月曜日の夜。俺は従姉妹の舞ちゃんと一緒に栄養士・栗塚的音(くりつかまとね)が主催している料理教室に足を運んでいた。最も、調理をするのは舞ちゃんであって俺はただの付き添いに過ぎないのだが。
「ほら舞さん、砂糖をもっと足さないと甘味がなくなっちゃいますよ」
「あ、すみません」
「サナさんはお塩の量がちょうど良いですね☆ これなら大丈夫です」
「はい☆ 的音さんのおかげで調味料の加減はバッチリです」
「…………」
佐藤だか押尾だか知らないが、そんな月並みなやり取りを横目で見ながら俺は一つため息を吐く。今日は平日だったので参加者は全くおらず、的音さんの教えを受けているのは舞ちゃんと『サナちゃん』の二人だけだった。
――まさかこの子がこんな料理上手だったとはな……
そう、以前病院に行った時に成り行きで俺が検便を採取した二面性女――西原サナちゃんである。
――全く、表向きはおしとやかなお料理少女で実はレディースのヘッドとか、どんなキャラ設定だよ……
手際良く調理を進行させているサナちゃんの姿をぼんやりと眺めながら俺はまた一つため息を吐く。こうして見ていると、あの時の彼女が嘘のように思えて仕方ないのである。
――ま、どっちが本物であれ彼女は彼女だよな…………
俺はそう結論付けると尿意を催してきていたのでトイレに行くことにした。
「舞ちゃん、俺ちょっとトイレに行ってくるから」
「うん、分かった」
舞ちゃんに言付けて俺は教室を後にする。
「あ、私もトイレに行って来ます。舞さんと的音さん、悪いけどお鍋見ておいて下さいね」
すると、サナちゃんも調理を中断して俺の後に続くかのように教室を出てきたのであった――
料理教室が開かれていた雑居ビルのトイレは男女共用で、当然ながら俺たちは同じ空間の中で二人きりになっていた。
「…………」
予想通りサナちゃんは小便器に放尿している俺の姿を右隣からジッと眺めていた。そして、その顔つきはまさしく病院のトイレで採便をしたあの時のものだった。
「ケッ、ションベンしながらチンポ勃たしてんじゃねーよ」
膨れたチンコを凝視しながらサナちゃんがなじってくる。どうやら彼女は俺とマンツーマンになった時にはこんな姿と化すらしい。
「仕方ないだろ。あのハーレム状態で勃たせるなって方が無理な相談だ」
俺はサナちゃんに顔を向けずに言い返しながらプルプルとチンコを振って放尿を終わらせる。認めたくはないものの、こんなサナちゃんの姿にでさえも俺の股間は強い刺激を受け続けていたのである。
「もういいだろ。見たいものは見せてやったんだから早く戻ろうぜ」
「待ちな、今度はあたしが見せてやる番だ」
「えっ?」
予想外の言葉を聞いて俺の股間にさらなる刺激が駆け抜ける。俺のトイレを見に来ただけだと思っていたサナちゃんが、まさか本当に催していたなんて。
「来な。メシ食う前に最高のヤツを見せてやるからよ」
「お、おう」
俺はサナちゃんに誘われる形で個室の中へと入って行く。案の定、そこにあった便器は古い建物を象徴するかのような段差型の和式スタイルだった。
「よっと」
サナちゃんが慣れた足取りで便器の上に跨り、メタル色のパンティをずり下ろしてフリルのスカートをまくり上げて屈む。
「…………」
そこに剥き出しとなっていたのは、やはりあの時と変わらぬザラザラとした汚尻に他ならなかった。
――でも、この子の場合はそこが良いんだよな……
手入れの不十分な尻を見ながら俺は前側に身を乗り出して局部も見てやろうと試みる。
「……マ〇コ見たらぜってーにチンポ潰しちまうからな」
「――っ!」
しかし、それはサナちゃんのドスの利いた一声によっていとも簡単に頓挫しまうのであった。
「あぁ~~」
ジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロ…………
俺に脅しをかけた後でサナちゃんがそのご自慢のマ〇コから勢い良く放尿する。その色合いは黄色がかっていて、彼女の汚尻と妙にマッチしているかのようだった。
「……余計なことかもしれないけど、あんた和式スタイルが様になっていてセクシーだな。俺、絶対に帰ったらあんたのことオカズに使ってやるよ」
「うっせー話しかけんな! 今ちょうどすっげえぶっといウンコが出そうなんだよっ!」
「えっ?」
ブゥ~~ッ、ブブブブブッ!!
サナちゃんは俺の褒め言葉に大きなオナラで答えると、その開かれた肛門から言葉通り『すっげえぶっといウンコ』をひり出したのであった――
ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリメリリッ……ビチャアン!!
「す、すげえな……臭いも太さも大きさも、お世辞抜きで最高レベルだぜ、って……」
サナちゃんの尻から産み落とされた極太の1本糞を凝視しながら俺は息を呑む。気が付けば、前のめりになり過ぎていて俺の顔はサナちゃんの尻にあと数ミリというところまで肉迫をしていたのである。
「バカ野郎! ケツに息かかるトコまで顔寄せんなっての!」
ブボオォォォォッ!!
「うぐぐっ」
しかしそれも束の間、勘付いてしまったサナちゃんに放屁攻撃を食らい俺はあわてて距離を置く。
「オラッ、もう終わりだ終わり! とっとと教室に戻って舞のケツでも嗅いでやがれこのチンポムックリ野郎!」
「わ、分かったよ。全く、自分から見せておいて何を考えているんだか」
俺は一方的に締め出される形で個室を追われると、尻を拭いているサナちゃんを尻目にトイレを後にした。
「その代わり、さっきも言ったけど今日は絶対にあんたをズリネタに使ってやるからな!」
去り際に、そんな言葉を置き土産に代えて――
それから10分後。トイレから戻ってきたサナちゃんがより手際よく動いてくれたこともあって、彼女たちの料理はほぼ出来上がっていた。
「そろそろどちらも完成ですね。舞さんもサナさんもお疲れさまでした」
『ありがとうございます』
的音さんが味見をしながら二人の労をねぎらってあげる。ちなみに舞ちゃんが作っていたのはデザート用のクッキーで、サナちゃんが作っていたのはチキンカレーだった。
「…………」
さり気なく、的音さんが作り上げていたキャベツに牡蠣とソーセージをトッピングした妙なサラダも気になったけどそれはこの際置いといて。
「よし、ここらで下準備かな」
流石にずっと見ているだけというのも気が引けたので、俺は室内にあった備え付けの食器を消毒しながら次々とテーブルの上に並べて行く。
「あ、ちょっと待って下さい優太さん」
そんな時、俺に待ったをかけたのは先ほどの姿がすっかり鳴りを潜めていた『おしとやかな方の』サナちゃんだった。
「どうしたの? ちゃんと水拭きの後で消毒してるから衛生面では問題ないと思うんだけど」
「違うんです、優太さんにだけはこの特別なお皿でカレーを食べてほしいと思ったので……」
サナちゃんが楚々とした雰囲気のままカバンから何かを取り出して、まるでラブレターを渡すかのように俺の前に突き出してくる。
「あっ……」
そこにあったのは確かに特別な皿だった。そう、和式便器の形をした、色々な意味で特別な皿だった――