Moon Light Another Fate a sequel 作:深緑 風龍
-光の国-
ガルッチside
オーフィス「我、思う。ラクト、故郷、何処だ?」
ラクトの受肉から12週間経ったある日、ラクトに故郷の事について聞いてみた。そういえば、ラクトの故郷は聞いたことなかったな。やっぱり『End of The World』とは違う世界なのかな?
ラクト「私の故郷?」
未来「そういえば、ラクトの故郷聞いたことなかったね。どんなところ?やっぱりガルッチと同じ場所でも、名前が違うとか?」
ラクト「うーん、そうね…………。ガルッチの世界とは似ているけど、ちょっと違うんだよね。何より、………………滅んじゃったし。」
滅んだ?それって一体。
ラクト「言ってみれば、滅ぶ原因になったのは、あのお花の魔物。盾でも防ぐことすらままならなかった、私が死ぬことになった要因。」
ガルッチ「花?」
ラクト「そっ、花の魔物。」
英竜「花の魔物…………、花だったら、ゴジラ怪獣の『ビオランテ』が当てはまるけど………。」
ラクト「それは違うね。それに、ゴジラ怪獣は居なかったよ。居たのは……………黄色いお花。みんな其奴に殺された。」
オーフィス「?」
ラクト「元々私の故郷『Origin of The World』は、ガルッチの世界とは反転した世界。っていっても、ただガルッチの世界の住人の性別が反転してるだけ。」
あ、僕の世界が終焉なら、ラクトの世界は原初なんだね。っていうかTSかよ………。
ラクト「それに英竜お姉ちゃんほどじゃないけど、幸せに暮らしてたのは、事実よ。でも、あのお花がこの世界に出て来たとき、全てが壊れた…………。」
英竜「……………其奴の名は?」
ラクト「『フラウィー』。私の家族を、私の肉体、私の世界を
まだ『アンリマユ』の方が可愛いぐらい。」
オーフィス「フラウィー?」
皆首を傾げてる。確かに、僕も聞いたことはなかった。アンリマユの方が可愛いぐらいって事は、其奴は其処まで危険な存在って事なのかな?
ラクト「あれだったら、まだゼロノスがまし。彼奴は最早理不尽、いいえ、その表現では難しいね。
あればかりは、幾ら私でも─────」
ゼロノス『ちょっといいか?』
ガルッチ「うぉ!?ゼロノス!?」
ゼロノス『ラクトだったか?今フラウィーの話したか?』
ラクト「う、うん。」
ガルッチ「ゼロノス、フラウィーを知ってるのか?」
ゼロノス『ああ。彼奴の存在は、お前達が言う『この小説を見ている側』の者達より超えてる。』
ガルッチ「風龍さん以上に?」
ゼロノス『どうだろう。彼奴は色々と力を使えるし、何より『作者』という立場を捨てない限り、無敵と言っても良いだろう。
しかしフラウィーは、ちょっと処かかなりと言って良いほどおかしい。奴は『ソウル』とか言うものでパワーアップすると、ゲームで言う『セーブ』や『ロード』を使ってくる。』
………………チートじゃん。いや、チートすら超えてるし…………。
ゼロノス『まぁ、それでも、そのフラウィーに勝てる奴が居るけどな。』
ガルッチ「え?何処に?」
ん?何で僕のことジーッと見てんの皆?って、おいまさか…………。
ガルッチ「ちょっと待て、なんか期待してるだろうけど、僕其処までいかないけど?」
ゼロノス『いや、俺の勘じゃお前が唯一フラウィーに対抗できる。』
ガルッチ「いやいや、何言ってんの?一体何処に対策が─────」
ゼロノス『『刃』。お前の起源はそれだろ?』
ガルッチ「そりゃあそうだけ……………おい待て、まさか刃でフラウィーと対抗できるって言いたいの!?」
いやいや、確かに『この世の全ての刃』だけど、……………おいまさか、対抗できるって…………。
ゼロノス『なんか考えてるっぽいが、つまりセーブデータもロードデータ、つまりデータそのものをぶった切れって事だよ。』
ガルッチ「おいおい、データそのもの斬れとか、随分言ってくれるな…………。」
英竜「そもそも、君の刃が異常すぎるんだよ。バグウイルスだって、エンターキー押しただけで消滅したし。」
ガルッチ「いや掛かったときのウイルス対策をしてたお陰であって、刃は─────」
ラクト「そういえば、ガルッチの手で癌細胞を死滅させたって聞いたよ。」
ガルッチ「それは医療が─────」
未来「後は確か…………、──────」
ガルッチ「ストップ!!皆ちょっと買いかぶりすぎ!それに、僕のはあくまでも『斬る』だけで、それ以外は全くしてないよ。
第一、フラウィーって奴は、どんな奴なのかも知らないし、対策無しじゃどうしよもないんだ。少なくても、ラクトの故郷を奪った屑野郎は分かってる。」
ゼロノス『だったら─────』
ガルッチ「あのさ。幾ら僕の刃が便利だとしても、ちゃんと生きれるんだよ?これじゃあまるで道具扱いと変わりないよ!」
未来「………………ごめん、デリカシーが無かった。」
英竜「私も、確かに便利すぎたのか、ちょっと過信しすぎた……………。」
もう、そもそも全部が全部断ち切れるとしても、大切なものには絶対切り捨てるつもりなんてないからね?
本当の『この世の全ての刃』になるときは、それこそ大切なものも切り捨てるかもしれないんだから、そう言うのはやめてよね?
ゼロノス『確かに、愚策だな。お前の言うとおりだった。刃といえど、何者なのかも分からない奴の対策を練らなければならないからな。』
ラクト「……………そうね。でも、奴が使うのはセーブとロードだけじゃ無いってのは覚えておいて。」
フラウィーか…………。やれやれ、とんでもない敵がいるっぽいな。もしかしたら、ゼロノスより厳しい戦いがあるかも知れない。
そうなれば、やばいな。また新しい神話礼装を作らないと…………。まぁ、負けるつもりは無い。この平穏、必ず守らないと……………!