久々にシーンを書きました。
個人的には短く書きたくてこのぐらいにしましたが、内容が満足いかないのでもっとしっかり官能小説読んで勉強していきたいです。
まって!それ感想文!
「がっ!」
地面に倒されるブルーノ。起き上がろうとするも、喉元に突きつけられたのは銀色の刃だ。
「私の勝ちですね。」
目の前で余裕綽々とドヤ顔をするカレンがそう言った。
「君は化け物か…。」
刃が離れるとブルーノも起き上がる。
今回はエレンのリベンジがわりにカレンがブルーノと手合わせしたいという事でトレーニングをしたのだが、槍さばきの巧みなブルーノでさえ、手も足も出なかった。
「無理もないよブルーノ。カレンは一対一の戦闘ならまずほとんど負けない。その戦闘能力に加えて足音を消せるし、死角に回り込んで来るし。」
エレンとクロは2人でその様子を眺めていた。
しれっと手を握りながら。
「いやいや、少しは手加減してくれませんかね?」
「あら、男の人が女の子相手に手加減を要求するなんて、みっともないですね。」
「何い!クソッ!負けてられっか!もう一回だ!」
そういいブルーノは再び槍を手に取る。
カレンもいつものように短剣を二本握った。
「いつでも来てもいいですよ?」
「ああ、お言葉に甘えてやるさ!」
2人が戦っている中、エレンとクロはというと。
「あの2人、なんだかんだで仲良くなってるよね。」
「たしかに、馬が合わないと思ったけど…そうでもなかったのかな?」
2人の様子を眺めていた。
「でも僕以外の異性とちゃんとまともに会話してるカレンは初めて見たな…。」
「妬いちゃう?」
「ううん。このまま巣立ってくれれば嬉しいけど、なんだか少しさみしいような複雑な気分。」
エレンの手にクロは自分の手を重ねて来た。
「ふふ、エレンの手はあったかいな…。」
「エレンこそ。こんな暑い日なのに何してるんだろうね?」
2人でクスクスと笑い合うと、エレン達の方向に一本短剣が飛んで来た。
「っ!」
それが当たることは無かったが、驚きなのは短剣を止めたのはエレンではなくクロだった。
「…え?」
しかも、持ち手の部分をしっかりと握って止めていた。
「すまん!無事かエレン!」
「クロさん!大丈夫でしたか⁉︎」
するとクロが短剣を握ってエレンの方を向いて、目を点にしている光景を見て、ブルーノとカレンは何を思ったのだろうか?
「早まるな〜!クロ〜!」
「早まらないで下さいクロさん!」
「えええええっ⁉︎私何もしてないよぉ⁉︎」
クロはワタワタと慌て出す。
「エレンが愛しくて心中をしようとしたのかと⁉︎」
「しんちゅーって何⁉︎私知らないよぉ⁉︎」
「僕を勝手に殺す設定にしないでくれ⁉︎殺しかけたのはそっちの方だろ⁉︎」
「エレン死んじゃうの⁉︎」
「死なないよ!」
ドタバタした雰囲気でさっきのことは触れられることはあまり無かったが、エレンはクロがあの短剣を受け止めたことが頭の中に残り続けるのだった。
「な…。」
夕暮れごろ、カレンは驚愕した。
自分の目の前に突きつけられたのは槍の先端。手元に握っていたナイフは地面に突き刺さっている。
カレンは初めて敗北した。
「俺の勝ちだな。」
「……悔しいです…。」
カレンは悔しそうな表情を浮かべてそっぽを向く。
ブルーノは手を差し伸べた。
「立てよ、お前の兄さんが待ってるぞ。」
カレンは顔色を変えず、ブルーノの手を取り立ち上がる。
「…私を負かせたのはあなたが初めてです。」
「それは嬉しいな。」
それから何も話さずお互いに立ち尽くすしかなくなってしまう。
「なあ」
「あの」
沈黙を切ろうと話しかけようとしたが、お互いにタイミングが被ってしまう。
「どうした?」
「どうしました?」
次の言葉まで被ってしまう。
「ふふふふふ。」
カレンはおもわず笑ってしまった。
「なんで被せてくるんですか?」
「いや、お前だろ、被せて来たのは。」
お互いに笑いながら罪を押し付け合うなんだか変な光景が出来上がっていた。
「その、ごめんなさい。」
「ん?」
突然カレンはブルーノに対して謝った。
「私、あなたのことを偏見だけで嫌ってました。その、なんだか恥ずかしい話です。」
カレンはあの時見せたかのような笑顔を見せて、こっちを向いていた。
夕日も相待ってとても綺麗で、可愛らしい笑顔だった。
ブルーノも思わず見惚れてしまい、数秒して我に帰る。
「あ、いや、いいんだ。わかってくれたならいい。狼嫌いも人間嫌いもそうなかなか治らないもんだろ?俺だってもともとエレンを嫌ってた訳だし…。」
ブルーノは目をそらす。
「そういえば…なんでカレンはエレンのことが好きなんだ?」
「それは……あれ?」
カレンはこの時思ってしまった。
自分自身はなにがきっかけで兄に好意を抱いたのか、いつから兄を異性と見ていたのか、
思い出せなかった。
「カレン?」
「あ、いえ、なんでもありませんよ。その…兄だからというのは理由になりませんか……?」
「いいんじゃないか?」
ブルーノの出した呆気ない回答はカレンの予想を大きく上回るものだった。
思わずカレンは「え?」と声を漏らした。
「お前の兄さん、クロと恋人してるだろ?
クロは人狼。エレンは半人半狐。本来ならありえない恋愛だ。だが、2人は種族の壁を乗り越えて結ばれたんだ。
これが正しいとか、これが常識だなんて概念にとらわれちゃダメだ。
お前の意思を貫き通せよ。
お前にならできるはずだ。」
「ブルーノさん…。」
そう言われて不思議な気分になった。
ブルーノはこの時、カレンに初めて名前で呼ばれた。
ブルーノはあまりにも恥ずかしくなり、
「あ、いや、これは…クロ!クロが言ってたんだ!」
「なーんだクロさんでしたか!カッコつけてる割には人の言葉じゃないですか!」
カレンはさっきの様子からくるっと代わり、お腹を抱えて笑っている。
「でも…ありがとうございます。
私、頑張りますね。」
「ああ、頑張れよ!」
「おーい!2人ともー!」
食材集めをしていたクロとエレンが帰ってきた。
「おかえりなさいお兄様!クロさん!」
カレンはエレンたちの元へと駆け寄る。
(これでいい…変に意識するよりかはな…。)
ブルーノは薄々感じていた。
自分自身がカレンに対して気があることを。
だが、カレンは兄にべったりで、自分になんて気がないことを知っていた。
だからこそ、変に意識しないようにこうしてエレンと結ばれることを望んだ。
(…エレン、俺は狼生の負け犬かもな…)
そういいブルーノは踵を返し、歩き出した。
「あれ?ブルーノ帰るのか?」
「ああ、部下たちも心配してるだろうしな。」
そういいブルーノは手を挙げ横に振る。
「ありがとうございます!ブルーノさん!」
後ろからカレンの声が聞こえた。
だが、その時にブルーノが振り返ることはなかった。
今回もありがとうございます。光陽です。
ここ無理矢理感ある…ありません…?
はい、ブルーノにヒロインつけるかつけないかで悩んだ結果なんだかガバガバな展開になってしまって申し訳ないです。
仕事の研修期間もあと少しで終わりを迎えます。そうするといよいよ現場配属ですね、頑張ります。
あとは特に話すこともないのでこの辺で失礼します。
では、次回もお楽しみに〜。