下校時間。俺はまっすぐ家に帰らず、通学路の路地裏にある古本屋へと立ち寄った。そう、今日はここで標的を待つのである。
「……」
少し広めの店内を見渡せば、いつもと変わらぬ古めかしい内装と錆びた本棚と、黄ばんだ古本たち。そして、店の奥にあるトイレに通じる細い道。
「さてと」
入店客が分かるように、入り口の近くにある漫画を立ち読みしながら人の気配をうかがう。可愛い子なら大歓迎、ブスやババアならすぐ帰れ、野郎だったらおとといきやがれである。
やがて待つこと数十分、見覚えのある女の子が店に入ってきた。
――あれは……
その子は前にクラスメートだった、パッチリした目と細いのに発育の良い体が魅力的な同級生――仁藤浩美(にとうひろみ)ちゃんだった。当時、彼女の可愛さはクラスでも群を抜いていたものの、少しキツめの性格もあって男子の間で『高嶺の花』だったのをよく覚えている。まさか、そんな浩美ちゃんとここで出くわしてしまうとは。
「…………」
本を読むフリをしながら、チラチラと浩美ちゃんの動向をチェックする。見たところ、俺と同じように漫画を立ち読みしてるけど、どこかソワソワしていて落ち着かない雰囲気だ。
――……あっ!
程なくして、浩美ちゃんが漫画を本棚に戻して店の奥へと向かう。この店で、その先に存在するのはトイレだけである。
……俺は不自然にならないよう少しだけ間を置くと、漫画を置いて浩美ちゃんの後に続いた。
この古本屋のトイレは男女共用で、和式の個室と手洗い場が一つずつあるだけで小便器はおろか窓もない、本当に薄気味悪い密閉空間だった。だからこそ、浩美ちゃんのような子を一人で行かせるわけにはいかないんだ、なんて自分に言い聞かせながら『その時』を待つ。
カチャリ!
そして、鍵を閉める音が聞こえたところで俺は汚い床に顔を擦り付けると、大き目の隙間から個室の中を覗き見たのである。
――おおっ……
凝視すること数秒、俺の視界に浩美ちゃんの丸い尻が落ちてくる。少し毛が生えているものの、申し分のない見事な桃尻である。
ジョロジョロジョロジョロジョロ…………
俺に見られているともつゆ知らず、浩美ちゃんが大きな音を立てながら放尿する。結構な量を出している辺り、彼女がここに寄ったのはトイレが目当てだったのではないかと勘ぐってしまう。しかし、浩美ちゃんのトイレタイムはこれだけで終わらなかった。
「んっ、んっ……」
浩美ちゃんが小さな力み声を上げながら右手の指をお尻に添える。すると、モッコリと肛門が開かれて彼女は脱糞を始めたのである。
ムリムリムリッ……ポチャン! ムリュリュッ、メリッ! ムリリッ!
――す、すごい……浩美ちゃんが、あの高嶺の花の浩美ちゃんが、俺の目の前でウンコしてるんだ!
浩美ちゃんの桃尻から便がひり出される様を凝視しながら、股間に熱がこもっているのを感じる。間違いなく、俺のチンコは今モッコリと膨れ上がっていた。
「はぁ~……」
全部出し切ったのか、浩美ちゃんが大きく息を吐きながらトイレットペーパーを手繰り寄せ、クチュクチュと尻を拭く。ひり出した量もあって、トイレの中は浩美ちゃんのウンコの臭いがプンプン漂っていた。
――ごちそうさま、浩美ちゃん!
俺は浩美ちゃんの尻に向かって心の中で感謝の言葉を贈る。そして、彼女が完全に拭き終えて立ち上がったところで、ひっそりとトイレを出たのであった。
結局、トイレから出てきた浩美ちゃんは、買い物どころか店主に礼も言わずに店を出てしまった。初老の店主はそんな彼女に腹を立て、すっかり不機嫌オーラを店内にまき散らしていた。
――何だよ、トイレ借りたんだから漫画の一冊でも買ってあげればいいのに……
浩美ちゃんの不躾な行動に辟易しながらも、先ほどのことを思い出しながら少し赤面する。今まで一度も話したことのない浩美ちゃんだけど、そんな彼女の一番恥ずかしいところを俺はバッチリ見てしまったのだ。
それが彼女と話すどころのレベルではなく、キスやデート、果てはセックスをする以上に刺激的かつ官能的で、俺の心に一生モノの思い出を刻み込んだことは間違いない。
「…………」
だとすれば、彼女の『尻拭い』をするのが俺のせめてもの恩返しである。
「これ下さい」
俺は100円で売られていたちょっとエッチな心霊漫画を2冊ほど買うと、速やかに古本屋を後にした。俺が買い物をしたことで店主も機嫌を直してくれたみたいだったので、今夜は後腐れなくオナニーが出来そうだった。