「そのマヌケ面、いただきィ!」
――パシャッ!
放課後の屋上。ベンチの上で一眠りしていた俺は、不躾な言葉とフラッシュを浴びて眠りの中から否応なく引きずり戻される。
「ったく、何だってんだよ……」
目をこすりながらゆっくり体を起こすと、眼前には大きなカメラをぶら下げた同級生らしき女の子が得意気な顔をして立っていた。
「誰だよアンタ、部活時間まで寝ておきたかったのに…………よく分かんねーけど、野郎の隠し撮りなんて悪趣味にも程があるぞ」
「えへへへへ~~。あたしは写真部のホープ、河岡千春だよ! スクープ写真かネタ写真が手に入るのなら、何をしたって撮っちゃうんだぞっ!」
俺の指摘に何一つ悪びれることなく、女の子――河岡千春が指を突き付けながらドヤ顔を披露する。
「君の寝顔は明日になったらバッチリ掲示板に貼り付けておくんだから、覚悟しといてね! 間瀬優太君!」
初対面にも関わらず、どういうわけだか千春ちゃんが俺の名前をフルネームで口にする。
「ちょっと待て、なんでアンタが俺の名前を知ってるんだよ?」
「チッチッチッ、あたしの情報網にかかれば君のことなんて軽く丸裸に出来ちゃうんだからね!」
ギュム!
だが彼女は俺の疑問に抽象的な答えしかせずチンコを握ってくる。
「それじゃあ優太君、無防備な寝顔ありがとね☆」
そして『サオ』の先端を指で弾くと、出入り口とは違う方向へと走り去ってしまったのである。
――あれ? あっちにあるのは確か……!
俺はその方角に構える施設の存在を確信すると、脳内に揺蕩(たゆた)う眠気を払いのけ、迷うことなく千春ちゃんの後を追いかけたのだった――――
屋上に設置されているトイレは男女別々になっていたものの、人気のない場所だったので女子側に侵入するのは容易なことだった。
――へへ。お邪魔しますよ、っと……
俺は当然のように女子トイレへと足を踏み入れてその内部に目を凝らす。
「…………」
見たところ、2つあるうちの片方の個室が閉まっていて、千春ちゃんがその中に入っていることが窺えた。そして――
――ザザザァ~~ッ!!
個室の中から排泄音が聞こえてくる前に、水を流す音が響いてくる。おそらくこれは『音消し』をしているということなのであろう。
――けっ、人の寝顔を盗み撮りするような女が一丁前にエチケット流しとは……片腹痛いぜ!
俺は千春ちゃんの妙な女らしさを鼻で笑うと、迷うことなく床に這って下の隙間から彼女が使っている個室の中を覗き見た。
「…………」
すると、視界に映る桃源郷の中ではちょうど和式便所の上に千春ちゃんの尻が落ちてきたところだった。
――なーんだ、尻は残念な部類のピーマン型か……でも!
千春ちゃんの尻の形に少しガッカリしながらも、俺の股間はその無防備な生尻にムクムクと反応する。
「…………」
――カシャリ。
気が付けば、俺は携帯電話の撮影機能で和式便所に跨っている千春ちゃんの下半身を無意識のうちに写していた。
「はぁ~~……」
しかし、エチケット流しの水音の影響でシャッターの音が耳に入っていなかった千春ちゃんは、俺の淫行に気付くこともなく吐息とともに放尿を開始する。
ジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロジョロ…………
「…………」
俺はすかさず胸ポケットから手鏡を取り出して、下の隙間にそっと忍ばせながら位置調整をする。
――よし、このぐらいのアングルかな………………おぉっ!
すると、鏡の中にはバッチリと、ご開帳中の局所――千春ちゃんのオマ〇コ(放尿中)が映し出されたのである。
――うへへへへ。そのお毛々生えかけマ〇コ、たっぷり拝ませてもらうぜ!
千春ちゃんの尻と局部を交互に見やりつつ、俺はその淫靡かつ官能的な光景に体を熱くさせる。
「んっ、出そう……」
やがて千春ちゃんは透明カラーのオシッコをひとしきり出し終えると、肛門を開いてその穴から大きなオナラを噴き出した。
ブウゥゥ~~~~ッ、ブリリリリリッ!!
「――っ!」
その刺激臭に思わず顔をしかめながらも頃合いを感じた俺はそっと手鏡を引っ込める。
「やだ……あたしってば、チョ~かっこ悪い」
一方の千春ちゃんはやはり俺の気配には気付いてなかったらしく、当然のようにペーパーを手繰り寄せながら、放尿後の局部と放屁後の肛門を拭き始めていた。
――ま、サービスシーンに免じて寝顔の晒し上げぐらい大目に見てやるかな……
俺はその光景をしっかり瞼(まぶた)に焼き付けると、大らかな気持ちとともにトイレを後にして、再び人気のない屋上で浅い眠りへと落ちて行ったのであった。
脳内に、色褪せることのない甘やかな記憶を携えて……………………
――パシャッ!
数分後。ベンチの上で一眠りしていた俺を現実に戻したのは、またしても無遠慮過ぎる程の眩いフラッシュだった。
「だから何だってんだよ……」
目をこすりながらゆっくり体を起こすと、やはりと言うべきか、眼前には大きなカメラをぶら下げた千春ちゃんが先ほど以上に得意気な顔をして立っていた。
「アンタ、まだ俺に用があるのかよ?」
俺は露骨なまでに不機嫌な顔をして無遠慮な千春ちゃんに応じてやる。
「ふっふっふ~~」
だが千春ちゃんはそんな俺に動じることなく不敵な笑みを浮かべると、イタズラな笑顔とともに指を突き付けてきてこう言い放つのであった。
「そのスケベ面ともっこりオチンチン、しっかり撮ったからね!」