と、言いたいところですが特に目立ったことをしてません。
カレンとブルーノが2人で話をしたくらいです。
「ひさびさに投稿したと思ったらこれかよ、流石にエレンも呆れてるぜ。」
カリバルク王国にて、ガイルは叛逆の準備を整える中、カリバルク王の招集を受けた。
「お父様、お呼びですか。」
「来たか。」
カリバルク王は立ち上がり、ガイルに1枚の紙を渡した。
「これは?」
「読みたまえ。」
ガイルは渡された紙を読む。ガイルは内容を疑った。
「政略結婚…だと……?」
「ああ、お前にはグラディウス王国の第2王妃と結婚してもらう。」
「お言葉ですが、何故私なのでしょう?」
「隣国との友好関係を築くに当たって当然のことであろう?お前はあくまでも第二王子だ、身の程を弁えろ。」
「母は私を」
ガイルがそう言いかけた途端にカリバルク王は手に持っている錫杖をかざす。するとガイルの体が拘束されるような感覚が走り、体の自由が取れなくなる。
「ぐっ…うぐっ…!」
(な、なんだこれは…っ!動けない⁉︎)
「お前は自分の立場がわかってるのか?お前は国のために尽くせばそれで十分だ!」
「がっ!」
そういい錫杖で殴り飛ばされる。それと同時に拘束は解除された。
「要件は以上だ、去れ!」
「……っ!」
ガイルはゆっくりと立ち上がり、その場を去った。
「そもそも私は、お前のやり方に反対だったのだよ…」
「大丈夫でしょうか、王子。」
錫杖で殴られた際にガイルは怪我をしてしまった。それを手当てしているのはアメジストだ。最近はアイナがいない時の専属メイドとしてアイナが用意をしたメイドだ。
「ああ、大丈夫だ…ありがとう。」
包帯を巻き終えるとアメジストは救急箱を部屋の道具入れにしまう。
「グラディウス王妃とご結婚なさるのですか?」
「……私は反対だ…。」
ガイルの体は震えていた。父の圧倒的な力に対する恐怖心と自分勝手な振る舞いに対する怒りを表していた。
「アイナさんが準備の方を行なってはいるようですが…。」
「アレの調達ができ次第連絡するようにはお願いしているが…。」
するとドアをノックする音が聞こえた。
普通とは違うノックの仕方。既に誰か分かっていた。
「入ってくれ。」
入ってきたのはアイナだった。
「ご主人様、例の物を用意できました。」
アイナが持ってきたのは木枠で出来たケース。その中を開けると銀色のL字型のものが入っていた。
「これが『ピストル』か。」
「はい。」
ピストル。鉄で出来た飛び道具で、マガジンの部分に魔力を装填し、引き金を引くことで魔力の弾丸を放出する近年作られた魔術道具だ。
「これを扱うには魔力適正が必要です。」
「だとすると…1番手っ取り早いのは彼らか。」
アイナは「はい…。」と頷いた。
2人が見た先にはエレンたちの住む森がある。
そのことを知らないアメジストは首を傾げた。
「森に魔術師がいるのですか?」
「魔術師ではないが、それなりに適正の高いと思われる人物がいる。
明日、遅くて明後日には行動に出る。私の計画は君たちにも後ほど伝えよう。
このままではこの国は何も変わろうとしないままになってしまう。私がこの国を新しい形で作り上げる。…付いてきてくれるな?」
ガイルは振り向いた。
2人と目を合わせる。
2人の答えは知れていた。
「勿論です。私はあなたのために生きてきたのですから。」
「私はよくわかりませんが、突然の王の変更はきっと民たちも不安になるでしょう。だからこそ、取り返すべきだと思います。」
「……ありがとう。」
(すまないエレン。君たちを利用してしまうことになるかも知れない…。君はそれでも、私の友達でいてくれるだろうか?)
ガイルは自分にのしかかる罪悪感をぬぐい、作戦を実施することを決意した。
同時刻、グラディウス王国にて…。
「以下のことが決まった。異論はないな?」
「…はい。」
その王城にて、ガイルと同じようにある人物にそのことが告げられた。
「お前は国のために生まれたんだ。私の言う通りにすればみんな幸せになれるんだ。わかっているな?」
「わかっております、お母様…。」
1人の女性、グラディウス女王は部屋から立ち去った。その後彼女は、クララ・グラディウスは涙を流した。
「……お父様…。」
クララ・グラディウス。グラディウス王国の次期第2王女。最初こそ彼女は家族たちにとても愛されて育っていった。
彼女の人生が狂い出したのはおおよそ7年前に遡る。彼女の父は命を落とした。
それは魔術の教育をクララに教えていた際に逆賊に襲われて、殺害されたのだ。
彼女も危うく殺されるところだったが、1人の兵士によって助けられた。
グラディウス王の死を国民が、家族が悲しんだ。その過程で壊れた人物が1人いた、グラディウス女王、つまり彼女の母だ。
彼女は2人で築き上げたこの国を終わらせない為に、必死でクララとクララの姉を教育した。それまであふれていた笑顔も無くなり、それと同時に彼女たちに自由は無くなった。
また、彼女は自分に逆らう勢力をどんどん弾圧していったのだった。
かつてクララが見ていた母の面影など今の母にはもうどこにもなかった。
「クララ、いるの?クララ?」
ドアをノックする音とよく聞いた声が聞こえて来た。姉のクレセントだ。
「お姉様…。」
クララはゆっくりとドアを開ける。そこには銀髪を腰あたりまで伸ばした1人の女性の姿があった。
「クララ、話は聞いたわ…。本当にするの?」
「……!」
クララはクレセントに抱きつく。そして、彼女の目からはボロボロと涙が溢れ出て来た。
「嫌だよ…!嫌だよ…!私、自分で好きな人を見つけたいよ…!運命の人は自分で決めたいよ…!お父様が言ってくれたんだもん!」
彼女の中に残っている微かな父の記憶その一言だった。
「わたしねー、おとおさまとケッコンするのー」
それを聞いたグラディウス王は笑っていた。
「クララ、残念だけど私とクララは家族だからケッコン出来ないんだよ。」
それを聞いたクララは「えぇー」と声を上げる。
「いいかいクララ。この国にはいろんな決まりがあるけれど、好きな人は自分でこの人がいいって思った人を選ぶんだ。勿論私以外でな。」
「どーしてかぞくじゃだめなのー?」
グラディウス王は彼女の頭を撫でる。
その手が今まで触れた手の中でも1番暖かいことをクララは知っている。
「そりゃ、お母様が嫉妬しちゃうからだよ。」
「しっとー?」
「ヤキモチを妬いちゃうってことだよ。ママが傷ついたら嫌だろ?」
「いやー!」
「うん、それでよし!クララはきっと優しい子に育つぞ。」
「ほんとー?」
それが彼女の中で1番記憶に残っている楽しい思い出だった。
「あの時からクララはお父様っ子だったもんね…。」
「…うん。」
クレセントは優しく頭を撫でた。
「ごめんねクララ…私じゃ何もできなくて…。昔から私に何か降り注ぐ時は、あなたがいっつも庇ってくれたよね…。」
母の怒りは時に暴力として2人に降り注いだ。クララはよくクレセントのことを庇っていた。その証として彼女の背中には鞭に打たれた痣が残っている。
「だって…他の人が傷つくのいやだから…。」
クレセントの目からも涙が溢れ出て来た。
「ごめんね…私じゃ…何もできない…。」
「お姉様は何も悪くないよ……。悪いのは…あの人間たちだもん…。」
クララは父が死んだ日から、自由が無くなり、姉以外の人間を恐れるようになった。
だが、母の恐怖による支配から抜け出すことも許されなかった。
「私…行くよ…。」
「クララ…。」
「本当はお姉様が行く話だったの…。でもね、聞いちゃったの。向こうは今揉め事をしてるんだって。それにお姉様を巻き込ませたくないから……。」
クララはクレセントから離れた。
「おやすみなさい、お姉様。」
「おやすみ…クララ…。」
クレセントは部屋から離れた。
一人でベッドにクララは寝っ転がった。
クララは森の奥を見る。今は焦土に変わってしまったが、その奥には城が建っていた。
「……お父様…。」
彼女は涙をぬぐい、静かに眠りについた。
今回も読んでいただきありがとうございます。光陽です。
今回は王国回です。各王国に視点を絞って書きました。
しかし何かこう、潤滑して作品を書けませんね…
なんというか少しgdgdしてるような気がしてなりません。
まあ、こんなことを話しても解決するわけでもないので少し雑談を。
最近暑くなってきましたね。皆さんしっかり栄養補給と水分補給を忘れないようにしましょう。
仕事の方は現場は配属されると思いきや配属先で研修中です。まだ先は長そうです。
学生の皆さんは学校生活を、社会人の皆さんはお仕事を頑張りましょう!
特に学生の皆さん。決して後悔のない人生を送ってください。
後悔する事で学ぶこともありますが、後悔をせず、自分に素直になりましょう。さもないと私みたいに捻くれた人間になってしまいますよ?
さて、若い癖に調子こくのもこの辺にしておきましょう。
それでは皆さん、次回もお楽しみに〜!