確か6歳までは楓ちゃんと孤児院に居た。って・・・・・・その情報から推測するに
「!?」
(もしかして、ここってハミと楓ちゃんが居た孤児院!?)
「どうかしたの? 行きましょう。」
いつの間にやら先ほどの年配の女性に手を引かれ私はハミが居る部屋へと向かっているらしかった。
ストーリーが全然予想できないけど、ショタなっつん
(ハミの本名である夏を呼ぶときはこう呼んでる。)と天使楓ちゃん見れるかも。
とこの世界での年齢に見合わなぬ思考のまま。
部屋の前までやって来た。
(でも、待てよ。4歳で同い年ってことは正確な楓ちゃんの年齢はわからないけど
2~3歳離れてるとして、今楓ちゃん1~2歳くらいじゃないか? 会っても記憶に残らないんじゃ。・・・・・・うん。会ってから考えよう。)
私は考えることを放置した。
「夏くんと妹の楓ちゃんよ。」
「こちら黒羽夜依ちゃん。夏くんと同じ4歳だそうよ。」
「よ、よろしく。」
いくら現実世界での推しキャラとはいえ、やはり子供は苦手だし。
まぁ、今は自分も子供なんだろうけど。
絶対ぎこちない笑顔になっていた自信がある。
「・・・・・・」
(ぷいってそっぽ向かれたよ。可愛すぎか。)
こんなことで挫ける私ではない。
むしろ、ゲームとかでもそうなんだけど逆にこういうキャラをデレさせたくなる。
とはいえ、本来なら会うことさえ叶わなかったかもしれないし、
せっかくトリップしてもモブキャラで終わりそうだったから、これはホントに運が良かった。
まだこの時はそんなことを思っていた。
事件。というか、何故私がここに居るのか。
物理的な理由ではないけど、ストーリー上の理由みたいなのは、1週間くらいしてから知った。
「え、夜依ちゃんって預かってる子なんですか?」
「えぇ。本人は寝ぼけてて覚えてないだろうけど、親御さんから一緒に居ると危険な目に遭わせてしまうから、普通の子として育ててください。と」
そう先生たちが話していた。
普通に考えればまぁ、捨てられた。とか考えちゃうし。
4歳くらいだと下手したらよく理解できてないかもしれない。
だけど、この世界は普通に武術家が暗殺請け負っちゃったりする世界だからなぁ。
そう考えると何か本当に訳があったのかもしれない。
「そうそうで、その時に親御さんがね。夜依ちゃんの髪は地毛は黒なんだけど預けた理由の関係で白く染めてるらしいから、定期的に染めてください。って」
(なるほど、だからか)
この施設に来てから1週間でわかったこと。
白髪、赤紫の目というアルビノのような容姿。
でも顔は二次元補正がかかってるのか現実ではフツメンだったけど、こっちではキレイ系になってたかな。
ギャルゲーの攻略対象に普通に居そうな感じ。
次に、スマホは健在。
お陰様で楓ちゃんメモリアル作れてるので、ありがたいっちゃありがたいかな。
この頃まだスマホなかった気もするけど。
最後に千夏くんとはまだ再会できていません。
まぁ、あの様子なら慣れてそうだから大丈夫だろうけど。