ガイルの母の死、カレンの森が燃やされる、そして、クロが誘拐される。それぞれの人物に起こる困難、カレンはなんとかエレンのところまで逃げ切るが、エレンはブルーノ討伐へとある術を使うことを提案する。カレンはエレンのことを思い、それを拒むが、それでも頑ななエレンは3分間のみの使用を条件に許可する。
果たしてその術とは…?
あれから3日後の、新月の日の夜。
「そろそろ時間だ…さて、君にはその目でしっかり見てもらおう。君が僕のものになる瞬間を。」
「…っ!」
森の奥にある広い空間。そこにブルーノとクロがいた。
「エレンは勝つ。私は信じてる。」
「そうか、なら尚更残念な結果になると思うよ。」
ブルーノはクロを見つめる。クロは森の木に縄で括り付けられて身動きが取れないようになっている。
ブルーノはクロの元へ近づき、頬を撫でた。
「君を幸せにするなら戦わないのが1番丸く収まるけど、僕は野生的な人間でね。」
「私が好きなら、私の幸せを考えてくれないの?」
「言ったろ?野生的だって。だから今以上に幸せにしてみせるというのが僕のやり方だ。
さて、そろそろご登場のようだ。君の白馬の王子様が。」
すると森の奥の方から1人の人影が見えてきた。ブルーノの言葉から誰かはすぐに理解した。
「エレン!」
「っ!クロ!」
「やあエレン・エドワード・エノミヤ。流石だね、本当に来てくれると信じていたよ。」
「クロに何もしてないだろうな…?」
「ああ、何もしていない。それは約束しよう。そんなことよりも早く始めようか。
僕は君が殺したくてたまらないんだ。」
するとエレンは何も言わず、ただレイピアを引き抜いた。対するブルーノはこの前と違い大きな斧を両手で持っている。
「来いよ、エレン!」
だが、エレンはレイピアを引き抜いたまま、立ち止まっていた。
お互いに構えたままだが、どちらも動こうとしない。
「おいおいエレン。君は本当にやる気があるのか?」
「…。」
ブルーノの問いにも何も答えることはない。ただエレンはレイピアを持ったまま立ち尽くしていた。
「やれやれ…それじゃあ、こっちから行ってやるよ!」
ブルーノは一気に駆け出した。そのままエレンめがけて大斧を振るった。大斧はエレンのいる場所にそのまま襲い掛かり、エレンを真っ二つにした。
筈だった。
「ん?」
すると、2つに裂けたエレンの身体が白い煙を上げて消えた。その煙の量はどんどんと多くなり、ブルーノの視界をふさいだ。
「何?」
(クッ…姑息な真似を…!)
ブルーノは意識を耳と鼻だけに向けた。目は見えずとも人よりも優れた耳と鼻があればその人物の動きや位置を探ることは出来るからだ。
(っ!)
気配を感じ背後へ振り返り、斧で攻撃を塞ぐ。予想通りに刃が飛んで来たが斧の攻撃で防がれる。
それからも四方八方からのレイピアでの攻撃は止まない。だが、ブルーノの反応速度も負けておらず全ての攻撃を防ぎきる。
ようやく煙が消える頃にはエレンの攻撃は止んでいたが、ブルーノの目の前には…。
「っ⁉︎」
「「「真っ正面の力のぶつかり合いなら、間違いなく不利な戦いにはなる。でも、僕の持っているものを最大限活かして戦うならそれもどうなるかわからないだろう?」」」
ブルーノを3人のエレンが取り囲んでいた。
「相変わらず姑息な手が得意だな、キツネ。」
「「「キツネは古来からこんな生き物だよ。僕だってそうやって生きて来た。」」」
「だからこそ目障りなんだよ…お前は!」
大斧で一回転に薙ぎ払う。だが、全ての分身体は大きく飛び上がり、上からナイフを投げる。
ブルーノはバックステップでナイフを避ける。すると着地したナイフが突如煙をあげる。すると、その煙の中からエレンが飛び出して来た。
「たあぁぁぁぁっ!」
そのままレイピアによる連続攻撃を仕掛ける。だが、その攻撃はブルーノの斧によって全て阻害される。
「無駄だ!」
ブルーノは攻撃を弾き、即座にしゃがみ込み、足払いをする。しかしエレンは飛び上がり、ブルーノの背中へ左手を置き、反対側へと回り込んだ。
ブルーノは即座に立ち上がり、エレンと対峙する。
「お前はさっきから何かを企んでいる…。何が狙いだ⁉︎」
流石にエレンの動きがおかしいことに気がついたブルーノはエレンに尋ねる。
「お前はまるで戦っている感じではない。その運動性から本気を出していることはわかる。だが、わざと防げるような攻撃を仕掛けている。何が狙いだ?何を企んでいる⁉︎」
エレンはただ静かに、そして、レイピアを納めてこう答えた。
「それは、今にわかる。」
「何?」
エレンは両手を広げる。すると、ブルーノの足元に魔導陣の様なものが展開される。
「な、何だこれは…⁉︎」
「煙をまき散らした間に仕掛けておいたものだ。煙とうまく合わせることで視界を塞ぎ、分身体にハッタリの攻撃を仕掛けさせることで意識をそっちへと集中させる。その間にこの周りに細工を仕掛けさせて貰ったよ。」
「何⁉︎ハッタリ⁉︎そんな馬鹿な⁉︎間違いなく斧に触れた時に金属音が⁉︎」
「魔術を使えばそんなもの再現出来るよ。」
そしてエレンが広げた両手を自分の目の前で組んだ。すると、結界が発生し、ブルーノの動きを止めた。
「な、くっ、身体が…動かない…。」
「今回は奇策が成功したからこうなったけど、上手くいかなかったら負けてたからね。」
結界内に展開された魔法陣は徐々に光を帯び始める。
「強くなったのはお前だけじゃない…
僕だって、あれから更に進化したことを…その身に刻ませてやる!」
そのまま片手を上に掲げて、大きく振り下ろした。
「ブレイク!」
すると結界内で爆発が起こる。そこまで規模の大きいものではないが人間がまともに受ければ助かることはないだろう。
「いつまでも脳筋ばかりじゃあ、進歩なんてしないさ。」
そう告げてエレンは立ち去ろうとしたその時だった。
「進歩してないのはどっちだろうな?」
「っ⁉︎」
エレンは即座に振り返る。
ブルーノは立っていた。
そして、ブルーノの全身からどんどん毛が生え、筋肉が膨張し、全身が大きく変化して行く。
そして、顔の形も狼へと変化し、気がついた頃には二足歩行をした巨大な狼がそこにいた。
その身長はエレンを遥かに超え、2mは超えているだろう。
「はっははははは!ようやくこの状態になれたようだ!満月以外でこの状態を迎えるとは最高の気分だ!」
「な…バカな⁉︎野生本能全開か⁉︎だとしたらどうして⁉︎今は新月の筈だ⁉︎」
「そういう反応になるだろうな…。教えてやろう、僕、いや、俺様がどうしてこのような姿になったのかを…。」
そういいブルーノは足元に注射を置いた。
「なんだこれは…。」
「俺が研究の果てに生み出した薬だ。これを取り入れた生物は野生の本能が解放され、凶暴になる。生憎俺には耐性があってな、言わばドーピングと変わらない。」
「ふざけてる…こんなことが…。」
エレンはレイピアを引き抜いた瞬間だった。
目の前にブルーノの姿はなかった。
ドサッ!
エレンはとっさの判断で後ろにバックステップを踏んでいた。その場所にブルーノが勢いよく着地した。
「相変わらずいい反射神経だ。」
「速い!…あんな巨体で…!」
大狼男と化したブルーノは速いだけではなかった。先ほどエレンがいた場所はクレーターのように凹んでいた。
(一撃をまともに受けたらどうなることか…)
そのままブルーノは前方へと突撃する。エレンはギリギリでサイドへと回避し、体勢を立て直す。
「このままじゃあ…」
するとブルーノは地面に手を突っ込み、大きな土の塊を投げつけた。エレンは高く飛び上がった。
しかし、その上にはブルーノの姿が見える。
「なっ⁉︎」
そのまま地面へと叩きつける。高速で落下し、地面がエレンの全身に重たい一撃を打ち付けた。
「がはっ!」
あまりの衝撃にエレンは吐血した。そのままブルーノはエレンの元へと降下する。エレンはなんとか回避を取ることに成功したものの着地の衝撃による衝撃波に押され、そのまま後ろへと転がってしまう。
「げほっ…げほっ…。」
レイピアを杖にし、なんとか立ち上がるエレン。目の前から巨体が徐々に近づいて来る。
「おいおいどうした?まさか、もう終わりなんて言わせないよな?」
「まだだ…まだ…僕は…。」
エレンは再びレイピアを構えなおした。
だが、その反面エレンは本能で理解していた。
(今の状態なら、奴を倒せない…。倒すとするなら….…アレを使うしか…。)
「エレン!」
木々の間から声が聞こえた。声の主はクロだ。木に縛られてはいたもののこの戦闘をずっと見ていた。
2人の視線はクロに集中する。
「エレン…もうやめよう…?これ以上したら、エレンは死んじゃうよ…。」
「クロ…。」
するとブルーノは高らかに笑う。
「はっはっは!傑作だ!今更やめようだ?そんなもん不可能だ!俺たちは殺すか殺されるかの関係だ!これは俺たちの戦いだ、口出しするな!」
「お願いブルーノ!エレンの命だけは助けて!私、なんでもするから!あなたのものになるから!」
「クロ…。どうしてそんな…。」
「私ね、エレンに助けてもらって、エレンとずっといて、エレンのことを好きになって、本当に毎日が楽しかった。エレンはどんなことも知ってて、私の憧れで、そして、初恋の人だった。だから、だから大好きなエレンにはもっと生きてて欲しいから…だから…。」
「クロ…。」
エレンは俯いた。するとブルーノはエレンの方を向いた。
「どうするエレン?クロはこう言ってるぞ?その剣を置き、跪けばクロの望みを叶えてやろう…。」
エレンはブルーノを睨みつけた。そして、少ししてからエレンは剣を地面に突き刺した。
そして、そのまま跪いた。
「はっはっは!無様だな!エレン!」
「本当に無様になるのはどっちかな?」
「何?」
するとエレンの下に魔法陣のようなものが描かれる。だが、明確にそれは魔法陣とは多少異なっていた。
「妖力…最大解放!」
エレンの全身が光に包まれる。服装がいつもの服から極東の国で使われる、和服にかわり、レイピアは消え、尻尾が2本、3本とぞろぞろと増え、終いには9本になっていた。
エレンの全身は光り輝いていた。
「何、あれ。」
その様子を見ていたクロはただ唖然としていた。
「クロさん!無事ですか⁉︎」
「カレンちゃん!」
「今すぐ助けます!」
カレンはいつものナイフでクロを縛っていた縄を切り裂き、解いた。
「カレンちゃん!エレンのあの姿は?」
「あれですか。あれは、お兄様の本当の姿です。」
「本当の…姿…?」
ただ驚くばかりのクロをよそに、その様子を眺めてただ頷いていた。
「私たちは以前狐と人間のハーフと言いましたよね?でも、私たちはただのハーフじゃないんですよ。」
「なんだそれは…⁉︎」
「これか?これは僕が秘めてる力を最大解放した姿だよ。そう、僕はただの狐のハーフじゃない。僕の母は、妖狐だ!」
エレンが横に手を広げると、地面から一本の刀が姿を現した。
「終わりにしよう、ブルーノ!」
「調子に乗るな…
ブルーノは飛びかかり、思いっきりかぎ爪で切り裂く。
「エレン!」
クロの叫びがこだます。しかし、そこには既にエレンの姿はなかった。
「上か⁉︎」
ブルーノが上を見上げたが、そこにはいない。
「後ろだよ。」
ブルーノがふり向こうとした瞬間、ブルーノの背中に焼けるような痛みが走る。
「ぐおぉぉっ⁉︎」
そのまま後方へと転げ、背中を確認する。
「少し光線で焼いただけだ。まさか、この程度の攻撃で悶絶するなんて、驚いたよ。」
「ふざけるなぁ!」
ブルーノは殴りかかるが、エレンはすれすれを回避し、ブルーノの後方へと回り込む。
だが、それはブルーノの予測通りの動きだった。
ブルーノは太い尻尾で大きくなぎ払った。
「僕はここだ。」
ブルーノの尻尾の先端にエレンはソファにくつろぐかのような姿勢で座っていた。
「おのれぇ!」
ブルーノは地面に突き刺さった大斧を手に取り大きく払う。だが、エレンは片手に握った刀を掲げるだけで、巨大な斧を受け止めた。そして、エレンが軽く押し返すだけで、大斧はヒビが生えた。
「なん…だと…⁉︎」
ブルーノは気がついた、勝ち目がないと。
こっちも薬物によって強化処理されている。だが、向こうが持っているものはもはやこっちの領域など遥かに上回る力だった。
ズキンッ!
「な…あ…。」
ズキン!ズキン!
ブルーノは突如苦しみ出した。
「あぐ…ぐぎ…っ!」
「どうやら反動か何かが来たようだね。君の精神も身体も既に戦意を失っている。まだ続ける?」
エレンはもがき苦しむブルーノの前に立つ。
「ば…かな…!まだ…だ….!まだ…俺…は…!俺はァ!」
それでもブルーノは立ち上がり、エレンを睨む。
「俺は…っ!クロを…愛してるっ!…心の奥から…愛してるんだっ!…だから….っ!クロが…幸せに…なるっ!…為にも…。お前…なんか…にぃ…っ!」
エレンの目の前まである程度歩いたところでブルーノは膝をついた。
「ぐ…ぐ…ぐおォォォォォッ!」
ブルーノは呻き声を上げ、暴れ始めた。辺りのものを引っ掻き回し、地面を殴り、土塊を四方八方へ投げた。
「っ⁉︎危ないです!クロさん!」
カレンはナイフを取り出し、次々飛んで来る土塊を蹴りで壊したり、ナイフで砕いたりして、なんとかクロを守る。
「カレンちゃん!何があったんですか⁉︎」
「わかりません、あの力の反動か何かと思われます!」
ブルーノは暴れており、それをエレンはただ見ていた。まるで自ら滅ぶのを待っているかのように。
「…止めないと!」
クロはカレンの前に出て、走り出した。
「ちょ、ちょっと!クロさん!」
そんな声など聞こえていなかったのか無鉄砲にも暴れまわるブルーノとその近くにいるエレンの元へ向かった。
(精神の不安定が本能に釣り合わず、力の暴走を始めたか…これは時間の問題だな。)
エレンはこれ以上戦う必要はないと見て、妖力を再び封印しようとした時だった。
「エレン!」
聞きなれた声が聞こえてきた。
「クロ⁉︎なんで来たんだ⁉︎危ないから離れるんだ!」
「ダメだよ!ねえエレン!ブルーノを助けてあげて!」
その言葉にエレンは大きく目を見開いた。
「…本気で言ってるの…?クロ…?」
「違うの、私は、エレンのことが好き。どんなことがあってもエレン以外の男の人と一緒にいるのは嫌!でも…でも!ブルーノだって、本当は悪い人じゃないんだもん!だから、だから…」
「クロさん!早く下がりましょう!」
カレンがクロに追いつき、手を引こうとする。だが、クロは一歩も動こうとはしない。
「お願い!エレン!」
クロは涙目になりながらも必死に懇願した。
それを見たエレンは、優しく微笑み、クロの頭を撫でた。
「僕は君の味方だよ。どんなことがあっても。」
そういいエレンはクロの頬に手を当て。
口付けを交わした。
「精神を落ち着かせ、暴走してる本能を鎮めることが出来れば問題ない!」
だが、暴れてるブルーノはこっちへと襲いかかる。
「クロさん!危ない!」
カレンはクロを抱き抱え、飛び上がる。エレンは即座に妖力を解放し、周りに障壁を展開する。ブルーノの一撃は障壁によって抑えられ、エレンに傷をつけることを許さない。
「妖力集中…奥義!」
エレンの9つの尻尾から札が沢山出て来る。札は縦につながりあい、ブルーノの体にまとわりついた。すると、暴れていたブルーノの動きは徐々に収まっていき、やがて動きを止めた。
「神技『神縛りの陣』!」
そのまま動きの止まったブルーノの前に来て、手を前に差し出した。
「力を抑えよ、心を鎮めよ、全てを置き去り、無となるが良い…。」
そう唱えると、徐々に膨張し、巨大化したブルーノの体はいつものサイズへと戻っていく。そして、詠唱が終わった頃にはブルーノの姿は元に戻っていた。
「…ぐっ!」
エレンは苦痛に顔を歪める。事が終わったのを確認し、即座に体に札を貼る。
すると体が光り、元の姿へともどった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
そのまま膝をつき、戻って来たレイピアを杖に立ち上がる。
「エレン!」
「お兄様!」
クロとカレンがエレンの元へと駆け寄った。
「終わったよ…これでなんとか収まったよ…。どうしてだろうね?…本当は……ブルーノを殺すつもりだったのに……。もう…殺す気も……ないや……。」
そのままエレンは力尽き、倒れた。
「エレン!エレン!」
クロは心配そうにエレンの体を揺さぶった。だが、エレンの反応はない。
「大丈夫ですよ、力の使いすぎです。数日置けば目が覚めますから。」
「でも…。」
ガサガサガサッ!
茂みから音が聞こえて来た。カレンは即座にナイフを取り出し警戒する。
茂みからは狼が出て来た。ブルーノの仲間だろう。
「あれは!」
カレンが戦闘準備に入ろうとした。が
「まって!」
クロがそれを手を前に出し、静止させる。
すると狼はブルーノの元へと近づいた。
「くぅ〜ん…くぅ〜ん。」
ブルーノの頬を舐め、意識の確認をしている。意識を失ったブルーノを心配しているのだ。
クロはゆっくりと近寄った。狼が彼女を警戒することはなかった。
「ごめんなさい。ブルーノの元へは行けないわ。あなた達と共に生きることも私にはできない。だって、私にはエレンがいる。何よりも大切な存在がいるもの…。でも、ブルーノは最初は怖かったけど、本当はいい人だから…だから、許嫁じゃなくて、友達としてなら関わりたい。そう伝えててくれる?ブルーノは無事だから、ね?」
クロは狼にそう言い聞かせた。
「バウッ!」
「うん、ありがとう。」
すると狼が遠吠えをした。その声に反応して数匹の狼が近寄って来た。
「カレンちゃん、手伝ってください!」
「え?は、はい!」
カレンはクロの指示通りにブルーノを狼の背中に乗せた。
乗ったことを確認すると狼達はブルーノをいたわるようにゆっくりとその場を離れていった。
カレンとクロはその姿を最後まで見届けた。
「私たちも帰りましょう?カレンちゃん、ここからお家遠いでしょ?私のお家においで。」
するとカレンはすこし顔を曇らせた。
「あー…その…実は…」
カレンはエレンにも話した通りのことをクロに話した。
「えっ⁉︎そんな…森を燃やしちゃったの?」
「はい…この前の向こうであった山火事はそれが原因かと思われます。」
そのことを聞いてクロは「酷い…」と小さく呟いた。
「でも、カレンちゃんが無事でよかった。」
「私はお兄様の為なら例え火の中水の中森の中!どんなところからでも這い上がって来ます!」
それを見てクロとカレンクスクスと笑い会う。
「それじゃあ、行こうか。ブルーノも、改心してくれるといいな…。」
「そうですね、行きましょう!」
気を失ったエレンをカレンが背負い、カレンの荷物をクロが持って、クロの家へと帰ることにした。
今回も読んでいただき誠にありがとうございます。光陽です。
バレンタイン、貰ったのは献血のお礼のチョコレートだけでした。
まあ、いいや(適当 そんなことよりもなんか最終的に戦闘シーンの終わらせ方が雑になってしまいました。戦闘シーンを期待していた方には本当に申し訳ないと思っております。
次はそろそろシーンを書いて、クロ編を終わらせようと思っています。
あくまでもクロ編が終わるだけで、クロとイチャイチャしないわけではありませんのでご安心ください。
すこし我ながら長くなってしまいましたが、今後ともこの私光陽ことよろしくお願いします。
では、次回もお楽しみに〜!