人間追い出した。
「そろそろ真剣にしてくれるかな?^^#」
…すんませんでした…。
エレンはいつものようにクロの家へと向かう。いつものようにクロを遊びに誘うのだ。
エレンの片手には竿が握られていた。
「今日はクロを連れて釣りでもしようかな。」
エレンは数分ほど歩いていると小さな小屋が見えてきた。
「今日、いるかな?」
エレンは玄関まで歩いてクロの家にノックした。
「クロー、いるかーい。」
しかし返事はなかった。そこでエレンはドアノブに手をかけると…
「あ、開いてる。」
ドアが開いていた。なので入ることにした。
「お邪魔しまーす…。ここが、クロの家…。」
そんなことを意識するとエレンの胸はドキドキしていた。
「クロー!何処〜?」
そういいエレンはあちこちを見て回るが、姿が見当たらない。すると
「〜♪」
何処からか鼻歌が聞こえてきた。
「ん?クロの声だ。」
そういいその声がした方向へと向かう。
そして、そのドアを開けると…。
「っ⁉︎」
そこは浴場となっており、火を焚いてお湯を温めるという日本で言う五右衛門風呂のような風呂だった。まあ、日本の五右衛門風呂と違い木ではなく違う材質で出来ている。
だがそれが問題ではない。そこにはお風呂に入っていたクロの姿が。
そして、クロもエレンに気がついたらしくこちらを向く。
「え、エレン…⁉︎」
「わ、わわわ!ち、違うんだ!そ、その!外で待ってるから!」
そういいエレンは逃げ出した。
「あ、ちょっと!エレン!」
だが、呼ぶ前にエレンは顔を真っ赤にして出て行った。
それから外で待っているエレン。
「やばい…すごいのを見ちゃった…。」
エレンは見てしまった。好きな人がお風呂に入っているその姿を。
(や、やっぱり大きい…///)
特に目が行ったのは胸だった。やはり、あのたわわな膨らみに釘付けにされてしまう。
残念ながら先端は泡で見えなかったが。
(クロ怒ってるかなぁ…///)
すると、クロが家から出てきた。
「お待たせエレン。」
「クロ!さ、さっきはその…」
するとクロも顔を赤くしたが、落ち着いた様子で言う。
「ううん、そ、その…エレンも私の家に来るの初めてだもんね…。仕方ないよ。でも、次は覗いちゃダメだからね。」
「の、覗いてないってば!見てしまっただけだよ!」
慌てて否定するエレンの様子を見てクスクスとクロは笑っていた。
「ところでエレン。今日は何をするの?」
「ああ、そうだった。今日は釣りをしようかと思ってるだけど。どう?行かない?」
「もちろん行くよ!少し待ってて、確か私の家にも釣り竿あったから。」
そういいクロは家の中へと戻る。
数分後、クロは戻って来た。
「こんなのでいいかな?」
クロが持っていたものはかなり立派な釣り竿だった。
「凄いや、これ何処で手に入れたの?」
「お母さんが昔親戚から譲り受けたものなの。でも、することがなかったからずっと物置でお留守番になってたの。」
「そうなんだ。それじゃ準備はいい?」
「うん!」
2人はいつもの川へ向かうことにした。
川はクロの家からはそう遠くない。だからそんなに時間がかからないものだ。
「そろそろ着くかな。」
すると目の前に1人の男が何やらあたりを見渡していた。
「ん?人間?」
「迷子なのかな?」
するとその男はこちらに気がついたのかこっちへ歩み始める。
近くまで来た。よく見るとその服装は普通の人が着ているものとは何かが違う。
「すまない君たち、メイド服を着た人を見てないかな?私の使いなんだが…」
年齢はさほど変わらないようだ。
「いえ、見てないです…。」
「僕たちもさっきここに来たばかりだから。」
「そうか…ん?」
すると男は何かに気がついた。
「その剣…王国の騎士団のモノと似ているな…。見せてもらってもいいか?」
「うん、父さんの形見なんだ。」
そういいエレンは剣を渡した。すると男は鞘から取り出し、剣のあちこちを見つめる…。
「間違いない…これは騎士団のモノ…、しかもこれは騎士団長にしか授からないと言われているレイピア…。君のお父さんはかなりの腕前だったのだろうな…。中々惜しいものだよ…。」
男はエレンに剣を返した。
「いいものを見せてくれてありがとう。いつか会えたらまた会おう…。」
そういい男は何処かへと去って行った。
「変わった人。」
「貴族か富豪だと思う。普通の人がメイドなんてつけないし…。」
「メイドさんってあれだよね?あの、フリフリのついたお洋服を着てるかわいい人たち。」
クロは目を輝かせて言う。きっとメイドに憧れているのだろう。
(クロのメイド服…)
エレンはついついクロのメイド服を想像する。
「ありだな〜」
「え?」
「あ、いや、なんでもないよ!」
どんな姿だったかはご想像にお任せします。
気を取り直して2人は川で釣りをしていた。
「ん〜…中々釣れない…」
「そうだね。この前1人で行った時は何匹か釣れたんだけどなぁ…」
エレンは時よりあくびしながらものんびりと魚がかかるのを待っていた。
「ねえエレン。あれ…。」
「どうしたの?」
クロが左のほうを指差して言っている。エレンはその方向に振り向くと、そこには。
「あ、あれって…」
それはメイド服を着た女性だった。おそらく先ほどの男が探していた人だろう。
「まだ出会ってないのかな?」
「少し話してみる?」
「うん。」
2人は引き上げ、女性の元へと向かうことにした。
「やれやれ何処へ行かれてしまったのですか…本当に困りました…。」
女性はナイフを洗いながらブツブツと何かを言っていた。
「えっと…クロ、君から話しかけてくれる?」
「え?う、うん。」
クロは女性の元へと近づいた。
「すみませーん。少しいいですか?」
すると女性はこちらを振り向く。色白で整った顔だ。かわいいと言うよりかは美しいと言うべきか。
「はい、なんでしょう?」
「えっと…何をされてたんですか?」
「ナイフを洗っていましただけですよ。あ、それとここに来る前に男性会いませんでした?おそらく、年はあなた達とそう変わらないと思いますけど…。」
やはり服装からそんな気はしていたが、あの男の使いだった。
「あ、それならさっきここに来る前に」
「グルルルルッ!」
3人はとっさにその方向へと振り向いた。するとそこには
「熊⁉︎」
熊はひどく興奮している。何があったのかはわからないがおそらく腹を空かせているのだろう。女性は懐からナイフを数本取り出した。
が、エレンが目の前に手を出す。
「?」
「僕に任せて下さい。」
そういいエレンは熊に近づく。
「エレン!」
「大丈夫だよクロ。」
そういい熊に至近距離まで接近する。
「グルルルル…」
エレンは熊の目の前に手を差し出した。
「お前の獲物は僕達じゃない…」
その刹那、エレンの目の色が変色する。その途端熊は徐々にうめき声をあげなくなる。
そして血相を変えて、その場から飛び出すかのように逃げ出した。
「これで大丈夫かな。」
「ありがとうございます、助かりました。」
女性は頭を下げて言う。すると
「おーい!大丈夫だったかー!」
遠くから1人の男が走って来た。さっきあった男だ。
「ご主人様!もう、何方へ行かれていたのですか⁉︎」
「悪いな、久々の森だから興奮して…。また会ったな君たち。アイナを助けてくれたことを感謝するよ。」
男は軽く頭を下げた。
「どういたしまして。ところでお二人はこんなところで何をしてたんですか?」
後ろからクロが2人に尋ねた。
その回答に答えてくれたのはアイナと呼ばれていた女性だった。
「はい、ご主人様が久々に森に行きたいと言い出したので…。護衛に私が指名されまして。」
「それで私が興奮してしまってな…ははは…」
男は後頭部をさすりながら笑う。その横で女性はため息をついていた。
「そういえば自己紹介が遅れてしまったな。
私はガイル。彼女はアイナ、私の使いだ。」
「よろしくお願いします。」
アイナは深々と頭を下げる。クロもそれに合わせて頭を下げた。
「よろしく!僕はエレン。この森に住んでるんだ。」
「クロって言います。よろしくお願いします。」
「エレンにクロか…その名前、覚えておくよ。それじゃあ会えたらまた会おう。行こうかアイナ、そろそろ戻らないとお母様に怒られてしまう。」
「はい。」
そういい2人はその場を去って行った。
その場にはエレンとクロだけが取り残される。
「結局釣れなかったし…このまま帰るか。」
「うん、そうだね。」
2人は道具を片付けて、その場を離れた。
その頃…
「ご主人様…あの者達はご主人様のことを知らないようですが…」
アイナは話しかけた。ガイルは何も気にしていない様子だった。
「まあ、あの森に長く住んでると言うのならまだ知らないのも仕方ないだろう。それに、私と年もそう変わらない。」
ガイルは空を見上げる。すっかり夕焼け色に染まっていた。
「エレンに、クロか…。気に入ったよ。
アイナ、ここに来る時は必ず君も来ておくれ。知られた以上にはもう他人ではないだろう?」
「はい、王子様。」
2人はその後馬車に合流し、帰って行った。
皆さん元気にしてましたか?私はまだ生きてますよ!
と言うわけで今回も読んでいただきありがとうございます。光陽です。
あまりいい作品は書けませんね、皆さんの期待に応えれるようになるにはまだ遠そうです。
最近また歌い手に憧れてきた自分がいたりしました。まあ、そんなに歌は上手くはないんですけど…。でも、音痴ではないからきっとボイトレすればいける筈!…かな?
まあ、もしかしたら就職決まってからお金貯めて機材買って挑戦してみようかなと思います!
すぐに現実を知る羽目になるかもですけど…。
それでは私はこの辺で失礼します!
次回もお楽しみに〜!