「うぁ~~っ、漏れる漏れるモレルぅぅ!!」
塾帰り。突如催した尿意に、俺は恥も外聞も忘れてそう叫びながら、トイレを求めて薄暗い夜道をさまよっていた。
――くそっ……その辺でしたいけど、知ってる奴に見られたら面倒臭いからな……!
数年前、近所の川で立ちションしていたところを当時の担任に見られて大目玉を喰らって以来、俺は野外での用足しにすっかり及び腰になっていた。
「や、やばっ……」
ずっとチンコを急き立ててくる尿意に、少しずつ限界が近づいてくる。
「……あっ!」
そんな時、俺は通路脇に広がる草むらの中に、小さな公衆便所がぽつんと構えてあるのを見つけた。
――こんな場所に、トイレなんてあったっけな……? でも、いいや!
少し腑に落ちないところはあったものの、今は一刻を争う事態だったので、俺は細かいことを考えるのはやめにしてその小さな公衆便所へと直行した。
「ふぅ…………」
間一髪、決壊を目前にしたところでパンツをずり下ろし、自動洗浄式の朝顔(=小便器)に放尿する。とりあえず、これで最悪の事態は回避された。しかし――
「あらあら、随分と溜め込んでいたのねボク。お姉さん、あんまり激しい顔をしていたから、思わず笑いが出ちゃったわ」
「……」
俺は放尿姿をトイレの中にいたチャイナドレスのお姉さんに、バッチリと見られていた。
「それにしても、可愛いオチンチンね。まだ毛も生えていないなんて」
しかも、肝心な部分をバッチリと凝視されながら…………
「あの、見ているのは一向に構わないんですが、お姉さんは誰なんですか?」
俺はこのまま黙っているのも気が引けたので、おそるおそるお姉さんに話しかけてみた。
「うふふ。私の名前は紅美麗(ホンメイリー)。通りすがりの中華娘と言ったところかしら」
チャイナドレスのお姉さん――美麗さんが、にこやかに自己紹介をする。そうすると、俺も自己紹介で返すのが筋というものだろう。
「美麗さんですか、良い名前ですね。俺は間瀬優太といいます。かなりエッチな小学6年生、ってところですかね」
既に放尿を済ませていた俺は、無難な自己紹介をしながら軽く竿を振る。一応これで、俺の用件は終了だ。
「それじゃあ俺はこの辺で失礼します。ちょっとビックリしたけど、美麗さんにみたいな人にオシッコ姿を見てもらえて、嬉しかったです」
「お待ちなさい」
「えっ」
ギュム……
俺がチンコをパンツの中に戻そうとするも、美麗さんが手づかみで阻止してしまう。
「ど、どうしたんですか急に」
「せっかく君がオシッコしてるところを見せてくれたんだから、私にもお返しをさせてもらえないかしら?」
右手で俺のチンコを優しく包み込みながら、美麗さんが意味深な言葉を口にする。
「お、お返しって、まさか……」
「あら。流石はおませでエッチな優太君、察しが良いのね」
そして、その言葉に容易に見当をつけてしまった俺に、最高の笑顔でこう言ってくれたのであった。
「もちろん、私がウンチしているところを優太君に見せてあげるのよ」
プシャァァァァァァ…………
俺をたった一つの個室――和式便所に連れ込んだ美麗さんは、俺が脇に立っていることを意にも介さずと言った具合に便器に屈んで、当然のように放尿する。
「…………」
彼女の尻は大型の桃尻で、便器に屈む姿がとても卑猥で様になっていた。もちろん、尻を堪能している傍らで、剃毛でピンクカラーがモロ見えの局部もバッチリ見ているわけだが……
「あら、随分とオチンチンが膨れ上がってるわよ? どうしたのかしら、このモッコリオチンチンは?」
「そんな分かりきってることを聞かんで下さい」
「ふふ、ごめんなさいね。でも、本番はここからよ」
プッ……
美麗さんがすかし気味のオナラを小さく一発かます。すると、そこから一気に肛門を開き、脱糞を開始したのである。
ムリムリムリムリムリッ……ポチャン! ニチニチッ!
美麗さんのお尻から、少し緩めのウンコが卑猥な音を立てながらニュルニュルとひり出される。その臭いは強烈で、まさに典型的な『臭いウンチ』と呼べる代物だった。
「優太君、ちょっと臭いかしら?」
「いえ、平気です。俺の家、もっと臭いウンコしてる従姉妹が居ますんで」
「そう、良かったわ……私、ウンチは全部出すまで流さない主義だから」
メリメリメリメリ……ビチャッ! ブッ! ブブッ、ブピッ!
美麗さんがなおも排便を続ける。癖なのか、彼女はちょくちょく右手を尻に添えて指で肛門を広げていた。
「ふぅ、これで全部かしら」
美麗さんが一つ息を吐き、カラカラとペーパーを手繰り寄せながら尻を拭き始める。
「…………」
俺はその光景を瞬きもせずにずっと凝視していた。
――まさか、塾の帰りにこんな美人に出くわして、こんな桃源郷が拝めちゃうなんて……!
体を熱くさせながら、今すぐにでもオナニーをして、屈んでいる美麗さんの顔に精一杯の欲望を浴びせたくなる衝動に駆り立てられる。
しかし、欲情タイムはここらが終わり時だった。
「さて、悪いけど私のお尻はもう見納めよ、優太君」
尻を拭き終えた美麗さんが立ち上がってTバックのパンティを吐き直し、レバーをひねって便器の中の茶色と白の花畑を全部水に流してしまう。
「あっ……」
すると、それに伴って俺の視界がぐらつき、目の前の光景が遠くなってくる。
「良い時間が過ごせたわ。感謝するわよ、優太君」
「め、美麗さん、俺……」
――チュッ。
ふと、俺の額に柔らかな唇が添えられる。
「またどこかで、必ず会いましょうね……」
「は、はい……」
俺は美麗さんのキスに夢見心地になりながら、薄れ行く意識の中で彼女との再会を約束したのであった――――
「…………」
目を覚ますと、そこは先ほどと同じ草むらの中だった。だけど、そこには草が延々と広がっているばっかりで、公衆便所など影も形も存在しなかった。
――さっきのトイレは……美麗さんは……夢だったのか?
すっかり治まっていた尿意に安堵しながらも、辺りを見渡しながら思わず狐につままれたような気分になる。
一体さっきまでのアレは、夢だったのか蜃気楼だったのか、はてまた狸や狐の類にまんまと化かされてしまったクチなのか。
「ま、いっか。漏らしてるわけでもないみたいだからな」
俺は右手で股間周りに濡れが無いことを確認すると、ゆっくりと立ち上がってそのまま帰路についた。
――美麗さん……あんたが何者かは知らないけど、また会える日を楽しみにしているぜ!
額と股間に残された、柔らかなぬくもりに心を満たしながら――