合宿1日目。宿泊地『春野温泉』地下にある練習場で、ついにN校排球部の猛特訓が幕を開けた。
「行くよー! チョーレイ!」
「メガグレートレシーブよ!」
「うらあっ! 火事場のメガトンスパイクだぜこの野郎!!」
3つのコートで各グループが大声を張り上げながら模擬戦を繰り広げる。
――ドンッ!
「ほら行ったぞ優太君! 駆け足っ!」
「お、おう!」
そんな中、俺は一人で延々と球拾いをさせられていた。
――……ったく、江上コーチが俺を呼んだのはこんなことのためだったのかよ!
代えのボールをコートの中に投げ入れた後で転々としているボールを急ぎ足で拾いに行く。
しかし、その間も別のコートから飛んで来るこぼれ球たちが容赦なく俺を強襲する。
「うわっとと!」
どうにか回避こそ出来たものの、その球速は頭部に直撃すると脳震盪のうしんとうを引き起こすレベルだと考えて間違いなさそうだった。
「優太君、ボールボール! 急いで!」「こっちも頼むわよー!」
ブルマ姿の部員たちがあわや一大事となりかけていた俺に詫びの言葉も口にせず代え球を求めてくる。
――何だコイツら、人に危険球よこしておいてゴメンもなしかよ!
俺は半ば不貞腐れ気味に代えのボールを投げ入れてからこちらのこぼれ球も取りに行く。
「………………」
結局、そんな感じに何度となくコートの外を駆けずり回され続ける形で初日の練習は終わりを迎えたのであった。
「あぁ~~疲れた…………」
解散後。俺は自分の宿泊部屋である2階の和室――『愛の間』に入ると、入室一番畳の上に大の字になって大きなため息を吐いた。
「……」
きしむ体とぐらつく頭が今日の練習がいかにハードなものであったかを否応なく物語る。
――もう食欲も湧いてきやしねえ……
夕飯はバイキング方式で各人が気の向いたときに食べることになっていたものの、もはや食堂に足を運ぶ気にすらなれない。
――いっそこのまま眠っちまおうかな……
俺はあお向けのまま右手をそっと股間の上に添える。そこは驚くほどヘニャリと萎れていて、まるで干からびたミイラのそれを触っているかのようだった。
――未衣ちゃんたち、元気でやってるかな……
まだ初日だというのに俺は実家の従姉妹たちのことを漠然と考えてしまう。
そんな時、部屋の扉が開いて見覚えのある顔が俺の前に姿を見せたのである。
「あれ、アンタ……」
「おい優太。俺もこの部屋で寝ることになったからよろしく頼むぜ」
そこにいたのは俺と同じく招待枠として江上コーチに参加を余儀なくさせられていた猛き派遣娘――丸尻桃美ちゃんだった。
「何だよ。アンタは江上コーチたちとの3人相部屋じゃなかったのかよ」
「気にすんな。窮屈さを直訴して江上に追い出されちまっただけのことだ」
桃美ちゃんが俺の許可を取り付けることもなくドカドカと自分の荷物を畳の上に投げ落とす。
「……好きにしろよ。その代わり部屋狭いんだからあんまり屁をすんじゃねえぞ」
拒否ったところで居座られることぐらい分かっていた俺は、桃美ちゃんを二つ返事で受け入れることにした。
「よし、だったら早速親睦会だ」
「えっ?」
すると何を思ったか桃美ちゃんが俺の手をつかんで強引に引き起こしてくる。
「何だよ。今は食欲も性欲も尽き果ててるんだから放っておいてくんねーか」
「へへ。だったらなおさら親睦会をしてやんねーとな!」
「ちょ、おい!」
結局、桃美ちゃんに腕を取られる形で俺は無理やり部屋の外に連れ出されてしまうのであった――
俺が桃美ちゃんに連れ込まれたのは、やはりと言うべきなのか2階の客人用トイレの中だった。
「まさか、またアンタと一緒にトイレを満喫することが出来ようとはな。ちょっと臭いけど夢みたいな気分だぜ」
「だろ? へへ、俺も嬉しくてマン汁が噴き出ちまいそうだぜ」
ドアの中。仕切りもなく並ぶ二つの段差型和式便所に互いの局部を向けて、俺たちは顔を見合わせ笑い合う。正直なところ今日1日で3回も桃美ちゃんとトイレで過ごせることが出来たのも驚きだったけど、それ以上に2階のトイレがニーハオトイレを彷彿とさせるような造りになっていたのは衝撃的だった。
「…………」
左側の便器に立ったまま放尿している俺の隣で、桃美ちゃんが当然のように一段上の便器に跨りデカ尻を出して屈む。
「ったくよぉ、江上の奴が便所にも行かせてくれねえからションベンが溜まりっぱなしだったぜ」
ジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロ………………
俺に遅れること十数秒、桃美ちゃんが下品な音を立てながら放尿を開始する。その尿は朝見た時よりも黄色がかっていて、朝臭った時以上に強い臭気を振りまいていた。
「おい、さっきからマ〇コをガン見してんじゃねーよ。鼻の下が伸びちまってるぞ」
「おっと、悪い悪い」
桃美ちゃんに恥ずかしい部分を指摘されて俺はようやく我に返り、放尿を済ませたチンコをズボンの中にしまい込む。そして、視点をボーボーの局部からプリプリの巨尻へと移行する。
「……朝も見せてもらったけど、アンタ本当に良い尻してるよな。色も形も大きさも理想的で顔を埋めたくなっちまうぜ」
俺は考えるよりも早く手を伸ばしてその魅力的な臀部を撫でてみる。ぶっちゃけサイズ的には江上コーチにやや劣るものの、俺が本当に求めている美尻というのは実を言うと――
「バ、バカ野郎! 誰も触っていいとは言ってねえぞコラ!」
ブブゥ~~ッ、ブビビビビッ!!!
だが思考の糸を張り巡らせる前にオナラで反撃され、俺は思わず手を離してしまう。
「うっ……」
「ここは便所の中なんだから文句はねーよな」
「そ、それは……」
確かに部屋でするなと言ったのは俺だけど、もっと狭いトイレの中でこんな臭いオナラをされてしまうとハッキリ言ってキツい。
「よし、そろそろ出そうだな」
「えっ? ま、まさか」
「分かってんだろ。いちいち聞き返してんじゃねーっての」
そして桃美ちゃんは臭気にむせる俺をからかうかのように舌を出すと、大きな尻の割れ目に隠れていた肛門をモコリと開いて脱糞したのである。
ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリメリリッ…………ビチャアァァン!!
「おい、嘘だろ……」
それは、スカトロ漫画はおろか下ネタ系のギャグ漫画ですら滅多に見られそうにない程の極太なデカウンコだった。
「へへ。さっきの牛丼のおかげですげーウンコを産み落としちまったみてーだな」
排便を済ませた桃美ちゃんが実に可愛らしいドヤ顔を俺に向けてくる。
――あっ……
気が付けば、先ほどまで萎れきっていた俺のチンコは激しい熱を帯びてビンビンに膨れ上がっていた。
「桃美ちゃん。お、俺……」
「おっと。ケツは自分で拭くから余計な手出しは無用だぜ」
だが興奮とともに買って出ようとした大役は桃美ちゃんに拒絶されてしまう。
「悪いけど俺は一番好きな男にしかケツを拭かせねえ主義なんでな。二番目のお前には絶対に拭かせるわけにはいかねーんだよ」
「そ、そうだったのか……」
桃美ちゃんの信念のような物にやや戸惑いながら、俺は彼女が尻を拭く姿を背後から呆然とガン見する。
――全く、その一番好きな男って誰なんだよ……羨ましい奴め!
俺は歯噛みしながら知りもしないその存在にジェラシーを抱いてしまう。最も、それ程までに桃美ちゃんに愛されるということを考えればよっぽどの良い男だったりするのだろうけど。
「よし! ケツも拭き終えたことだし、後は頼んだぜ優ちゃん」
いつの間にやら尻を拭き終えていた桃美ちゃんがパンティとズボンを穿き直し、俺に自分の排泄物の後始末を押し付けてくる。
「おいおい、俺がするのかよ」
「決まってるだろ? んじゃ、先に食堂で待ってるぜ」
ギュム。
桃美ちゃんは俺のペニスを一握りすると、それが当たり前であるかのようにトイレを後にした…………
「ったく」
便臭満ちるトイレの中で、俺は使用済みペーパーをかき分けて先ほど桃美ちゃんの尻から産み落とされた巨大な塊を凝視する。
――こんなウンコ、細かくしないと絶対に流れねえぞ……
だが俺は分断作業に入る前にそそり勃つチンコを再びズボンの中から引っ張り出してやる。
――いいよな、二番目の俺でもこれぐらい……!
そして、その先端を塊の中心に向けると、扱きながら湧き立つ想いを浴びせかけたのであった――――
トイレでの情事の後で食堂に行った俺は、小さな丸型テーブルを桃美ちゃんと向かい合う形で夕飯を食べていた。
「ほう。あれほど疲労困憊していた君にまだ食欲が残っていたとは驚きだな」
「それだけ俺がタフな男だってことさ」
脇を通る江上コーチの皮肉をシンプルな言葉で切り返す。
「それは頼もしいことだ。ま、明日以降もそのような口を叩けるかどうかは知らんがな」
すると江上コーチは意味深な言葉とともに俺たちの前から姿を消したのであった。
「おい、気にすんなよ優太。今アイツ切れ痔が酷くて機嫌損ねてるだけなんだからよ」
「ああ、ありがとう」
大盛りのエビチャーハンをかき込んでいた桃美ちゃんがその手を止めて俺にフォローを入れてくる。彼女にしてみれば何気ない一言なのかもしれないが、俺にしてみればそんな配慮が実に嬉しく胸に響いていた。
「………………」
何たって、疲労とともに食欲も性欲も枯渇していた俺がこうして夕飯を食っていられるのは目の前にいる桃美ちゃんのおかげなのだから。
「何だお前? さっきから人の顔をジロジロと。そんなに俺がチャーハンと焼肉と唐揚げとペペロンチーノにがっついてるのが面白いのか?」
「いや。単に桃美ちゃんの元気な姿に見惚れちゃってさ」
いきなりの突っ込みに俺は正直な言葉で取り繕ってやる。二番目と言われたのは悔しいが、それでもこれが偽らざる本心だ。
「……ともあれ、明日からもよろしくな!」
俺は一方的にそれだけ言うと、後はほとんど喋ることもなく食事に専念した。そんな俺の夕飯は、和式便器型の皿に盛られたビーフカレーだった。