「優太君。ちょっといいか?」
合宿3日目。朝食を終えて地下の練習場に向かおうとしていた俺は、階段を下りる手前で江上コーチに声をかけられた。
「どうしたんだ? 俺はこの通り元気だから心配は無用だぜ?」
「そういうことではなくてだな……」
江上コーチが少し間を置いてからその先を続ける。
「今日は練習に参加する前に瑞葉(みずは)の奴に付き添ってくれないか?」
「えっ?」
突然の予期せぬ依頼を受けて俺は目を丸くする。
「…………」
俺の記憶が正しければ『瑞葉』というのはこの合宿地である春野温泉の女将――春野瑞葉さんで間違いないはずだ。
「別に構わないけど……瑞葉さん、どうしちゃったって言うんだ?」
「ああ。それがだな、うん」
俺の質問に江上コーチが煮え切らない返答をしながらお茶を濁す。普段の気丈な彼女を知っている手前、こんな姿が全くもってもどかしい。
「いいですよ、江上コーチ。優太さんには私の口から説明させてもらいます」
そんな時、俺たちの前に張本人である瑞葉さんがにこやかな笑顔とともに現れる。
「うむ、そういうことなら話が早い。優太君。後は瑞葉から聞いてくれ」
すると、江上コーチは全てを瑞葉さんに委ねて練習場へと消えて行ってしまった。
「全く、何だってんだよ……まぁいいけどさ」
俺は逃げてしまった江上コーチに呆れつつも、気持ちを切り替え瑞葉さんへと向き直る。
「で、俺に練習を免除させてまで付き添って欲しいことって何ですか? もしかして、セックスの相手をしろって言うんじゃないでしょうね?」
「あらあら。いくら私でも、優太さん相手にエッチを求めるほど落ちぶれてはいませんよ?」
ギュム。
瑞葉さんがにこやかな笑顔を携えながら俺のチンコを握ってくる。
「あっ……」
その感触は心地良く、江上コーチに握られた時ほどではないものの、言葉では言い表せないような気持ち良さを全身に与えてくれる。
「それでは単刀直入に用件をお伝えしますね」
そして、瑞葉さんは俺の『タマ』を手中で転がしながら本題を切り出したのである。
「私、今から腸内洗浄を行いますので優太さんには付添人として同行をお願いします――」
俺が瑞葉さんに連れ込まれたのは、春野温泉の3階にある従業員専用の仮眠室だった。
「よろしく。私は一水保健センターで代表を務めている薫野(かおるの)だ」
「どうも。N高校の合宿に参加している間瀬優太と言います」
部屋で待機していた白衣の男性と自己紹介を交わし合って握手を交わす。見たところ、人柄の良さそうな好青年といった感じの男性である。
「知っての通り、この町では市長である丸木田の方針で女性の腸内洗浄には男性の付添人による立ち合いが義務付けられている。酷かもしれないが最後まで見届けるように」
「大丈夫です。俺、瑞葉さんの出すものなら汚いとは思いませんから」
俺は真っすぐに薫野さんを見据えて偽りのない言葉を伝える。本当は異常なのかもしれないが、それでもこれがまごうことなき本心なのである。
「そうか、それを聞いて安心した。後のことは助手のナースに任せてあるからくれぐれも途中で逃げたりしないようにな」
「ちょっと待て、アンタは帰るのかよ?」
「うむ、丸木田から今日の市議会に呼ばれているのでな。あまりここで時間を割いてる余裕もないということだ」
「あっ、おい!」
――バタン!
薫野さんが俺の制止に耳も傾けず部屋を後にする。よく分からないが、その市議会とやらが大人たちにはそんなに大事だったりするものなのだろうか。
「……」
まあ、必要な機具の準備とセットアップだけは済ませているみたいなので、あまりとやかく言いはしないけど。
「それじゃあ私、準備を始めますね☆」
俺の隣で瑞葉さんが堂々と脱衣を開始する。
――おっ……
浴衣を脱ぎ捨て露となって行くその肢体は、思った通りのムッチリとした白い柔肌だった。
「…………」
程なくして瑞葉さんがパンティを脱ぎ捨ててブラ1枚状態の裸体と化す。
「やだ。やっぱり恥ずかしいから上はもう少し着させて頂きます」
だが羞恥心にでも駆られたのか、瑞葉さんは壁に掛けてあったワイシャツを羽織って上半身を隠してしまう。
すると、ちょうどそのタイミングで扉が開いて助手のナースが姿を見せたのである。
「はいは~い。それでは腸内クリーニングを始めちゃいますよ~~」
「あっ!!」
その桃色の衣装と間延びした口調にピンと来て、俺は反射的に大声を上げる。
「あ、アンタは……」
そこにいたのは、かつて件の一水保健センターで俺を女子トイレに連れ込んで検便を採らせたTバックナース――入野このみさんだった。
「あ~、誰かと思えばモッコリ小学生の優太さんではないですか~」
どうやら彼女も俺を覚えていたらしく、実に卑猥な二つ名を付けて俺の名前を口にする。
「あら。優太君とこのみさんはお知り合いなんですね?」
「はい。以前彼には採便を頼んだことがあって、人参や煮豆の混じった私の具だくさんウンチを採ってもらったエッチな思い出があるんで~す」
このみさんが何も知らない瑞葉さんにあっけらかんと秘話を打ち明ける。
「その時に優太さんはものすごくオチンチンを勃たせていて、私、オマ〇コに突っ込まれるのかと思っちゃいました~~」
「いや、勃たせていたのは認めるけどさ、そんなことはしねえから!!」
朝っぱらからエロ過ぎる言葉を展開しまくるこのみさんにあわてて突っ込みを入れてやる。
「そうですかぁ? ちなみに私、今日は薫野さんの勧めでVバックなんてものを穿いちゃってま~す」
このみさんがスカートをめくり上げながら背を向けて、V字型のパンティに申し訳程度に包まれた桃尻を見せつけてくる。
「だから~、今日は瑞葉さんの腸内洗浄が最優先事項だろ! いいからその尻をしまってくれ!」
俺は右手でこのみさんの尻を軽く叩いて戒めてやる。
「プンスカプン、つれない優太さんにはガッカリです」
すると俺の気持ちを理解してくれたのか、このみさんはスカートを戻してようやく仕事モードに切り替えてくれたのである。
「それでは瑞葉さん、ベッドの上に座ってお股を開いて下さい」
「よろこんで☆」
瑞葉さんが言われた通り簡易ベッドに上がり、開脚とともに大事な部分を露にする。そこはしっかりと剃毛されていて、ピンク色の桃源郷が艶めかしく広がっていた。
「お~……優太さんもチンピクもののソリソリなオマ〇コですね~~」
「いちいち俺のチンコを見ながら言わないでくれ」
「は~い、ごめんなさ~い」
このみさんが全く誠意の感じられない『ごめんなさい』を口にしながら瑞葉さんの肛門に管を挿入する。これで後は洗浄装置から薬液を流し込むだけである。
「瑞葉さん、怖くないですか? 何か俺、見てるだけでゾッとしちゃいますよ」
「確かに怖くないと言えば嘘になりますけど……私、ここ数日便秘だったからこの辺りでどうにかしてでも出しておきたいんです」
俺の素朴な問いかけに瑞葉さんが笑顔で答えてくれる。確かに、溜まり込んだ宿便を根こそぎ出し切りたければこういう荒療治もありなのかもしれない。
「……俺が付いてますからね」
俺は瑞葉さんの背後に回り込むと、その両肩に手を添えて気持ちの意味でも寄り添ってあげることにした。
「優太さんはお優しいのですね。先ほどは失礼なことを言ってしまいましたけど、あなたのような方ならば、私は――」
「ブッブー。お仕事がつかえているので薬液流しますね~~」
瑞葉さんが何かを言いかけていたところで、このみさんが強制的にスイッチを入れて洗浄装置を作動させる。
「んっ……あはっ!」
すぐに温水の薬液が管を通じて腸内へと流れ込み、瑞葉さんが喘ぎ声を立てる。
「頑張れ、瑞葉さん……!」
俺は何も出来ないなりにエールを送ることで彼女の力になってあげようとしていた。
「さ~て、仕上げ入りまーす」
薬液をかなり流し込んだところでこのみさんが瑞葉さんの上半身を寝かせて、腹部マッサージを開始する。これで腸内を刺激させれば後はひり出されるのを待つばかりである。
「あぁ~~出ちゃいます出ちゃいます、眠っていたウンチがオシッコと一緒に出てしまいます~~☆」
瑞葉さんは気持ち良さそうな声を上げると、前座と言わんばかりにその桃色の局部から放尿を開始した。
プシャァァァァァァァ…………
透明の尿が放物線を描きながら洗面器の中に注がれて行く。
「…………」
本来ならば汚い液体であるはずなのに、瑞葉さんの局部から出てくるそれはまるで作り立ての聖水のようだった。
「んっ……んはあっ!」
そして、瑞葉さんは再度喘ぐと腸内で眠っていた老廃物を一斉にひり出したのである――
ブビブビッ! ブジュルルルッ!! ブリリッ! ビリビリビリュッ!! ブリュッ、ブピピッ! ブビブビブビブビブビビ!!
「お~……」「す、すげえ……」
俺とこのみさんは管を通じて産み落とされる瑞葉さんの細長いウンコたちにひたすら刮目する。その便の中にはところどころに未消化の人参やトウモロコシが入り混じっていて、色とりどりの様相を示していたのである。
「これはビックリですね~~……私、記念にサンプルを採らせて頂きます」
このみさんが胸ポケットから採便管を取り出して、洗面器の中に山盛りとなっている瑞葉さんのウンコを採り始める。
その一方で俺は、宿便を出し終えてやや惚け気味だった瑞葉さんを労ってあげていた。
「よく頑張りましたね。薬液でお腹が膨れていた時は心配だったけど、これで腸内も清掃されて一安心ですね」
「ふふっ。ちょっと緊張しましたけど、優太さんのおチンポ様が入っていると思えば管の一つや二つなんて屁でもありませんよ☆」
ブボオォォォッ!!!
瑞葉さんが笑顔のままで大きなオナラをかます。その臭いは強烈で、すぐに便臭と混ざり合って室内を悪臭で充満させてしまう。
「頼もしいですね。瑞葉さんのような方がいれば春野温泉は末永く安泰です」
「まぁ、嬉しいですわ☆」
だけど、そんな空間の中でも俺の心は幸せな気持ちで満ちあふれていた。正直なところ、それが何故なのかは俺自身も分からなかったのだけど――
瑞葉さんの腸内洗浄終了後。途中から排球部の練習に加わった俺は、これまで以上に冴えた動きでいつもの作業――球拾いに従事していた。
「ほほう。今日はいつになく一挙一動にキレがあるではないか」
江上コーチが俺の元へと歩み寄り、お褒めの言葉をかけてくる。
「まあね。これが俺の本来の姿だから」
俺は具体的な明言を避けながら無難な言葉で応じてやる。
「内容はどうあれ、瑞葉と過ごした時間が君を奮い立たせることに繋がったのなら良かったと言う話だな」
ギュム!
俺のチンコを一握りしてから江上コーチが笛を鳴らす。
「お前たち、模擬戦は一旦終了だ! 今から外のグランドで走り込みを行うから速やかに移動するように!」
『はい!!』
部員たちが江上コーチの鶴の一声ですぐに模擬戦を中断し、速足で練習場から姿を消して行く。
「優太君は片付けと掃除を済ませてから来るように。ああ、ネットは夕方の練習でまた使うからそのままにしておいて良いぞ」
「分かってるよ」
江上コーチが俺に用事を言いつけてから部員たちの後を追って練習場を後にする。
「…………」
とりあえず、すぐに取りかかるのも癪だったので俺はしばらく一点を見据えていた。
そう、歩くたびにプリプリと揺れている、江上コーチの爆尻を――――