早朝。俺は従姉妹の未衣ちゃんに付き合わされる形で町内を走らされていた。
「はっ、はっ……」
だが日頃の運動不足が災いしてすぐに息切れを起こしてしまい、俺は走るのをやめて歩行モードに切り替える。
「ほらほら優ちゃん、歩いてないでしっかり走る! こんなので疲れてたら来週のマラソン大会で絶対ビリになっちゃうんだからね!」
すると少し先を走っている未衣ちゃんが振り返り、煽るかのようにダメ出しを仕掛けてくる。だけど俺は既に息切れを起こしていて、とてもじゃないけど走る気にはなれなかった。
「勘弁してくれよ、今日はもうキツイわ」
「む~っ……優ちゃんのナマケモノ!」
ギュム!
未衣ちゃんが俺のところまで駆け寄って来てチンコを握ってくる。しかし、疲れのせいか膨れ上がる気配は見られない。
「つまり、そういうこと。自慢のイチモツが勃たなくなるぐらい今の俺は疲弊してるんだよ」
勃たないチンコを言い訳にして俺は今日のトレーニングをやめさせようと試みる。
「……しょうがないなぁ。だったら未衣は先に帰って朝ごはん作ってるから優ちゃんも早く戻って来てね」
ギュム。
未衣ちゃんは察してくれたらしく、もう一度俺のチンコを一握りすると再び走り始めて家に帰って行った。
――こればっかりは仕方ないよな……
未衣ちゃんの背中を見送りながら俺はチンタラと歩きつつゆっくり家路を目指す。
「はっ、はっ、はっ」
すると、未衣ちゃんと入れ替わるかのように後ろからユニフォーム姿の女の子が現れて俺の脇を疾走する。横目でチラリとゼッケンを見たところ、どこぞの高校の陸上部のようだった。
「…………」
だが俺はそれ以上に大切な部分を見逃したりはしなかった。彼女がショートボブの可愛い子であったこと。彼女がスレンダーでありながら出ているとことは出ている発育の良い体つきをしていたこと。
そして、彼女が苦悶の表情を浮かべながら走っていたこと――
――あの顔……間違いない!!
俺は最高の場面に立ち会えることを確信すると、女の子の後に続くかのように走り出す。獲物を見つけたこの時の俺は、先ほどまでの疲れが嘘であるかのように全力で彼女を追い求めていたのである。
女の子があわてて駆け込んだのは、以前天体観測の時に利用したことのある男女共用の公衆便所だった。
――へへ。最高のチョイスだぜアンタ……!
共用なので俺は周囲にはばかることなく堂々と彼女の後に続いて中に入って行く。トイレの中は以前と変わらず小便器と和式の個室が一つずつという構造で、個室はやはり下の隙間が大きくて余裕で覗けるスペースのままだった。
「…………」
俺は個室に鍵がかかっていることを確認すると、すかさず床に這いながら隙間の向こうを覗き見る。すると、ほぼ同じタイミングで便器に跨っていた女の子の尻が落ちてきたのである。
――へえ……流石はスポーツ女子だ、良いケツしてるぜ!
視界に映る大きめながらも垂れてない、丸くてプリッとした健康的な美尻を凝視しながら息を呑む。
「……んっ、んんっ!!」
だが女の子は俺の熱い視線に気付くこともなく小さなうめき声を上げると、その美尻の中で蠢(うごめ)いていた老廃物を一気に噴出したのである。
ブリブリブリブリブリッ!! ブブブブビッ!! ビリビリッ、ビチャアッ!!
「…………」
それは、大げさでも誇張でもなく美尻からほとばしる下痢便の雷雨だった。
――自主トレの途中で水でも飲んで腹下したのかな…………
もののあわれとしか言いようのないビチビチの排便姿に俺は勝手な憶測を立ててみる。その一方で、チンコの方も興奮とともにいつの間にやら勝手にそそり勃っていた。
「はぁ……なんでこんな目に…………」
プシャァァァァァァァ…………
女の子がため息を交えながら緩やかで長めの放尿を開始する。その色合いは黄色がかっていて、ここに来る前に栄養ドリンクでも飲んでいたかのようだった。
――ひょっとして、朝一番にリ〇Dを2本ぐらい飲んでたのかな……
女の子の尻をまじまじと眺めながらまた一つ憶測を立ててみる。いずれにせよ、俺にとっては眼福ものに変わりはないのでどうでもいいのだけれど。
「やだ、お腹が……」
ブゥ~~~~ッ、ビリリリッ!!
よほどガスが溜まっていたのか女の子が放尿の後で大きなオナラをする。その臭いは強烈で、便臭と入り混じって俺の鼻腔に容赦なく突き刺さる。
――酷い臭いだな……何食ったらこんな毒ガスみてえな屁が出せるんだよっ!
トイレ一帯を覆いつくすような臭気を受けて思わず嗅覚が麻痺しそうになる。
クチュッ、クチュツ、クチュクチュッ!
「…………」
しかし、それでも俺はトイレに残って女の子が尻と局部を拭き終えるまでしっかりと見届けていた。
――この程度で逃げ出すような精神力じゃあ来週のマラソン大会で絶対ビリになっちまうもんな!
……あまりの臭いに意識が飛んでしまいそうな自分に、そう言い聞かせながら。
「もう、遅いよ優ちゃん! どこで道草食ってたの!?」
案の定、家に帰った俺を待っていたのは未衣ちゃんの可愛らしい怒鳴り声だった。
「ごめん、急にトイレに行きたくなっちゃってさ」
俺は偽りなき本当の理由を未衣ちゃんに告げながら、手洗いとうがいを済ませて未衣ちゃんの声が聞こえてきた台所へと直行する。
「おっ?」
すると、テーブルの上には既に未衣ちゃんが作ってくれたと思しき朝食がどどんと用意されていた。
「ほらほら、早く食べちゃってよ。今日はせっかく未衣が頑張って朝ごはん作ったんだからさ」
「やるじゃないの未衣ちゃん。俺、喜んで頂いちゃうよ」
俺は席に着くと、フォークとナイフを手に未衣ちゃんの『お手製モーニング』を食べ始める。それは、チョコレートソースがふんだんに浴びせかけられた真っ茶色のホットケーキだった。