地面に落下した無数の髑髏。それが、小高い丘を形成している。それを眺めながら、かごめは思う。
これで問題は解決した。妖怪だろうと何だろうと、あの高さから落ちて無事なわけがない。
「結羅はやっつけたし、帰ろうっと」
そう宣言し、かごめは踵を返そうとする。だが、その時。髑髏の山で何かが蠢いた。
「なに?」
かごめの呟き。髑髏が蠢いているあたりを、目を凝らし観察する。
すると、髑髏を押しのけて、中から這い出てくる人影が一つ。
「うそ。まだ生きてる」
かごめが感想を述べる。
「へー。頑丈な奴だな」
犬夜叉の呟き。
二人の視線の先。そこにいるのは、先程の少女。逆髪の結羅だ。
もっとも、五体満足とはいかない。右足は、膝があらぬ方向を向いている。着衣は破れ、オッパイが丸出し。股間に生えている陰毛も見て取れる。
そんな結羅が立ち上がる。何故か、両腕を股間に差したままに。こんな状況でもまだ、自慰プレイに興じるだけの余裕があるのだろうか? かごめの背筋に嫌な汗が流れる。
だが、実情は違ったらしい。
「ぬ、抜けない。腕が抜けない。何でよ! こんなときにどうして抜けないの!」
錯乱した様子の結羅の発言が聞こえる。焦ったように腕を動かそうとしているようだが、女性器に突っ込まれた両腕はビクともしない。
「アホらしい」
かごめが呆れたような声を出す。腕がマンコから抜けなくなるなんて、どんな間抜けだというのか。
馬鹿馬鹿しくなったかごめは、二射目を構える。そして放つ。破魔の矢を。標的は無論、逆髪の結羅。その心臓だ。決して、結羅の巨乳を妬んで、オッパイを狙ったわけではない。……多分?
破魔の矢。かごめの放ったそれは、一直線に結羅へと殺到。そのまま、結羅の心臓をぶち抜くかと思われた。
だが、現実は中々そう上手くはいかないもの。着弾の一瞬前、足のおれている結羅は軽くバランスを崩しよろける。
「あ!」
これは、かごめが上げた驚きの声。
「おいおい」
こちらの台詞は犬夜叉のもの。若干の呆れが混じっている。
かごめの矢。それは、結羅の心臓を外れ、右胸に命中。丁度、乳頭の部分に命中し、背中へと貫通した形で突き刺さっていた。
「く!? だれ!?」
結羅が誰何の声を上げながら、矢の発射地へと視線を向ける。するとそこに、崖の上に立ち、自分を見下ろしている二人組を発見。
「犬夜叉! それに生まれ変わりの巫女!!」
結羅は、憤怒の形相で二人を睨み付ける。
「あんたたち! 許さないわよ!!」
結羅の叫び。
「けっ! 何が許さねーだ! ちっとは自分の立場をわきまえるんだな、結羅!」
犬夜叉が結羅へと叫び返す。
そして崖へとダイブ。結羅の元へと一直線に駆け降りて行く。
「ちょ! 犬夜叉! どうする気よ!」
これはかごめ。慌てた様子だ。
だが、犬夜叉はそれには答えない。かごめなど無視して、結羅へと向かって行く。
そんな犬夜叉を見て、結羅の表情が青ざめる。
「やめろ! 近づくな! こっちに来るな!」
慌てた様子の結羅。何とかして、犬夜叉から逃げ出そうとする。だが、上手くいかない。折れた右足が引っ掛かって、こけてしまう。
「ひ! ひいい!」
結羅は悲鳴を上げながら、立ち上がろうとする。だが、それは余りに遅かった。
「おりゃああああああああ!!」
獣の咆哮。犬夜叉が雄叫びとともに、結羅へと飛び掛かる。
鮮血が舞う。結羅の両腕が、根元から引き千切られたのだ。夥しい量の血が二人を染める。
「うおおおおおおおおお!!」
裂ぱくの掛け声とともに、犬夜叉は引き千切った結羅の両腕。それを掴んで、股間から引き抜く。
バシャアアアア!!
股間からあふれ出す、少女の鮮血。
「おどりゃああああああああああああああああああああ!!」
犬夜叉の野獣の叫び声。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
結羅の悲鳴。
犬夜叉と、結羅。二人の身体が折り重なる。
「そりゃ! そりゃ! そりゃ!」
犬夜叉の叫び。それを掛け声にしているかのように、犬夜叉の腰がピストン運動。
「ひっ!」
「あが!」
「やめっ!」
こちらは結羅の悲鳴。犬夜叉のピストン運動に合わせて、少女の腰も激しく触れている。
「なによこれ……?」
その光景を見ながら、かごめは愕然とする。
無論、目の前で何が起こっているのかは明白だ。犬夜叉と結羅が激しく、獣のようにSEXしているのだ。
「なによ! やっぱり、結羅とできてたんじゃない! もう知らない! 私は実家に帰らせていただきますからね!」
フンだ、とかごめは鼻息も荒くその場を立ち去っていく。
「嫌ぁ! やめて! 半妖の子なんてえええええええええええぇ!」
逆髪の結羅が上げる、悲痛な叫び。だが、かごめにそれは届かない。嫉妬に狂ったかごめには、SMプレイとしか思えなかったのだ。
「いやあああああああぁ!! 誰か助けてええええええええええええええぇ!!」
命乞いする結羅。だが、誰も助けてなどくれない。
時代は戦国。弱肉強食の世界。人の命は、紙切れ以下。女は当たり前のようにレイプされる世の中なのだ。
弱い者に、慈悲などない。
「そんなあああああああああああああああああああああああああ!!」