日曜日。俺は伯父の手伝いで、彼の運営している体育館にいた。
「ムフフ……たまらないねぇ優太君、女の子たちの肉感美あふれる運動姿というものは」
「……今の伯父さんの顔はモザイクかけたいぐらいキモイけど、それは同感だね」
伯父と横並びになりながら、俺は目の前の光景を観賞する。現在、体育館はN高校の女子排球部が貸し切り中だった。
「行くよー! チョーレイ!」「ナイスサーブ!」「ほら、そこ! もっとキビキビ動いて!」
コートの中ではブルマ姿の女子部員たちが声を上げながら、躍動感あふれる動きとともに健全な汗をまき散らしていた。
「ムッチリとした太ももから流れ落ちる透明の雫……いやぁ、性春の汗ですなぁ」
「……何でもいいからそんな顔して俺の隣に立つのはやめてくれ、マジ引くわ」
言ってることは概ね同意ながら、あまりにも欲情がにじみ出ている伯父の表情に思わず辟易する。
そんな時、ふと俺たちのところに排球部の顧問と思しき女性が姿を見せた。
「管理人、礼を言うぞ。いつも私たちのために無償でここを開放してくれて」
「いやなに、礼にはおよびませんよ……元は十分取っていますから」
伯父が俺の前とは打って変わって女性に平身低頭な態度を見せる。
「こちら、甥の優太です。バカでスケベで陰茎な奴ですが、根はとても素直で優しい子なので覚えておいて下さい……ほら、お前も挨拶」
褒めているのか貶しているのか分からない伯父の紹介に目を丸くさせながら、俺は言われるがまま女性に頭を下げて挨拶をする。
「間瀬優太です。現在小学6年生で、天文クラブに所属しています」
「なるほど、優太君か……うむ、覚えておくとしよう」
女性は興味深そうに俺の顔を覗き込むと、お返しの自己紹介をよこしてくれた。
「私は江上萌加。N校の排球部で、長らく顧問とコーチを担っている体育教師だ。よろしくな」
女性――江上コーチから不意に手を差し出され、俺は反射的にそれを握り返す。
「…………」
その柔らかくてあたたかい感触は、俺を虜にするには十分過ぎるほどの魅力と魔力を併せ持っていた。
「おやおや。優太君、随分とお顔が熱いようだねぇ……」
「うるさいよ、ほっといてくれ」
傍からニヤニヤと見つめてくる伯父をあしらいつつも、俺は江上コーチの美しさに息を呑む。
「はっは。これ以上私がいると迷惑そうだから、少し席を空けるとしましょう……おーい鈴音くん、いつものレッスン始めるよ~~!」
伯父はそんな俺を気遣ってくれたのか、場を離れると部員の一人を連れてそのまま管理室へと姿を消してしまった。
「さて。自己紹介も済んだことだし、私も席を外すとしようかな」
「えっ」
しかし伯父の配慮も空しく、程なくして江上コーチも俺に背を向けてしまう。
「なに、ちょっとトイレに行ってくるだけだ。すぐに戻ってくる」
江上コーチが堂々とした足取りで体育館の隅にあるトイレへと向かっていく。
「…………」
一人取り残された俺は、女子部員たちが練習に没頭していてこちらに気付いていないことを確認すると、さり気なく江上コーチの後に続いた――――
体育館のトイレは男女共用で、小便器と和式の個室が一つずつ隣り合っている昔ながらの造りになっていた。
――もう入ってるみたいだな……
個室のドアが閉まっていることを確認しながら、俺はやや汚めの床に這って後ろ側から覗き込む。すると、大き目の隙間から和式便器に跨る江上コーチのデカ尻がハッキリと見えたのである!
――す、すげぇ!!
想像を上回る巨大な桃を目の当たりにして、俺はまたしても息を呑む。正直なところ、これ程のデカ尻を間近で見るのは今回が初めてだった。
ジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロ…………
俺の視線に気付くこともなく、江上コーチが放尿を開始する。
「…………」
その黄色がかった色合いは、無駄に生えそろっている陰毛と釣り合うかのような汚さで、より俺の興奮を掻き立てさせていた。
「んっ……んふぅっ!!」
放尿を済ませた江上コーチがかけ声とともに肛門を開く。
ブゥーーーーッ!! ブビィィィ~~~~ッ!! ブッ、ブッ、ブブスゥ~~ッ…………ブビブビ、ブブゥッ!!!
――ぐえっ……臭ぇ! ものすごく臭ぇよ!!
そこから放たれた爆音のオナラは壮絶な悪臭で、すぐに俺の鼻腔とトイレ一帯を腐臭で包み込んでしまった。
――こりゃあ並みの人間なら卒倒しそうな勢いだな……だが、ここで倒れてなるものか!
あまりの臭さに気が遠くなりそうになるも、気力を振り絞りながら俺は意識を保つ。これだけの放屁をしたのなら、本番は間違いなくここからのはずである。
――へへ。メインディッシュを前にして、のびてなんかいられるかよ!
ガスが目に染みながらも俺は瞬き一つせず、江上コーチの尻を凝視する。
「あっ、で、出るっ……んはぁっ!!」
すると俺の熱意が届いたのか、江上コーチは艶めかしい喘ぎ声とともにものすごい量の排便を始めたのであった。
ムリムリムリムリムリムリメリリッ……ムリメリッ、メリリッ!! ムリムリムリッ、ムリメリメリ!! メリメリメリメリ、ニチッ、ニチチッ!! ブッ、ブリッ、ブビビビッ!! メリメリメリメリメリ!! ブビビビッ、ビリビチッ!! ニチニチニチニチッ、ニチチッ!! ムリムリメリッ、ムリメリッ!! ブリブリブリブリブリッ!! ブゥ~~ッ、ブププッ!!
――な、何て量だ……
それは、文字通りおびただしい量の『大脱糞』だった。緩くて太めのウンコとビチビチの下痢が、放屁を交えてひり出される、下品な意味での極上のハーモニー。
「…………」
俺は無意識のうちに隙間へと顔を近づけ、江上コーチの尻へと距離を詰めようとしていた。しかし、興奮のあまり前のめりになってしまい、仕切りに大きく頭をぶつけてしまったのである。
――ガンッ!
「だ、誰かいるのか!?」
当然のことながら、尻を拭いていた江上コーチが音に気付いて振り返る。
「ヤバっ」
俺は大慌てで立ち上がると、名残惜しい気持ちを押し殺しながら、脱兎の如くトイレを後にしたのであった――
「お疲れ様、優太君。もう帰っていいよ」
「えっ?」
トイレから戻った俺は、程なくして伯父の口からお役御免を告げられた。
「せっかくの日曜日に呼び出して悪かったね。後は私一人で大丈夫だから、午後からは家にでも帰ってゆっくりお遊び」
「う、うん、ありがとう」
今一つ釈然としないものの、俺は伯父の言う通りにして荷物をまとめ、帰宅の準備をする。
辺りを見渡してみると、排球部の面々もところどころでトレーニングを切り上げていて、それぞれが思い思いの場所で休憩を取っていた。
「なに、必要とあらばその時はまた呼んであげるから、楽しみに待ってなさい」
「……その言葉、信じさせてもらうからね」
俺は伯父の背中を軽く叩くと、女体の汗から沸き立つ周囲の臭いをすんすんと嗅ぎながら、体育館を後にした。
「…………」
去り際に、出入り口の脇で胡坐をかいて特盛カレーを食べていた、江上コーチへと一礼して――