日曜日。隣町のゲーセンで遊んでいた俺は、ちょうど小腹が空いたので、すぐ隣にある牛丼屋に寄った。
――さて、何を頼むかな……
カウンター席に座り、メニューを広げながら丼物一式に目を通す。健康面を考慮して、サラダに味噌汁が付いてくる『サラダセット』を頼むのは当然として、問題はメインディッシュの方である。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりでしょうか?」
「ああ、決まったら呼びますんで、もうちょっと待ってて下さい」
中年の女性店員がオーダーを取りに来るが、来店早々決まっているはずもなく、俺はややぶっきらぼう気味に追い返す。
「それでは、お待ちしておりますので、どうぞごゆっくり」
しかしそれでも店員は顔色一つ変えることもなく、にこやかな笑顔を維持したまま、厨房へと引き上げて行った。まぁこれが、いわゆる営業スマイルというヤツなのであろう。
「……」
ふと、周囲を見渡すと、昼間だというのに人気(ひとけ)はなく、店内は本当に閑散としたものだった。
――おいおい。日曜日の昼飯時にこの有様じゃあ、閉店フラグ一直線だぞ。でも……
そんな中、少し離れた席で、若い女性が勢い良くアイスクリームをかき込んでいる姿が目に留まる。今現在、この店にいる客は、俺と彼女の二人だけだった。
――何だあの人……あんな大きなグラスでアイスを頼んじゃって……
赤のミニスカートと『イケイケギャル』のような風貌が気になって、俺は注文そっちのけで女性を凝視する。
「…………」
ガッついている女性の脇に、空になった大型のカレー皿とサラダ皿が置いてある。つまり彼女は、大盛りのカレーとサラダを食べた後で、これまた大盛りのアイスを食べているということである。
――これは、期待できるかも……!
俺は女性の暴食ぶりに、大きな期待を抱く。これだけのドカ食いをしているのだから、腹部がすぐに活性化されるのは間違いないはずだ。
「…………」
やがて、女性がアイスを食べ終えて、仕上げと言わんばかりにコップの水を一気に喉へと流し込む。
「ぷは~っ!」
そして、まるで中年オヤジのような息を吐いて満面の笑顔を見せていた、その時だった。
グルルルル……!
女性の腹部から、うめき声のような音が響いてくる。
「うっ! あ、アカン……!」
それに伴い、女性が苦悶の形相と化して席を立つ。もちろん、そんな期待通り……いや、予想通りの展開を、俺が見逃すはずはない。
――オバサン……悪いけど、注文はもう少し待ってくれよな!
俺は厨房で他のスタッフと談笑している先ほどの店員に一瞥をよこすと、速やかに席を立ち、前屈みになってよろよろとトイレに向かっている女性の後に続いた。
もちろん、悟られないよう適度な距離を保ちながら――――
この店のトイレは男女別々に分かれていたものの、人気が全くなかったので、俺は容易に女子トイレに入ることが出来た。
――へへ。こんな時、人気のない店って便利なんだよな……!
俺は女性が入った個室を確認すると、いつものように床に這って下の隙間から個室の中を覗き見る。
「…………」
すると、俺の視界にすぐさま日焼けした丸くて大きな尻が飛び込んでくる。言うまでもなく、和式便器に跨っている形で!
――いいな……この人、見た目だけじゃなく、尻もイケイケで最高だぜ!
女性の尻を眺めながら、俺は無意識のうちに股間を固くさせる。もはや、今晩のオカズネタは決まったも同然である。
「う~~……!!」
女性は俺の視線に気付くこともなく、うめき声を上げると、直腸まで達していた不純物を一斉に放出した。
ブリブリブリブリブビビ!! ビリビリビビビッ!! ブリビチャッ、ビチャッ!! ビリビチチチチッ!!
肛門が開き、女性の美尻から臭くて汚い下痢便がひり出されて、あっという間に便器の中に茶色の山を作る。その便は無軌道で、便器の縁をも茶色いシミで汚してしまっていた。
「アタタタタタ…………」
ブビィ~~ッ、ブブッ!!
女性が腹部をさすりながら、勢い良く放屁する。その臭いは強烈で、下痢便ともども俺の鼻腔を容赦なく刺激した。
――これは冗談抜きで臭いな……可愛い子に限って臭いウンコをひり出すとは、よく言ったもんだぜ!
どこかで聞いた都市伝説を思い出しながら、なおも顔を近づけて女性の尻を凝視する。
プシャァァァァァァァ…………
女性は一向に気付く気配もなく、今度は俺の前で放尿姿を披露する。その尿は一目で分かるほどに黄色がかっていて、栄養ドリンクを飲んでいた形跡がうかがえた。
カランカランカラン……
放尿を済ませた女性が尻を拭き始める。
「…………」
その手つきも艶めかしく、俺はその一部始終をじっくりと眺めていた。尻だけでなく『はみ糞』した便器の縁を、彼女が拭き終えるまで――
「……」
トイレを出て、ようやく注文を済ませた俺は、ニヤニヤとしながら水を飲んでいた。ちなみに、女性は既に会計を終わらせて、店を出た後だった。
「お待たせしました、ご注文の『特別型』ビーフカレーとサラダセットになります」
程なくして、先ほどのオバサン店員が、俺の頼んだメニューを持ってくる。
「どうぞ、しっかり堪能して下さいませ」
結局、俺は牛丼屋に来たにも関わらず、丼物ではなくカレーを頼んでいた。言うまでもなく、先ほどの光景が俺を突き動かしたのである。
「いただきます」
俺はスプーンを手に取ると、サラダと味噌汁を差し置いて、迷うことなくカレーから食べ始めることにした。そう、『和式便器型の皿』に盛られた、特別なカレーから――――