水曜日の夕方。俺は夕飯を前に家を出て、アーケード街の喫茶店に入った。今日の狙いはこの店である。
――今のところ、客は俺一人か……
古い店内を見渡しながら、周囲の閑散とした雰囲気にため息を吐く。下校中の女子高生辺りが立ち寄っていればと思っていたのだが、どうやらそれは望めそうにない。
ならば狙いはここで働くウェイトレスである。
「…………」
この店は内装が古めかしい反面、働いている女の子たちは全員程々に可愛らしく、変態たちがトイレを覗くにはうってつけの逸材ばかりだった。まぁ、そうでなければ俺もこんな店に寄りはしないのだけど。
――さて、誰が先に生理現象を起こすかな……
カウンター席から漫画を読むフリをして、チラチラと店員たちの動向を確認する。グラスを磨いている店長とは別に、今現在2人の女の子が暇を利用して店内を掃除していた。
「……」
俺は再び十数年前の少年漫画に目を落とす。おお、この漫画の主人公も『ユウタ』って言うのか。俺の名前を主役で使うとはこの作者センスがあるな。
「…………」
もう一度辺りを確認するが、目立った動きがないので再び漫画に目を落とす。うわ、ユウタの奴ヒロインのパンティ嗅いでるよ。いくら脱ぎたてだからと言っても、ハレンチにも程があるぞお前。
「…………」
もう一度辺りを確認するが、やはり動きはない。そこで俺が再び漫画を読もうとしていた、その時だった――
「あ。あたし、これ済んだらちょっとトイレに行ってくるね」
テーブルを拭いていたウェイトレス――稲村亜衣ちゃんが、カウンターの店長たちにそんなことを大きな声で告げる。
――……来たッ!
もちろん俺は、その言葉を聞き逃さなかった。だから、亜衣ちゃんがテーブルを拭いている間に席を立ち、不自然にならないようトイレに向かったのである。
店のトイレに入った俺は、二つ並んでいる個室の手前側に入って即座に鍵をかけた。ここのトイレは男女共用なのだが、こっちの個室は洋式だったのである。
「これで良し、と」
便器の蓋を落としてその上に座り、俺は獲物を待つ。いくら店員と言えど、俺の来店中に洋式など使わせてたまるものか。
――亜衣ちゃん。君は、和式を跨ぐためにここで働いてるんだからな……
脳内で持論を展開しながら息を殺して標的の気配をうかがう。すると、程なくして入り口のドアが開き、足音が奥の個室――和式便所の中に消えた。これは間違いなく『ヒト襲来』である。
――今だっ!!
鍵をかける音を聞くと、俺は一目散に床に這って手前の個室から下の隙間を覗き見た。
――やっぱり亜衣ちゃんだ……!
隙間から見える便器を跨ぐ黄色いシューズを確認して、俺は中にいる人が亜衣ちゃんであることを確信する。しかし、そこに見えるのは桃の尻ではなく、陰毛広がる秘密の局部だった。
つまり、亜衣ちゃんは和式便器を逆跨ぎで使っていたのである。
――亜衣ちゃんはこんな使い方をする子だったのか……
プシャァァァァァァァ…………
亜衣ちゃんが俺の視線に気づくこともなく、小さなジャングルの隙間から放尿する。その尿に色はなく、透明感あふれる色感が俺の視界を釘付けにしていた。
――流石にあっちの方は挿入経験もあって、透明には程遠い中古品だったりするんだろうけどな……
亜衣ちゃんの局部を凝視しながら、しみじみとそんなことを考える。いくらタダ見をしているとはいえ、俺は彼氏でも何でもないのでこうして眺めているのが精一杯なのである。
しかし、そんな俺をトイレの神様が憐れんでくれたのか、サービスタイムが続く。
「んっ、オシッコ気持ち良かった……」
あろうことか、亜衣ちゃんは放尿を済ませると拭くこともなく右手をそのまま局部に添えたのである。
――おいおい、それってまさか……
俺が考えるよりも先に亜衣ちゃんの指が動き、局部の中でクチュクチュと音を立てる――そう、彼女はトイレの中でオナニーを始めたのである。
「んっ! んっ……」
あまりにも慣れたその手つきに、俺は驚愕しながら目を凝らす。ひょっとして亜衣ちゃんは、ここでのオナニーを日課にでもしているのだろうか。
――そうだよな……和式便所って、排泄だけでなくオナニーするのにもうってつけの形をしているからな……
和式便所の利便性に納得をしながら、俺がいつの間にやらチンコを膨れ上がらせていたその時だった。
「んっ、あはっ、んはぁっ!!」
――ビクッ、ビクビクンッ!!
まるで、そんな音が聞こえてくるかのような声を上げると、亜衣ちゃんは便器を跨いだまま絶頂を迎えていた。
「はぁ……」
大きなため息を漏らし、亜衣ちゃんが局部から指を抜く。その指には濁液が付着していて、先ほどまで自慰行為に耽(ふけ)っていたことがハッキリとうかがえた。
――勤務中にオナニーとはいけない子だなぁ……こんなエッチな子は、一部始終までたっぷり見届けてやらないと!
亜衣ちゃんが逆跨ぎのままペーパーを手繰り寄せ、濁液がたれていた指と局部を念入りに拭い取る。全くもって、淫靡でけしからん光景である。
――だけど……見ているうちに、俺も……
俺は亜衣ちゃんがトイレを出た後でビンビンに膨れたチンコを揉みしだき、和式便所に跨る彼女の局部を思い出しながら射精したのであった――
トイレから戻った俺は、そのまま帰るのも気が引けたのでとりあえずジュースを注文した。
「…………」
俺がトイレに長居していたことを店員たちは少し怪しんでいるかと思ったが、そんな様子はなく彼らは相変わらず掃除をしながら雑談を交わしていた。
――うんうん、ボロいけど良い店だ。こういう店こそ末永く続いてほしいものだな……
「お待たせしました」
相変わらず閑散としている店内を見渡していたところに、亜衣ちゃんがグラスを持って現れる。それはさっき彼女がオナニーしていた手にしっかりと握られていた、メロンソーダだった――