初めましての人、初めまして~。大海だよ~。
つ~ことで、タイトルの通り、二次小説じゃあお約束な、本編じゃ書けねぇエピソード書いていくでよぉ。
本編でそういう展開になった組み合わせによる、そういうシーンです。
ちなみに、作中のキャラは原作やイメージとは若干違うんで、本編未読の人は、一個前のキャラ解説読むのをお勧めしますわ。
読んだ?
キャラは把握した?
把握したってんなら、一つだけ言わせてもらうでよ。
行ってらっしゃい。
●状況説明(本編 第五部 第七話から)
セクトはプロ決闘者の仕事。彰子はクソ教師から大仕事を丸投げされ、一人学校に残ってひたすら資料作り。
↓
学校には誰も残ってない。夜9時になっても終わらない。徹夜しても終わらないかも。
彰子 「助けて、セクト君……」
セクト「呼んだ?」
↓
セクトが加わり、仕事効率倍増。どんどん終わっていき、午後11時に全て終了。
↓
彰子 「いつも頼ってしまってごめんなさい」
セクト「俺のせいで教師から腹いせを受けてごめんなさい」
↓
お互いに謝って、お互い慰め合い、お互いがどれだけ大切な存在か再認識。
↓
彰子の可愛い顔に、思わずセクトが接吻。
彰子は涙ながらに嬉しがり、二人でもう一度、ちゃんとキス。
その後で、セクトが告白し、彼氏彼女の関係に。
↓
彰子 「今日、お父さん、帰ってこないんですけど……今からうちに、来ませんか?」
セクト「い、行く……」
今ココ
↓
二人がアカデミアを出たのは、夜の十一時を回った頃。
既に外を出歩くような人間がいない中、辿り着いたのは、閑静な住宅地にある、二階建ての一軒家。そこが、宇佐美彰子の自宅だった。
セクトは家に招かれた後、まず風呂に入れられた。そこで体を綺麗に洗った後は、彼女の用意してくれた、彼女自身が着ていたのであろう、可愛らしいパジャマを着せられていた。
「……」
サイズのせいで手も足もだぶついたパジャマ姿で、ベッドの上に腰掛けながら、無言ながらも落ち着きなく、今いる部屋の中を見渡していた。
セクトにとっては初めてと言って良い、女の子の部屋を見ての反応だった。
最低限の生活と、決闘の勉強ができる。実家を出てから、自分が住んでいた部屋の全ては、その程度の部屋だった。決闘以外の趣味もなく、誰かを招くこともしない。ただ、不自由が無ければそれでいい。それ以上も以下も無い、殺風景な部屋に住み続けてきた。
もっとも、それは、家出した実家にいた時と大して変わらない。
金はあるがそれだけで、安っぽいプライドや物欲を満たすためだけにかき集めた、高価なだけの無駄な家具やら、使い道のよく分からない、飾り物や置物に囲まれて。
そんなものに溢れた実家は、物が多く窮屈という以外、居心地で言えば、何も無いのと変わらない。
そんな部屋ばかりに住み続けてきたセクトだからこそ、この部屋は新鮮だった。
勉強や生活のための、必要最低限、だけじゃない。趣味で置かれているのであろう、可愛らしいぬいぐるみや小物類。好きなアーティストのポスター。必要な家具家電もデザインの好みを重視されていて、勉強机には教科書やノートの横に、写真やCDが綺麗に整理されている。
セクトよりも遥かに自由な意思で、自分の好きな、自分だけの空間を作り上げた。そんな、楽しげに笑う女の子の感情と香りに包まれた、愛しい少女のプライベート空間。
そんな空間にあり、これから始まることを思うと、どうしても落ち着かず、心臓はバクバクと鳴りっぱなしだった。
「……」
そんな緊張を少しでもごまかしたくて、ベッドの正面にある本棚へ歩き、眺めてみる。
勉強のための教科書やら、難しそうな辞典、参考書と、セクトにはまるで縁の無い、背表紙を見ただけで頭痛がしてきそうな本の山。その下の段には、セクトも愛用している、カードカタログや、決闘の月刊雑誌が並べられていた。
(この決闘雑誌……)
並べられた雑誌を見ていて、気付いたことがあった。
並べられた中で、最も古い雑誌を手に取る。付箋が貼られていて、そこを開いてみる。
(やっぱそうか……)
それは、セクトのプロとしてのデビュー戦の結果が書かれているページだった。
デビューしたてで無名である以上、決闘者の名前と組み合わせ、結果しか載せられていない。たった一ページ、たった一行、たった一文だけ書かれた、『伊集院セクト』の名前。
その名前を、明るい蛍光ペンで丸く囲み、その横には、可愛らしい字で、
『プロ決闘者 セクト君のデビュー戦 見事勝利!』
そう、嬉しかったと一目で分かる勢いで書かれていた。
まさかと思い、その雑誌を戻した後は、次の雑誌も見てみた。
そこにも同じように、名前と結果が書かれているだけのページに付箋が貼られ、そのページの『伊集院セクト』に、印とコメントが書かれてある。
『セクト君、また勝利! 連戦連勝! 絶好調です!』
『セクト君、初敗北。次はがんばってください……』
『セクト君最強! セクト君が勝つたび、私も強くなれます』
改めて、並んだ雑誌を見てみる。デビュー戦の年の月から今月まで。セクト自身も把握していない、おおよそセクトのことが載っている雑誌の全てが揃い、綺麗に整理されていた。
月が進むごとに、勝ち数や知名度が上がっていき、名前しか書かれなかったのが、写真撮影や、インタビューを受けることも増えていった。そして、そんな写真やインタビューのページにも付箋が貼られていて、そこにも嬉しそうなコメントが書き加えられていた。
『セクト君の初写真撮影! すごくイイ笑顔です』
『セクト君のインタビュー。ちょっと言ってることが固いです。セクト君らしくないです』
『セクト君、ランキング入り確定! 体調に気を付けつつ、もっと強くなって下さい!』
(ずっと見てくれてたんだな)
大切に保管されている雑誌の全てに目を通しながら、メモまで普段の敬語なことには、さすがに笑ってしまう。
そして同時に、幸せな感情が湧きあがる。
デビュー前から、セクトの活躍を誰より喜んでくれていたのが、彰子だった。ただ、誰より仲の良い友人だったから。その程度にしか感じていなかったが、セクト自身も、彰子が喜んでくれるのが嬉しかった。
それが、いつから恋心に変わっていったのか。今となっては、お互いに分からない。
それでも、セクトが今日まで闘ってきたから、そして、彰子がずっと見てくれていたから、二人は今日、恋人として結ばれた。
「ありがとう。彰子……」
最後の雑誌を本棚に戻しながら、ここにはいない、彰子に対して、お礼を呟いた。
その時、トントントン、と、足音が聞こえてきた。
風呂から上がった彰子が、歩いてきているらしい。すぐにまた、ベッドの上に座った。
雑誌を読んで、その真心に触れたおかげで、僅かながら緊張がほぐれた。
少なくとも、彰子を笑顔で迎えるくらいの心の準備はできた。
だから、ドアに向かって、いつも彰子に見せる、笑顔を向けた……
「……!? っ!?」
ドアが開いた瞬間、浮かべていた笑顔も、体も、一気に固まってしまった。
「彰子、その格好……」
「……どうせ脱ぐなら、最初から着なくても、同じかなって、思って……」
どうにか絞り出したセクトの言葉に、彰子もまた、赤面し、緊張した面持ちで答えた。
彰子の両手は、何も持っていない。右手で胸を抱え、左手を、大事な部分に当てている。
そんな両手で隠された身体には、大よそ衣服どころか、下着どころか、体を隠してくれそうなものは、何も身に着けず、何も持っていない。
生まれたままの姿で立っている彰子は、背中でドアを閉めながら、またセクトに呼び掛けた。
「セクト君……」
「お、おう……」
「……私の、裸、どう、ですか……?」
そんなことを聞かれて、セクトは改めて、その身体を見てみた。
上から下まで、肌には染み一つ無く、全身がすべすべに、白く輝き、艶めいている。
そんな肌に包まれた手足は、女の子らしく細身で、無駄な贅肉がまるでない。
上半身も同じ。ウエストは程よい肉付きながら、きゅっとくびれているのが分かる。
そして、そんな細身で美しい全身を際立たせているのが、右手の下に隠れている……
「……私の胸、気になりますか?」
「……っ!?」
凝視してしまっているところへ、そんな言葉を掛けられて、思わず目を見開いた。
「今だけじゃなくて、私と話したり、一緒に仕事する度に、私の胸、チラチラ見てましたよね?」
「……気付いてたのかよ」
「……セクト君のこと、ずっと見てましたから……」
嬉しそうにそう言うと、少しずつ、両手を下に下げた。
彰子の全身、乳房が、くびれが、そして、陰部が剥き出しになり、セクトの緊張はより高まり、だがより目を奪われた。
制服や、右腕越しに見た通り、大人しめな顔に似合わないほど豊かに実った丸い乳房は、少し体を震わせただけでブルンと揺れている。肌と同じで白く、丸く、柔らかく、そして美しい形を作り上げ、ピンと立った乳首の桃色を際立たせている。
形と言い大きさと言い、そして、それらを備える身体全体のスタイルと言い、相手が彰子だということを差し引いても、巨乳好きのセクトにとって、全てが理想的だった。
そして、身体の中心に見える場所。
肝心な部分は、足を閉じているせいでよく見えないが、陰毛は薄い。そんな部分の後ろに見える尻肉は、乳房と同じように豊かに実り、柔らかそうな太ももと相まって、抜群の均整を作り上げている。
「セクト君……」
またセクトの名前を呼びながら、彰子は壁に手を伸ばし、灯りを明るいものから、保安球の光に変えた。薄暗くも優しく目の前を照らすオレンジ色の光は、彰子の美しい身体に、より扇情的ないろどりを与えた。
そんな光の中をベッドまで歩き、セクトの隣に座る。座ってもまるで形の崩れない、完成された身体をセクトに向けると、
「私の、おっぱい……セクト君の、好きにして……下さい……」
言いながら、セクトの小さな頭を両手に抱え、抱き寄せ、胸元に押し付けた。
(うぅぅおぉおぉおぉおぉおぉおぉ……!)
声には出さないものの、内心絶叫してしまっていた。
(彰子の胸彰子のおっぱい彰子の胸彰子のおっぱいしょうこのむねしょうこのおっぱい……)
過去に一度、悲鳴を上げるほど驚いた彰子に抱き着かれて、身長差のせいで頭がもろに挟まれたことがあった。
その時は、原因が原因だったせいで特に意識していなかったものの、後で思い返せば、制服越しに、ほんの一瞬でも、その柔らかさと心地良さは至福だった。
それが今は、ただのアクシデントだったあの時とは違う。彰子が自分から、セクトの小さな頭を抱き締めて、押し当ててくれている。心底愛おしいと感じて止まない男に、自分の胸を、どころか、身体を捧げるために……
大きく柔らかく、暖かな乳房に、小さな頭を包み込まれる。その心地良さは、制服越しで、ほんの一瞬だったあの時とは比べものにならない。
(なんだろう……柔らかくて、あったかくて、すっげー安心する……)
それはきっと、赤ん坊だった時の記憶が残っているからだろう。
家出して、二度と帰りたくないと思えるくらい、実家が、特に母親が最悪だった。それでも、そんな母親の乳房に甘えていた時期は間違いなくあった。
母親に愛された記憶は乏しく、毎日嫌悪し、憎み続けてきたセクトには、それを理解することはできない。
分かるのは、今自分を包み込んでくれている温かさは、彰子が捧げてくれているもの。そんな事実だけだった。
「……あんっ!」
「ご、ごめん……」
セクトを抱き締めていた彰子が、突然悲鳴を上げた。
セクトは慌てて、持ち上げた手を乳房から離した。
「だ……大丈夫、です……ちょっと、ビックリしただけ、ですから……」
目を潤ませつつも笑顔を作り、離れたセクトの手を握る。それを、触っていた自身の乳房に戻してあげた。
「もっと、好きにして、下さい……」
「……」
優しい笑顔。優しい声。
いつも向けてくれるそれが、いつも以上に嬉しくて、愛おしくて、セクトも、彰子の言ったことに従った。
「ん……ううんっ……」
さっきしたように、乳房を優しく掴み、ゆっくり揉み上げていく。
艶めいた柔肌に包まれたそれは、モチでも掴んでいるかのように柔らかく、ちょっと触って動かしただけで、その通りに形を変えて、指先を温かく包み込んでくれる。
だが重い。これだけの大きさに相応な重量感が、柔らかさと一緒に手の平に伝わる。
「はぁ……んんっ……」
そして彰子は、そんなふうに手を動かしているのに、さっきとは違って必死に声を押さえていた。
ちょっと触っただけであんなに声を出すほどだったのに、これだけ触り、揉まれ続けていれば、どれだけの快感に耐えているのだろう……
「……ひゃんっ!」
その健気さはとても可愛いと思った。それでも、最初に聞いた声の方がよっぽど可愛かった。だからもっと聞きたくて、セクトは、そり立った乳首に舌を当てた。
「あっ……んんん……!」
思った通り、身体は余計に強張って、可愛い声が聞こえた。
それでも、二度目から声は我慢している。
(可愛い……彰子、すっげぇ可愛い……)
もっと見たい、彰子の可愛い姿を……
もっと聞きたい、彰子の可愛い声を……
体の奥から湧き上がる衝動のままに、乳首を丸ごと口に含んだ。
「はぁ……やっ、ああん……!」
口の中の乳首を下で転がしながら、歯を立てないよう優しく吸い上げる。
開いた方の乳首は指で摘まんで、こちらも痛くないよう優しくいじる。
「やぁん……ああん……!」
さっきまでに比べて、声を押さえるのが難しくなっているらしい。
もう、我慢をしなくていいんだ……そんな思いを込めて、舌を、口を、指を、より早く動かした。
「あっ……ああ、んんん……」
セクトを抱きしめる手に、力が強くこめられていく。
体の強張りが、より増していく。
そして……
「……んんああっっ!!」
一層大きな声を出したかと思った瞬間、背中を大きくのけ反らせた。
「はっ……あっ、あぁ……」
強張った体から、一気に力が抜けていく。かと思えば、体を小刻みに震わせて、座っているのも辛そうにしている。
「……イった?」
乳首と乳房から、手も口も離したセクトが、見上げながら聞いてみた。
「……おっぱいだけで、イっちゃいました……」
恥じらいながらも素直に笑いながら、そう答えた。
「セクト君……赤ちゃんみたいで、可愛かった、です……」
「……舐めてる時の彰子の方が、よっぽど可愛かったって……」
そんなことを互いに言われて、互いに赤面してしまった。
それでも互いのことが嬉しくて、また笑いあった。
「……あの、セクト君……?」
「ん?」
「……私も、セクト君の裸、みたいです……」
真っ赤な顔のまま言ってきたのは、今更と言えば今更な、可愛らしい要求だった。
「……脱がせて、いいですか……?」
「お……おう……」
困惑しながらも、セクトは頷いた。それを見た彰子は、絶頂の余韻からようやく落ち着いた手を動かして、セクトに着せた、自身のパジャマのボタンに手を掛けた。
慣れた手付きで上から順に、一つ一つ外していって、最後のボタンを外した後は、一気にはだけさせる。
「うわぁ……」
露わになったセクトの上半身に、思わず声と吐息を漏らしてしまった。
女子よりも小さなその身体の、二の腕には、硬く、逞しい筋肉が隆起していて、ひじから下も、まるで小ぶりの丸太のように、硬く、強く鍛え上げられている。
厚い胸板は突きでていて、脂肪の無い引き締まった腹筋は、座った状態でも綺麗に四つに割れている。
制服やライディングスーツ、パジャマを着ていた時は、彰子から見て胸元までの身長しかない、小さな男の子にしか見えなかったのに……
「セクト君……カッコイイ……」
初めて知ることとなったセクトの肉体美に、彰子は目を奪われ、無意識に声を上げていた。
「……決闘者だったら、普通だろ、このくらい……」
きっと、さっき彰子の全裸姿を見た時の俺も、こんな顔をしていたんだな……
そう思いながら、セクトも彰子を見つめていた。
とっさにうそぶいたものの、ただ決闘のためだけに鍛えてきた体を、他でもない、彰子に認めてもらえたのが嬉しかった。
「……あ」
しばらく上半身に目を奪われていた彰子だが、すぐに、下半身も見ることになった。
逞しい腹筋の下で、腹筋以上に存在を主張していて、ズボンの中で、ピクピクと苦しそうに動いている部分……
「……」
ベッドから降りて、セクトの前に座る。
生唾を一つ飲み込み、ズボンに両手を添える。
セクトも、そんな彰子の両手で、冷静だった身が再び緊張に強張った。
そして、そのまま彰子が、ズボンを引っ張り、下に下ろし……
「……っ」
ズボンから飛びだしたモノを見て、今度は声も出なかった。
別段、セクトのソレが、特別大きいというわけではない。
大きさで言えば、おそらく彼の年齢としては平均か、平均よりも少しは大きいか、というくらいだろう。
だがそれは、同年代よりも遥かに小柄なセクトの体格から見れば、あまりに不相応な、凶悪なサイズに見えた。何より、幼い時分に見た父親以外で、初めて見ることになる彰子にとっては、平均だろうが十分なビッグサイズに思えた。
「……」
オレンジ色の光の中でも、それがセクトの白めな肌とは違って、赤黒い色をしているのが分かった。
陰毛に覆われた竿の表面には、太い血管が浮き出ていて、下から上にいくにつれ、どんどん赤くなっていく。
そして、頂点の、カリの部分から上の、亀頭部分。
竿の上部より更に赤く、なのに、皮と違って艶めき輝いているのは、限界まで硬く、パンパンに膨れ上がっているからだと分かった。
そんなパンパンな亀頭の先端、尿道からは、透明な液体が漏れ出て、滴っているのが見えた。
そんな状態でピクピクと動いていて、間違いなくセクトの一部なはずのそれが、まるで別の生き物のようにも見えた。
「……」
黒く、赤く、生物的でグロテスクで……なのになぜか、下手をすれば上半身以上に、目を奪われて、目を離せなくて、惹かれる物があった。
また生唾を飲み込んだ。そして、彰子と同じ、生まれたままの姿になったセクトの、その部分に手を触れて……
「……!」
ちょっと両手で触っただけで、セクトの体が震えたのを感じた。
多分、私が胸をいじられていた時と同じ反応だ。
この後はどうすれば良かったろう……
確か、こうして手を、上下に動かして……
「うわ……っ」
今度ははっきりと声が聞こえ、体も余計に強張ったようだった。
(これ、本当に感じるんだ……)
手をゆっくり上下させながら、セクトの顔を見上げてみた。
赤くなった顔を伏せながら、目を可愛らしく硬く閉じ、同じく閉じた口の中では、きっと歯を食い縛っている。
(なんだ、これ……自分でするのと全然違う……)
セクトも、年頃であり、健全な男子である以上、そういう行為に及ぶこともある。
付き人と暮らすようになった今でこそ減ったものの、最近まで一人暮らしだった自宅には、いかがわしい雑誌やブルーレイも隠されている。
仕事で体力を使い、鍛えたことで体力と共に精力まで増し、衝動に従って、毎日のように行為にふけった時期もあった。
だから、今更手でしごくことくらい、慣れきっている。
そう、思っていたのに……
(彰子が上手いのかは分からねぇ……けど、声が出ちまう……)
そう思うセクトの顔を、彰子はジッと見上げていた。
ああ、そうか……私もさっき、こんなふうに声を我慢してたんだ……
(セクト君の声、聞きたい……)
「うおお……!」
柔らかく優しい手の平の感触の直後、別の快感がセクトの体に伝わる。
大声が上がり、それは何かと下を向いてみると、
「彰子、それは……うぅ……!」
大きくなったソレを、小さな口にパクリと咥えてしまった彰子に、思わず声を上げる。
だが、そのすぐ後に来た快感に、その口を閉ざされた。
「ん……は、むぅ……んむぅ……ちゅ、ちゅぷ……」
「うぁ、それ……うぅ……!」
「ちゅ……れろ……じゅる……じゅぱ……じゅるじゅる……ちゅろ……」
口の中で、パンパンな亀頭を下で舐め回し、カリ首や鈴口を、舌の先端でつつき、なぞっていく。
同時に口を上下させ、亀頭から裏筋へ、ざらついた舌を這わせていく。
「うわ、ぁ……!」
舐め回し、再び亀頭まで戻した口の中、亀頭に優しく前歯を立てる。またセクトは震え、ベッドを握る手が硬くなった。
「じゅる、ちゅ、ちゅぷ、ちゅぱ、びちゅ……じゅる、じゅる……」
行為を繰り返す度、頭も、口も、舌も、全ての動きが強く、激しくなっていき、唾液の量も増していく。
「ちゅ、じゅる、ちゅぱ、れろ、じゅる……はぁ……」
しばらくいやらしい音を鳴らした後で、口を離し、顔を上げた。
「彰、子……うぅああ!」
中途半端なところで止められた疑問と惜しみから声を上げたが、それがまたすぐ嬌声に変わった。
口を離した直後、彰子は豊満に実った乳房を持ち上げ、いきり立った剛直を挟み込んだ。
「これ、知ってますか? パイズリって言うんです……」
少々得意になりながら、乳房を上下させ、中身を擦り上げる。
その柔らかさと温かさに加え、大量の唾液と透明なガマン汁が潤滑油となり、指や下とはまた別種の快感が総身に走る。
「お前……こんなの、どこで覚えて……?」
矢継ぎ早の快感に見舞われながら、それでも尋ねてしまった。
パイズリという行為自体は、セクトも知ってはいた。だがそれを、いくら巨乳だとは言え、真面目で清純な彰子が知っているとは思っても見なかった。
そんなセクトの疑問に、彰子は笑顔のまま応えた。
「エッチなことに興味があるの、男の子だけじゃないんですよ?」
「え……?」
「女の子だって、興味はあるんです。私だって……セクト君と、ずっとしてみたいって、思ってたんです」
最初こそ、恥を忍ぶ様子で答えていた。しかし、暴露したことでタガが外れ、口を動かし続けた。
「セクト君のこと好きだって分かった日から、いつもセクト君のことばっかり考えて、セクト君が私の胸を見る度に、恥ずかしいけど嬉しくなって、私も、セクト君の裸、見てみたいなって、思うようになって……」
言葉にしながら、更に胸で強く挟み込み、動きはますます激しさを増す。
「夜寝る時とか、セクト君とイチャイチャしたり、キスしたり、体に触られたり……セクト君の裸とか、お、おちんちんとか、想像したり、そんなことばっかり考えて、一人でシたこと、何度もあります。実際、昨日までの一週間くらい、毎日寝る前にシてました。セクト君のこと考えただけで興奮して、三回とか四回とか、何度もイっちゃって……その度に、着替えとか片付けとか、一度お父さんに見つかりそうになったりして、大変だったんですよ」
そんな大変な思いを発散させるように、左右で乳房の動きを変化させつつ、中の剛直をもてあそんだ。
「だから、セクト君も、私で気持ち良くなってぇ……れろ……」
乳房から顔を出した亀頭の先端に、舌を這わせる。
そこから更に乳房を下へ沈め、出てきた亀頭を再び咥えこんだ。
「あむ……ちゅ、じゅる、れろ、ぴちゅ、じゅる、れろ……」
さっきと同じように口や舌で亀頭を責め、時々前歯で甘噛みする。
竿の部分は乳房で包み込み、挟み込み、こすり付ける。
それらの相乗が生み出す快感は……
「やべ……彰子、俺、もう……!」
ここまでどうにかこらえてきたセクトを、限界まで押し上げるには十分すぎる威力だった。
「顔、離せ! このままじゃ、お前の口……」
両手を彰子の頭に添え、引き離そうと思った。だが、彰子は顔も乳房も離そうとはせず、ひたすらパイズリも愛撫も続けた。
「じゅる、じゅるる、ちゅぱ、れろれろ、くちゅ、くちゅ……」
「出る……彰子、出る……出る!」
「ちゅう……ん! んんん……っ」
彰子が喉まで飲み込み、セクトが悲鳴を上げた瞬間だった。
彰子の口の中に、ベトベトとした、不快な感触が広がった。
味はほとんど感じなかったが、ドロドロと舌や口内にまとわりつき、何より酷く生臭い。
そんなものが彰子の口の中へ、長く、大量に流し込まれていった。
「しょう、こ……」
射精を終えた後は、絶頂に体を震わせている。
それが分かって、彰子はようやく顔と乳房を離した。
(セクト君の匂い……セクト君の味……)
まだ口の中に残っている。今思った通り、味も無く、ネバネバで、やたら生臭い。
そんな代物なのに、セクトから出てきた、セクトの遺伝子の山だと考えた途端、とても愛おしいものに感じた。
だから、じっくり味わって、そして、一滴も残さず飲み込んだ。
「マジかよ……」
「マジです……」
迷いも嫌悪も、無理でも虚勢でもない。ただただ、セクトに心底惚れて、愛している。
その笑顔を見ると、それがはっきり分かった。
「彰子……」
そんな彰子の顔を見て、セクトも、ベッドから降りた。
「セクト君? あっ……!」
ベッドから降り、彰子と向かい合うと同時に、彰子の秘裂に小さな指で触れた。
「どうしたらいいか教えてくれ。女子の体、触ったことないから分からねえんだ」
「セクト、君……」
「どうやったら、お前も気持ちよくなれる?」
彰子のことを思いやりながらの、そんな質問。
私のことを、本当に好きだと思ってくれてる。
それを理解した彰子は、そのセクトの手に、自身の手を添えた。
「……ここ」
手を添え、動かした先に、指を当てる。
「そこ、優しくなぞるようにして……ああん!」
言われた通り、セクトが指を這わせた瞬間、また声を上げた。
「ご、ごめん……!」
「大丈夫、です……続けて、下さい……」
笑顔での言葉を信じて、セクトは続きを始めた。
言われた部分に指を当て、強過ぎないよう、上から下へ、下から上へ。
自分が触るなど想像もしなかった女の子のその部分は、驚くほど柔らかく、熱い。
何より、セクトが触れた瞬間には、大量の愛液に濡れていた。
「んん……ああぁぁ……!」
ベッドにもたれ掛け、体を強張らせ、震わせる。
指で触り、動かす度、そこを中心に体全体が痙攣し、口からは嬌声を上げている。
(ああ……なんか、分かってきたかも……)
「ひぃ!」
ただ擦るだけだった指の動きに、少しだけ変化を与えた。
触る箇所も変えつつ、彰子が敏感に反応する箇所を探り出す。
「セクト、君……あっ、あああん!」
(ここか……)
彰子がより声を上げ、体を固くした箇所。
割れ目のやや上の部分にある、突き出た豆のような部分。
(確か、クリトリス? だっけ……本当にここ、感じるんだな……)
そこを指で擦りつつ、同時に下の割れ目もいじる。
指の動きに強弱を加え、時に優しく、時に強く、刺激を与えていく。
(なにこれ……ちょっと触るところ教えただけなのに、こんなに……)
勉強はいくら教えてもできないのに、決闘はあっさり正しい答えを導きだす。
それがまさか、セックスですら、指の動きの最適解を導き出すなんて。
そして、そんな最適解の指の動きを繰り返された、彰子はやがて……
「……く……セクト君……イ、くうぅぅっ!!」
セクトの身を抱き締めながら、大声を出した。直後、秘裂からは潮が吹きだし、セクトの体や顔を濡らした。
「あ……ああ……っ」
胸以上の快感に襲われ、身動きが取れなくなった。身体はガクガクと震え、手も足も動かせない。
そんな彰子を、セクトはジッと見つめていた。
「……随分、汚したな」
「え……きゃっ!」
弄られ、潮まで吹いて、全開に開いているその部分に、セクトは顔を近づけた。
その部分に指で触れ、広げて中を覗いた。
「綺麗なピンク色だな……」
「いやぁ……セクト君のエッチ、ああん!!」
非難した直後、再びそこに快感が走った。
じっくり眺めていたセクトが口を開け、その部分を咥えこみ、舌を這わせた。
「ちょ、待って、セクト君……あああ!」
「れろれろ、ちゅう、じゅる、ちゅぅううう……」
ついさっきまで、彰子が出していた音によく似た、だが、明らかに違う音を室内に響かせる。
秘裂の上から下まで、舌でなぞり、時折中へ挿し入れる。挿し入れた先でまた舌を動かし、内側さえなぞりながら、溢れる愛液を啜る。
「じゅる、れろれろ、ちゅぱ、ちゅう、じゅく、じゅる、じゅく……」
一つ舐め、一つ啜るごとに、愛液の量は増していく。それだけ快感は強くなり、彰子の口からは、嬌声が上がり続ける。
「……んんああ! スゴイ……なに、これ……セクト君の舌、激しくて……やあ……! ダメぇ!」
そんな声が聞こえているのかそうでないのか、セクトは夢中で舌を動かしていた。
全ての愛液を舐め取るように。今日まで知らなかった彰子の味を覚えるように。
何より、彰子にもっと、気持ち良くなってもらえるように……
「ダメ、ダメぇ……イく! また、イっぢゃううううう!!」
一層大きな声を上げ、背中はエビ反りになった。
だらりと垂らした両手は、足もとのカーペットをめくれるほど握り閉めていた。
「あっ……はっ、あぁ……」
絶頂が過ぎれば、体は落ち着いていく。落ち着いた体が小刻みに震えるのは、まるでその余韻を、体の外へ逃がしているかのようだった。
そんな彰子の顔に、セクトも顔を近づけた。
目の淵には涙が光り、目も口も、だらりと力が抜けている。口からは唾液を滴らせている。快感がどれほどのものだったか、よく分かった。
それはあまり美しいと言えた姿では無かったが、
(彰子……マジ可愛い……)
自分が与えた快感に、脱力した少女。扇情的で、背徳的で、これ以上の美しさは無いとさえ感じさせた。
「……セクト……くん……」
息も絶え絶えになりながら、セクトの名前を呼んだ。
呼ばれたセクトは、そんな顔に、自分の顔を近づけた。
「ん……ちゅ……ちゅう、ちゅる……ちゅぱ……」
「んん……ちゅるぅ、ちゅ……くちゅ、ちゅう……」
唇が重なった後は、どちらからともなく舌を差し入れた。
お互いの舌を絡ませ、唾液を交換し合い、口内の形を舌で確かめる。
互いの味まで知り合いたいと願った、そんな関係だからこそ許される、特別なキス。
そのために、存分に舌を使い、唾液を垂らし、音を響かせなる。
「ん……くちゅぅ……はぁ……じゅる……ん、ちゅう、ぐちゅ、くちゅ……」
「ちゅ、ちゅるぅ……ん……んん……くちゅる、ちゅぷ、じゅ、ちゅう……」
やがて舌や口内だけでは足りなくなり、互いの唇や、その周囲に至るまで、存分に舐め回し、互いの顔に、自身の唾液を塗りたくっていった。
「ちゅう……じゅる……くちゅ……ん」
「れろ……くちゅ……」
やがて、太い透明な糸を伸ばしながら顔を離して、落ちた糸の先にある顔を見つめ合う。
その顔はお互い、唇も、口も、顎も、頬も、鼻の穴さえ、大量の唾液に濡れ、テラテラと光を反射させている。
それだけ汚れているのに、お互いへの愛おしさは増すばかり。
その証拠に、彰子の秘裂からは愛液が際限なく溢れ続け、セクトは一度射精したにも関わらず、下手をすれば、射精前より遥かに硬く、大きく隆起させていた。
「……」
「……」
この後はどうすればいいか、お互いに分かっていた。
……
…………
………………
「きて、ください……」
再びベッドへ上がり、横たわった彰子が、太ももを全開に開きながら言った。
両手を胸の上で組み、潤んだ目を輝かせ、怖れながら、それ以上の期待にセクトを見上げていた。
「……」
セクトもそれに答えるために、ベッドの下に放られていたパジャマの胸ポケットを探った。
この家に来る直前、立ち寄ったコンビニで買っておいた。
その袋を前歯に咥え、横に裂き、中身を取り出した。
「……ん?」
だが、それを被せようとあてがったその手を、彰子の手が握った。
「これ……いらない、です……」
「は?」
真っ赤な可愛い顔で、言ってきたのはそんな、セクトにとっては重い言葉だった。
「今日は、大丈夫、ですから……」
「大丈夫って、それ……確実じゃ無ぇだろう……」
安全日だとか危険日だとかいう概念は、セクトも男子ながらある程度は理解している。
そして、それが確実でないことも知っている。
だから、愛しい彰子に負担を強いることの無いよう、恥ずかしい思いをしてコンビニに立ち寄ったのに。
「本当に、大丈夫……それに……」
恥じらいを見せつつ、それでも確かな決意と願いを言葉に込めた。
「初めてだから……初めての、セクト君との、セックスだから……忘れられない日に、して欲しいんです……」
「……」
「だから……ありのままのセクト君を、私に、下さい……」
優しく語り掛けながら、セクトの手からゴムを取り、握り閉め、隠してしまう。
そして再び、両手で太ももを持ち上げて、開いた。
「……」
真に彰子のことを思いやるなら、はっきりと拒むべきだろう。
どんな理由理屈を語られたところで、一時の衝動に身を任せた結果、莫大なリスクを背負うことになる。それでどん底を味わう人間は何人もいる。
頭でちょっと考えれば、拒むべきな、受け入れちゃいけない理由が浮かんでは消える。
浮かんでは消えいき、彰子への愛情と思いやりで頭がいっぱいになった時……
「……」
太ももに手を添えて、硬く隆起しているそれを、秘裂にあてがっていた。
「彰子……」
彰子のことは大切だった。
そんな大切な彰子のことを、セクトも欲してしまった。
間違っている。最悪な行為。分かっているのに、心と体の奥から湧き上がる衝動を、抑えることができない。
彰子に今すぐ、俺の全てを捧げたい。そして俺も、ありのままの彰子が欲しい。
その衝動が全てになってしまっていた。
「ほしい……」
そして、それは彰子も同じなのが、声と、顔で分かった。
「挿れるぞ……」
「あ……」
一言だけ言って、止まっていた剛直を、少しずつ、前へ進める。
柔らかく、濡れた割れ目は、硬くいきり立ったそれをあっさりと受け入れ、少しずつ開いていきながら、中への侵入を許していく。
「あっ、ん……!」
少しずつ侵入していく感触に、彰子は自然と歯を食い縛る。
十分に濡れそぼった蜜壺の中を、前へ進むことに難は無い。
暖かく、ぬるついたその中へ入っていき、やがて、薄い壁に突き当たる。
「……きて……」
処女の証を感じて、ためらいを見せたセクトに、彰子が、最後の言葉を送った。
そしてセクトも、その言葉に込められた覚悟から、同じように覚悟を決めた。
「あっ……あああああっ!!」
止めていたモノを、一気に前へ突き出す。薄い膜が破れた感触が伝わったと同時に、彰子の一層大きな声が聞こえた。
「い……痛っ、痛い……痛い……っ」
涙を流し、体中を震わせている。下に目を向けると、太ももには血が滴り、白いシーツに赤い染みを作っている。
快感に身悶え、見せてきた姿とは全く違う、明らかに、痛みに震える姿だった。
「彰子……!」
「ダメ……抜いちゃ、ダメ……!」
思わず引き抜こうとしたセクトの腰を、両手で押さえた。
「だい、じょうぶ、だから……このまま……動いて……」
その口調から、いつも聞いてきた敬語が消えている。
それだけの痛みの中にありながら、それでもなおセクトへの愛情を優先させている。
「……」
そんな健気な姿が、より愛おしく思えた。そんな健気さに、答えたい。
止まっていた腰を、ゆっくりと前後させた。
「はっ……あっ……ああっ……んんっ……!」
一つ突く度、声を上げる。痛みに耐えていることが分かるその声は、痛々しいものだった。
だが今のセクトには、その声を聞く余裕は無かった。
(なんだ、これ……すげぇ温ったかくて、ぬるぬるで、締め付けてくる……!)
初めて貫いた女の感触と、その中で感じる感覚と。
それらを同時に受けて、今まで感じたことも無い感覚が、彰子の中からソレを通じて、セクトの全身を駆け巡る。
最初、ゆっくりだった動きが、徐々に速度を上げていった。
浅かった突く動きが、徐々に奥へ、もっと奥へと、彰子との深いつながりを求めるようだった。
(彰子……彰子……彰子……)
彰子への愛情。襲いくる快感。
様々な感情や現象がない交ぜになった体は、夢中で彰子の中を突き続ける。
そして、変化は彰子にも起こっていた。
(……あれ? あんまり、痛くない……)
今までに無いくらいの、想像を超えた激痛だった。それでも耐えることができたのは、痛み以上にセクトのことが大切だと思ったから。
そうして、セクトのことを思い続けて、ひたすら痛みに耐え続けた時……
確かに、突かれる度、どころか中で動く度、痛みは続いた。
その痛みが、今はあまり感じない。
(痛くない……どころか、あれ? なに? なんだか、私の、中……)
痛みが消え、代わりに確かな突かれる感触が内側からやってくる。
「なに……なに、これ、これ……ああんっ!」
思わず声に出た。それだけその変化は劇的で、そして衝撃的だった。
「うそ……さっき、まで、痛かった、のに……あっ、ああっ!」
痛みに耐えるだけだった声は、明らかな嬌声に変わっていた。身体は痛みでなく、快感に震えていた。
「スゴイ……だんだん、気持ち、よく……ああっ! んんああっ!!」
やがて、硬く強張っていた体は脱力し、自分から腰を振り始めていた。
「彰子……彰子ぉ……」
「セクト君……もっと、突いて……もっと、突いて……!」
そんな彰子の声が聞こえて、何より今以上の快感を欲して、セクトは体勢を変えた。
太ももを持っていた手をベッドに置いて、上半身を下へ下ろし、彰子の体に覆いかぶさる。
腰を前後させる優しい動きから、腰を上下させる激しい動きへ。
「あんっ……あっ、あっ、んん……ああん! あっ、ああっ……!」
一突きする度に、嬌声を上げていく。突く動きに従って、柔らかな乳房が形を変える。
お互いの太ももや腹が当たり、パンパン、パンパン、音を鳴らす。
だがそれ以上に、濡れそぼった蜜壺から、ぬちゃついた音が室内を包んでいく。
「彰子……ううぅ、ああ……!」
「ぅあああ! ああっ! んっ! んああああ!!」
セクトの怒張はより大きなものになり、彰子の最奥へと届くまでになった。
「ああんっ! ああっ! ああっ! セクト君! わた、し……気持ちいい! セクト君が、気持ちいい!!」
最奥の、子宮への入口。女にとって、最も感じる部分を刺激されて、彰子の声量は更に大きく、喘ぎ声は激しくなっていく。
「もっと欲しい!! 私をもっと、好きにして!! もっと、めちゃくちゃに……もっと! もっとおおお!!」
そんな叫び声と、いや増すばかりの快感から、セクトも腰の動きを速めた。
より速く、より激しく、より奥へ……
それを繰り返していれば、当然、その時はやってくる。
「……ヤバい、出る……もう、出ちまう……!」
宣言し、すぐに引き抜こうとした。
だが、さっきそうされたように、今度は彰子の両足が、セクトの腰に絡められた。
「な! 彰子……!」
「お願い! このまま……!」
「ヤバいって! それは、それだけは、本当に……!」
何とか説き伏せようとしながら、腰を引き抜こうとする。だが、両足はがっちりと絡まれて、引き抜くことはできない。
引き抜こうと腰を振ることで、同じように膣内を行き来することになる。
結果、変わらぬ快感が、二人の身を走り抜け、順調に絶頂へと駆けあがっていく。
「んんああああ!! セクト君! セクト君……!!」
「ヤバい、出る……彰子の中、本当に、中に……!」
「私も……私もイく! セクト君に突かれて、セクト君と一緒に、イくイくぅううう!!」
「ダメだ……本当にダメだ、そんなの……!」
絶叫の中、快感に襲われながら、それでもまだセクトは、どうにか引き抜こうとしている。
手放したくない。離れたくない。
そんな思いから、これ以上何も言わせないよう、彰子は上半身を持ち上げて、セクトの口を、自らの口で押さえた。
「ん! んんっ……!」
「ん……くちゅっ、ん……」
何も言わせないよう、唇で蓋をする。喋らないよう、舌で栓をする。
だが、腰への力は決して緩めない。
それらの動きで、お互いに限界まで達していた体が、遂に……
「ん……んんんんぅぅぅんんんんんんんっ!!」
「んんっんぐぅぅぅううううううううんっ!!」
絶頂は、音に聞こえてきそうなほどの射精と同時だった。
一度目より遥かに長く、一度目より遥かに熱い、一度目より遥かに大量の精が、彰子の中、最奥の子宮へ、注ぎ込まれ、叩きつけられた。
「んん……はぁ……」
「あ……あ、あ……」
長い射精の途中で唇を話し、二人ともが体を震わせる。
セクトの射精と同時に、彰子もまた、四度目となる絶頂に達した。
「はぁ……あぁ……」
激しい絶頂の波が引いていき、やがて体からは力が抜けて、二人同時にベッドに倒れ込む。
射精が止まったのは、倒れたのと同時だった。
「彰子……」
「……ダメぇ」
倒れ、今度こそ引き抜こうとセクトは腰を引いた。だが、それすら彰子は両足に力を込めて止めた。
「大丈夫……です、から……」
その声には、途中で消えていた、普段の敬語が戻ってきている。
普段の口調で、普段見せる優しい笑顔を浮かべていた。
「もし……赤ちゃん、できても……セクト君に、迷惑は、掛けません、から……」
これだけのことになっても、決してセクトへの愛情は変わらない。
ああ……なんて可愛いんだろう……なんて素晴らしい女性だろう……
セクトは、自分の顔を近づけた。
「心配すんな!」
彰子の思いやりに負けないだけの、思いやりを込めて、宣言した。
「そん時は、俺が責任持って彰子を守る」
「責任……?」
「おう! そん時は、アカデミアもプロも辞めて働く。んで、一生彰子も、子供も守る。何なら、明日にでもアカデミアもプロも辞めてきてやるよ」
「……それはさすがに、気が早すぎます……それに、養ってくれるなら、プロ決闘者を続けて、稼いでもらわないと……」
苦笑し、皮肉りながらも、セクトの真っ直ぐな気持ちが嬉しかった。
「……おい、彰子?」
答えた彰子に、またセクトが声を上げた。話していた彰子の両目から、突然、大粒の涙が流れ始めた。
「どうしたんだよ、彰子? やっぱ、痛かったのか?」
「……いいえ。なんだか、ホッとして……」
涙を拭いながら、セクトに心配を掛けたくなくて、正直に答えた。
「……夢が、叶ったのが、嬉しくて……」
「夢……?」
「……セクト君に、処女をあげたいなっていう、夢です……」
そんな夢を告白されて、そして、その夢を叶えたことで、本当に嬉しそうにしている彰子の顔を見ていて……
「あっ……また、私の中で、硬く……」
彰子が言いながら、視線を下へずらす。
セクトに挿入されたままながら、隙間からは、大量の白濁がベッドへ滴っていた。
「……もう一回、しますか?」
「もう一回?」
「一回
自身の身を案じてくれるセクトに、優しい笑顔で語り掛けた。
だが、語り掛けた内容に、セクトは顔をしかめてしまった。
「……それ、どっちかってーと、男が女に言うゲスの台詞じゃねぇか……」
「そう、なんですか……?」
「……さっきも思ったけど、彰子って、大人しい顔してこんなエロかったのな……」
普段の彰子なら、否定し、反論していたに違いない。
だが今の彰子は、否定も反論もせず、ただ微笑んだ。
「セクト君が、カッコイイからです……私がエッチになるの、セクト君だけです……」
「……ありがとう」
お互いの思いと感情を、全て受け止めてくれるお互いがいる。
心から求め、同じように求めてくれる、そんなお互いがいてくれている。
そんなお互いへの愛情を、お互いに理解し、受け止め合いながら、もう一度、お互いの唇を重ねあわせた。
その後、二人は思い思いに行為を重ねた。
姿勢を変え、体勢を変え、体位を変え……
何度も絶頂を迎え、何度も射精し、時に潮を噴く。
互いの体やベッドが、汗と精液まみれになるのも構わず、二人は何度も、何度も体を重ね合った。
……
…………
………………
いつの間に眠っていたのか、セクトが目を覚ました時。
カーテンの隙間から、昇って間もない朝日が部屋を照らしていた。
朝日の白い光が目に入った直後には、鳥のさえずりが耳に入る。
耳に入った直後には、むせ返るような臭いが鼻に入ってきた。
「……!」
慌てて体を起こして、隣を見てみる。
(そっか。俺、彰子と……)
すぐ隣で、生まれたままの姿で、すやすや寝息を立てている。
そんな穏やかな寝顔から、昨夜見た乱れ様は、まるで想像できない。
「……」
そんな彰子を見ていると、昨日気付いたばかりの愛情に加えて、満たされた、嬉しさとはまた違う何かが、セクトの心を満たしていくのを感じた。
それは、これだけ素晴らしい女性に選ばれた、こんなに可愛い女の子を射とめることができたという、優越感と、誰にも渡したくない、これからも自分だけを見て欲しいという、独占欲だった。
自身の心を満たすものの正体に、セクトが気付く時は、そう遠くない。
気付かない今は、ただ純粋な彰子への思いだと自身に言い聞かせた。
そんな思いが、何より彰子のことが大切だと思ったから、眠っているその顔に、優しく口づけした。
彰子を起こさないよう服を着替えた後は、物音を立てないよう二階の部屋を降りた。
そして、玄関を開け、周囲に人がいないのを確認しつつ、車庫を借りて停めてあったDホイールへ歩いた。
エンジン音で起こしてしまわないよう、しばらく押して歩いた。
そして、家から十分離れた場所で、鍵を差して、エンジンを噴かした。
「またな。彰子……」
振り返り、一言を送りながら、アクセルを捻る。
「まだ寝てるだろうけど、コナミは心配してねぇかな……?」
道路を走り、付き人の名前を呟きながら、同時にセクトは想像していた。
彰子が目を覚ましたら、まず、昨夜の出来事を思い出し、また真っ赤になるだろう。
その後で、部屋のベッドやら汚れを目にして、大慌てで掃除を始めるに違いない。
父親がいつ帰ってくるのかは知らないが、お父さんが帰ってくるまでに、急がなきゃ、急がなきゃ……
そう慌てつつ、最終的に、精液や汗、更に処女喪失の証が赤く染みついた、ベッドのシーツを剥がして、みだりにゴミ袋へ放り込むわけにも行かず、消臭スプレーを掛けまくった後は、机の裏にでも隠すんじゃないか……
そんな彰子の姿を想像しながら、口元に笑みを浮かばせていた。
そして、セクトが出ていってしばらくした後に目を覚まし、大よそセクトが想像した通りの行動を取った彰子だった。
一つだけ、セクトの想像と違うのが、昨夜の出来事と、セクトと結ばれ、繋がったことに歓喜し、終始顔をニヤつかせていたことだった。
そして、そんな二人に共通する思い。
気持ちが繋がり、結ばれて、恋人同士になることができた。
それだけの出来事への喜び。感動。感謝。
恋人に変わったことで、同時に変わって見える世界の中で生きていく。
そんな未来に、今まで以上の希望と幸福が待っている。
お互いの姿を思い浮かべては、お互いの心は、お互いという、朝日のように優しく、朝日よりも明るい光に照らされていた。
第五部 第八話へ……
お疲れ~。
「エロく書く」「おもろくする」
「両方」やらなくちゃあならないってのが、「エロ」の辛いとこなのな……
覚悟はして書いたが、両方できてるか、大海にゃ分からん。
ぶっちゃけどうよ、おもろかった?
前にもどっかで書いたけど、エロはBLしか書いたことないからよく分からんのよね……
興奮できる程度に書けたなら、感無量。
んじゃまあ、この辺で、またそういう展開があるようなら書くかも知れませんわ。
こっちだけ読んで本編読まねえってのも全然オッケーよ。
どうあれ楽しんでちょうだい。
それじゃあこの辺で。
ではでは。