森の中で人に出会ったエレン達、なんやかんやで仲良くなりました。
だが、2人はその仲良くなった人間が王子であることを知らない。
…最近あらすじ書くのがなんかあれですね。
ある日のこと、エレンはいつものようにクロの家へと向かう。
いつの日からこんな日常が当たり前のようになっていた。エレンはもっとクロのそばにいたいと願うようになっていた。
「今日もクロに会える…。」
エレンにとってはそれが一番の幸せだった。好きな人と一緒にいること。クロが気になることなら知ってる限りなら教えたい。
そんなことを考えてるとふとあの時に触れたあのたわわな膨らみを思い出してしまう。
「っ!」
…そのうち教えることになるのだろうか…?
そんな邪念を振り払い歩き続けると、小さな小屋が見えて来た。
「よし、着いた!」
そう言い家までかけて行く。
そして、ドアの前でノックをする。
「クロ〜、遊びに来たよ!」
そう言いエレンはドアを開ける。だが、玄関から先を見てもクロの姿はない。
「おかしいな…この時間帯ならまだどこにも出かけてないはず…。おーい、クロ〜!」
そう言いクロの名前を呼んでると、奥の方から声が聞こえる。
「……エレン…?」
クロの声だ。その割には元気がない。
「クロ?」
そう言いその声の方向へと向かう。そこは、クロの寝室だ。
「クロ?そこにいるの。」
「うん…なんだか気分が悪いの…。」
「入るよ。」
そう言いエレンはクロの部屋へと入る。すると、そこには。
「クロ⁉︎どうしたんだい?顔赤いよ!」
クロのかおは赤く、汗をかいていた。そして、クロ本人も少し気分が悪そうだった。
「ごめんエレン…風邪引いちゃったみたい…。うぅ〜…喉が痛い…。」
先ほどから元気のないこの声は風邪が原因だったのだ。
「そりゃ参ったな…。少し待ってて!」
そう言いエレンは外へと足を運んだ。
十数分してからエレンは帰って来た。
「おまたせ!これを持って来たよ!クロの体に合うかわからないけど。」
そう言いエレンは何かを持って来た。
「それは…何…?」
「この山にある薬草を加工して飲み薬にしたものだよ。少し苦いけど漢方に近い感じかな。発熱、腹痛、嘔吐の症状に効くんだ。」
そう言いエレンはクロの家の台所へ行く。エレンが持って来たカゴの中にはフルーツが入っていた。
「水を組まなきゃ!」
そう言って外に出て井戸水を汲み、台所に戻る。そしてフルーツを綺麗に洗い、食べやすい大きさにカットした。
「クロ、フルーツなら食べれると思うけどどう?無理に食べ物を食べようとしても食欲がないと思うから。」
「うん…ありがとエレン…なんかごめんね…」
「気にしないでよ、僕は君の看病がしたいだけなんだ。」
そう言いエレンはまた井戸の方へと向かった。エレンが居なくなるのを確認してからクロはため息をついた。
「私、何してるんだろう…いっつもエレンに助けられてばかりだ…。」
今思えば普段からクロはエレンに頼りきっていた。エレンの側にばかりいた。エレンのために何も出来なかった。
(きっと…エレンも気を使ってくれてるだけなんだろうな…本当は私のことなんて…)
そんなことを思うクロは徐々に自分自身に嫌悪感を抱き始めた。
「クロ、お水はここに置いておくから。」
「あ、ありがとう…。」
するとエレンは部屋を去ろうとした。
「待って…」
ふと、クロはエレンを呼び止めていた。クロ自身も何故エレンを止めたのかわからなかった。
「えと…その…」
何が言いたかったのか?何故呼び止めたのか?熱で頭が回らず混乱していた。
すると、エレンは歩いてこっちに近づいた。
「大丈夫、どこにもいかないよ。今日は一日中僕が側にいるから。」
そう言いエレンはクロのベッドの近くにあった椅子に座った。
「フルーツは無理に食べなくてもいいよ。」
エレンはいつもの優しい笑顔も見せていた。先ほどのことを思い出すと、なんだかこの笑顔を見るのが嬉しいような辛いような気がした。
「ありがとう…。」
フルーツを食べ、薬を飲み終えたクロはいつしか「すう…すう…」と寝息を立てていた。
「寝ちゃったか…。」
エレンはその様子をずっと見守っていた。
「今日はクロには悪いけど、ここに泊めて貰おうかな。」
そう言いエレンはコートを脱いだ。クロの部屋をパッと眺める。そこには写真が飾られていた。
「この人は…クロのお母さんなのかな?」
そこにはクロともう1人人間の女性が横にいた。2人とも笑っている。
「クロはお母さんに似てるんだね。クロのことは好きだけど…クロはクロで、あいつに似ているな…。」
エレンはある人物を思い浮かんだ。
それは、エレンに残された数少ない大切なもの。
「…カレン……。」
エレンははっと我に返った。
「いや、大丈夫だろう。彼女なら生きている。俺が思っているよりかも強い子だ。」
そう言いエレンはまた椅子に腰を下ろした。ふとクロの顔を見つめた。先ほどよりかは穏やかな表情になっていた。
「…クロの寝顔…かわいいな…」
エレンは心の中で思う。今なら、彼女は無防備だと。
「いやいやいや!ダメだダメだ!そもそもキツネといえど僕は紳士(仮)だ!そんなことをしてはいけない!」
そう言い大きく深呼吸をして、心を落ち着かせる。
「でも…早く告白しなきゃな…。」
エレンはまた立ち上がり、部屋を後にしようとした。
「エレン…あなたは…私のことをどう思ってるの…?」
エレンは慌てて振り向いた。
だが、クロは「むにゃむにゃ」と言いながら眠りについている。
「はぁ…寝言か…。今のが本当だったらな…。」
エレンは肩を落とし、今度こそ部屋を後にした。
「んう…」
クロは目を覚ます。先ほどまでの熱っぽさや体の怠さは殆ど無くなっていた。
窓から外を見る。もうすっかり暗くなっていた。だが、あることに気がつく。
「エレン…?」
あたりを見渡してもエレンの姿は見えなかった。
「どこに行ったんだろう?」
そう言いクロは部屋を出る。するとそこには
「あ…」
ソファーの上で包まって寝ているエレンの姿があった。
「エレン…」
クロは自分の部屋から使っていない毛布を取り出すと、それをエレンにかける。
「すう…すう…」
エレンは起きる気配がなかった。
「ありがとう、エレン。」
ちゅっ♡
そう言いクロはエレンの頬にキスした。
「んんう…」
「⁉︎」
エレンが声をあげる。クロは慌てて身を隠した。だが
「んん…」
「はぁ…寝返りをうっただけか…。」
クロはほっと胸を撫で下ろした。そして、部屋に戻る。
ベッドに横たわり、先ほど自分がしたことを思い返した。
「…///」
(私…エレンにキスしちゃった……///)
相手の唇を奪った訳ではないが、それでもクロはエレンの頬にキスをしたのだ。
(今思うと恥ずかしい…)
それでも、好きな人にキスできたのは嬉しかった。
(今度は…口同士で…できるかな…?)
そんなこんなでクロは布団の中で妄想を膨らませる内に眠りについた。
どうもみなさん。今回も読んでいただきありがとうございます。光陽です。最近エロゲソングとガンダムシリーズにハマっています。エロゲはこの国が生み出した「神秘」と言っても過言ではないと思います。
現在はひと段落ついている状態なのですが、またそのうち忙しくなりそうです。希望の職につけるかなぁ…不安です。
でも、決してくじけない!それが光陽さんなのです!
少し話が長すぎましたね。それではこの辺で失礼します。
それでは、次回もお楽しみに〜。
あ、ちなみに一番好きなMSはガンダムEz8です。