い。

 

 ミーハーで調子乗りなところのあるミホだが、以外としっかりしているところもあり、細かいところにも気が付いたりするのだ。

 

「ぼ、僕はまだ……」

 

 予想通りと言おうか、実際に観ていない遊戯には、それだけを伝える術しか無い。

 

「……」

 

「……」

 

 再び降りる沈黙。さっきほど重くも無いが、今度はお互いにエッチな気分になっていた。体が熱く火照っていてミホなど頬を真っ赤に染めている。

 

「……遊戯くん……観る……?」

 

 探りを入れるように聞いてくるミホ。

 

「えっ? いや、あの……い、良いの……? ……その、ミホちゃんは……お、女の子だし、その」

 

 良いのかそれでも? 男物のエッチなビデオなんだぞ? いやこの際、男物とかそんなことはどうでも良い。ミホちゃんはエッチなビデオを観てみようと言っているのだ。

 

 こんな訳の分かんない申し出を僕は受けても良いのだろうか? 悶々と悩む男武藤遊戯にミホは追撃を加えた。

 

「ミ、ミホもう観ちゃったし……続き……気になるし……女の子とかそんなの関係ないし、べ、別にミホ気にしてないよ?」

 

 遊戯が慌てて停止したので、ミホもまだ最後までは観ていない。観ていないから。だから──。

 

「ゆ、遊戯くん……み、観よ……?」

 

 続きが気になるから観てみよう。ある意味自然に帰結をみた答えだったのかも知れない。

 

「う、うん、ミ、ミホちゃんが良いなら……い、良いのか、な?」

 

 自分が観ていたところまで巻き戻して、遊戯は再生ボタンを押すとベッドに腰を下ろす。

 

 ミホも遊戯の隣に腰を下ろし、二人は絡み合う男と女が映っている画面に見入り始めた……。

 

 どんどん激しくなっていく男女の行為。男の性器が女性の性器に挿入り、大きく腰をグラインドさせながら、女性と己を高め合っていく。これもまた男と女としての正しい在り方であり、人間らしい姿。

 

 これを間近でじっくりと見ている内に、遊戯のズボンの下で遊戯自身の男性器が大きく勃起し始める。

 

(う、どっ、どうしよう……こんなの見られたらサイテーとか言われちゃいそうだよー)

 

 そう思って隣のミホを見ると……ミホはミホで両脚を擦り合わせてもじもじしていた。

 

 男の自分には分からずとも、大凡の理解は出来る。伊達に城之内たちと付き合うようになってから手に入れたエロ本やエッチなビデオを観てはいない。

 

 こういう物を女の子が観れば陰唇から膣が大変なことになり濡れてしまうのだ。

 

 今現在のミホはそうなっていることだろう。で、実際にミホはそうなってしまっていた。

 

(あ……ミホちゃんもそういうことになってるんだ……)

 

「ミホちゃん、大丈夫……?」

 

 思い切って声をかける遊戯。以外にもというか、ミホらしいと言おうか、彼女はすぐに答えてくれた。

 

「だ、大丈夫じゃないかも……ミホ、さっきから体が熱くなってる……は、恥ずかしいけど、あ、あそこももうぐしょぐしょだし……遊戯くんは……?」

 

「ぼ、僕も……ちょっと……おっきくなって、もう、その」

 

 お互いに何もしないままでいるのは、どうやらできそうな状態ではないようだ。

 

 それから数分の間、遊戯がどうしようかと悩んでいると

 

「ゆ、遊戯くん……ミホ、もう我慢できないッ」

 

 ミホはそう言うと、スカートの中に手を入れて、下着を脱いでしまう。

 

 それから隣で膝をくっつけ合って座っている遊戯の手を取る。

 

「ミ、ミホちゃんっ」

 

「遊戯くん、ミホのここ……触って……優しく触って。ゆ、遊戯くんならいいから、優しく触ってくれる……よね?」」

 

 ミホは遊戯の手を自分のスカートの中へと誘導し、股間に押し付ける。

 

 遊戯に触って欲しい、優しく触って欲しい、愛撫をして貰いたい。もう堪えられないの。懇願するミホに、遊戯は遊戯で堪えられなかった。

 

 ミホちゃんが僕を求めてる。僕に優しく触ってってお願いしている。そんなの、僕は振り払えないよ。エッチなことはまだ駄目だと思う反面、ミホちゃんを楽にしてあげたいという気持ちが強くなる遊戯。

 

 いきなりのことで気が動転するも、自身もまた我慢できなかった遊戯は、片手でズボンのジッパーを開けて大きくなった自分の男性器を取り出す。

 

「ミ、ミホちゃんっ、ミホちゃんも僕の触ってっ、僕のを優しく触ってっ、ミホちゃんに触ってもらいたいんだッ」

 

 僕がミホちゃんを優しく触る。だからミホちゃんは僕を優しく触って、一緒に気持ち良くなろうよ。その提案を受けたミホも、そそり立っている遊戯の男性器を五指の手で握り込む。

 

 二人は回り続けているビデオを見ながらお互いにお互いの性器を刺激し始めた。

 

 始めの内は画面を見ながら愛撫をするだけだったが、徐々にエスカレートしてビデオよりもお互いの身体に集中していく。

 

 

 

 遊戯はミホの膣を優しく撫でながら(これくらいは良いかな?)と思い指を膣の中に入れてみる。

 

 濡れて、ぬちゃぬちゃとしているミホの膣口の中。ぬるぬるしていて指が気持ちいい。

 

「あはぁぁッ、ああッ! 指、き、気持いいッ、くちゅくちゅしてぇッ、お、おくッ、までッ、ああんっ、ゆ、遊戯く、ん」

 

 ミホもまた嫌がる素振りは見せないので、遊戯は指で膣内を傷つけないように優しく愛撫する。

 

 そうするとミホの膣から愛液が漏れだして、遊戯の指を伝いながらも多量に溢れ出す愛液は遊戯の指からとろ~っと糸を引きながら滴り落ちては彼女のスカートを汚していく。

 

 ミホも負けじと遊戯の男性器をしごいていく。けして大きくはない男性器。年齢に見合った男性器。しかし、反り起ち先走りの体液を零し始めている遊戯の男性器は、ミホにはとても大きく見えた……そのとき。

 

 {ガチャッ! }

 

 エッチビデオ『ボッキンパラダイス2』が停止した。どうやらお互いへの愛撫に夢中になっている間に終わってしまったようだ。

 

 二人も同じように一度動きを止めたが……ビデオが終わったからといってやめられそうもない。

 

 ミホは遊戯の男性器から手を離す。遊戯もミホの膣から指を抜く。

 

 見つめ合う二人。遊戯の大きな瞳とミホのつぶらな瞳が交叉する。

 

「遊戯くん……ミホ……ビデオの続き、遊戯くんとしたい……遊戯くんなら、ミホ、いい、からっ」

 

「うん……僕も……僕もミホちゃんとしたい、ミホちゃんと、ミホちゃんとしたいんだっ」

 

 遊戯は学校指定の制服を脱ぎ捨て。ミホは上半身が橙色、スカートが明るい緑の学校の制服を脱いでいく。

 

 しゅる、ぱさっ、衣擦れの音一つにも二人の体は反応し、余計に二人を火照らせ後に引けない体を作り上げていく。

 

 もうここまで来たらお互いに後に引くつもりは無い。お互いの体を肉体同士で感じ合いたい。

 

 服を脱ぎ捨てた二人はベッドの上で身体を寄せ合う。

 

 ミホの長いポニーテールを遊戯が手指で撫で掬い。

 

 遊戯の尖った髪型の頭の髪の毛をミホが優しく触る。

 

「ミホちゃん、寝てくれるかな?」

 

「うん……」

 

 ベッドに仰向けで横たわるミホ。美しい裸身だった。胸は大きく、腰はくびれ、手足はすらりと長く。明らかに遊戯よりも高い身長。

 

 遊戯がミホの長いポニーテールをもう一度触ると、ミホも思いきり特徴的な遊戯の髪を優しげに撫でた。

 

 遊戯はミホの脚を広げて自身の男性器をミホの女性器に宛がうと、最後にもう一度確認する。

 

「あ、あのさ、ミホちゃん……本当に良いの?」

 

「ミホ、遊戯くんとなら良いよ……ううん、遊戯くんじゃないとダメかな」

 

 いつもの明るい感じで言うミホ。

 

「ミホね、ずっと前から遊戯くんのことが好きだったんだ~」

 

「えっ、ぼ、僕を……?」

 

 これは遊戯にも不意打ちだった。ミーハーでイケメン好きなミホが、美人で、学年のアイドルで、でも子供っぽくて可愛いミホちゃんが。

 

 背は低い、運動神経も悪い、かっこよくない。ゲームオタク。そんな自分のことを好きだなんて思ってもみなかったのだ。どこに好きになる要素があるのかと振り返ってみても無いものは無いのでして。

 

「でもね、杏子に遠慮して言えなかったの……だけど、やっぱり悔しいから。ミホ、遊戯くんのこと諦めたくない!」

 

 ミホは力強く主張する。私は遊戯くんが好きなのだと。遊戯くんじゃないと駄目なのだと。そんなミホの言葉が遊戯の心を打つ。友達であるからこそ憎からず想っていた彼女が、野坂ミホが自分を好き? 

 

 こんな、こんな嬉しい事があって良いのだろうか? 今までの本命で言えば杏子だった。でも杏子には想い人が居る。だから、叶わない恋だ。だけど、自分のことをはっきり好きだと言ってくれる女の子が目の前に居て、想いが傾かないわけもなく。

 

「……杏子は、好きな人がいるんだよ……それは僕じゃないんだ」

 

「えっ? ミホ……杏子はてっきり遊戯くんのことが好きなんだと思ってた……そうなんだ……じゃあ……」

 

 一呼吸おいてミホは言う。

 

「じゃあ、ミホと付き合って、ミホの恋人になって……って言ったら、遊戯くんミホと付き合ってくれる? ミホと恋人になってくれる?」

 

「あの、さ……本当に僕なんかで良いの? ミホちゃん可愛いからもっと、もっとかっこいい人とか……」

 

 この期に及んで及び腰になるのも仕方が無い。ミホほどの美人となれば引く手あまたであり、遊戯よりも格好いい人から何人もアプローチを受けている。

 

 だが、それを全部断ってきたのは野坂ミホには武藤遊戯という愛する男子がいるから。

 

「もうッ! ミホは遊戯くんが良いの! 遊戯くんが好きなの!」

 

 余りに煮え切らない態度の遊戯に、いつか童部に対して怒ったときのように捲し立てるミホ。

 

 自分の純粋な気持ちを、女心を否定されたり、宥め賺されたりしたら、普段怒らない方のミホだって怒る。

 

 ミホは遊戯に対して怒っていた。理由が無いのに理由を見つけようとして自分の想いを否定してくる遊戯に。

 

 ここまで来ればもうミホにだって分かる。遊戯はミホのことが好きなのだ。それなのに何かとミホに一番良い道を探そうとしてくるのだ。

 

「余計なお世話だよ遊戯くんっ。ミホはねっ……、ミホは遊戯くんを愛しているんだからあ!!」

 

 ミホは叫びながら真っ直ぐに遊戯だけを見つめる。その目に浮かぶのは拒絶への不安と涙。

 

(ミホちゃん……こんなにも僕のこと……)

 

「ごめん、ごめんよミホちゃん」

 

 遊戯はミホの瞳に浮かぶ涙を拭う。

 

「僕も、ミホちゃんを愛してる……前から、その、好きだった、よ。ずっと前から、僕は」

 

 遊戯はこんなにも自分を想ってくれる彼女に対し、言葉と共に行動で伝えることにした。お互いの気持ちを伝え合っているのにもうこれ以上の問答は必要ないよ。杏子を想いながらも確かにミホちゃんの事も意識していた。自分でもどうなんだろうって思うけれど。そのミホちゃんへの想いがいま爆発した。

 

 遊戯はミホの膣口に宛がったままでいた男性器を彼女の膣に挿入する。

 

 ズブゥッ、と愛液たっぷりのミホの膣内はとても濡れていて、抵抗することなく遊戯自身を迎え入れてくれた。

 

「あぅぅぅ……はああっあッッ!!」

 

「僕はミホちゃんを愛しているんだっ、好きだミホちゃんっ!!」

 

 遊戯の返事を待っていたミホは、挿入されたことによって訪れた破瓜の痛みに驚くと同時に嬌声を上げる。

 

 背を反らして持ち上げ、頭を枕に埋め、両手でシーツを鷲掴み、痛みを形として表すミホは唯々喘いだ。

 

「あッ……アッ……アアッッ! ああっっ!!」

 

 言葉と行動で答えるという思いで、ミホは処女だというのに勢い余って一気に挿入してしまった遊戯は、想像以上に痛そうにしているミホを見て──。

 

「ご、ゴメンッ! ミホちゃんッ! 本当はゆっくり挿れるつもりで……ッ」

 

「ア……ううッ……いいよ……ミホ、怒ってない……これが遊戯くんの返事で……良いんだよね……?」

 

 痛みで目に涙を浮かべて聞いてくるミホに、遊戯は言った。

 

「……うん……何度でも言うよ……僕も、ミホちゃんが好きだよ。ミホちゃんを愛しているよ」

 

「……ミホ、嬉しい……ッ」

 

「ミホちゃ……んッ、んんッ」

 

 ミホは遊戯に受け入れられたことが嬉しくて、上体を起こし抱きついてキスをする。

 

 下手に動くと膣壁が擦れて痛いのだが、気にしていられない。遊戯と恋人になれたのだから……想い人である、愛する遊戯と結ばれたのだから我慢なんて出来ようはずも無い。

 

「ん、ん、ふむゥッ、んんっ」

 

(き、キスは気持ちいいけど、ミホちゃん痛いんじゃ……)

 

 遊戯は心配しながらも、目いっぱい愛情を伝えてくるミホが愛しくてたまらない。

 

 遊戯の舌とミホの舌、舌と舌がほつれ合い絡まり合いながらミホの口内へと入り、ミホの歯を舐め流し、ミホの口内をぐるりと舐め回し、ミホの舌を裏筋から静かになぞり上げて先まで達しては、反対側の裏筋をつつつーっと、優しくなぞり上げては舌先で触れ合い、舌を絡ませ合わせながらミホに遊戯の唾液を呑ませるのだ。

 

 遊戯の唾液をごくごくと呑んでいくミホは、続いては自分の番と遊戯の口内に舌を侵入させて、遊戯の歯並びの良い乳歯でも残っていそうな歯を下と上の両方をなぞり上げ、犯しがたい彼の口内を恋人となったのだから遠慮は要らないと粘膜同士を触れ合わせて蹂躙。次いで彼がしてくれたように彼の舌の裏筋を、根元からぞぞぞっとなぞり上げ、もう方側も同様になぞり上げると。遊戯の口内でミホは遊戯の舌と熱く抱き締め合う。

 

 二人は共にぶよぶよとした、ぬるぬるとした舌同士を締め上げ合う形で舐め合い、何度も舌同士を絡ませ合う、ミホと遊戯。ひたすらに感じられる互いの愛情が愛おしい。

 

 最後に忘れずと、ミホの口内に溜まっていた唾液を遊戯の口内へと送り出し、彼に自分の唾液を呑んで貰う。ごくんごくんッ、小さく嚥下を繰り返す遊戯の唇を、ミホはそれでも数分重ね合わせたままに離すことは無かった。

 

「んっ、んっ……ぷはぁっ……はぁ、はぁ、ミホちゃん、キス気持ち良かったけど……膣の中は痛くないの?」

 

 何分間かキスをして、ようやく口を離したミホに開口一番で聞いてみる遊戯。

 

「うん……まだ、痛いけど……でも、ミホ嬉しいから……だって、ミホ、遊戯くんとエッチを、セックスをしてるんだもん。愛し合ってるんだもん。こんなに、こんなに嬉しい事ってないよ……遊戯くんは?」

 

 ああそうだ。その通りだ。ミホの言う通りだと遊戯も感じた。

 

「僕だって、嬉しいに決まってるじゃないか、……愛しいミホちゃんとエッチを、セックスをしてるんだよ……? 愛し合ってるんだよ……? 嬉しい以外の何があるっていうのさ……っ!」

 

 ミホも遊戯も、自分たちがセックスをしているいまが幸せな事なのだと感じていた。そして、この幸せを前へと進めたいとも。

 

「遊戯くん……動いてもいいよ……あ、でも優しくね?」

 

「勿論だよ、それじゃ……ゆっくり動かすよ……」

 

 ズズ……ズブゥ……

 

 遊戯はゆっくり腰を引いて、再び奥へと挿入する。ミホの中で、ミホの膣内を前後に優しく静かに動く。

 

「あ、ああッ……は、ああッ……ァッ!」

 

 喘ぎと共に、起き上げていた上体を背を反り返らせる様に動かすミホ。それに合わせて腰まで届く長いポニーテールが勢い良く宙を揺れる。

 

「ミホちゃん、どう……?」

 

「あ、ん……大丈夫……みたい、ちょっと痛いけど……気持ちいい」

 

「よかった……じゃあ、このまま続けるよ?」

 

「うん……」

 

 続けて動かすが、今度は止めたりはせずに本格的に抽挿を始めて、ミホの身体を味わっていく遊戯。

 

 じゅぶッ、じゅぶッ、と卑猥な音が二人の耳に入ってくる。その音が確かな繋がりを体で耳で感じ、ミホと遊戯の気持ちを高めていくのだ。

 

「あッ、んんッ、はぁッう、ああ、ンッ」

 

 同時に経験したことのない快感に満たされて、先程のビデオに映っていた男女がしていたことと同じことを、今自分達がしているのだと実感する。

 

 一つ違うところがあるとすれば、ビデオの男女は演じるための、見せるための行為なのに対して、遊戯とミホがしているのは愛し合う者同士がする睦み合い。

 

 遊戯は不思議な感じでいっぱいになっていた。

 

 ついさっきまで友達という間柄だった自分とミホが恋人同士となり、こうしてセックスをしているのだから。

 

(ミホちゃんとこんなことするなんて……考えてもみなかった)

 

 考えてもみなかったものの、ミホとのセックスは気持ち良くて、駆け抜けていく快感と彼女の温もりが、これが現実であることを教えてくれている。

 

 と同時に嬉しくもある。

 

 好きな人とするセックスは、こんなにも気持ち良く、幸せな気持ちになれるものなのだということを、遊戯は初めてではあるものの、確信を持って実感していた。

 

 色々と考えが巡ってくるが、今はとにかくミホとの性交を楽しもうと思い少しずつ抽挿を早めていく。

 

「あぁッ、あぁッ、ミホッ……嬉しいッ、遊戯くんとッ……一つになれて……ッミホ、ッミホ幸せ、遊戯くんと愛し合えて幸せだよッ」

 

「ミホちゃんッ……僕もッ……僕も幸せだよミホちゃんとこうして愛し合えてッ、ッく、きっと、きっとずっとこうなることを夢見てきたんだと思うッ、っミホちゃんと愛し合える日を夢見ていたんだと思うんだッ!!」

 

 杏子と結ばれなかったのは、僕の運命の女の子がミホちゃんだったからなんだ。ミホちゃんと僕は愛し合う運命だったんだ。だから、この瞬間は必然なのだと遊戯は思う。

 

「ああッ、ッああああ、好き、好きぃ遊戯くんッ、ミホは遊戯くんを愛してるうううッ!!」

 

 遊戯に男性器を出し入れされるたびにミホは大きく喘ぐ。

 

 ああ、ミホは遊戯くんを待ってた。この日を、この瞬間を待ってたんだよ。こうなったいまだから思うんだ。これって運命だよね? ミホと遊戯くんは結ばれる運命にあったんだよね? ミホにはわかるんだぁ~、えへへ、ミホ幸せだよ遊戯くん。

 

 運命として巡り合えた人──そんな確信を抱いた二人は、愛しい人との交わりに、唯々幸せな気持ちに包まれている。それだけで満たされていく。ミホちゃんがいるだけで、遊戯くんがいるだけで、何も要らない。

 

 より深く、もっと奥まで、遊戯は根元まで挿れ、ギリギリまで引き、また根元まで挿れる。

 

 遊戯に抽挿を行われているミホは、遊戯を受け入れ受け止めながら、何度も何度も最奥まで迎え入れた。

 

 愛し合うミホと遊戯。終わりがない、終わって欲しくない愛の時間。

 

 そんな抽挿を繰り返す内に、ミホの膣が徐々に男性器を締め付けてくるのを感じた。柔い、愛の締め付けだ。授業で習ったし、年齢的に知っている。

 

 自分の方も限界が近づいている。ゲームに始まりと終わりがある様に、愛の時間にも終わりは来るのだ。

 

「ミホちゃッ……僕……もうッ……」

 

「ミホもッ、んッ、アアッ……ッ……ミホも……ッ」

 

 もうすぐ出るッ……込み上げてくるものを感じた遊戯は引き抜くために腰を引こうとするが、ミホが遊戯の腰に脚を絡みつかせてそれを阻止する。

 

 駄目なのだ。外に出すなんて。中に出して欲しい。ミホを愛しているのなら中に出して。

 

「ダメッ……ッ……中で……遊戯くん……ッ中にッ……ミホと赤ちゃん作ろうっ!? ミホ、遊戯くんとの赤ちゃんが欲しいよっ!!」

 

 中に出して……ミホに促された遊戯は躊躇うが、ミホはガッチリとホールドして遊戯を逃がさない。

 

 そして告げられた子供を作ろうという言葉。愛し合っているのだ、これからもずっとミホと遊戯は愛し合うのだ。だからミホと遊戯の赤ちゃんを。

 

「ミホちゃんとっ、僕のっ、あ、赤ちゃんっ?! でも、僕らまだっ、こ、高校生っっ」

 

「関係ないよぉっ、ミホと遊戯くんはこんなに愛し合ってるんだもんっっ、ミホっ、ミホ遊戯くんの赤ちゃんが欲しいよおおおっっ!!」

 

 逃げ道がない、選択肢がない……それに、それにだ。ミホは自身との子を欲している。正直に言えば自分だってミホちゃんとの子が欲しいと遊戯は思った。

 

 だから、故にこそ、遊戯は覚悟を決めて、逆にミホの膣内に男性器全体を挿入する。

 

 ずるり、と、きゅううう、と、締め来て、男性器を圧する膣襞全体を逆撫でるようにして、挿入る男性器。

 

 ざらざらとした締まる襞の一つ一つを感じながら、その締まりにも伝える遊戯。

 

 僕はミホちゃんを愛している。ミホちゃんを愛しているからミホちゃんとの赤ちゃんを作るんだ。だから邪魔をしないで、そして手伝って。

 

 遊戯の男性器の先端がミホの子宮口に口付けた瞬間……ぎゅううっと締め上がる膣襞全体、膣内全体、遊戯がミホが、男性器が膣全体が、皆が一体となったのだ。ミホのお腹にミホと遊戯の赤ちゃんを宿すために。

 

 ドクッ ドクッ ドクドクドク……と脈打ち、ミホの子宮に遊戯の精液が注ぎ込まれた。

 

「あァァァァ……ッッああッ……遊戯……くん……ッアアアアアア!!」

 

 大きな喘ぎ声を上げて背を反り返させるミホ。

 

 ミホの長いポニーテールが大きく揺れ動いた。

 

「くッ……ミホちゃんッ……ッ」

 

 遊戯はミホの子宮に精液を出し尽くすと、ゆっくりと引き抜く。

 

 名残惜しそうに男性器と膣口を繋ぎ伸びる白い糸が、二人の結合していた部分をミホと遊戯がしっかりとセックスを行い、子作りを行った証として繋いでいた……。

 

 

 

 制服を着て居住まいを正した二人。手に持つのは『ボッキンパラダイス2』

 

「遊戯くん……結局このビデオ……最後の方観なかったね」

 

 ミホがビデオを弄びながら言う。結局、遊戯もミホも、愛撫に続いて愛し合う行為に夢中になり最後まで視聴していない。

 

「そうだね、でも……」

 

「でも?」

 

「でも、僕にはミホちゃんがいるから……ビデオは必要ないかな」

 

「うーん……それもそうかな……ミホにも遊戯くんがいるし……」

 

 恋人同士になった二人には、このビデオはもう必要ないだろう。

 

 ミホはお腹を触る。なでなでと。

 

「ミホ、遊戯くんと赤ちゃんを作る行為をしたんだよね?」

 

 そうなのだ、ミホと遊戯は確かに赤ちゃんを作る行為を行ったのだ。

 

「そ、そうだね。……そ、そうなんだよね、僕はミホちゃんと赤ちゃんを作る行為を、こ、子作りをしたんだよね。こ、子作りしちゃったんだぁ~!」

 

 その言葉を聞いたミホが首を傾けて遊戯の顔を見遣る。

 

「遊戯くんもしかして後悔してる? ミホと子作りしちゃったこと」

 

 遊戯はミホを見る。いつもあっけらかんと笑顔を浮かべているミホが、眉根を寄せて不安げな表情を浮かべている。これは駄目だ。こんな顔をさせちゃ恋人失格だよ。

 

 遊戯はしゃらりと流れていたミホの長いポニーテールを撫で掬いながら言った。

 

「ううん。僕も、僕もミホちゃんとの赤ちゃんが欲しいよ。ミホちゃんと子作りをしたこと、子作りをすることに後悔なんて無いよ」

 

 強い青紫色の腰下まで届く髪をミホに良く似合う黄色いリボンで纏めた長いポニーテールを優しく優しく撫で掬い、指で梳き通し、柔く束ね持って髪先へ向かい握り流しながら、遊戯は笑顔で彼女に続ける。

 

「これからも子作りをしようよ、ミホちゃんと僕の赤ちゃんを作ろうよ」

 

 明るく笑顔で述べる遊戯に、こちらも不安顔が微笑んだミホは自分の髪を撫でてくれる遊戯と同じように、遊戯のくせっ毛を撫で梳いた。

 

「うん♪ 遊戯くん、これからは毎日子作りをしようね♪ ミホ、早く遊戯くんの赤ちゃんが欲しいんだもん♪」

 

「うん、うん、頑張ろミホちゃん」

 

 子供を作ることを誓い合った恋人同士、武藤遊戯と野坂ミホは静かに口付けを交わし、双六が帰宅するまでの間、愛し合い続けるのであった。

 

 

 

 三日後

 

「城之内くん、これ……」

 

「お、遊戯。まだ返さなくてもいいんだぜ」

 

「いや、あの、僕にはもう必要ないというか……」

 

 そこへ。

 

「遊戯くん何してるのー?」

 

 ポニーテールの少女が元気よく声を掛けてきた。

 

「や、やべ、こ、こらミホ見るな」

 

 慌ててビデオを隠そうとする城之内だが、当然ミホはそれが何なのか知っているので意味はない。

 

「あ、そのビデオ城之内くんのだったんだ『ボッキンパラダイス2』」

 

「…………へ? はあっ?! な、な、な、何でミホが知ってんだ~ッ!」

 

 思わず大声を出してしまった城之内。その声を聴いた本田と杏子もこちらへとやってきた。

 

「朝っぱらからうるさいわね城之内」

 

「ミホちゃん、今日のミホちゃんは一段と可愛い!」

 

 するとミホがいつもの五人が集まったので丁度良いとばかりに。

 

「みんな聞いて聞いてー。実はね……」

 

 ミホは突っ立っている遊戯に腕を組むと。

 

「ミホと遊戯くんは付き合うことになったのー!」

 

「み、み、ミホちゃん!?」

 

 いきなりのことに慌てふためく遊戯だが、それが逆にミホの言葉が真実であることを肯定している。

 

「え、ええーッッ! ち、ちょっと待って、あんた達いつの間にそんな仲になったの!?」

 

「えへへ、実は……」

 

 止める遊戯に構わず、ミホは全部喋ってしまう。流石にセックスのところは誤魔化してだが……。

 

「というわけなの」

 

 話終えたミホは満足そうだ。

 

「そういうことだったの……まあ、何にしても良かったわねミホ。遊戯、ミホを泣かしちゃだめよ」

 

「ぼ、僕はミホちゃんを泣かせたりしないよ」

 

「遊戯、ちょっとこっちに来てくれ」

 

 城之内はミホの話を聴いた後、遊戯を連れ出した。

 

「遊戯……お前ミホとヤッたのか?」

 

「ええッ、そ、それは」

 

「もう分かってるから気にするなって。ミホと恋人になったのと、ビデオがいらない……二つを結び付けると答えは出るってことだ」

 

「……う、うん……僕とミホちゃんは……その、え、え、え、エッチを」

 

 遊戯が言いかけた時、真っ白に燃え尽きたような本田が遊戯に近づいてきて、遊戯の肩に手を置いた。

 

「ほ、本田くん」

 

 本田がミホのことを好きなのは遊戯も知っていたので、遊戯は反射的に謝ってしまう。

 

「本田くん、ごめん……僕……」

 

 だが、本田は謝る遊戯を制する。

 

「遊戯……ミホちゃんを幸せにしてやってくれ」

 

 他の男ならぶっ飛ばしていたかも知れない。だが親友である遊戯ならばミホちゃんを託せる。本田は本田なりの答えを出したのだ。

 

「でも」

 

「ミホちゃんが幸せなら俺はいいんだ。ミホちゃんを幸せにできるのはお前だけだ遊戯」

 

「……うん、分かったよ本田くん。……ありがとう。絶対にミホちゃんのこと幸せにするから」

 

 実はもう子作りまで始めちゃってるんだけどとは言えない遊戯であった。

 

 そのやりとりの後、遊戯たちはミホと杏子のところに戻る。

 

「三人で何してたの?」

 

「何でもねーよ」

 

 訝しげに見る杏子に素っ気なく答える城之内。

 

「あ、そうだ、城之内くんありがとー」

 

 そんな城之内にミホが突然お礼を言った。

 

「へ? 何のことだ?」

 

「あのビデオ。あれのおかげでミホと遊戯くん恋人同士になれたから」

 

 ミホが言ったその一言に、城之内の後ろにいた本田が反応した。

 

「城之内……そのビデオというのはあのビデオのことだな……」

 

「お、おい、本田?」

 

「城之内……貴様はゆるさーんッッ!!」

 

 いきなり怒り出した本田は逃げる城之内を追いかけ回す。

 

「お、落ち着け本田、さっきミホが幸せならそれでいいって言ってただろーがッ!!」

 

「俺はそのことで怒ってるんじゃないッ! あんな、あんな汚らわしいものをよりにもよってミホちゃんに観せたことが許せんのだーッ!!」

 

「ミホが勝手に見たんだろーッ!!」

 

「あ、あははは……」

 

 勝手に見たのはミホだが、切っ掛けを作ったのは自分である遊戯には本田を止めることはできそうにない。

 

「ねえ遊戯くん」

 

「どうしたの?」

 

「今日、一緒に帰ろうね。それでその後、また遊戯くんの部屋で……」

 

「う、うん……いいよ」

 

 放課後にミホとまた愛し合うことを想像して、今日の授業は終始身の入らない遊戯だった。

 

 

 

 遊戯の部屋──。

 

「ん、じゅッ、んん、じゅ、じゅるる」

 

「み、ミホちゃ、ミホちゃんっ、ああっ、そこ、いいよミホちゃんっっ」

 

 遊戯の目の前には男性器を咥えてしゃぶってくれているミホがいる。

 

 そのミホの長いポニーテールを手で掴んで慈しむように撫でつつも、強く握り込み少し引っ張ったりしながら遊戯はミホに男性器をしゃぶって貰っていた。

 

 ミホにしゃぶられて気持ちが良くてついミホのポニーテールを両手で掴んでぐぐっと引っ張ってしまうのだ。勿論痛くないくらいの引っ張り具合ではあるが。一度ではなく何度もぐっ、ぐっ、と具合よく引っ張ってしまっていた。

 

 放課後、遊戯とミホは遊戯の部屋で目いっぱいキスを交わした後服を脱ごうとしたのだが、先にズボンを脱いだ遊戯の股間を見たミホが。

 

「遊戯くん、そのままちょっと待って」と言い、自分の制服のスカートの中に手を入れ、下着だけ脱ぐとベッドに座るように指示したのだ。

 

 遊戯がベッドに座ると、ミホは遊戯の股間に顔を近づけて、男性器を口に咥えてしゃぶり出したのだ。もちろんこれはミホの好意。

 

 ミホからの好意は何であれ受け入れる受け入れる遊戯は、この好意も快く受け入れた。

 

「うううう──っ!!」

 

「むぐッ!」

 

 くぐもった声を上げるミホ。当然だ、今し方我慢しきれなくなった遊戯がミホの口内に射精したのだから。

 

「ううッ……!」

 

 ごくごくと喉を鳴らしながらミホは精液を飲み込む。

 

 変な味がする物の、これは愛する遊戯の精液。精飲行為というのは男女の行為でそれほど珍しい行為ではない。ミホが遊戯くんの精液を飲んであげなくてどうするんだ。

 

 そんな思いで一滴余さず呑み込んでいく。遊戯の愛の証を。

 

 

 

「ごめん、ミホちゃん……お口の中に出しちゃって。髪もちょっと引っ張っちゃってごめんね? 女の子の髪なのに……」

 

「別に気にしてないよ。遊戯くんの呑んでみたかったしね。それに髪の毛を引っ張られていい塩梅になった感じかな?」

 

 そう言ってにこやかな笑顔を見せながら、ミホは上半身だけ服を脱ぎ、スカートは履いたままベッドに寝る。

 

「遊戯くん、ほら早く……」

 

「うん」

 

 遊戯はミホのスカートを捲り、脚を広げさせると、男性器を膣口に宛がいそのまま挿入した。

 

 ずぶ ずぶ ずぶ

 

「ああッ……はぁぁぁ……ぁぁぁぁぁッ!」

 

 愛しい遊戯の男性器が挿入されてくる。挿入の快感にベッドから背を浮かせるミホ。

 

 ミホを満たす幸福感。痺れる快感と共にしとどに湧出してくる愛液、その液の行き先は遊戯の男性器であり遊戯の体。

 

「遊戯くん……好き……あ……大、好き……ん……ッ」

 

「ミホちゃん……僕も大好きだよ」

 

 言葉で伝え心で伝え、そして体を使って伝える。

 

 セックスは気持ちいい……しかし遊戯とミホにとってはただ気持ち良くなるためのものだけではなく、お互いを愛する気持ちを伝え合う為のものでもあり、赤ちゃんを作る為の行為でもある。

 

「動くね」

 

「うん……んあッ……あ……ああんッ……あ……ゆっ、ゆうぎっ、くっっ、っき、もち、いいよおっ」

 

 抽挿を始めると男性器と膣壁が擦れ合い、言葉に出来ない気持ち良さが駆け巡る。

 

 上体を起こして対面座位の姿勢へと移るミホと遊戯。

 

 腰まで届く長いポニーテールを揺らしながら喘ぐミホ。

 

「あッ、ふあッ、あうッ、ん、あんッ」

 

「ミホちゃん、ミホちゃん」

 

 必死にミホの膣を擦り、突き上げる遊戯。そして……そう時を置く事も無くの、どくッ どくッ どくッ、という膣内射精。

 

 体は成熟しているミホと遊戯。これではまだまだ物足りない筈なのだが、セックスを始めてまだ日は浅い為、短くとも十分な愛の時間となっているのだ。

 

「ああぁぁーッ……アアアア──ッ」

 

 遊戯は昨日と同じようにミホの膣に根元まで男性器を挿れて、ミホの子宮に精子を流し込んだ。

 

「ミホちゃんっっ、ミホ──ーっっ!! ミホ───っッ!!」

 

 もう昨日のように外で出そうとも思わない。ミホちゃんとのセックス単に快楽を得る為の物じゃ無い。赤ちゃんを作る為なのだから。

 

 ミホも中で出して欲しいだろうと思うし、何より自分もミホの中に出したい。ミホちゃんが遊戯くんとの赤ちゃんが欲しいと言ったあの時、自分も決意したのだ。ミホちゃんとの赤ちゃんを作ると。

 

 遊戯は思う、遊戯は決意している。ミホと赤ちゃんを作ることを。

 

「ミホちゃんっ、僕の赤ちゃんを産んでねっ、ミホちゃんっ、ミホちゃんっっ」

 

「あ……あ……ん……遊戯っ……っくん、ミホ、産む、か、ら、……っ遊戯くんの赤ちゃん、必ず産むからっっ! あああっぁぁぁぁ──!」

 

 ミホは遊戯の精液が子宮に流れ込んでくるのを感じながら、遊戯に口付ける。

 

 漸く射精も収まり、ミホの膣から男性器を抜こうとする遊戯をミホが止める。

 

 ミホと遊戯の股間は隙間なく一つになっているが、ぺちゃぺちゃとした、ぬるぬるとした感覚がある。気持ちいいのだが。

 

 これはミホと遊戯の精子と愛液が混ざりあった物が逆流した体液で、結合部からぽたり、ぽたり、糸を引いて落ちては二人の股間と布団を濡らしている。

 

「遊戯くん……もう少しだけ、ミホの中にいて……ミホ、もっと遊戯くんのことを感じていたいの」

 

「うん……わかったよ……。僕も、僕ももっとミホちゃんに包まれていたいな」

 

「遊戯くん──」

 

「ミホちゃん──」

 

 もう一度軽くキスを交わすと二人は繋がったまま抱き合っていた……。

 

 

 

 短い性交が終わった後、遊戯はミホのポニーテールを手で弄んでいた。

 

「ミホちゃんの髪、とっても柔らかくてさらさらしてて、良い香りがするね……」

 

「もぉ~、遊戯くんたら~」

 

 照れているミホ。

 

「ミホちゃん、ミホちゃんの髪って凄く長いよね。こうしてポニーテールにしてても腰まで届いてるし……」

 

 ミホの長いポニーテールを先程から撫で掬い。撫で梳いて指に絡めつつ弄んでいる遊戯。まるで猫じゃらしにじゃれつく猫みたい、と微笑み、自分の髪を自由に触らせてあげながらミホは言う。

 

「遊戯くんミホの髪、咥えてみる?」

 

「え? いや、い、いいの、そんなことしてっ」

 

「いいよ遊戯くんなら。優しく、だよ」

 

「わ、わかったよ、そ、それじゃ……ん、あんぐ」

 

 言われて遊戯はミホの藤納戸色の長いポニーテールを口に咥えてみた。喉に入り込んだりしないように注意しながら。

 

 テールの根元から少し先を咥えて尻尾の大部分は口元からぶらんぶらんと揺れている。

 

 遊戯は香りは良い上に無味なはずなのに毛髪に何故か甘い味が漂う感じがした。

 

 口にぶわりと広がる香り。香ばしさを感じる。ミホの髪の味を堪能した遊戯は、そっと静かに髪の束を口から離した。

 

「くっぷはあ……あ、ありがとう」

 

「美味しかった?」

 

「う、うう~ん、なんていうか味が無いはずなのにいい香りがして、美味しそうに感じて」

 

「あははは~っ、美味しそうなくらいに魅力的なんだぁ」

 

 ミホは何も気にしてはいないようで逆に嬉しそうに笑う。

 

 ミホの長いポニーテールを尚も手に持ち弄びながら、遊戯は尋ねた。

 

「ミホちゃん、この髪、何年くらい延ばしているのかな」

 

「うう~ん、ミホ、小さい頃からずっと長かったからわかんない。……でも毛先がお尻まで届いているから、何年も伸ばしてるのは確かかなぁ」

 

「そうなんだ」

 

「遊戯くんって長い髪と短い髪、どっちが好きなの?」

 

「えっとね……前は短い方が好きだったかな」

 

 杏子のことが好きだった影響だ。

 

「遊戯くん、恋人のミホが長い髪なのにひどいっ! ミホの髪の毛口に咥えたりまでしたのにぃっ!」

 

「ああッ、ち、違うよ、今は長い方が好きだよ」

 

 そう、今は長い方が好き。恋人である野坂ミホの髪が長いから。ただ、別にミホが髪を切るというならそれでもいいとも思う。

 

 遊戯は野坂ミホを好きになったのであって髪を好きになったのではないからだ。

 

「ホントに?」

 

「ほんとほんと」

 

「じゃあ許してあげる」

 

 そんなやりとりを交わす二人は明日が休みであることもあって、もう一度時間をかけてセックスをするのだった。

 

 ミホも遊戯も、子供を作る為のセックスを行っている、赤ちゃんを作る為の。

 

「ねえ遊戯くん」

 

「ん、どうしたの? ミホちゃん」

 

「なんだかさ、私思うんだぁ~ッ、赤ちゃんを作る為のセックスって、きっとすごく気持ちいいんだろうな~って。だからぁ、いましてる遊戯くんとミホのセックスは一番気持ちのいいセックスだと思う……ッああ、ン!」

 

「うん、それは、僕も思うよ。愛し合うセックスって、きっと最高に気持ちがいいんだろうな──ってね!!」

 

「ああッッ! み、ミホとッ、ッあかちゃ、んっ、つくろ、うねッッ、ゆ、ゆうぎッ、くんッッ!!」

 

「うんッッ、うんっっ、赤ちゃん作ろうッッ、僕とッ、ミホちゃんのッ、あッ、赤ちゃんッッ──ッッ僕の赤ちゃんを産んでねミホちゃんッッ!!」

 

 何度も何度も行った子作り。ミホも遊戯も。自分たちの子を求めて愛し合った。時間も忘れて。

 

 そして夜も遅いのでミホは家に電話をかけて「婚約者の家に泊まるね」と言って遊戯を驚かせ「遊戯くんの家か、迷惑を掛けないように」

 

 との電話の向こうのミホの父の返事に二度驚かされた。

 

 後で聴いた話ではミホは家族に「ミホもう結婚相手決めちゃった」と言ったらしい。

 

 それが遊戯だと分かると「遊戯くんなら安心してミホを任せられる」と野坂家では遊戯はミホの婚約者になっているとのことだ。

 

 この話が切っ掛けとなって一月後、本当に武藤遊戯と野坂ミホは婚約するのだった──。

 

 

 

短編集内の各お話と投稿予定(未定)の続きやお話で読んでみたい作品はありますか?(ご期待に副える事が出来るかどうか分かりませんが、一ご意見としてお伺いしたいと思います)

  • コードギアス
  • コードギアスR2
  • 此花トゥルーリポート
  • FF4×FF6
  • カオシックルーン
  • 学園黙示録
  • ルパン三世 ワルサーP38
  • 幕末風来伝 斬郎汰
  • ニードレス
  • ヨルムンガンド
  • 少女少年
  • 北の告発
  • サラダデイズ
  • クレセントノイズ
  • ひとひら(甲斐×理咲の近親相姦物)
  • ESアザーワイズ(戒×瑠璃)
  • 遊戯王GX(十代×カミューラ)
  • 魔装機神(マサキ×モニカ)
  • 椎名君のリーズニングファイル
  • RAVE(ハル×絶望のジェロ)
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