「優太君。最近ちょっと、たるんでるんじゃないかしら?」
「は、はい。自分でも少しは自覚があったんですが……」
夏休み。塾の模擬テストで散々な成績に終わってしまった俺は、主任講師である数野礼美先生に呼ばれて職員室で指導を受けていた。
「あなた、これで3回連続の最下位よ。いくら出来が良くないからといっても、限度ってものがあるわ」
「ですよね。何か俺、3年連続で90敗以上を喫していた、昔のベ〇スターズみたいな気分です……」
「優太君!!」
少しおどけて笑いを取ろうと目論んだものの、それは礼美先生の逆鱗に触れてしまっただけだった。
「あなたには色々と複雑な家庭事情があるのは知っているけれど、引取先で充実した生活が送れている以上、それとこれとは別問題のはずよ。分かってるわよね?」
「はい……」
先生が眼鏡の蔓(つる)に指を添えながら、鋭い目付きで俺を見据えてくる。
――まぁ、こればっかりは否定しようがないわな……
その辺りは確かに先生の言い分がごもっともだと思ったので、俺は黙って聞き流すことにした。
「とにかく。これ以上酷い成績が続くようであれば、罰として当分の間は講習後も居残りで私の個人授業を受けてもらうから、覚えておきなさい」
「はい……」
「それじゃあ、もう帰っていいわよ。全く、何も出来ないクセして返事だけは良いものよこすんだからね……」
先生はそこまで言うと立ち上がり、踵を返してやや内股気味になりながら職員室を後にした。
――全く、いくら俺が劣等生だからと言っても、言い方ってヤツがあるだろ! でも、そういう事を言うのなら……
俺は一つ息を吐くと、不自然にならないよう適度な距離を保ちつつ、先生の後を追った。
彼女が内股で歩く時。それは、俺にとってはまたとないチャンスの瞬間に他ならなかった――――
俺の通っている塾のトイレは男女別々になっていたものの、既に講習時間は過ぎていたので人気はなく、俺は容易に職員女子トイレに侵入することが出来た。
――先生、もう入ってるんだな……
俺は奥側の個室に鍵がかかっていることを確認して、手前側の個室に入って鍵をかける。
「…………」
そして、すぐに床に顔を擦り付けて隙間の向こうを覗き見る。
――やった……!
すると、俺の視界に赤いハイヒールで和式便所に跨っている先生の尻がバッチリと映し出されたのである!
――へへ。なかなかのデカ美尻だぜ、先生……!
尻だけでなく、割れ目の周囲に生えそろっている陰毛までしっかりと目に焼き付けながら俺は股間をたぎらせる。
「ふぅ~~」
プシャァァァァァァァ………………
だが先生はそんな俺の熱い視線などつゆ知らず、放尿を開始する。
――何だよ……偉そうなこと言ってる間にこんなに溜め込んでいたのかよ、笑っちゃうな!
先生の局部から流れ出ている透明な放物線は、緩やかながらも延々と続いていて、まるで永久に止まらない小便小僧を見ているかのようだった。
――いや、むしろ小便少女と言った方が適切なのかな……超マイナーなネタだけど!
チョロチョロチョロチョロ…………
先生の尿が少しずつ勢いを弱めて行く。やはり、人間である以上限度と言うものがあるらしい。
「……うっ、んっ!」
ブボオォォォッ!!
やがて、放尿を済ませた先生が肛門を開いて大きなオナラをする。
――何だよ何だよ。俺たちの前だとあんなにクールに振る舞ってるのに、トイレの中だと自由奔放だな……
俺はその臭いをしっかり鼻腔に残しながら、先生が局部を拭き終えて立ち上がる直前でこっそりとトイレを後にした。
――でも……良い眺めだったぜ!
最高の瞬間を、脳裏と胸にしっかりと刻み込んで――
「俺、先生の個人授業を受けることにします」
帰り道。結局先生と一緒に帰ることにした俺は、帰路の途中で彼女に向かってそんなことを切り出した。
「あら、自分から進んで補習を受けたいだなんて、優太君にしては殊勝な心掛けじゃない」
先生はやや驚きこそしたものの、俺の申し出をすんなり受け入れてくれた。
「良いわよ。その代わり、かなり厳しくなっちゃうと思うから、相応の覚悟はしておいてね」
「上等です。今の俺には先生のような人が必要だと思いますから」
「まあまあ。可愛いことを言ってくれるじゃない」
先生がいつにも増して妖艶で魅力的な笑顔を見せる。それは、俺にとってまたとない優越感に他ならなかった。
――良い気分だなぁ……さっきトイレを覗いた人と帰り道を一緒に歩いている上に、個人授業まで受けられるなんて…………
だが次の瞬間、先生の笑顔が突如として冷酷さを帯びてくる。
「ところで優太君。私、一つ聞きたいことがあるんだけど答えてくれないかしら?」
「え? ああ、難しいことでなければ何なりと」
俺はその笑顔の意味が分からず、流れに任せて先生の疑問に答えてやろうと試みる。
「そう。だったら聞くんだけど――」
すると、先生は前に回り込んで俺の両肩に手を添えながら顔を寄せてきて、低い声音でこう聞いてきたのであった。
「あなた……さっきどうして女子トイレにいたのかしら?」