「優ちゃん、起きなさい! もう朝なんだからねっ!」
ブボオッ!!
早朝。聞き慣れた可愛い声と強烈な屁臭を受けて、眠りの世界から否応なく引きずり戻される。
「分かった、起きるよ……だからその、上に乗っかるのはやめてくれって何度も言ってるだろ」
目覚め一番、視界にドドンと飛び込んでくる白パン越しの尻をペチペチと叩きながら、声の主にこれで6度目となる苦言を呈する。
「む~~。だって優ちゃん、毎朝ビンビンに勃たせて気持ち良さそうだから、たまにはおこぼれが欲しいんだもん」
「全く、未衣ちゃんは朝勃ち一つではしゃぎ過ぎなんだよ……ほら、降りた降りた」
俺は両手で居候先の従姉妹――未衣ちゃんの腰をガッチリつかみ、シックスナインの体勢から引きはがす。
「お預けかぁ……ちぇっ」
未衣ちゃんは不服そうだったが、俺はそんな彼女を尻目に起き上がり、いそいそと布団をたたむ。
「……仕方ないだろ。俺のクラス、人の臭いには敏感な奴が多いんだから」
気持ちは嬉しかったけど、通学前にそんなことをして、もし学校でバレたりでもしたら、それこそ誹謗中傷の的になることは避けられない。だから俺は、あえて未衣ちゃんの好意をはねのけたのである。
「それよりも、早く支度しようぜ。俺を起こしに来ておいて、未衣ちゃんがモタついてたんじゃ本末転倒だろ」
「じゃあ、未衣の支度を手伝ってよ……今日は優ちゃんがいないと、朝の準備が出来ないからさ」
未衣ちゃんが伏し目がちに俺を見つめてくる。はて、俺がいないと出来ないような朝の準備とは、何のことだろうか――と、考えながら数秒で心当たりに行き着いてしまう。
「ああ、そういうことだよね、うん……」
そう言えば、前日のホームルームで担任が女子限定で『アレ』を採取するための容器を配っていた。
「了解、そういうことなら俺に任せてくれ!」
「む~~……優ちゃん、またオチンチンが膨らんだ、エッチ!」
ギュム!
一度は萎んでいたチンコが再び膨れ上がった瞬間をバッチリ未衣ちゃんに見られ、勢いで握られてしまう。
「いやこれ、立派な生理現象だからさ……」
ともあれ、俺は今にもしゃぶり付いてきそうな未衣ちゃんをなだめると、彼女を連れてトイレに向かったのであった。
トイレの中。未衣ちゃんは、段差型の和式便所に屈みながらも、どこか釈然としないような表情を浮かべていた。
「……でも、どうして女の子ばかりがウンチを採られなきゃいけないのかなぁ、不公平だよ」
「仕方ないよ。医師不足で、教員や全校生徒を検査するには人数が足りないって話なんだから。『徹底した健康チェックを受けられる』とでも考えて、納得しようよ」
俺はそんな未衣ちゃんを諭しながら、採取用のアイテムを次々とトイレ脇に並べる――そう、つまり『検便』を採取するためのアイテムである。
「ほんと、いつもランドセルの中がウンチ臭くなるから、いい加減、嫌になっちゃうよ……」
プシャァァァァァァ…………
未衣ちゃんがため息交じりに放尿する。それに合わせ、俺は体を屈めて尻からのアングルで、その透明の放物線をガン見する。
――うんうん、いつもながら良い眺めだ……
何度も見ている光景ではあるものの、やはり未衣ちゃんの放尿姿は格別である。
「優ちゃん、ウンチするからね」
「う、うん」
放尿を終えた未衣ちゃんが尻を震わせて、ゆっくりと肛門を開く。
「う~~んっ……」
俺が瞠目する中、未衣ちゃんは可愛らしいうめき声ともに、開かれた穴から今日の提出物をひり出した……
ムリムリムリムリムリッ……ボチャン! ムリムリッ、ニチチッ! ニチッ、ニチッ……ニチチチッ!
「はぁ~~」
適度に太くてかなり臭くて、それでいて健康的なウンコをひり出した未衣ちゃんが、実に気持ち良さそうな声を上げる。まるで、セックスの絶頂時のようである。
――俺……絶対今日はこれをオカズに使う!
俺は未衣ちゃんの便臭漂うトイレの中で大きく深呼吸をすると、ヘラと容器を持って採取に取りかかった。
「未衣ちゃん、お尻の下を失礼するよ」
「うん、未衣もお尻の穴を失礼するね」
ブブウッ!!
「うっ……」
未衣ちゃんの大きなオナラを浴びながら、俺は彼女が出した一番大きなウンコの真ん中をヘラですくい、容器に盛り付ける。そして、フタをした後でヘラごと紙袋の中に入れる。これで採取完了である。
「終わったよ。それじゃあ俺、先に支度して朝飯を……」
「ダメだよ。優ちゃんにはまだ、やることが残ってるでしょ」
未衣ちゃんが、トイレを出ようとした俺を引き留める。……どうやら、そういうことみたいである。
「……分かったよ。その代わり、しっかり尻をまさぐらせてもらうからな」
「へっへ~。上等なのだっ!」
俺はトイレットペーパーを引き抜いて、便臭漂う個室の中で未衣ちゃんの尻を拭く。出した量の影響か、最初のうちはウンコのベットリ感が恐ろしい程に生々しかった。
「はぁ~……朝から男の子にお尻を拭いてもらえるなんて、未衣幸せだよぉ~~」
「…………」
未衣ちゃんの無垢な笑顔が、俺の心までも幸せの境地へと導く。
こうして、俺たちの慌ただしい朝は、ちょっと淫靡でアブノーマルに過ぎて行くのであった――
出立後。学校に向かう通学路を、俺たちは寄り添いながら歩いていた。
「優ちゃん、本当に良かったの?」
「構わないよ。未衣ちゃんだって、ランドセルの中が臭いのは嫌なんだろ? だったら、これからは提出するまで俺が引き受けてやるよ」
「……ありがと、優ちゃん」
未衣ちゃんに感謝をされながら、俺はちょっとだけ誇らしげに並木道で胸を張る。そんな俺のランドセルの中では、教科書やノートに混じって、未衣ちゃんのウンコを入れた紙袋がしっかりと異臭を放っていたのであった。