ピシッ! ピシィッ!!
「さあ、黙ってないでオ〇オエオとお鳴き!」
「オ、オエオ〇オ~~!」
鞭の打ち付ける音が響く中、ボンテージ姿の女王様に虐げられている不細工気味なチャラ男が猿〇石のシングル曲のような悲鳴を嬉々としながら上げている。
「はっはっは、どうだね優太君? ここは私の行きつけのクラブなのだが興味が湧いて来たかね?」
「いや、全身全霊を込めて勘弁被りたい気分だぜ……」
俺は今、伯父に連れられる形で『社会勉強』という名目の元、駅前のSMクラブに足を運んでいた。
「ほらほら、早く犬のように鳴きながらここでお脱ぎなさいな!」
「ワオーンでごじゃる!」
明らかに四十路は過ぎているであろうОL風の熟女に言われるがまま脱衣を始める馬面の中年。
「ワーッハッハ、俺様の寝技に組み敷かれて快楽のおたけびを上げるがいい!」
「アヒャ~~!」
ムキムキのマッチョマンに抑え込まれてヒイヒイ言っている人相の悪い小太りの青年。
「…………」
そう、つまりここは『そういう場所』ということなのである。
「いやぁ……こういう店でこそ、人間の本性というものが垣間見えるというものだねぇ……」
「いや、その顔でこっちを見るのは冗談抜きでやめてくれ……」
伯父の度が過ぎるゲス顔に辟易しながら俺は妙な居心地の悪さを覚えてしまう。
「お待たせ致しました」
そんな時、奥の部屋から受付嬢と思しき衣装に身を包んだ女性が現れて、伯父に声をかけてきた。
「……あら、本日のご指名客は間瀬さんだったのですね」
「ムフフ、そうだよ亜紀子ちゃん。さあ、私と一緒にめくるめく官能の世界へ旅立とうではないか」
伯父が女性――亜紀子さんの尻に手を添えながら彼女を連れて奥の部屋へと突き進んでいく。
「おい、ちょっと待てよ。俺はどうすればいいんだ?」
「ん? そうだね、ざっと1時間はかかるだろうから優太君はその間お店の見学でもしていなさい。あ、だけど私たちの愛の巣には立ち入り禁止だからね」
伯父はそこまで言うと俺を放置したまま亜紀子さんと一緒に奥の部屋へと消え、そのままドアを閉めてしまったのである。
「きゃいん、きゃいん!」
「オーッホッホ。流石にちょっと気持ち悪いわね」
「アヒッ、アヒッ、アフンフン!」
「どうだ。俺様の生足は3日も洗ってないから刺激的な味がするだろう?」
「…………」
あまりにも独特な周囲のおぞましさにものの1分も経たないうちに嫌気が差してくる。
――こっそりと、ずらかっちまおうかな…………
そんな環境に根を上げて俺が帰ろうとしていたその時であった。
「おやおや、君のような子供がこんな場所で何をしているのだ?」
ふと背後から声をかけられて反射的に振り返る。
「あっ……」
そこにいたのは、つい先ほどまで自慢の鞭でブサ男を打ちのめしていた女王様だった。
「まぁ、何と言うか……伯父さんに無理やり連れて来られちゃったクチかな。その伯父さんは女の人を連れて別室に行っちゃったんだけど」
「なるほど。それで何をすれば良いかも分からず暇を持て余していたというわけか」
「そんなとこかな」
俺は隠すことなく女王様に事情を打ち明ける。何と言うか、熟女やマッチョマンや先ほどの受付嬢モドキには好感を抱けなかったものの、この女王様に対してはどこか心を許せる自分がいたのである。
「ふむ……そういうことならば、今日は特別に私が君の相手をしてやるとしよう」
「えっ?」
突然の展開に思わず目を丸くする。
「でもアンタ、今はブサ男の相手をしている真っ最中なんだろう?」
「気にするな。奴は先ほど私のヒールキックをタマに喰らって既にのびている」
「あ、ホントだ」
女王様が指差した先を見てみると、さっきまで鞭に打たれて鳴き声を上げていた不細工チャラ男は泡を吹きながらその場に倒れ込んでいた。
「いや、でもな……流石に俺も鞭やヒールで虐げられるのはちょっと……」
「案ずるな。子供であることに免じて、君には特別なプレイで私に奉仕してもらう」
「……特別なプレイ?」
その一言で俺の心境に変化が生じてくる。彼女が言うところの『特別なプレイ』というのは、もしかして。
「とりあえず私についてこい。話はそれからだ」
ギュム。
女王様が俺のチンコを一握りしてからどこぞへと進んで行く。
「それはいいけどよ、代金はどうするつもりなんだ?」
「気にするな。請求書は後で君の伯父とやらに回しておく」
「そうか。だったら遠慮なく相手させてもらうぜ」
俺は最も危惧すべき案件での保証を確認すると、これから起こるであろう展開に心躍らせながら女王様の後に続いたのであった――――
俺が女王様に連れて行かれたのは、案の定トイレの中だった。
「…………」
しかしそれはこのクラブに存在する従来のトイレではなく、彼女のための『専用便所』なる代物だったのである。
「すげえな……こんなもんが実在するのかよ」
「フッハッハッハ、女王様が利用するトイレは並みの造りではないということだ!」
女王様が高笑いを上げながら目の前の段差型和式トイレにビシリと指を突き付ける。
「あひゃひゃひゃ。奏(かなで)さま、早く早くぅ~~」
その便器の中では、決して美人ではないものの特段不細工でもない中の下ぐらいの顔立ちをした裸の女が口を開け、何かを待ち望んでいた。
「へぇ……アンタ、奏って名前なのかよ。可愛い響きだな」
「そうか、自己紹介がまだだったな。私の名前は楠(くすのき)奏。3度の飯よりSMを愛する生粋の女王様だ」
「なるほど。俺は間瀬優太。3度の飯よりトイレ覗きに命を賭ける生粋のスカトロマニアだ」
思わぬところから女王様の名前を知って俺たちは簡単な自己紹介を交わし合う。
「ふん、名前の通りのマセガキというヤツだな」
「それは的確なご指摘だな、正直嬉しいぐらいだぜ」
そして、含み笑いを浮かべながらガッチリと握手を交わす。こうなってくると、もはや俺たちの間に壁や距離など存在しない。
「で、その『ベンキウーマン』は何者だ? 見たところ、俺のタイプにゃ程遠いけど」
「そいつは『マリノ』だ。言うなれば私の専用便器で、常に私の尻とマ〇コを拝むことの出来る宇宙一の果報者というヤツかな」
女王様――奏さんが便器女の紹介をしながら段を上がって便器へと跨る。
「何でも、前に同級生の男子をイジメていたところを仕置きされた衝撃で気がふれた末に人間便器へと進化を遂げたという話だぞ」
奏さんはボンテージの下側(Tバック)をずり下ろしながら屈み、俺の眼前に日焼け気味の美尻を曝け出す。
「えへへ……奏さまのお尻、お尻……」
その下では便器女――マリノが鼻息を荒げ、奏さんの尻に顔をくっ付けながらその割れ目を必死になって舐め回していた。
「馬鹿者、離れろ! 優太君に肝心な部分が見せられんではないか!」
「ふぁ~~い…………」
マリノが萎れたような声を出して便槽の底へと消えて行く。
「さて、始めるとするか」
奏さんは安堵の息を吐くと、俺に見守られながら当然のように放尿を開始した。
プシャァァァァァァ…………
「どれ」
俺は身を乗り出してその光景をしっかりと拝んでやる。そこでは、ビッシリと毛の生えそろった奏さんの局部から黄色い飛沫が雨のように降り注がれていた。
「何と生意気な。まさしく生意気王子だわ」
「気にするな。これも社会見学の一環というヤツだ」
俺はチンコをたぎらせながら奏さんのマ〇コをしっかりと脳裏に焼き付ける。
「あひょ~~! 奏さまのお聖水を浴びて、モンスターから気配を消しちゃうぞ~~!」
一方で、便槽の底では先ほどのマリノが奇妙なことを叫びながら気持ち良さそうな声を上げていた。
「……なぁ。奏さんのオシッコってト〇ロスの効果でもあるのかよ?」
「知るか。そもそもトヘ〇スなど自分より強い敵には効果を発揮せんヘボ呪文ではないか」
「だよな。つーか、そもそもマリノ自体がモンスターみたいなもんじゃねーかよ……」
「それは言えてるな」
俺たちは笑い合ってグータッチを交わす。どうやら俺が奏さんと打ち解け合えたことは間違いなさそうである。
「さあ、メインディッシュだ。女王様の排便、至近距離でしかと見てもらうぞ」
「へへっ、上等だぜ」
俺は待ってましたと言わんばかりに背後に回って中腰の姿勢を取り、奏さんの尻に顔面を肉迫させる。そして――
――チュッ。
右の臀部に優しく唇を添えてやる。
「ほう……まさに今、私が言わんとしていたことを実行に移すとは、なかなかの男だな」
「今頃気付いたのか? 俺、こういう時は人一倍直感が冴えてるんだぜ」
「そうか。ならば君には最高の褒美を与えてやらんとな」
ブボオォォォォッ!!
突如、奏さんの肛門が開いて大きなオナラが噴き出される。
「ぐへっ……」
その臭いは強烈で、キ〇肉マンのそれよりも凄まじい臭気を放っているかのようだった。
「な、何だよこれは! いくら何でも臭いってレベルじゃねーぞ!」
「フハハハ、どうだ? 女王様の尻から出てくる最高の『ご放屁』は? とくと嗅ぐがいいぞ」
「つまんねーオヤジギャグはいいからとっととウンコをしろっての!」
俺はオナラのどさくさに紛れてさり気なく奏さんの左臀部を撫でてやる。
「おやおや、そんなに切望しているのならお望み通り……」
奏さんは左手で俺の手を払いのけると、力強く気張り始めて脱糞を始めたのであった――
「んっ、くっ……」
先ほどの放屁時以上に尻の穴が大きく開き、腸内で眠っていたウンコが顔を覗かせる。
「う~~んっ……」
ムリムリムリムリメリリッ……ニチニチッ、ニチチッ…………
奏さんが艶めかしい声を絞り出し、出かかっていたウンコをここぞとばかりに産み落とす。その便は赤や黄色や緑色が混じっていて、具だくさんの様相を示していた。
「なるほど。人参、モロコシ、ほうれん草……信号みたいなウンコだな。もしかして、昨日の夕飯は焼肉&添え物だったってクチか?」
「……図星だ。全く、初対面ながら君の感性には恐れ入る限りだな」
ムリムリッ! メリリッ! ムリュッ、ムリリッ……
奏さんが残りのウンコをひり出しながら俺の洞察力に感心してくれる。
「あ~~!! 奏さまのお尻から産まれた、出したてのウンチぃぃぃぃ!!!」
一方で、便槽の底では先ほどのマリノが歓喜の声を上げながらネチョネチョと変な音を立て続けていた。
「……なぁ。あんなもんここに置いといて、衛生的に問題ないのかよ?」
「案ずるな。マリノもトイレも3日に1度は業者に掃除をさせている」
「だよな。ま、同級生をイジメていたとかいうゲスが便器に成長出来ただけでも良かったってことなんだろうな」
「そういうことだ。それよりも……」
「おっと」
奏さんが備え付けのトイレットペーパーを引き抜いて投げ渡し、俺はあわててそれを受け止める。
「優太君。今日は特別に女王様の尻とマ〇コを掃除する権利を与えてやる。感謝して拭き取るがいいぞ」
「感謝も何も……俺、今日という日を一生の記念日にする。ありがとな」
俺は大きく一礼をすると、ペーパーをちぎりながら丹念に奏さんの尻と局部を拭いてやる。
「うむ、良い感触だ。君のような子は、私の第一下僕に相応しい逸材だ」
「嬉しい言葉だね。俺、アンタの尻が拭けるんなら喜んで下僕になっちゃうぜ」
そこには上っ面だけの社交辞令などなく、互いの嗜好を理解し合った男女の真摯な絆だけが輝いていたのである。
帰り道。俺は伯父と一緒に恍惚とした表情を浮かべ、余韻に浸り続けたまま帰路についていた。
「やれやれ。優太君が余計なスケベ心を起こすから、予算以上に高くついてしまったよ」
「仕方ないだろ。むしろあの状況で断る方が男として恥ずかしいってもんじゃねーかよ」
にこやかに嫌味を飛ばしてくる伯父に俺は正論で切り返す。……いや、間違っちゃいないぞ絶対に。
「ま、優太君にとって良い経験になったのならそれでいいんだけどね」
俺の言葉に共感したのか伯父がすんなりと納得をしてくれる。
「それよりも……またあの店に行く機会があったら、次もついて来てくれるかね?」
「決まってるだろ。来るなと言われても無理やり同行してやるよ」
「ははは、それは頼もしい解答だ。奏さんもきっと喜んでくれることだろう」
上機嫌な伯父の姿に今日の経験が価値あるものであったと改めて実感する。
――奏さん……俺、必ずまた会いに行くから待っていてくれよ!
俺は心の中で誓いを立てると、並んで歩いていた伯父を抜き去るかのようにズンズンと歩き出す。
「おいおい優太君。興奮冷めやらぬのは分かるけど、そんなに急いで突き進むこともないだろう?」
「何言ってるんだよ。伯父さんもチンタラ歩いてないで早く早く」
時は夏、猛暑厳しい熱帯夜の日のことだった。